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作品タイトル |
カテゴリー・属性 |
メーカー・ブランド |
発売日 |
満足度 |
主題歌 |
主題歌満足度 |
紹介・コメント |
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Windows 18禁 |
あおぞらマジカ!! |
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Studio e.go!
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2006/12/22 |
★★★★★ |
カッコよくなくちゃ!(中山♥マミ) |
★★★★☆ |
(C)2006 Studio e.go!
(C)2006 Studio e.go!
(C)2006 Studio e.go!
ゲーム概要・シナリオ:
連合軍の研究施設から脱走して空賊団の隠れ里に滞留しているミツハ。彼は研究施設へ来る以前の記憶を失っているが、何も使わずに空を飛ぶという不思議な力を持っている。
もっともそれが研究施設へ連れ込まれ、研究対象とされる原因となったのだが……。
そんなとき、帝国軍と連合軍の諍いに巻き込まれて捕らえられてしまった空賊団、彼等の救助のために空賊団の娘アレットが拙い操縦の飛空挺で出撃!
困っている者を放っておくことのできないミツハは彼女を追いかけ、空賊団を救出するために出発!
その頃、また別のところではこんなことが起きていた。大魔女ファナの孫娘ティリナが魔女への昇格試験として、「この世界の神秘(魔女自体も含まれる)を封じ、世間の目から隠す」という試練を与えられていた。
しかし性格柄、隠密行動が苦手なティリナはどうしても事を穏便に片付けられない。派手な魔法対戦が始まる予感。こちらも試練突破のために空へ出発!
キャラクター属性:
魔法使い、精霊、女王(帝)様。
主題歌:
- カッコよくなくちゃ!
中山♥マミの歌う主題歌。う~ん、楽しい感じというか、ノリがいいというか。
システム:
- 主人公が2人(ミツハとティリナ)がいて、シナリオを選ぶことができる。ゲーム開始前にキャラクターを選ぶとそれぞれ個別のシナリオが展開される。
- ノベルパートとシューティングパートを交互に繰り返す。飽きが来なくて良い。
- カスタマイズはいろいろできるが、あまり変更しなくてもプレイには支障ない。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- ちょっと難しいかもしれない。ミツハシナリオでは誰を攻略できてどんなエンディングがあるのか、
ティリナシナリオでは……ということをよく考えつつ各シナリオ中のエピソード(選択肢)をきちんと吟味して選択する必要がある。シューティングパートでも気を抜かないようにしよう。
ミツハシナリオのほうがやや頭を使うかな。
こんな人におすすめ:
コメディ派、ほのぼの派、ファンタジー派。
▼コメント▼
- 思った以上におもしろかった。
最初はノベルとシューティングの組合せということでどんな作品なのか見当がつかなかったが、シナリオ進行上の会話は
コメディタッチで楽しいし、シューティングゲームが好きな人はシューティングパートでも楽しめると思う。根っからのシューティングマニアにはヒットするだろうなぁ。
結構おすすめできる作品だと思う。
- 殆ど同じ舞台なんだけれども2つのシナリオで微妙に異なる点があるところがなんともいえず不思議な感触。
ティリナシナリオではミツハと、ミツハシナリオではティリナと戦うことになる点なんかはなかなかよく工夫してシナリオ構成をしていると思う。そして、それがまたおもしろい。
- かなりエピソードがバラバラに散りばめられていて登場人物も多いので、最初は戸惑うかも。舞台の全体像が見えてくるまでがもしかしたらちょっと苦労するかな。
- 「これからは科学の時代であり、魔法の時代ではない」ということだが、う~む……なかなか難しいところですねぇ。もしも今現在の地球で魔法文明が発達していたら……?
とついつい考えてしまう。おそらくどちらにしても一長一短なんだろうな。
- シューティングパートでキャラクターが画面いっぱいに展開されると、自分の居場所が見えづらくなるので注意。
- ウィンドウを非アクティブにしてもキーボード操作が効いていることがあるので、メモを取りながらプレイする人は注意しよう。気がつかないうちにシナリオが進んでしまうよっ。
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Windows 18禁 |
AQUA BLUE |
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戯画
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2002/12/20 |
★★☆☆☆ |
げっちゅきっちゅSummer(佐藤裕美) |
★★★☆☆ |
(C)2002 GIGA
(C)2002 GIGA
ゲーム概要・シナリオ:
毎年賞金を賭けて繰り広げられるバトル「AQUA BLUE」の参加者は高校生。その勝ち残り組み6人の決戦という設定でゲームスタート。
バトルの内容は宝探しだったり、ボールキャッチだったり、ゲーセンだったり、バラエティ企画の番組という感じ。全員制服でゲームに参加するのがポイント。そして1回でもゲームで負けた子には様々な罰ゲームが。
主題歌のとおり「制服着たら戦闘準備完了」ってわけで、さて、勝つのは誰だ?
キャラクター属性:
女子高生(こだわりなのか、ブレザー系・セーラー系という分類までされている)。
主題歌:
- げっちゅきっちゅSummer
佐藤裕美の元気ソング。この人はこういう伸びやかな歌がうまいな~。
システム:
- 簡素。たぶんゲーム的にそんなに必要ないからではないかと。
プレイ時間:
短い。6人を8時間以内程度で十分攻略可能だと思う。あまり意図的にセーブとか考えてプレイする必要はないでしょう。
攻略:
- 攻略難易度は低い。ただ、分岐の判定条件が独特なのでこれは考えても無理かも……。それに勝つだけではCGが集まらない。試行錯誤あるのみ。それでも攻略時間は短い。
こんな人におすすめ:
凌辱派、制服派、ライトシナリオ派、色ものゲームネタ派、佐藤裕美派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- ゲームに負けただけで凌辱までいってしまうという、難しいこと抜きの、やるゲー。シナリオというシナリオがないから、むしろこのゲームは設定に注目すべきだと思う。
いろいろな制服を着て非常識なゲームに臨む女子高生とか、(もちろん制服のままで)罰ゲームにされるだとか、そんな設定に惹かれた人は「買い」かもしれない。
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Windows 18禁 |
朝凪のアクアノーツ |
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Fizz
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2008/04/25 |
★★★★☆ |
Aqua Voice(榊原ゆい)/Blue eyes(榊原ゆい) |
★★★★☆ |
(C)2007-2008 Fizz
(C)2007-2008 Fizz
(C)2007-2008 Fizz
(C)2007-2008 Fizz
ゲーム概要・シナリオ:
通称「アクアノ」。
ある日突然転校してきてクラスメイトになった朝凪深緒。ちょっと変わり者の性格で浮いていた彼女から放課後に何故か呼び出されていた慧本亜樹。
どうやら彼は彼女の秘密を見てしまったらしいのだがその秘密とは……なんと、朝凪深緒は人魚であるということ。
地元白浜や亜樹の家でもある海神神社(わたつみじんじゃ)にも人魚伝説は色濃く残っているのだが、どうやら彼女はそれに深く関係していそうだった。
そんなこんなの事情から朝凪深緒の傍で過ごす機会の多くなった亜樹だったが、人魚伝説の絡んだ慌しい日々はクラスメイトや家族、そして白浜の多くの住人までをも巻き込んだちょっとした騒動になってゆく。
初夏から初秋までの田舎町を舞台に綴られる日常と伝説とが交錯する物語。果たして人魚伝説とは? 人魚は過去にも実在していたのか? そして亜樹を取り巻くひと夏の行方はどうなるのか……!?
キャラクター属性:
姉、双子、同級生、下級生、母親、人魚。
主題歌:
- Aqua Voice
榊原ゆいの歌う清涼系ソング。快活で爽やかな歌である。
- Blue eyes
榊原ゆいの歌うエンディング主題歌。こちらはゆったりとしたバラード系。
システム:
- 選択肢による分岐。難しい選択肢はないが、時々集中して配置されていることやシナリオに影響のないものも多数存在する。
- カスタマイズはごく普通にできる。体験版では音量が小さいという問題が発覚していたが、製品では改善されている。
それでもキャラクターの性格上、かなかの声量は小さいので、かなかシナリオでは少し音量を上げたほうが聞きやすいかもしれない。
プレイ時間:
35時間程度。
攻略:
- それほど難しくはない。目的のキャラクターを定めればおそらく自然にそのシナリオに入れると思う。個別シナリオへ入ってからはあまり選択肢に神経質になる必要はない。
- 最初は全てのキャラクターに対して好意的な選択肢を選び、次回は攻略したキャラクターに対する好意的な選択肢を敢えて避ける……というように進めていけば、
自然に全キャラクターのシナリオの読破と選択肢網羅が完了すると思う。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、田舎ゲーム派。
▼コメント▼
- 爽やかにコミカルにシリアスに、しかしどこか少しもの哀しく。作品の雰囲気をひとことで表せばこうなるかな。
そして以前の作品に比べてシナリオは長くなったと思うが読んでいてもそんなに飽きることはない。シナリオという点ではひと回り成長した同ブランドの出世作に値するのではないだろうか。
各キャラクターに纏わるエピソードと時間の経過、舞台背景と状況の描写、伏線とその解明等々、随分とわかりやすくなったと思う。
- 亜樹と深緒の周囲で徐々に明らかになってゆく白浜の人魚伝説。キーワードは「歴史は繰り返す」。
このキーワードは特に作品本編に登場するものではないが、深緒の先代や先々代のセイレン(人魚)のことが明らかになるたびに彼女たちも深緒と同じ悩みにぶつかっていたことがわかってくる。
陸に上がったセイレンはその魅力にとらわれて、海へは戻らない運命を辿ることが多いようだ。
さて、海中王国「アクア・マリナ」の女王候補こと深緒はどういう選択をするのだろうか……。その結末や明らかにされる人魚伝説の内容は進むシナリオによって変わってくる。
- 深緒シナリオの最後の展開がゴダイゴの名曲「ガンダーラ」のように思えた。帰ってきたものはいない……幻だったのか……。
いや、「ガンダーラ」は辿り着いた者はいないんだったか?
でもこれ、作品の中枢概念なんだろうな。陸へ上がったセイレンがどうするのか、それはまさにこの作品のシナリオを左右する重要ポイントだもの。
- 各キャラクターのシナリオのテーマが作品全体や他のキャラクターとのシナリオのテーマに大きく関連することは殆どなくそれぞれ独立してはいるが、
全シナリオを読まないと舞台背景(主にセイレンについて)に未解明な点が残ってしまう。
- 友里子シナリオはかなり重いテーマを取り扱っている。さすが、オープニングムービーでも深緒の次に紹介されるだけのことはある。双子の恋愛か……。
実際にこのようなことがあるかどうかは別としても、それなりに力を注いで書いたシナリオだという感じは受けた。
それにしても最近の作品は近親相姦が平気で描かれているように思えるのは気のせい……ではないよね。いいのだろうか。この風潮、なんだか気になるなぁ。
あと、双子は間違っても零親等ではないので(苦笑)。親子は一親等、姉弟は二親等。双子だって双子の「姉弟」なんだから二親等。一緒に生まれたからといってもそれは変わらない。零親等って存在しませんから。
- 予約特典として女の子の水着を全てスクール水着に変える「スク水ディスク-School Swimsuit Disc-」がある。前作の「ニーソディスク(-Knee Socks Disc-)」の流れを汲むものだ。
このあたりは好みに合わせて使おう。
- この作品の性的興味の描写のポイントは「濡れ透け」、衣服が水に濡れて透けるというシチュエーション。
半脱ぎとはまた異なった趣であるし、その意味ではスク水ディスクはコンセプトからやや外れるのでは? でもなかなかおもしろいところに目をつけて作品化していると思う。個人的には高評価。
- 一般的な伝説でもセイレン(人魚)は魅惑的な歌を歌うことで有名だが、この作品においてもセイレンと歌とは切り離せない関係として描かれている。
深緒がコーラス部に入っていたり、実際に夜の海で歌っていたり……。
そしてセイレンのキャラクターの名前にも音楽に関する言葉が見え隠れしている。
例えば先代女王の「セレナ」が名乗っていた「朝凪小夜」。これは「セレナーデ(小夜曲)」を縮めて「セレナ(小夜)」としたものだと考えて間違いない。
でもフォリアとミオについてはいまいち由来が曖昧だったりするんだが。
- コーラス部で行われる突発コンサート。それ自体はいいんだが、合唱にマイクは邪道でしょ。放映や公演でもない限り、合唱は自分の声だけで勝負するものだと思う。
放映や公演でマイクを使うのも拡声のためというよりは録音のためという意味合いが強いのではないか。
- メリーことメリエル・リビングストンはサブキャラクターであるにも拘らずそれなりに出番は確保され、優遇されていた。人気があったからかな。そんな自分も好きなキャラクターは友里子かメリーか……。
この作品はキャラクター性が非常によく作られているので「一番」を選ぶのは難しいかも。ゲームをプレイしているかなかは気に入った。彼女の別の一面を垣間見たようでおもしろかった。あのシーンはイケている。
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Windows 18禁 |
明日はきっと、晴れますように -She said so, and prayed to cloudy skies.- |
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HUG
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2009/07/31 |
★★☆☆☆ |
笹に願いを(茶太)/あなたに 逢えて(茶太) |
★★★★☆ |
(C)2009 HUG
(C)2009 HUG
(C)2009 HUG
(C)2009 HUG
ゲーム概要・シナリオ:
通称「あすはれ」。ただし、作品の正式名称の読みは「あしたはきっと、はれますように」なので注意。
昔住んでいた町へ帰ってくると、そこは少し発展を遂げていた。町の全てに面影こそあるものの、どこか違っていた。そんな中で今でも変わらず残っている文化――筋違い橋(すじかいばし)の大笹。
白鷺洲(さぎしま)では旧暦の七夕が近付くと筋違い橋に大きな笹の枝を立て、そこに町の人々が思い思いの願いの短冊を掛ける。
それは「その中のたったひとつの願いだけが本当に叶えられる」という伝説に由来しており、程度の差こそあれど町の人たちはその伝説を信じているからというものだ。
崎坂夏彦が白鷺洲へ戻ってきたのは夏のちょうどそんな時期。今年も筋違い橋の大笹にはたくさんの短冊が掛けられているが、その中の1枚を取ろうと一生懸命になっている少女「みう」を見つける。
町の人たちの話によると文字表記の差こそあれ、「みう」という名前の少女は筋違い橋が架けられたことの由来と深い関係があるとのこと。
夏彦はこの神出鬼没な少女「みう」と過ごしているうちに、徐々に謎めいたものを感じ始める……。
「みう」が手にしようとしていた短冊、そこにはどんな願いが書かれているのか。その願いは本当に叶うのか。
筋違い橋の大笹を祝う旧暦七夕の夜を舞台にしたちょっと切ない物語……明日はきっと、晴れますように。
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、下級生、少女。
主題歌:
- 笹に願いを
茶太の歌うオープニング主題歌。とても神秘的な雰囲気のある特徴的な歌で、一度聴けば耳に残るという人も多いと思う。
切ない響きのする深い思いの詰まった歌なので歌詞もよく聴いてみよう。2番歌詞にはメロディラインの代わりに囁き或いはモノローグのようなものがあり、
更に印象的で歌詞の内容も心のより深いところを描写している。個人的にはかなり気に入った歌。
- あなたに 逢えて
茶太の歌うエンディング主題歌。バラード系だが、幸せなエンディングというよりは寂しさのようなものが前面に押し出された歌。この作品の作風はオープニングからエンディングまで一貫されているようだ。
システム:
- 選択肢による分岐。選択肢の内容を見れば先の展開がある程度推測できるものが殆どだが、バグがそれを阻害しているような気がする。
- カスタマイズには少し不便を感じる。そしてとにかく音声音量が小さい。システム音量を最大にしても聞き取れないレベル。
カスタマイズ画面の音声テストでよく聞こえても、ゲームプレイ中の音声音量はそれとは異なるので無意味。でも最大値にしておかないとますます聞こえない。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- 選択肢の数も少なくて内容もわかりやすいので基本的に難しくはないはずなのだが、どうも選択肢とシナリオ分岐の繋がりにバグが内在しているとしか思えないような箇所がある。
- みうシナリオだと思われる選択肢を選び続けると攸夏シナリオに入ってしまう。攸夏シナリオにはこれとは別に正しいルートと思われる選択肢の流れがきちんと用意されている。
- 冴奈子シナリオとみうシナリオの選択肢が殆ど重なっていて、分岐条件がどうもはっきりしない。
ゲーム開始後最初の選択肢が少し影響しているような気もするが、詳細は未調査。でもいわゆるフラグ管理が異常なことは想像に難くない。
- 攻略順序に制限あり。「攸夏/鈴梨/冴奈子 → みう」という流れだと思われる。シナリオの内容としても、みうシナリオは最後にならないと物語が少しおかしくなってしまうからこれは妥当でしょう。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、ドラマティック派、田舎ゲーム派、悲哀派。
▼コメント▼
- 作品の絵や音楽からも推測できると思うが、純愛系でいてそして少し切ない物語。
七夕の伝説自体がそんな話でもあるし、またそれをうまく利用して制作者なりに物語を作ってみた結果がこの作品だと思う。
- 上にも書いたがキャラクターの音声音量が異常なほどに小さいので、これは聞き取れないものだと思い切ってプレイしたほうが良い。
おまけ要素としてBGMモードも用意されているが、これも殆ど聞き取ることができないので全く無意味だと思える。
そして音声のない作品――というか、中途半端に音声の聞こえる作品――のプレイがこれほど疲れるとは思わなかった。
全く音声のない作品であれば自分の頭の中で読み進められるのでそれほど疲れもしないのかもしれないが、
中途半端に聞こえることで自分の読むペースは乱されるし、かといってきちんと聞こえるわけでもないので結局は自分の頭で読まなくてはいけないし……とにかくプレイしにくかった。
あと、メインキャラクターよりもサブキャラクターの音声のほうがやや大きめに聞こえるあたりも謎。
- 冴奈子の扱いがどうも曖昧。冴奈子シナリオを完全にプレイし終えても、結局彼女の特殊性の原因やこの作品における位置付けがはっきりしない。
このキャラクターは何のために用意されたのだろう? そして、みうシナリオに進めるようになると冴奈子シナリオに微妙に進みにくくなるのでこれもまた厄介。
上手に使えばかなり目立って人気も得られると思うのに、不遇なキャラクターだなぁ。
- セーブデータの時刻表示がグリニッジ標準時(GMT)になる。このバグはむしろ発生させるほうが難しいのでは? どういう経緯でこんな仕様になってしまったのだろう?
等々、とにかく不具合は多いということを肝に銘じた上で作品を手に取ったほうがいいかも。
- 絵にはちょっと好みが分かれる要素がありそうだが、そんなに特徴的なほどではない。気になる人は事前に一応確認しよう。
- 純愛系作品なのでエッチシーンは少なめという常道を貫いている。
- 鈴梨の私服のワンピースとキュロットを併せたような服が珍しくて、しかもなかなか似合っていて気に入った。これはいい感じだ。
- お気に入りのキャラクターは鈴梨。私服との相性もいいし性格も強すぎず弱すぎず、よく描けていると思う。絵も好み。
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Windows 18禁 |
アメサラサ~雨と、不思議な君に、恋をする~ |
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CUFFS
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2007/04/27 |
★★☆☆☆ |
アマオト(Duca)/七色の空(Duca) |
★★☆☆☆ |
(C)2007 CUFFS
(C)2007 CUFFS
(C)2007 CUFFS
ゲーム概要・シナリオ:
大久保晴市はその名に似合わず類稀なる雨男。少し緊張したり感情が高ぶったりすると何故か雨が降る。
それに彼には幼少の頃好きになった異性に二度と会うことができなくなってからというもの、一度手に入れた人の温もりを失うことが怖くて異性を好きになることを避けている……そんなコンプレックスがある。
そんな彼の前に突然現れた千代川霖と名乗る少女。どうも彼女は彼のことを全く知らないわけではないようだが、晴市のほうは思い出せない。
彼は彼女の力を受けて永遠の雨男から脱皮して、再び異性との温もりを深め合えるようになるのだろうか……?
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、下級生。
主題歌:
- アマオト
Ducaの歌うオープニング主題歌。
- 七色の空
Ducaの歌うエンディング主題歌。
システム:
- 特に凝った箇所はない。必要最小限のシンプルさだが、それで十分プレイできる。
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
- それほど難しくはないが、まずは良さそうな選択肢を選んで良いエンディングを見る。それから少しずつ選択を変えて別のエンディングを見てゆくのが良いかと思われる。キャラクターごとに攻略しよう。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、ほのぼの派、ドラマティック派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- テーマは「自分の気持ちに素直になり、それをはっきりと言葉に表して伝える」こと。
- 止まない雨といい、リストの「愛の夢」といい、コンセプトがMemories Off 2ndに非常に似ている。
そして「霖」は「ながあめ(≒止まない雨?)」とも読む。
でもMemories Off 2ndは異性と付き合い始めた後の話。
この作品は異性と付き合うまでの話。過去の異性の消失によるコンプレックスという点ではMemories Off(1st)によく似ている。
- 失うときが怖いから手に入れたくないというコンセプトの作品、他にも何かプレイしたような記憶があるような、ないような……?
- 文章表現が簡潔なので気軽に読める。その分、ややシナリオが急展開かもしれないし、ちょっと読み応えがないかも。
- 「『願いを叶える雨』の叶える願いはひとつだけ」というわりには、倖の超能力の消去と三本木礼二の復活というふたつの願いが叶えられたような気がするが……。
- 倖の超能力(?)は風を操る力?
- 白と水色を基調としており淡く儚い感触が作品全体に漂う。
- 霖と花香の髪が長すぎるような気がする……。それから霖の月型の髪飾りが印象的、かつ「月」が霖の儚さ・仄かさを髣髴とさせる。
- 絵にやや立体感が欠けるかも。
- BGMにワルツが多い。そしてとてもソフト。耳障りになるような曲は一切採用されていない。「13 天気予報は晴れ」が気に入った。
そしてこれもMemories Off 2ndのBGMのひとつである「Rain then clear」と同じ意味であり、なんとなく共通概念を感じさせる。
- フィールドホッケー……ユニホックという競技を一度だけやったことがあるが、アレみたいなものかな? 陸上でやるアイスホッケーみたいなもの。でも自分がやったときは室内競技だった。
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Windows 18禁 |
Areas~空に映すキミとのセカイ~ |
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Lapis lazuli
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2009/03/27 |
★★★☆☆ |
grand blue(NAO)/piece of azure(NAO) |
★★★☆☆ |
(C)2008-2009 Lapis lazuli
(C)2008-2009 Lapis lazuli
(C)2008-2009 Lapis lazuli
(C)2008-2009 Lapis lazuli
ゲーム概要・シナリオ:
近未来の日本某所。御影悠也と御影このかは大人たちの諸事情により、住居もなく流浪のその日暮らしをしていた。
そしてあるとき悠也は水面下で行われる犯罪行為ともいうべき仕事に手を出してしまう。しかしそれも失敗。
だがその仕事の敵でもあった片岡のぶこによって拾われ、このかと一緒に「アリアス」と呼ばれる孤島へ招かれることとなる。
悠也たちの元いた「外の世界」とは完全に隔絶された「アリアス」では悠也とこのかは記憶喪失を負った偶然の島への漂流者として振る舞い、
「外の世界」のことを「アリアス」の住人たちに知られないようにすること、「アリアス」内で他の住人たちと一緒に生活して学園へ通い、その概況を随時のぶこに報告すること……等々の秘密裏の役目を受け、
どうにか生活を繋ぎとめることはできた。
「外の世界」とは大きく環境の異なる「アリアス」。最新の科学技術も導入されていないし、流通や常識の概念にだって大差があるが、
でもそのおかげで「外の世界」ではあり得ないほどのゆったりとした生活環境が整えられていることが最大の魅力でもある。
最初のうちは通学が中心だった2人の生活も、徐々に新しくできた友人と深い関係を持つようになり、やがては「外の世界」と「アリアス」の根源的な謎に迫るような一大事件を迎え、みんなと共に立ち向かうこととなる。
「アリアス」は楽園なのか、それとも「外の世界」の陰謀により作り上げられた刹那的世界として終焉を迎えるのか……。
キャラクター属性:
義妹、同級生、上級生、下級生。
主題歌:
- grand blue
NAOの歌うオープニング主題歌。爽やかに流れるような歌。タイトルは「アリアス」の広大な青い空のことかな?
- piece of azure
NAOの歌うエンディング主題歌。ゆったりと流れる静かな歌。「azure」とは「紺碧」という意味。タイトルは「アリアス」の青(紺)い海と緑(碧)の大地をイメージしているのかな?
システム:
- インストールしてもプログラムメニューに登録されないので、プレイヤー自身が「REALLIVE.EXE」へのショートカットを作っておくと後々の起動が楽になる。
- 音声が小さいのは仕様? それとも自分の環境依存の問題?? いずれにしても音声音量が小さいと感じる場合は音声音量を最大にして、BGM音量を下げると少し聴き取りやすくなる。
- コンフィグは各項目ごとに右クリックでメニューを起動するタイプ。一括設定画面がないのは少し面倒である。
プレイ時間:
25時間程度。
攻略:
- 二択か三択でシナリオが分岐する。選択肢は多くなく、攻略に於いて難しいと感じる点は全くないと思う。
- 攻略順序には特に制約はないので好きなキャラクターのシナリオからどうぞ。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、のほほん派、ほのぼの派、萌えゲー派。
▼コメント▼
- シナリオを最後まで進めるとよくわかるが、現代日本及び世界に対する辛辣な風刺作品。
社会的構造、根強く残る格差社会、科学技術の功罪、資源の枯渇、これら全てによる副作用……実はかなり重い内容である。
例えば「アリアス」では我々の使用する「お金」の代わりに「チケット」という概念が導入されている。
これは単なるゲーム内の世界観に対する設定ではなく、現代社会への問題提起。
また科学技術が大きく進歩していないからこそ実現可能だと思われるゆったりとした世界観を描いている。いや、実現可能というよりもこれは過去の日本や世界の姿だったのではなかろうか。
今は便利(?)な科学技術世界から離れられない我々に対する風刺と警告。
科学技術は諸刃の剣、我々人間や世界にとって益にも害にもなり得る。最近は害のほうが多いような気もするが……この機会に少し考えてみよう。
- 作品の冒頭部分がかなり特殊な環境下に生きる悠也とこのかの描写から始まるので少し理解しにくいかもしれないが、
無理をしてまですぐに理解する必要はなく世界観を掴んで後から読み返しても問題はない。ただ、理解しないまま物語の終盤にまで進んでしまうと本当に全体を理解できないまま終わる可能性があるので注意。
- 日常のエピソードの描写が全体的に薄いというか……いわゆる「尻切れトンボ」の箇所が目立つ。描写を途中で投げ出して次へ進んでいるという感がどうしても否めない。
例えば作品中でもイベントとしての位置付けだと思われる「プール授業」「体育大会」「学園祭」の描写もシナリオによって多少の差はあるが(これらのエピソードはリィズシナリオのためだけに用意された?)、
基本的に短めで味気ない。また、作品の世界観固有の設定も強く活かされずにシナリオが完結してしまっている気がする。
例えば「ランク」。「アリアス」の職人には必ずこの「ランク」が与えられていて登場キャラクターの中にも最高値の「ランク5」を持つ人が何人も出てくるのだが、この設定がシナリオで殆ど活かされていない。
これがこの作品で最も惜しい点かな。
- サブタイトルを区切るタイミングに強い違和感を感じる。シナリオでのシーンの切り替わりとサブタイトルの区切りにはもう少し同期を取らせても良かったのでは。
まぁ、作品そのものやシナリオに直接的に関わってくる箇所ではないので優先度はそんなに高くはないのだが。
- BGMと背景の町並みにやや異国風なところが見受けられる。現代社会とは隔絶された世界をイメージしたのだろうか。
- 純愛系作品ということもあってエッチシーンは少なめなので、念の為。
- リィズは作品内でかなり優遇されている。「本命」がこのかならば「対抗」はリィズといったところだろうか。
そのリィズシナリオはやや長めなのでもしも理解しにくくなったら「悠也にとってのこのか」=「リィズにとってのせつ子」という関係を念頭において読むとかなりスッキリすると思う。
- リィズのようなキャラクター(とはいえ、リィズ≒ツンデレ、リィズ≠ツンデレ……似て非なるもの)はシナリオ中のどのタイミングとエピソードでその性格を変化させるか(例:ツン→デレ)が非常に難しい。
これはこのタイプのキャラクターの宿命でもある。残念ながらこの作品中でもほんの少しの強引さというか微妙な違和感を感じた。
もう一度書くが、リィズは「元祖『ツンデレ』」とは異なると思う。単に勝気で真面目でそしてやや不器用な子?
- 「ウィンク顔の立ち絵」はリィズ特有の絵なのでよく見ておいて損はないと思う。
- 男子制服のネクタイピンが目に留まった。ネクタイピンまで描かれている制服というのはゲームでは珍しい。現実でもネクタイピンのある学生制服って珍しいような気がする。
- 唯の私服のリボンが特徴的でとても気に入った。青と赤の混ざった非対称な形で実に不思議なリボン。ネクタイでも同じような結び方をしようと思えばできるかな。
とはいえ、このファッションセンスには少なからず衝撃を受けた。もちろん良い意味で。
- 「レリジオーソ学園」の命名理由がわからずじまいだった。「レリジオーソ」は音楽用語で「宗教的に」という意味だが、関係があるのだろうか?
- お気に入りのキャラクターは唯。あのリボン。さっぱりとした日常の振る舞い。彼女のシナリオの本質は違うんだけれどね……。
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Windows 18禁 |
妹に!スク水着せたら脱がさないっ! |
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はむはむソフト
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2007/12/21 |
★★★★☆ |
こんいろ∞トキメキ!!(NAO) |
★★★★☆ |
(C)2007 はむはむソフト
(C)2007 はむはむソフト
(C)2007 はむはむソフト
(C)2007 はむはむソフト
ゲーム概要・シナリオ:
通称「妹スク」(いもすく)。
相沢拓斗は無類のスク水好きである。スク水こそが自分の人生とこの世の全てだと信じ込んでいる。スク水の色、素材、構造、そしてなによりスク水を着た女の子をこの上もなく愛している。
エッチをするときだってスク水は脱がしたくない。ある意味ではまさに純粋にスク水が好きなのだ。
そんな彼は古いタイプのスク水……濃紺色の「旧スク」こそが王道だと考えていたが、あるとき最近では一般的である新型のスク水こと「新スク」と現実味は薄いが身体が透けて魅力的な「白スク」に目覚める。
そしてなんと拓斗の妹の萌(もゆ)が自分のためにスク水を着てくれるというではないか! こんな魅惑的な話を断るはずはなく、毎夜のように家で妹のスク水姿の撮影会を始めた。まさに夢のような展開だった。
しかし撮影会の内容はだんだんとエスカレートしてエッチな方向へ……。さらには知り合いの鈴原恵子や間宮すくるまでもを巻き込んで素晴らしきスク水フェチ生活が始まったのだった。
キャラクター属性:
妹、幼なじみ、下級生、(キャラクターではないが)各種スク水。
主題歌:
- こんいろ∞トキメキ!!
NAOの歌う元気ソングと電波(デジ)ソングの合わさったような歌。内容はスク水フェチ精神に彩られている。
システム:
- 通常の選択肢ではなく、好みの子を選ぶ方式の選択肢がメイン。行き先マップ上での選択に似ている。ここで女の子を単独ではなく複数選択できるのが大きな攻略ポイントにもなる(単数でも選択は可能)。
- メッセージスキップの速度がかなり速い。実用性としては非常に好感触。また、既読イベントを一気に纏めてスキップする機能があるのでこれはこれで使える。
- エッチシーンを最大10個まで選択して連続で自動進行させて鑑賞できるモードがある(連続再生モード)。
- システムコンフィグの専用画面を作ってほしかった。ひとつの画面で一括して設定できないのでちょっと不便。
- CGモードでの鑑賞中や回想シーンから右クリックで脱け出せないのも不便だと思う。特にCG鑑賞はひとつを選択したら差分も含めて全部見ないとCG選択画面に戻れない。差分が多いと疲れる。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- シナリオの進行表が内蔵されているので攻略の参考にできる。イベントはほぼ時系列に並んでいると考えて良いみたいだ。
- キャラクターごとの単独シナリオを読んでエンディングを迎えるのは難しくないが、
複数のキャラクターが関わってくる特殊イベントを全て見るためには多くのキャラクターとスク水の種類とシナリオの進行具合をうまく扱わないといけない。
だが、多少なりともヒントが現れるのでそれをよく理解してシナリオを進めればある程度は解決するはず。とはいえ、かなり試行錯誤が必要になってくるので果たして20時間で終わるかどうかは微妙だ。
特殊イベントの概要を整理してみた。自分が忘れないためのメモ(苦笑)。
イベント番号 |
関連キャラクター |
進行表の行番号 |
キャラクター選択 |
発生条件 |
#01 |
恵子 |
#01 |
恵子(新スク)+一剛 |
6/25までに選択しておくと6/26に発生 |
#02 |
すくる |
#05(#04) |
- |
7/9までに下記の通りに進めると7/10に発生
- 萌:新スク#05
- すくる:新スク#05
- みちる:#04
|
#03 |
みちる |
#05 |
- |
7/9までに下記の通りに進めると7/10に発生
- 萌:新スク#05
- すくる or 恵子:旧スク#05 or 新スク#05
- みちる:#05
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#04 |
萌+すくる |
#05 |
萌(旧スク)+すくる(旧スク) |
|
#05 |
すくる+恵子 |
#05 |
すくる(旧スク)+恵子(新スク) |
|
#06 |
みちる |
#06 |
萌(新スク)+みちる |
特殊イベント#03を見ていること
【備考】
- 萌(新スク)を選択するとみちるが選択可能になる
- みちるエンド
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#07 |
萌+恵子 |
#07 |
萌(旧スク)+恵子(新スク) |
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#08 |
萌+すくる |
#08 |
萌(新スク)+すくる(新スク) |
特殊イベント#04を見ていること |
#09 |
萌+すくる+恵子 |
#07 |
萌 or すくる or 恵子 |
萌とすくると恵子の旧スクシナリオを#07まで進めること
【備考】萌+すくる+恵子ハーレムエンド |
#10 |
すくる+恵子 |
#08 |
すくる(新スク)+恵子(旧スク) |
特殊イベント#05を見ていること |
#11 |
萌+すくる+恵子+みちる |
- |
- |
他の全てのエンディングを見ていること
【備考】真・ハーレムエンド(萌+すくる+恵子+みちる) |
#12 |
- |
- |
- |
7/20までどのキャラクターもクリアしないこと
【備考】バッドエンド |
こんな人におすすめ:
妹派、スクール水着派、コメディ派、学園モノ派、のほほん派、ほのぼの派、やるゲー派、微乳派。
▼コメント▼
- 名は体を表す! 広告(タイトル)に偽りなし! まさにタイトルの通りでどんなシーンでもスク水を脱がさないし(半脱ぎ程度はある)、
他にも水着のサポーターや裏地へのこだわりが文章的にもヴィジュアル的にも非常によく表現されている。実際にスクール水着を入手しての綿密な調査の結果の賜らしい。
- シナリオの内容はかなり薄い。絵とスク水に対するシチュエーションを楽しむ作品だからこれが正しい形だとは思うが、念の為言及しておく。
逆にエッチシーンはかなり多く、服装の組合せやシチュエーションにもかなり凝っている。
- スク水+靴下(ハイソックス・ニーソックス)
- スク水+体操着+ブルマ
- スク水+セーラー服
- 白スク(白いスク水)
- スク水+足コキ
- スク水+胸揉み(スク水の上から・スク水の中に手を入れて)
- スク水+四つん這い
- スク水+まんぐり返し
- スク水+プールでのエッチ
紛れもなく特殊な趣向にこだわった「やるゲー」だ。これだけの組合せがあればスク水フェチのプレイヤーをそれなりに満足させることはできるのではなかろうか。
そして最も不自然というか、それ故に逆にプレイヤーに求められている海やプール以外の自室内や校舎内でスク水姿になるというシチュエーションが倒錯的趣向で素晴らしい。
スク水が好きな人は是非手に入れるべし。
- 体操着とブルマへのこだわりも僅かながら語られているので注目。体操着はブルマの中へ入れるか、外に出すか……永遠のテーマ。
個人的には両方好きなので択一し難いが、敢えて選ぶならば外に出すほうかな。外見的に女の子っぽさを感じるから。
だが体操着とブルマはこの作品のメインテーマではないので、次は是非とも体操着とブルマへのこだわりを詰め込んだ作品を強く希望する。
- はむはむソフト……処女作品の制作よりもまずはブランドの認知に全力を注ぎ込んでいたという、ある意味で異色なブランド。……結果的には成功したのかな?
作品に関わる活動としては発売前からイベント会場でのスク水シャウト!(大声大会)や
オフィシャルサイトでのスク水川柳の募集等、強い個性を見せていた。
キャラクターの人気投票などはありがちだが、こういった企画は稀だと思う。やはり異色なブランド。
作品の制作とともに制作側とユーザーとが一体になって楽しめる、そんなブランドの在り方を第一か第二に追求していると思われる。
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Windows 18禁 |
Wing & Wind |
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Clear(閉鎖)
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2001/03/16 |
★★☆☆☆ |
Wind Time(佐藤裕美)/羽音(佐藤裕美) |
★★☆☆☆ |
(C)2000-2001 Clear
(C)2000-2001 Clear
(C)2000-2001 Clear
(C)2000-2001 Clear
ゲーム概要・シナリオ:
3年前。花火大会の前日の夏の夜、土砂崩れにより多くの人々が亡くなった。そのときに両親を亡くした根戸俊介はあの事故以降都心へ出て一人暮らしをしていたが、久しぶりにこの田舎へと帰ってきた。
そこで会うのは昔からよく知っている従妹の若菜、その同級生の梢、幼なじみの霞……そして初めて見る顔でどこかちょっと不思議な紗夜だった。
そして、墓参りのために帰ってきたつもりだった俊介はこの町の不思議な伝承と秘密を知ることになる……。
キャラクター属性:
従妹、幼なじみ、巫女、年上、年下。
主題歌:
- Wind Time
佐藤裕美の歌うオープニング主題歌。
- 羽音
佐藤裕美の歌うエンディング主題歌。
システム:
- 音楽のボリュームが小さく、ちょっと聴き取りにくい。
- 音声はない。
- 既読/未読判定のテキストの範囲が広すぎる。全く同じテキストでも読んでいない扱いになる箇所が多い。
- ドライブレターが後ろのほうだとディスクを認識しないので、ドライブレターを変更している人は要注意。
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
- やや難しい。選択肢を少し間違えるとバッドエンドになりやすいので、同時攻略はせずに1人ずつじっくり攻略しよう。
こんな人におすすめ:
純愛派、田舎ゲーム派、佐藤裕美派。
▼コメント▼
- シンプルな純愛・田舎ゲーム。CGもキャラクターの表情と上半身を中心に描く素朴な構図が多く、シチュエーション中心の作品ではない。
でもせっかく若菜が陸上をやっているのだから「駆け抜ける瞬間の若菜」あたりの絵があると爽快で良かったかもしれない。
- 不老不死の体質を持った人(?)の気持ちについて「(周囲の人たちが死んでいって)これから先に一人になってしまうことがこわい」という描写があるが、
それを既に経験した側とこれから経験する側の両方から描いていたのは良かった。経験者は優しく見守ってくれる……のかな。
- 以下、ゲームより引用の一節。
> 好きな人、信じられる人を作るといいよ。
> そして一緒に秘密を守れる人を見つけるようにしたらいいよ。
> いつも一緒にいられなくてもいいから。
> でも、何か辛いこと、イヤなことがあったとき、それを話せる相手がいるといいね。
パートナー選びの基本ではあるが、不老不死の件を考慮すると改めてその通りなのかも、と思った。
- 「寂しいのが嫌いだから歌うのが好き」という記述、いいねぇ。
ひとりきりのときに声を出したり歌ったりするのが苦手な人にとってはダメなんだろうけれど、それが大丈夫な人にとってはひとりきりで歌うというのは……意外と楽しかったりする。
- まさか「金太の大冒険」ネタが出てくるとは思わなかった(笑)。
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全てClearにあります。(C)2001 Clear
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Windows 18禁 |
Wind-a breath of heart-[詳細]あり |
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minori
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2002/04/19 |
★★★★☆ |
Wind(長谷川めぐみ)/Dream(長谷川めぐみ)/TSU・BA・SA(渡邊瑛美) |
★★★★☆ |
(C)2002-2004 minori
(C)2002-2004 minori
(C)2002-2004 minori
(C)2002-2004 minori
ゲーム概要・シナリオ:
誰もがちょっと不思議な力を持つ不思議な街、風音市。主人公の丘野真と妹のひなたはかつて暮らしていたその街へ帰ってきた。
編入した風音学園で知り合った勤や霞とともに賑やかな毎日を送っていた真だが、たまたま学園の屋上へ足を運んだときにかつての幼なじみ鳴風みなもの吹くハーモニカの音色によって2人は再会した。
「遠く離れていても想いは届く」……そう思い続けていたみなものハーモニカの音が、その音に乗せたみなもの想いが、みなもの「風を起こす力」によって真に届いた瞬間だった。
真とみなもの周りには喫茶店で働く望とわかばの姉妹、隣の学園の下級生の彩といったたくさんの人たちが集まってくるが、
それと時を同じくしてひなたが病気になったりみなもの父親が危険に遭ったりと周囲に少しずつおかしな事件が起こり始める。
それはどうやら彩とも関係のあることのようであり、かつて亡くなった真の父親やみなもの母親、そして真やみなも本人、さらには風音市という街そのものの持つ不思議な力とも繋がりがあるらしい……。
キャラクター属性:
幼なじみ、義妹、同級生、下級生。
主題歌:
- Wind
長谷川めぐみの清涼系ソング。理屈がどうのこうのじゃなくてとにかくいい、と思える。いや、もちろん人によるんだと思いますけど。シナリオの重要ポイントが織り込まれているのでよく聴こう。特に1番歌詞。
- Dream
長谷川めぐみの癒し系ソング。シナリオの要所で流れてとても効果がある。個人的には3曲の中では一番好きではないというランキング。でもいい歌なんだけれど。
- TSU・BA・SA
渡邊瑛美の歌うED。このゲームのシナリオを通じて主人公やヒロインたちが獲得した強さや決然さを感じさせるような歌。いいと思う。
システム:
- minoriデビュー作「BITTERSWEET FOOLS」よりも
操作性が良くなった感じ。左右クリック、Enter、スペースキーなんかが考えなくても感覚的に扱えるようになった。いや、これって当たり前のことなのか……?
- シナリオ上でBGMが変わるところへ来るとそのままBGMが停止して無音になるっていう現象にハマった。環境によってはなるらしい。どうにかして直せるのかもしれないが、どうにも面倒なのでそのままプレイした。
停止したら音声設定でボリュームを再設定してあげるとまたBGMが流れ出す。良いBGMのところではそうしてあげて、他は無音プレイというわけだが……。
- セーブ箇所が多い。256箇所。絶対に使わない。そんなにセーブしてもどのデータがどんな内容だったか憶えきれない。遠慮なくこまめにセーブできるのは悪いことじゃないけれど。
プレイ時間:
20時間程度。望とわかばとか、シナリオの重複をうまく片付ければ早く終わる。
攻略:
- 望とわかばは一緒に攻略しましょう。
- 霞が好きな人は、彼女に気を取られ過ぎないように!
こんな人におすすめ:
学園モノ派、シリアス派、田舎ゲーム派、シナリオ重視派。
▼コメント▼
- ファンタスティックにのほほんチックに始まった感じだったけど、進むにつれて結構シリアスになってきたなぁ。
たしかにシナリオの中枢に謎の力とかが存在していたらそれを説明&解決しなくちゃいけないし、そんなものがそう簡単に片付くわけはないからどうしてもシリアスな展開になるのかな。でも時々ちょっと怖かった。
- 簡潔に纏めると「人の想いは夢を叶える力になる」っていうこと? う~ん、簡潔に纏めすぎか? 細かいことは各キャラクターのレビューのほうで書くとして、ここはこれでいいや。
- minoriらしく世の中の綺麗事を撥ね退けて陰の部分を如実に描くのは非常に好感。
辛辣でしびれる台詞がいっぱいあっていいね。それが好きじゃなくちゃminoriの作品はプレイできないんだろうけど。
- BGMがなかなかいい。落ち着いたのもアクティブなのも。
- 真は調理実習で右手を怪我していた(包丁で切った)……真って左利きなんだね。
- 名前の読みがみんな3文字なんだよね(↓)。
「まこと」「みなも」「ひなた」「のぞみ」「わかば」「ひかり」「つとむ」「かすみ」
これって意図的なのかな?
ついでに、
「しんご」「ゆうか」「ことは」「あきひと」
秋人だけが4文字だ。あとはみんな3文字だよね。
※当作品のレビューのサンプルCGは当サイトの管理人の自己責任によって転載しております(メーカー様確認済)。
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Windows 18禁 |
Wind-a breath of heart- Re:gratitude |
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minori
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2004/11/05 |
★★★★☆ |
Wind(長谷川めぐみ)/Dream(長谷川めぐみ)/TSU・BA・SA(渡邊瑛美) |
★★★★☆ |
(C)2002-2004 minori
(C)2002-2004 minori
ゲーム概要・シナリオ:
「Wind-a breath of heart-」とそのファンディスク「そよかぜのおくりもの」がひとつになったパッケージ。
- Wind-a breath of heart-
- そよかぜのおくりもの(ミニシナリオと壁紙コレクション)
- サウンドトラックCD
(ここから下は「そよかぜのおくりもの」部分についてだけ書きます。Wind-a breath of heart-のレビューはしません。)
キャラクター属性:
Wind-a breath of heart-と同じ。
主題歌:
システム:
- Re:gratitudeになって、基盤となるシステムが新しくなり、操作面でははるのあしおとと同じになった。
プレイ時間:
3時間程度。
攻略:
こんな人におすすめ:
学園モノ派、田舎ゲーム派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
※当作品のレビューのサンプルCGは当サイトの管理人の自己責任によって転載しております(メーカー様確認済)。
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Windows 18禁 |
ef-First Fan Disc |
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minori
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2006/08/25 |
★★☆☆☆ |
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(C)2005-2006 minori
(C)2005-2006 minori
(C)2005-2006 minori
ゲーム概要・シナリオ:
本編発売に先駆けてファンディスクが発売されたという異例の作品。
「ef-a fairy tale of the two.」のファンディスク。
しかも「ef-a fairy tale of the two.」自体がさらに「ef-the first tale.」と「ef-the latter tale.」という2本に分割されて発売されるという計画になっている。
「ef-First Fan Disc」の内容は以下のとおり。
- ショートストーリー(登場人物や欧風の町並み、登場人物の通う音羽学園のイメージ紹介)
- AUDIO-CD部分に収録されている、登場人物の自己紹介(宮村みやこ、広野紘、新藤景、堤京介の4人)
キャラクター属性:
幼なじみ、女子高生、年下、年上。
主題歌:
システム:
プレイ時間:
1時間程度。
攻略:
- ショートストーリーは1時間程度で読めると思う。短い。これでイントロダクションになっているのか?
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派。
▼コメント▼
- 登場人物は広野紘、宮村みやこ、新藤景、堤京介、新藤千尋、羽山ミズキ、雨宮優子、久瀬修一(久瀬修一は音楽(ヴァイオリン)がシナリオ中で流れるだけ)。
- 物語は広野紘の視点で進む。一人称を特定しない、いわゆる群像劇の作品にはなっていない。
- Memories(CGモード)が選択できないのは仕様?
- う~ん、これだけ短いと感想の書きようがないなぁ。本当に作品の舞台、登場人物の性格を少し知る程度。本編発売に先駆けてのファンディスクだからそれでも仕方がないのかな?
- 内容に18禁要素がないんだけれど、これって18禁作品なのかな?……オフィシャルサイトに「全年齢対応」と書いてあった……。
※当作品のレビューのサンプルCGは当サイトの管理人の自己責任によって転載しております(メーカー様確認済)。
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Windows 18禁 |
エルフオールスターズ脱衣雀 |
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elf
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2000/03/30 |
★★★☆☆ |
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ゲーム概要・シナリオ:
elf作品のキャラクターが登場する脱衣麻雀。
- ワーズ・ワース
- 雀JAKA雀
- 同級生2
- 下級生
- 臭作
- 遺作
キャラクター属性:
雀JAKA雀、下級生、臭作、遺作、ワーズ・ワース、同級生2からの選抜キャラクター。
主題歌:
システム:
- 最初は男性キャラクターとしか対戦できなくて、勝つと女性キャラクターと対戦できる。
- プレイヤーとの順位差によって服を脱がすシステム。
- 順位差1(1位と2位等):1枚
- 順位差2(1位と3位等):2枚
- 順位差3(1位と4位):3枚
もちろんプレイヤーのほうが上位のとき。
プレイ時間:
25時間程度。
攻略:
- 女性キャラクターが時々強いけれど、嫌になるほどではない。わりと普通の麻雀ができる。
こんな人におすすめ:
脱衣麻雀派。
▼コメント▼
- なかなかキャラクターの人数が多いのと、順位差によって脱がすシステムというのが良いと思う。
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Windows 18禁 |
エルフオールスターズ脱衣雀2 |
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elf
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2001/12/21 |
★★★☆☆ |
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ゲーム概要・シナリオ:
elf作品のキャラクターが登場する脱衣麻雀の2作目。
- 鬼作
- リフレインブルー
- 野々村病院の人々
- 愛姉妹
- 同級生
- 河原崎家の一族
上に書いた発売日はCD版。DVD版は2001/11/22発売。
キャラクター属性:
鬼作、リフレインブルー、野々村病院の人々、愛姉妹、同級生、河原崎家の一族からの選抜キャラクター。
主題歌:
システム:
- 最初は男性キャラクターとしか対戦できなくて、勝つと女性キャラクターと対戦できる。
- プレイヤーとの順位差によって服を脱がすシステム。
- 順位差1(1位と2位等):1枚
- 順位差2(1位と3位等):2枚
- 順位差3(1位と4位):3枚
もちろんプレイヤーのほうが上位のとき(前作と同じ)。
プレイ時間:
25時間程度。
攻略:
- 女性キャラクターが時々強いけれど、嫌になるほどではない。わりと普通の麻雀ができる(このあたりも前作と同じ)。
こんな人におすすめ:
脱衣麻雀派。
▼コメント▼
- 基本的にはキャラクターが変わっただけで前作と同じなんだけれど、なんとなくアニメーションが綺麗になったかな、という気もする。
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Windows 18禁 |
エルフオールスターズ脱衣雀3 |
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elf
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2006/03/31 |
★★★☆☆ |
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(C)2006 elf
ゲーム概要・シナリオ:
elf作品のキャラクターが登場する脱衣麻雀の3作目。
キャラクター属性:
下級生2をはじめとするelf作品キャラクター多数から選抜。
主題歌:
システム:
- 最初は男性キャラクターとしか対戦できなくて、勝つと女性キャラクターと対戦できる。
- プレイヤーとの順位差によって服を脱がすシステム。
- 順位差1(1位と2位等):1枚
- 順位差2(1位と3位等):2枚
- 順位差3(1位と4位):3枚
もちろんプレイヤーのほうが上位のとき。
- 「服を脱がす」の他にも「服を着せる」「エッチなことをする」等々の選択肢がある。
- 女の子には好感度が設定されており、好感度によって選択肢の選択結果が変わる。
- 台詞の吹き出しのON/OFF、コンピュータの強さ、東風戦/東南風戦など、いろいろな調節ができる。
プレイ時間:
60時間程度。
攻略:
- 女性キャラクターが時々強いけれど、嫌になるほどではない。わりと普通の麻雀ができる(前作、前々作と同じ)。
こんな人におすすめ:
脱衣麻雀派。
▼コメント▼
- 脱衣アニメーションは滑らかで美しい。
- エッチシーンはちょっと短めかな。
- 対戦中の顔ウィンドウに上半身の脱ぎ具合が反映されるのもいい(これは全シリーズ共通)。
- 東風戦だけだと短くて良い。
- 「服を脱がす」「服を着せる」「エッチなことをする」等々の選択肢が増えたり、「クイズ」があるのはいいのだが、逆にそれで少し攻略が面倒になったような気がする。
本来はこのあたりが「ただの脱衣麻雀じゃないぞ」という作品のウリなのかもしれないが。でも。
- 対局中の台詞が多くてちょっと麻雀に集中しにくい。台詞の吹き出しをONにしていると対局中に台詞が入って進みが遅くなる。素早く麻雀を進めたい人には不向き。
素早くプレイしたい人は台詞をOFFにしましょう。
- ポン、チー等々の機能をするコマンドパネルがタスクバーの後ろに隠れてしまわないように注意。タスクバーを2段にしていると隠れてしまってコマンドパネルが使えないのだ。最初はこれで困ったもんだ。
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Windows 18禁 |
Angel Egg |
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You & I(閉鎖)
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2004/06/25 |
★☆☆☆☆ |
Shining Stage(佐藤裕美) |
★☆☆☆☆ |
(C)2004 You & I
(C)2004 You & I
(C)2004 You & I
ゲーム概要・シナリオ:
揉め事のせいで活動停止に追い込まれてしまった演劇部。残された部員は同級生2人と後輩1人の3人、それに主人公だけ。
学園祭で上演するはずだった劇のシナリオもなくなってしまい困った部員は部員の1人である主人公、新井淳行に脚本執筆を頼む。
劇の脚本なんて書いたことのない主人公。だが主人公はその身と名を隠した売れっ子の恋愛小説家の仮の姿でもあった。
上演を成功させ、そして兼ねてから思いを寄せる部員の女の子に振り向いてもらうためにも主人公は小説家と演劇脚本執筆の多忙な生活を送ることになる。
キャラクター属性:
幼なじみ、従姉、同級生、下級生、年下。
主題歌:
- Shining Stage
佐藤裕美の元気ソング。
システム:
- カスタマイズは殆どできない。
- 選択肢のフォントサイズが小さいので見難く選びにくい。
- スキップ速度が遅いため、攻略やリプレイには結構時間が掛かる。
- セーブ箇所は8ヶ所でロード時には多少だが時間が掛かる。
- CGモードがない。これはある意味ですごい。
プレイ時間:
35時間程度。
攻略:
- 困難。選択肢の言葉から意図が掴み難く、ほぼノーヒントのため攻略の方針がわからない。無駄な選択肢も多く、フラグ判定も複雑なので相当手間の掛かるゲームだと思う。
こんな人におすすめ:
学園モノ派。
▼コメント▼
- ……参りました。すごく体力を使った。発売前から評判は危うかったけれど、まさにそれが真実になった感じ。
- キャラクター同士の台詞の掛け合いはあるけれど情景描写は殆どないので、雰囲気や環境に感情移入しにくい。絵もかなり微妙な路線をギリギリで走っている。
声の演技も首を傾げるところがいくつも見受けられたような。ちょっとおすすめできないゲームかな……。
- 良いところを述べるとすれば、着眼点。シナリオの題材。演劇部とそれから主人公が隠れ小説家いう設定はおもしろいと思う。で、
- 演劇の登場人物を通じて主人公の意思を伝える
- 小説の登場人物を通じて著者(主人公)の意思を伝える
- ゲームの登場人物を通じて製作者の意思を伝える
という3つが響き合っているのだったら実に素晴らしい作品なんだけれど、でもそこまで活かしきれていないのでアウト。
- 配役を入れ替えての舞台練習はキャラクター性が見えておもしろいけれど、もう少しきちんとキャラクター作りをしていないと味も薄い。キャラクターの性格をよく作っておいてほしかった。
- 世界の童話がいくつか紹介されるのが興味あった。童話の紹介そのものがゲームの本筋ってわけじゃないはずなのに、これが一番詳細で丁寧に書かれていたような気がするんだけれど?
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Windows 18禁 |
ANGEL TYPE |
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minori feat. Aeris
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2005/03/25 |
★★☆☆☆ |
Monologue(彩菜)/Catharsis(彩菜)/Loves(彩菜) |
★★☆☆☆ |
(C)2005 minori feat. Aeris
(C)2005 minori feat. Aeris
(C)2005 minori feat. Aeris
ゲーム概要・シナリオ:
藤代尚は心に病を抱える、定時制の学校へ通う学生だった。そんな彼と3人の少女が出逢う。佐倉詩希、川原砂緒、柚月未憂。彼女たちもまた彼と同じく悩みを抱えた存在だった。
キャラクター属性:
少女。
主題歌:
- Monologue
彩菜の歌うオープニング主題歌。
- Catharsis
彩菜の歌う挿入歌。
- Loves
彩菜の歌うエンディング主題歌。
システム:
プレイ時間:
15時間程度。意外と短い。
攻略:
- ルート分岐とCGの配置が少し複雑かも。
- 突然未憂ルートに入ることがあるが、それはバッドエンドルートなので……。
こんな人におすすめ:
学園モノ派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- minoriがAerisから受け継いだ作品だが、
やはり「minoriテイスト」とはどこか異なる――画風、主題歌、温かさ(?)――そんな感じが漂う。
純粋なminori作品にはどこかに温かいイメージがあった気がするが、この作品はちょっと違うと思う。
だけれどminoriテイストに近づけようとして、近づけて、何か(Aerisテイスト?)とミックスされているような感じ。
- この主人公はなんだか少し自分に似ているような気がした。性格というか、振る舞いというか。
- 心療内科的なことで確かなことは言えないが、この主人公の病気は本当にこのシナリオのようにして治るものなのだろうか? なんだかそこが疑問である。
むしろ、バッドエンドのほうが正しい気がするような? 病気や悩みという設定を活かしきれていない気もする。プレイしていてそのあたりに微妙な違和感を感じた。
※当作品のレビューのサンプルCGは当サイトの管理人の自己責任によって転載しております(メーカー様確認済)。
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Windows 18禁 |
おいしい魔法のとなえかた。 |
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C:drive.
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2007/02/23 |
★★★★☆ |
おいしい魔法のサシスセソ(み~こ)/とろける呪文はちゅっちゅくchu♪(成瀬未亜)/イバラの恋の物語(新堂真弓)/恋するメディスン三錠半(とろ美) |
★★★☆☆ |
(C)2006-2007 おまほ製作委員会
(C)2006-2007 おまほ製作委員会
(C)2006-2007 おまほ製作委員会
(C)2006-2007 おまほ製作委員会
ゲーム概要・シナリオ:
通称「おまほ」。
初回限定版には「シス×みこ」の作品そのものが添付された。
地球と「もうひとつの地球」とも称される「ガイア」。これらは魔法の発達した世界である。
この2世界間では過去に魔導大戦と呼ばれる大きな諍いがあり、そのときに活躍した七人の偉大なる魔術師を「七英雄」と呼んでいる。
そして浮舟カヲルも自分の師匠とともにその魔導大戦を戦い抜いてきた伝説の勇者の1人。その彼には今、魔法学園「マギステルニア学院」で七英雄の末裔(娘たち)に魔法を教えるという宿命が巡ってきていた。
娘たちはさすが七英雄の血を引くだけのことはあり魔法の素質は抜群なのだが、浮舟カヲルには心に宿したひとつの思いがあった。
それは彼女たちを魔術師や勇者などという生命の危機に瀕する存在に育てたくはないということ。これ以上犠牲者を出してはいけないのだ。
そう考える彼であったが、彼女たちと触れ合うにつれて何故か授業がエッチな方向へ進んだり、行く末は彼の信念ともいえるその考えが揺らいでゆくのだが……。
キャラクター属性:
魔法使い。
主題歌:
- おいしい魔法のサシスセソ
み~この電波(デジ)ソング。
「サシスセソ」というからには料理の話……と思うと、微妙にそうであったりなかったり。
- とろける呪文はちゅっちゅくchu♪
成瀬未亜の歌うアリアのエンディング主題歌。
- イバラの恋の物語
新堂真弓の歌うリオのエンディング主題歌。
- 恋するメディスン三錠半
とろ美の歌うミイナのエンディング主題歌。
システム:
- 「あぁあぁあぁあぁぁぁぁぁ…気持ちよすぎてぇ思わずふきでちゃうのよぉ~エフェクト」というものを搭載している。
要はエッチシーンの擬音を漫画の吹き出しのように表示したり、
それに合わせて台詞とは別に声が入ったりするシステム。オフィシャルサイトの説明を見たほうがわかりやすいと思う。
- 「ムービー出し」という選択肢があり、これを選択するとおしっこをするシーン等が動画になる。
- 一度選択した選択肢には「済」マークが表示されてとてもわかりやすい。
- 特に凝ったカスタマイズ等はできないが、プレイするには十分。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- 7通りのエンディングがあるが、もしかしたら分岐が少しわかりにくいかもしれない。3人の「意思を一つにする」かどうかがポイントである。
こんな人におすすめ:
アブノーマル派、放尿派、やるゲー派、ファンタジー派、ライトシナリオ派。
▼コメント▼
- 女の子がとにかくおしっこを漏らすという点ではこの作品も「シス×みこ」にそっくりだ。
- 基本的にはエッチシーンの多い「やるゲー」なのでシナリオの深さは後回しだが、時々いい言葉が隠されていたりするのでそれに気がつけると意外なところで感動できるかも。
- 画風には少し癖があるので好みが分かれるかもしれない。
- アリアの筆責め、氷責めはなかなかおもしろいシーンだった。あと他に気に入ったシチュエーションというとリオの足コキかな。
でも他にもまだまだ凝ったシチュエーションのエッチシーンがたくさん見られる。3人揃ってのいわゆる「マンぐり返し」なんかもかなりこだわったほうなんじゃないかな。
- アリアは純朴すぎて今までの自分が素直なのか素直でないのかさえもわからずにいた。人の色(心? オーラ?)が見えるアリアは微妙に人に遠慮してしまう少し歪んだ孤独を抱えた少女だった。
個人的にはアリアがお気に入りなんだが、どうして人気がないんだろう。ビジュアルもシナリオも程々にいいと思うのに。
あと、アリアの一人称が「ボク」なのが惜しい。「私」か「あたし」でいいと思うし、現実的にも女の子の一人称ってそうだと思う。どうして彼女の一人称は「ボク」じゃなくちゃいけなかったのかな?
- > 「……なあ、アリア。お前……『魔法使いに大切なこと』って……何だと思う?」
う~ん、どこかで聞いたようなキーワードだなぁ(苦笑)。
- シナリオの大前提(世界観や出来事などの基盤部分)の説明がちょっと足りない気がする。最初はなんだか掴み所がない感じでプレイしていた。
- シナリオの序盤でリオの適性が黒魔術ではなく精霊魔術だと判定されたのだが、それがその後のシナリオで活かされていなかったような気がする。
- ライバル3人組等にも実はそれなりのエピソードがあるらしいので、今後何らかの形でぜひ見てみたい(読んでみたい)。
- 魔法関連の作品によく登場する言葉「ディスペル」或いは「デスペル」。この語源ってなんなんだろう。
「de + spell」? 「dispel」? ずっと気になっているんだけれども一向に解決しない。誰か、教えて~。
- 魔女服が黒なので黒い下着のように見えるところが気に入った。
- 「三錠半」ってすごい言葉だと思う。あまり言わないし耳にしない言葉だから、最初に目にしたときにはすごくインパクトがあった。何故、「半」なんだ?
- 主題歌の特徴的な歌詞「アタケアノトヌオハミイシオ!」っていったいなんだろう……?
→ 意味がわかった。まず、ローマ字表記にする。
→ 「atakeanotonuohamiisio」(感嘆符は省略)
→ そして逆から読む。読むというか、発音自体を右から左へ進めるので逆再生というほうがわかりやすいかも。
→ 「oisiimahounotonaekata」
→ もう一度、仮名・漢字表記に直す。
→ 「おいしいまほうのとなえかた」=「おいしい魔法のとなえかた。」
……というわけでした♪
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全ておまほ製作委員会にあります。(C)2006-2007 おまほ製作委員会
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Windows 18禁 |
オーガストファンBOX |
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オーガスト
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2004/08/27 |
★★★☆☆ |
jewelry days(榊原ゆい) |
★★★★☆ |
(C)2004 August
(C)2004 August
(C)2004 August
ゲーム概要・シナリオ:
ファンディスクなのでメインのシナリオは特になし。ミニゲームや音楽、クイズ、設定資料集などの詰め合わせになっている。
- シナリオコンテンツ
- PrincessPONday(オーガストキャラクターのポンジャン)
- オーガストクイズバトル
- オーガスティック・クロニクル(キャラクターデータベース)
- BGMアレンジCD
- 特製ブックレット
キャラクター属性:
バイナリィ・ポット、Princess Holiday~転がるりんご亭千夜一夜~、月は東に日は西に~Operation Sanctuary~の全キャラクター。
主題歌:
- jewelry days
榊原ゆいの歌うオープニング主題歌。同時に彼女の歌手としてのデビュー曲。
システム:
- シナリオは短いがセーブ箇所は他の作品と同じように多めにある。
- 操作性とかは普通というか、オーガスト標準というか。
- ぷりぽん(PrincessPONday)だけ別セットアップなのはどうして?
プレイ時間:
10時間程度。
攻略:
こんな人におすすめ:
コメディ派、バラエティゲーム派、制服派、短時間プレイ派、ロープライス派。
▼コメント▼
- いろいろ詰まっている割にはお安いのがいいかな。
- ぷりぽんはだんだん相手が強くなる。茉理まではリーチをかけられても大丈夫。保奈美はちょっと強い。優希はかなり強い。でも優希くらいのほうがおもしろいかも。
- バイナリィ・ポットのネタが少なくて……これを期待して買ったので正直なところがっかりした。そこを期待している人は、しすぎないように。
というか、ぷりぽんでバイナリィ・ポットのキャラクターが優希しか出ないのは間違っているだろっ! いくらなんでも1人なんて……。
そうじゃないと「全員ウェイトレス」が意味ないから? ま、まさか……そんな理由じゃないよね。
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Windows 18禁 |
幼なじみはベッドヤクザ! |
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脳内彼女
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2007/11/22 |
★★★★☆ |
1×8 ラブ・バレット(井上みゆ) |
★★★★☆ |
(C)2007 脳内彼女
(C)2007 脳内彼女
(C)2007 脳内彼女
(C)2007 脳内彼女
ゲーム概要・シナリオ:
通称「おさなベ」。
小さい頃、よく一緒に遊んでいた友達。彼等・彼女等とはいわゆる「幼なじみ」として仲良くやっている……つもりだ。福原智樹はそう思っていた。でも周囲のみんなはそうでもないらしい。
それぞれに成長して友情にも恋愛にも想いを馳せるお年頃。そんな中に1人、大切な記憶の中の幼なじみがいた。七宮琴乃。
彼女は幼少の頃に「戻ってきたら結婚する」という幼心に残る大切な約束をして離れ離れになった女の子だった。
久しぶりに琴乃が戻ってきたのは良かったが、彼女には当時のおとなしいお嬢様の面影はなく人が違ったかのような元気な娘に変貌を遂げていた。
そして他の幼なじみの女の子たちや女装少年の小野塚あさひまでが加わって微妙な多角関係ができあがってゆく。
そして彼女たちにはみんな揃ってエッチなことで男の子を責めるというとんでもない趣向があった……!
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、下級生、年上、男の子(!)。
主題歌:
- 1×8 ラブ・バレット
井上みゆの歌う主題歌。「いっぱち ラブ・バレット」と読む。この歌自体もそうだが、BGM等のアレンジを聴いてもわりと万能な良い曲のように思える。個人的には好きだ。
システム:
- 通常の選択肢。基本的には二択だが稀に三択も現れる。選ぶべき正解選択肢はわかりやすい。
- カスタマイズは可もなく不可もなく。特別便利でもないし、不便でもない。特に問題はないと思う。
- 選択肢の選び方によって同じ場面の同じ台詞が未読状態になっていたりする。既読判定がうまく動作していないのか、全く同じ文章を複数書いているのか……このあたりは前作と同じ。
- 「EXTRA鑑賞」画面から戻るときに「戻る」をクリックすると異常終了する場合がある。右クリックのほうが安全。
プレイ時間:
25時間程度。
攻略:
- オープニングムービーの前から既に攻略が始まっているあたりも含め、
その他様々な面において前作の「絶対★妹至上主義!!」に酷似している。
- エンディングの分岐は各キャラクターのシナリオの最終選択肢だけに依存していると思われる。
- シナリオの途中に挿入されるアイキャッチで攻略対象キャラクターがわかる。
こんな人におすすめ:
コメディ派、学園モノ派、アブノーマル派、やるゲー派。
▼コメント▼
- 「絶対★妹至上主義!!」に続いて、
これもお仕置きや罰と称して女の子から責められるシチュエーションが中心のM属性の作品。
その手の趣向の人には楽しいかもしれないが、それ以外の人にとってはおもしろくない作品になるかも。男の子も女の子も乳首責めにされると快感だという描写がよくできていた。
あとは強気の女の子にはワキ毛があったほうがますます強気に見えて良かったかも。
- エッチシーンの割合は高く、いわゆる「やるゲー」に近い。これも前作に同じ。
- 前作と比べるとシナリオにはやや深みが出てきて、各キャラクターごとにテーマがあることが多いようになった。
でもあさひシナリオのテーマだけはよくわからなかった……単におまけ? 女装性癖? あとは琴乃が元気娘に変貌してしまった理由も明確にされていないような気がする。時の流れは人を変える……だけ?
- 湊川治子(なおこ)の兄で担任教師でもある湊川玲二がなかなかいいことを言っている。ノリもおもしろい。
彼の台詞をきちんと理解しておくのはシナリオを理解することに繋がると思うし、一応自分自身の勉強にもなる……かな。特に気に入った台詞は下記の通り。
> 「警察沙汰にならん程度に羽目を外せよ」
> 「女一人くらい、自分の力で落としてみろよ」
他にもいい台詞はある。
- 序盤のシナリオが長い。オープニングムービーに辿り着くまでに4時間も掛かった。……読むのが遅いだけ?
- 主題歌にせよ、そのアレンジのBGMにせよ、それ以外のBGMにせよ、どれもなかなかに品質がいい。短調にアレンジされていたりするとかなり良いイメージというか深みを感じさせてくれるものもある。
- 学食の座席に部ごとの縄張りがある学園っていったい……できれば行きたくない(笑)。
- つぐみはこわい……ああいったタイプの幼なじみはご遠慮願いたいところだ、と本気で思った。
- 「バレット」は銃弾のことだと思われるが、一般的には「ビュレット」ではないだろうか。発音記号では[bulit]。
- セーブデータは「My Documents」の中に生成される。しかもエクスクラメーションマークのない「幼なじみはベッドヤクザ」なので要注意。
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全て脳内彼女にあります。(C)2007 脳内彼女
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Windows 18禁 |
おしえて!ブルマ先生 |
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BLACK PACKAGE
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2006/07/28 |
★★★★☆ |
恋するアスリート(大野まりな)/ひまわり(みとせのりこ) |
★★☆☆☆ |
(C)2006 BLACK PACKAGE
(C)2006 BLACK PACKAGE
(C)2006 BLACK PACKAGE
(C)2006 BLACK PACKAGE
ゲーム概要・シナリオ:
佐藤大介は体育教師の教員免許をもった教員候補だが、まだどこの学校にも採用は決定していない。そこへ舞い込んだのが女子校の臨時体育教師。体操着とブルマが大好きな彼としてはこれを見逃すわけにはいかない。
さっそく勤務先へ向かって担当する子たちと接触したまではいいが、どの子も一癖、二癖もある子ばかり。でもここで彼女たちの体育の成績を上げることができるかどうかで彼の正式教員としての採用が決定する。
今はまだ試用期間中だが、4人の女の子のブルマを眺めてこのちょっとした難題に立ち向かおうと決めた彼だった。
キャラクター属性:
女子校生(女子高生ではなく)、体操着、ブルマ。
主題歌:
- 恋するアスリート
大野まりなの歌うオープニング主題歌。
- ひまわり
みとせのりこの歌うオープニング主題歌。
システム:
- セーブ箇所は36箇所。あまり選択肢ごとにセーブし過ぎると足りなくなる可能性があるので注意。
- 同社の他の作品と同じようにカスタマイズは細かくできる。特に「選択肢を8回戻れる」などは個性的。
- BGMと音声が小さいのでちょっと聞き取りにくい。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- まりもと結菜、サエリと和香をペアにして考えて攻略しよう。他のキャラクターにはあまりいい顔をしないほうが各エンディングを迎えやすいかな。
- まりもと結菜を優先してサエリと和香の優先度をやや落とすと特殊なエンディングを迎えられる。
- 体操着とブルマ以外の子は単独で攻略しよう。
こんな人におすすめ:
学園モノ派、体操着・ブルマ派、やるゲー派、ライトシナリオ派。
▼コメント▼
- とにかく体操着とブルマの連続。体操着・ブルマ派の人は一度みておくのも悪くはない。ブルマ率は90%以上だと思う。
- 基本的にはいわゆる「やるゲー」で、シナリオは重視されていないと思う。
- 1回のプレイが結構長いかもしれない。1度プレイしただけでかなりの量のCGとエッチシーンが見られる。
その分、各キャラクターの個別ルートが短いということになるのだが、シナリオよりも体操着とブルマが最優先事項なのでそこは気にしないようにしたほうがいい。
- 既読の誤判定なのか、たまに未読文章が既読扱いされることがある。
- > ブルマ喫茶はないのだろうか?
それ、非常によくわかる。ほしいねぇ。コスプレ喫茶の企画くらいでしか見たことがないが、本当はあるのかな。あったら絶対に行くので、情報を持っている人は教えてほしいっ(笑)。
全員が体操着とブルマの子なんていう喫茶店……素晴らしすぎるっ!
- > そのうち、第一宇宙速度を突破するかも知れませんね
> すげぇな。走って大気圏離脱かよ
第一宇宙速度は大気圏離脱速度ではなくて地表面に落下せずに地球を1周する最低速度じゃなかったっけ? 地球における人工衛星の最低速度というか。
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全てBLACK PACKAGEにあります。(C)2006 BLACK PACKAGE
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Windows 18禁 |
お嬢様をいいなりにするゲーム |
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アリスソフト
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2007/10/05 |
★★★★★ |
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(C)2007 アリスソフト
(C)2007 アリスソフト
(C)2007 アリスソフト
ゲーム概要・シナリオ:
通称「おいなり」。
村田和也が両親を亡くしたときに、街の有力者が和也と妹の千果の生活を保障しようという申し出があった。ただし、その有力者のお嬢様である諏訪エミリの在校中の世話をすることが条件。
和也はこれをまたとない機会と受け取り喜んで引き受けたが、「お嬢様の世話」の実態は想像を遥かに超えたものだった。
授業中も休み時間もお構いなしに、エミリは和也を呼び出しては雑用を言いつけてくる。下級生の来島梢も同じような境遇にあるが、エミリにとっては和也のほうが都合がいいらしい。
街の有力者が自分のために設立した学園だと豪語するエミリに対しては教師でさえも彼女には意見できず、彼女の振る舞いを認めざるを得なかった。
そんな状況下にいた和也があるときエミリの弱みを握る。そして妹の千果が提案した不思議な「ゲーム」。それを欲望の糧として、和也はエミリに命令を下す。
お嬢様とその使いの立場が逆転するときが来たのだった……。
キャラクター属性:
お嬢様、同級生、下級生、女教師。
主題歌:
システム:
- 「支配」「肉欲」「嗜虐」の3種類のパラメータを利用した、「お願い」という名の命令選択肢。どれかのパラメータを消費して命令を下し、その結果としていずれかのパラメータが回復する。
基本的にはエミリ:「支配」回復、理恵子:「肉欲」回復、梢:「嗜虐」回復である。
- これらとは別にミニゲームのようなもので「欲望」を得る必要がある。ルールは至ってシンプルなので気に病む必要はない。効率的に「欲望」を獲得する方法を見つけよう。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- 何度かプレイを重ねていくと特定のイベントや選択肢の前提条件になる選択肢の組合せがわかってくるので、試行錯誤を繰り返して傾向を探ったほうが良い。
- エミリを攻略するならばエミリ優先、梢を攻略するならば梢優先で選択肢を選ぼう。理恵子の選択肢はどちらの攻略にも必要。
- エミリと梢の最高レベルのところにある前提条件付き選択肢の条件を満たすのはなかなか難しい。
- エミリ最高レベル選択肢前提条件:エミリの休日イベント全選択+理恵子と梢の最終選択肢選択+全員の服従値最高
- 梢最高レベル選択肢前提条件:8週目までに梢の休日イベント全選択(22日目あたりから梢の攻略開始が理想)
こんな人におすすめ:
学園モノ派、お嬢様派、凌辱派、やるゲー派、アブノーマル派、短時間プレイ派、ロープライス派(\2,940-)。
▼コメント▼
- 気軽に、手軽に楽しめて良い。とはいえ、完全クリアを目指すのであればそれなりに攻略手順を考えなくてはいけない。
適度にいわゆる「脳トレ」をできる作品かもしれない。
- これまでの立場を逆転されて「お嬢様」がいいなりにされるという倒錯的なシチュエーションが気に入った。これが普通のキャラクターだったらあまり楽しくなかったかもしれない。
特に気に入ったのはエミリがケツ叩きを受けるシーン。他はわりと単なるエッチシーンが多かったような気がするので、
例えば乳首責めとか学園内を下着姿で歩かせる恥辱プレイとか、シチュエーションの工夫の余地はまだありそうだ。
- 「欲望」を獲得する千果のゲームでは場札をよく見てビットしよう。よく考えれば効率良く「欲望」を獲得できるのでチップの「S値」を上げる必要はないはず。
- 結局、この千果の考え出したゲームはいったいなんだったんだろう? 本当にこれのおかげで和也は勇気を出してエミリに対して対等以上に接することができるようになったのだろうか。
これが最も気になる謎だ。
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Windows 18禁 |
お願いお星さま |
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PULLTOP
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2004/05/28 |
★★★★★ |
星☆に願いを(NANA)/SHOOTING STAR(NANA) |
★★★☆☆ |
(C)2004 Will
(C)2004 Will
(C)2004 Will
ゲーム概要・シナリオ:
通称「おねほし」。
魔法使いのファムが作っただいたいどんな願いも叶えてしまう願い星の「星図盤」にシルヴィがエッチな願いをたくさん込めて……暴走してしまった。
そしてその願いをさせられるハメになった天野陽介、倉橋真朋、橘ひびきの幼なじみ3人組は星図盤と願い星を元に戻すためにも嫌々協力するが、
いつのまにか友達や生徒会のメンバーまで巻き込んで自分たちの身体でエッチな願い事を叶えていくというドタバタ大騒ぎに。
そしてそんな願いを叶えているうちに、それまでは当たり前だと思っていた3人の関係に少しずつ疑問を持ち始める……。
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、上級生、魔法少女。
主題歌:
- 星☆に願いを
NANAの元気ソング。コメディに似合った明るく楽しくさっぱりした歌。
- SHOOTING STAR
NANAの歌うエンディング主題歌。
システム:
- ゲームの根幹を成す「星図盤システム」という独特の選択肢システムを備えていて、星図盤でいつどの願い星を解放するかによってシナリオが分岐する。
- カスタマイズはごく普通にできる。
プレイ時間:
25時間程度。
攻略:
- 攻略難易度は低い。でもシナリオ進行に直接関わらないイベントは逃しやすいので、シナリオ確定前(前半)は願い星の解放をあれこれ試してみるのが良い。
こんな人におすすめ:
コメディ派、制服派、コスプレ派、色ものゲームネタ派。
▼コメント▼
- 秀作。「魔法」と「願いを叶える星」という強制力を持ち出すことでどんなシチュエーションも理屈抜きで実現できるから、かなり様々なネタを纏めて楽しめる。
これはウマイと思った。ツイスターゲームや野球拳といった色ものゲーム、キス、制服、ブルマ、コスプレ、普通のエッチ、フェチプレイ、アブノーマルまで一通りカバーしている。
- 画面効果はなかなか凝っていてキャラクターの立ち位置や動き、SDを駆使してドタバタ感をよく表現できているので楽しい。言葉の掛け合いも絶妙で笑える。
- BGMの質が良い。
- シナリオの終盤はドタバタだけでは終わらない。幼なじみ3人組という存在の難しさや今回の騒ぎを起こしてしまったシルヴィたちの複雑な気持ちなんかも描かれているし、
七夕祭のときに自分たちの星へと帰っていく姿などはCGも幻想的で感動的だ。ひとつ言うならば、別れのシーンで終わりにしてしまって陽介たちの元に帰ってくるシーンはなくても良かったかも。
- 素晴らしい。これならば初回限定版で\9,240-を払っても全く惜しくないと思う。
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Windows 18禁 |
おまたせ!雀バラや♪ |
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おれんじぺこ(閉鎖)
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2005/06/03 |
★☆☆☆☆ |
ようこそ!ヒミツの雀バラや!?(み~こ)/どっきん☆満漢全席(み~こ) |
★★★☆☆ |
(C)2005 おれんじぺこ
(C)2005 おれんじぺこ
ゲーム概要・シナリオ:
脱衣麻雀。
このジャンルにはあまりシナリオというものがないことが多いので、敢えて詳しくは書かないことにする。今後のレビューでも特に凝った設定のある脱衣麻雀以外は同様に。
キャラクター属性:
女子高生(?)、OL。
主題歌:
- ようこそ!ヒミツの雀バラや!?
み~この歌う主題歌。
- どっきん☆満漢全席
み~この萌えソング。エンディング主題歌。なんだか無意味にノリが良くて、大好き。巷の評判はどうなんだろう?
制作は次世代萌えソングの担い手(?)として期待のMOSAIC.WAV。
システム:
プレイ時間:
5時間程度。
攻略:
- おそらくアイテムを使わなくてもクリアできるのではないだろうか……(推測)。何故推測かというと、麻雀ロジックにバグがあって正しくプレイできないから検証不可能なのだ(2005/06/15時点)。
こんな人におすすめ:
脱衣麻雀派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- バグのため麻雀がプレイできない(2005/06/15時点)。これには参った。勝っても脱いでくれないとかその程度だったらまだいいのだが(よくない?)、麻雀がプレイできなくちゃ話にならないよぉ~。
- 絵にはちょっと癖があるかもしれないが、個人的にはお気に入り。そこをねらって買ったんだけれどな。サンプルを載せた春奈が一番好きだと思う。でもあずみの黒い下着も捨てがたい。
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Windows 18禁 |
かみぱに! |
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クロシェット
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2008/03/28 |
★★★☆☆ |
これからmemories(Rita)/二人の時間(癒月)/スタート(癒月) |
★★★☆☆ |
(C)2007-2008 クロシェット
(C)2007-2008 クロシェット
(C)2007-2008 クロシェット
(C)2007-2008 クロシェット
ゲーム概要・シナリオ:
憧れの(?)一人暮らしをすることを希望し、祖母の実家へと移り住んだ香原智之。しかしその一人暮らしも長くは続かず、妹の瑞希が同居することになった上に実質的には智之の監視役。
かつて一緒に楽しい日々を過ごした遊び友達の九条天音、霧島乃々香、片瀬恵。そんな懐かしい面々は相変わらずの姿でいて、再び楽しく天水町での暮らしをしていた初夏のことだった。
ふとしたきっかけで「天泉森雨古依命」という実に古風な名前を名乗る少女に出逢った。しかも事の成り行き上、「天水の土地神様」を自称する彼女は智之の家に住み、同じ学園へ通うクラスメイトとなり、
さらにはまさに神様の技、「神技」としか思えないような不思議なことが智之の身の回りで次々と起こる。
そして彼女には智之とは初対面ではないような素振りが見られ、他にもよく考えてみると瑞希や恵と智之の記憶が食い違うなどいくつかの不自然な点に気付く。
智之の周囲のみんなと古依こと「天泉森雨古依命」の過去にはどうやら繋がりがあるらしい……。神の力が介在する不思議な記憶の縺れが運命を握るほんの片田舎の、だが大きな物語が始まる……。
キャラクター属性:
妹、幼なじみ、クラスメイト、委員長(生徒会長)、上級生、巫女、神様。
主題歌:
- これからmemories
Ritaの歌うオープニング主題歌。
- 二人の時間
癒月の歌う通常エンディング主題歌。
- スタート
癒月の歌うグランドエンディング(物語の謎が解かれるシナリオ)のエンディング主題歌。
システム:
- 通常の選択肢によるシナリオの分岐。ある程度進むと明示的に特定のキャラクターのシナリオを選択して読み進めることになる。
なお、一度クリアしたキャラクターのシナリオはそれ以前の選択肢の選択内容如何に関わらず、常に選択可能な状態になっている。
- カスタマイズはごく普通にできる。可もなく不可もなくといったところだが、シナリオを読み進めるには十分な機能は備わっていると思うので特に気にする必要はないだろう。
プレイ時間:
35時間程度。
攻略:
- 攻略難易度は高くない。ただし、攻略順序にある程度制約があるので選択肢から推測して攻略し易いキャラクターを優先して進めることをお勧めする。
こんな人におすすめ:
純愛派、コメディ派、学園モノ派、田舎ゲーム派。
▼コメント▼
- プレイ中及びプレイ後の第一印象はキャラクターの数のわりにはプレイ時間が長い。
それぞれのシナリオがある程度長いということになるわけだが、特に無駄な描写が目立つというわけでもない。ただ、複数のシナリオを連続プレイすると現実的問題として(主に目が)疲れるかもしれない……?
- 基本的には現状に謎があって過去を追究することで解決するという、やや謎解き風味のシナリオ。
シナリオ内の所々に時系列に並んでいないエピソードもあるが、謎解き系としてはそれほど複雑でもないので焦らずに読もう。
- シナリオ選択画面でのキャラクターの配置には意味がある。左側のキャラクターのシナリオほど物語の核心からは遠く、右側のキャラクターのシナリオほど物語の核心に迫った内容になっている。
その意味では左側のキャラクターから順番に天音→乃々香→瑞希→恵→古依と読むのが適切だともいえる。おそらく自然とそれに近い順序で読み進めることになると思うので、あまり神経質になることはないが。
- 次のキャラクターの攻略に取り掛かるときは過去のプレイ途中からのロードではなく、必ず毎回最初からプレイし直そう。
シナリオの序盤に新たなエピソードが発生していることがある。
- 画風は全般的に「かわいい」系。
- 片面2層DVDのわりにはインストールされたファイルサイズの合計が小さいような気がするが……?
- 古依が智之に落とす「天罰」には実はかなりのバージョンがあるのでよく見て差分を楽しもう。
- 最も気に入ったキャラクターは……天音かな。さっぱりとした性格なので一緒にいて疲れなさそう。
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Windows 18禁 |
カラフルキッス~12コの胸キュン!~ |
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戯画
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2003/03/14 |
★★★★☆ |
さくらんぼキッス~爆発だも~ん~(KOTOKO) |
★★★★★ |
(C)2003-2007 GIGA
(C)2003-2007 GIGA
(C)2003-2007 GIGA
(C)2003-2007 GIGA
ゲーム概要・シナリオ:
母校で教育実習をすることになり2年半ぶりに帰ってきた下宿、夕映荘。
そこにはかつて一緒に過ごした12人の女の子たちがいた。2年半前もともに同じ時間を過ごし、別れを惜しみながら去っていったその記憶は主人公の中で薄れていたが、彼女たちにとってはそうではなかった。
年下の彼女たちは主人公のことを「お兄ちゃん」と呼んで慕っていたのに、「遠くへ行くわけじゃないからいつでも会える」と言って去っていった主人公はそれ以来一度も会いに来てくれなかった。
そんな彼女たちの思いをまだ知らず、漸く今、彼は夕映荘に帰ってくる。彼女たちと主人公との同居生活が再び始まる。
2007/12/14に「戯画カラフルシリーズ」作品のひとつとして
「カラフルハート~12コのきゅるるん♪~メモリアルエディション」(Windows Vista対応版)が発売された。
キャラクター属性:
妹(妹分?)、女子高生。
主題歌:
- さくらんぼキッス~爆発だも~ん~
KOTOKOの電波(デジ)ソング。公開と同時に爆発的に有名になり、美少女ゲーム音楽界において一世を風靡した。メジャーの中のメジャー、電波(デジ)ソングの名曲。
システム:
- ビジュアル面で細かい設定が可能。キャラクター別のフォントや音声の変更、ガイドキャラクターの表示、アイキャッチの変更など。アイキャッチは変更しないほうが攻略しやすいと思うけれど……。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- 攻略難易度は高くないが、アイキャッチをよく見て今現在の攻略可能キャラクターは誰なんだろう……と考えると早く片付くと思う。結構早い段階で攻略は始まっていますよ?
こんな人におすすめ:
妹派、多キャラクター派、短時間プレイ派、KOTOKO派。
▼コメント▼
- カラフルハートの姉妹作品(姉作品に当たる)。
そして妹系の話題作Sister Princessのネタを受けて12人の妹(というか「お兄ちゃん」と呼ぶ女の子)が登場、
さらに歌が有名になったこともあって話題を呼んだ。
- 内容もなかなか。言いたいことはきちんと言って、単に女の子と仲良くすることだけを美徳としていない。
しかもシナリオは簡潔に纏められているので無駄に時間をかけずに思いがきちんと伝わってくる。逆にじっくりプレイしたい人には向かないかもしれない。
- シナリオの感想を一言で。
- 咲、輝、美月、楓花のシナリオは良かった。
- 若葉は専用シナリオよりも美月シナリオのほうでいい味を出しているかなぁ。
- かんなはシナリオに対するCG配分のバランスが良かった。CGを見るとシナリオを振り返ることができる。
- 主人公が音楽の教師っていうのはかなり意外だった。
- 妹(?)たちに苗字が……あっても当然か。Sister Princessじゃないし。ちなみに妹(?)たちのフルネームは……
- 山辺 咲 (やまのべ さき)
- 春日野 倭 (はるひの しずか)
- 三島 輝 (みしま あきら)
- 御崎 由香里 (みさき ゆかり)
- 柄沢 美月 (からさわ みつき)
- 岸和田 楓花 (きしわだ ふうか)
- 久保 綾乃 (くぼ あやの)
- 乙橘 かんな (おとたちばな かんな)
- 大西 小春 (おおにし こはる)
- 大西 小夏 (おおにし こなつ)
- 葉野 若葉 (はの わかば)
- 土堂 乙女 (つちどう おとめ)
である。しかし改めて並べてみても人数多いな~。↑この上のスペースの広さが人数の多さを物語っている。あと、「はるひの」「おとたちばな」などの読めなさそうな苗字が印象的。
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Windows 18禁 |
カラフルハート~12コのきゅるるん♪~[詳細]あり |
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戯画
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2004/02/06 |
★★☆☆☆ |
きゅるるんKissでジャンボ♪♪(KOTOKO) |
★★★★★ |
(C)2003-2007 GIGA
(C)2003-2007 GIGA
(C)2003-2007 GIGA
ゲーム概要・シナリオ:
主人公自身が帰国子女で現代日本にやや疎いので、幼なじみの女の子の世話になるところからゲームは始まる。しかし何故か12人のお嫁さん候補が主人公宅に集結し、そして13人による約2ヶ月間のドタバタ生活が始まる。
「みんなで海に行く」のような大きなイベントはなく、それぞれの女の子との日常的な出来事が中心に描かれている(中には存在自体が非日常っぽい子もいるけど)。
最終的にバレンタインの頃、主人公の選ぶ女の子が1人決まる。主題歌のとおり、その子は「未来の旦那様」と呼んでくれるはず!?
2007/12/14に「戯画カラフルシリーズ」作品のひとつとして
「カラフルハート~12コのきゅるるん♪~メモリアルエディション」(Windows Vista対応版)が発売された。
キャラクター属性:
同級生、下級生。
主題歌:
- きゅるるんKissでジャンボ♪♪
KOTOKOの電波(デジ)ソング。さすがシリーズもの、「さくらんぼキッス~爆発だも~ん~」によく似ている。
システム:
- ビジュアル面で細かい設定が可能。キャラクター別のフォントや音声の変更、ガイドキャラクターの表示、アイキャッチの変更など。
アイキャッチは変更しないほうが攻略しやすいと思うけど……。カラフルキッスと同じですな。
プレイ時間:
最終的な所要時間は30時間程度。
1回目がかなり長くなる。きちんと読めば10時間近い。それ以降はスキップするなり、きちんと読んで感情移入するなり、お好みで(スキップおすすめ)。
というか、各キャラクターの専用シナリオが少なめなので必然的にスキップすることになるかと。
同じルートを12回プレイするのは負担になるかもしれないので、そのへんはフラグの位置をうまく見抜いてセーブとロードを活用したいところ。
攻略:
- 基本的に攻略難易度は高くないが、優先度の低いキャラクターは専用シナリオに突入し難いかもしれない。のどか、まなか、桃月は注意。
- CGはシナリオの最後のほうに集中。キャラクターごとの枚数は10枚程度と、そんなに多くない。
- バッドエンド、あります。ここに辿り着くほうが難しいかも?
こんな人におすすめ:
のほほん派、ライトシナリオ派、多キャラクター派、(最近流行りの)おしかけ許婚ゲーム派、KOTOKO派、モデルになった沿岸都市在住者(笑)。
▼コメント▼
- カラフルキッスの姉妹作品(妹作品に当たる)。戯画の
カラフルシリーズ第2弾はかなり有名な関東地方の沿岸都市がモデルで、のほほんな雰囲気に仕上がっている。ジャンルはラブコメ……に近いのかな。
- ご多分に漏れず主人公や女の子は殆どが高校生。でも年下、巫女さん、帰国子女もいる。それにしても12人分のきっかけを考えるのってたいへんだっただろうな~。
- 誤字脱字、多いです。
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Windows 18禁 |
カラフルウィッシュ~12コのマジ★キュン!~ |
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戯画
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2008/04/25 |
★★★☆☆ |
I need magic~解けないマジ☆キュン♪~(KOTOKO) |
★★★★★ |
(C)2007-2008 GIGA
(C)2007-2008 GIGA
(C)2007-2008 GIGA
(C)2007-2008 GIGA
ゲーム概要・シナリオ:
カラフルキッス、カラフルハートに続く
「戯画カラフルシリーズ」第3弾。
女の子にしか発現しないといわれている「魔法」の力。なのに井上陸は何故かそれが発現してしまった。
この国では魔法の力が発現した人は専門の養成学校である聖ディアマンテ学園へと通うことが常となっているが、なにしろ魔法の力は女の子にしか発現した例がないので学校は必然的に女子校状態。
魔法の力が発現した陸は当然のようにその学校へ編入されることになり、全寮制で典型的かつ閉鎖的な女子校状態の養成学校が彼を迎え入れた先は3つの寮のうちのひとつ、ガーネット寮。
そこで12人の魔法使いの女の子たちとの同居生活が始まった(厳密には双子がいるので13人)。そして毎年学園祭で行われる各寮からの選抜メンバーによる大魔法、そのメンバーに彼も選ばれてしまったのだ。
一口に魔法使いと言えど、その特性は実に様々。みんな異なる能力を持っている。
陸は学園祭での大魔法を成功させるべく、12人(13人)の魔法使いの女の子と共にドタバタな学園生活と魔力研鑽の日々を送るのであった……。
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、魔法使い。
主題歌:
- I need magic~解けないマジ☆キュン♪~
KOTOKOの電波(デジ)ソング。前作・前々作のイメージを引き継ぎつつも更に前衛的になったように感じる。
システム:
- 戯画標準機能搭載。つまり、プレイ画面上からセーブ、ロード、コンフィグ等々殆どの操作が可能となっている。
フォントの変更やマスコットの表示等の装飾機能もあるのでこのあたりは好みに合わせて使おう。
プレイ時間:
35時間程度。
攻略:
- シナリオは大きく3種類に分けられるので、その中で更に目当ての子を優先する選択肢を選べばよい。
- ハーレムディスク適用によるハーレムシナリオを読むためには、全キャラクターをクリアした後にもう一度初心に返ってプレイしてみよう。本編中に選択肢が追加されている。
- 弥生のCGでひとつだけ入手しにくいものがあるが、これは思わぬところで偶然手に入るかもしれない。
むしろ弥生を攻略しない……というか、誰も攻略しないように敢えて選択肢を分散選択すると入手しやすいはず。
こんな人におすすめ:
コメディ派、学園モノ派、ファンタジー派、KOTOKO派。
▼コメント▼
- 各キャラクターの個別シナリオはそれほど長くなく、タイプはカラフルキッスに似ている。
敢えて異なる点を挙げるとすればカラフルキッスほど
重いテーマを訴えていないことだろうか。基本的にはお気楽な作品だと考えてプレイしてもらえればいいと思う。
タイトルに「カラフルウィッシュ」とあるように女の子それぞれや主人公の願い・希望というものが
学園祭の大魔法シーンを中心に込められているが、それほど神経質になって精読しなくてもシナリオは理解できるはず。
また逆に精読しても解決しない疑問点もいくつかあるので、深く考えないほうがいいかも?
- 3つのシナリオのうち、全員が協力して学園祭の来客にクリスマスプレゼントを届けるシナリオは特に良い。
シナリオとしても筋が通っていると思うし、情景描写や大魔法本番に至るまでの過程もよく書かれていると思う。
そしてなにより、このシナリオだけは大魔法構築における12人の魔力特性の応用・分担が実によく考えられている。
他のシナリオは単に全員の魔法力を結集するだけに留まっているので、全員の個性や魔法特性という設定があまり活かされていない。この点は作品を楽しむに当たって非常に重要。
- 玲奈と理奈の判別シーンには選択肢を用意してその選択によってエンディングが分岐したほうがおもしろかったと思う。折角の「双子」設定だったのにちょっと惜しいかな。
- よく見ていないと制服と私服を見間違えてしまうが、キャラクター数が多いだけあって私服もバラエティに富んでいる。
しかし、外見がメイドっぽかったりスクール水着っぽかったりするのは何故だ? それって本当に私服なのか……?
- 空は晴れているのに雪が舞っている。綺麗でいいんだが、これは魔法世界だからこその幻想的表現なのかな?
- ノリと勢いとネタで勝負している作品なのでそういう観点で楽しもう。「戯画カラフルシリーズ」としてはこれで3作品、キャラクターは合計36人(37人)になった!
- セーブデータの格納先は「My Documents」の中にある。気をつけましょう。
- 相変わらず誤字脱字、多いです。シリーズを通じてここまでくると最早気にしたら負け、という気分になってくる。
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Windows 18禁 |
カラフルBOX DVD Edition |
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RusK
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2004/06/25 |
★★★★★ |
in Love(柚木まき)/Continue(REIKA) |
★★★☆☆ |
(C)2003-2004 RusK
通称「空箱」。
基本的にはカラフルBOX~to LOVE~と同じなので、そちらへどうぞ。
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Windows 18禁 |
空缶-KaRaKaN- |
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RusK
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2004/10/15 |
★★★☆☆ |
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(C)2004 RusK
(C)2004 RusK
(C)2004 RusK
ゲーム概要・シナリオ:
カラフルBOXのファンディスク。メインのシナリオは特になし。ミニゲームや音楽、壁紙などの詰め合わせになっている。
- こすぷれえっち♥(ミニシナリオ)
- 蒼南鳴海発見伝(すごろく)
- からぶちSPECIAL
- ナルミ! Fly high(ミニゲーム)
- 壁紙
- 歴代ムービー
- サウンドトラックCD(PS2版OP含む)
キャラクター属性:
カラフルBOXの全キャラクター。
主題歌:
システム:
- 最初は遊べるコンテンツが少なく、クリアするごとに増えていくというタイプ。
- コンフィグはカラフルBOXと同じ。
プレイ時間:
10時間程度。
攻略:
- 蒼南鳴海発見伝
- 始まったらすぐに「HP移動」で近くにある鳴海を3個程度集める。
- 悦也と誠に話しかけるのを有効活用してステータスアップとLIFE回復を繰り返す。
- あとはバトルで負けないように気をつけていればだいたい勝てる。
- ナルミ! Fly High
ちょっと早めにクリックするほうがいい。特に120%ねらいの場合は。
- からぶちSPECIAL
勝てるまで繰り返すしかなさそう。
こんな人におすすめ:
コメディ派、バラエティゲーム派、コスプレ派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- こすぷれえっち♥のミニシナリオはミニながらもカラフルBOX特有のネタが満載でおもしろい。
- 蒼南鳴海発見伝はいいと思うんだけど、バトルのランダム性が強くて結局運任せ?
- ナルミ! Fly Highはハマりそうでハマらなさそうで、やはりハマるっぽい。
- しかしこのゲームはどうしてこんなにネタが古いんだ……。
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Windows 18禁 |
君が呼ぶ、メギドの丘で |
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Leaf
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2008/12/26 |
★★★★☆ |
Hold a Dream(上原れな)/Seed(上原れな) |
★★★☆☆ |
(C)2007-2008 Leaf
(C)2007-2008 Leaf
(C)2007-2008 Leaf
(C)2007-2008 Leaf
ゲーム概要・シナリオ:
「世界の果ての向こう側」からやって来たと話しながらこの世界の果てと呼ばれる広大な砂漠に倒れていたリノン。
ベーグル・ロコは彼女を偶々見つけてしまったのだが……彼女に言わせればそれは偶然ではないらしく、ベーグルはリノンが「世界の果ての向こう側」にいるときから心に決めていたこの世界の「救世主」らしい。
そこへリノンを追いかけてきたらしいヤハが現れ、リノンを連れ戻そうとする。話によるとリノンとヤハ、そしてここにはいないもう1人のナタスは「悪魔三柱」と呼ばれるこの世界の管理者らしい。
ベーグル本人は事情もよく掴めないままにリノン、ヤハ、教会のシスターで幼なじみのマリアを巻き込んで、国軍と争い、世界の謎を少しずつ紐解き、事態はどんどん大きくなるばかり。
この世界を滅ぼすと言われている「世界時計」を破壊するためにベーグルたちの長い旅が始まった。
キャラクター属性:
幼なじみ、悪魔(?)。
主題歌:
- Hold a Dream
上原れなの歌うオープニング主題歌。落ち着いた雰囲気だが何故か人を惹きつける力があるような気がする。素朴かつ達観的?
- Seed
上原れなの歌うエンディング主題歌。ゆったりとしたワルツ。
システム:
- テキストを読んでシナリオを進めるノベルパート(アドベンチャーパート)とコマンド式戦闘のロールプレイイングパートの二段構成。ロールプレイイングパートの比率は結構高い。
- バトルを十分に楽しめる「Battle」モードとシナリオ重視にしてバトルの難易度を下げる「Story」モードがある。
- キャラクターや背景には基本的にポリゴン(三次元描写)を使用。イベントCGは二次元描写。
- 武器は新しいものや強いものと交換するのではなく「改造」して威力を上げるという点が独特。
- 意図的に敵との戦闘に入るための「エンカウントボタン」がある(F1キー)。なんのためにあるの? アイテム稼ぎ?
プレイ時間:
100時間程度。「Battle」モードでプレイすると結構長い。
攻略:
- シナリオがほぼ自動的に進んでゆくので攻略的要素はあまり頭に置かなくてもよい。
- 目的や次の行動を忘れたときはベーグルの自室で簡易的に確認できる。
- マップはかなり複雑なものが多いが、小マップの表示と大マップでの現在位置の確認をしていれば迷うことは少なくなると思う。
ただし、大マップでは未到達の箇所は表示されない。通過地点をマークする自作マップのようなものだ。
- 本気でバトルを楽しみたい人のみ、「Battle」モードにするべきだと思う。「Battle」モードの敵はかなり強い。
こんな人におすすめ:
ドラマティック派、ファンタジー派、ロールプレイイング派、長時間プレイ派、じっくりプレイ派。
▼コメント▼
- プレイ時間が長い。そして結構敵が強くて難しい。
「Battle」モードだけの特徴なのかもしれないが、これは美少女ゲームというよりも本格的なコマンドロールプレイイングのレベル。若しくはゲームバランスの設定ミスか。
- 「悪魔三柱」の「悪魔」とは世間一般で呼ばれるところの「悪魔」とは意味が異なり、
特に「悪」の意は込められていない。「悪魔三柱」とは「世界を管理する存在」を示す独特の専門用語のようだ。別に恐怖描写の多い作品というわけではない。
- キー操作やステータス効果をよく知るためにも取扱説明書は必ず読もう。これは極めて重要。
機能が多いのでステータス異常の治療やスキルアップ、メニュー画面の表示等にも最初は一苦労かも。
- 武器の改造には2つ以上の素材を必要とするが、これらの組合せによって出来上がる武器の能力が全く異なるので改造前にできるだけ多くの組合せを試してみるべし。
なお、同じ素材による改造でも「素材A+素材B」と「素材B+素材A」で武器の能力が異なることがあるので要注意。
- 画面エフェクトのスキップができない。ポリゴン作品でもあるし、画面エフェクトがウリだからか? いずれにしてもカスタマイズ項目が少ない。技量的にはもっとできるだろうに。
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Windows 18禁 |
君の想い、その願い |
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tumugi(閉鎖)
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2003/10/24 |
★★☆☆☆ |
君の想い、その願い(海原エレナ)/やさしい風(南響理子) |
★★☆☆☆ |
(C)2003 tumugi
(C)2003 tumugi
(C)2003 tumugi
ゲーム概要・シナリオ:
付き合っていた彼女――天宮悠――の死を知って故郷へ戻ってきた主人公、佐間景志。久しぶりに戻った街にいるのは以前は顔を合わせて共に過ごした友達や幼なじみたち。
だが、彼女らもまた景志と同じような悲しみを胸に湛えた人たちだった――景志と悠の間で揺れる秘めた気持ち、悠を失った喪失感、忌まわしき過去、
度重なる近しい人々との別れによる孤独感・閉塞感――胸に悲しい想いと、そして願いを持っている。そして帰郷して初めて気づく景志自身の想い、願いはいったいなんなのか……。
キャラクター属性:
幼なじみ、親戚、上級生、年上、彼女の妹。
主題歌:
- 君の想い、その願い
海原エレナの歌うオープニング主題歌。
- やさしい風
南響理子の歌うエンディング主題歌。
悲哀シナリオに合わせたちょっとおとなしく切ないテイストのオープニング主題歌とエンディング主題歌。歌としては……もう一歩ほしかったところ。
システム:
- カスタマイズ性はやや低い。
- クリックの反応が悪く、選択肢の決定やメッセージ送りに時間が掛かることがある。連打してもメッセージが速く進まなかったり。
プレイ時間:
10時間程度。
攻略:
- 日記を受け取るかどうかでルートが大きく分かれるので要注意。
- 夏希はマルチエンディングなのでCGを求める人はお忘れなく。
- およそバッドエンドとしか思えないようなのが普通のエンディングだったりするので、そのへんは勘違いしないように。斬新といえば斬新だが、結構陰鬱なゲームだ。
こんな人におすすめ:
悲哀派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 悲哀系シナリオという路線は良いのだけれども、描写が浅いのがよろしくない。
悲哀系の場合はその心情がプレイヤーに伝わるように深く、時間をかけて描写するほうがいいと思うけれど、それが浅かったから心情が伝わってこないうちにシナリオが進んで終わってしまった感じ。
各キャラクターのエピソードをもう少し増やしてじっくりと書いてほしかった。
- 絵はちょっと微妙かも。
- メインヒロイン(?)である夏希のBGMが哀しげで好きだ。
- > 悠「身体のことなんて気にせずに走ったり笑ったり…普通の女の子に生まれたかった。
> どうしてこんなに弱いのかな…特別な病気ってわけでもないのにね」
…………わかる。わかるよ、そういうの。どうにもやりきれない寂しさに囚われる……。
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全てtumugiにあります。(C)2003 tumugi
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Windows 18禁 |
ぎりギリLOVE |
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林組(閉鎖)
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2002/12/27 |
★★★★☆ |
Just as time is running out(KOTOKO)/unsymmetry(KOTOKO) |
★★★★☆ |
(C)2002 林組
(C)2002 林組
(C)2002 林組
(C)2002 林組
ゲーム概要・シナリオ:
アメリカ留学から帰ってきた日下部昌人は大学で講師を務めるとともに、ロボット工学の博士としての研究を続けることになった。
彼の研究対象は人間の側にいることのできる人型ロボットの実現。その研究内容は遠い昔に事故で失ってしまった幼なじみの香奈、彼女の死を忘れられないことにも起因していた。
そんな昌人が日本に帰ってくると……失ったはずの香奈とそっくりな少女に出逢う。彼女は自分が香奈そのものだと言い張るが昌人の頭は混乱するばかり。
そこへ小さい頃に見かけた面影のある少女たちや、謎めいた少女、さらには昌人でさえまだ研究中であったはずの人型メイドロボット……次々と不思議な出逢いが起こる。
キャラクター属性:
義妹、義母、幼なじみ、女子大生、メイドロボット。
主題歌:
- Just as time is running out
KOTOKOの歌うオープニング主題歌。アクティブでノリが良く、心地よい歌。
- unsymmetry
KOTOKOの歌うエンディング主題歌。バラードで、オープニング主題歌同様にゲーム本編の内容を少し反映している。
システム:
- システムを語らずしてぎりギリLOVEは語れない、というほど独特なシステムを持っている。
それは、2人の女の子が同じ場所に居合わせたときに主人公を問い詰める「ギリギリバトル」。修羅場というと大袈裟だが似たようなもの。そしてこの仕様がまたすごい。
- 問い詰める2人の台詞は同時に来る(かなり聞き取りにくい……が、おもしろい)
- 女の子それぞれに2つの応答選択肢が表示されるが、選べるのは1つ(4つの選択肢から1つを選ぶ)
- タイムアタック(制限時間を過ぎると無視したことになって評価ダウン)
斬新でなかなかおもしろかった。
- 各キャラクターに複数のシナリオがある。それらはパラレルワールドであったり、相互補完シナリオであったりといろいろ。全部読むとキャラクターの性格もわかりやすい。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
こんな人におすすめ:
コメディ派、シリアス派、コスプレ派、短時間プレイ派、KOTOKO派。
▼コメント▼
- システムに惹かれて買ったわけだが、これは買って正解だったかな。
- ギリギリバトルのおかげで(?)コメディとシリアスが同時に実現された感じ。でもギリギリバトルで失敗するといきなりゲームオーバーとは思わなかった。
- 絵はかわいくて幼めになっているがキャラクターはみんな大学生以上のはず……。
- 昌人の研究室の相棒、マイクがいい感じにおもしろいキャラクターだ。このマイクも含めてアニメとかコスプレに一目も二目も置いているシナリオで、なんだかスタッフのこだわりを垣間見たような気がした。
- そしてもうひとつ気になったこと。以下、ゲームより引用の一節。
> 「バカァァァァァァァッ!!!」
> それが香奈との最後の会話だった……
> ケンカしたままの別れだった……
> 後悔……
このゲームを知る前に、これと似たようなことを自分でふと思いついたことがあった。「最後の会話が喧嘩だったらきっと後悔する……だからいつだって喧嘩なんかしちゃいけないんだ」と。
それと同じものがまさかこんなところで見られるとは思わなかったから、これにはかなり心が揺れた。冒頭のこれで一気にゲームにハマっていった。
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全て林組にあります。(C)2002 林組
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Windows 18禁 |
狂った教頭~断罪の学園~ |
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蛇ノ道ハ蛇ソフト
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2005/08/12 |
★★★☆☆ |
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(C)2005 蛇ノ道ハ蛇ソフト
(C)2005 蛇ノ道ハ蛇ソフト
(C)2005 蛇ノ道ハ蛇ソフト
ゲーム概要・シナリオ:
名門女子校「篁清学園」の教頭である主人公は校内の風紀の乱れに悩んでいた。そのとき理事長をうまく抑えこみ、学園長の退陣等の条件がうまく重なり、教頭に学園を動かす全権限が渡された。
この機会に教頭は教育委員長やPTAをうまく説得した上、次々と新校則を作って風紀の向上に成功するが、いつの間にか人権無視の性的校則で女子学生たちを拘束してゆくようになる。
果たして学園の行く末は……狂ってしまったかのように次々と校則を打ち立てる教頭が目指すものは……?
プレイヤー自身が「狂った教頭」となり、校則で女子学生と教師を取り締まれ!
キャラクター属性:
女子校生、先生、お嬢様。
主題歌:
システム:
- 新校則決定システム
新しく校則を決めて女子学生を取り締まることができるシステム。選択肢といえば選択肢なのだが、発想がおもしろい。
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
- 1回のプレイで新校則決定システムによって校則を決める回数が少ないため、コンプリートしたい場合は繰り返しプレイが必須。同じ校則でも異なるキャラクターを攻略中だとCGが異なることがあるので注意。
- 繰り返しプレイすることで分岐が変化する場合もあるので複数回プレイを前提に作られているらしい。
- 少しわかりにくいがひとみや千夏にもエンディングはある。
こんな人におすすめ:
学園モノ派、シリアス派、アブノーマル派、凌辱派、調教派。
▼コメント▼
- これはまさに「狂った教頭」だ。CGにもシリアスなシーンやちょっとした流血シーンもあり、この教頭は尋常ではない。タイトルの通り。「狂った学園」かもしれない。
- 新校則決定システムは良い。「掃除中はスカートを脱ぐ」「健康診断は全裸で行う」等々、なかなか魅力的な選択ができる。
ただし1回のプレイで選択可能な校則の数が少ないのが難点。繰り返しプレイが必要であり、そこがちょっと惜しい。
でもこういった妄想(?)を持っている人はいるはずだから、少しは妄想を満足させることができるのでは? オフィシャルサイトで一般ユーザーからの新校則案を募集していた。
- 教師対学生の陰謀の駆け引きはなかなか細かい作りになっていてよく書かれている。よく読めばシナリオ展開はおもしろい。
- 教師や教頭の大変さ、古い学園にありがちな(?)癒着等の現実的な問題についても触れられている。また、不登校や家庭での学生虐待等の現代的な問題も取り上げている。
現代の教育事情や現場の苦労についてよく書いていると思った。
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Windows 18禁 |
くれいどるそんぐ~昨日に奏でる明日の唄~ |
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ういんどみる
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2004/02/27 |
★★★★★ |
空に馳せた願い(真優)/明日へと続く道(海原エレナ)/明日へと続く道(日向裕羅) |
★★★★☆ |
(C)2004 ういんどみる
(C)2004 ういんどみる
(C)2004 ういんどみる
(C)2004 ういんどみる
ゲーム概要・シナリオ:
通称「くれそん」。
守りたい人を守れなかった。クロイス・ターニアは常にその過去に囚われていた。
唯一の家族であった妹のティーテ・ターニアを守るために彼が決意したこと、それは王国騎士団の一員となり戦争からティーテを守るということだった。しかし、ティーテは戦争で命を落としてしまう。
そのとき、剣を振るうことでは人の生命を守ることはできないと彼は悟り、王国騎士団を脱退した。
3年後の或る日に彼がふとしたはずみで出逢った少女、レア・ティータ。彼女には目を惹くところが2箇所あった。まずはその容姿。妹のティーテによく似ている。
それから彼女の抱えていた小さな動物。伝説の「竜」……竜の子供だ。かつて大惨事から世界を救ったとして崇められている「竜族」の存在。それはもう既に過去のものだとされている。
その竜族の子供がなぜ今の時代、この場所に……。
竜族はその存在の大きさと力の大きさから研究対象として今でも注目されている伝説の生物であるから、この竜族の子供が他人に発覚したらたちまち国家総出での大騒ぎとなってしまう。
それにティータの可愛がっているこの竜族の子供を研究対象なんかにさせるわけにはいかない。
一度は「守る」ことに挫折したクロイスが再びティータを、竜族の子供を「守る」ために剣を握る。かつては自分の所属していた国家を相手に、この子たちを守ってみせると固く決意して立ち上がったのだった。
キャラクター属性:
幼なじみ、お姫様、メイド。
主題歌:
- 空に馳せた願い
真優の歌う主題歌。
- 明日へと続く道
海原エレナ及び日向裕羅の歌うエンディング主題歌。日向裕羅バージョンはレア・ティータシナリオをクリアしたときにのみ流れる。
システム:
- 特に凝ったシステムは見られないが、過不足なく普通にゲームを楽しむことはできる。
- キーには各機能をかなり細かく割り振ることができる。自分の操作し易い慣れた機能配置にすることが可能。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- 選択肢の内容からはシナリオ展開が読めないことがよくあるので、各キャラクターのシナリオ展開に影響を与えるような明確な表現のない選択分岐についてはメモを取るほうがいいかも。
- ミル・リゼットのシナリオだけはかなり明確に分離されているので誤ることはないだろうが……これには何か制作側の意図があったのかな?
こんな人におすすめ:
ドラマティック派、ファンタジー派、シナリオ重視派、ロープライス派(廉価版で\2,980-)。
▼コメント▼
- コンセプトは守ることとそのために必要なもの。
ただ単に剣を振るって強くなるだけでは人を守ることはできない。誰を守るのか、何故守るのか等々、
自分の気持ちを追究して本当に守りたいという心を固くする必要があり、それを自覚することで初めて強い力を正しい方向に向けることができると訴えている。
そしてひとりきりでは守れるものも守れないかもしれない。ときには他人の助けを借りて目的を達成することも必要である。
- 熱い! とにかく熱い!! シナリオを読んでいて非常に心の熱さを感じる。熱情というか、激情というか。
その熱い語りを通じて何かを守ることの難しさ、生命の尊さ、世の中の難しさなどを次々に訴えかけてくるので、
読んでいて結構おもしろいシーンが多い。具体的にはクロイスの無謀とも言える行動力や、強い人間関係・友情などで表現されている。
後半はなかなか緊張度の高いシナリオ進行になるが、手を抜いて読んでいたりするとここぞという名場面で感動を得られなかったりするかもしれないので
最初からきちんと理解して読んでゆこう。感情移入して自分も熱くプレイできたらこのゲームは勝ちだ。
- キャラクターは粒揃いというか、どれも非常に良い。外見も設定も。外見は可愛さ重視かな。
- ミル・リゼットのシナリオだけはどうしても一線を画しているように思えるのだが、その理由がわからない。
- 「ヤナトス病」の語源はやはりギリシャ語で「死」を意味する言葉「タナトス」なのかなぁ。
- 私服姿のセレニア・ラスムーンの可愛さに驚いた。あんなに可愛くなるとは……!
- レア・ティータが明確に「13歳」と設定されている理由が最後にわかった。明確に全員を18歳以上にするためなのね。考えたな(笑)。
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Windows 18禁 |
こいとれ |
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銀時計
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2007/06/29 |
★★★★☆ |
TIME(片霧烈火) |
★★★☆☆ |
(C)2007 HOBIBOX / GINDOKEI
(C)2007 HOBIBOX / GINDOKEI
(C)2007 HOBIBOX / GINDOKEI
(C)2007 HOBIBOX / GINDOKEI
ゲーム概要・シナリオ:
汐美台にある汐美学園。そこには類稀な部活動が存在していた。その名も「恋愛部」……。基本的に活動内容は学園内でも公表されておらず、専ら悪評の尽きない部である。
汐美学園の1年生として今年入学した沢崎遊は何を考えるともなく正門をくぐって下校途中であったが、そのときに出逢ったのが鹿子木ゆうという3年生。
汐美台では有名な大家の息女であり、また恋愛部の部長でもあった。そこで遊は新人勧誘を受けたのである。「恋愛部で本気の恋愛、してみない?」。
戸惑っていた遊であったが恋愛部を見学するうちにその活動内容を知り興味が沸いてきて、最終的には入部へと踏み切った。
そこで出逢う人たちは実に様々。この汐美学園に入学して初めて出逢う人たち、昔からの友達……。でもただひとつ誰にも共通しているのは恋愛に関して何かしらの悩みや障害を抱えているということらしい。
遊は恋愛部で成長し、部員の悩みを解決してあげることができるのか? そしてまた自分も恋愛に対して今まで以上に積極的になれるのだろうか? そしてそのとき、その相手は……?
キャラクター属性:
従姉、幼なじみ、上級生、同級生。
主題歌:
システム:
- 恋愛バトルロワイアル(通称:ラブロワ)
恋愛部のメインとなる活動。如何にして恋愛部員やそれ以外の人と恋愛するかという個々の力を発揮する活動。詳しいルールを書くと長くなるのでここでは省略。
- 恋愛講座
選択肢の直前にこのゲームのプレイヤーの恋愛成績表の評価を上昇させるための正解選択肢を示唆してくれるヒント。作品内の恋愛部の活動内で行われる「恋愛講座」とは別物である。
- 恋愛成績表・恋愛偏差値
クリア後に自分のこれまでの活動結果(=選択肢の選択結果)を総合的に判断した「恋愛力」を計る指針。「行動力」「計画性」「情熱」「コミュニケーション」「センス」の5項目があり、「恋愛偏差値」も評価される。
この作品における独特のシステムだと思う。
プレイ時間:
50時間程度。
攻略:
- 攻略難易度は高い。少しでも選択肢の選択を誤ると求めたエンディングには辿り着けないことが多い。
- テキストをきちんと読んでキャラクターの性格を把握し、推察力を活用すれば答えの得られる選択肢もあるが、どうしてもそれだけでは納得のできない正解選択肢も存在する。
そのあたりはひとつひとつ試行錯誤を繰り返すしかない。
- カレンダーに表示されるキャラクターとその月のエピソード及び攻略対象キャラクターには深い関連があるので注意して見て、選択もよく考えよう。
- 偏差値別エンディング(中偏差値→低偏差値→高偏差値)→キャラクター別エンディング(羽音→小萌→うたは→ゆう→恋子)の順番で攻略するのが最も賢明だと思う。
その理由は真剣にプレイしているうちに自ずとわかるだろう。まずはじめは余計なことは考えずに自分の思った通りにプレイするべし。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、ほのぼの派、シナリオ重視派、性教育派、長時間プレイ派、じっくりプレイ派。
▼コメント▼
- はっきりいって、難しかった。少しでも選択肢の選択を誤ると別のシナリオに入ってしまうし、だからといって正解を見破るのもかなり難しい。
とにかくシナリオの精読とそれに従う適切な選択肢の選択が要求される。
テキストをきちんと読み、些細な疑問点でもメモを取り、その解決時にもそれを同じく記しておくと後で役に立つ。
しかしどうしてもそれだけでは納得のできない正解選択肢も存在する。そのあたりはひとつひとつ試行錯誤を繰り返すしかない。本気で時間を掛けてクリアする心構えで取り組んだほうが良いと思う。
これは「恋愛もまた然り」という隠喩なのだろうか。
- 恋子の話とそれを補足する恋愛部員の言葉のやり取りで成立する恋愛部のミーティングこと「恋愛講座」はすごい。
実に細かく多岐にわたり論理的・心情的・肉体的・哲学的・文学的に非常に勉強になる。その情報量は多くて非常に広範であり、実に驚かされた。
勉強になるという点ではこの作品も参考にすると良いだろう。→ 瑞本つかさ先生の【エッチ】を覚える大人の性教育レッスン!!
- 「恋愛成績表」「恋愛偏差値」は自分の恋愛力養成にとって有利な選択肢(?)を如何に的確に選べるか、またその結果である。これは必ずしも各キャラクターのシナリオに入るための正解選択肢とは一致しない。
「恋愛成績表」「恋愛偏差値」の成績ばかりに意識を奪われていると最終的に誰とも恋愛できない結果になることも多い。これも「恋は盲目」ということなのだろうか。
周囲もよく見て、他人のこともよく考えよう。
- テキストの表示には視点の転換がある。主人公(≒この作品のプレイヤー)の見ていないところで行われた他のキャラクター同士の出来事を見られる場合が多々あるので、
プレイ中の今現在の情報を混同しないように注意。主に下記の3つ。
- 遊が知っていること
- 各キャラクターが知っていること
- ゲームプレイヤー自身が知っていること
これらには常に差がある。そこを混同するとその時点での状況も見失ってしまう。シナリオはとても複雑だ。そしてややこしい。
- ラブロワについては、ルールはきちんと理解した上であまり意識しすぎないようにしてプレイしたほうがいいかも。
そして思ったこと。作品中に述べられているラブロワのルールって、実は全部カナの願望なのではないかと。確信ではないが、かなり近いことは間違いない。
- 作品内の「ゲーム」という言葉は常に「恋愛」に置き換えて考えるべし。それはこの作品内で恋愛を一種の知的ゲームとして考えるという発想にも符合する。
このように読み替えると少しこの作品を理解しやすくなるのではないだろうか。
- 選択肢直前に表示される恋愛講座のキャラクターは「行動力」が小萌、「計画性」が恋子、「情熱」が羽音、「コミュニケーション」がうたは、「センス」がカナとなっているがこれには意味がある。
各キャラクターにとって重要視或いは現在欠落していて必要なものを示唆している。例えば恋愛において恋子は計画性を重要視する傾向にあり、うたはにはもっとコミュニケーションが必要だというように。
- 本気の恋愛をしたいのならば、この「こいとれ」だけをプレイして満足していてはいけない――そう思った。
作品内では餅つきに使用されるという幻の道具「ホケマクイ」が引き合いに出されているが、「ラブロワ」=「恋愛部」=「こいとれ」=「ホケマクイ」=幻なのではないか。たしかにこの「こいとれ」は勉強になる。
だが、それだけをしていればいいというものではないと思うわけだ。その理由はいくつかある。
- 作品内で取り扱われている「恋愛力」の5要素「行動力」「計画性」「情熱」「コミュニケーション」「センス」はこの「こいとれ」をプレイすることで知ることができる。
だが実際に自分(=ゲームプレイヤー)のそれを磨くためには外へ出て友好関係や社交性を身につけ、それを鍛錬してゆく必要があると思う。
- 作品内でもラブロワのことを「このつまらないゲームから救い出してくれるのは誰なのか」と述べられていたが、これはそのまま「こいとれ」にも当てはまることなのではないだろうか。
それはこの作品が恋愛を一種の知的ゲームとして捉えていることからも窺い知れる。
「こいとれ」は決してつまらなくはないが事実としてゲームであり、ゲームを終えたらそこから得たものを頼りに次は現実の世界で本気の恋愛を探す番だと隠喩しているような気がしてならない。
この「こいとれ」が現実で本気の恋愛を見つけるための「恋愛トレーニング」になるといいね。
- メッセージウィンドウに表示されるテキストが2行なので、その分文字も大きく文章が簡潔で読みやすい。これはゲームを進めやすいという点で、実は意外な重要事項なのかもしれない。
- 蛍子の同性愛への過程の説明と解決、うたはとの関連の説明にいまいち納得がいかない。自分の恋愛力不足?(苦笑)
- 比嘉曜一はかなり個性が強いので好きな人と嫌いな人に大きく分かれると思うが、自分はアウトローなキャラクターは結構好きなので、彼は好きな部類に入る。
そしてこの作品には嫌いなキャラクターは全くいなかった。これも実は珍しいことだ。
好きなキャラクターは恋子かうたは。微妙なところだが、僅差で恋子かな。遊と同じくあの恋愛講座の説得力と日常の振る舞いに惹かれたのかな。
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Windows 18禁 |
恋もも |
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Fizz feat. 戯画
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2005/11/25 |
★★★★☆ |
Eternal Wish(ave;new feat. 佐倉紗織) |
★★★☆☆ |
(C)2005 Fizz feat. 戯画
(C)2005 Fizz feat. 戯画
(C)2005 Fizz feat. 戯画
(C)2005 Fizz feat. 戯画
ゲーム概要・シナリオ:
それは強い雨の降る夜だった。見知らぬ女の子が朱鷺坂家を訪ねてきた。名前は咲峰百花(さきみねももか)。
訳あって朱鷺坂家の世話になっていた守占香月(もりうらかづき)には彼女に見覚えは全くないが、彼女のほうはどうやら彼のことを憶えているらしい。
それに同居している従姉の朱鷺坂葉月(ときさかはづき)にも彼女の記憶はないらしいので、どうやら本当に香月を訪ねてきたらしい。
程なくして百花は朱鷺坂家に同居することになるが誰も彼女のことは思い出せないし、徐々に深いことは気にしなくなっていた。いつか、わかるときが来るだろう……そう思って。
彼女がどこから来たのかを訊ねると、それは意外にもよく知った場所だった。武家屋敷通りと呼ばれる住宅街の一画に居を構える香月の祖母の家。
そこを久しぶりに訪れたとき、ふと庭を見上げて思い出す。昔はよくここへ来ていた。桃の木があった。そして……おぼろげな記憶が蘇る。
「小さい頃、ここで誰か優しい女性にいつも会っていた気がする」
あれは誰だったのだろう……。桃の木。百花。おぼろげな記憶の女性。交錯する何かが次第に接点を持ち始める。過去の思い出を現在に照らす、薄桃色の恋物語。
キャラクター属性:
従姉、同級生、下級生、年上、年下。
主題歌:
- Eternal Wish
佐倉紗織の歌う主題歌。ave;newと彼女の独特な雰囲気を醸し出した歌。甲高いが決して派手ではない。
システム:
- 二択の選択肢によるシナリオの分岐。選択肢数は程々で、わかりやすいものが多いので特に難しすぎるということはない。
- ホイールマウスのホイール動作には対応していない。
- カーソルキー「←」「↑」でバックログを表示、「Esc」「Back Space」でバックログから本文に復帰できるのは意外と便利である。
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
- 絢歌シナリオへ進む条件が実に微妙なのでこれだけは難しく感じるかもしれない。
百花と葉月のシナリオが基本になっているので百花と葉月の好感度を程々に保ちつつ絢歌の好感度を確実に上げていかなければならないが、
百花と葉月の好感度は高すぎても低すぎてもいけない。特に重要な選択肢がいくつかあるのでそれらは覚えておいた方が良い。
- はっきり言って迷惑です
- ……開いているから勝手に入ればいい
この2つは絶対に外せない。なお、絢歌攻略に失敗するとほぼ間違いなくバッドエンドとなる。
全員に対して不適切な選択肢を選んでも誰かのシナリオには進めるので、その意味ではこのバッドエンドは貴重とも言える。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、ドラマティック派、シナリオ重視派。
▼コメント▼
- 最後まで謎の明かされないまま読み進める「謎解きシナリオ」。或いは「謎抱えシナリオ」。
物語の序盤では真相が全く見えないので混乱するかも。キーワードらしい言葉はなんとなくわかると思うのでしっかり心に留めておこう。後々、シナリオを深く理解する上で重要になってくる。
- 少しミステリアスな雰囲気があるが、読んだ後にはわりと充実感を味わえた。
これはFizz feat. 戯画時代の作品だが、
完全独立後のFizz作品よりも優れているのではないかと思わされた。個人的には他の人にも推奨できる作品。
- 個別シナリオに入ってからも共通テキストが多いので、プレイに長時間を要するのは1回目だけだと考えてよい。2回目以降はメッセージスキップを使えばかなり早く済む。
だが、1回目のプレイでシナリオの根幹をきちんと理解していないとメッセージスキップしながら読んでいてもよくわからなくなるので、ある程度理解してからメッセージスキップするのをお勧め。
- 制服の色とデザインが気に入った。桃色の多い作品に青色という組合せがとても目に鮮やかに映る。現実にはここまで濃い青色をしている制服にはなかなかお目にかかれないとは思うが。
- お気に入りのキャラクターは百花と葉月だが……おそらくは葉月のほうが少し上に位置付けられているかなぁ。
どちらも(美少女ゲームでは)ありがちな容姿と性格だが、葉月のほうが(百花に対抗するためなのか)力を入れて書かれている気がするし、彼女の放つ雰囲気には親近感を持てた。
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Windows 18禁 |
このはちゃれんじ! |
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rouge(閉鎖)
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2001/12/14 |
★★★☆☆ |
ソングス(Marica)/エコーズ(Marica) |
★★★☆☆ |
ゲーム概要・シナリオ:
通称「このちゃ!」。
乙丸このは。このは……彼女は既にいなくなってしまった存在なのだが、マッドサイエンティスト(?)の兄の手によってホムンクルスとして生まれ変わった。
そのことを知っている友達と知らない友達に囲まれて通う学校。学校生活ではホムンクルスであることを隠す以外にももうひとつ重大な問題があった。
それはこのはの構造。このははオルゴンというエッチなエネルギーを貯めてそれを処理し、また貯めてまた処理し……を繰り返して活動するようにできている(兄の陰謀?)。
家で、外で、学校で、貯まるオルゴンを処理しつつ、このははこのはとして生きていく。
キャラクター属性:
女子高生、メイドロボット。
主題歌:
- ソングス
Maricaの清涼系ソング。
- エコーズ
Maricaの清涼系ソング。
爽やかさの陰にほんのりと切なさの混じったようなこの歌がゲームの趣旨に合っていると思う。オープニング主題歌は結構好きだ。
システム:
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
- 選択肢が「どこかに行こうかな」「なにしよっかな」等々、文字列からは内容が読めない。慣れてくるとどのキャラクターに会えるとかいう傾向はわかる。
- エンディングはいくつもあるが、キャラクターとの遭遇率とオルゴンの処理方法によって分岐する。
こんな人におすすめ:
のほほん派、学園モノ派、コメディ派。
▼コメント▼
- 自分としては初期にプレイしたゲームだからこの手のゲームの攻略の基本とかがわかっていなかったので手間取ったけれど、今プレイしたらどうなんだろう。
いずれにしてもオルゴンというパラメータでエンディングが分岐するから苦手なほうに入るのかも。
- 主人公がこのは、つまり女性なので女の子同士の絡み合いが見られる。
あとはオルゴン処理が中心だからひとりエッチが多くて、やるときの場所とか道具とか服の脱ぎ方(半脱ぎとか)まで選べる。なかなかこだわっている。
- トゥルーエンドというか、ホムンクルスではなくて人間のほうの乙丸このはに関わるエピソードを見られるエンディングがある。人間とホムンクルスと、そしてその両方に関わってきた兄の気持ちの描写。
それはなかなかいい話だった。
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Windows 18禁 |
こんぼく麻雀~こんな麻雀があったら僕はロン!~ |
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あかべぇそふとつぅ
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2008/06/26 |
★★★☆☆ |
Get Love Power(榊原ゆい)/ある☆らぶ・りぃちの法則!!(中山♥マミ) |
★★★☆☆ |
ゲーム概要・シナリオ:
公園に繁る大樹として具現化している神(通称:ススム)が邪悪な麻雀牌によって悪の道へ目覚めさせられてしまった!
ススムを直すためには主人公こと黒澤透の集める「愛のパワー」が必要で、それを得るためには各所の女の子に散らばった邪悪な呪いを解いていかなければならない。
さぁ、町内に散らばった少女たちとの脱衣麻雀に勝ち、「愛のパワー」を貯めてススムを救い出そう!
キャラクター属性:
幼なじみ、義姉、同級生、下級生、年上、年下、委員長(生徒会役員)、留学生、神様
主題歌:
- Get Love Power
榊原ゆいの歌うオープニング主題歌。神様の台詞をそのまま歌にしたような節回しで、よく聴くとおもしろい。
- ある☆らぶ・りぃちの法則!!
中山♥マミの歌うエンディング主題歌。
システム:
- 深いシナリオはなし。ひたすら脱衣麻雀に勝ってエンディングを迎える。
- 名実ともにいわゆるイカサマ麻雀。ただし、敵の戦力を落とせば特にイカサマ技にこだわらなくても十分に勝てるはず(程々の麻雀経験があれば)。
- カスタマイズはごく普通にできる。特に気になる箇所はないだろう。
プレイ時間:
25時間程度。
攻略:
- 攻略難易度は高くない。が、敢えて述べれば最初が最も難しいかもしれない。
ゲームスタート時はプレイヤーの所持点が少ないため相手に少し大きめの役を上がられるとすぐにゲームオーバーになる。このあたりは運がかなり関係しているので何度か繰り返しプレイして切り抜けよう。
- シナリオが進むと対戦相手の所持点も上がるのでほしい能力を持つ相手は早期に倒して技を入手しておくべし。
そして、効果の高い技をきちんと見極めることが必要。経験では以下の通り。
優先順位 |
キャラクター |
技名称 |
効果 |
備考 |
高 |
大音渚 |
ぶっ殺ぉすぞ! |
高確率で立直一発自摸和了 |
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東西南北あずま |
そういうのはなしです |
相手の自摸和了無効(1回限り) |
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心愛 |
助けてっ この人ちかんですっ!! |
相手の栄和了無効(1回限り) |
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柿内創造 |
青春だなっ! |
高確率で聴牌時海底撈月和了 |
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中 |
三瀬綾菜 |
あれ~? 透けてきた~♪ |
相手牌透視 |
|
小松あすか |
守って! かずおの盾~ |
相手和了得点半減 |
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瀬戸内みかん |
酢コンブ食べる? |
和了得点の約半分を吸収回復 |
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白鳳桃 |
回復キノビー |
字牌自摸ごとに2,000点回復 |
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低 |
神無月真帆 |
死にさらせっ! |
聴牌流局時1/4の確率で和了牌取得 |
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鈴原志乃 |
子猫の正夢(あんなこといいな♪できたらいいな♪) |
和了手牌に裏ドラを保証 |
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下柳沙希 |
コロちゃんのお導き~ |
配牌から3牌をランダムに選択され役牌に変換 |
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大貫椎 |
ちっ、うぜぇ |
相手の副露無効 |
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忍足貴子 |
校則違反っ!! |
相手のイカサマ技無効 |
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馬場・ソフィティリア・亜衣利(バビィ) |
おねえちゃんはお見通し☆ |
和了時全槓ドラ(表)有効 |
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白雪花 |
すいません。ないないしちゃいます!! |
相手の捨牌を非副露取得(1回限り) |
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ドロシー・ハーグリーブス |
ひざまづきなさい! |
自摸好調化 |
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小松芳宏 |
チェーンジッッ |
配牌時不要牌交換 |
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特殊 |
アユム(エリシア・カンテーヌ・ド・ユグドラシル) |
双葉立直(ダブルリーフ) |
二飜役立直 |
チュートリアルで自動入手 |
こんな人におすすめ:
コメディ派、学園モノ派、ファンタジー派、制服派、多キャラクター派、脱衣麻雀派。
▼コメント▼
- 基本的にはお祭り作品なので難しいことは考えずにプレイするのが吉。
- 通常レベルでプレイすると対戦相手がかなり強いのでここは素直に簡単(楽々モード)でのプレイがお勧め。無為に疲れても仕方がないので。ゲームは楽しむためにあるんだもんね☆
- 最初は長いゲームに感じられるが、個別シナリオへの分岐箇所でセーブすればその先はそんなに長くはない。ただ、それ(セーブとロード)を繰り返しているとプレイヤーのイカサマ能力は向上しない。
でもクリアはできるのでそれでも良ければどうぞ。
- 少し類似キャラクターというか性格の重複するキャラクターもいるが、それぞれよく作られていると思う。これだけの数がいれば好みの子の1人や2人は見つかるよね?
- 多数の原画家が携わっている所為か、画風はキャラクターによって少しずつ異なる。
が、それもまたお祭り作品の一興。好みのキャラクターを探しやすくなったと思えばいいよね。基本的には「かわいい」系の絵が多い。
- アユムの技名称「双葉立直」で「ダブルリーフ」と読ませるセンスが気に入った。
微妙に合致しているような、ずれているような……。そんな絶妙な不思議感覚がたまらない。これはいい。ちょっと感動しちゃったよ。
- お気に入りのキャラクターは……何人かいるな。まず、小松あすか。かわいいっ! それから、神無月真帆。一緒にいれば楽しい毎日が送れそう。
そして、瀬戸内みかん。ちょっと変わった子だけれど、なんとなく落ち着いた気分になれそう。興味深い。最後に、東西南北あずま。少しわかりにくい性格かもしれないが純粋に「いい子」だと思う。
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Windows 18禁 |
さくらテイル |
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Fizz
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2009/10/30 |
★☆☆☆☆ |
さくらフィロソフィー(榊原ゆい)/わたしのつばさ(風音)/さくらのように。(青葉りんご)/さくらのように。(Lydie ver.)(青葉りんご) |
★★★☆☆ |
(C)2008-2009 Fizz
(C)2008-2009 Fizz
(C)2008-2009 Fizz
(C)2008-2009 Fizz
ゲーム概要・シナリオ:
ロベリア王国の王都ロベリアから離れること少々、 地方都市ダールグレンに存在するロベリア王立春宵(しゅんしょう)学園。
新入学を機に親元を離れることになった新條正宗は、その学園で早くも体育会系サークルの勧誘騒動に巻き込まれていた。
そんな窮地の正宗を救ってくれたのはどこか奇妙な出で立ちの上級生と思しき女子学生で、彼は凛々しく精悍な彼女の姿に見惚れていた。
一方、学園寮で久々に再会した幼なじみは大きな変貌を遂げていた。かつては大好きな隣のお姉さんとして慕ったはずの人が当時の姿を見る影もないほどの変容振り。いったいどうしたのか……。
以前から知っている女の子たち、初めて出逢うクラスメイト、貴族、大きな権力を握る学生会の存在、かつての王国の遺産を思わせるような学園に伝わる謎の数々。
日常生活を逸脱するほどの特殊な環境といつくもの謎に囲まれてこれから始まる、女の子たちとの物語。
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、上級生。
主題歌:
- さくらフィロソフィー
榊原ゆいの歌う清涼系ソング。春の出立に似つかわしく爽やかで少し甘い雰囲気を纏った歌。
- わたしのつばさ
風音の歌う挿入歌。わりと活力のある歌で風音が担当するキャラクター「奄美みかげ」の持ち歌となる。
- さくらのように。
青葉りんごの歌うエンディング主題歌。
- さくらのように。(Lydie ver.)
青葉りんごの歌うエンディング主題歌。青葉りんごの担当するキャラクター「リディ・ド・ル・フェーヴル」をクリアしたときに流れる。
システム:
- 選択肢とマップ移動によるに分岐。通常の選択肢は数も多くシナリオに全く影響しない無駄なものがたくさんあるのであまり気にしすぎないこと。
これに対してマップ移動でのキャラクター選択はとても重要で、小さなエピソードの分岐から本筋のシナリオ分岐まで影響力は大きい。
- 機能面のカスタマイズはかなり充実している。カスタマイズ以外にも「DELETE」キーでメッセージウィンドウを消去できたり、
各カーソルキーで「メッセージ履歴表示」「メッセージ読み進め」「次の選択肢へジャンプ」「直前の選択肢へ戻る」等ができる。
- DDS(デフォルト・デレ・システム)というものがある。
一度クリアしたキャラクターにこの機能を適用することができるのだが、適用するとそのキャラクターの振る舞い(台詞)が少し変わる。
そして1回目のプレイでは見ることのできなかったシーンを見ることもできる。ただ、それ以外には大きな変化があるわけでもなく、シナリオもやや強制的にDDSシナリオに変更されている感が拭えないので、
シナリオ面を考慮した上での機能としてはあまり高評価を与えられないかもしれない。
プレイ時間:
45時間程度。
攻略:
- 基本的には目的のキャラクターに一途な選択をすれば良いが、小さなエピソードやバッドエンドも見てみたいという場合は敢えて無作為な選択をしてみるのも良いかと。
こんな人におすすめ:
純愛派、コメディ派、学園モノ派、ファンタジー派、お嬢様派、黒タイツ派、ニーソックス派。
▼コメント▼
- 未完成。プレイ後の感想として、どうしてもこれは拭い去れない。謎(シナリオの伏線)で最終的に明らかにはならないものがあまりにも多すぎるので、
結果的に作品自体を理解し難い。全シナリオをプレイし終えてもいろいろとスッキリしない点が残る。前作はわりとよくできていて出世作だと考えていただけにこれは非常に残念だ。
キャラクター別にもう少し書いてみる。
- 奄美みかげ:ロベリア王国に残る伝説に準えているが、解明されない謎や伏線も多く難解。
- 相羽朋乃:個別シナリオに入ってから謎を残しすぎ。最終部分はシナリオとしての繋がりを見出せず、理解不能。
- リディ・ド・ル・フェーヴル:シナリオと主張は理解できるが、状況が二転三転する理由に対する説得力が薄い。
- 若葉凛子:シナリオは充実しているが終わり方が唐突、過去のロベリア王国に関わる謎もわずかに残る。
- 郁子・リビングストン:シナリオは最も理解しやすい。短いが伝えたいこと(王位継承の過程)は伝わってくる。
- 美和文月:シナリオと桜の花との関係が最もわかりやすいのはこのキャラクターだけだと思う。
このように見てきて改めて思うことは「別に桜の木なんて必要なかったのではないか」ということ。関連性が薄い。
- 「恋する少女は二度変わる」と謳われているが、「変わる」タイミングと「恋する少女」や「桜の木」との繋がりがないように思える。
女の子の風貌が「変わる」理由は「恋」でも「桜」でもないのでこのキャッチコピーには説得力がない、かな。
- ハーレムシナリオはそもそもそれ自体の持つ性質に無理があるものではあるが、この作品では特に唐突。もう少しシナリオによる導きというかハーレムへ向かう雰囲気作りをしてほしかった。
- 発売前に予め公開された修正ファイルで誤字・脱字・テキストとボイスの齟齬を修正したと書かれているが、
それにしてはまだまだ修正する箇所があまりにも多く残っている。やっつけ仕事でリリースしたと思われても仕方がないかも。
- 終盤の完成度があまりにも低かった朋乃シナリオについてはユーザーの苦情が多かったのか「救済措置を盛り込んだ追加シナリオを作成、無償配布予定」ということが予定されているが、
これが発売からどのくらいの期間を要するのかがまたひとつの問題。すぐにできるとも思えないが、あまり期間を空けすぎてもユーザーは熱意を失って興味を持たなくなってしまう。
製品発売の時点で方向性を見誤っていた可能性がある。
- Fizzお得意の「全キャラクターに黒タイツ完全装備」はしっかりと受け継がれている。
様々なシチュエーションやキャラクターが登場する昨今で、キャラクターの設定や性格ではなく服装である黒タイツにここまで拘り続けているブランドは殆どないので、この点に関しては評価できる。
ユーザーもこの点を高く買っている人が多いだろうと思う。
- すっかり増えてきた女装・男装作品。このネタもだんだん飽きてきたなぁ。その意味でも「全員黒タイツ」というシチュエーションは今後も捨てないほうがいいと思う。
- 作品紹介自体には「コメディ」とは書かれていなかったと思うが、この作品のテキストを読む限りはコメディ要素が強いと思う。
- お気に入りのキャラクターは東雲柚子紀と金宮なつみ。どちらもサブキャラクターなのだが、この作品はメインヒロインよりもサブキャラクターのほうが映えていると思う。
どちらかを敢えて選ぶとすれば東雲柚子紀が一番のお気に入り。「こんにちはなんです」のように至るところで使われる「~なんです」という言葉遣いが大好きなので1位に選択。
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Windows 18禁 |
サナララ |
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ねこねこソフト
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2005/04/29 |
★★★★☆ |
サナララ~花咲く月曜日~(中原涼)/春風(KAKO) |
★★★★☆ |
(C)2005 ねこねこソフト
(C)2005 ねこねこソフト
(C)2005 ねこねこソフト
ゲーム概要・シナリオ:
「一生に一度の願い」を叶える「チャンス」が誰の下にもやってくる。そのナビゲーターと一緒に。それが、
- お互いに知らない男の子と女の子の場合
- よく知っている男の子と女の子の場合
- かつて或いは一方的に知っていた男の子と女の子の場合
……あなたなら、どんな願いを叶えてもらう?
キャラクター属性:
同級生、下級生。
主題歌:
- サナララ~花咲く月曜日~
中原涼の歌う挿入歌。
- 春風
KAKOの歌う挿入歌。
システム:
プレイ時間:
10時間程度。
攻略:
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、のほほん派、ほのぼの派、ドラマティック派、ライトシナリオ派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 一生に一度の願いを叶えるチャンスとそのナビゲーター……独特なことを考える作者だなぁ。そこに感服。
- 願いを叶えた後はお互いに忘れてしまうと解っていても記念品を渡したり、「見かけたら~してね」とか言っちゃうだろうなぁ。うん、共感。
- 一生に一度の願い。あなたなら何に使う? 自分を変えるため? 恋人と出逢うため? それとも……?
- オートモードにしてゆったり楽しみましょう。
- 「サナララ」は立派な「色」だと思いますよ。うん。
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Windows 18禁 |
しーしー☆しんどろーむ |
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闇雲通信
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2002/07/19 |
★★☆☆☆ |
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(C)2002 闇雲通信
(C)2002 闇雲通信
ゲーム概要・シナリオ:
闇雲通信のデビュー作。
女子校(?)に転入するハメになった主人公は、そこの女の子たちがおしっこを我慢するとエッチな気分になってしまう「しーしーしんどろーむ」にかかっていることを知る。
しかもなぜか、そこで教師をしている従姉の取り計らいもあってサッカー同好会に入部(女子校なのに)。
でもその実態は重度のしーしーしんどろーむ症状を持つ生徒たちの治療(?)をするためのエッチ同好会だった。
まるっきり従姉にだまされたような主人公はしーしーしんどろーむの生徒たちと代わる代わるエッチをする毎日を過ごす。
キャラクター属性:
同級生、従姉、女教師、友達のお母さん。
主題歌:
システム:
プレイ時間:
10時間程度。
攻略:
- 分岐は難しくないが、この手のゲームにしてはエンディングの数がやや多め。全員クリアしないと入れないルートがある。
こんな人におすすめ:
放尿派、ワキ毛派、ライトシナリオ派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 主人公は女の子の欲情を解消するべく……という「やるゲー」であると同時に、闇雲通信が打ち出した前衛的方針、
ワキ毛はここから始まった。
- エッチ度はかなり高いほうだけれど、
凝ったプレイとかは少なめ(そもそもワキ毛自体が凝りすぎ?)。せふれ☆しんどろーむよりも放尿が少ないような気がする。
タイトルから察するに、こっちのほうが多いと思ったんだけれど。
- なお、プレイしたのは「せふれ☆しんどろーむ」同梱の「しーしー☆しんどろーむDVD」のほう。
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Windows 18禁 |
時間封鎖 |
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ALL-TiME
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2008/11/14 |
★★★★☆ |
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(C)2008 ALL-TiME
(C)2008 ALL-TiME
(C)2008 ALL-TiME
(C)2008 ALL-TiME
ゲーム概要・シナリオ:
浅河翔太はいつの頃からか他人とは大きく異なる性癖――凌辱願望――を持つようになった。
ある年の秋、彼の生活環境に大きな変化が起こり始める。両親の離婚をきっかけに姉妹二人暮らしの家に居候したり、長らく絶縁状態の幼なじみやクラスの女の子と僅かながらも会話を交わしたり……。
そして、決定的な事件が起きた。
「おまえの、おまえだけの世界を与えてやろう」
どこからともなく聞こえてきたその声と共に時間が止まり、翔太以外の全てのものが活動を停止しているというあまりにも異質な光景。だが数分後には何事もなかったかのように再び時は動き出した。
後日、翔太は紛れもなく自分自身に時を止める「時間封鎖能力」が発現していることを確信し、ひとつの結論に辿りつく。
「これを使えば自分の望む相手だけを動かしたり止めたりできる」
そしてその力と結論は、理性で抑えていたはずの凌辱願望を湧き上がらせるのにあまりにも十分過ぎたのだった……。
キャラクター属性:
義姉妹、幼なじみ、同級生、少女。
主題歌:
システム:
- カスタマイズ画面でメッセージ表示速度を変更しても選択中の項目が反転表示されないので少し紛らわしい。だが、それほど大きな問題というわけでもない。
- 未読メッセージ(1回目のプレイ)のときでもサブタイトルが表示されるとその後の整理が楽だったと思う。この作品の仕様ではサブタイトルの確認に再プレイが必要になる。
また、そのサブタイトルを経過しているかが攻略要素のひとつでもあると思われるので、尚更にここは親切設計を望む。
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
- 難しい。攻略対象キャラクターが5人でエンディングが17種類、しかも攻略順序に制約がある。
各キャラクターごとの最も単純なエンディングに到達するのは全く問題ないが、それ以降が急激に難しくなる。
攻略目的キャラクター以外の微妙な要素が必要とされ、何も知らないユーザーがそれを手探りで見つけ出すのは困難。何気ないテキストの中にも少しヒントが隠されているので、きちんと読もう。
しかしそれにしてもフローチャートを作って徹底的に攻略するか、他の攻略サイトに頼るかのどちらかになるだろう。
こんな人におすすめ:
アブノーマル派、やるゲー派、凌辱派、放尿派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- かなりインパクトの強い凌辱系の作品だと思う。
普段から凌辱系の作品をプレイし慣れていない人はもしかしたら多少のショックを受けるかもしれない……と言えるくらい、凌辱のシチュエーションには拘りがある。
逆に趣向が一致する人には傑作になるのかもしれない。
- 凌辱シーンでの最大の拘りは「相手が嫌がる中で行為をする」ということ。これはいわゆる凌辱の醍醐味でもある。
この背徳的シチュエーションを毎シーンで徹底的に演出できるように、その趣向を主人公の性癖として設定している。確かにそのほうが演出に於いては都合が良い。しかしそのシチュエーションの徹底振りがまたすごい。
毎シーン、必ずと言っていいほどテキストで「嫌がる中を……」と語られているので。
- 時間を止めたり動かしたり、自由自在に操って凌辱に都合の良いエピソードを作り出すというのはなかなかおもしろい着眼点だと思う。
ただ、時間封鎖(=自分以外の全ての時間を停止)、全解除(=通常に戻す)、部分封鎖(=時間封鎖中に接触相手の時間だけを再封鎖)、
部分解除(=時間封鎖中に接触相手の時間だけを通常に戻す)という4種類の能力が頻繁に使われるので、慣れるまでは非常にややこしい。そんな意味とその概念とを併せてこの作品をS・Fという分類にも含めた。
- 麻耶佳の性格の表現が極端すぎると思う。あれでは映画にでも登場する殺人鬼のようだ……。作品ではなく「麻耶佳が」一番怖かった気がする。
- 絵には少し癖があるので好き嫌いが分かれそう。そのあたりは自分の目で自分の好みに合うかどうかを確かめよう。
- 気に入ったキャラクターは……麻耶佳になるのかな。黒タイツ姿が似合っている。
しかしあの性格の極端な尖り具合がもう少し柔らかくなってくれないとやはり怖さが先に立つ……。基本的な性格と表現したいこと自体はわかるんだけれど。
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Windows 18禁 |
シスターコントラスト! |
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AcaciaSoft
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2003/11/21 |
★★★★☆ |
Possibility(YURIA) |
★★☆☆☆ |
(C)2003 AcaciaSoft
(C)2003 AcaciaSoft
(C)2003 AcaciaSoft
ゲーム概要・シナリオ:
わけのわからないうちにいきなりパラレルワールドへ飛ばされてしまった主人公、豊田始。元の世界と同じようで何かがちょっと違う。何が違うって、いきなり妹が4人もできていたのだ。
慣れない妹たちとの同居生活に始はドキドキのハプニングの連続。それに妹たちもドキドキしているようで、この同居生活の中で何が起こるかわからない。
というか、いったいどうしてこんなことになってしまったんだ!?
キャラクター属性:
義妹。
主題歌:
- Possibility
YURIAの歌うオープニング主題歌。
システム:
- 「Hオーバードライブシステム」というものがある。これは次のような流れになっている。
- 選択肢で妹たちがドキドキするような選択をする(≒その子を攻略するような選択肢)。
- 妹たちのドキドキ度が上昇する。
- ドキドキ度が限界に達した妹はひとりエッチをしてしまう。
- プレイ中の画面をスクリーンショットして画像として保存できる。その代わり、Alt+PrintScreenキーでの画面のキャプチャーはできない。
プレイ時間:
15時間程度。各キャラクターの個別ルート(エピソード)よりも共通ルート(シナリオの根幹部分)のほうが多いので、1度プレイすれば2度目以降はスキップできるシーンが大幅に増える。
だからそんなに時間はかからない。
攻略:
- 基本的には目的の女の子をねらったような選択肢を選べば良い。それでエンディングまでいける。
- でもCGや回想シーンを全部見るとなるとそうはいかない。シナリオのどのタイミングで妹たちをオーバードライブさせるかによって見られるオーバードライブモード(ひとりエッチシーン)が変わってくるのだ。
だからいつも良い選択肢ばかりを選んでいないで、どこでオーバードライブさせるかを考えなくてはいけない。このあたりの調節がちょっと微妙。
こんな人におすすめ:
妹派、コメディ派。
▼コメント▼
- ある意味、妹のひとりエッチを楽しむゲーム。
- 回想シーンは差分が多いので全部揃えるのはたいへんそう。これは時間がかかる。でもスキップ速度が速いからまだいいかな。
- 絵には少し癖がある。気に入る人とあまり気に入らない人とに分かれそう。全体的にクッキリしていて丸みを帯びている感じ。
- つばめのストラップレスブラが気に入った。ゲームでは意外にストラップレスブラの女の子って少ないんだよね。
- シナリオの日付が2/29から始まる。珍しい。閏年なんだ……。何故、2/29からなんだ?
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Windows 18禁 |
シス×みこ |
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XANADU
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2005/03/25 |
★★★☆☆ |
どっちにするの?(unMOMENT(新堂真弓/オカザキシュン)) |
★★☆☆☆ |
(C)2005-2007 シス×みこ製作委員会
(C)2005-2007 シス×みこ製作委員会
(C)2005-2007 シス×みこ製作委員会
ゲーム概要・シナリオ:
2007/02/23にC:drive.から発売された「おいしい魔法のとなえかた。」の
初回限定版特典としてこの作品本体そのものが添付された。
岩永高明は4年間の海外生活を終えて実家へと戻ってきた。それも神父になる資格を得るための留学のような生活。
さらに実家では神社と教会を同時に運営しているという特殊な事情があるため、彼はどちらを継いでもいいように神主の資格も神父の資格も取得したのである。
しかも2人の義妹は片方が巫女でもう片方がシスターというとんでもない環境で、彼は妹2人から好かれており、どちらが彼をモノにするかということで密かに火花を散らしている始末。
そして巫女姿の妹もシスター姿の妹もなかなかに魅力的でどちらも捨て難い。さて、高明は神社か教会か、神主か神父か、はたまた巫女かシスターかどちらを選ぶことになるのだろう。
キャラクター属性:
義妹、双子、巫女、シスター、義母。
主題歌:
- どっちにするの?
unMOMENTの歌うオープニング主題歌かつエンディング主題歌。まさにこの歌がこの作品の内容を表しているといっても過言ではない。
システム:
- カスタマイズはわりと少なめだが、プレイするに当たってはこの程度で十分。
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
- 各キャラクターに2通りのエンディングがあるが、分岐は行き先選択での対象キャラクターを選んだ回数で決まる。率直に述べると、一途にいくか浮気するか。
こんな人におすすめ:
アブノーマル派、やるゲー派、放尿派、妹派、ライトシナリオ派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 巫女とシスターという普通は相容れないコスチュームの同居、双子の妹、爆発的なまでの量の放尿、
このあたりのシチュエーション盛りだくさんなところに力を入れた作品なんだと思う。個人的にはシスターが好きだ。
- エッチシーンが多く、エッチCG率も高い。どちらかというとシナリオよりも絵を見るゲーム。
絵は基本的に綺麗だと思うしシチュエーションもそれなりにあるのだが、シナリオ展開がいまいちワンパターンのように思える。そして如何せん基本的に場所を問わず、どこでもおしっこを漏らす。
それが好きな人はプレイする価値があるのかもしれない。
- ケツにも結構こだわっている作品だと思う。特に美奈斗のスパンキングシーンは気に入った。これは見られてよかった。
- 美奈斗のシスター服に合わせた黒い下着が気に入った。シスターってみんな黒い下着なのか?
- たまに台詞ではないナレーションにキャラクターが反応したりする。読心術か?
- 神社と教会を同時に運営していて義妹が双子で巫女とシスターなどという無理矢理な設定もゲームならではだよなぁ、と妙なところで非常に感心した。
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Windows 18禁 |
借金姉妹 |
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Selen
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2007/04/27 |
★★★☆☆ |
seduce(川田まみ) |
★★★☆☆ |
(C)2007 Selen
(C)2007 Selen
(C)2007 Selen
ゲーム概要・シナリオ:
大倉弘之は両親から離れて通学をしている学生。以前は成績も最上位だったが、現在は素行不良と呼ばれるような状態にまでなっている。
父親からの仕送り金を元手にして株式売買を行っており、実は「一山当てた」程度の金額の資産を持っている。
そんなときに知った去年の担任教師の宮森香純が抱えているという巨額の借金の情報に、彼は自分の資産を使って融通してあげようと考えていたが、とあるきっかけを境にその方針は正反対に向かってしまった。
彼は彼女の借金の債権を特殊なルート経由で買い取ることに成功して、自分に対して借金の返済を要求するようになった。
しかし宮森香純にはそんなことができるはずもなく、彼は香純の妹の宮森香帆を条件に持ち出して
返済できないのならば代わりに自分の調教・凌辱を受けることを約束させ、自分好みの女性に育ててゆくのであった……。
キャラクター属性:
同級生、女教師。
主題歌:
- seduce
川田まみの歌う主題歌。なかなかシリアスな雰囲気が漂う。しかし「seduce」とはまた難しい単語を持ち出したものだ。この歌を聴くまではこんな単語は知らなかった。
システム:
- 分岐は通常の選択肢。
- いわゆる一般的なCGモードや回想モードが搭載されていないが、全てのシナリオを部分的にリプレイする機能がある。
- プレイの仕方によってはセーブ箇所がやや少ないかもしれない。
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
- 選択肢の内容を見るとある程度予想できると思うが、キャラクター数のわりにはエンディング数が多い。
- ちょっとした選択肢の違いでシナリオが大きく変わってしまうことが少なからずある。そこに苦手意識を持つ人は選択肢のフローチャートを作りながらプレイしたほうがいいと思う。
こんな人におすすめ:
シリアス派、制服派、凌辱派、調教派、やるゲー派、濃厚エッチ派、アブノーマル派。
▼コメント▼
- まず第一印象。やるゲーのわりには本筋シナリオ開始までの前振りが長いほうだ。
舞台背景や各キャラクターの置かれている状況を細かく説明した上で本編に入る。少し珍しいと思った。
- 香純と香帆の姉妹の強い絆を実にうまく利用している。
香帆に手を出さないことを条件に香純を、香純に手を出さないことに香帆をうまく調教し、しかもそれをお互いに察知されないように巧みに行動しているところまで非常によく情景描写している。
- シナリオにある調教の分類はそれほど多くはないが、調教にかかわるシーン(CG)はやや多いほうだと思う。様々なシーンを見られるが、放尿・脱糞系が苦手な人は注意したほうがいいかも。
- 主人公の弘之は調教するなどとは言いつつも、心のどこかで微妙な優しさのような感情を捨てきれないでいる。
それが物語前半では借金返済のための手助け、後半では調教奴隷を大切にする態度として現れているが、これを良い性格と受け取るか、優柔不断と受け取るかはプレイヤー次第。
総評としては前者で受け取る人が多かったのか、弘之は主人公としてはなかなか人気があるほうらしい。
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Windows 18禁 |
借金姉妹2 |
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Selen
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2008/06/27 |
★★★☆☆ |
Love is money?!(詩月カオリ) |
★★★★☆ |
(C)2007-2008 Selen
(C)2007-2008 Selen
(C)2007-2008 Selen
(C)2007-2008 Selen
ゲーム概要・シナリオ:
前作に多数の希望が寄せられて制作された、「借金姉妹」の純愛シナリオバージョン。
この作品は前作とはコンセプトが大きく異なり、調教や凌辱といった概念は基本的に出てこない。登場キャラクターはもちろん変わっておらず、主人公は大倉弘之、ヒロインは宮森香純と宮森香帆。
シナリオの根幹である宮森家の借金返済という部分も残した上で路線を変えてみた作品。
なお、「LIMITED EDITION」と「通常版」があり、以下のように異なる。
- LIMITIED EDITION:前作「借金姉妹」及び各種特典を同梱。
- 通常版:「借金姉妹2」のみ
「LIMITED EDITION」のほうが価格は上がるが、その分作品シリーズ全体を楽しめる豪華版仕様になっている。
キャラクター属性:
同級生、女教師。
主題歌:
- Love is money?!
詩月カオリの歌う主題歌。前作の主題歌よりもかなり純愛的・コメディタッチになった。
システム:
- 分岐は通常の選択肢。
- 基本的にはいわゆる一般的なCGモードや回想モードが搭載されていないが、全てのシナリオを部分的にリプレイする機能がある。
だが「非公式バージョン」という追加機能が提供されており、これを導入するとCGモード等が実装される。
名称の通り「非公式」であるので動作保証は一切されていない。
- 前作で少なかったセーブ箇所は増量され、今度は多すぎるかも……?
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- ちょっとした選択肢の違いでシナリオが大きく変わってしまうことが少なからずある。そこに苦手意識を持つ人は選択肢のフローチャートを作りながらプレイしたほうがいいと思う。前作と同じかな。
- 選択肢の内容には明快なものとそうでないものが混ざっており、選択内容からその後の展開が予想できないようなものがいくつかあるのでどれが重要選択肢なのかをうまく見極めることが大切。
こんな人におすすめ:
シリアス派、制服派。
▼コメント▼
- 前作と同じ舞台なので、発売順にプレイしていったほうが楽しめる要素が多いと思う。
ただ、凌辱系等が苦手な人には前作のプレイは積極的には勧められないのでその場合は今作だけのプレイでも良いかな。
とはいえ、シナリオを大きく変更せずにジャンルだけを変更するというなかなかおもしろい試みでもあることは確か。
- 確かにヒロインとのシーンは純愛系らしく仕上げているが、根幹のシナリオが借金困窮という切迫したものなのでどうしてもシリアスな部分を捨て切れず、
完全な純愛系にはなっていない。なので完全な純愛系作品だと思ってプレイすると期待していたものとは異なるかもしれないという点には注意。
- 香純と香帆の性格が、よりハッキリと描かれている。香純の杓子定規で優柔不断な性格、香帆の潔くて賢い性格。
なお、弘之は完全に宮森家の借金返済に総力を注ぐ、ややアウトローながらも優しくて頼もしい性格を貫いている。このあたりもまた、前作に続き人気を博しているようだ。
- 前作もそうだが、学生と教師がメインキャラクターではあるが学校内でのシナリオ展開は殆どないため、レビューでは敢えて「学園モノ」扱いにはしなかった。
だが、学生の制服、スクール水着、体操着とブルマ等が取り入れられているため、「コスプレ」という扱いにしてみた。学校内以外でそれらを着るシーンも多いのでそれなりに適切かと。
- 主題歌にも「Love is money?!」とあるように、この世の中での「お金」の存在と力は大きいと再認識させられた気がする。
でもこの歌の真意は「Love is priceless.」(値が付かない=お金で買えないもの)なんだよね。
とはいえ、世の中でお金が強いことは事実なんだよなぁ。だって、金銭問題が絡むと親戚兄弟だって殺し合うくらいだからね……。
- う~ん、様々な巷の別作品のネタが取り入れられている……しかし「予定メモ帳」はそれなりに詳しい人にしか理解できないような気がするぞ。
でもそこまでネタにするならば「あらかじめ日記」もほしいと思った自分だったりする(笑)。
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Windows 18禁 |
シャッターチャンス・ラブ |
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Puzzlebox
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2007/06/22 |
★★☆☆☆ |
F値≒乙女値(Riryka)/願い事(Riryka) |
★★★☆☆ |
(C)2007 Puzzlebox / (C)Snowflake/rpm
(C)2007 Puzzlebox / (C)Snowflake/rpm
(C)2007 Puzzlebox / (C)Snowflake/rpm
(C)2007 Puzzlebox / (C)Snowflake/rpm
ゲーム概要・シナリオ:
主日学園の一ノ瀬真琴。彼が部長を務める写真部がちょっとした(?)アクシデントにより借金を生み出してしまった。その金額、300万円。
とりあえず学園全体の部活動費から暫定的にこっそりと300万円を借りて返済は済ませたものの、今度は学園全体の部活動費の300万円の不足はどうするか?
学園には内緒で借用しているので学園側には相談できないし、だからといって簡単に手に入れられる金額ではない。それに部員が4人の写真部ではアルバイトをして稼いでもその金額は高が知れている。
そこで思いついたのが……写真部の特技を活かした投稿写真。大きな賞をねらって一攫千金を目論見、一気に借金をなくしてしまおうというもの。
しかもねらうのは賞金額の大きい下着姿の盗撮やエッチシーンの撮影というアダルトなもの。
でもそう簡単に盗撮ができるわけもないので写真部の女の子たちに盗撮のモデルになってもらっていわゆる本人許可済の「ヤラセ」盗撮写真で大賞を目指すことにしたのは良いのだが、
盗撮というわりにはカメラを意識していていまいちポーズや表情が不自然だ。
そこで女の子にはいつどこで盗撮をするかを教えずに普段通りに振る舞ってもらい、その日常の中で主に一ノ瀬真琴が写真部の女の子限定で盗撮をすることに。本物の盗撮に近くなってきて女の子たちもドキドキ。
さあ、カメラを持って写真部の女の子たちの下着姿やはずかしい姿をバッチリ盗撮! ねらえ、シャッターチャンス!!
キャラクター属性:
上級生、同級生、下級生、女教師。
主題歌:
- F値≒乙女値(Riryka)
Rirykaの歌うオープニング主題歌。タイトルに「F値」などが入っているあたりがカメラ趣向を漂わせる。
- 願い事(Riryka)
Rirykaの歌うエンディング主題歌。ゲームを完全クリアしないとエンディングでこの歌は聴けない……?
システム:
- トレジャーハント・モードというものがある。
これは画面上のどこかに「お宝」が隠されていてマウスポインタを的確に当てることでそれを見つけ出すというもので、正しい場所にマウスポインタを置くとカーソルが変化し、「お宝」を発見できる。
シナリオとは直接的に関係ないものが殆どで、ややおまけモード気味。なお、「お宝」は100個隠されている。
- CGモードでCGの上にマウスカーソルを置くと声で補足してくれる。
- セーブデータの削除ができる。これはデータの整理には便利。
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
- 各キャラクターの攻略自体は特に難しくないので問題なく進められると思う。
- トレジャーハント・モードの「お宝」発見は慣れるとわりと簡単に見つけられるがそれまでは非常に難しいし手間が掛かるので、
オフィシャルサイトの攻略情報を素直に参考にして進めるのが最も早いと思う。ここに時間を掛けても仕方がないしね。
- トレジャーハント・モードで「お宝」を全て集めないと読めない短編シナリオや見られないCGがいくつかある。
こんな人におすすめ:
学園モノ派、ライトシナリオ派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 盗撮のようで盗撮ではないシチュエーションがなんとも絶妙。こういう設定の作品には初めて出逢った。
パンチラ、ブラチラ、下着姿が好きな人は手にとってみてもいいかも。
- トレジャーハント・モード……これのおかげでかなり時間が掛かる。しかもこれを揃えないと特殊シナリオが見られない。
真新しい試みだとは思うけれどちょっと煩わしさが先に立ってしまったかな?
- 選択肢とシナリオの分岐自体は難しくないが、シナリオは最後まで盗撮系で通してほしかった。最後のほうには盗撮とは関係ないイベントが発生して問題が解決してしまうのにはちょっと拍子抜け。
例えばシナリオの進め方次第で大賞に入選して高額賞金を獲得するエンディングなんかがあると苦労してプレイする甲斐もあるというものだと思うが、
ネタはおもしろい作品なのにそこのあたりが非常にもったいない。微妙な盗撮路線はこの作品のウリだと思うので首尾一貫してほしかったかな。
- 写真現像の暗室、少し懐かしい。天文写真の現像をした思い出がある。妙なにおいがしていたっけ(苦笑)。
- 体育祭の「ラデツキー行進曲」とフォークダンスの「オクラホマ・ミキサー」が一通り挿入されているところになんだかちょっと感激。思わず録音してしまった。
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Windows 18禁 |
祝福のカンパネラ |
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ういんどみるOasis
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2009/01/30 |
★★★★★ |
祝福のカンパネラ(佐藤ひろ美・NANA)/*twinkle*twinkle*(杏子御津)/White Crystal(莉稲るり)/銀月~La lune de l'argent~(宮川なつき)/A ray of sunshine!!(春山琴巳)/たからもの(笑田みこ)/
La prima campanella(-) |
★★★★☆ |
(C)2008-2009 ういんどみるOasis
(C)2008-2009 ういんどみるOasis
(C)2008-2009 ういんどみるOasis
(C)2008-2009 ういんどみるOasis
ゲーム概要・シナリオ:
港湾貿易都市エルタリア。そこには国の第一皇女ことカリーナ・ベルリッティ(実は魔法使い)の運営する「Clan Oasis」があった。
クラン(Clan)というのは様々な人たちからの依頼(クエスト)をこなすことを生業とする冒険者が集う場所。
所属する冒険者はクランマスターのカリーナの他にレスター・メイクラフト、ニック・ラジャック。レスターはアイテム技師、ニックは斧使い、どちらもカリーナとは気の知れた間柄の冒険者である。
この世界を循環し、重要な構成要素でもある「エール」が満ちる年、公邸に強いエールの塊である流れ星が落ちて、そこに眠っていたオートマタ(自動人形)のミネットが目を覚ました。
そして異国の神殿騎士であるチェルシー・アーコット、世界一の人形師を自称するアニエス・ブーランジュたちと出逢い、クラン「Oasis」は優れもの揃いの大所帯に。
だが各人にはそれぞれ目的や悩みがあり、冒険者としての活動以外にも考えを持っていた。
レスターはそんな彼女たちとともに冒険者をしながら彼女たちの本来の目的にも近付いてゆくのだが、
そのどれもが世界の構成に関わるような大きな問題であることが次第に発覚し、個人的なレベルでは片付けられないことを知る。
レスターと彼女たちはこの世界に幸せの鐘を鳴らすかのごとく、人生最大のクエストに挑むのであった。この世界と冒険者、そして世界中の人たちに祝福あれ!
キャラクター属性:
幼なじみ、少女、お姫様、女性騎士、オートマタ(自動人形)。
主題歌:
- 祝福のカンパネラ
佐藤ひろ美・NANAの歌うオープニング主題歌。歌自体は上手。でもちょっと曲想が重めな上に、歌唱のノリの方向性に微小ながら違和感を感じた。
- *twinkle*twinkle*
杏子御津の歌うミネットのキャラクターソング。純粋さと優しさがとてもよく伝わってくる歌。
- White Crystal
莉稲るりの歌うカリーナのキャラクターソング。やや静かでお姫様らしい品格を演出しているような気がする。
- 銀月~La lune de l'argent~
宮川なつきの歌うチェルシーのキャラクターソング。静謐さを秘めた強い歌。
- A ray of sunshine!!
春山琴巳の歌うアニエスのキャラクターソング。明るく元気な歌。アニエスのキャラクター性をよく表している。
- たからもの
笑田みこの歌うエンディング主題歌。本編ではなく付属シナリオのほうで聴けるという位置付けがなんとも微妙な歌。これは本当にエンディング主題歌という扱いでいいのだろうか?
- La prima campanella
トレーラームービーで流されたインストゥルメンタルの曲。製品では流れない。
システム:
- ういんどみるOasis標準。
- 文字が大きくて読みやすい。
- キーには各機能をかなり細かく割り振ることができるが、日本語入力モードのときにスペースキーが正しく動作しないので注意。
この点は「ツナガル★バングル」の頃から改善されていないのでそろそろ製品の質的向上に着手してほしいところ。
- セーブエリアが不足したときに「セーブページの追加」ができる。10件ずつ追加可能、最大数は1,000件。
プレイ時間:
50時間程度。意外と長い。
攻略:
- 章を追うごとに(選択肢の選択状況に応じて)攻略可能キャラクターが絞り込まれてゆく。
- 序章:4人
- 一章:4人 → 2人
- 二章:2人 → 1人
- 終章:1人
- クエストを全部こなさなくてもCG、イベント回想シーン、音楽鑑賞を100%入手することができる。なのでむしろクエストの未回収に注意(クエストの完全制覇をねらう人は)。
システムには「クエスト一覧」は用意されていない。なお、[追加]は条件を満たすと追加されるクエスト。
章 |
クエスト名称 |
選択肢・関連キャラクター |
備考 |
一章 |
地下倉庫の調査 |
- |
|
[追加]ニナとお買いもの |
ニナ |
2周目プレイ以降に出現 |
村を荒らす凶悪モンスター |
ミネット/チェルシー |
|
ラングバースからの輸送品 |
ミネット/アニエス |
|
謎の魔法反応 |
カリーナ/チェルシー |
|
ロック魚をさがせ |
カリーナ/アニエス |
|
[追加]青き氷花を求めて |
ミネット/カリーナ |
ミネット/カリーナ優先の選択をしている場合に出現 |
[追加]雪妖精の羽を探して |
チェルシー/アニエス |
チェルシー/アニエス優先の選択をしている場合に出現 |
[追加]作ろう、幸運の鈴 |
ミネット |
選択肢なし、ミネットシナリオ必須条件 |
[追加]闇花の咲く森 |
カリーナ |
選択肢なし、カリーナシナリオ必須条件 |
[追加]見えない衝撃 |
チェルシー |
選択肢なし、チェルシーシナリオ必須条件 |
[追加]鉱山の追跡調査 |
アニエス |
選択肢なし、アニエスシナリオ必須条件、「追跡」は「遺跡」の誤植だと思われる |
二章 |
[追加]ニナさんの護衛 |
ニナ |
「ニナとお買いもの」を達成すると出現 |
流星の宝物・鉱山にて |
ミネット |
選択肢なし、ミネット優先の選択をしている場合に出現 |
流星の宝物・雪山にて |
カリーナ |
選択肢なし、カリーナ優先の選択をしている場合に出現 |
流星の宝物・遺跡にて |
チェルシー |
選択肢なし、チェルシー優先の選択をしている場合に出現 |
流星の宝物・森林にて |
アニエス |
選択肢なし、アニエス優先の選択をしている場合に出現 |
[追加]白い熊、現る! |
ミネット/カリーナ |
シナリオ分岐フラグ、ミネット/カリーナ優先の選択をしている場合に出現 |
[追加]消えた友達をさがして |
ミネット/チェルシー |
シナリオ分岐フラグ、ミネット/チェルシー優先の選択をしている場合に出現 |
[追加]甘いもの探し! |
ミネット/アニエス |
シナリオ分岐フラグ、ミネット/アニエス優先の選択をしている場合に出現 |
[追加]キノコの王様? |
カリーナ/チェルシー |
シナリオ分岐フラグ、カリーナ/チェルシー優先の選択をしている場合に出現 |
[追加]謎の遺跡を調査しろ! |
カリーナ/アニエス |
シナリオ分岐フラグ、カリーナ/アニエス優先の選択をしている場合に出現 |
[追加]謎のモンスターを追え! |
チェルシー/アニエス |
シナリオ分岐フラグ、チェルシー/アニエス優先の選択をしている場合に出現 |
[追加]猫さんを見つけてください |
ミネット |
ミネットシナリオ開始 |
[追加]挑戦、プレート探し |
ミネット |
「猫さんを見つけてください」を達成すると出現 |
[追加]桜色の貝探し |
カリーナ |
カリーナシナリオ開始 |
[追加]ゆっくり倉庫整理 |
カリーナ |
「桜色の貝探し」を達成すると出現 |
[追加]大聖堂の警備 |
チェルシー |
チェルシーシナリオ開始 |
[追加]竜の世界の異変調査 |
チェルシー |
「大聖堂の警備」を達成すると出現 |
[追加]温泉晶石を掘り当てろ |
アニエス |
アニエスシナリオ開始 |
[追加]遺跡調査再び |
アニエス |
「温泉晶石を掘り当てろ」を達成すると出現 |
エクストラシナリオ |
サルサの落し物? |
サルサ |
|
リトスからの挑戦状 |
リトス |
|
- 選択肢の選択次第では二択が強制的に一択に絞り込まれることがある。
- 基本的には各キャラクターのシナリオをプレイすると該当キャラクターのCGは全て入手できるが、カリーナだけは例外。
ゲームの終盤まで一部のCGを入手できないが、最終的にはまず確実に入手できるので心配する必要はない。
- キャラクターシナリオ別ラストバトル攻略について。2回目以降のプレイでは「オート」を選択すれば確実にクリアできるが、
「オート」では見ることのできないメッセージやもっと簡素でわかりやすい選択方法もある。
そもそも「オート」の利点は確実にクリアできることと、CGのあるバトルでは確実にCGを入手できることの二点に限られる。
- ミネットシナリオ:レスター vs アバディーン
ひたすら左側の選択肢(回避系)を選択すればよい。ただし、その直前のバトルでは同じ系統の選択肢を3回連続で選択するとゲームオーバーになるので注意。
- カリーナシナリオ:レスター vs 黒真珠の書(リーブロ:ネロ・マルゲリータ)
基本的に回避系・防御系の選択肢を選択する。攻撃の指示が出るまでは絶対に積極的な攻撃をしないこと。
ひとつでも選択を誤ると即時ゲームオーバーなので、カリーナのアドバイスをよく吟味して選択しよう。
- チェルシーシナリオ:チェルシー vs 逆さ人形
最終結果が「攻撃成功数>攻撃失敗数」であれば勝てる。同数(=)では勝てない。少し難しいバトルだと思う。攻略方法を簡単に書くと、
この2つは選択してはいけない。攻撃に転じる場合は、
これのみを選択し、この選択肢がない場合は全て防御系を選択すればよい。或いは、「逆さ人形がエネルギーを貯めているときのみ攻撃可能」とも言い換えられる。
- アニエスシナリオ:レスター&アニエス vs ミゼ・アルトワーズ
防御系の選択肢は危険なので積極的に攻撃しよう。2人での連係攻撃が最も有効。
基本的に二択ではなく三択なのでその意味では少し難しいバトルだが、選択回数は少ない(=バトル時間は短い)。
こんな人におすすめ:
純愛派、ドラマティック派、ファンタジー派、シナリオ重視派、長時間プレイ派、じっくりプレイ派。
▼コメント▼
- テーマは「仲間」「信頼」「絆」「守る」
「助け合う」。非常にういんどみるOasisらしく純粋なテーマである。
歴代作品をプレイしている人にとっては理解し易いシナリオのはず。
また「魔法」「竜」「守る」という概念の受け留め方については「くれいどるそんぐ~昨日に奏でる明日の唄~」の
世界観・価値観を非常に強く受け継いでいる。参考作品としてプレイしてみてもいいくらいだ。
- 各キャラクターソングがそれぞれのシナリオの内容と合致しているので、非常に説得力がある。
シナリオを読んでプレイし終えることでキャラクターソングもより一層味わい深いものとなるはず。
また、作品の佳境となる各キャラクター別シナリオのラストバトルではそのシナリオの中核部分が非常にわかりやすく演出されているので、シナリオ単体としてもよくできている。
- 発売前のセールスポイントとなっていたこの作品の華やかなイメージと主題歌「祝福のカンパネラ」の深刻な雰囲気が合わないので、
この曲はラストバトルのBGMとして使用するだけではいけなかったのだろうか? 何故、moll(=短調)のバトルミュージック系の曲を主題歌として最前面に押し出したのだろう?
たしかにプレイ後には主題歌の意味は(歌詞的には)理解できるのだが……曲想としては主題歌にはやや不釣合いのような気がする。
また、この主題歌は各キャラクター別シナリオの佳境でBGMとして流れるのでとても印象的な曲となる。このBGMが音楽鑑賞モードに収録されていないのが非常に惜しい!! これは聴きたかった。
- BGMにはワルツやロッカバラードが多く、品格の演出に一役買っている。
- カリーナの持つ杖ことモンテッキアに書かれている「felicitare Ert'Aria」は「エルタリアに幸福を」という意味である(イタリア語)。
これについてもう少し興味のある人はこちらをどうぞ。 → リリミエスタ、はぴねす!
ついでにモンテッキアは女性らしい。本編中で「彼女」と呼ばれていたからね。
- 一章、二章、……と表示されるのでかなり先の章まであるのかと思っていたら次がいきなり終章で拍子抜け。しかし終章に入ってからもかなり長い。作品全体としても結構長いシナリオ。
ちなみに「終章」≠「エピローグ」である。
- アニエスのシナリオでは「あたし」(強がって見せる自分)と「わたし」(弱く寂しい本音の自分)の違いに注意。
アニエスのシナリオは最もシリアスだと思うので、彼女がこのような性格になってしまっているのも頷けるような気がした。「メトレス」は「madre」=「母」に由来する呼び名なのかな(イタリア語)。
- 名言、決め台詞が多い。自分の好きな台詞を探してみよう。きっといくつかあるはず。
- 殆どの女性キャラクターがイヤリングを着けている。
各キャラクターのエピソードに関連したデザインであることが多く、個性もよく表現されている。
- 「決して」という言葉が作品内では全て「けして」と表記されている。辞書にも「決して」を「けして」と表記することがある旨が書かれているので誤りではないが……読みづらいのでとても気になる。
何故、「けして」にしたんだ? 意図的?
- 好きなキャラクターはサルサ。好きなシナリオはアニエス。この作品は時間とともに好きなキャラクターが目まぐるしく変化した(発売前のイメージのみでの好みも含む)。
具体的には、チェルシー → カリーナ → ミネット → アニエス → サルサ。これだけ激しく好みが移り変わる作品も珍しい。作品のプレイ中にキャラクターやシナリオの良さに強く触れて影響された結果だね。
その意味では素晴らしい作品なのでプレイする価値は確実にあると言える。また、次回作にも十分に期待が持てると思う。
- 「ナキウ茶」がほしいっ! お饅頭を食べながらナキウ茶で一服。幸せだねぇ~。
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Windows 18禁 |
ショコラ~maid cafe "curio"~Re-order |
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戯画
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2004/12/23 |
★★★★☆ |
Cream+Mint(KOTOKO) |
★★★★★ |
(C)2004 GIGA
(C)2004 GIGA
(C)2004 GIGA
(C)2004 GIGA
ゲーム概要・シナリオ:
2003/04/04に戯画から発売された
「ショコラ~maid cafe "curio"~」のDVD版。Windows版(初回版)が
プレミア作品として中古でも高額取引されていたが、ファンの熱い声によってDVD版として再販されたもの。
コンシューマー版としてDCにも移植されており、
さらに2005/06/30にはPS2へも移植された。
アンティークメイド喫茶「curio」。そしてその店長である父親が再婚の新婚旅行と称して暫く留守になるため、その間の店長代理を任された放蕩息子、結城大介。curioのことは知っていながらも
店の経営に全く手を出したことのない大介が降ってわいた店長代理のポストに戸惑うのは当然だが、問題はそれだけではなかった。
- 学園時代は両親の離婚から暴力へと走り、悪行を重ねた不良であった大介自身の過去。
- その大介の過去を知る親友、翠。
- 別れた後も大介との曖昧な関係を続ける(元)上級生、香奈子。
- 父親の再婚相手の連れ子、すず。
- 出逢ったその日からなし崩し的に関わるハメになった家出お嬢様、美里。
- 人見知りのパティシエ少女、さやか。
- おっとりしていてどこか頼りない年上のお姉さん、真子。
悩むことはたくさんあるが、彼女たちと少しずつ深く関わるようになり、自分の過去や現在の姿と彼女たちを照らし合わせ、周囲の協力を得て、大介はひとつずつみんなの悩みを解決してゆく。
中途半端であった現在や未来の自分のビジョンを見つけ出してゆく。そしてcurioのメンバーを大切にしてみんなで生きていく。なぜならば、curioのみんなは「ファミリー」だから。
「ファミリーを大切にする」……それがcurioの掟。
家庭で起きた一件以来アウトローの道を突き進んできた大介が、家族について考えることを教えてくれる物語。
キャラクター属性:
(元)上級生、(元)同級生、年上、年下、義妹、お嬢様、メイド、妖精さん(?)。
主題歌:
- Cream+Mint
KOTOKOの歌うオープニング主題歌。しっとりとしたとても上品な歌。ショコラやcurioのムードをよく表していると思う。
自分の中では数あるギャルゲーソングの中でもかなり長い期間不動の1位を独占していた、大好きな歌。
システム:
- 女の子のいる場所を選ぶ、マップ選択形式。ガイド表示で女の子の居場所はある程度わかるが当てにならないことも結構多く、別のキャラクターのイベントが始まってしまうことも。
- マップ選択には「店長室」があり、経営者としての仕事も片付けなくてはいけない。
仕事が溜まり過ぎるとゲームオーバーになるので、女の子を気にしつつ仕事もきちんと片付けるというバランス感覚が必要。
- ごくたまに普通の選択肢が表示されることがある。
- カスタマイズはフォントの変更等も細かくできるのでお好みに合わせてどうぞ。
- CD版で提供された「黒ストパッチ」が画面演出のカスタムオプションとして標準サポートされた。
もちろんRe-orderは黒ストッキングモードONでプレイ。
個人的には表現も「パンスト」か「タイツ」じゃないと納得いかないんだが(!)。
プレイ時間:
25時間程度。
攻略:
- 難易度はやや高め。仕事を片付けつつキャラクターの必須フラグを立てなくてはいけない。
しかも必須フラグが別のキャラクターのマップ選択に隠されていたりして、ガイドに従ってお目当てのキャラクターばかり選択していてもクリアできないことが多い。時間を掛けて何度も試す必要がある。
- CGはシナリオの随所に分散しているので、他のキャラクターの攻略も兼ねて選択肢を網羅しているといつの間にか全部手に入る。
こんな人におすすめ:
シナリオ重視派、じっくりプレイ派、メイド派、KOTOKO派。
▼コメント▼
- 格好いい。主人公の大介は同性でも憧れるほどに格好いい。だからゲーム自体も格好いい。乱暴に見えるかのような表現も多々あるが、不思議と嫌気は差さない。
上品なアンティークやメイドという設定もさることながら、名作と呼ばれる所以はここにあり。女性がプレイしたらそのあたりはどうなんだろう?
- 大介のアウトローぶりが人気の秘訣なのだが、アウトローとは言葉の通り、普通は社会から外れる方向(外向き)や負の向き(悪事)へと向かうベクトルである。
だが、勢いはそのままで向きだけが逆になると? アウトローが正の方向を向いたとき、とてつもなく強い「力」――行動力、決断力、魅力、包容力――が発揮される。
この作品ではそれが非常によく表現されている。これに痺れたら、もうやめられない。
- 「家族」というテーマについて。
- 親子のすれ違い、離れてゆく子供に対する親の不安
- 頼ること、頼られること、その安心感
- 家族のありがたさ
- 家族の喪失
- ステップファミリー(再婚家族)
と、一通りのテーマがキャラクター別のシナリオとして描かれている。
表現は鋭く辛辣だが、真実を突いている。
> 我侭言われたらウザいのが本当の家族なんだ。
その通りだと思う。
- 最近のゲームは再婚等であっさり義兄妹になってしまうことが前提として始まる作品が多いが、この作品は自分に義兄妹ができるときの葛藤から描いている。
お兄ちゃん、と呼べるようになることから。妹を呼び捨てにできるようになることから。
- 音楽もCGも綺麗。落ち着いていて品格がある。
- 無駄なキャラクターがいない。ヒロイン以外もなんらかの形で物語の芯の部分に関わってくる。
- 随所に映画ネタが散りばめられているようだが、映画は見ない人なのでわからない……。他にも「美味しい紅茶の淹れ方」「ジグソーパズル攻略法」など、興味深いネタが結構ある。
- ムービーのキャラクター紹介が英語だったりしてちょっと格好いい。でも香奈子の紹介の「unflappable」って普段から性格の表現に使われる単語なんだろうか……? 滅多に見ないぞ。
あと、デモムービーとOPムービーはよく見るとちょっと違う。そう、チロルはOPムービーにしか出てこないんだよっ。
- このゲームはコメディに分類していいのだろうか? 台詞を見る限りはコメディなんだよなぁ。
- タイトルはどうして「ショコラ」なんだろう。メニューのひとつ……というだけ?
- それから、タイトルって……。
「ショコラ~maid cafe "curio"~Re-order」なのか、
「ショコラ~maid cafe curio~"Re-order"」なのか、
はっきりしてほしいなぁ。どうも表記が混在している。でも「curio」のクォーテーションを外して「Re-order」にクォーテーションを付けるのって、なんだか変な気がするんだけれど?
- シナリオやキャラクター、音楽、絵という点では十分に★5つなんだけれど、システムのせいでちょっとクリアに手間が掛かる……結構面倒だったので★4つ止まり。まぁ、単純すぎるのも考え物なんだけどさ。
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全て戯画にあります。(C)2004 戯画
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Windows 18禁 |
パルフェ~ショコラ second brew~ |
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戯画
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2005/03/25 |
★★☆☆☆ |
Leaf ticket(KOTOKO)/つまんない恋(高槻つばさ) |
★★☆☆☆ |
(C)2005 GIGA
(C)2005 GIGA
ゲーム概要・シナリオ:
メイドカフェ「curio」を模して作られた「famille」はこの半年間休業状態だったが、近隣に新しくオープンする「ブリックモール」に出店することになった。
ところが、向かい側には本家本元(?)の「curio」の3号店も出店してくると知り、少々焦り気味。かつての「famille」の仲間とともに復興した新生「famille」の行く末は?
キャラクター属性:
同級生、年上、年下、義姉、従姉、メイド。
主題歌:
- Leaf ticket
KOTOKOの歌うオープニング主題歌。落ち着いた大人の雰囲気の歌。
- つまんない恋
高槻つばさの歌うエンディング主題歌。
システム:
- イベントシート(チャート)はシナリオライターやプログラマーの仕事が垣間見えるようだ。
- BGMと効果音を少し小さくしたほうが台詞を聞きやすい。
- カスタマイズはフォントの変更等も細かくできるのでお好みに合わせてどうぞ。
プレイ時間:
35時間程度。
攻略:
- 難易度はやや高め。イベントシートにはイベントの発生条件等も全て表示されるので参考にすると良い。
こんな人におすすめ:
じっくりプレイ派、KOTOKO派。
▼コメント▼
- たしかにシステム的には非常に便利になったが……ショコラの
二番煎じはショコラではなかった、という印象。
あまり……ショコラほどにはおもしろくなかった。
テキストとしては読みやすいが、感激するフレーズがショコラよりも少ないかな。
- テーマは「家族」というよりも「仲間」?
- ゲームをプレイするたびにこんなチャートを自分で作ったこともあったっけかなぁ……昔は。
- familleの経営方針って、経営学的或いは経済学的にみるとどうなんだろう、と思った。採算が取れるのかな?
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Windows 18禁 |
しろくまベルスターズ♪ |
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PULLTOP
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2009/12/11 |
★★★★★ |
Winter Bells♪(茶太)/Precious Night(癒月)/Starry Fairy Tale(ゆうか)/Winter Bells♪ 合唱バージョン(羽鳥空・有栖川みや美・七原ことみ・榊るな) |
★★★★☆ |
(C)2008-2009 Will / PULLTOP
(C)2008-2009 Will / PULLTOP
(C)2008-2009 Will / PULLTOP
(C)2008-2009 Will / PULLTOP
ゲーム概要・シナリオ:
ちょっと不思議なクリスマスの物語。
クリスマスイブの夜にはトナカイの牽く橇に乗ったサンタクロースが世界中の人たちにプレゼントを配って回る。そして翌朝にはそのプレゼントを手にして喜ぶたくさんの人たちの姿……。
一見、ごく普通の話のように思える。でもこの世界では少し事情が違っていた。トナカイもサンタクロースも実は元々はごく普通の人間。
トナカイはトナカイの、サンタクロースはサンタクロースの立派な資格を持った人たちが夜空を駆けてプレゼントを配って回る……。一般の人たちには知られていない、そんな世界。
この物語はノエルから指令を受けたトナカイとサンタクロースがしろくま町の人々に喜んでもらえるプレゼントを配るまでのちょっとしたメルヒェン。
でもこのしろくま町の配達は思い通りには進まないようで、まずトナカイとサンタクロースの活動エネルギーとなるルミナが不安定。
突然この町に派遣されてきたトナカイ・中井冬馬やサンタクロース・星名ななみをはじめとした各人も土地勘がない。
クリスマスイブまでの日常生活を送るためにおもちゃ屋「きのした玩具店」を経営しなくてはならない。
そんな中でトナカイたちとサンタクロースたちは最高のクリスマスプレゼントを配ろうと、一生懸命に町の人たちとの交流、プレゼント配達の訓練を続ける。
そして彼等の努力の結晶としてのクリスマスプレゼントは素晴らしい形で確かに町のみんなに届いたのであった。
キャラクター属性:
年下、サンタクロース(!)。
主題歌:
- Winter Bells♪
茶太の歌うオープニング主題歌。ちょっと静かな雰囲気を纏った、しかしとても楽しい気分にさせてくれる歌。作品に最適。
- Precious Night
癒月の歌う挿入歌。主に物語のクライマックスで流れる。歌い上げるバラード。
- Starry Fairy Tale
ゆうかの歌うエンディング主題歌。
- Winter Bells♪ 合唱バージョン
羽鳥空(星名ななみ)・有栖川みや美(月守りりか)・七原ことみ(柊ノ木硯)・榊るな(鰐口きらら)の歌うグランドエンディング主題歌。
歌としては「Winter Bells♪」と同じだが、みんなの声が楽しさを十分に演出している。
システム:
- 選択肢によるに分岐。その数はかなり少ないのでシステムよりもシナリオに集中してプレイできる。
- ウィンドウの大きさをかなり細かい単位で調節できる。ウィンドウの大きさに応じてフォントも拡大・縮小されるので、自分の見やすい大きさに調整しておくと快適にプレイできる。
ウィンドウの大きさがある程度可変である作品はプレイしたことがあるが、ここまで詳細な機能は初めて見た。
プレイ時間:
40時間程度。
攻略:
- 全く問題なし。目的のキャラクターがいればそれらしき選択肢を選べば良いが、そうしなくても全部をクリアできると思う。
こんな人におすすめ:
純愛派、コメディ派、萌えゲー派、ファンタジー派、田舎ゲーム派、シナリオ重視派、じっくりプレイ派。
▼コメント▼
- 各シナリオがとても長いが非常によく完成された作品。内容も各シナリオごとに異なったテーマをきちんと用意し、中途半端になることなく最後には全ての謎と伏線を解決する。
逆に、いいかげんに読んでいると後々シナリオの本質がわからなくなってしまうので精読したくない人には向かない。
かなり難しいことを語っているので、文学作品をひとつ読むくらいのつもりで手にしたほうがプレイ後の充実感も大きいと思う。
各キャラクター別シナリオのテーマはおよそ以下のように考えられる。
- 星名ななみ:放射的な愛、等身大
- 月守りりか:過去との決別、重責感、身の丈とバランス
- 柊ノ木硯:絆、連携、笑顔(≠幸せ……笑顔だから幸せ、と安直に考えてはいけない)
- 鰐口きらら:夢と現実、人間関係、お金
- この作品オリジナルの独特な用語がたくさん出てくるので、それを理解するまではややこしいかもしれない。参考までに用語の簡単な説明をしておく。
- ノエル:サンタクロースとトナカイたちを統括する組織、本部
- ロードスター:トナカイやサンタクロースの取り纏め役
- サンタクロース:ノエルに認められたクリスマスプレゼントの配達人
- トナカイ:サンタクロースの乗る橇を牽くセルヴィの運転手
- セルヴィ:トナカイの搭乗する機体
- キャロル:セルヴィの専門家
- ルミナ:セルヴィの滑空するコースかつ動力源、サンタクロースの活動のエネルギー源
- ツリー:ルミナの制御装置
- ツリーハウス:サンタクロースの住居
- ユール・ログ:ツリーを原材料とするサンタクロースのプレゼント配達用アイテム
- サブキャラクターをとても大切に扱っている。殆どのサブキャラクター(場合によっては立ち絵やイベントCGのないようなキャラクターも含まれる)をシナリオに深く関連させて、
それらの全ての人に何らかの形で良いことが訪れるような美しいエンディングを描いている。プレイ後の感触は爽快。
サブキャラクターを使い捨て(いてもいなくても同じような扱い)にしている作品も多数見受けられるが、この作品では無意味に登場するキャラクターなど1人もいないと言っても過言ではない。
ここまでの様々な点を考慮して、次回作も期待できると言い切っても良いくらいの出来具合だと思う。
- 作品の充実に繋がっているプレイ時間の長さだが、じっくりと理解して読むと各キャラクターあたり10時間近く掛かるので、
もう少し短く纏めても良かったかとは思う。日常の描写の繰り返しを減らしてもいいかもしれない。
- 画風はとても柔和でかわいい。この制作チームは作品を追うごとにキャラクターがかわいらしくなっているような気がする。
- 純愛系とコメディタッチを見事に両立している作品だが、純愛系作品らしくエッチシーンは少なめ。そして特定のキャラクターにやや偏っているのがちょっと難点かもしれない。
- この作品では「メリー・クリスマス」よりも「ハッピー・ホリデーズ」という言葉遣いを重要視している。
日本ではあまり使われないが、特定の宗教に偏った祝辞を避けたり一般的な祝い事の際に使われる英語(この作品の専門用語ではない)。
- ななみがプレゼントを配達する際に使う決め台詞は基本的にお菓子の名前。しかもかなりバラエティに富んでいておもしろい。気になる人はひとつずつチェックしてみるといいかもしれない。
硯がそれに対抗して食べ物系の決め台詞を言おうとしたシーンはおもしろい。
- 主人公の中井冬馬が「サンタクロースといえば髭のお爺さん」と何度も語っているが、自分もまさにそう思う。日本のサンタクロースの標準(?)はいつからミニスカサンタになってしまったんだ!?
- 好きなキャラクターは星名ななみと八重原さつき。一番を決めるとなると迷うけれど、一緒にいて安心できそうなななみを選ぶかな。さつきは人気がありそうだな。
基本的にキャラクター作りが非常によくできているので、どのキャラクターも他に引けを取らないくらいの人気があると思う。
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Windows 18禁 |
新体操(仮) |
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ぱんだはうす(閉鎖)
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2001/12/20 |
★★★☆☆ |
はあとのりずむ(Miki) |
★★☆☆☆ |
(C)2001 ぱんだはうす
(C)2001 ぱんだはうす
ゲーム概要・シナリオ:
白河学園の体育教師、戸黒肉助。彼の元に「闇の新体操」の案内なる通知が届いた。戸黒肉助は「闇の新体操」に非常に興味を持ち、白河学園の新体操部員を「闇の新体操」選手に仕立て上げようとする。
メインの選手候補は2人。白河学園の令嬢である白河トモミと同じく新体操部員の羽丘みく。一流選手育成のため2人を中心とした新体操部員への凌辱、調教が始まった……。
キャラクター属性:
女子高生、お嬢様、女教師。
主題歌:
- はあとのりずむ
Mikiの歌う主題歌。作品の様々な場面で流れる。
システム:
- 通常選択肢と調教モードの2つ。
- 通常選択肢で女の子の「淫心」を上げる。上昇度の小さいものから大きいものまで様々。
- 調教モードでは女の子の「淫技」「淫体」によって調教できる技が設定されている。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- メインキャラクターであるトモミとみくは彼女たちに接触する選択肢を選んで調教し、パラメータを上昇させればほぼ自然に攻略できる(TRUE END)。
- トモミルートでみくに接触、みくルートでトモミに接触し、調教を行わないと特殊な結末に辿り着く(ANOTHER END)。おそらくこのエンディングの発見に時間が掛かる。
- 他の4人はややサブキャラクター扱いになっているが、それぞれの女の子のイベントを見て条件を満たせばトモミやみくよりも優先的にクリアできる(GOOD END)。
- 全エンディングを見た後のおまけシナリオ(エピローグ)は一度しか見られないので、シナリオ開始直後にセーブしておくと良いと思う。
こんな人におすすめ:
凌辱派、調教派、レオタード派。
▼コメント▼
- レオタードと新体操用具を活用した凌辱・調教系の作品で趣向が濃い。ここがなんといってもこの作品の一番のウリでしょう。
レオタードも数種類、新体操用具も殆ど使いこなしている。その手の趣向の人たちの夢を叶えてくれるというか、夢想するシチュエーションを実現してくれる作品。
- 選択肢のメッセージからは誰に接触する選択なのかがわかりにくいので、メモをしておいたほうがいいかもしれない。
- 凌辱・調教系なのになんとなくお気楽な感触がするのは、主人公のノリの軽さとシナリオ故にだろうか。
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Windows 18禁 |
新体操(真) |
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ぱんだはうす(閉鎖)
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2004/10/29 |
★★★★☆ |
TRUE(Fumiko Nishimura) |
★★★☆☆ |
(C)2004 ぱんだはうす
(C)2004 ぱんだはうす
(C)2004 ぱんだはうす
ゲーム概要・シナリオ:
白河学園の新体操部。そこは「闇の新体操」の名選手を輩出する部であった。闇の新体操とは新体操のレオタードと器具を使い、淫らな演技を披露するという政財界上層の裏の娯楽である。
白河トモミはその闇の新体操の主催者であり、同時に彼女自身が力を掌握する白河学園の新体操部から部員を選出しては名選手に育て上げてきた……というわけである。
かつて、トモミによって調教された闇の新体操の選手がいた――羽丘みく。彼女は今、トモミのもとに囚われているが、みくを取り戻しに1人の生徒が学園に入学してきた――羽丘ふぶき。
みくの弟であるふぶきは姉を取り戻すため、女装して白河学園の女子部へ入学するという手段をとってトモミの下へと乗り込んできたのだったが、
そこを逆に利用されて新体操部員を相手に闇の新体操の選手の調教係を務めることになる。みくへの思い、トモミの命令、部員への凌辱、調教への目覚め……。闇の新体操の調教が、今また始まる。
キャラクター属性:
女子高生。
主題歌:
- TRUE
Fumiko Nishimuraの歌う主題歌でタイトル画面とエンディングで流れるが、挿入歌という扱いになっている。
システム:
- マップによる移動先選択と調教モードの2つ。
- マップ選択で女の子の弱みを探したり、校内調教度を獲得したりする。一定の条件を満たすと闇の新体操調教モードに入れる。
- 闇の新体操調教モードではレベル1から順に調教を行い、選手を育成する。
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
- 単独攻略ならば、マップ選択では目的の女の子の出現場所を追いかけて、闇の新体操調教モードに入ったらレベルを上げれば良い。
- 複数同時攻略の場合は、マップ選択で複数の女の子の校内調教度をバランスよく上げる必要があるのでやや面倒。
- みくの攻略では女の子全員の調教度をレベル3にする必要がある。
- トモミの攻略では小雪の調教度をレベル3にし、10/30には教員用施設へ行く必要がある。
こんな人におすすめ:
凌辱派、調教派、レオタード派。
▼コメント▼
- なかなか濃い趣向の画像が見られる。いいと思う。
新体操(仮)をプレイせずともこの作品だけでも問題なく楽しめるので凌辱・調教という視点ももちろんなのだが、やはりこの作品はレオタード好きの人にプレイしてもらいたい。
そして凌辱・調教・女装という倒錯的趣向が受け入れられる人であれば、かなりの宝物になる可能性あり。
- ふぶきの口調に抑揚がなく淡々と語られる台詞が冷静(冷酷?)さ、トモミによる抑圧、今は堪えているみくへの思い、調教への目覚め、精神撹乱等々、プレイヤーの様々な想像を喚起する。これはいいと思う。
- トモミは寂しい女の子……だからみくがそばにいてあげなくちゃ……なるほどねぇ。そんなところはいい話だと思う。いや、いい話というか、凌辱・調教のひとことでは片付けられないというか。
トモミの寝姿もかわいいと思うし、いいんじゃないでしょうか。
- みくエンドでは漸く2人が元通り一緒になれる。いい風景なので好きだ。
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Windows 18禁 |
すぃすぃ-sweetheart swimmer- |
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MAIKA-PURE(閉鎖)
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2006/11/24 |
★★☆☆☆ |
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(C)2006 MAIKA-PURE
(C)2006 MAIKA-PURE
(C)2006 MAIKA-PURE
ゲーム概要・シナリオ:
秋葉翔次は親が勝手に決めた許婚に反発して家を飛び出してしまった。そして転がり込んだ先は幼なじみの内木めだかの家。
そして学園も転入することになったが、転入先の川乃仲学園は女子校。来年度から共学校となる予定らしいが今現在の男子は翔次ただ一人。
そしてさらには許婚である白波登帰までが同じクラスへと転入、めだかたちも巻き込んで彼女の望む水泳部設立の手伝いをすることになる。
水泳部の活動を通じて翔次は一人の女の子と次第に仲良くなってゆく……。そして水泳部の運命は? 大会で優勝することができるのか?
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、先生。
主題歌:
システム:
- 極めてシンプル。ノベルゲームとして普通に読み進めるためには支障はない。
- 立ち絵が頻繁に変化するためか、スキップ速度が少し遅い。
- 「次のエッチシーンまでスキップ」という大掛かりなスキップもあるが、これを使うと選択肢やイベントを逃してしまうことがあるので注意。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- シナリオの分岐が選択肢で明示されるため、わかりやすいと思う。
- 複数キャラクターの同時攻略よりは一人ずつ攻略していったほうが良いと思う。
こんな人におすすめ:
競泳水着派、やるゲー派。
▼コメント▼
- 競泳水着といえばハイレグとおへそのくぼみと胸ポチ!! やはりこれははずせませんね。水着姿では全員胸ポチ状態。めだかは競泳水着にしても私服にしても胸ポチがいい。
- シナリオは軽い。というか展開がかなり急。やるゲーチック。
- エッチシーンでは結局全裸のことが多いので、そのあたりはもう少し競泳水着にこだわってほしかった。あと、同じようなエッチシーンの多いキャラクターがいる。
- 同じ水泳部で人それぞれ水着のデザインが異なるというのは……なんか微妙。
- 部室で全裸になって着替える女の子たちというのも現実的にはちょっと想像しづらいんだけれど……。
- 登帰の私服姿がめちゃくちゃ豪華!……のような気がする。お嬢様というよりも、お姫様?
- 大会で使われるそれぞれの必殺技(?)の名称。
- > ひよ:波調! ムーバブル=インフィニティ
- > 満子:流静! ウォーター=スパイラル
- > 登帰:超力! ギャラクシー=フライヤー
- > めだか:優美! すぃすぃ=クロール
これはどういう意味なんだろう……よくわからなかった。
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全てMAIKA-PUREにあります。(C)2006 MAIKA-PURE
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Windows 18禁 |
Skyprythem |
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Armonica
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2009/10/30 |
★★★☆☆ |
あしたの天使(茶太)/power smile!(茶太)/泣いてる雲と優しい雨(茶太)/虹色ソナタ(茶太) |
★★★☆☆ |
(C)2009 Armonica
(C)2009 Armonica
(C)2009 Armonica
(C)2009 Armonica
ゲーム概要・シナリオ:
通称「スカプリ」……? あまり使用されている気がしないが。
音楽に特化する学園への入学を果たした青野和希。この学園には「普通コース」と「特進コース」の2種類のコースがあり、ほぼ完全に互いに独立体制になっている。
その理由のひとつになっているのが、「つい暫く前まではこの学園は女子校であった」という事実。特進コースにはお嬢様の女子校の校風が漂い、普通コースには気さくな共学校の居心地が。
そんな学園に入学してすぐに知らせられたこと……秋の音楽祭で披露する作品をともに創り上げる仲間、「フェザー・パートナー」。
この学園で最も大きいイベントである音楽祭に、誰と何を創ってどのような形で参加するのか。早々にそれを考え、本番に向けての練習が始まる。まずは「フェザー・パートナー」の選択。
かつての学校でも仲良しの仲間であった佐々木千花子と小林玲南。この学園で初めて出逢い、クラスメイトとなった水谷紫とその姉である特進コースの水谷遙。
そしてこの学園ではこの人を知らない人はいないとも称される抜群の歌唱力の持ち主、特進コースの鈴白菜々美。去年はその菜々美と一緒に発表をした特進コースの香原結依。
「フェザー・パートナー」をどう選ぶ? 昔からの馴染みで気心の知れているクラスメイトか、新しく知り合ったクラスメイトか。或いは普通コースと特進コースの壁や学年の壁を超えて音楽の新境地に挑戦するか。
パートナーの選択・パートナーとの触れ合いによって変わってゆく未来の音楽の可能性を見つけてみよう。
キャラクター属性:
同級生、上級生、生徒会長。
主題歌:
- あしたの天使
茶太の歌うオープニング主題歌。ゆったりとしたバラード。
- power smile!
茶太の歌う挿入歌。玲南シナリオと千花子シナリオで流れる。
- 泣いてる雲と優しい雨
茶太の歌う挿入歌。紫シナリオと遙シナリオで流れる。
- 虹色ソナタ
茶太の歌うエンディング主題歌。
システム:
- 選択肢によるに分岐。
- メッセージスキップボタン等の画面上のオブジェクトが小さいのでクリックしにくい。今後、改善を希望。
- 台詞再生時に自動的にBGMの音量が下がるが、これは下げるか否かの設定項目がほしかった。
- システムカスタマイズに関してはかなり貧弱。弊害になるほどではないが、少し好みの環境に仕上げにくいかもしれない。
プレイ時間:
25時間程度。
攻略:
- わかりやすい選択肢以外はシナリオの分岐に無関係のものが多いので、あまり深く考えなくても良い。
- シナリオの最も大きな分岐はオープニングムービーの直前の選択肢で判定される。ここが重要。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、音楽派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 作品全体に音楽をテーマとした特有の優雅さがある。基本的にクラシック系の指向が強い。
- ナレーションは三人称で語られる。主人公を中心とした一人称での記述ではないので群像劇のようにも見える。
- 絵(立ち絵も背景も)が頻繁にアウトフォーカスする(ぼやける)のがこの作品の特徴のひとつ。おそらく主人公の思考中や回想中の状態を表すものとして取り入れられているのだと思う。
- 個別シナリオに入ってからも他のシナリオとの共通部分が多く、メッセージスキップでかなりの部分を省略することができる。
しかし、それ故に不可避となるクライマックス(それぞれのシナリオでの演奏発表のシーン)の重複のために内容が薄く感じられ、惜しい。
演奏発表のシーンでは各キャラクターの特性を最大限に活かしてほしかった。
- シナリオ全般としては、内容は深すぎず、難しすぎず。だが時々哲学めいたことを述べている箇所があるので、ちょっとしたメッセージに隠された深い意味を感じ取れると良いかも。
長さとしてはメインヒロインだと思われる菜々美以外は短めで読みやすい。
- 作品中で表現されている「天使の歌声」(≒菜々美の歌声)について。これはかつて合唱で誰も発声していないはずの「倍音」が聴こえることを「天使の(歌)声」と表現していたことに由来すると思われる。
「倍音」の詳細を説明すると非常に複雑になるのでここでは省略するが、簡単に説明すると誰も歌っていないオクターブ差の音や協和音が自然に鳴って聴こえること。空耳ではない。「倍音」は本当に聴こえる。
- エッチシーンは少なめ。各キャラクターあたり2回~3回程度。純愛系としては普通……かな?
- 新ブランドのデビュー作らしい荒削りさが見えるが、絵はスッキリしている。それなりに描けているほうなのではないだろうか。個人的には最も違和感があったのはメインヒロインと思しき菜々美……。
- ひとつの学園に共学の普通コースと女子のみの特進コースが設置されていてそれぞれの制服が別々なので、
ひとつの作品で2種類の制服を楽しむことができる。もっと細かく冬服と夏服を区別すれば4種類ということになる。普通コースの制服のクロスタイと特進コース3年生の緑色のリボンが好き。
- お気に入りのキャラクターは紫と結依。どちらも制服が映える。そして2人は実は仲良し。
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Windows 18禁 |
スク×スク[詳細]あり |
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BLACK PACKAGE
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2004/04/09 |
★★★☆☆ |
純愛ミサイル(片霧烈火) |
★★★★☆ |
(C)2004 BLACK PACKAGE
(C)2004 BLACK PACKAGE
(C)2004 BLACK PACKAGE
ゲーム概要・シナリオ:
ちょっとした行き違いから生徒会副会長の主人公が部活予算全権限を握るというとんでもない噂が学園中に広まった。サッカー部、水泳部、テニス部……次々と予算目当ての女の子が近付いてくる。
そこで本当は予算権限なんて持ってない主人公は、この境遇を利用してエッチなことを……。
キャラクター属性:
幼なじみ、従姉妹、同級生、上級生、下級生。
主題歌:
- 純愛ミサイル
片霧烈火の元気ソング。単純明快、明るくてわかりやすい歌。しかし「純愛」はいくらなんでもゲームの内容に合わないでしょ(笑)。
システム:
- オプションが非常に多いが、使うかどうかは疑問。
実際に使ったのはウィンドウモード、メッセージスキップ、選択肢の逆行、セーブデータの退避、セーブデータの初期化。いずれも攻略チャートを作る人には便利である。
- エピソードの回想はかなり細かい単位で設定されたシーンタイトルごとにある。
- 別の形の回想として「女の子の気持ち」という女の子視点での回想があり、こちらはイベントCGの使い方やメッセージとの組合せもなかなか良いと思う。
プレイ時間:
20時間程度。攻略チャートを作りながら進めてこの時間なので、普通にプレイだけしたらもっと早く終わると思う。
攻略:
- 2つのフラグで多くのエンディングが判定される。このタイプのゲームは初めてプレイしたので少し戸惑った。でもその程度。素直に選択すれば基本的には問題なく攻略できるはず。
こんな人におすすめ:
ユニフォーム派、やるゲー派、凌辱派(にしてはソフト)、学園モノ派、ライトシナリオ派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- このゲーム最大のポイントはコスチュームプレイならぬユニフォームプレイ。女の子たちとのエッチシーンはひたすら部活のユニフォーム。
コスプレというよりもユニフォームが好きな人向け。ユニフォームの種類については詳細レビューをどうぞ。
- パッケージには謳われていないが、半分くらい凌辱が入っていると思う。それが嫌いな人はちょっと注意かも。
- シナリオは薄め。やるゲーチックなので普通はこんなものなのかな。
- 絵はきれい……だと思う。白系の制服も今時にしてはちょっとオーソドックスな感じでいいかも。でも制服キャラクターに必ず1人はいるとされる黒タイツの子がいなかったのは納得できない。
- BGMは派手すぎず、地味すぎず、いい感じだと思う。
- 女の子の眉毛が意外と濃いような気もする。
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Windows 18禁 |
Spicy Spycy! |
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highsox
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2009/04/24 |
★★☆☆☆ |
school impossible(齋藤紀子) |
★★☆☆☆ |
(C)2009 highsox
(C)2009 highsox
(C)2009 highsox
(C)2009 highsox
ゲーム概要・シナリオ:
「OSS」(聖シュレンベルグ騎士修道会;The Order of St.Schurenberg)と呼ばれる諜報機関に身を置く主人公こと朝霧蒼真。今回は何故か宵葉(くれは)学園という学園の中の調査を命じられた。
学園の調査などあまり引き受けない蒼真だが、そこに眠るとされるアイテムは「至高の鍵」と呼ばれる謎のものであり、それを拝借するには学園内の関連人物からも情報を得なくてはならない。
そこで蒼真はせっかくの機会を逃さず「情報を聞き出すならばエッチな拷問でもしてやろう」と画策し、この指令を受けた。
「至高の鍵」は学園内でも重要人物とされる天座黒翼(でんざくろは)が管理しており、どうも一筋縄ではいかない様子。
さらに自称魔法使いの御影霊子(みかげたまこ)や国家系の調査員である巫部魔璃香(みかなぎまりか)とその部下たちまで現れ、事態はますますややこしい展開に。
蒼真は時と場合によって相手と共闘したり、エッチな拷問で情報を入手したりを繰り返していくが、次第にこの「至高の鍵」を取り巻く問題の大きさに気づいてゆく。
さて、「至高の鍵」は蒼真の手に落ちるのか、それとも他の人の手に……共同戦線を張って入手するのもまたひとつの手段。立ち塞がる相手にエッチな拷問を繰り返し、何らかの形で「至高の鍵」を手に入れろ!
キャラクター属性:
女刑事、魔法使い。
主題歌:
- school impossible
齋藤紀子の歌う主題歌。かなりハードボイルドな雰囲気を醸し出している特徴ある歌。そんなシナリオを予想させる主題歌としては決して悪くない。
システム:
- 「SKIP」(スキップ)と「c.SKIP」(カスタムスキップ)を間違えないようにしよう。
「SKIP」は多くの作品で言うところの強制スキップに相当する。これに対して「c.SKIP」はカスタマイズ画面で設定した内容通りの動作をする(例:既読スキップ)。
ただ、なんとなく既読テキストの判定が微妙に中途半端のような気がするのは……気のせい、なのかな?
- セーブデータのロック(上書き禁止)ができる。上書きの直前に確認メッセージは表示されるが、念の為ロックしておくという手もある。
セーブデータの移動や削除はできない。なのでデータは整理しながらセーブすることを考えたほうが、後々ややこしくならずに済む。
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
- 霊子と魔璃香はわりと簡単にエンディングまで到達できると思う。難しさを感じるとしたら黒翼で、単純・素直に黒翼寄りの選択肢のみを選択し続けてもうまくいかないようだ。
こんな人におすすめ:
学園モノ派、凌辱派、調教派、放尿派、アブノーマル派、やるゲー派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- エッチな拷問がメインという作風からなんとなく想像はできるが、想像以上に「やるゲー」だと思った。
エッチシーンはかなり頻繁に用意されており、メインキャラクター以外もその対象になる。
しかし、拷問とはいえそれほど強烈な表現はない。エッチシーンに少し尋問要素が加わったという感じで、作品のコンセプト自体は良いと思う。
単なる凌辱系作品のように作り上げるのではなく、エッチシーンに簡単な拷問という要素を取り入れてくすぐりや電気ショック、触手等の要素を取り入れたのはおもしろい試みだ。
この点は今後リリースされる様々な作品にも使えると思うので期待したい要素。
- エンディングを迎えてもいまいちすっきり解決しない伏線要素がある。
そもそも「至高の鍵」と呼ばれる謎の本の正体、突然別の場所へ飛ばされたまま話が途切れるシナリオでのミッションの成否、
蒼真の所属する「OSS」と魔璃香の所属する「内調」との(敵対?)関係と「至高の鍵」の入手目的……等々。
このあたりがあまり明瞭にならなかったのでちょっと未完結のような後味があるのが惜しいところ。
- 科学と魔法を対等な位置付けの分野として扱って分析している。これはすごい。
最近は魔法というとすっかりファンタジーの世界の産物のように扱われているが、本来は魔法は科学と同様に人間の幸福やそれを築き上げる生活の手段として研究されていたもので、
人類の歴史・哲学・宗教の面においても非常に重要な役割を持っていた。
現在は魔法が捨てられて科学の世界になっているが、逆に科学を捨てて魔法の世界になっていたとしても実は全くおかしくはない。
哲学・宗教は人間の幸福を追求する学問であり、科学・魔法はそれを実現するための手段として研究されてきた学問である。
したがって、哲学・宗教・科学・魔法の根はひとつであり、単一の統合された学問として扱うことができる。
どこまで意識してこの作品が制作されたのかまではわからないが、「科学と魔法を対等に扱う」という人類の発展史上重要なポイントはきちんと捉えている。素晴らしい。
- 蒼真が魔璃香たち以外の女の子(=学生)にやたらと人気があり過ぎるのがちょっと気になったが、
エージェントたるもの変装技術もあるし、様々なキャラクター(=性格)を演じることができるのかもしれないな、と自分を納得させた。
- 選択肢が単純なわりにはシナリオ分岐が難しい。上にも書いたが霊子と魔璃香はわりと簡単にシナリオを読めるが、黒翼については……自分でも未だに「?」マークが消えない。
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Windows 18禁 |
絶対★妹至上主義!! |
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脳内彼女
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2007/01/26 |
★★★☆☆ |
革命★キッス! Kiss! Kiss! Revolution!(藤原鞠菜) |
★★★★☆ |
(C)2006-2007 脳内彼女
(C)2006-2007 脳内彼女
ゲーム概要・シナリオ:
姉や妹に囲まれた女家族。その中で育った友里信一はどうにも女性上位が身に着いてしまっているようで、いまいち男性として説得力に欠ける。
今や姉たちは独立し、妹たちも学園寮生活で別居しているので、同居しているのは妹の友里湊ただ1人。妹の中では最も年上のお姉さん妹だ。でも信一はその湊にさえも頭が上がらない状態。
そんなとき、父親が引き取ったという新たな義妹を引き連れてもうひとつ下の妹の円が帰ってくるという。
そのことになにか危険でも察知したのか、幼なじみの霧崎ゆかりが友里家の庭にテントを張って住み込むと言い出した!
静か(というほどでもない)2人暮らしが突然年下の妹や女の子ばかりの生活に急変。さて、この混沌とした友里家の中で信一は兄としての威厳を保つことができるのか?
キャラクター属性:
妹、幼なじみ、下級生。
主題歌:
- 革命★キッス! Kiss! Kiss! Revolution!
藤原鞠菜の歌う主題歌。わりとノリの良い歌で、オープニングムービーとともに鑑賞すると味わいがあるかも。
システム:
- 通常の選択肢。でも攻略は初期段階から始まっている。オープニングムービーの前から?
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
- 基本的には目的のキャラクターに優しい選択をすれば良いが、最後のほうの選択肢だけは注意が必要かも。
- シナリオの途中に挿入されるアイキャッチで、その時点でどのキャラクターを攻略できるのかがわかる。
こんな人におすすめ:
妹派、コメディ派、アブノーマル派、やるゲー派、おしかけゲーム派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 妹との甘い生活ではなく、妹に責められたりお仕置きされたりする倒錯的趣向の作品。妹ゲームだからといってそこは勘違いしないように注意。
妹に足コキされる等のM属性の作品なので、そういった趣向の持ち主ならば楽しめる作品だとは思う。
- エッチシーンの割合は高く、いわゆる「やるゲー」に近い。反比例してシナリオはやや薄め。
- 既読判定がよろしくない。選択肢の選び方によって同じ場面の同じ台詞が未読状態になっていたりする。
- 円の未発達の微乳具合、黒い下着(キャミソールとパンツ)、性格(強気+弱気)、容姿等々、円は気に入った。いろいろと未発達の身体のわりに大人向けの黒い下着というギャップがなかなかいい感じ。
個人的にはお気に入りのお勧めキャラクター。オフィシャルサイトから察するにメインヒロイン扱いなのかな?
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Windows 18禁 |
せふれ☆しんどろーむ |
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闇雲通信
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2003/04/18 |
★★★☆☆ |
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(C)2003 闇雲通信
(C)2003 闇雲通信
ゲーム概要・シナリオ:
いつも達也(主人公)をいじめる(?)美樹は幼なじみのお姉さん。だがどうやら、おしっこを我慢すると性感が敏感になる「しーしーしんどろーむ」にかかっているらしい。
で、その解消相手はというと……当然いつも近くにいる達也。男の達也が思わず身を引くような積極ぶりでエッチを迫る美樹。しかもしーしーしんどろーむのせいでエッチのときには必ずおしっこが……。
家と学校と屋外と……いろいろな場所でプレイを繰り返すうちに、
美樹に対しては自分をいじめていた印象しか持っていなかった達也と事実いじめていた美樹は、お互いが本当に好きなのかどうかを改めて考え始める……。
キャラクター属性:
幼なじみ。
主題歌:
システム:
プレイ時間:
10時間程度。しーしー☆しんどろーむDVDとあわせて20時間だった。
攻略:
- 分岐は難しくなく、良さそうな道を選択すればいいエンディングに辿り着けるでしょう。
こんな人におすすめ:
放尿派、ワキ毛派、ライトシナリオ派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 放尿系のドタバタコメディだが、主人公と幼なじみの2人だけで話が繰り広げられるというのがちょっと真新しいかも。なんだか本編というよりもファンディスク的シチュエーションのような気がした。
- 最初からエッチ度がかなり高く、シナリオは……あまりない。ノリ重視のコメディ。
露出系の気がなかなか強く、しーしー☆しんどろーむの比ではない。
- 同メーカーのデビュー作「しーしー☆しんどろーむ」も同梱されていてお得だ。
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Windows 18禁 |
相姦遊戯 |
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BLACKRAINBOW
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2006/10/27 |
★★☆☆☆ |
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(C)2006 BLACKRAINBOW
(C)2006 BLACKRAINBOW
ゲーム概要・シナリオ:
「一緒に遊んだ人たちが仲良くなれるゲーム」ということで手に入れた謎の双六。
しかしこれはそんな単純なものではなかった。双六にはエッチな行為をさせる仕掛けがいっぱい! その強制力には逆らえず、一緒に遊んだ人たちはどんどんエッチな行為にハマってゆく……。
それを母親や姉と始めてしまったから、もうたいへん! いったいこの双六の結果はどうなるのか……。
キャラクター属性:
母、姉。
主題歌:
システム:
- 普通の選択肢。さいころを振ることで双六が進んでゆくというゲーム。
- バックログ機能がない。パッケージ版だけ……?
プレイ時間:
5時間程度。
攻略:
- 特に難しくない。フローチャートを作って考えるよりは、適当に選んでいったほうが早いかも。
こんな人におすすめ:
アブノーマル派、やるゲー派、短時間プレイ派、ロープライス派(\5,229-)。
▼コメント▼
- ダウンロード版の「相姦遊戯-母・あおい編-」「相姦遊戯-姉・ゆり編-」に「相姦遊戯-家族相姦編-」を加えたパッケージ版。パッケージ版で買ったほうが価格としてはお得。
- 近親相姦という点でカテゴリーには「アブノーマル」を入れた。
- ナレーションに一人称(主人公)視点と二人称(女の子)視点が混在しているのでちょっとまぎらわしい。
- 「姉・ゆり編」のほうがおもしろかったかな。気の強い姉のゆりがどう変わってゆくのかがポイント。ストリップのシーンも気に入ったし、ゆうじがゆりの下着をはいて電気按摩されるシーンもいい。
- 強制力という点では「ひかえぃ!」に似ている(強制力:印籠)。
そしてこれらをおもしろおかしく描いたのが「お願いお星さま」だと思う(強制力:魔法)。
- このゲーム、双六でピッタリ上がれるエンディングがあってもよかったと思う。あの双六の続きが最終的にどうなるのか気にならないようで、なんとなく気になるじゃないかっ!
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Windows 18禁 |
体育倉庫~少女達の散華~ |
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WestVision(閉鎖)
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2004/07/23 |
★★★★☆ |
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(C)2004 WestVision
(C)2004 WestVision
ゲーム概要・シナリオ:
永瀬良太はやり手のセールスマン……だった。というのも、女性客に対してうまくエッチを利用して売り上げを伸ばしていた彼に、突然の不幸(?)が。何故か彼はエッチがうまくできなくなってしまったのである。
それからというもの営業成績の伸びない彼はさまよい続け、ある田舎の廃校になった学園の体育倉庫へとたどり着く。そしてそこへやってきた少女たち。
一緒にその体育倉庫にいるうちに彼は性的欲求を取り戻し、体育倉庫の中にある道具を利用して少女たちを凌辱し始める……。
キャラクター属性:
少女。
主題歌:
システム:
プレイ時間:
10時間程度。いわゆる「やるゲー」で余計な要素はなく、わりと速攻可能かもしれない。
攻略:
- 重要選択肢の中にちょっとわかりにくいものがあるかな。でも選択肢はそれほど多くない。攻略はこのサイトが参考になるかも。
こんな人におすすめ:
やるゲー派、凌辱派。
▼コメント▼
- 普通は競技にしか使われない体育用具が使い方次第で凌辱の道具になってしまうという観点がおもしろい。
ハードル、跳び箱、バーベル、ネット、カラーコーン、リレーバトン、ボール、平均台等々、シチュエーションも多く、結構凝っている。
- 体育ネタということで、一応体操着(ブルマ)やスクール水着も見られる。
- 律夏がスポーツブラを着けていたのも気に入った。普通のブラジャーもいいがスポーツブラっていうのがまた、年相応の雰囲気をかもし出しているし、いい。
- これから凌辱というかとんでもない行為をされるのに、女の子たちが積極的に服を脱ぐというのがなんだか微妙な感じ。別に嫌いではない。
- 絵にはちょっと癖があるかも。気にする人は気にするかな。
- 個人的には「乳首に洗濯バサミ」とか「ケツ叩き」とかが気に入った。
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Windows 18禁 |
対戦ホットギミック |
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ハーベスト(閉鎖)
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2003/10/03 |
★★☆☆☆ |
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(C)2003 MyHarvest
ゲーム概要・シナリオ:
アーケード版で好評だった脱衣麻雀のWindows版。続編も多数発売されている。
キャラクター属性:
女子高生、OL、看護婦、巫女、魔法少女、等々。
主題歌:
システム:
- 麻雀で勝つと普通に服を脱がすわけではなく、「お仕置きモード」というミニゲーム要素のあるイベントシーンに突入する。ボタン連打が必要。
プレイ時間:
5時間程度。レベル設定にもよる。
攻略:
- レベル設定を下げて素早く攻略したほうがいいかもしれない。
こんな人におすすめ:
コスプレ派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 勝ったときの「ブルマの刑」「スカートめくりの刑」なんかにこだわりが見えるな~と思って買った作品。
でもなんかいまいち熱中できなかった。ボタン連打はちょっと燃える。やはり自分はオーソドックスな連打系ゲームとかのほうが向いているのかな、と考えてしまった。
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Windows 18禁 |
D.C.P.K.~ダ・カーポーカー~ |
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CIRCUS
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2008/02/29 |
★★☆☆☆ |
恋のロイヤル☆ストレートフラッシュ(Cy-Rim rev.)/ひとひらハート(矢田みこ)/僕らの場所へ(加瀬愛奈)/君の空に(愛乃)/ただ今だけを、ずっと……(miru) |
★★☆☆☆ |
(C)2007-2008 CIRCUS
(C)2007-2008 CIRCUS
(C)2007-2008 CIRCUS
(C)2007-2008 CIRCUS
ゲーム概要・シナリオ:
ある夜、初音島に降り注いだ3つの流星。それに巻き込まれるようにして世界は変わってしまった。
初音島の常識は全く通じないどこかパラレルワールドのような世界。通貨は「さくらチップ」、そしてこの世界を成り立たせる最も大きな要素、それは……ポーカー。
「さくらチップ」や「フォースカード」を用いたポーカーに勝つことでこの世界の上層へと上がれる仕組みになっている。そして巷で噂される「プリンセスさくら」とはいったい誰なのか……。
散り散りに逸れてしまったみんなと再会するためにも、この世界から脱出するためにも、フォースカードを手に入れてポーカーで勝ち進まなければならない。
初音島よりももう少し不思議な世界での、D.C.とD.C.IIの世界が不思議に交錯するコスプレポーカー。
キャラクター属性:
D.C.とD.C.IIに登場するキャラクター。
主題歌:
- 恋のロイヤル☆ストレートフラッシュ
Cy-Rim rev.の歌うオープニング主題歌。
- ひとひらハート
矢田みこの歌うテーマ曲……と書かれているが、第2のオープニング主題歌とか挿入歌のようなもの?
- 僕らの場所へ
加瀬愛奈の歌うD.C.シナリオのエンディング主題歌。
- 君の空に
愛乃の歌うD.C.IIシナリオのエンディング主題歌。
- ただ今だけを、ずっと……
miruの歌うD.C.シナリオとD.C.IIシナリオ共通のグランドエンディング主題歌。
システム:
- 基本的には「テキサス・ホールデム」と呼ばれるルールに基づいたポーカーで勝ち進むことになる。シナリオは通常の選択肢で分岐するが特に複雑ではない。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- 「さくらチップ」はわざわざ稼ぎに行く必要はない。下記の攻略方法に従えば自動的に手に入るものだけで十分だ。
- 面倒なのは強制イベントの「さくらチップ」を賭けた戦い。これはある程度真面目にポーカーをプレイして勝つ必要がある。
とはいえ、負けても再挑戦が可能なので左端の「チェック/コール」ボタンを連打していればいずれは勝てる。
- 「フォースカードバトル」では下記のように戦うと簡単である。
- 最初はとにかく「フォールド」して自分のカードは温存し、他のキャラクター同士で戦わせて敵のカードを減らす。
- 敵が1人になる頃には相手のカードもかなり減っており自分のカードは温存されているので、ここで特殊カードの利用等で倒す。少しは楽に倒せるはずだ。
- 最後に残った敵がトップランカー(正面上の相手)以外の場合は美春の特殊カードで強制的にフォールドさせられるので、それを繰り返せばほぼノーダメージでクリアできる。
こんな人におすすめ:
ファンタジー派、コスプレ派、バラエティゲーム派。
▼コメント▼
- 同じポーカーの繰り返しという感が否めない。
各シナリオでプレイする回数が多く時間も掛かるので、それを全員分プレイするとなるとかなり疲れる。所要時間のわりに満足度はいまいちだったかな。
- やはり白河ことりの黒下着は良かった。期待を裏切らないというか、これは大切だよねぇ。あとはもっと黒い下着のキャラクターって多くてもいいと思うんだが。
別に黒い下着を着けているのは大人だけではないと思うぞ。最近は小学生だって……。あとは由夢の体操着から透けたブラジャーが良かったかな。
- ファンディスクだからか人数が多いから仕方がないのか、イベントCGやエッチシーンは少ない。
- 歌が多すぎると思う。そんなに増やさなくていいから作品の内容のほうにもっと力を注いでほしかった。
何度も繰り返しプレイしたくなるような作品になるように。或いは手軽なポーカーとしていつでも楽しめるように。
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Windows 18禁 |
誰かのために出来ること~Innocent Identity~ |
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フェルミ
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2009/02/27 |
★★★★☆ |
誰かのために出来ること~Innocent Identity~(KIRIKO)/Bird Fly(東迦きや) |
★★★☆☆ |
(C)2008-2009 フェルミ
(C)2008-2009 フェルミ
(C)2008-2009 フェルミ
(C)2008-2009 フェルミ
ゲーム概要・シナリオ:
相場貴也はどことなく退屈な毎日を送っていた。両親が不在のため父親の所有するアパートの管理人代理を引き受けてはいるものの、そんなものはいずれ慣れてしまう。それに今は入居者もいない。
そうなると他には取り立てて普通の学生生活と変わることなどない。少しだけ稀な境遇にこそあるものの、彼の送っていた日常は極めて「普通」のものだった。
そんなとき、自分のクラスへやってきた転入生の御波あやがアパートへ引っ越してくることになった。
それとほぼ時を同じくして上級生の東堂静奈、化学少女(?)の広沢柚理と知り合い、少しではあるが身の回りの環境に変化が訪れ始めた。
そしてその影響を受けてか、今もクラスメイトで幼なじみでもある神宮未鈴にも微妙な変化が……? みんなそれぞれ何か思惑があって動いているような感じがするが……誰のために何をしようとしているのか。
そして身の回りに新たな女の子たちが何人も現れるというこの境遇の変化。相場貴也の生活は退屈な日常から抜け出すことができるのか。また女の子たちそれぞれの目的は……。
あなたは誰かのために、何をできますか?
キャラクター属性:
同級生、上級生、下級生。
主題歌:
- 誰かのために出来ること~Innocent Identity~
KIRIKOの清涼系ソング。適度なテンポで爽やかなイメージのある歌。
- Bird Fly
東迦きやの歌うエンディング主題歌。
システム:
- キャラクターの音声がやや小さめなので音声音量は最大にして、場合によっては相対的にBGM音量を下げたほうが聞きやすい。
- コンフィグの「既読選択肢の色を変える」を「ON」に設定しても有効にならない。バグ?
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- 二択によるシナリオの分岐。好感度要素と、もしかしたら必須選択肢があるかもしれない。
- 攻略はそれほど難しくはないと思うが複数の同時攻略は禁物。八方美人はバッドエンドへの道標。多少面倒に感じても1キャラクターずつシナリオを読んでいこう。
- 各キャラクター個別シナリオに入る時点で既にグッドエンドかバッドエンドかが決定してしまっている場合がある。
この状態になってしまったと感じたときは、一度諦めて(?)最初から選択肢をよく吟味してプレイし直すしかない。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、のほほん派、ほのぼの派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- とにかく選択肢の多いゲーム。
- 作品名称の通り、各キャラクターは「誰かのために出来ること」(という悩み)を抱えている。
なので、各々のシナリオで「誰が」「誰のために」「何を出来るのか」をきちんと整理して読むとより一層味わい深い作品になる。
これはシナリオを読むためにある純愛系の作品だと思うので、ここはじっくりと読み進めるのがおすすめ。
シナリオは不必要に長くなく、要旨を的確に捉えて簡潔に述べられている。最近の作品には少ない傾向なので、今現在でもこのような作品が制作されることは非常に評価すべきことだと思う。
言いたいことを短く纏めた上できちんと相手に伝えるというのは想像以上に難しいことなんですよね。
- 現在は閉鎖してしまっているブランド「Clear」の作品「MoonLight~おもいでのはじまり~」
「Wing & Wind」「TALK to TALK」と世界観を共有している。
廃校となった学校、大きな橋、土砂崩れの事故、不老不死……情景描写やエピソードにもそれらの作品を髣髴とさせるものがある。
また「Innocent Identity」を「i2」と略記してしまうあたりにもブランド「Clear」の香りが強く漂っている。
※かつて「Wing & Wind」は「w2」、
「TALK to TALK」は「t3」と略記されていた。
世界観の基盤となっている上の3作品を先にプレイした人にはさらに愛着の持てる作品・郷愁を呼び起こす作品になることだろう。
- 純愛系作品故になのか、エッチシーンはかなり少なめ。
- タイトル画面の製品名称ロゴ「誰かのために出来ること」をクリックすると、その度に「誰かのために出来ること」という音声が流れる。音声のキャラクターはランダムらしい。
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Windows 18禁 |
「tan.」 |
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TJR
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2006/12/22 |
★★★★☆ |
TANGENT(柚木まき) |
★★★★★ |
(C)2006-2007 TJR
(C)2006-2007 TJR
(C)2006-2007 TJR
(C)2006-2007 TJR
ゲーム概要・シナリオ:
家から離れたい、ひとりになりたい。そんな思いで離島の学園しか受験しなかった御門明。彼の思惑は成功し、嫌悪していた家族や都会の人々から解放されることになった。
そして船に乗ってその学園のある八華島(ようかじま)へやって来たは良いが、馴れ馴れしい人、人当たりの良さそうな子、どこか掴み所のない子、そんな人たちに囲まれての新しい生活が始まった。
自分に自信を持てず都会の人間からの拒絶を選択した御門明は、この島でどのように変わってゆくのか。
キャラクター属性:
女子高生。
主題歌:
- TANGENT
柚木まきの清涼系ソング。いい歌だと思う。個人的には大好き。曲名まで「TANGENT」とは気合が入っているというか何というか。
システム:
- 選択肢によるシナリオ分岐。といってもお目当てのキャラクターを選択する方式だからとてもわかりやすい。
プレイ時間:
15時間程度。わりとシナリオ展開は速い。
攻略:
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、田舎ゲーム派、シナリオ重視派。
▼コメント▼
- キーワードは「強さ」と「弱さ」、「孤独(一人)」と「接触」。特に「弱さ」と「孤独」は過去或いは現在までの明の象徴であり、それをどう克服してゆくかが最大のポイント。
それには他人と「接触」して「強さ」を知り、またそれを会得する必要があった。そしてその成長ぶりはあたかも魔法や奇跡のように目覚ましいものであった。
- もうひとつのポイント、「接点の全くない人たちばかりの島へたった一人でやってきて、どうやって接点を作ってゆくか」。これはできる人には簡単なんだろうけれど、できない人には相当難しいことなんだよね。
自分も得意なほうではないから明の気持ちはなんとなくわかった。
- > 「好かれたくなかった」
> 「嫌われていたかった」
> 「拒絶される恐怖に耐えられず、自分から拒絶した」
……う~ん、わかるような気もする。ひとことで言うと「自信がない」「外向けのキャラクターを作る」ということなんだが、そんなひとことで片付けられないような重みがあるんだよね。
経験者か、或いはこの作品をプレイしてみればわかるかも。言葉では説明が難しい。
- 「両思い」という言葉はない、か……なるほど、たしかに辞書にも載っていない。でも「相思相愛」という言葉があるよね。これを大切にしよう。
- オフィシャルサイトを見ればわかるように、キャラクター別にテーマがある。しかもサブキャラクターにもテーマが設定されているというのはなかなか。
でもあまり気にしなくてもいいかも……? それにとらわれすぎて物語の本質を見失わないように。
- BGMにワルツやロッカバラードが多い。なかなか洒落ているかもしれない。
- オープニングムービーでも直角三角形の中にキャラクターが描かれていたりして、数学のtan(タンジェント)の求め方を髣髴とさせるところがなかなか凝っている。
数学のtan(tangent)の和訳は「正接」「接触」。この作品のコンセプトを見事に表している。数学専攻の自分としてはこの作品は手に取らずにはいられなかった(笑)。
キャラクター紹介のときに現れる矢印(←↑→)は数学のtanの求め方の示唆だよね?
- > 「三人寄ればモンジャヤキでござる」
これは自分しか考えない言葉だったと思っていたので、出てきてびっくり。同じようなことを考える人っているものなんだなぁ。何気に自分のお気に入りとして時々使っていたんだが(苦笑)。
- 砂城シナリオが好きだった。なんか格好良かったっていうか。明よりも砂城のほうが格好いいかな。イベントCGとしても。嵐の中でみんなに指示を出す姿とか、絶対に格好いい!!
- よく読むと誤字・脱字、結構あります。日本語も英語も。でもシナリオに差し支えるような致命的なものはないのでご心配なく。
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全てTJRにあります。(C)2006-2007 TJR
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Windows 18禁 |
チアフル! |
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戯画
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2007/01/26 |
★★☆☆☆ |
Lilies line(KOTOKO) |
★★★★☆ |
(C)2004-2007 戯画
(C)2004-2007 戯画
(C)2004-2007 戯画
ゲーム概要・シナリオ:
風間俊(かざますぐる)は幼少の頃から桜木百合香や秋野もみじと兄弟姉妹のような関係を続けてきた。だが、もみじはともかく実は百合香に対してだけは憧れの念を抱いていた。
そして一緒に学園生活を送るために難関である名門校「姫百合学園」に努力の末に合格し、喜んでいた。
しかし入学式の日に再会した百合香への告白は俊の一世一代の大勝負にも拘らず、失敗。そんな百合香に「弟」のように扱われて失望していた彼の前に現れたのはチアリーディング部の部長、橘美雪。
彼女に引っ張られて部室で「応援至上主義――チアスピリット――」を掲げる上級生たちと出逢い、「男性のチアリーダーは類稀」という葛藤を振り切って自分もチアリーダーになるという志を決める。
チアリーディング部の上級生たちは俊の百合香を想う気持ちを応援し、また俊自らも他の誰かを応援する――そんな応援のくれる力によって勝利をものにすることを目指す学園生活が始まったのだった。
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、上級生、チアリーダー。
主題歌:
- Lilies line
KOTOKOの歌う清涼系ソング。テンポも良く非常にスッキリとした印象があり、人気が高いらしい。そして2008/10/24時点でこの歌曲の収録されているCDは同梱特典CDに限られており、入手の難しい歌でもある。
システム:
- 通常の選択肢による分岐。主に二択で、場合によって三択や条件が悪いと一択になることも。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- 基本的には攻略対象キャラクターに対して好感の持てる選択肢を素直に選べばいいので、特に難しいことはない。
- どのキャラクターに対しても良い選択肢を選んで進める場合のキャラクター個別シナリオ分岐の優先度は、美雪>双葉=梢>百合香=もみじのような感じ(詳細未調査)。
- 共通シナリオは長いがキャラクター個別シナリオは短いので、2回目以降のプレイではメッセージスキップ機能を使えばプレイ時間を大幅に短縮できる。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、ユニフォーム派、体操着・ブルマ派、KOTOKO派。
▼コメント▼
- 謎が多い。シナリオ展開やキャラクターの設定等々、シナリオ序盤では未知との遭遇ばかり。これは作品名からは想像もつかなかった。
なお、一太郎と英雄の関係をはじめとしてシナリオを全編読んでも解決しない謎もある。でもシナリオ自体はそんなに重い内容ではないという微妙な線。これでよかったのだろうか……と少し疑問に思った。
- 「姫『百合』学園」だから「『百合』香」で「『Lilies』」。非常にわかりやすいネーミング。だとすると主題歌に含まれる「line」の由来は?……一列に並んで一糸乱れず演技するチアリーダーかな?
- 実はこのサイトを構築するに当たって最初に注目した作品。
最初は2004年8月にオフィシャルサイトが開設されたが、その後暫く凍結される。後にオフィシャルサイトもリニューアルされ、結果的に発売は2007年1月になった。その空白の期間に何があったのだろう。
個人的にはそこのところが非常に気になっている。もしかして企画倒れになりかけた!?
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Windows 18禁 |
乳辱遊戯 |
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WestVision(閉鎖)
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2003/09/19 |
★★★★☆ |
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(C)2003 WestVision
(C)2003 WestVision
ゲーム概要・シナリオ:
蕨伝吉は犯罪の常習犯で警察に追われる身。それをどうにか逃れ、人里離れた一軒の別荘(?)に身を潜めていた。自分の別荘ではなく誰の所有するものかも知らない家である。
彼はそこで自分の作成したサイト「@nipple」を細々と運営していたが、思うように来訪者はなく、いつもネタを探していた。
そんなときにこの家に訪れたのが2人の少女だった。彼は彼女たちを利用して自分のサイトを盛り上げることを考える。そして何より、彼は女性の乳首に異常なほどの執着を持つ男だった……。
キャラクター属性:
少女、義母。
主題歌:
システム:
- 通常の選択肢だが、選択次第でサイト「@nipple」のカウンターの上昇度が変わる。そしてそれはゲーム進行やエンディングにも影響する。
プレイ時間:
10時間程度。いわゆる「やるゲー」で余計な要素はないが、ちょっと選択肢が難しい感じなので速攻可能とまではいえない。
攻略:
- 選択肢が多いのと、どれがエンディング分岐のための重要選択肢なのかがわかりにくい。攻略はこのサイトが参考になるかも。
こんな人におすすめ:
やるゲー派、凌辱派、乳首派。
▼コメント▼
- 乳首へのこだわりというコンセプトが気に入った。乳首にこだわった様々なプレイが楽しめる。乳首フェチの人は持っておいて損はないと思う。
- 乳首に洗濯バサミとか、いいねぇ。乳首をイジる描写も良い(絵と文章)。陥没乳首が徐々に立ってくるシーンの描写なども良い。妹の雫が付けていたニップレスも気に入った。
乳首を綿棒でイジるシーンもなかなか。拘束して乳首をいたずらするシーンもいいと思う。
- 監禁されている少女たちが下着姿というのも気に入った重要なシチュエーション。
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Windows 18禁 |
ちょっと素直にどんぶり感情 |
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ういんどみる
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2005/08/26 |
★★★☆☆ |
DOKIDOKIのキ・モ・チ♥(真優) |
★★★☆☆ |
(C)2005 ういんどみる
(C)2005 ういんどみる
(C)2005 ういんどみる
(C)2005 ういんどみる
ゲーム概要・シナリオ:
武藤正太郎はマンションで独り暮らしの生活。隣に住んでいる神代家と仲良く毎日を過ごしていた。
そこへ突然、幼なじみであった牧村みのりがやってきて「クリスマスプレゼントは私だよ!」……そのまま何故か一緒に生活するハメになり、
さらに彼女を取り戻そうと追い掛けてきた妹の牧村雪音まで抱え込んで生活することになってしまった。
正太郎は神代家の親子3人にも牧村家の姉妹2人にもとても気に入られていることが逆に災いして、突如全員で正太郎の取り合い合戦が始まった!
神代家のお母さんこと珠美とみのりが正太郎をめぐって家事勝負をすることになったり、表面的には嫌われてばかりの雪音に怒られたり、神代家の双子の娘のことりとヒナにまであちらこちらへと振り回される始末。
いったい正太郎の平和な生活の行方はどうなるのだろうか……。
キャラクター属性:
幼なじみ、年上、年下、双子。
主題歌:
- DOKIDOKIのキ・モ・チ♥
真優の歌うオープニングのみの主題歌。エンディングに主題歌が用意されていないのは少し惜しいと思ったが、仕方がない。
特別ノリの良い歌ではないが何度か聴くと込められた思い(といっても深くはないが)が伝わってくる。繰り返し聴いて意図を理解すると初めて好きになるタイプの歌かもしれない。
システム:
- 選択肢と行き先マップでの選択による分岐。選択肢は基本的に二択が多く、マップ移動は前日の選択が翌日の選択範囲に影響することもある。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- エンディングは9通り。そのタイプによって選択の仕方が少し異なるが、それほど難しいことを要求してはいない。
- 単独エンディング
目的のキャラクターに愛想のいい選択肢を選んで一直線。最も簡単なエンディング。ただし、雪音シナリオは優先度が低く選択肢も少ないので入るのが少し難しいかもしれない。
みのりをあまり優先させすぎてはいけない。これで合計5通りのエンディング。
- どんぶりエンディング
作品名にもある通り、このゲームは「どんぶり」こと複数プレイが大切な要素のひとつでもある。
牧村姉妹どんぶりと神代双子姉妹どんぶりを見るための条件は、シナリオが決定する日付までにそれぞれとのエッチを済ませておくこと。
ただし神代親子どんぶりだけは例外で珠美は優先選択肢を選んでおくだけで良い。各キャラクターとの初エッチの日付を予めチェックしておくとプレイしやすい。これで合計8通りのエンディング。
- バッドエンド
どのキャラクターにも偏らない選択肢を選んでシナリオが決定する日付まで進めるとこのエンディングになる。
このバッドエンドもきちんと見ておかないと「おまけ」のBGMが全て埋まらない。これで合計9通りのエンディング。
こんな人におすすめ:
コメディ派、のほほん派、萌えゲー派、おしかけゲーム派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- シナリオが軽く、難しいことを考えずにプレイできる作品。
作品名称通りに親子/姉妹「どんぶり」(複数プレイ)のエッチシーンを楽しむ作品だといえるので、複数のキャラクターの攻略を同時に進めて「どんぶり」エッチを存分に楽しもう。
いくつかのタイプの「どんぶり」が用意されているので、それによって必然的に萌え系作品にしてはエッチシーンはかなり多めになっている。
なお、「5人全員どんぶり」は用意されていないのであしからず。
- 絵はかわいい系で、シナリオは時間の経過をあまり感じさせないゆったりとしたのほほん系。
- 珍しく「魔法」「Oasis」の概念が出てこないという、ういんどみるにしてはある意味で異色の作品。どうしてこの作品だけ……?
- まだ同ブランドの制作力の本領が発揮されていないような、荒削りといった感がある。
人によっては「出来が良くない」と評価してしまうかもしれないが、そんなに悪い感じはしなかった。内容やアルゴリズムが煩雑ではないので個人的にはむしろプレイしやすい作品に分類される。
- 音楽担当が「Elements Garden」の前身である「feel」であったことにちょっと懐かしさを感じた。
チーム名称が変わっても、あの頃から現在まで音楽のコンセプトを大きく変えずにきちんと活動していることが窺えた。
- ことりの白タイツに予想以上にハマった! 基本的にはいつもは黒タイツ派の自分だが、
白タイツをこんなにも気に入るとは……! 薄い「ストッキング」よりも厚い「タイツ」のほうが好きだということはわかっていたが、これには自分を再認識させられたかも。
- 気に入ったキャラクターは雪音とヒナ。それぞれ別の意味で良い味を出しているので甲乙付け難い。
雪音は正太郎と確執があってなかなか心を開いてくれず、選択肢というシステム的側面でも攻略がやや難しいほうに分類されるので、クリアできたときに彼女を気に入る人は多いかもしれない。
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Windows 18禁 |
月は東に日は西に~Operation Sanctuary~ |
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オーガスト
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2003/09/26 |
★★★☆☆ |
divergent flow(真優)/明日の思い出(真優) |
★★★☆☆ |
(C)2003 August
(C)2003 August
(C)2003 August
ゲーム概要・シナリオ:
通称「はにはに」。
5年前に事故で記憶をなくした主人公、久住直樹は従妹の渋垣茉理の家に同居しながら同じ蓮美台学園に通い、天文部の一員として非常に少ない活動をなぜかカフェテリアで行うという平和な毎日を過ごしていた。
そんなとき、屋上で寝ていた直樹の頭上にいきなり女の子が降ってきた! しかもそのまま同じクラスに転入してくるという絵に描いたような展開。そんな美琴を訝しがりながらも彼女を天文部へと誘い込む。
他にも幼なじみの保奈美や茉理のクラスメイトのちひろ、担任教師の結先生たちも巻き込んで今日も直樹の周囲はドタバタライフ。
しかしあるとき直樹にそっくりな裕介という人物が現れたり、直樹が原因不明の頭痛に襲われたり、茉理が病気になったり……直樹の周囲に異変が起きる。
そしてどうやら美琴や他の何人かは外国ならぬ異世界からやってきたような素振りを見せ始める。異世界……いや、世界は同じだが今現在ではなく未来……。
キャラクター属性:
幼なじみ、従妹、同級生、下級生、先生。
主題歌:
- divergent flow
真優の元気ソング。快活なのはいいんだがちょっと歌が聴き取りにくい。よって必然的に低い評価に。でも巷での評判はいいみたいだし悪い曲ではないはず。
- 明日の思い出
真優の歌うエンディング主題歌。
システム:
- クリック機能の設定などなかなか細かいところがあるので、いつも自分の使い慣れている設定にすることが可能。でも必要ないといえば必要ない。
- 音楽モードでは曲の説明が表示される。1曲ずつに説明があるのは丁寧だと思った。
プレイ時間:
30時間程度。
攻略:
- 特に難しくはないはず。選択肢がかなり多いのであまり気にし過ぎないように。
こんな人におすすめ:
学園モノ派、制服派、コメディ派。
▼コメント▼
- おしゃべりのリズムがいい。会話のやりとりのおもしろさは一流だと思う。
似たところではお願いお星さまなんかもよくできていたが、こっちも負けていない。そういうのが好きな人にはお勧めできる。
- 基本的にキャラクターはみんな仲良しで、そこが気に入った。あまり険悪な雰囲気で神経を使うのも疲れるし。
- 時をかけるシナリオなのでS・Fが入っていますね。それほど複雑ではないのでそっち系が得意じゃない人もご心配なく。コメディが好きであれば万事OK。
- 「スカイウオッチャー」を「屋上で昼寝してばかりの部みたいだな」と言っていたのがなんか複雑な気持ち。そういう雑誌があったよなぁ。今はもうないんだけれど。あれは立派な天文誌でしたよ。
あと、天文にしても「輻射点」「ポン・ウィンネケ彗星」とか、かなりツウ(通)なネタが出てくる。
最近は輻射点って言わないぞ……ポン・ウィンネケ彗星って知ってる人、何%いるんだ……? すごくお気に入りのネタだった。
- バイナリィ・ポットのS・FとPrincess Holidayに原型をなすコメディを
合わせたのがこの「はにはに」のように見えるが、内容が多く&重くなりすぎて個人的には失敗だったように思える。
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Windows 18禁 |
ツナガル★バングル |
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ういんどみる
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2007/10/26 |
★★★★★ |
One Dream(佐藤ひろ美)/ツナガル☆ミライ(佐藤ひろ美) |
★★★☆☆ |
(C)2007 ういんどみる
(C)2007 ういんどみる
(C)2007 ういんどみる
(C)2007 ういんどみる
ゲーム概要・シナリオ:
通称「ツナバン」。
かつて「大魔法使い」が存在したといわれ、その証ともいえる大魔法使いの「印」が至るところに残されている港町、和泉崎。
その港に停泊する豪華船「クィーン・エミー号」の中に、なんとひとつの学園が設立されていた。それは奏祥学園。
奏祥学園1-Aに在籍する鳴海弘太は小さい頃から冒険や探検といったことが大好きで、今もその心を強く持ち大冒険に憧れている闊達とした少年。
ある日、彼が奏祥学園ことクィーン・エミー号の中を一人で探検していたら出逢った見慣れない少女。彼女の名は一ノ瀬悠夏。
弘太はどうも気になって彼女の動向を見ていると、どうやら彼と同じく探検の血が騒ぐタイプらしい。
そんな2人は出逢ってすぐ、あっという間に意気投合! 2人で探検を始める。そして次々に見つかる大魔法使いの遺産とも思える品の数々。
悠夏の持っていた謎の鍵をはじめ、不思議な腕輪、腕輪に連動して「印」から飛び出す光の球、そこから生まれるマジックアイテム。
どうも弘太や悠夏とクラスメイトたちが身に着けた腕輪には大魔法使いの何らかの意図を感じるのだが……。不思議な腕輪を着けた弘太たちのマジックアイテム探求の慌しくも楽しい冒険が始まった。
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、上級生、メイド。
主題歌:
- One Dream
佐藤ひろ美の歌うオープニング主題歌
- ツナガル☆ミライ
佐藤ひろ美の歌うエンディング主題歌。
システム:
- 文字が大きくて読みやすい。
- キーには各機能をかなり細かく割り振ることができるが、日本語入力モードのときにスペースキーが正しく動作しないので注意。
- 次の選択肢または未読テキストまで高速スキップする「JUMP」と直前の選択肢に戻れる「RETURN」が便利で特徴的。
- セーブエリアが不足したときに「セーブページの追加」ができる。これは初めて見たおもしろい機能だ。
プレイ時間:
40時間程度。
攻略:
- 各キャラクターに対して優しく接する選択肢を選べば基本的にはクリアできるので、難易度は高くない。
- 分岐の流れは「共通シナリオ」→「個別シナリオ」→「個別ハッピーエンド/個別ノーマルエンド」。真穂の誕生日直前の6/8あたりでどのキャラクターのシナリオに入るのかが概ね判別する。
- いつきシナリオは分岐が少し複雑になっているので雫との両立を考慮した選択肢の組合せもよく考えよう。そうすれば思わぬエンディングに辿り着ける……のかな。
こんな人におすすめ:
純愛派、コメディ派、学園モノ派、ファンタジー派、友情派。
▼コメント▼
- とにかく常時ハイテンション。
個人的な感想ではあるが、絶対に前半のシナリオのほうがおもしろいっ! 特に6回目の光の球のハンティングは各キャラクターの個性がよく表現されていておもしろい。
それぞれのキャラクター「らしさ」と魅力が十分に味わえると思うのでここは楽しもう。快活で小気味良い冒険活劇(?)が大好きな人にとっては
この休むことなくテンポよく進むシナリオはとても楽しいと思う。非常におすすめの作品。少しプレイしてみて悠夏のテンションが気に入ったらそのまま続けて楽しいこと間違いなし!
- このシナリオにおける「宝探し」とは……人と人とを近づける(繋げる)ための大魔法使いの遺産だと思う。
きっと「後世の人々がそういう繋がりを持った港町を築いてほしい」というかつての大魔法使いの遺志なのだろう。
- 「ツナガル★バングル」の「ツナガル」とは――意気投合(心と心)、手と手、身体と身体、
そしてその人たちの未来がそれぞれ離れ離れのものなのではなくてなんらかの形で繋がっていてほしい――ということなのかな。
そして「バングル(腕輪)」は2人若しくはもっとたくさんの人たちを繋げるために存在するのだろう。
そんなたくさんのものを不思議な宝探しを通じて繋げるためのバングル。だから「ツナガル★バングル」。
- 悠夏シナリオで見つけることのできる次のフレーズ、
> 「時計塔は、時を刻み続ける」「この和泉崎で」
これはこの作品のサブタイトルである、
> 「In the place with recollections... It keeps mincing the time.」
これの日本語訳であると考えて間違いない。大魔法使いたちのいた時代から弘太の時代までの連続性を感じる。
その意味では時計塔や腕輪は大魔法使いたちと弘太たちを「時空を超えて繋げる」ための魔法装置でもあるのかな? 意味深だね。
- 雫シナリオはBGM「RIVAL!」の使いどころがおもしろい! 普通は宝探しの佳境で流れるのだが、雫シナリオでは宝探しのシーンだけではない! 登場シーンやラーメン屋など、予想外の場所で聴ける。気に入った。
シナリオもなかなかいいしね。
- メインヒロイン(?)だと思われる悠夏が1人だけ左利きだというのがちょっと珍しい設定で気に入った。マッピングの大好きな彼女が左手でマップを描く姿は頻繁に見られるが、なんだか新鮮な印象を受けた。
- CPUとメモリの使用量が結構多いのでパソコンが動作スペックを満たしているかどうかに注意。
- 音楽モードの「Min」が「Mix」になっている……。
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全てういんどみるにあります。(C)2007 ういんどみる
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Windows 18禁 |
ツナバン▽らぶみくす |
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ういんどみる
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2008/07/18 |
★★★★☆ |
ツナガル☆らぶみくす(矢田みこ)/大スキ!のち大スキ!(佐藤ひろ美) |
★★★☆☆ |
(C)2008 ういんどみる
(C)2008 ういんどみる
(C)2008 ういんどみる
(C)2008 ういんどみる
ゲーム概要・シナリオ:
「ツナガル★バングル」のファンディスク。コンテンツは下記の通り。
- キャラクター別シナリオ
- 一ノ瀬悠夏:ラブラブちゅっちゅ隊 突入ラブホテル!!
- 望月真穂:やりすぎ彼女とウエディングドレス
- 夕凪樹里:追跡24時! 魔法使い樹里のあま~い1日
- 津宮雫:戦慄の予言書 庶民派新婚生活編
- 藤倉いつき:いつきさんが制服に着替えたら★
- 新規エピソード:パラレル★バングル
キャラクター別シナリオはそれぞれのエンディングの後日談、「パラレル★バングル」はどのキャラクターともエンディングを迎えなかった場合を想定しているらしい。
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、上級生、メイド。
主題歌:
- ツナガル☆らぶみくす
矢田みこの歌うオープニング主題歌。前作の「ツナガル☆ミライ」といい、作品やシナリオのタイトルの「★」とは異なり曲名は白抜きの「☆」にする傾向にあるようだ。
- 大スキ!のち大スキ!
佐藤ひろ美の歌うエンディング主題歌。キャラクター別シナリオのエンディングで聴ける。
システム:
- いわゆるういんどみる標準。
解像度の変更、音量調整、詳細なキーカスタマイズ、演出速度の変更、セーブページの追加、次の選択肢または未読テキストまで高速スキップする「JUMP」、直前の選択肢に戻る「RETURN」……同社の他作品と同様。
これは結構便利だ。
- BGMに比べて音声音量が小さいので音声を聞き取り難い。
プレイ時間:
25時間程度。
攻略:
- 各キャラクター別シナリオは読めばいい。ひたすら読めば完全にクリアできる。
- 「パラレル★バングル」には各キャラクターのエンディングの他にハーレムエンドがある。
- やや難しいのが「パラレル★バングル」の2人同時エッチシーン(いわゆる3P)とハーレムイベント。攻略概要としては以下のようになる。
- 3Pイベント:特定の2人のシナリオを同時に進める。
- ハーレムイベント:全員のシナリオを同時に進める。
こんな人におすすめ:
純愛派、コメディ派、ファンタジー派。
▼コメント▼
- 本編のハイテンションのノリが全く色褪せることなく受け継がれている。
ファンディスクになると遊び要素重視のために本編のコンセプトが失われがちだが、この作品にはそのようなことはない。本編が好きな人には間違いなくもう一度楽しんでもらえると思う。
相変わらず爽快で小気味良く進む冒険活劇(?)が気持ちいいねぇ。弘太と悠夏のおかげかな。その意味では主人公とメインヒロインの役割をしっかりと果たしている、良作だと思える。
- 「パラレル★バングル」ははぴねす!りらっくすの「ぱちねす!」のような展開を想像していたが、まさにそれに近いものだった。
なんだかシナリオタイトルからそれは想像できるよね。
- 短くはあるが奏シナリオにまた巡り合えたのはちょっとうれしかった。やはりこの作品は時間も超えて「ツナガル」んだね。
- 「ツナバン▽らぶみくす」の「▽」は本来は「」だが、メーカー公認で「▽」で代替可能としている。
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Windows 18禁 |
つよきす |
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きゃんでぃそふと
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2005/08/26 |
★★★★☆ |
Mighty Heart~ある日のケンカ、いつもの恋心~(KOTOKO)/Isolation(怜奈) |
★★★★☆ |
(C)2005 きゃんでぃそふと
(C)2005 きゃんでぃそふと
(C)2005 きゃんでぃそふと
ゲーム概要・シナリオ:
幼なじみたちとのんびりとした毎日を送っている主人公。そんな対馬レオの憧れはクラスメイトで生徒会長でちょっと強気なお嬢様、霧夜エリカ。通称、「姫」。
でも憧れるだけでなかなか近付くことはできないレオだったが、ある日幼なじみ全員纏めて生徒会役員に抜擢(?)されることになった。
周囲を見渡すと姫に従姉の乙女さんに幼なじみの1人の蟹沢きぬ……元気、強気な女の子の集まったこの生徒会で果たしてレオの行く末は。
キャラクター属性:
ツンデレ、お嬢様、従姉、幼なじみ、同級生、上級生、下級生、先生、委員長。
主題歌:
- Mighty Heart~ある日のケンカ、いつもの恋心~
KOTOKOの清涼系ソング。テンポがよく、楽しく、わりといい歌に入ると思う。
- Isolation
怜奈の歌うエンディング主題歌。
システム:
- 日々の短いエピソード形式。
- 文字が大きくて読みやすい。
- 右クリック2回でシステムメニューが出るのは少し珍しい……のかな?
- 誰かが来たらF5を押せばミニゲーム画面に早変わり。その名も「GO!せろ Special Edition」。
なんだかはるのあしおとに似た感じだなぁ、こういう機能。
プレイ時間:
30時間程度。
攻略:
こんな人におすすめ:
学園モノ派、コメディ派、ツンデレ派、KOTOKO派。
▼コメント▼
- ツンデレ(というか強気)のタイプを細分化してそれぞれをキャラクターにした作品。プレイヤー側もツンデレタイプ別の萌えを理解することが必要かも。
それができないとどの子も似たようなキャラクター・シナリオに見えてしまうかもしれない。自分にはそう見えた……。ある意味では「好きなツンデレタイプ診断」に使える作品かもしれない。
- テキストはおもしろい。なかなかおもしろい。コメディが好きな人なら、読みやすいし全く問題ないと思う。
もう少し会話が続くのかな、と思ったら次の日に進んでしまうところなんかもコメディとしては良い。
- きぬの体操着がへそ出しなのはどうしてだ? なんだか妙に丈が短いぞ。
- 土永さん(サブキャラクターのオウム)はいいキャラクターだ。
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Windows 18禁 |
ティンクル☆くるせいだーす |
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Lillian
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2008/09/26 |
★★★★☆ |
ユメミボシ★boom!boom!(KOTOKO)/Growth Of Mind(榊原ゆい/NANA)/ミラ☆クル クリスマス(聖沙・B・クリステレス as 阪田佳代)/eternal twinkle(NAO) |
★★★☆☆ |
(C)2007-2008 Pencil
(C)2007-2008 Pencil
(C)2007-2008 Pencil
(C)2007-2008 Pencil
(C)2007-2008 Pencil
ゲーム概要・シナリオ:
通称「クル☆くる」。
特待生として流星学園に通う咲良シンは「キラキラの学園生活」(=楽しい学園生活)を送るべく生徒会長となって日々を過ごしていた。
しかし流星学園の生徒会には代々伝わる極秘任務が……それは九浄家とともに「リ・クリエ」の大災害から世界を守ること。
「リ・クリエ」が近づくと空にはたくさんの星が流れる。そして……救世主ともいえる「魔王」が必ず現れる。その言い伝え通り魔王として降臨したのは……他ならぬシン自身だった。
「リ・クリエ」の大災害から友達・学園・世界を守りつつ、シンは「キラキラの学園生活」を送るべく奮闘の毎日を送る。
キャラクター属性:
同級生、上級生、下級生、幼なじみ。
主題歌:
- ユメミボシ★boom!boom!
KOTOKOの歌う元気ソング。とてもわかりやすい歌だが、いまいち個性に欠けるかもしれない。無難に仕上がっている。
- Growth Of Mind
榊原ゆい/NANAの歌う挿入歌。主題歌に比べてやや厳かな雰囲気。
- ミラ☆クル クリスマス
シナリオ内で聖沙・B・クリステレスが制作した劇中歌。本人が歌っていると思われる。内容はクリスマスをみんなで楽しく過ごそうというもの。
- eternal twinkle
NAOの歌うエンディング主題歌。ただし、クリアするキャラクターによってエンディングで流れる歌は変化するため、この歌が聴けない場合もある。
システム:
- ノベルパート
シナリオを読むパート。
- 選択肢
マップ移動によるキャラクター選択。極稀に二択程度の選択肢も出現する。
- バトルパート
炎、水、雷、闇、光の5属性で戦うリアルタイムバトル。慣れるまでは戦略を練るのが難しいかもしれない。演出が派手で、見ていて爽快。おまけモードでフリーバトルとして遊べる。
- おまけモード他
CGモード、シーン回想モード、BGMモード、フリーバトル、各種コンフィグを完備。
プレイ時間:
55時間程度。
攻略:
- まずはメインキャラクターをひたすら選択して各個にクリア。
- 次にサブキャラクターの選択を重要視して各個にクリア。
- 最後にマップ移動時に発生するイベントをチェックして特殊イベントを見る。マップ移動時に登場するキャラクターや発生イベントを最初からチェックしておくと再確認の必要がなく、楽である。
- とにかくエンディングの数が多い。今までに確認できたものは以下。
- 夕霧ナナカ
- ロロット・ローゼンクロイツ
- 聖沙・B・クリステレス
- 九浄リア
- アゼル
- 高橋サチホ
- サリーちゃん
- リースリング遠山
- エミリナ
- 飛鳥井紫央
- 御陵彩錦
- メリロット
- パッキー
- エンディング未確認:九浄ヘレナ、メルファス(?)……(おそらくこれらのキャラクターにもエンディングがあるのでは?)
こんな人におすすめ:
学園モノ派、コメディ派、ファンタジー派、じっくりプレイ派。
▼コメント▼
- 「プリンセスうぃっちぃず」と比較するとシナリオが冒険活劇から完全な日常生活(学園モノ)になった。
そのためか緊張感は薄くなり、コメディチックで読みやすくなった。
- とにかくエンディング数が多い。そのため当然プレイ時間も長くなる。
シナリオ分岐が複雑過ぎるので、拘りのない人はパーフェクトクリアを目指さないほうが良いかもしれない。
- バトルパートの基本は「プリンセスうぃっちぃず」の概念を継承している。
とにかく派手で数値が大きいことが特徴で、小さな戦いでも大スペクタクルのように感じることができる。
しかし、シナリオのストーリー性が薄れたことを考慮すると、逆にバトルパートに力を入れ過ぎたのではないかとも考えられる。
発売延期を重ねた割りにはシナリオが単調だったので、延期期間中にバトルパートの開発にのみ注力していたのだとしたらこれは作品全体としては少々残念な結果である。
- バトルパートでサブキャラクターのほぼ全員が仲間になるシナリオの進め方もあるのかもしれないが、時間の都合でそこまではプレイしていない。
マップ移動の選択肢で上手に寄り道をすればおそらくはできそうな気がする。
- バトルパートのHARDモードは文字通り非常に難しいので
「プリンセスうぃっちぃず」のバトルを何度も繰り返し経験した人以外には推奨できない。
難しいと思ったら素直にNORMALモードやEASYモードに切り替えよう。
- イベントCGやエッチシーンは少ない。これは予め知っておいたほうが良い。やはりバトルを楽しむためにある作品だと言えようか?
- 背景の空に常に流星が動きを持って描かれているのが印象的。
- 声優は一切非公開とされている。
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Windows 18禁 |
天使のすきゃんてぃ |
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スウィートハーツ
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2005/02/18 |
★★★☆☆ |
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(C)2005 SweetHearts (利用許諾済)
(C)2005 SweetHearts (利用許諾済)
(C)2005 SweetHearts (利用許諾済)
ゲーム概要・シナリオ:
経営の傾きかけたレストランの倒産の危機を救うために出した施策はウェイトレスを全員下着にするというアイディア。
いわゆるランジェリーレストランにしてしまおうということだった。
そして泊り込みの研修が始まった。メンバーは主人公の幼なじみ兼クラスメイト、従姉、オーナーの娘、それからこの案を持ってきたコンサルタント。
主人公を含めた5人が合宿所で一緒に過ごすわけだけれど、ウェイトレスは常にレストランのコスチュームである「下着姿」で生活するという決まり。
下着姿の女の子が近くにいるのはいいけれど手出しのできない研修の日々が過ぎてゆく……。
レストランが開店すると人手が足りないことを見込んでウェイター(?)を1人追加、それでも足りないときはコンサルタント自ら下着のコスチュームでフロアに立つ。
ウェイター(?)を含めた5人のいるランジェリーレストランで主人公はどうする……?
キャラクター属性:
幼なじみ、従姉、お嬢様、年上。
主題歌:
システム:
- 極めて普通。マウスオーバーしたときとクリックしたときの効果音の響きがちょっと好き。
プレイ時間:
8時間程度。
攻略:
- 基本的には「やるゲー」に近いので選択は難しくないが、攻略順序は決まっている。
- まずは主要3キャラクターの綾乃、麗美、かすみ。
- 次に可奈子。
- それから渚。
- 最後にハーレムエンド。これを見るためには偏った選択をせず、主要3キャラクターを満遍なく選ぶこと。
こんな人におすすめ:
下着派、ライトシナリオ派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- コスチュームとしての下着を見るためのゲームなので装飾系下着に興味のない人はプレイしてもあまり楽しめない。
デザインが気になる人はオフィシャルサイトのサンプルCGで確認しておこう。可奈子の白でストラップレスの下着が気に入った。
- 同じCD-BROS系のふくらみかけと比べると絵の質は向上したがシナリオは大して変わらない。
が、合宿所内では他の人は服を着ているのにウェイトレスの3人だけは下着でいなくちゃいけないだとか、ちょっと倒錯的な設定があったりしてこの作品のほうが凝っている。
ランジェリーレストランというコンセプトそのものよりもこれのほうが重要ポイントでしょう。下着が好きな人の中にはこのへんに惹かれる人もいるんじゃないかと。
満足度としては最初は★2つかと思ったが、このあたりの設定と他のゲームに少ないコンセプトを実現してくれたことで★3つにした。
- エッチシーンのテキストはわりと短い。
- ランジェリーレストランでスクール水着はねぇ……これはレストランの客へのサービスじゃなくて、プレイヤーファンサービスだな(笑)。
- かすみの一人称が何故「ボク」なんだ。「私」でいいと思うぞ。
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Windows 18禁 |
ToHeart2 AnotherDays |
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Leaf
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2008/02/29 |
★★★★☆ |
Heart To Heart~AnotherDays~(上原れな)/コスモスのように(上原れな) |
★★★★☆ |
(C)2007-2008 Leaf/AQUAPLUS
(C)2007-2008 Leaf/AQUAPLUS
(C)2007-2008 Leaf/AQUAPLUS
(C)2007-2008 Leaf/AQUAPLUS
ゲーム概要・シナリオ:
通称「TH2AD」。
またしても発売前に10万本の受注を取ったビッグタイトル。内容もさることながら看板商品としては偉業だ。
ToHeart2のサブキャラクターたちのエピソード。とはいえ本格的な作りになっており、シナリオの量もかなりある。
特に下記のキャラクターについては本編とは別にシナリオを設けてあるほどだ。
- 小牧郁乃:小牧愛佳の妹。人気が高かったため別シナリオとして作ったと思われる。
- 柚原このみ:本来はサブキャラクターではないが、中心的な位置を務めるキャラクターとしてのおまけシナリオ?
- 向坂環:柚原このみと同じく本来はサブキャラクターではないが、中心的な位置を務めるキャラクターとして優遇されているらしい。
「柚原このみ&向坂環」として、2人が一緒に描かれたエピソードの中に登場する。
キャラクター属性:
ToHeart2のサブキャラクターたち、柚原このみ、向坂環。
主題歌:
- Heart To Heart~AnotherDays~
上原れなの歌う清涼系ソング。聴いていて気持ちはいいのだが……画像といい、歌といい、前作の使い回し?
- コスモスのように
上原れなの歌うエンディング主題歌。バラードでゆったりと落ち着いた歌。
システム:
- 行き先マップ上でのキャラクター選択と通常の選択肢がある。行き先マップがメインになるのでこちらで目的の女の子を選択してあげることが重要になってくる。
通常の選択肢はその次の問題だと考えておいて構わない。
- 使いやすい。カスタマイズもそれなりにできるし、ゲームを終了するときにセーブしなくても次に起動したときに続きを実行できる。
オートセーブと同じ……だと思うが、それが通常のメニューとして用意されているところが良い。
プレイ時間:
40時間程度。
攻略:
- 特に難しい点はないが、各キャラクターごとに選択肢を完全網羅しないと全てのシナリオやCGを見られないことがある。
その意味で多少の手間は掛かるかもしれないが、メッセージスキップの速さやシステムの良さで補ってくれる。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、のほほん派。
▼コメント▼
- 特に作品全体のテーマがあってそれと各キャラクターのテーマが結び付いているというようなことはない。だから単純にエピソードの寄せ集めの作品だと考えていいと思う。
敢えて言うならば「優しいのと優柔不断は全然違う」ということかな。これと同じことを述べている歌があったのを憶えている人はいるだろうか。
そう、らずべりーの主題歌だ。
- 今回はメインキャラクターではなくてサブキャラクターのエピソードや隠れた素顔を垣間見ることができるのだが、
それを「この子にはこんな事情があったんだ」と解釈するか、「巧く後から作ってあるな」と解釈してしまうかはプレイヤー次第。
特に大きなテーマを訴えかけているわけでもないので好きな解釈をして作品を楽しもう。
- 菜々子シナリオが一番読みやすかった。純朴だからかな。よっちシナリオは内容が深い。それでいて読んでいて軽快で楽しい。傑作だと思う。
郁乃シナリオは単独で作ったわりにはおもしろさには欠けるかも。郁乃自身の中での葛藤を深く考察しようとして何度も読み返せばまた話は違ってくるのかもしれないが。
- 前作同様、画像が綺麗で画面効果にも凝っている。背景が回転したり立ち絵が動いたり……これは見ていておもしろい。
- ファンディスク系にしてはかなりプレイ時間が長いほうに入ると思う。これはもう立派な単体としての作品扱いにしてもいいのかもしれない。
- セーブデータの保管場所は「My Documents」の中になるので注意しよう。インストールディレクトリには何もない。
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Windows 18禁 |
TALK to TALK[詳細]あり |
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Clear(閉鎖)
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2002/02/01 |
★★★★★ |
With(佐藤裕美)/明日への距離(佐藤裕美) |
★★★★★ |
(C)2001-2002 Clear
(C)2001-2002 Clear
(C)2001-2002 Clear
(C)2001-2002 Clear
ゲーム概要・シナリオ:
人間そっくりに作られたプロトタイプ……試験体の狭川裕樹。
カレはヒトではない。プロトタイプは外見上どこまでもヒトそっくりに作られていて自分の判断によって行動もできるが、感情を持たない。行動を決める判断というのも快・不快に従って決断するだけの天秤に過ぎない。
そしてこれまでのプロトタイプがそうしてきたように、カレもまたヒトとしての感情認識のテストのために或る学校へと送り出され、学生としてヒトに混ざって暮らすことになった。
ヒトの感情……喜び、悲しみ、楽しさ、寂しさ、好き、嫌い、安堵、恐怖……ヒトは様々なものを「感じる」らしい。ヒトの感情とはなんなのだろう……。
キャラクター属性:
同級生、上級生、下級生。
主題歌:
- With
佐藤裕美のシリアスソング。このゲームの内容に重みがあることを示唆している歌でもあるので、ゲームをプレイした後にもう一度聴いてみるといいかもしれない。
- 明日への距離
佐藤裕美の癒し系ソング。ヒトではない裕樹とヒトとの隙間、そしてそれが繋がったとき……そんな切なさとささやかな喜びを合わせたような歌。
システム:
- 普通。でも音声設定に気をつけないときちんと再生されない場合が。キャラクターの音声がちょっと小さめなので相対的にBGM音量を下げたほうが聞きやすい。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- とんでもなく難しくはないが、複数のキャラクターにいい顔をするとうまくいかないケースもある。みさきと冴子がちょっと難しいかもしれない。
こんな人におすすめ:
学園モノ派、純愛派、ほのぼの派、哲学ゲーム派、短時間プレイ派、佐藤裕美派。
▼コメント▼
- 気に入った。ものすごく気に入った。内容も音楽も★5つを付けた。プレイしたゲーム全部と比較しても1位・2位を争うほどの感激を受けた。
- 人間の持つ感情は簡単な言葉で表現されるけれど、それがどんなものかを説明するのはとても難しい。その人間の複雑な感情の表現に挑戦した作品でもある。
主人公としてヒトではない、ヒトの感情を理解できない「プロトタイプ」を用意しているのはたいへん良い選択で、「吾輩は猫である」と同じ視点だ。
それから、これはちょっとS・Fでもあるが結局は人間がごく当たり前に遭遇する悩みや疑問について書いている作品だから、そのあたりは手に取るときに間違えないようにしたい。
- プロトタイプの裕樹がいつの間にか快・不快、合理性以外の判断要素を身に着けて行動している。
よく読めばもちろんどこからそれが始まったのかわかるわけだが、プレイヤーには感情を交えた判断なんて当たり前のことだからその部分をすんなりと読み進めてしまうことがある。
そして後から気がつくと「そういえばいつの間にか感情を持った判断をしているな」となることがあって、それはおもしろかった。
- たったひとつの「好き」という感情表現にも心に浮かぶ断片的な言葉をたくさん使って、ときには文章にならずに単語の羅列でどうにか伝えようとする裕樹の姿が涙ぐましい。
「好き」って伝えるときにはその言葉以外にも心から溢れ出るままの断片的な単語を発したり、手を握ったり、抱きしめたりする。感情の表現って難しい。そしてすごい。
我々人間も困ることがある。疎遠だったり、喧嘩をしていたり、表現が下手だったり、初めてだったり……気持ちがわからない、わかってもらえない……そんなときどうするか。
不器用に言葉で言ってみる、ひっぱたく、泣く、黙りこむ、歌を歌う、手紙を書く、絵を描く、一緒にいる、見つめる、手を握る、キスをする、抱きしめる、セックスをする、或いは……なにもできなかったりする。
そんな誰もがつまづくことのある「ヒトの気持ち」の悩み。この作品はそれをとてもよく書いていると思う。
- シナリオの終盤になると「ヒトの感情を理解する」のではなく「ヒトと同じ感情を感じられる」ようになるというコンセプトが必ず出てきて、
「感情を理解しよう」という裕樹の最初の認識が間違っていたことも教えてくれる。考えるのではなく、感じるんだ。「割り切れない」というのも大切な表現だ。
- この作品はデビュー作のMoonLightの半年後が舞台、
廃校になった学校からの編入組メンバーがメインになっていてそのあたりの繋がりもおもしろいし、
あの大きな橋が出てきたときには感激した。MoonLightに比べるとキャラクターの性格がよく確立されていてそれぞれの個性がわかりやすいし、
性格もちょっと現代的になったかな。
- 同級生が3人いるのに下級生がメインっていうのはちょっと珍しいかも。
- 制服はわりとモノトーン系。デザインに癖がワンポイント程度あるが、シンプルで好きだ。
- やわらかい音楽が安心感を持たせる物語の雰囲気は終始穏やかで、アクティブなシーンはなく、長閑さが漂う。
ここまで穏やかなのも珍しいのでそれ系が好きな人は手に取る価値あり、かも。
- CGの質が少し不安定かな……というか立ち絵とイベント絵のイメージが違う。でもそういう「揺らぎ」は人間の大切な要素だから、このゲームについては良い意味で認めたい。
- 人間の感情に着目して機械と比較した作品という意味ではToHeartやToHeart2と
比較してみてもいいかもしれない。
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Windows 18禁 |
特捜天使シェルセイバー |
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TinkerBell
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2005/04/15 |
★★★★★ |
特捜天使シェルセイバー(吉田奈穂子)/天使の翼(吉田奈穂子) |
★★★★☆ |
(C)2005 Cyberworks
(C)2005 Cyberworks
(C)2005 Cyberworks
ゲーム概要・シナリオ:
宇宙の暗黒組織ドオンの幹部ミスシャーヌとの戦いで地球へ不時着した宇宙特捜シェルセイバー。
地球でミスシャーヌやその部下との戦いを繰り広げるが、事故によって自分のパワードスーツと地球人の佐々木裕一が同化してしまった。
ツクモリアンと呼ばれる怪人を次々と製造し攻撃を仕掛けてくるミスシャーヌに立ち向かい、裕一と同化したパワードスーツを身に着け、もう1人の宇宙特捜であるフィルガンナーと共に戦うシェルセイバー。
しかし手強い触手怪人たちによって2人はパワードスーツ姿のまま捕らえられ、凌辱されることも……!
人の良いシェルセイバーはミスシャーヌを滅ぼすのではなく自首させようとするが、そんなやり取りを繰り返すうちに「正義」と「悪」について考え始めたシェルセイバー。
自分にとって正しいこととは? 悪とはなにか? 宇宙特捜シェルセイバーはその胸に何を思うのか。
キャラクター属性:
女子大生、年上、戦隊。
主題歌:
- 特捜天使シェルセイバー
吉田奈穂子の歌うヒーローソング。戦隊モノの格好良さがよく表れていて、ちょっと古風な味がする。とてもいい歌だ。この手の歌は年長のプレイヤーほど気に入ると思う。
- 天使の翼
吉田奈穂子の歌うエンディング主題歌。
システム:
- 場面によって一人称が入れ替わる。つまり、メインで登場するキャラクターの視点で語られる。
- 「怪人モード」がある。ゲーム中に登場したツクモリアンと呼ばれる怪人の簡単な設定紹介。そんな凝りようも好きだ。
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
- 選択肢を見ただけではどのキャラクター寄りなのかがわかりにくいかも。1回目のプレイで選択後にメモしておくと2回目以降の攻略がやりやすい。
こんな人におすすめ:
戦隊モノ派、ユニフォーム派、凌辱派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- かわいくて、格好いい。シェルセイバーの凛々しい表情に惹かれてプレイしたが、その期待は裏切らなかった。
フィルガンナーもいいですねぇ。CGも綺麗だと思うし、主題歌も良かったから満足度は高い。
- 戦隊モノの作品には殆ど手を出したことがなかったが、戦隊モノに触手というのはある意味定石のようで。
動物、植物、機械など様々な触手でシェルセイバーとフィルガンナーがやられていくシーンはなかなか良いと思う。
基本的なシチュエーションは乳首と股間の同時責めだけどシーンによって微妙にアレンジが加えられているし、シェルセイバーとフィルガンナーの絡みも見られる。なお、主人公とのエッチシーンは和姦。
- 何気なく聞いていたキメ台詞「勧善、懲悪、シェルセイバーッ!」にも意味があったんだなぁ、と最後のほうで感じた。
「正義」と「悪」を考えるというシナリオ(そんなに重い話ではありません)と連動していたとは。
- シェルセイバーの変身シーンは毎回ムービーになる。ここはフィルガンナーの変身ムービーもほしかったところ。
- エッチシーンの音が妙にリアルだ(笑)。
- シェルセイバーの性格故か、基本的にシナリオ全体がのほほんとしている。
- フィルガンナーがネコ化したときのキメ台詞「宇宙特捜、フィルガンニャーッ!」。なんだか、かわいかった。ネコ属性がないのにすごく気に入ってしまった。
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Windows 18禁 |
ないしょ思春期~ヒミツに恋する妹たち~ |
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はむはむソフト
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2008/11/28 |
★★★☆☆ |
ないしょ思春期(NAO) |
★★☆☆☆ |
(C)2008 はむはむソフト
(C)2008 はむはむソフト
(C)2008 はむはむソフト
ゲーム概要・シナリオ:
規律の厳しいことで有名な悠聖学園に通う桜田征司とその妹の美柚。
本来は規律では男女の恋愛はもちろん、同行や接触も禁止されているのだが、この2人は兄妹であるということで少しの接触程度であれば規律違反とはされないという特権があった。
しかし妹の美柚は兄である征司のことが好きで、また征司もそんな美柚に引きずられる形で、だんだんと離れられない関係になり、キス、ペッティング、ついにはセックスまで営むようになってしまう。
でもそれは「ないしょ」みんなには「ないしょ」の「ヒミツ」。誰にも見つからなければわからないという考えのもとに関係は深くなってゆくばかり。
また征司はかつて自分の所属していたテニス部の後輩たちや先生とも仲良くなってしまい、次々と「ないしょ」の「ヒミツ」は増えてゆく。
そして行く行くは隠し通すのも難しくなり、友達に話すことができないのもまた苦痛になってくる。誰にも「ないしょ」の「ヒミツ」を何人もの人と共有していつまで、そしてどこまで学園生活は送れるのだろうか。
友達に打ち明けるか、それとも黙ったまま貫き通すか。何人もの女の子とたくさんの「ヒミツ」を共有する征司の日常生活物語。
キャラクター属性:
義妹、下級生、先生。
主題歌:
- ないしょ思春期
NAOの歌う主題歌。オープニングとエンディングを兼ねる。ちょっとハイテンション過ぎるかもしれないかな。
システム:
- 「目配せシステム」と呼ばれるキャラクター選択が基本。
通常のキャラクター選択とほぼ変わりはないのだが、選択するとアイコンタクトを送るように絵が変化するのでこのように命名されている。
- インストールしてもスタートメニューに登録されずショートカットが作成されないので、起動が少し面倒。起動ファイルへのショートカットは各自で作成してデスクトップにでも置いておこう。
- カスタマイズは程々にできるが、専用の画面がないので一括設定はできない。これは実は結構面倒だ。一度設定すればそれ以降変更することはあまりないとは思うので、最初だけかもしれないけれど。
上に書いた起動方法も含めてちょっと改善してほしい。
- 音声音量が小さく、聞き取りづらい。
- シナリオの進行状況をチェックできるフローチャートが内蔵されているので、これは有効に活用しよう。便利なはず。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- 基本的に攻略難易度は低いが時々ちょっとしたシナリオの進行度合いの差で見られるイベントが微妙に変化することがある。
いくつかのイベントや差分CGが取得できないようなときはゲーム内の日付とシナリオの進行度合いとのタイミングを変化させて何度か試してみよう。
特に早くクリアしようとして同じキャラクターを選択し過ぎると見られないイベントがたくさんある。
- 無難な攻略順序としては、美柚→杏→悠子→真紀→美柚&杏→美柚&杏&真紀→美柚&杏&真紀&悠子……がいいかな。
- 特定のキャラクターのシナリオをクリアしても差分CGが埋まらないことが多いが、焦らないように。最後の最後までゲーム全体をクリアすれば自然に手に入るはずだから。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、のほほん派、ユニフォーム派、体操着・ブルマ派、スクール水着派、やるゲー派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 純愛系だけれど、やるゲー。これが一番重要なポイントのような気がする。
殆どアブノーマルな内容はないけれど、シナリオは特に深くなくエッチシーンを追求している作品だと思う。シナリオの序盤からエッチシーンはかなり多い。
- 特に体操着・ブルマや水着にこだわった作品ではないと思うが、他の作品に比べるとその出現頻度は圧倒的に高い。これは作品のコンセプトというよりもメーカーのコンセプトだと思う。
だから一応、体操着・ブルマや水着が好みの人にも勧められる作品だとは言えそうだ。
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Windows 18禁 |
夏少女 |
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PULLTOP
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2003/05/30 |
★★★☆☆ |
真夏のかけら(Kae)/とおりすぎゆく人へ(Kae) |
★★★☆☆ |
(C)2003-2007 Will
(C)2003-2007 Will
(C)2003-2007 Will
ゲーム概要・シナリオ:
瀬川真人は天文部の合宿として夏休みに星の綺麗な「上郷町」を訪れる。そこで出逢うのは綺麗な星たちだけではなく、3人の少女たち。
元気で明るい芹沢明希。天文部の友人の妹である結城京、どこか謎めいた雰囲気を纏う東絢水。
彼女たちと知り合い、次の年の夏にもまた彼女たちと会い……。何年もの年月を掛けて深め合う少女たちとの親交。少女たちは会うたびに身も心も少しずつ成長してゆく。
彼女たちを前に真人の心境はどのように変化してゆくのか。そんなひと夏ごとに訪れる少女たちの成長の物語。
キャラクター属性:
少女。
主題歌:
- 真夏のかけら
Kaeの歌うオープニング主題歌。
- とおりすぎゆく人へ
Kaeの歌うエンディング主題歌。
システム:
- 3年間、毎年訪れる「上郷町」での少女たちとの触れ合い物語。連続した期間ではないという点でやや異色の作品。
- カスタマイズはごく普通にできる。
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
- 攻略難易度は低い。シナリオの長さのわりには選択肢が多めのような気もするが、実はあまり気にしなくても良い。
- 攻略する女の子を決めてからゲームをスタートするのではなく、スタートしてから初めて出逢った女の子を攻略するように心掛ければやりやすいと思う。
こんな人におすすめ:
純愛派、田舎ゲーム派、微乳派、ライトシナリオ派、ロープライス派(廉価版で\2,800-)。
▼コメント▼
- とてもシンプルで素朴な作品。凝り過ぎた作品に飽きてきたり疲れてきたりした人はこういった作品をプレイしてみるのもお勧め。
- 連続した期間のシナリオではなく3年間の夏だけを通じて繰り返し会う同じ女の子たちというコンセプトが新鮮でいい。
会うたびに少しずつ変わってゆく女の子たち。なんともいえない風情がある。流れは簡単に書くとこんな感じ。
- 1年目:知り合う
- 2年目:憧れる
- 3年目:好きになる
- CGモードがキャラクター別ではなく年別(1年目、2年目、3年目)と整理されているのが少し新鮮。
- オフィシャルサイトからおまけシナリオの「サマーディスク」をダウンロードできる。
こちらはエッチシーンの少なかった作品本編とは逆に、エッチシーンが中心。
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Windows 18禁 |
夏めろ |
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AcaciaSoft
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2007/01/26 |
★★☆☆☆ |
夏のメロディ(YURIA)/HAVE A NICE DAY!!(-) |
★★☆☆☆ |
(C)2006-2007 AcaciaSoft
(C)2006-2007 AcaciaSoft
(C)2006-2007 AcaciaSoft
(C)2006-2007 AcaciaSoft
ゲーム概要・シナリオ:
両親が仕事の都合で海外へ行ってしまったために、1人で親戚の高村家に預けられ、そこから通学することとなった深町徹生。
でもそこは全く知らない家ではなく、小さい頃はよく遊びに来ており従妹の高村橘花とも面識があった。しかし何故か橘花は嫌悪モードで徹生と仲良くしたがらない。全く要領を得ない徹生。
そして以前からの翔鶴学園のクラスメイトや新しく知った下級生たちに囲まれて、また一味違った夏を過ごすことになる。
キャラクター属性:
従妹、幼なじみ、妹、同級生、下級生、委員長、ツンデレ、お嬢様。
主題歌:
- 夏のメロディ
YURIAの歌うオープニング主題歌。
システム:
- 「H-Custom」というシステムがあるが、オプションの必要性が微妙。
- 「ヘアを描写する」
→ イベントCGのモザイク部分の色がほんの少し変わるだけ。
- 「主人公を仮性包茎にする(強く推奨)」
→ あまりイベントに変化はない。テキストが少し変わる程度。強く推奨するほどでもないと思う。
- 「射精位置指定(選択肢を表示する/中出し優先/外出し優先)」
→ イベントCGをコンプリートするためには、結局両方をプレイしなくてはいけない。
- 「足コキ時の靴下(選択肢を表示する/脱がす/脱がさない)」
→ だからといって足コキシーンが多いわけでもない。
これらのオプション、本当に必要だったのだろうか?
- プレイ中の画面をスクリーンショットして画像として保存できる。その代わり、Alt+PrintScreenキーでの画面のキャプチャーはできない。
プレイ時間:
20時間程度。各キャラクターの個別ルート(エピソード)にも共通ルート(同じシナリオ)があるので、1度プレイすれば2度目以降はスキップできるシーンが大幅に増える。
攻略:
- 基本的には目的の女の子をねらったような選択肢を選べば良い。だが、中には選択肢からはその後の展開が予想できないようなものもある。
選択肢は多いが攻略はそれほど難しくない。特に前半の選択肢はあまり影響がないようだ。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、田舎ゲーム派。
▼コメント▼
- 純愛路線なのはわかるが、シナリオやテキスト・台詞であまり感動できなかった。これにはちょっとがっかり。なにか名言がほしかった。オプション等に気を取られすぎてこちらがおろそかになった?
- イベントCGが少ない。各キャラクターに10枚程度(差分含まず)。エッチシーンの回想は程々にある。イベントCGよりも少し多いかも?
- 主人公にせよヒロインにせよ、多少のSM属性があるようで、それらがエッチシーンにいくらか描写されている。
- 画風は相変わらず"しろ"氏独特だが、シンフォニック=レインのほうが品格があるかなぁ。
この作品では田舎風にしたからそうなったのかな?
- 翔鶴学園の女子の制服にはネクタイとリボンがあり、ベストもあるらしい。どうやら選択と着用はある程度個人の自由に任されているようで、そういう点では現代的。
橘花はネクタイとリボンを毎日交互に着けるようだ。ところでオフィシャルサイトでは「翔鶴館学園」と紹介されているのに、ゲームでは「翔鶴学園」と表記されている。どちらが正しいの?
- シスターコントラスト!の海野かもめが話題に出てきた……どうやらデビューできたらしい。
- > 「夏は8月とともに消える。その先に暑い日があっても、それはただの残暑だ」
それはどうかなぁ? 9月以降にも夏と同じような出来事や出逢い・イベントはあると思うんだけれどなぁ。
- つぐみの台詞、
> 「こまんたれブー」
ってなんだ? どうやら悪口のつもりらしいが……?
- 敢えて言うならば蘭か秋シナリオが好きかなぁ。蘭シナリオでは「汚い靴下で足コキをされる/くさい靴下のにおいをかぐ」という究極の二択があってなかなか趣向が凝っている。
秋シナリオは爽やか系としてわりとお気に入り。
- 蘭の最大最強の特技(?)、円周率を100桁言うシーンがないのが惜しい。なのでここに書いておく。
π=3.14159265358979323846264338327950288419716939937510
58209749445923078164062862089986280348253421170679……。
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全てAcaciaSoftにあります。(C)2006-2007 AcaciaSoft
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Windows 18禁 |
肉体操作 |
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ALL-TiME
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2009/07/10 |
★★★★☆ |
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(C)2009 ALL-TiME
(C)2009 ALL-TiME
(C)2009 ALL-TiME
(C)2009 ALL-TiME
ゲーム概要・シナリオ:
通称「タイソウ」?
県立久仁崎学園の3年生である速崎和樹はなんの変哲もない毎日を送っていたが、或る女性と出逢ったことでその後の人生が一変した。
彼が手に入れたのは「対人念動力」と仮称されるもので自分が定めた対象相手の肉体へ干渉する能力――それも最初は微々たる力でしかなかったが、
この能力を強化する手段とその仕組みを理解したことから効果は飛躍的に上昇し、それとともに和樹のイタズラは徐々にエスカレートしていった。
しかし、或るとき知人2人の手によってその力を奪い去られてしまう。だが和樹は幸運にも(?)その力を再取得することに成功するとともに、自分の心に2人に対する「仕返し」という黒い感情が生まれてきた。
そして彼はこの能力を育成させると同時に相手が拒むことのできない、「対人念動力」による強制的ではずかしい「肉体操作」を次々とを仕掛けて仕返し相手の女性を陥れる……。
イタズラから凌辱行為へ……だがそんな彼を黙って見つめている、真実を知る1人の少女がいたのだった。
キャラクター属性:
同級生、下級生、年上。
主題歌:
システム:
- カスタマイズ画面でメッセージ表示速度を変更しても選択中の項目が反転表示されない。他の作品にも同様の症状が見受けられるので、これはこのブランドの作品の標準仕様だろうか?
- 「対人念動力」の主要三要素である「威力」「射程」「持続(時間)」を少しずつ上昇させながらエピソードを読み進める。
- 威力:
対象を自由に操作できる程度のことで、手足のみ → 全身 → 体内物質 → …… というように強くなる。
- 射程:
対象に能力を作用させるのに必要な接近距離。要接触 → 1m以内 → 10m以内 → 100m以内 → …… のように広くなる。
- 持続:
能力を連続行使できる時間。この値を育成しないと能力がすぐに途切れてしまう。
作品としては「イベントシナリオを最後まで見られるか、途中で切れてしまうか」という形で表現されている。なかなか上手だと感じた。
- 一定の条件を満たすまで繰り返しプレイしないとバッドエンドしか見られない。焦らずにイベントをひとつずつ見てゆこう。
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
- 同メーカーの旧作品にあたる時間封鎖とよく似た雰囲気を持った作品だが、
シナリオの分岐が単純なこともあってこちらの作品のほうが攻略としてはずっと簡単だと思う。
「対人念動力」の主要三要素、「威力」「射程」「持続」の値によって見られるイベントが決定するが、基本は「威力」「射程」の2つ。
空シナリオと美織シナリオでこの2つのパラメータの値の組合せを徹底的に試せば、殆ど確実に全てのイベントを見ることが可能。「持続」の値は早いうちに上昇させてしまおう。
こんな人におすすめ:
アブノーマル派、やるゲー派、凌辱派、放尿派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 時間封鎖と非常によく似た概念を導入しているので、姉妹作品といっても差し支えないくらいかもしれない。
「時間を停止」→「対象を制御して操作」という意味ではコンセプトが少しアクティブになったと考えられるのかも。
- あまり濃い内容の凌辱作品ではない。
作品の主人公である和樹の求めるおもしろいシチュエーションやイタズラを実現したら、それらがたまたま凌辱系に偏っていたという感じに近い。
とはいえ、基本的に凌辱系の作品には違いないのでそこは認識した上で手に取ろう。
- エッチシーンも多いが、シチュエーションの多さに注目すべき作品のように思える。
服や水着を脱がす、下着姿で行動させる、自慰させる、エッチをする、放尿させる……等々、ソフト系からややハード系まで様々なシチュエーションが用意されているので、
プレイしてみれば気に入るシチュエーションやCGの2つや3つはきっと見つかると思う。
- 絵にはやや個性があるので好みが分かれそう。絵を優先するか、シチュエーションやコンセプトを優先するか。そのあたりもプレイ如何の判断材料になってくると思う。
シチュエーションはオフィシャルサイトのCGを見てある程度見当を付けよう。
- お気に入りのキャラクターは空と若菜。若菜はサブキャラクター扱いにしてはよく描かれていると思う。プレイの中盤あたりまではメインキャラクター扱いだと完全に信じ込んでいた。
かわいい系で、サブキャラクターにはもったいないかも?
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Windows 18禁 |
盗んで my Heart |
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LOVERSOUL
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2005/04/28 |
★☆☆☆☆ |
盗んで!?my Heart(榊原ゆい)/ハートを盗まれたなら(佳織みちる)/Next Phase!(長月碧+佳織みちる) |
★★★☆☆ |
(C)2005 LOVERSOUL
(C)2005 LOVERSOUL
(C)2005 LOVERSOUL
ゲーム概要・シナリオ:
世に散らばる名作と呼ばれる作品。そのうち特定のものを全て集めると何かが起こる……? そんな噂が流れる中で世間では怪盗犯罪が横行していた。
三月晴(やよいばれ)学園に通う藤ノ宮兎々子もその1人。相棒の織部鈴之丸とチームを組んでお宝とされる名作をねらい、夜ごと活動しているのだ。
その名も高き(?)「怪盗バニー・ザ・テイカー」とはまさに彼女のことであった。
キャラクター属性:
同級生、下級生、メイド。
主題歌:
- 盗んで!? my Heart
榊原ゆいの歌うオープニング主題歌。詩はおもしろいと思うんだよね。ロック調。
- ハートを盗まれたなら
佳織みちるの歌う癒し系ソング。
- Next Phase!
長月碧と佳織みちるの歌うエンディング主題歌。バッドエンドで流れる歌なんだが、詩がなんとも……かなりブッ飛んでいます。
システム:
- ムービーのスキップができない。長いことが多いので差分回収プレイのときに毎回見るのはちょっと面倒。
- サウンドモードの音量が小さい気がする。聴きにくい。
- セーブデータはMy Documentsに保存されている。
プレイ時間:
10時間程度。
攻略:
- 攻略難易度は低い。セーブとロードを使って全選択肢を網羅するようにすれば大丈夫なはず。
こんな人におすすめ:
コメディ派。
▼コメント▼
- メインシナリオに関係のない記述が多すぎ。
怪盗がメインのはずなのにそれ以外の日常での描写がやたらと多くてテキストも長かったので、そのうち何がメインなのかわからくなってきて……。
コメディをやるのはいいんだが、メインシナリオに組み込むか少なくとも関連はさせてほしい。
- 世界設定や人間関係の説明不足。
- 兎々子や主人公が実は変身できるだとかいう現象が何の説明もなく当然のように行われているので、初めて読む人には意味がわからない。
「ここはそういう世界なんだ」と言われればそれまでだが、もう少しわかりやすくしてくれてもいいと思う。
- 主人公の「ウイングモード」などという専門用語(?)にも説明がないので理解に苦労する。
- 結局、バニー・ザ・テイカーの正体が兎々子だということは目黒にはバレているのか、いないのか?……バレているんだと思うけど、なんかいまいちピンとこないんだよねぇ。
- 「選択肢を間違えると兎々子がつかまってしまい、凌辱シーン」とあったので、シナリオ中で何度も発生する怪盗シーンごとにパターンがあるのかと思っていたら、2通りだったようで期待はずれ。
- 取扱説明書が妙な方向におもしろい。「このゲームのエッチな使用方法」みたいなことがたくさん書かれている。
ここまでのレビューを総合すると、制作側のノリをユーザーに押し付けすぎのような気がするんだが。
これではついていけない人もいると思うよ。この点はまずかったかな。
- メッセージスキップ中にいきなりWindowsXPが再起動されるという怪現象が多発。なんなんだ? それ以来プレイするのがちょっとこわい。
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Windows 18禁 |
ねがいの魔法。 |
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Tarte(閉鎖)
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2003/07/25 |
★☆☆☆☆ |
ねがいの魔法(楠鈴音) |
★★★★☆ |
(C)2003 Tarte
(C)2003 Tarte
(C)2003 Tarte
(C)2003 Tarte
> ――あしたのおべんとうに、ハンバーグがありますように。
> ――ケンカしたともだちと、なかなおりできますように。
> ――かえりみち、いつもほえるイヌがほえませんように。
そんな些細な「ねがいごと」を叶えてしまう力のあった主人公、加藤学。
そんなこともすっかり忘れていた学園最後の夏休み。クラスメイトが転校したり、同級生が隣に引っ越してきたりといろいろなことが身の回りで動き出す。果たして今でも「ねがいごと」を叶えられるのか。
自分を周囲の女の子との未来へ導いてくれる力はあるのか。そんな夏休みがいま、始まる。
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、年上。
主題歌:
- ねがいの魔法
楠鈴音の清涼系ソング。郷愁や憂えを誘うような感じ。いい歌だと思う。
システム:
- Runnerシステム
主人公の関心度(攻略対象キャラクター)の順位を決めるシステム。上位に設定すればそのキャラクターを攻略しやすくなり、下位に設定若しくは設定しないと攻略は難しくなる。
また、新たに選択肢やメッセージが出現したり、出現するはずの選択肢やメッセージが出現しなくなったりもする。ゲームの途中で順位を変更することもできる。
何故、「Runnerシステム」っていうのか? それは知らない。
- Feelシステム
主人公がヒロインに想いを寄せているか、ヒロインが主人公に想いを寄せているか。そのパラメータ。画面上に「Feel」と表示され、シナリオ進行やイベントが変化する。
- ノーマルモード/ハードモード
ハードモードではRunnerシステムやFeelシステムが作動しても画面に明示されない(攻略が難しい)。ゲーム開始時にどちらかを選択する。
- おいちょかぶ
おまけモードにトランプの「おいちょかぶ」がある。これはちょっと珍しいかも。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- 目当てのキャラクターを「Runnerシステム」で上位に設定する。そうすると選択肢やシナリオ進行もかなり楽になるはず。
こんな人におすすめ:
学園モノ派。
▼コメント▼
- 「Runnerシステム」と「Feelシステム」……斬新なんだけれどもちょっと複雑でややこしい(?)かも。シナリオの分岐も複雑。
- 冒頭のフレーズや「おいちょかぶ」に惹かれて買ったのだが、「ねがいの魔法。」というタイトルや
その「ねがい」を叶える「力」がシナリオの何処に活かされているのかがよくわからなかった。立夏・寧々子・華弥ルートだとタイトルとの関連が少しわかりやすいかも。
- 発言者の名前が画面に表示されないので、見ただけでは誰の台詞なのかわかりにくい。
- 選択肢は多め。
- エッチシーンに入る過程がいきなりで、ムードがいまいち足りていないかも……。
- 白いスクール水着――通称「白スク」――が見られる。
- CGモードを見ると、CGのそれぞれに名称が付いていることがわかる。これは気に入った。
- 本編の「おいちょかぶ」のシーンでループしてしまうことがある。バグだと思われる。
- おまけモードのトランプの「おいちょかぶ」。「シッピン」とか「クッピン」とか、なんだか懐かしいなぁ。「嵐」の他に「吹雪」もなかったっけ? 「おいちょかぶ」のルールについてはここでは割愛。
ルールを知りたい人は作品をプレイしてね。よく教えてくれますよ。
- 「クイズ100問組み手」は……本当に真面目にやるか? かなりたいへんだ。
※引用記号(>)の付いた文章はオフィシャルサイト内からの引用です。
それらの文章の著作権は全てTarteにあります。(C)2003 Tarte
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Windows 18禁 |
ねこねこファンディスク2 |
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ねこねこソフト
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2003/12/12 |
★★★☆☆ |
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(C)2003 ねこねこソフト
ゲーム概要・シナリオ:
ねこねこソフトのファンディスクその2。PS2へ移植された名作「120円の冬」もここに含まれている。コンテンツは、
というねこねこソフトらしさ。
キャラクター属性:
いろいろ。
主題歌:
システム:
- 普通のようで普通じゃない。隠し要素があったりするので、いろいろクリックして探してみよう。
プレイ時間:
10時間程度。
攻略:
こんな人におすすめ:
ライトシナリオ派。
▼コメント▼
- やはり「120円の冬」だよなぁ。これが一番いい。
- ファンディスクだから、まぁ、こんなものでしょう。
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Windows 18禁 |
覗いちゃだめっ!~ドキドキ女子寮かんさつ~ |
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スワンマニア
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2007/12/14 |
★★★☆☆ |
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(C)2007 スワンマニア
(C)2007 スワンマニア
ゲーム概要・シナリオ:
家庭の事情により転居・転校を余儀なくされた小山葎はやや憂鬱な気分で親戚の管理している新居へと向かっていた。そして辿り着いた建物と住人をよくよく見てみれば……なんと、そこは女子寮だった!
なし崩し的にそこへ住まうことになってしまう葎だったが、そこは女子寮。周囲は女の子ばかりでどうしても気になる。
しかも自分の部屋から他の女の子の部屋を覗ける穴が開いていることを発見。これは覗くしかあるまい……とばかりについつい隣の部屋を覗いてしまう。
そこには楽しく歓談中の女の子や着替え中の女の子、そしてオナニーをしている女の子の姿まで! 葎は憂鬱だったこの女子寮住まいに少しの楽しみを見出したのだった。
キャラクター属性:
同級生、上級生。
主題歌:
システム:
- シンプル。妙に凝った作りになったりしていないあたりがむしろプレイに集中できるかもしれない。
- 覗きモードになったら画面上の矢印マークをクリックすることで覗き視点を動かすことができる。覗いている雰囲気を少し味わえるので試してみよう。
- イベントCGのシーンではCGを見やすいようにテキストウィンドウが小さくなる。さらに表示位置が変わることもある。これはいわゆる「小さな親切」というものかもしれない。いいと思う。
プレイ時間:
8時間程度。
攻略:
- 特に難しくはない。目標の女の子寄りの選択肢を選べばまず間違いなく進める。
こんな人におすすめ:
やるゲー派、覗き派、ライトシナリオ派、短時間プレイ派、ロープライス派(\2,940-)。
▼コメント▼
- この作品のポイントはなんといっても覗き視点。普通のイベントCGとは違った楽しさを味わえる……かも。特殊なシチュエーションが好きな人には向いているかな。
- シナリオは至ってシンプルで「やるゲー」に近いが、そこまで濃厚なエッチシーンというわけでもない。お手軽にプレイできる安価な作品ということになるのかな。
- シナリオが複雑で長い作品はたいへん、或いはプレイする時間が殆ど取れないという人にはお勧め。
ここ最近は長編作品が増加傾向にあるので、こういった作品もしっかりと残していったほうがいいと思う。プレイヤー層には様々な人たちがいるんだから。
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Windows 18禁 |
バイナリィ・ポット[詳細]あり |
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オーガスト
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2002/02/22 |
★★★★★ |
First Avenue(masa)/Colors of Infinity(masa)/Verdure(-) |
★★★☆☆ |
(C)2002-2004 August
(C)2002-2004 August
(C)2002-2004 August
(C)2002-2004 August
ゲーム概要・シナリオ:
2004/03/26に通常版が発売された。初回限定版はプレミア。
ネットワークへ接続することで擬似世界を五感で感じることのできる「ワールド」。
エナジーワークス社の開発した巨大なアミューズメント施設ともいえるこのワールドは専用のヘッドギアを装着して回線を接続、ログインするだけで誰でも楽しむことができるので世界中で流行している。
人間の五感に感じる刺激の再現もリアリティに溢れるのでゲームどころではなく現実と殆ど同じような体感があり、
しかも現実の世界では実現できないようなこともプログラムやデータとしてワールド内に持ち込むことにより実現できる。容姿や年齢、性別を変えることだって可能。
プレイヤーには「キャスト」と呼ばれる、人の姿をした擬似人格プログラムが付いて案内をしてくれるので初心者のワールドプレイヤーも次々と増加している。
芦原洋一もそんなワールドプレイヤーの一人。だが単なる一プレイヤーではなく、
パーティを組んでワールド内で発生する事件や犯罪を自発的に取り締まる「クリミナルハンターズギルド」に所属する一流ハンターとして「アキ」の名を馳せ、日々活躍している。
そんな彼の現実での世界はワールドへ接続する端末を抱えるネットカフェ「バイナリィ・ポット」の店長であり、
昼間は何人ものウェイトレスとともに店を経営し、夜はワールドのハンターとして活動するという2つの顔を持っている。
ウェイトレスたちからも初心者のワールドプレイヤーが生まれてアキについて回ろうとするが、
ワールド内にも違法なウイルスやドラッグが横行していることを知り、危険なハンターを務めているアキとしてはとても心配でもある……。
昼は現実世界のカフェ、夜は擬似世界のワールドという同じ仲間と2つの姿で触れ合うS・F物語。
キャラクター属性:
幼なじみ、従妹、年上、年下。
主題歌:
- First Avenue
masaの清涼系ソング。リズムも清涼感もいいんだが、ちょっと聴きにくい。録音状態のせいかな?
- Colors of Infinity
masaの歌うエンディング主題歌のようだけれど、一応挿入歌ということになっている。
- Verdure
エンディング主題歌。歌詞はありません。音だけで表現するのって余計に難しかったのではないかな。
システム:
- カフェ内での行き先選択と通常の選択肢によりシナリオが分岐する。カフェ内では女の子のいないポジションには行けない。
- 立ち絵のバリエーションがなくて、このあたりが初期のゲーム感を漂わせている。表情の変化はメッセージウィンドウ左側のミニウィンドウに表示される顔イラストの変化で楽しもう。
- カスタマイズは特筆なし。特に不便も感じない。
- 音楽モードでは1曲ごとに説明が付く。でも曲というよりもタイトルの説明?
プレイ時間:
15時間程度。シナリオの重複をスキップできるので早く読み終わるほうだと思う。
攻略:
- 難しくはないが、シナリオは2人1組のペアになっているのでどの子とどの子がペアになるのかを考えて攻略すると内容がわかりやすい。特にミリィがどの子とペアになるのかはよく考えよう。
- CGは普通に全てのシナリオを読み進めれば手に入るが、処女作ということもあり少なめ。
こんな人におすすめ:
ウェイトレス派、シナリオ重視派、短時間プレイ派、ロープライス派(通常版)。
▼コメント▼
- まさかS・Fだとは思わなかった。S・Fでディテクティブ……最も予想外だったこと。近未来のサイバーテロはこうなるのか?
- 初回限定版は有名なプレミアゲーム。実際にプレイしてみても途中で嫌気が差すことなく次へ次へと読み進めたくなったのでやはりいいゲームなんだと思う。その理由には、
- 距離を超えて人と出逢う
- 現実で出せない自分の性格を出せる(変身願望?)
- 現実ではなかなか得られないチャンスを得て自分自身を活かせる
といった「実際に行ってみたい」という憧れを誘う世界設定があり、プレイヤーの共感を誘うのかな、と。
世界観とか「ドラッグ」なんていう用語なんかもよくできていると思うし、そういうのも魅力かな。
だが、その一方でログアウト不能やシステムバグによる障害などの危険が伴う世界でもあることを忘れずに。
- 「ワールド」っていう意外にシンプルな名前が好き。
- 現実風刺が利いていて、ワールドを舞台に様々な事件を描くことで現代の人間が間違った道へ踏み込んでしまう可能性について触れている。
- S・F捕物帳ともいえるなかなかのアクション活劇……なのに、いざ本格的なバトルとなると記述や描写がいまいちあまいかな? ナレーションの状況説明だけで終わってしまったりする。ちょっと惜しい。
- 作品解説では「さあ、主人公の軸足はどちらの世界に置くことにしようか?」と謳っているのだが、結局のところそういった選択はできない。
だから例えば、現実メインルートとワールドメインルートを分岐する選択肢があってどちらも甲乙つけがたく充実していると更に良かった。というか、そこまでできていたらもう完璧すぎるか。
- 身長設定が妙に細かい。何故、小数第1位?
- などなど荒削りなゲームではあるし、やや危なっかしいところもあるので、自分なりに「ここはこう変えてみては……」などと考えてみたりもしたが、楽しそうな改善案が結構あれこれと思いつく。
「今だったらこうできるのに」というスタッフの呟きを見かけたけれど、自分でも考えてみてその気持ちはよくわかった。でもそんな荒削りながらもそこにおもしろさが見える。
それがバイナリィ・ポットであり、その人気の秘密でもあるんだと思った。
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Windows 18禁 |
ぱすてるチャイムContinue |
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アリスソフト
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2005/06/17 |
★★★☆☆ |
Dreaming Continue(NANA)/虹の向こうのHorizon(URAN・ICHIKO) |
★★★☆☆ |
(C)2005 アリスソフト
(C)2005 アリスソフト
(C)2005 アリスソフト
ゲーム概要・シナリオ:
通称「ぱすチャC」。
ヒューマン(人間)とエルフの混在するルーベンス大陸にある冒険者育成学校である光綾学園へ転校してきた主人公、薙原ユウキは、そこでふたつの再会とふたつの出逢いを果たす。
幼なじみ、かつての先輩、同級生、エルフ。ユウキは一人前の冒険者になることを志す傍らで誰と仲良くなってゆくのか……。そしてどんな謎を解明するのか……。
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、上級生、エルフ。
主題歌:
- Dreaming Continue
NANAの歌うオープニング主題歌。
- 虹の向こうのHorizon
URANとICHIKOの歌うエンディング主題歌。
システム:
- テキストを読むノベルパートとコマンド式戦闘のロールプレイイングパートの二段構成。
- 主人公の装備のみ気にしていればよいところが便利(仲間の装備は自動的にパワーアップ)。
プレイ時間:
45時間程度。
攻略:
- 主人公と目的の女の子のタイプは別々にしたほうが攻略効率が良い。
- 回復キャラクターなしでもダンジョンを進める程度の難易度。
- スカウトは便利だ。どんなパーティーにも自分はいるのだから、自分のスカウト能力はレベル2くらいまで上げておいて損はない。
戦士+スカウト、魔法使い+スカウト、神術士+スカウト……。戦士を目指しておけば差し当たり問題はないかな。
こんな人におすすめ:
学園モノ派、ロールプレイイング派。
▼コメント▼
- 簡単なファイナルファンタジーをやっているような気分。
難しくなく、おもしろい。おもしろいが、物語の進行にはどうしても時間が掛かるため、CGを早く見たい人には不向きかも。
- ダンジョンのマップは自動的に再生成されるので同じプレイを繰り返すことはない。とはいえ、同じといえば同じようなものなんだけれどね。あとはパーティーを変える等して楽しもう。
- リナのタイトミニ姿がたまらなく好きだ♪
- いやいや、フィルが黒タイツだとは思わなかった♪
- 斎香センパイの黒ボディコン+胸ポチもいいっ♪
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Windows 18禁 |
BackStage |
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TJR
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2008/08/08 |
★★★★☆ |
BackStage(柚木まき) |
★★★★☆ |
(C)2008 TJR
(C)2008 TJR
(C)2008 TJR
(C)2008 TJR
ゲーム概要・シナリオ:
俳優志望、しかし経験の場はあるが見せ場はない。そんな芸能志望者にはよくある悩みを抱えつつも一生懸命頑張って活動している諸橋光明。
あるとき届いた突然の連絡。それは学生時代に演劇部で憧れていた先輩、水鏡京香からの誘いだった。
「――舞台をやろうと思うんだが手伝ってくれないか?――」
憧憬というよりはむしろ崇拝に近い対象でさえあった京香。今は演出家である彼女の力を信じ、光明は参加することを決意。
しかしそこに待っていたのは舞台未経験者ばかりの或る意味で素人集団、その取り纏め役だった。
声の演技はすれど舞台には立ったことのない声優の二ノ宮アリス、アイドルの上山ゆとり、ストリートダンサーの久瀬安美、尊敬すべき先輩の妹で自分の後輩にも当たる水鏡沙織。
もちろん光明本人にもキャストとしての役割はあるのだが、今回はこのメンバーの取り纏めが京香の意図らしい。
団体(敢えて「劇団」とは書かない)の名称は「バックセット」。これは本番の舞台の舞台裏やそれまでの過程にある苦労・衝突等にスポットライトを当てた、まさに舞台裏の物語。
キャラクター属性:
声優、アイドル、年上、女子校生。
主題歌:
- BackStage
柚木まきの清涼系ソング。前作と同じく作品名と同じタイトルの主題歌。雰囲気も似ており、非常に明瞭でわかりやすい歌。
システム:
- 選択肢によるシナリオ分岐。前作よりはほんの少し難しくなっているのかな。でも悩むほどのレベルではないので特に余計な心配をすることなく楽しめる。
- 音量が小さいので台詞を聞き取りづらい。舞台上で本当にこんなことがあったら由々しき事態なのだが(苦笑)。
プレイ時間:
35時間程度。前作に比べるとかなり長くなった。
攻略:
- 基本的には目的の子を優先する選択肢を選べば良い。
- 水鏡京香シナリオは、他のシナリオをプレイしてそれらの内容を踏まえた上で最後にプレイするほうが感動が強い。これをお勧め。
こんな人におすすめ:
純愛派、シナリオ重視派。
▼コメント▼
- 人は何故「表現」したがるのか、見てもらいたがるのか。これが本作品の最も大きなテーマ。各キャラクターごとに細かいテーマはあるけれど究極的にはここに辿り着く。
そしてその理由は様々。仕事だから、好きだから、楽しいから、仲間が一緒にいるから……答はひとつではない。
内的必然性、外的影響力、どちらも悪くはない。ただ、はっきりとそれを知らずに続けていることは良しとしない。
自分がその名の通りステージという名の舞台、人生という名の舞台において自分を表現する目的とその理由、そして目標をきちんと見定めよう。
- この作品はいわゆる「守・破・離」の「破・離」のあたりの話。「守・破・離」とは……
- 守(しゅ):物事の基礎を忠実に守って身に着けてゆく初期の段階。
- 破(は):慣例を破り、独自の手法や世界観を見つけてゆく段階。
- 離(り):自分の流派を確立・完成し、基礎や慣例から離れてゆく究極の段階。
この作品はこのことを訴えており、水鏡京香本人がまさにこの言葉そのものを象徴する存在である。まさに「バックセット」は水鏡京香の「守・破・離」への挑戦のステージなのだ。
なお、「バックセット(backset)」という言葉自体の意味は「時代の流れへの逆行・抵抗」。
- 「星の王子さま」の演目で主人公である「飛行士」と実質的には本人と同じ扱いのその語り部である「ぼく」を「使い分ける」のではなく「別々の配役にした」のは興味深かった。
「飛行士」と「ぼく」は同じ人物ながら異なる動きをする。物体(身体)として目に見えるものと心という目に見えないものを両方ともに「見える形で」演じようという画策だ。
「飛行士」の心を具現化したものが「ぼく」。結局は「目で見えるもの」しか我々には見えないということなのか? しかしこの発想には佳境となる「天守物語」よりも感動させられた。素晴らしい。
- 演劇に限らず「舞台出演」の経験者ならばわかるような専門用語や苦労、そして楽しみなどが非常に多く取り入れられている。これも作品の楽しさに一役買っている。
- 舞台はやったもん勝ち!(キャストの強み?)……いざ本番舞台になってしまえばスタッフは手出しできない。役者の天下。
- 間違えても堂々としていれば観客にはバレない。ときにはそんな度胸も重要。
- 百万回練習しても一言間違えれば無駄に終わる、そんな世界。でもその一瞬のために役者は長い時間、場合によっては一生を捧げるものだ。
- 「水鏡(みかがみ)」と「水鏡(すいきょう)」の使い分けがわからない。
京香は最初の集合の自己紹介で「すいきょうきょうか」と発言していた。妹の沙織を呼ぶときも「水鏡沙織(すいきょうさおり)」と呼ぶ。芸名だろうか?……いや、それにしては作品内での不統一が過ぎる。
京香は大手芸能プロダクションを手掛ける父親……つまりは家族に反発してこの「バックセット」を作ったから、
敢えて「私は家族(≒父親)とは異なる」という意味で「すいきょう」を使うのだろうか。このほうがまだ納得できる解釈だ。
それとも……単純に収録ミス? ただ、この「水鏡(すいきょう)」がキャラクター紹介の「酔狂先生」の「酔狂(すいきょう)」に掛かっていることは確かだ。それ以上のことは……わからない。
- 京香の「よし、よし」はいい響きだ。聞いていて癖になる。
- 「星の王子さま」と「君を乗せて」(「天空の城ラピュタ」主題歌)の内容が酷似していることに気が付いたが、あの歌にはそんな経緯があったのだろうか? 同じ世界観やほぼ同一のフレーズがいくつも現れる。
関係……あるのだろうか。自分が調べた限りではそれらの間に因果関係は見つけられなかったのだが……。
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Windows 18禁 |
Happy Planning~しあわせの総和~[詳細]あり |
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ユノ(閉鎖)
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2004/03/19 |
★★☆☆☆ |
しあわせの総和(一純悠人)/敦子ちゃん GO! GO! Featuring イグアナくん(多田敦子&神林美紗) |
★☆☆☆☆ |
ゲーム概要・シナリオ:
久しぶりに再会した幼なじみの様子がおかしいことに気づいた主人公は、昔の彼女の姿を取り戻そうとして周りの人と協力して彼女のことを調べ始める。
主人公の周囲に次々と起こる不思議な現象は、どうやらとんでもない能力を持った幼なじみの彼女を巡って飛び交う「幸せ」のエネルギーに秘密があるらしい。
その原因にはどうも自分も関係しているらしいと知った主人公は自分自身や「幸せ」を集める幼なじみ、それから周囲のみんなの「幸せ」の在り方を模索する……。誰とどんな「幸せ」を築くかは主人公の行動次第。
自分が誰かとエンディングを迎えるということは、その陰では他の誰かが……!?
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、上級生、先生、自治会長(委員長)、友達の妹。
主題歌:
- しあわせの総和
一純悠人の歌うオープニング主題歌。主人公と幼なじみの思い出が歌われていて、アレンジされてBGMにも使用されている。
- 敦子ちゃん GO! GO! Featuring イグアナくん
ゲーム中のキャラクターである多田敦子&神林美紗が歌うとされるエンディング主題歌。なかなかおもしろい(笑)。
システム:
- プレイ画面は縦書き・右から左への文庫本形式で、これが真新しい。
絵がイベントCGも含めて全て文庫本の本文の背景として半透明に表示されるなど、読むことに非常に重きを置いた構成をしている。
- 目次と称したショートカットがあるのはうれしいかも。
- 「最初から読む」のと「目次」のプロローグから読むのとで既読判定が違ったような? 内容は同じなんだけど。
プレイ時間:
15時間程度。内容の重複もあるのでそこをカットすればわりと早く読み終わる。
攻略:
- 攻略手順は全く問題なし。順調に進むでしょう。
- CGは、エッチシーンの多いキャラクターとそうでもないキャラクターとがいる。
ヒロイン格の美紗と香津美はイベントでのCGの使い方が優遇されているような。1つのシーンの描写のために2つ以上のCGを使ってみたり。
こんな人におすすめ:
シリアス派(シリアスじゃない場面もあります)、哲学ゲーム派、短時間プレイ派。
(テーマがテーマなので学園モノという感じはあまりしない。)
▼コメント▼
- 地球上に住んでいる全ての人間の「幸せ」の総量は一定である――つまり、誰かが幸せになればその分誰かが不幸せになる――という思想を訴える作品。
まず、このコンセプトに興味がなければプレイしてもしょうがないという感じで、興味があればプレイしてみても良し。ただし、話の展開に納得できるかどうかは別問題。
- 各キャラクターのシナリオがわりと短めで展開が急なのが少し残念。
- CGはギャラリーで見るのも手だが、本編の半透明状態で見るのもかなり美しいかも。
- キャラクターの絵は少し憂えを帯びていてこのシナリオの内容に適していると思う。
- 何気に体験版のほうで良いことを言っています。
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Windows 18禁 |
パティシエなにゃんこ |
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ぱじゃまソフト
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2003/02/28 |
★★★★☆ |
放課後のパティシエ(SAKKO)/笑顔にメリークリスマス(海原エレナ)/君と奏でる季節(SAKKO) |
★★★★☆ |
(C)2003 PAJAMAS SOFT
(C)2003 PAJAMAS SOFT
(C)2003 PAJAMAS SOFT
(C)2003 PAJAMAS SOFT
ゲーム概要・シナリオ:
通称「パティにゃん」。
2010/10/29にWindowsVista/7に正式対応した「パティシエなにゃんこ Standard Edition」が姉妹ブランドのLillianから発売された。
廉価版価格の「Standard Edition」とはいえ、その同梱物は非常に充実している。
- パティシエなにゃんこ DVD版
- パティシエなにゃんこ スーパーアペンドディスク
- パティシエなにゃんこ オリジナルサウンドトラック(2枚組)
この作品のファンであれば是非とも入手しておきたい。
高級住宅街の一角に建つケーキ屋「ひよこ館」。
そこは向かいの大手ケーキ店「ショコラ・ル・オール」よりも遥かに規模は小さいながらも、従業員もお客さんも区別なくケーキが好きで楽しめるアットホームな雰囲気でちょっとは名の知れた店である。
しかし或る日店長が身体を壊し、そこへ息子の矢口翔一が臨時の店長代理として戻ってくることになるが、彼は父親を嫌っていた。
それは母親の最期のときに父親が母親よりもケーキを取って母親へ会いに行かなかったためである。
「ケーキを作ることでみんなと一緒に笑うことができる」「ケーキで人を幸せにできる」を信条としていた父親だったが、翔一は父親を嫌うあまりその信条をも嫌いに、果てはケーキまでをも嫌いになりかけていた。
そんな複雑な思いを抱えて「ひよこ館」へ戻ってきた翔一はちょっとしたきっかけから謎の「ねこ魔法使い」のミオに出逢い、夜になるとねこになってしまう魔法をかけられてしまう。
季節はもうじき冬。クリスマスを来月に控え、ケーキ屋は最も忙しい時期を迎える。翔一の前途多難なパティシエとしての物語が、いま始まる。
キャラクター属性:
幼なじみ、妹、ウェイトレス、魔法使い。
主題歌:
- 放課後のパティシエ
SAKKOの歌う癒し系ソング。しっとりとして落ち着いた上品な歌である。
- 笑顔にメリークリスマス
海原エレナの歌う挿入歌兼エンディング主題歌。元気な歌で冬の寒い時期にどこか心を温かくしてくれる効果があると思う。
- 君と奏でる季節
SAKKOの歌うエンディング主題歌。
システム:
- シナリオの途中で現れる通常の選択肢と行き先マップ上でのキャラクター選択がある。
- カスタマイズはちょっと少なめ。メッセージの制御なんかがもう少しできても良かったかもしれない。メッセージスキップ速度はかなり遅め。
プレイ時間:
30時間程度。
攻略:
- 特別難しい点はないと思う。基本的には通常選択肢よりもキャラクター選択を重視しよう。
- 妹の茉理は攻略対象キャラクターと呼んでよいのかどうかが微妙だが、おもしろいエピソードが多いので選択してみよう。もしかしたら12/05の茉理お風呂イベントを見るのが少し難しいかもしれない。
- 亜里咲は行き先マップ上にあまり登場しないが、基本的には冬華寄りで攻略しよう。或る地点に亜里咲シナリオへの分岐点があるのでそこを見逃さないように。
こんな人におすすめ:
コメディ派、ほのぼの派、ドラマティック派、ファンタジー派、じっくりプレイ派。
▼コメント▼
- 制作チーム(ブランドではなく)のデビュー作ということもあって作品中にまだやや荒削りな箇所が見られるが、ほのぼのとした雰囲気の中で訴えることはきちんと強く訴えており
それをプレイヤーが感じることのできる良い作品だと思う。
- 主に笑顔、幸せ、絆を作品のテーマとしており、その媒介役としてケーキ及びケーキ屋を題材としている。
美味しいケーキを作る人たちもそれを食べる人たちも笑顔と幸福感を共有し、そして絆を固いものにすることができるという物語。
この際、テーマを訴えるために持ち出すものはなんでも良かったと思われるが、そこで敢えて甘くて一般的に好かれ、高級感やイベント感のあるケーキを取り上げている。
抽象的なテーマを具体的なもので比喩して訴えるための常套手段だが、それなりに良い選択ではないだろうか。
- 主人公の翔一の抱える悩みと他のキャラクターの抱える悩みは表現こそ違えど究極的には同じものであることが多い。
そこに気をつけて、どのようなシナリオ構成であり、どのように問題を解決してゆくのかをしっかり読み取ろう。簡潔に述べると自己矛盾及び得心感のない葛藤である。
- 短そうに思えて実はわりと長いシナリオ。各キャラクターのシナリオ同士での共有部分が意外と少ないためだ。
- 絵の輪郭線が鋭く直線的というか、シャープ。これはこの制作チームの特徴であり癖でもあると思う。
好きな人は好きだろうし、嫌いな人は嫌いだろうし、気にしない人は気にしないと思うが、自分の好みに合うかどうかを一応確認しておこう。
- シナリオで度々現れる「FISH ON」ってどういう意味だ? 「かかった!」かな?
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Windows 18禁 |
花と乙女に祝福を |
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ensemble
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2009/05/29 |
★★★★★ |
Maiden's Garden(片霧烈火)/ひみつのストーリー(片霧烈火) |
★★★★☆ |
(C)2008-2009 Will/ensemble
(C)2008-2009 Will/ensemble
(C)2008-2009 Will/ensemble
(C)2008-2009 Will/ensemble
ゲーム概要・シナリオ:
聖(セント/セイント)ルピナス学園。超一流と呼ばれるようなお嬢様ばかりが在籍する高嶺の花の女学園。
月丘晶子もルピナスの生徒であったが健康の事情から長期欠席することも多く、ついに双子の兄の月丘彰が妹の晶子に変装して退院までの約1ヶ月を乗り切ることに。
しかしクラスメイトで一番の仲良しである名木城都にはすぐに彰の変装を見破られてしまうが、彰の説得によってどうにか協力してくれることになった。
元々彰と都も古くからの知り合いだったというのが話を穏便に運べた理由でもある。
さて、園芸部に所属する晶子(彰)と都であるが、ちょっとしたきっかけから晶子が生徒会の手伝いをすることになり、何故か学園の一大イベント「立藤の会」(たてふじのかい)で集客勝負をすることに。
しかも生徒会側が勝利した場合は晶子が翌年の生徒会長に就任するという事態。
晶子(彰)は自分の勝手で「本物の」晶子にそんなことをさせるわけにはいかないと思ってなんとしても生徒会長就任の事態だけは避けなければいけないと考えたが、
ルピナスの学園長からは「園芸部と生徒会のどちら側について今年の立藤の会を迎えるか、よく考えて行動するように」と諭され、安易に逃げることだけを考えてはいけないと気が付く。
園芸部と生徒会のそれぞれで手伝いをするうちに、自分を慕ってくれる下級生や最初は見えていなかった生徒会や生徒会長の境遇も知ることになり、
晶子(彰)は短い1ヶ月という期間にルピナスに深く関わっていくことになる。
そして園芸部や生徒会の組織そのものが抱える問題点や所属する生徒たち個人個人が持つ悩みにも直接触れることになり、
晶子(彰)は「女同士としての」友情や恋愛感情に真剣に悩み、そしてそれを徐々に深めていくことになる。
キャラクター属性:
女子校生、クラスメイト、上級生、下級生、妹、双子。
主題歌:
- Maiden's Garden
片霧烈火の清涼系ソング。さっぱりとした明るい歌で、どことなくコメディタッチな印象もある。
- ひみつのストーリー
片霧烈火のエンディング主題歌。
システム:
- 選択肢によるシナリオ分岐。選択肢とシナリオ分岐の傾向はわかりやすい。
- 主人公ボイスは絶対にONにしてプレイしたほうが楽しいと思う。女装した彰とはいえ殆どが晶子の声なので。
- システム的なカスタマイズ機能は少ない。メッセージウインドウの透明性が高すぎる気がしたが、残念ながらこれは調整できない。
- 演出をOFFにしていても自動的にONに戻ってしまうことがある。タイトル画面を経由したりおまけシナリオや回想シーンを読んだりしたときに発生するみたいだ。
- セーブデータが単一ファイルに纏められているタイプ。CG表示判定、既読判定、セーブ箇所等々の全てが単一ファイルなので当然だがデータ整理などはできない。微妙に不便かもしれない。
プレイ時間:
30時間程度。
攻略:
- 目的の子を優先する選択肢を選べば良いが少しわかりにくいものもいくつか。基本的には二択か三択だが、シナリオ分岐条件を満たしていないと強制的に一択にされてしまうことがある。
だがこのおかげで攻略しやすいキャラクターと攻略し難いキャラクター、それに関連する選択肢を特定しやすい。もしかしたら眞弥子の攻略が少し難しいかも。
- エンディングは8種類ある。各攻略対象ヒロイン以外のエンディングは意外とわかりやすい位置に配置されているので、
どのヒロインのシナリオにも進まないような選択をすればそれほど難しくなく辿りつけると思う。
こんな人におすすめ:
純愛派、コメディ派、学園モノ派、お嬢様派、乙女の園派、友情派、体操着・ブルマ派、シナリオ重視派。
▼コメント▼
- 友情物語。愛情よりも純愛よりもとにかく友情。そう思った。女同士の友情。
主人公と妹が双子というのはそれを描くための副次的な設定にすぎないと感じた。「双子の妹という設定が気に入った!」と思って購入するとちょっと的外れかもしれない。この作品では友情を是非感じてほしい。
- やはりメインヒロインは都ということになるのかな。聖佳とどちらが優先されているのかを最初は迷ったがプレイし終えてほぼ確信した。
それに都のシナリオは非常によく作られているので、メッセージをスキップしたりせずにじっくりと理解して読んでほしい。きっと感動できると思う。
- シナリオの要所要所にコメディの要素を散りばめてあるので読み疲れることはあまりないと思う。
でも各シナリオの終盤のクライマックスはきちんとシリアスに書き上げていて、単なるコメディで終わることはないという緩急のバランスのよく取れている秀逸なシナリオ。
また、都にはあっさりと見破られてしまう彰の女装だが、他のヒロインに対しては「女装して女子校に潜入」という設定は
バレそうで微妙にバレない絶妙な位置を保ちながらシナリオの後半まで維持させていて佳境で効果的に明かしている。よくできている。
- 読んでいて少しややこしい箇所もあると思うが、シナリオと表現の複雑さは女性同士の友情関係や恋愛関係の難しさの象徴でもあるといえるので、これは良いことだと思う。
ややこしいと感じたら理解できるまでじっくり読み返そう。シナリオを深く理解しておいて損をすることはない。それだけに値するエンディングが待っているはずだから。
- 眞弥子シナリオの最終展開はいくらなんでも急激過ぎると思う。なんだか肩透かしを受けた気分。
晶子(彰)に課せられた最終関門の答えもすぐにわかってしまったし、全シナリオの中でここだけは唯一褒められない箇所かな。
- 「花」というと美麗な印象があるが、「園芸」というとたちまち地味な印象に早変わりしてしまう。
この作品は「花」の下地となっている「園芸」の過程を非常に大切にし、メインヒロインが自ら堂々と「園芸部所属」「園芸家志望」と名乗りを上げることでその重要性を訴えている気がする。
陰の見えない努力、その上に美麗な「花」がある。陰の存在を忘れてはいけない。
- 基本的には女性上位で彰の立場は弱いが、これは女子校をテーマにした作品ではよくあることで面白味のひとつでもある。女性上位といっても女性側に嗜虐性があるわけではないので。
- イベントCGやエッチシーンでの待遇にはキャラクターによってかなり格差があり、都・聖佳・志鶴は優遇されている。
都はメイン扱いで聖佳は準メイン扱いだから理解できるが、志鶴のエッチシーンでの優遇振りはどうしてだ??
- 追加エピソードでいいから晶子と彰を交えた後日談や過去の思い出話を読んでみたかった。
- 筋金入りのお嬢様学園にしてはスカート丈や頭髪ファッションにかなりの自由度がある点については少々驚き。この手の学園はもう少しお堅いのでは?
- ブランドの処女作でこれだけよくできた作品をリリースできるとは素晴らしい。これならば次回作以降にも期待ができる。こんなに満足できた処女作は本当に久しぶりだ。
- 綾音にはもっと活躍してほしかった。やればいろいろできるキャラクターなのに登場しただけで殆ど使われていなかったので惜しい。
- 存在感の薄いキャラクターの名前。
- 園芸部部長:宇佐見沙枝(うさみさえ)
- 担任の先生:水城美穂(みずきみほ)
特に先生の名前はオフィシャルサイトでも紹介されていない非常にマイナーなネタ。ここまで細かくチェックした人、どのくらいいたかな?
また、目立つヒロイン格のキャラクターと目立たないキャラクターがごく身近に混在しているという設定は、
「植物の世界には目立って注目される『花』と目立たない『雑草』とがあるが、どちらも確かに存在している」ということを暗喩しているように思える。
そうでなければシナリオの中枢となる園芸部の部長をここまで陰の存在にする必要があるのだろうか?
- 「ルピナス」というのは園芸植物の一種。時々耳にする名称なので調べればすぐにわかると思う。そして姿を見ればもっと納得。意外と身近な植物なんですよ?
- お気に入りのキャラクターは都と……存在感の薄い(苦笑)部長こと宇佐見沙枝かな。都はかなり人気がありそうだね。
- この作品で一番のツンデレは妹の晶子だと思う。そう思った人、他にもいるかな?
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Windows 18禁 |
はぴねす! |
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ういんどみる
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2005/10/21 |
★★★★★ |
ZERO(佐藤裕美)/
Catch Your Dreams!!(神坂春姫 as 榊原ゆい)/雪の記憶(高峰小雪 as 日向裕羅)/It's my ミラクル☆(柊杏璃 as 成瀬未亜)/明日のキモチ(小日向すもも as 安玖深音)/
目覚めの朝(榊原ゆい・日向裕羅・成瀬未亜・安玖深音) |
★★★★★ |
(C)2005 ういんどみる
(C)2005 ういんどみる
(C)2005 ういんどみる
(C)2005 ういんどみる
ゲーム概要・シナリオ:
瑞穂坂学園。そこには普通科とは別に「魔法科」なる科が設置されている。しかもそこの生徒はなんと8割が女子であり、優等生の神坂春姫、占いが人気の高峰小雪、神坂春姫を追うNo.2の柊杏璃といった美少女揃い。
ある夜、その魔法科の校舎が謎の爆破によりなくなってしまったため、魔法科の生徒が普通科に臨時編入されることになり、普通科の生徒は大喜び。
しかし謎の爆破は一介の事件ではなく、どうやら瑞穂坂学園魔法科に安置される秘宝に関係があるらしい……。
キャラクター属性:
魔法少女、妹、同級生、上級生、下級生。
主題歌:
- ZERO
佐藤裕美の元気ソング。こういう歌が得意な人だね。
- Catch Your Dreams!!
榊原ゆいの歌う、神坂春姫のエンディング主題歌(キャラクターソング)。
- 雪の記憶
日向裕羅の歌う、高峰小雪のエンディング主題歌(キャラクターソング)。
- It's my ミラクル☆
成瀬未亜の歌う、柊杏璃のエンディング主題歌(キャラクターソング)。
- 明日のキモチ
安玖深音の歌う、小日向すもものエンディング主題歌(キャラクターソング)。
- 目覚めの朝
ヒロイン全員の歌う、真の(?)エンディング主題歌。
システム:
- 文字が大きくて読みやすく、疲れにくい。
- 音声(音量)のバランスが悪いような気がする。それともサウンドボードのせい? もう少し音声を大きく、BGMを小さくしてもらえるとありがたい。
- キーには各機能をかなり細かく割り振ることができる。
- カーソルの自動追尾他、システム的には洗練されていてとても使いやすい。
プレイ時間:
35時間程度。
攻略:
- 特に問題なし。
- まずは神坂春姫か柊杏璃から進めましょう。
- もしも高峰小雪のノーマルエンドに辿り着けないという状態に陥ったら、グッドエンドシナリオに入れる選択を後ろからひとつずつ不適切なものに交換してゆくのが確実だと思う。
こんな人におすすめ:
学園モノ派、ファンタジー派、佐藤裕美派。
▼コメント▼
- 人の幸せの在り方を追究する物語……と書くと大げさか。各キャラクターの現在(いま)の在り方を知り、またそれに気がつくまでの物語。
同じく「幸せ」を題材とした作品である「リリミエスタ」とも比較してみよう。
- ありがちだが、プレイしていておもしろかったほうに入れていいと思う。物語の先が気になって、ついつい先へと読み進めてしまった。シナリオが優秀なのかな。魔法大戦は読んでいておもしろい!
- 雄真(主人公)の「はぴねす!」だけではなく、伊吹の「はぴねす!」も追求しているところが気に入った。
- 魔法。それ単体ではその善し悪しは決められない。それは科学もまた同じことだ。
- 絵はういんどみるらしくかわいい。
- たしかに生徒手帳には「女子の制服を男子が着てはいけない」とは書いていないだろうな。うん。
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Windows 18禁 |
はぴねす!りらっくす |
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ういんどみるOasis
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2006/07/28 |
★★★★★ |
はぴでい♪(榊原ゆい)/with you...(佐藤ひろ美) |
★★★☆☆ |
(C)2006 ういんどみるOasis
(C)2006 ういんどみるOasis
(C)2006 ういんどみるOasis
(C)2006 ういんどみるOasis
ゲーム概要・シナリオ:
はぴねす!のファンディスク。内容は、
- ショートストーリー×7
- まーじゃんもりらっくす(2人打ち/4人打ち麻雀)
キャラクター属性:
魔法少女、妹、同級生、上級生、下級生。
主題歌:
- はぴでい♪
榊原ゆいの元気ソング。ちょっと電波系かな?
- with you...
佐藤ひろ美の歌うエンディング主題歌。
システム:
- 文字が大きくて読みやすく、疲れにくい(はぴねす!同様)。
- 音声(音量)のバランスが悪いような気がする。もう少し音声を大きくしてもらえるとありがたい(これもはぴねす!同様)。
- キーには各機能をかなり細かく割り振ることができる。
- カーソルの自動追尾他、システム的には洗練されていてとても使いやすい。
- 2人打ち麻雀はちょっとしたストーリーのようになっている。勝ち抜き戦。
プレイ時間:
35時間程度。
攻略:
- ショートストーリー→2人打ち麻雀→4人打ち麻雀の順版で攻略することになるかな。
- 麻雀では貯めたMPを消費して、雄真やパートナーになったキャラクターの魔法を使って麻雀を有利に進めることができる。特に2人打ち麻雀では積極的に使うほうが良いと思う。
- 雄真が立直をしてしまうと自摸/捨牌が自動になり、小雪(タマちゃんで1飜)・伊吹(必ず海底自摸)・音羽(相手の副露禁止)・準(相手の立直禁止)の魔法が使えなくなってしまうので十分注意。
- 伊吹との対局中、伊吹が魔法で海底自摸をして上がった場合、沙耶が雄真のパートナーになっていても魔法(持ち点の減少半減)が起動できないような……?
- 2人打ち麻雀での雄真の魔法レベル(Lv)は99まで上がる。
こんな人におすすめ:
学園モノ派、ファンタジー派。
▼コメント▼
- 幸せの在り方を追求するのではなく、各キャラクターと幸せ(ハッピーエンド)になってからのお話(後日談)という感じ。
- なんていうか……画面がにぎやか。立ち絵に4人以上立ってそれらが動いたり、会話もにぎやかで画面効果も多い。
- どのゲームにも好きになれないキャラクターが1人くらいはいるものだけれど、このはぴねす!シリーズにはそういった好きになれないキャラクターがいない。
これも「はぴねす!」の魅力のひとつなのかな?
- 伊吹は前作(はぴねす!)での活躍ぶりからして、ヒロイン格に格上げしてもいいと思う。で、今回格上げされたというわけか。
でもまだなんかサブキャラクターっぽいんだよねぇ。今回のパッケージ絵では大きく取り上げられていたけれど人気があったのかな? 個人的にはすごく好きなんだけどなぁ。
- システムははぴねす!から引き継いでいて良い。
- エッチシーンはわりと長めかな?
- ファンディスクにしてはちょっと時間がかかるかもしれない。
- 沙耶のショートストーリー「戸惑いのバースデー」がちょっと良かったかもしれない。
- 準のショートストーリー「ぱちねす!」を見て、準って結構いろいろ考えているんだなぁ、と思った。
- 準が正面を向いた立ち絵は珍しかった。
- パエリア(杏璃のマジックワンド)って食べられるんだ……。
- 沙耶のマジックワンドはサンバッハっていうのか……忘れていた。
- 沙耶のキャミソール(下着)姿はいいなぁ……。
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Windows 18禁 |
遥かに仰ぎ、麗しの[詳細]あり |
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PULLTOP
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2006/11/24 |
★★★★★ |
風のRhythm(ゆうか)/with a smile(ゆうか)/遥かに仰ぎ、麗しの(凰華女学院声楽隊) |
★★★☆☆ |
(C)2006 Will
(C)2006 Will
(C)2006 Will
(C)2006 Will
ゲーム概要・シナリオ:
通称「かにしの」。
新しい赴任先へ向かうバスに揺られていた新任教師、滝沢司。しかしそのバスの着いた先は辺境の地とも呼べるような何もない場所だった。確認してみる。「凰華女学院」。間違いはないはずだった。
暫く戸惑っていた司だが歩き出して漸く目的地の正門へと到着する。そこは司の想像を遥かに絶する広大な敷地のお嬢様学院だったが、どうにも人数が少ない。
いくら「凰華女学院」の「分校」だからといって、あまりにも学院生の人数が少なすぎはしないか? そんな様々な疑問の晴れない司だったが、実はここは一見普通でも
様々な理由があって外の世界から隔絶された不幸な境遇にあるお嬢様たちが集合している特殊な学院なのであった。
キャラクター属性:
お嬢様、女子高生。
主題歌:
- 風のRhythm
ゆうかのサイレント系ソング。
- with a smile
ゆうかのサイレント系ソング。
- 遥かに仰ぎ、麗しの
凰華女学院声楽隊の斉唱による、凰華女学院の学院歌。
歌っているのは登場キャラクター(女性または学院生)全員? 「斉唱」というわりにはパートが2つくらいに分かれているように聴こえるんだけれど、本当にこの名称で良いのだろうか。
システム:
- 通常の選択肢によるシナリオ分岐。
- カスタマイズには余計な要素はないが、これで十分であろう。
プレイ時間:
50時間程度。なかなか奥の深いシナリオだと思うのでじっくり読むことをお勧めする。
攻略:
- 本校系学院生と分校系学院生にはっきりと分かれている。分校系学院生のシナリオのほうが選択肢が少しややこしいかな。でも気にするほどではない。
こんな人におすすめ:
お嬢様派、純愛派、学園モノ派、ドラマティック派、シナリオ重視派、長時間プレイ派、じっくりプレイ派。
▼コメント▼
- 長い。しかしよくできた作品だと思う。物語の主人公である滝沢司の持つテーマとそれぞれのお嬢様の抱える問題点の持つテーマをうまく絡み合わせて非常にうまく表現しており、
プレイの長さに見合うだけのシナリオは堪能できると思う……たぶん。その意味では結構読み応えがあると思う。詳しくは実際にプレイするか、詳細レビューをご参照のこと。
- この作品のシナリオは一筋縄ではいかない。起承転結を見て一段落したかと思ったらすぐにそれを覆す疑惑が持ち上がったり、さらにそれが覆されたり。二転三転、なかなかもって複雑。
それに他キャラクターのシナリオとの関連性も深く、他キャラクターのシナリオを読むことで明かされる真実なんかもいくつかある。シナリオをよ~くじっくりと読みましょう。
- 大事なこと(キーワード)は度重なり、プレイヤーに向けて訴えかけられている。時には回想シーンとして、時には全く同じ台詞を繰り返して、時には全く別の表現で。
- シナリオ展開は矛盾のないように丁寧に作られている。が、そのために長い。一長一短?
- 本校系学院生のシナリオが個人的問題のように纏め上げられているのに対して、分校系学院生のシナリオは社会的問題風な表現が強いような気がする。個人的には本校系学院生のシナリオのほうが好き。
- 3番目のサンプルCGを最初に選んだときの理由は単に「綺麗だから」だったが、実際にプレイしてこのCGがどれほど重要で、大切で、重みのあるCGなのかがよくわかった。
詳しくは実際にプレイしてみることをお勧めする。たぶんレビューの言葉だけではあの感動を表現しきれないと思うから。
- 主人公の性格故か、シナリオの根幹部分がどことなくショコラ~maid cafe "curio"~に似ているような気がする。
- 栖香の渾名だが、「寮の標準時」「寮の時刻表」等、不統一なので統一してほしかった。個人的には「寮の標準時」を推奨。
- ところどころに「凰華女学園」という表記が見受けられる。ここは「凰華女学院」でしょ? 大切なところを間違えちゃいけませんよ、PULLTOP!
- BGMの「風薫る朝」は5拍子か? 珍しいな。結構いい曲で気に入った。
- BGMにワルツが多い。これもお嬢様らしさの演出に一役買っている。
- 読点「、」とカンマ「,」と小数点「.」の使い方が不統一であり、ちょっと読み違えそうになった。
- > 「総面積は23、798平方キロで御座います」
→ 23.798(にじゅうさんてんななきゅうはち)
- > 「せいぜい2、300メートルといったところ」
→ 200~300(にさんびゃく、にひゃくからさんびゃく)
- > 「学院生1人あたり、43万3962.2641平方メートル」
- > 「94、38%」
→ 94.38(きゅうじゅうよんてんさんはち)
- > 「120、3メートルだよっ」
→ 120.3(ひゃくにじゅってんさん)
- > 「98、5だよっ」
→ 98.5(きゅうじゅうはちてんご)
- > 「0.1%の味だ」
- > 「総面積は23.798平方キロになります」
間違えずに全部読めますか??
- 発言者の表記がおもしろい。特に発言者の名前がまだはっきりしていないときは、
- > 声の主
- > 長い名前のメイドさん
- > 名前が長すぎる女の子
- > 暁先生と呼ばれていたよな
- > 仁礼と云う名らしい
- > 桜の精OR委員長
- > かなっぺ?
などなど。まだ他にもいっぱい。メモを取っておくのがちょっと大変だった(笑)。
- 選択肢は前半に集中、イベントCGは後半に集中している。
- 三嶋鏡花と上原奏も攻略対象キャラクターだと思っていたんだが……攻略できないの?!
- 「デジャヴ」って「deja」と「vu」で切れるんだ。知らなかった~。
- 「甘酒」が夏の季語だというのは……初めて知った。
- 好きなキャラクターは八乙女梓乃と仁礼栖香かなぁ。性格的には好対照だが、どちらの性格も好き。
- この作品に限ったことではないけれど、美少女ゲームのノベル部分って結構難しい漢字が使われている。
勉強になる。
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全てWillにあります。(C)2006 Will
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Windows 18禁 |
はるのあしおと |
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minori
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2004/07/23 |
★★★★☆ |
春-feel coming spring-(原田ひとみ)/笑顔の約束(鷹月さくら)/Be Catch!(桜井美鈴)/Engagement(まきいづみ)/素敵な未来を(白石杏) |
★★★★★ |
(C)2004-2006 minori
(C)2004-2006 minori
(C)2004-2006 minori
(C)2004-2006 minori
ゲーム概要・シナリオ:
通称「はるおと」。
東京で恋愛と就職に失敗して故郷の芽吹野(めふきの)へ帰ってきた桜乃樹(さくらのたつき)は、立ち直ることができずに閉じこもり気味の生活を続けていた。
そんなところへふと飛び込んできた故郷の女子校での臨時教師の話。樹は自分を試す意味も含めてその話を受ける。
失敗したとはいえ目指していた教師という職業を偶然にも手に入れた樹だったが、それは想像以上に難儀なものだった。いや、樹は教師の難儀さなど想像してもいなかった。
教師になる目的、教師になってからやりたいことなど考えていなかったのだ。
そんな樹は女子校の教師や生徒たちに出逢い、囲まれ、ぶつかっていきながら自分を見直してゆく。
それは例えば故郷で再会した従妹を守り続ける力を身に着けようと決意することであったり、離れていてもずっと自分を想ってくれていた幼なじみの気持ちを受け入れることであったり、
周囲や特別な人に認めてもらうための努力であったり、自分と同じように寂しかった少女を支え、ときには支えられながら一歩ずつ前進してゆく決意をすることであったり……。
そんなゆっくりと成長してゆく青年の物語。いや、成長すべき自分に漸く気がつきそれを望んで模索し、はじめの一歩を見つける物語。
キャラクター属性:
幼なじみ、従妹、女子高生。
主題歌:
- 春-feel coming spring-
原田ひとみの清涼系ソング。
これから出発する樹を応援するようなイメージの曲。小気味良いマーチのオープニング主題歌。
- 笑顔の約束
鷹月さくらの清純系ソング。悠のエンディング主題歌。
- Be Catch!
桜井美鈴の清涼系ソング。和のエンディング主題歌。
- Engagement
まきいづみの清純系ソング。ゆづきのエンディング主題歌。
- 素敵な未来を
白石杏の清純系ソング。智夏のエンディング主題歌。
この後ろ4曲って……同じ曲、だよね? アレンジでキャラクター性を表現したっていうわけだよね? なかなか洒落たことをするじゃないの。
ものすごく気に入った! 文句なしの★5つだ。
システム:
- カスタマイズはだいたい普通かな。システム設定画面の黒板の落書きみたいなのがはるおとののどかな雰囲気にとても似合っていていい感じ。
- ポインタを画面右下へ持っていくとメニューがポップアップする。洒落ている。
- 分岐数のわりにセーブ箇所は結構多い。
- OP/EDムービーの連続再生ができるなど、ちょっとしたことへの配慮がある。
- 音楽モードではグライコが表示されたりするなどの凝りも見せている。
- 「Panicモード(ママが来た!)」がある。ワンクリックで画面を隠し、ミュートにするという優れもの。誰かに見つかりそうになったときにどうぞ(笑)。
「ボスカミングボタン(Boss coming button)」っていうものを聞いたことがあるけど、この「ママが来た!」と同じことなんだね、きっと。しかし笑える、これ。使わなかったけれど、めちゃくちゃ気に入った。
プレイ時間:
25時間程度。とにかく読む。ひたすら読む。
攻略:
- 全く以って問題なし。でもいきなり低確率の悠を攻略した自分は運が良かったのか、悪かったのか?
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、田舎ゲーム派、シナリオ重視派。
▼コメント▼
- 分岐は極めて少なく、読むためにあるゲーム。シナリオをじっくりと理解することに集中できるのでそれはいいと思う。
- メインキャラクターの名前は植物系……桜乃、藤倉、楓。サブキャラクターの名前は色系……赤根、青井、浅黄、緑川、桃園。
桃は植物だろ、という言い分もあるかもしれないが、それはいいとしてなんとなく気に入った。これって「芽吹野」という町の名前とも関係があるのかな。
- 楓ゆづきにハマった。容姿も内面も気に入った。ついでにシナリオやムービーも。ゆづきはCG枚数は控えめだけどシナリオには力を入れたのかな?
- 一般にEDムービーというものはシナリオに使われたCGを使って過去を回想するものと未来を映すものの2タイプがあると思うが、はるおとは近未来を描いているのがとても爽快で良い。
- CG総数400枚以上(差分含まず)と非常に充実しているのだが、なにもここまで量を増やさなくても済んだ話だと思うが? たしかにシナリオを盛り上げる効果はあるが、画面効果が多過ぎ……クリックが多かった。
スピードプレイ重視の人には面倒に思えるかな。いろいろと疲れる。片面2層DVDと発売延期までしてすべきことだったのだろうか。
- ときどきWind-a breath of heart-に近いコンセプトのようなことを言っているが、
別の箇所ではWind-a breath of heart-に喧嘩を売るようなことも。そういう他作品との絡み合いを見るのもおもしろい。
- 音楽メディアとしてオリジナルサウンドトラック「Solstice」と
アレンジ版や新曲を収録した「はるのうた」を発売。
- 自分自身が成長すべき段階にいるということに気づきその手段を見つけるまでの過程を丁寧によく書いていると思うが、満足度は★4つにした。
その理由だが、「We always keep minority spirit」とは制作ブランドであるminoriのコンセプト。
う~ん、このはるおとは「minority spirit」とまではいかないような気がする。このシナリオ、他の作品でも普通にありえそうなんだよね。ここで★1つ減点。
次回作はもっともっと「minority spirit」であることを願う!
※当作品のレビューのサンプルCGは当サイトの管理人の自己責任によって転載しております(メーカー様確認済)。
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Windows 18禁 |
さくらのさくころ―はるのあしおと Pleasurable Box― |
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minori
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2006/03/31 |
★★★☆☆ |
とどけて、My Heart!(原田ひとみ with 桜鈴シスターズ)/いつか、また(原田ひとみ) |
★★★☆☆ |
(C)2004-2006 minori
(C)2004-2006 minori
(C)2004-2006 minori
ゲーム概要・シナリオ:
通称「さくさく」……?
はるのあしおとのファンディスク。内容は以下のとおり。
- ショートストーリー×11
- 花札(こいこい)
- はるのあしおと The Movie 桜鈴奪還(20分程度のアニメ)
キャラクター属性:
幼なじみ、従妹、女子高生、年上。
主題歌:
- とどけて、My Heart!
原田ひとみ with 桜鈴シスターズの歌う、「桜鈴奪還」のオープニング主題歌。
- いつか、また
原田ひとみの歌う、「桜鈴奪還」のエンディング主題歌。
システム:
- はるのあしおとと同じ。「Panicモード(ママが来た!)」も健在。使わないけれど。
プレイ時間:
8時間程度。
攻略:
- ショートストーリーはとにかく読む。各話30分程度で読めると思う。
- 花札は相手が強いときと弱いときがあるようだが、キャラクター別に強さの設定は特にないみたい。時の運、かな。
- 「桜鈴奪還」は見る。とにかく見る。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、田舎ゲーム派。
▼コメント▼
- 読むためにあるゲームという点ははるのあしおとの頃から変わっていない。
ただ、今回はエッチシーン中心のショートストーリーで構成されているという違いはある。ショートストーリー各話のエッチシーンはわりと長め。
- はるのあしおとでは実現されなかったサブキャラクターとのエッチシーンや花札対戦等、サブキャラクターが優遇されている。
- 各ショートストーリー同士が微妙に時間的に掠っているのがいい。「同じ時間を別の人はこんなふうに過ごしていた」という感じ。
- ファンディスクにしては画像が多いと思う。150枚程度。
- 赤根和美+浅黄樹里+青井奈々子のシナリオの最後に流れる歌詞の入ったBGMの歌、タイトルは何ていうんだ? 歌詞は??
- 花札は12ヶ月(12回戦)勝負だと長いから6ヶ月(6回戦)勝負でプレイした。また、テンポ良く進められて気持ち良いし、アイテム等のある「イカサマ勝負」ではないからおもしろい。本気の勝負ができる。
- 花札のBGMは3種類あるけれど、テンポが速くて元気なほうが好きかな。楠木先生のは切迫しすぎ。
- この花札は楽しくてハマった。対戦相手は赤根和美と浅黄樹里がお気に入り。BGMも楽しいし、キャラクター的にもなんだか気に入った。
- 「桜鈴シスターズ」って誰?
※当作品のレビューのサンプルCGは当サイトの管理人の自己責任によって転載しております(メーカー様確認済)。
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Windows 18禁 |
晴れハレはーれむ |
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SMEE
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2008/07/11 |
★★☆☆☆ |
晴れ→恋心(茶太) |
★★☆☆☆ |
(C)2008 SMEE
(C)2008 SMEE
(C)2008 SMEE
(C)2008 SMEE
ゲーム概要・シナリオ:
隣に住んでいる幼なじみの秋山琴子、遥か彼方のアンドロメダからやってきたという自称王女の小松川ありす、
何故か家の前でたまたま行き倒れ状態になっていた野々村香澄、階段を転げ落ちて偶然出逢った大財閥の令嬢の綾小路葛葉。
そんな4人がみんな揃って自分のことを好きだと言い、何故か全員揃って同居するハメに。理由はわからないが一度に4人の女の子から好かれてしまい、しかもそれはどうやら本気のようで……。
筋書きもなにもなく突然訪れた1対4のハーレム生活!
キャラクター属性:
幼なじみ、お嬢様、同級生、委員長。
主題歌:
- 晴れ→恋心
茶太の歌う主題歌。「はれのちこいごころ」と読む。ハーレム系の作品にありがちな騒がしさは抑えられており、少し静かな印象。
システム:
- ある程度のカスタマイズ、セーブ箇所、装飾機能が備わっているので読み進めるに当たって不都合はないと思う。
- BGMに比べて音声の音量が小さいので聞き取りにくい。これはちょっと扱いにくいのでどうにかしてほしいところ。
差し当たってはBGM音量を下げて音声音量を最大にするしかないのだが、それでもちょっと聞き取りづらい。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- 単独のキャラクターを攻略するのであれば、難しく考えずに一途な選択肢を選べばよい。
- 作品名から察するに当然だが、ハーレムイベント攻略が存在する。この場合は全員を満遍なく選択すると良い。特定の段階まで選択の進んだキャラクターが複数いれば、複数プレイのイベントが始まる。
単独攻略のときとは異なる選択肢を見かけたら迷わずにそれを選択しよう。そして全員がこの条件を満たすように最後まで選択すればハーレムエンドに辿り着く。
- 誰も攻略しないような選択肢を敢えて選んでいると、委員長の南沢優子シナリオに入れる。
こんな人におすすめ:
コメディ派、学園モノ派、やるゲー派、おしかけゲーム派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- とにかく、難しく考えてはいけない作品。名称からもわかるようにコンセプトが完全に破天荒なので気楽に、素直に、プレイしよう。
シナリオの整合性とか説得力とか、そんなところを難しく考える必要はないのだ。
- この作品のセールスポイントのひとつである「うれし恥ずかし服装透過パッチ」。予約特典として付属するものなので今からの入手は難しいが、
これは適用すると特定(とはいえ殆ど)の女の子の立ち絵がみんな裸状態になってしまうという画期的なアイディア。でも見慣れると少し飽きるかも。
それに新しい服を着た場合などにそれを見られないのでやや新鮮さに欠けるし、ファッション的な楽しみ方ができなくなってしまうという難点もある。
セーブデータは共通で使用できるので、両方見て自分が気に入ったほうでプレイするのが一番いいと思う。
- 作品コンセプトに似合わず(苦笑)、時々難しいというか感心させられることを述べており、見直してしまうことがある。
ただ、よく注意していないと軽いノリの根幹シナリオに流されてしまうので、それを味わいたい人はシナリオを注視・精読すること。主に優子とのやり取りで見落としをしないように。
- 香澄のBGMが五拍子でどことなく不思議な雰囲気を醸し出すのに成功している。
最近、混合拍子を使う作品が増えてきたのでだんだん慣れてきてしまっている人も多いと思う(=気がつかない)。
一昔前まではゲームに混合拍子の曲なんてまず使わなかったけれど、最近はちょっと乱用気味??
- 優しいのと優柔不断は全然違う? 多くの作品でよく語られることではあるが、この作品でもこれが隠れたテーマになっている。
要旨は2つ。「選べないでいること」と「選ばないでいる」こととは別物なんだということ。
それから「選ぶ」ことは他の選択肢を「捨てる」ことでもあるということ。
他作品ではらずべりーの主題歌や、
この作品と同じような境遇にあるプリンセスブライドでも語られているので比較してみるのも悪くはないかも。
- 「学園モノ」にしては珍しくスクール水着やブルマのシーンがない。ハーレムのコンセプトには合わなかったようだ。
- およそ予想通りだったが委員長の南沢優子を攻略できたのはなかなか気に入っている。委員長攻略、基本だよね☆
- デフォルトのインストールディレクトリが「晴れハレはれーむ」なんだが、そこは気にしたら負けか??
- 個人的に好きなキャラクターは委員長の南沢優子と綾小路葛葉かな。自分としてはどちらも甲乙付け難い。
- 今回はあまりにもノリが軽過ぎたと思う。処女作のリリミエスタがそれなりに感動できる作品だったので、
今回の「別の意味でお気楽過ぎる」作品コンセプトと内容にちょっとがっかり。また次回作に期待、かな?
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Windows 18禁 |
ぴあ雀 |
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カクテル・ソフト
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2007/02/23 |
★★★☆☆ |
みらくるキッス(織姫よぞら&AiAi)/2.5次元の足音(み~こ) |
★★★☆☆ |
(C)2007 COCKTAIL SOFT/HQ (C)FANDC.CO.JP
(C)2007 COCKTAIL SOFT/HQ (C)FANDC.CO.JP
(C)2007 COCKTAIL SOFT/HQ (C)FANDC.CO.JP
(C)2007 COCKTAIL SOFT/HQ (C)FANDC.CO.JP
ゲーム概要・シナリオ:
ズバリ、脱衣麻雀。この手のゲームにはあまり深いシナリオはないんですねぇ。ファンディスクみたいなものだし。つまりは麻雀で勝って女の子の服を脱がそう!……というわけですな。
というわけで、脱衣麻雀が好きな人はLet's play!!
キャラクター属性:
Pia♥キャロットシリーズに登場する女の子たち。
- 木ノ下れおな
- 木ノ下留美
- 椚あやの
- 久我原美森
- 西明寺美湖
- 御堂千尋
- 八重樫香苗
- 堀内さな
- 衣坂小春
主題歌:
- みらくるキッス
織姫よぞら&AiAiの歌うオープニング主題歌。
- 2.5次元の足音
み~この歌うエンディング主題歌。
どちらもそれなりに爽やかな歌である……と思う。
システム:
- Pia♥キャロットシリーズに登場する女の子と順次対戦してゆくStory Modeと一度勝利した相手と再戦できるFree Battle Modeがある。
- 脱衣シーンとエッチシーンは静止画像ではなくてアニメーション。
- コンフィグはそれなりにできるが、あまり気にする必要もないかな。
- セーブ箇所は100箇所。絶対にそんなに必要ないと思う。自分は1箇所しか使わなかった。
プレイ時間:
10時間程度。
攻略:
- まずはStory Modeでひたすら対戦し、最後まで進めてエッチシーンを鑑賞する。
- 次にFree Battle Modeで壁紙を手に入れる。
こんな人におすすめ:
脱衣麻雀派、コスプレ派、ライトシナリオ派。
▼コメント▼
- 脱衣麻雀。そして正統派麻雀ではないと思う。
シナリオの終盤で対戦相手が急激に(理不尽に?)強くなったりするからきちんとした正統派麻雀を楽しみたい人には不向きかもしれないので、そういった人にはちょっとおすすめしにくいかも。
自分は脱衣麻雀は大好きなので「麻雀ゲームだったらなんでもこい!」という感じなんだが。
個人的にはエッチシーンよりも脱衣シーンのほうが好き。あの1枚ずつ脱がしてゆくのがなんだか妙にそそられるというか。
- 対戦相手が強いことがあるとはいえ自分が強いこともあるので、ひたすら繰り返しプレイすれば必ず攻略できる。運が良ければ勝てるし、運が悪ければ負けてばかり?
- 自分の持ち点が必ず10,000点から始まるのが微妙にすっきりしなかったが、ゲームの難易度調整のためにもこの程度に設定するのが良かったのかな?
- 絵は綺麗なほうだと思う。Pia♥キャロットシリーズを知っている人にはおなじみかな?
- Pia♥キャロットシリーズが好きな人は手に入れておこう、というのはひとつの購入要素としてあるかもしれない。
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Windows 18禁 |
ひかえぃ! |
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STELLAR
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2006/07/07 |
★★★★☆ |
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(C)2006 STELLAR
(C)2006 STELLAR
ゲーム概要・シナリオ:
今や空前の木戸黄門(!)ブーム。そんなとき、ちょっとしたきっかけから主人公の永瀬裕太は不思議な印籠を手に入れる。
この印籠、3人1組で使うもので、1人が印籠を持ち「この紋所が目に入らぬかっ……様になるぞっ」と黄門様役を指名すると残りの1人は悪代官役となり、黄門様役の言うことを何でも聞かなければならない。
幼なじみの高梨夏姫とクラスメイトでアイドルの上月愛と3人で最初のうちは他愛もない命令をし合っていた3人だが、そのうちに「服を脱げ」「エッチなことをしろ」と命令がエスカレートしてゆく……。
キャラクター属性:
幼なじみ、アイドル、女子高生。
主題歌:
システム:
- 「印籠システム」とかがあるとおもしろかったのかもしれないが、残念ながら普通の選択肢。
- バックログ中に左クリックや右クリックをしても直前の状態に戻れないのがやや使いにくいかも。
- カスタマイズは普通にできる。
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
こんな人におすすめ:
ライトシナリオ派、短時間プレイ派、ロープライス派(\3,150-)。
▼コメント▼
- 「昨日買ったもの(←実はブラジャー)を裕太に見せろ」、「服を脱げ」とか「体重を調べる(ために服を脱ぐ)」なんていう命令はおもしろかった。
印籠の力に逆らえずに服を脱ぎ出している様子がよく表現されていると思う。
- どうせなら「ケツを叩け」「くすぐれ」「スカートで逆立ちをしろ」「ワキ毛の処理を禁止する」なんていう命令も見てみたかった。
- 夏姫の黒タイツは脱がさないで半脱ぎにしてほしかった。
- 愛の性格を大人の世界を渡った結果の計算高さと書いているが、あれは元々そういう性格のような気もするぞ。
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Windows 18禁 |
微少女 |
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たぬきそふと
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2009/12/18 |
★★★★☆ |
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(C)2009 TanukiSoft
(C)2009 TanukiSoft
(C)2009 TanukiSoft
(C)2009 TanukiSoft
ゲーム概要・シナリオ:
女子学生に囲まれた学園生活を夢見ていた秋津一佳(あきついっけい)は、パソコン授業の特別講師として姫ヶ丘女子学園への採用を果たした。
一佳は女子学園の講師になってやりたいことをあれこれと思い描いていた――気に入った女子学生と仲良くなってエッチなことをしたり、最終的には親しい関係になって彼女として付き合ったり――。
だが迂闊に手を出せば当然の如く解雇の危険もあるので、遠くから女子学生たちを眺めているだけの日々がずっと続いていた。
そんなある日のこと。教頭先生から「進学校への転向のための授業科目の見直し」の一環により一佳の担当であるパソコン授業を廃止し、
そう遠くはないうちに自分が退職を余儀なくされる可能性があることを知らされる。
このままでは夢見ていた女子学生に囲まれた楽園生活が終わってしまう。しかし、エッチなこともできずにこのまま終わらせたくはない。
そう考えた一佳はこれまで仕方なく心の奥へと抑え込んでいた欲求を解放し、女子学園でやってみたいと考えていたことをついに実行し始める。
気に入った女子学生の体操着姿や水着姿を覗き見したり、エッチな道具やシチュエーションで誘惑してみたり、いたずらしてみたり……。
そして偶然にも事がうまく運ぶうちに一佳の行為は次第にエスカレートしてゆき、やがては女子学生たちを性の快楽へと連れ込んでゆくのであった……。
キャラクター属性:
女子校生、先生。
主題歌:
システム:
- 二択~四択でシナリオが分岐する。
- システム面のカスタマイズ機能は簡素だが、文字サイズを拡大できるのは非常に読みやすいので好印象。
- いつでもゲーム画面を自動的に*.jpg形式に変換して保存してくれる「スクリーンキャプチャ」機能が標準で実装されている。
- エッチシーンに限らず、ゲーム中の殆どのシーンをイベント回想モードで見ることができる。
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
- 難しい選択肢は全くないので、攻略したい女の子に関連した選択肢を素直に選択すれば良い。
- シナリオ(=エンディング)は4種類あるが、各キャラクターのシナリオ(=エンディング)を達成した後に特殊なエンディングを見られるシナリオへ進むのが最善だと思う。
なお、最初のプレイからいきなり特殊なエンディングに到達できるか否かは未調査。
こんな人におすすめ:
学園モノ派、制服派、体操着・ブルマ派、スクール水着派、競泳水着派、微乳派、ライトシナリオ派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 「微少女」の名の通り、年下や幼女体型の女の子に焦点を当てた作品。これが好きであることがこの作品を購入することの第一条件になることは間違いない。
- 服装は制服(ブレザー、ベスト)、体操着、水着、白衣、私服というように、攻略対象キャラクターが3人だけにしてはわりと充実している(私服の割合はかなり低い)。
下着描写も当然あるが……これは服装に含めるのかな?
- シナリオの内容がかなり軽いのでプレイしていて疲れない。でも精読するとところどころでシナリオ展開に無理があるような気もする。
- 各キャラクターとのエッチができるシナリオに入る前段階がいわゆる「仲良くなるシナリオ」というよりは、「(エッチな)いたずらをして気を惹くシナリオ」になっているところが特徴。
この前段階のシナリオが結構おもしろかった。
- パッケージには各キャラクターの持つコンプレックスが専門用語で書かれている。
- 渡瀬珠希:インフェリア(inferior)……劣情
- 橘京花:ナルシシズム(narcissism)……自己顕示欲 ※日本では「ナルチシズム」とも呼ばれる。
- ハルナ・アルトネン:ニンフェット(nymphet)……幼女体型 ※「性的魅力を持つ9歳~14歳の少女」が原義。
これは……余計にわかりにくいかもしれない(苦笑)。でもおもしろい試みだとは思った。
- キャラクターごとのイベントCGやエッチシーンの数に殆ど差がない。これはある意味でメインヒロイン的位置付けのキャラクターを設定せずに、全キャラクターを平等に扱っているともいえる。
なので、どのキャラクターを好きになっても「イベントが少なくて不満」ということにはならないと思う。
- テキストの誤植がちょっと多いかもしれない。一度気になると次々と気になってしまうかも……。
- 音楽鑑賞モードが動作しなかった(全く再生できなかった)が、これは自分のパソコンの環境に問題があるのだろうか……?
- 好きなキャラクターは珠希とハルナ。というか、個人的には京花をいまいち好きになれなかったということなのかな。
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Windows 18禁 |
BITTERSWEET FOOLS |
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minori
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2001/08/31 |
★★★★★ |
Angel Heart(Jun)/BITTERSWEET(BUT SHINING DAY)(Jun) |
★★★★★ |
(C)2001 minori
(C)2001 minori
(C)2001 minori
(C)2001 minori
ゲーム概要・シナリオ:
minoriの処女作で
プレミアを誇るノベル。PS2/DCに移植された。
舞台はイタリア。中心になる人物は殺し屋や諜報員というアンダーグラウンドな設定で、日々出逢う喜びや悲しみ、仕事やアクシデントとどのように向き合って生きていくか、
人間の強さと弱さ、美しさと汚さを描写するシリアスなストーリー。
殺し屋(アラン)のもとにやってきたマフィア家系の少女(ティ)と、諜報員(パレルモ)がかくまった謎の少女(レーニエ)を二本の柱として話が進む。
ティは殺伐とした雰囲気を持つアランのもとで不慣れな生活を続けるうちに、次第に彼の心がわかるようになってくる。友達もできて充実した生活を送っていた彼女だが、訪れた現実は唯一の親族である兄との別れ。
彼女はそれを乗り越えてアランと生きてゆく。またアランは彼の過去に負い目があり、彼女はそんな彼を支えて生きることを決意する。
謎の少女レーニエはパレルモに保護されて生活をともにするが、とても大切にされることに逆に不安を覚えたり、また彼女を追ってくる存在に怯えてもいる。
パレルモとその仲間たちも深い過去を持つが、レーニエとともに送る生活の中で彼等の心境にも変化が起き、現状脱出を目論む。
キャラクター属性:
少女。
主題歌:
- Angel Heart
Junの癒し系ソング。素朴な雰囲気を醸し出していて哲学味もあり、ストーリーにピッタリ。
- BITTERSWEET(BUT SHINING DAY)
Junの清涼系ソング。
システム:
- 何気なく選んだ選択肢の組合せで次に読むエピソードが決定するというおもしろい作り。
それも特定の女の子の好感度に焦点を当てたものではなく、選択肢はごくちょっとした日常の選択という感じ。
- 女の子中心ではなくてエピソードを中心にゲームが進んでいくので、プレイヤーは真に第三者としてエピソードを読んでいるような気分になるかも。いわゆる群像劇スタイル。
- サブタイトルが和名と英名の併記になっていてちょっと格好いい。
- セーブとロードで既読や分岐の判定がおかしくなることがあるので、修正ファイルは必ず使いましょう。
プレイ時間:
長め。内容をよく吟味して読もうとすればシナリオ分岐の手間もあるし、25時間程度。25時間自体は特別長くはないが、ひたすら読む形式のゲームなので長く感じるかも。第一話はスキップしても結構長い(余談)。
攻略:
- 攻略難易度は低い。何度かプレイして選択肢を網羅すれば問題なくクリアできる。
こんな人におすすめ:
シリアス派、シナリオ重視派、哲学ゲーム派、ロープライス派、現実のアンダーグラウンドを知りたい人(やや違)。
▼コメント▼
- 主人公が特定されていないのがポイント(かも)。しかしこれには賛否両論で、斬新で面白いという意見と一人称や視点が頻繁に変化してわかりにくいという意見とがある。
- 全20話で構成されるサブエピソードのうちいくつかをピックアップして読む形式のため、話の分岐選択の仕方によってはサブエピソードの結末がわからなかったり、
知らないサブエピソードがいつの間にか起こったことになっていたりする。個人的にはこれが好きだ。
自分の見えないところで常に何かが起こっている……ある意味、非常に現実的。通る道によって知ることと知り得ないことがある……人生の選択のようだ。
- 女性キャラクターだけではなく、男性キャラクターが非常に大切にされたストーリー重視の作品。
- 絵は個性的で高評を博していて、色はわりとモノトーンに近く派手さは全くない。ゴスロリ。
- 別売サントラCD「Dolce」内でレーニエ役の長谷川智子が歌う「Angel Dream」もおすすめ。
こっちも癒し系ソングで「Angel Heart」に負けないくらい良い曲だと思う。
※当作品のレビューのサンプルCGは当サイトの管理人の自己責任によって転載しております(メーカー様確認済)。
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Windows 18禁 |
姫さまっ、お手やわらかに! |
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戯画
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2007/09/28 |
★★★☆☆ |
アルカディア・パレード(片霧烈火)/プリンセス・フィナーレ(片霧烈火) |
★★★☆☆ |
(C)2007 GIGA
(C)2007 GIGA
(C)2007 GIGA
(C)2007 GIGA
ゲーム概要・シナリオ:
常夏のマジャプーラ市国にある日突然辿り着き、イベントの舞台に乱入した少女。彼女の名はパフィン・プラクリティ・ラーマティアン7世、かつてこの地で滅びたとされる大ヴィジャヤ王国の姫であるという。
現在のマジャプーラ市国で大きな力を握る組織は2つ。ひとつは国の表社会である政財界を束ねる大財閥「千寿院コンツェルン」。もうひとつは裏社会で暗躍するマフィア組織「ゴディーヴァ」。
もっと大きな力を手に入れるべくゴディーヴァ後継者の最有力候補である、頭領の息子の比留間賢治との政略結婚をねらっているお嬢様こと千寿院ちとせ。
その一方で特殊な社会や生活から離れてゆったり生きたいと考えている当事者の比留間賢治。
国の裏に表に様々な思惑が交錯する中へ亡国の姫を名乗る少女が割り込んできて、一見すると平和そのもののマジャプーラ市国と比留間賢治の周囲はたちまち大騒ぎに。
それに加えて現在の常識を逸脱していると思われるパフィンの行動で次々に起こる大事件。
マジャプーラ市国の未来を握るのは千寿院家か、ゴディーヴァか、その双方を従える巨大権力か? それとも大ヴィジャヤ王国の復活なのか!?
パフィンは比留間賢治たちを自分の奴隷扱いにし、なにがなんでも大ヴィジャヤ王国の再建への道を突き進むようだが……姫さまっ、お手やわらかに!
キャラクター属性:
お姫様、お嬢様、幼なじみ、同級生。
主題歌:
- アルカディア・パレード
片霧烈火の歌うオープニング主題歌。異国情緒があるのか、少し異色な感じの歌である。
- プリンセス・フィナーレ
片霧烈火の歌うエンディング主題歌。こちらは穏やかな歌。
システム:
- 戯画標準ともいうべき仕様に整っている。
プレイ中の画面でテキストスキップやメッセージウィンドウの消去はもちろん、セーブやロードまでお手軽設計。
- メッセージスキップの他に次の選択肢まで高速進行してくれる「ジャンプ」機能がある。これは便利。
- 攻略完了したキャラクターの画像をメッセージウィンドウに表示して飾る「マスコット」機能がある。これはなくてもいいんじゃないかと思うな。
必要な各機能の手軽さにも凝っているが、妙なところにも凝り過ぎだ。
プレイ時間:
25時間程度。
攻略:
- 各キャラクターに関連するシナリオを選んで読み進める方式なので攻略は難しくない。
名取さんはパフィン寄りのルート、シャオはちとせ寄りのルートをそれぞれ進めればよさそう……というのは見当がつくよね。
- エンディングは7種類ある。各キャラクターのシナリオとバッドエンド、そしてもうひとつは……タイトル画面をよく注視してみよう。
こんな人におすすめ:
コメディ派、お嬢様派。
▼コメント▼
- この作品のコンセプトはズバリ……現代日本に対する痛烈な風刺か?
- 時々、妙に哲学的・道徳的なことを述べている。パフィンの振る舞いは反面教師なのか、実は本当の教師なのか?
パフィンは単に破天荒なだけの理不尽な姫ではない。人の上に立つ者としての在り方を心得て、正しく訴えている。帝王学・帝王哲学とでもいえばいいのかな。
いいことを言っているので聞くべきところにはしっかりと耳を傾けよう。作品とキャラクターの雰囲気に呑まれてシナリオの本質を見失わないようにしたいところだ。
- 大財閥・マフィア・帝国(王国)。堅気の道や平民として生きているだけではわからないような人間の熱さやドラマを感じる。それがこの作品の最大の魅力かな。
- とにかく理屈抜きで話がどんどん進む。それはパフィンのおかげ(?)でもあるのだが、どうも他のキャラクターにも潜在的にそういった性格が設定されているような気がする。
そして主にパフィンの台詞で難しい言葉が立て続けに飛び出してくる。ある意味で圧巻である。
- 常夏の国が舞台ということでやや異色な作風が漂っているのでまずはそれに慣れることが必要かも?
- ココ(恋心)シナリオが最も主人公の望んでいる人生のシナリオであり、我々の進むべき道のような気がする。巨大な国や財力や権力とは最も無縁な当たり障りのない静かな生活。
- > 「偽善ティア」
「心の奥底では狡猾な思惑や計算高さを感じつつも行っているボランティア」のことだと思う。この表現……気に入った。
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全て戯画にあります。(C)2007 GIGA
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Windows 18禁 |
FairChild |
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ALcot
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2007/12/14 |
★★★★☆ |
Fair Child(榊原ゆい)/晴れのち曇り、時々雨(榊原ゆい) |
★★★★☆ |
(C)2007 ALcot
(C)2007 ALcot
(C)2007 ALcot
(C)2007 ALcot
ゲーム概要・シナリオ:
通称「ふぇあちゃ」。
美風学園へ通う1年生、小鳥遊一樹。彼は幼い頃に両親を亡くし、親戚の家でもなかなか引き取ってもらえずに心に傷を負った。そして漸く引き取ってもらった先が羽住家。
彼は同い年の羽住恋鳥や友達の藍沢とばり、隣家で1つ年上の日菜森こころと仲良く過ごしてきた。
そして美風学園でクラスメイトになった有栖川悠姫、生徒会長の加賀見朔夜。彼女たちと学園生活や学園の敷地内にある喫茶「トロイメライ」で共に過ごすうちに一樹はそれぞれの思いと自分の気持ちに気がつき始める。
それぞれ一樹との人間関係は異なるので同じようにはいかず、一樹は複雑な思い……。でも一樹も彼女たちもなんらかの問題を抱えていることはたしかなようで、それを考えると心が重い……。
一樹と彼女たちは抱えた問題を大切な友達や恋人と共に解決へとあちこち戸惑いながらも進んでゆく。そう、純粋である子供がそうしてだんだんと大人になってゆくように。
キャラクター属性:
従妹、幼なじみ、お嬢様、同級生、上級生。
主題歌:
- Fair Child
榊原ゆいのシリアス系ソング。短調で格好いい。作品名称そのものズバリの曲名で、作品の象徴だと思われる。「Fair Child」とは「純粋無垢な子供」という意味。
- 晴れのち曇り、時々雨
榊原ゆいの歌うエンディング主題歌。こちらはしっとりとした雰囲気。曲名の意味は「人生は清々しく晴れることもあれば、落ち込んだり悩んだりしてどんよりと曇ることもある。
そんなとき、時にはしとしと降る雨のように泣いたっていいんだよ」というところだろうか。
システム:
- シナリオはプロローグ、第1部(共通シナリオ)、第2部(各キャラクター個別シナリオ)に分かれている。一度進めれば第1部や第2部から始めることも可能。
- ゲームの進行には通常の選択肢と行き先マップによるキャラクターの選択がある。
- 行き先マップ上の選択で特定のキャラクターを選択しないとCG鑑賞モード等が使えないという、ちょっと珍しい機能設定。
- カスタマイズ可能な要素は少ない。大きな問題ではないが、スペースキーとマウスの右クリック機能程度はカスタマイズ可能だとありがたかった。
プレイ時間:
40時間程度。
攻略:
- 簡単に攻略できるキャラクターとそうでもないキャラクターとが用意されている。自分がプレイしての感触は下記の通り。なお、
- 易:1回でクリアできた。
- やや難:数回の試行錯誤でクリアできた。
- 難:かなり考えて選択肢を精査した結果、クリアできた。
という基準で書いてある。
キャラクター |
第1部 |
第2部 |
羽住恋鳥 |
易 |
易 |
藍沢とばり |
易 |
やや難 |
有栖川悠姫 |
難 |
易 |
日菜森こころ |
やや難 |
易 |
加賀見朔夜 |
易 |
易 |
- 行き先選択マップ上のキャラクター傍に表示されるハートマークでその時点でのキャラクターの好感度がわかる。これを参考にしよう。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、のほほん派、ほのぼの派、微乳派、シナリオ重視派、ライトシナリオ派。
▼コメント▼
- 純粋無垢な子供(のような人)が屈折した人格を経て一回り成長する物語。各キャラクターごとのテーマは下記の通り……だと思う。
- 羽住恋鳥:親近者の喪失
- 藍沢とばり:友情と愛情
- 有栖川悠姫:親子関係
- 日菜森こころ:幼なじみと恋人
- 加賀見朔夜:自己表現力
- 誰かと近い関係になるといずれは別離がやってくる。だが密接に関わらなければその心配はない。よく語られることであるが、これは……誤りだね。
この作品でもそれは同様だった。「人」の「間」で生きるからこその「人間」。怖れずに第一歩を踏み出してみよう。
なにかいいことが待っているかもしれないよ。
- 恋鳥ととばりの本音のぶつけ合いは一見の価値あり。本気の友情ってああいうものなのかなぁ。
- 悠姫シナリオはやや攻略が難しく長いが、親子関係の在り方について非常に難しいことを実によく語っているので絶対にプレイしておく価値があると思う。
とばりシナリオも似たような感じかな。
- 朔夜の描写に「誰からも知られず、誰からも感謝されることなく」とあったが、
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を彷彿とさせた。それはそれでひとつの人生の在り方と考えてもいいのかな? 結構深いシナリオなのかも。
- みんなの思い出の詰まった喫茶「トロイメライ」を「夢の場所」と訳していたのはうまいと思った。この作品のシナリオにおける重要ポイントでもあり、作品の舞台としても重要な拠点でもあることが感じられた。
「トロイメライ」を真面目に直訳すると「夢想」かな。
- ひとつの学園に制服が3種類あるのもポイント……かな? 色が各キャラクターの個性や性格をよく表していると思う。
- メッセージウィンドウがキャラクターの立ち絵に重なって直接表示されるので発言者名表示はない。だから各キャラクターの名前をきちんと把握しておかないと混乱するので注意。
- キャラクターを1人攻略完了するたびに起動画面のBGMに変化があり、だんだん豪華になっていく。攻略完了したキャラクターのイベントCGも表示されるようになる等、なかなかシャレている。
※当作品のレビューのサンプルCGは
「FairChild」オフィシャルサイトにて配布されているファンサイトキットの使用要件に従い、画像を使用しています。
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Windows 18禁 |
ふくらみかけ |
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トラヴュランス
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2002/06/28 |
★★☆☆☆ |
お気に入りのLingerie(齋藤紀子) |
★☆☆☆☆ |
(C)2002 トラヴュランス
(C)2002 トラヴュランス
ゲーム概要・シナリオ:
留学から帰ってきた主人公を家で待っていたのは義妹のちまり。そしてどこぞにいる父親から電話が入り……どうやら自分の所有する店で主人公に仕事の経験を積ませたいらしいが、
行ってみるとそこは下着姿の女の子がウェイトレスをするランジェリーレストラン。しかも義妹のちまりをはじめとして、親戚や友達の妹……いるのは知り合いばかりだった。
キャラクター属性:
義妹、従姉、姪、幼なじみ、友達の妹。
主題歌:
- お気に入りのLingerie
齋藤紀子の歌うエンディング主題歌。
システム:
- 普通に選択肢を選んで進めるノーマルモードの他に、自動的に選択肢を選んでお目当てのシナリオを進めてくれるシアターモードがある。シアターモードで進めてもCG等はきちんと登録される。
プレイ時間:
10時間程度。
攻略:
こんな人におすすめ:
下着派、ライトシナリオ派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 天使のすきゃんてぃの予習としてやってみた。
コンセプトはいいんだけど、CGはエッチシーンを多くしないでもっと下着を増やしても良かったんじゃないのかな。せっかくの独特なコンセプトなんだから。買う人はそこに期待すると思うんだよね。
- ランジェリーレストランなのにコスプレみたいなことをするシーンがあるんだが、それでいいのか? お客さんは怒ると思うんだけど。
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Windows 18禁 |
ふ・た・ば |
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INDIGO
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2005/06/10 |
★★★★☆ |
微笑み(榊原ゆい) |
★★★☆☆ |
(C)2005 Assemblage
(C)2005 Assemblage
(C)2005 Assemblage
(C)2005 Assemblage
ゲーム概要・シナリオ:
大学院で博士号を目指す佐々木慎とその隣に住む双子の姉妹、春野一葉と二葉。
不慮の事故により彼等はともに両親を亡くしていまい、さらに慎の父親と一葉・二葉の母親が再婚予定であったこともあり、慎が妹として一葉と二葉を引き取ることになった。
しかし、以前は慎のことを慕っていた一葉と二葉の態度は一変しており、2人は慎に対して冷たかったり怯えたりするようになっていた……。
長い時間をかけてすれ違いを解決した3人は仲良く暮らすようになった。以前の気持ちを取り戻した2人は、今度は今までとは逆に慎の取り合いを始める。
お話したい、一緒にいたい、遊びたい、どこかへ行きたい……そして、慎を自分のものに、自分が慎のものになりたい。
今までいつも一緒でいつも同じだった双子の姉妹、一葉と二葉。2人はいつまでもそうではいられない自分の気持ちに気づいた。
お互いを思う気持ちと、それでも好きな人は譲れないという気持ちとの間で揺れる双子の姉妹の物語。
キャラクター属性:
義妹、女子高生。
主題歌:
- 微笑み
榊原ゆいの癒し系ソング。エンディング主題歌。
システム:
- 双子の日記
一葉と二葉は日記をつけている。その日にあったイベントを彼女たちの視点で振り返る内容になっていて、この作品のメインパートはここなのではないかと思われる。
- エピソード形式
1日刻みの短いエピソードの繰り返し。それを読みやすいと思うかつまらないと思うかはプレイヤー次第だが、日記システム(?)を活かすためには必然か。自分としては読みやすかったので好きだ。
- ゲーム中にCGモードやMUSICモードに入れるという珍しいシステムを備える。
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
- 基本的には目当ての子に関連する選択肢を選べば良い。関連するというのは必ずしも優しい選択肢ではない。ときには冷たくても主にその子に「関連する」ほうを選ぶほうがいいみたい。
- 暫く前の選択肢の影響で後のイベントが若干変化したりするようだが、フラグは細かく追究していないので詳細はわからない。
こんな人におすすめ:
ほのぼの派、純愛派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 最大のポイントはほぼ毎日現れる一葉と二葉の日記のシーン。
日々のエピソードはどうしても慎が中心になるが、ここでは彼女たちのダイレクトな気持ちを表現している。これはなかなかお気に入り。
ちょっと珍しいシステムで良いと思うが、読み返しができないのは惜しかった。
あとは、クライマックスでもっと日記が活かされていると良かったかな。
一葉が引き出しに遺言のようなものを残していたがそうではなく、例えば……一葉の日記を読み、二葉の日記と比べ、
そして慎の記憶を手繰るという3人の気持ちや出来事をひとつに合わせることで一葉の秘めた思いや遺言が紐解かれるほうが、シナリオにももっと読み応えがあったと思う。
- 双子の微妙な気持ちがわりとよく表現されていると思う。ふたり一緒でありたい、置いていかれたくない、だけど相手を引き離して自分が先へ進みたいという複雑な気持ち。
双子として好きだからこそお互いを思う、だけど譲りたくないものは譲れない。些細な出来事をきっかけにその気持ちが揺れる。優しく大切にしたい友達になったり、ライバルになったり……。
日記(モノローグ)を使うことで直接的に言葉で表現しているが、これは成功だったんじゃないのかな。
- 日々のエピソードではややマイナー趣向のイベントCGを見せるものがあり、実はこれがとても満足だった。
- ブルマ+黒ニーソックス
なかなか見かけないシチュエーション。黒タイツだとそれもまたさらに良しだったかな。
- でんきあんま(道具ではなく、足でやるほう)
最近見かけないのはややネタが古いせい? 一葉と二葉でやるというのもいい構図♪
- くすぐり
これも少ないねぇ。くすぐられている一葉と二葉はもっと乱れた絵でも良かったのでは。
- ケツ叩き
調教系の作品ではあるんだろうが、萌え系で半分遊びっぽい感覚で取り入れられているのは初めて見た。一葉のケツを叩いて二葉にカウントさせるシーンにはハマった。別シーンで定規を使うのもまた良し。
今までにプレイした作品では、ここまで取り揃えているものはなかった。素晴らしい、うん。これで評価に★1つ追加。
- 注意点としては、学園モノではないということ。一葉や二葉と慎の家庭での日常生活が中心なので、シナリオは学園モノではない。
- ひとつひとつのエピソードの描写が薄く、シナリオとしてもあまり大きなクライマックスを迎えずに乗り越えてしまうことが多い。やはり読むべきところは日記ということになるのかな。
- 立ち絵から無表情っぽい感じを受ける。瞳に表情がないのかな? それとも視線の角度? なんとなく人形みたいな……。
- 家の中や近所の背景が、パステル系色鉛筆デッサン(イラスト)みたいな感じがした。評価は好みによるのだろうが、個人的には好き。
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Windows 18禁 |
部費げっちゅ~! |
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WestVision(閉鎖)
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2002/08/23 |
★☆☆☆☆ |
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(C)2002 WestVision
(C)2002 WestVision
ゲーム概要・シナリオ:
生徒会役員として学校内の各部の予算査定権を持ってしまった主人公。
予算のほしい部活は部内で厳選された女の子を「代表」として掲げ、予算獲得の暁には「お礼」を生徒会に提出する……「お礼」とは予算をくれた生徒会役員に対するエッチな行為のこと。
表立って語られはしないが、誰もが知っているこの学校の習慣。主人公はどの部活に予算を回して「代表」から「お礼」をもらうことになるのか……。
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、上級生、下級生。
主題歌:
システム:
- 通常の選択肢と予算の比率配分でシナリオが分岐する。
プレイ時間:
8時間程度。いわゆる「やるゲー」で余計な要素がないから速攻可能。
攻略:
- 予算をたくさん回すか、ちょっと控えめにするか。そのへんの微調整は必要。
こんな人におすすめ:
ユニフォーム派、やるゲー派、学園モノ派、ライトシナリオ派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- スク×スクと同じネタ。あまり多くはないがこの手のネタのゲームもいくつか存在する。ネタとしては個人的にはわりと好きだった。
- 同ブランドから発売される「接待倶楽部」の予習としてやってみたが、少し初期に発売されたタイトルだけあってシナリオや絵に少々荒っぽいところが目立つ。続編(?)の接待倶楽部に期待しておこうかな。
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Windows 18禁 |
プラチナウィンド |
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オービット
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2002/12/20 |
★★☆☆☆ |
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(C)2002 ORBIT
ゲーム概要・シナリオ:
オービット内のブランドCLOVERから発売された
「モルダヴァイト」と
「さよらなエトランジュ」を両方とも購入すると無料でもらえるという、ちょっと特殊な作品。
久しぶりに祖国――祖父の作った「星風の塔(ほしかぜのとう)」の動くこの国、魔法都市国家カルテット――アルフ。この国では人間と「ブリキ」とが混在して生活している。
また夜には「プラチナ」と呼ばれる純度の高い魔素の発光現象(蛍のようなもの)が起こるとても綺麗な都市。この土地でアルフは星風の塔を超える発明品を作り出すと錬金術に研究熱心なようだが……!
キャラクター属性:
幼なじみ、王女、魔法少女、ブリキ(?)。
主題歌:
システム:
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
こんな人におすすめ:
ファンタジー派。
▼コメント▼
- わりとのんびりした気分で気楽にプレイできる。
- 夜景が綺麗! これはいいかも。
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Windows 18禁 |
プリマ☆ステラ |
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アトリエかぐや Berkshire Yorkshire
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2008/06/27 |
★★★☆☆ |
Prime Star(Riryka)/your song(yuiko)/twinkle white snow(yuiko)/僕らの未来(Riryka) |
★★★☆☆ |
(C)2008 KaGuYa
(C)2008 KaGuYa
(C)2008 KaGuYa
(C)2008 KaGuYa
ゲーム概要・シナリオ:
水泳の大会会場へ向かう途中、とっさのことで深窓の令嬢こと東方院静歌を交通事故から助けた主人公、榊晃輔。彼は静歌を助けた代わりに大きな怪我を負い入院生活を送ることになってしまった。
そして漸く退院した頃、静歌の通うお嬢様学校として名高い「聖エトワール女学院」から短期交換留学の誘いがあり、晃輔の水泳人生を全面的にバックアップしてもらえるとの話。
交換留学制度そのものは以前から存在していたが、男子生徒がそれに推薦されるのは初めてのこと。少しの戸惑いの後に晃輔は交換留学生として「聖エトワール女学院」へ赴くことを承諾。
行った先で待っていたのはまず当然、我が身を呈して命を助けた東方院静歌その人、それから同級生で目下芸能活動中の高鷲雅、彼女を慕う明るく元気な下級生の日秀巴、
最も意外だったのは従姉である苧島久住こと「くすねぇ」。全く知らない世界に独り身で飛び込んだと思っていた晃輔にとっては助かる存在だった。
こうして晃輔は「聖エトワール女学院」で水泳のリハビリ&特訓を開始し、お嬢様学校ならではの一般社会を知るための「普通授業」なるものの講師を務め、
身の回りのお嬢様たちとの友好も深めていくこととなる……。
キャラクター属性:
お嬢様、同級生、上級生、下級生、従姉。
主題歌:
- Prime Star
Rirykaの歌うオープニング主題歌。
タイトルの意味は「一番星」で「プリマ☆ステラ」はそれをイタリア語で表記したものであり、本質的には同じものだ。
- your song
yuikoの歌う挿入歌。
- twinkle white snow
yuikoの歌う挿入歌。
- 僕らの未来
Rirykaの歌うエンディング主題歌。
システム:
- シナリオ進行はオーソドックスな選択肢形式。全て二択なのでそれほど複雑ではない。フローチャートも必要ないかな。
- 各話ごとにエンディング(?)ムービーが挿入されている。放映を模倣したものだと思われるが、各話ごとというのはやや演出過剰ではないか。
プレイ時間:
25時間程度。
攻略:
- 各話にそれぞれ中心とされるキャラクターがいることが多い。次回予告の動画部分で中心キャラクターがわかるのでそれを念頭に置いておくと少し攻略しやすいかもしれない。
- 個別シナリオの優先順位は「雅>巴>静歌>久住」のような気がする(詳細は未調査)。その意味で久住シナリオを読むためには他のキャラクターと両天秤になるような選択の仕方は避けたほうが良い。
- 全キャラクターの共通シナリオが長い。ここをきちんと読んでおくと舞台設定は理解できるが10時間くらい掛かる。逆に各キャラクターの個別シナリオはそれぞれ数時間程度で終わる。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、お嬢様派、乙女の園派。
▼コメント▼
- シナリオの内容は奥深くはないが筋は通っている。
極端な話、シナリオを無視してエッチシーンだけでも楽しめるかもしれないが、シナリオもある程度きちんと読んで状況をきちんと理解しておくともう少し別の楽しみが増す……と個人的には思っている。
- とにかくキャラクターの名前の読みが仰々しく、難しい。お嬢様系の作品にはありがちだが、この作品のキャラクターの名前は本当に読めないものがいくつもあった。
お嬢様だからといって名前まで世間一般と一線を隔す必要はないと思うのは自分だけだろうか?
- たとえお嬢様が相手でも言葉を選ばぬ主人公の語気・気勢・心意気が気に入った。全校生徒の前で演説する場面、とてもいい。
「言葉を選ばぬ」というのは決して「品格のない言葉遣い」という意味ではないので、念の為。ときには荒っぽい表現になってもそのほうが伝わりやすいこともたくさんあるということ。
- この作品にはいわゆる「ツンデレ」系のキャラクターが登場しない。お嬢様の中に1人くらいいることが多いのだが、やや意外。
しかしそのおかげか、作品全体の格調は高く収まっていると思う。
- 作画はお嬢様の風格を保った上でかわいい。いい絵だと思う。これは作品の人気の鍵のひとつになっていそうだ。
- キャラクター個別シナリオに入る前からそれなりの数のエッチシーンが見られるのも作品の特徴のひとつとしていいのかな?
- 通常は指揮統率する方が「conductor」なのに何故世話役が「conduct」とされているのか?
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Windows 18禁 |
プリミティブ リンク[詳細]あり |
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Purple software
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2007/02/02 |
★★★★★ |
Eternal Sky(橋本みゆき)/Love song(橋本みゆき) |
★★★★★ |
(C)2006-2007 Purple software
(C)2006-2007 Purple software
(C)2006-2007 Purple software
(C)2006-2007 Purple software
ゲーム概要・シナリオ:
ランドローク。そこは科学ではなく魔法の実在する異国の地。そこへ繋がる「ゲート」と呼ばれる転移装置が日本に姿を現した。それが約15年前。
今では日本とランドロークとの間での物資の輸送は当然、文化や人の輸送……すなわち日本の科学の産物や交換留学などという「異文化交流」も盛んに行われている。
そこで今回の交換留学生として選ばれたのが泉晴太、春野ゆめ、渡瀬円香、浅木透の4人だった。
出身学校も異なり一見無関係そうな4人だったが、実は意外なところで繋がりがありすぐに知り合いになり、或いは再会を果たすという形になる。
そんな環境を他所にして泉晴太の家族こと泉雨音と泉六花は晴太よりも一足先にランドロークへと移動し、特に妹の六花はランドロークと魔法、そして地球とランドロークを結ぶ「ゲート」のことを丹念に調べている。
どうやらそれが晴太と六花の出逢いと関係があるようなのだが……(晴太は雨音や六花とは血縁関係のないステップファミリー)。
しかし、ここは異国の地ランドローク。わからないことがたくさんで調査もそう思うようには進まない。日本語とランドローク語には互換性があるのか、自然に翻訳されてお互いに伝わる。
また魔法と「妖精」の存在、日本に「ゲート」が開いた理由、日本人には魔法が使えないという事実……。わからないことだらけの魔法世界での毎日が始まる。
謎に満ちたファンタジーノベル「プリミティブ リンク」、よろしく~☆
キャラクター属性:
同級生、義妹、魔法少女。
主題歌:
- Eternal Sky
橋本みゆきの清涼系ソング。とても明るく前向きな歌。積極的で良いと思う。この歌……というか曲はシナリオ中でも重要な位置を占めることになる。
- Love song
橋本みゆきのエンディング主題歌。ちょっと切なさとドラマティックさを一緒にしたような歌。悪くはないと思う。
システム:
- 通常選択肢での分岐。分岐の仕組みはきわめて単純明快。難しく考えずに素直に選択しよう。
- 16:9ではないがワイドスクリーンのアスペクト比に近い画面。発売日の2007/02/02の時点では前衛的だとは思うが、逆に特に必要ないようにも思える。試験的実行?
- カスタマイズが異常なほどに凝っている。キャラクターごとの文字のグラデーションという実に細かな点までカスタマイズが可能だが、音量調節機能がいまいち不足していたのは如何なものか。
音声がやや小さめで少し聞き取りにくかった。
プレイ時間:
40時間程度。共通シナリオは殆どなく、各キャラクター個別シナリオのほうが圧倒的に長い。各キャラクターあたり6時間程度が攻略時間の目安かな。
攻略:
- 単純明快。好きなキャラクターから攻略するも良し、簡単なフローチャートを作って攻略するも良し、選択肢を上から順に選んで攻略するも良し。
- 各キャラクターのシナリオをクリアしないと読むことのできない「After Scenario」が存在する。
こんな人におすすめ:
純愛派、コメディ派、学園モノ派、ドラマティック派、ファンタジー派、シナリオ重視派、長時間プレイ派、じっくりプレイ派。
▼コメント▼
- (世界設定が)難しい。そしてややこしい。
作品中に専門用語が多いためそれをきちんと理解しておかないと後でシナリオの意味がわからなくなるし、世界設定・人間関係・描写・理論等が
非常に凝った作りになっていて読み応えがある。
なので時間を掛けてでもしっかりと読んで作品の設定と世界観を理解しておくことをお勧めする。特に六花の講釈は本当に優れている。彼女の研究心・探究心の表れか。
が、表現が難しく、よく読まないと内容を把握しきれないことも多いのでしっかり読もう。
謎を秘めた展開や文章で明示的に語られない事柄が非常に多い。シナリオと場の雰囲気を察知できないと理解し難いかも。
- 日本人とランドローク人との間では言葉は自動翻訳で通じるが文字は通じない。微妙に不思議な点だが、これが最終的には非常に大きな意味を持つのでしっかりと把握しておきたいところ。
- 魔法世界の住人から見ると「科学」こそ「魔法」のようであり、
我々が高性能なものや珍しいものを「魔法の箱」と呼ぶようにランドロークの人々は地球の素晴らしい技術の産物を「科学の箱」と呼んだりするようだ。微妙な響きだが、なるほどたしかに頷けるような気もする。
- 「森の妖精」と「光の妖精」なる「妖精」が登場するが、この作品の「妖精」は一般的な妖精(手のひらサイズの女の子?)のイメージとは全く異なることに注意。
特に「光の妖精」は非常に危険な存在として認知されている。単純な理由としては人を襲うことがあるからなのだが、その理由などの詳細は作品内で確認しよう。
- 魔法は単純に「魔法」というだけの設定ではなく、実に細かい内容までもが定義されている。
- 魔法の効果は使用者の自信に左右される
- 魔法は水が苦手(相性が悪い)であり、ランドロークの人々には海水浴の習慣もない
- 魔法の種類には「上級魔法」と「民生魔法」があり、前者が一般的に「魔法」と呼ばれるものに近い
- 空を飛ぶ魔法はない
- ランドロークでは魔法の力で殆どの事象が片付いてしまうため、神様や星に願い事をしたりはしないようだ。でも我々には科学があるがそれでも神様や星に願い事をする。
魔法と科学の差って何? ただの習慣の問題?
- ズームインやズームアウトなどの画面効果もある。遠近法・多重スクロールなんかもある。その点で画像効果(視覚効果)にかなり力を入れた作品。
ムービーも静止画の連続ではなくて動画だ。でもそこまで必要かどうかはまた別問題。
- リコの色合わせがとても綺麗(淡紫色の髪+ピンク色の制服+パステルグリーン色の文字)。同じくティエラの色合わせもとても綺麗(金髪+ピンク色の制服+黄色の文字)。
この作品のデザインには色彩センスがあると思う。
- 重要な場面では主題歌のアレンジバージョンがBGMとして流れる。作品中でこのBGMが流れたら注意。
- エッチシーンは少なめ。シナリオをじっくりと楽しむ人にお勧めの作品。
- 「なぜなに ぷりりん」ではランドロークや魔法の仕組みを解説してほしかった。いくつかの謎が残ってしまった。
- とにかく「帯広」が強調されている。いろいろな意味で。何もないところ、寒いところ……。帯広の人々はこの作品をどう思っているんだろう。
- 六花は天才!
- 円香も何気にいいキャラクターだと思う。個人的にはメインキャラクターに昇格させたいくらいなんだが。
- 音楽鑑賞モードでは音楽こそ再生されるものの画面が真っ暗。自分の環境がどこかおかしいだけ?
- 「プリミティブ リンク」とは何か? 辞書的には「プリミティブ(primitive)」は「元祖・原始」、「リンク(link)」は「絆・繋がり」だ。
このあたりに注意して読み進めるとこの作品の鍵がわかりやすいと思う。かなり奥が深く凝った作りになっていることに感動を覚えるかもしれない。
もっと詳しく知りたい場合はこちら(ネタバレあり→)。
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Windows 18禁 |
プリンセスうぃっちぃず |
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ぱじゃまソフト
|
2005/05/27 |
★★★★☆ |
I'll try my best!!(中山♥マミ & U-KO)/Refrain(NANA) |
★★★★☆ |
(C)2005 PAJAMAS SOFT
(C)2005 PAJAMAS SOFT
(C)2005 PAJAMAS SOFT
(C)2005 PAJAMAS SOFT
ゲーム概要・シナリオ:
通称「プリっち」。
「DVD体験版配布」なる企画を行い、発売前から厚い支持を受けた作品。
豪華初回版と初版の通常版には表現上の問題があることが発覚して自主回収となったため、こちらはややプレミア扱い。現在は表現修正後の通常版が発売されている。豪華初回版と通常版の違いは次の通り。
- 豪華初回版
- プリンセスうぃっちぃず
- プリっちスーパーアレンジCD
- パティシエなにゃんこDVD
- パティシエなにゃんこスーパーアペンドCD
- 豪華イラストブック
幼い頃にヒーローになると誓った主人公、御堂真樹(みどうまさき)。
彼は突然魔女界の光のお姫様クルルと出逢い、幼なじみの雀宮林檎(すずみやりんご)、仲良しの「委員長」、謎の転校生春日かれんを巻き込んで「魔女っ娘委員会」を設立し、
学園内に現れる悪の手先をやっつけるというヒーロー然とした毎日に燃える。
だが、この問題の根本の解決のためには魔女界へ行く必要があると知り、クルルの導きの元、光の支配する世界である魔女界へと向かう。
しかし、光のあるところに必ず闇はあるもの。これまで光の世界である魔女界には闇がなかったはずなのに、今は闇の氾濫を迎えようとして光の魔女を脅かす毎日。
そしてどうやら光のプリンセスであるクルルと対になる闇のプリンセスがおり、この事件は彼女にも関連しているらしい。そして魔女っ娘委員会にも……。
御堂真樹はヒーローとなるべく、そんな異世界の大事件に敢然と立ち向かう! 真樹は魔女界を救い、ヒーローになることができるのか? そして失われた闇のプリンセスとは?!
キャラクター属性:
お姫様、委員長、同級生、幼なじみ。
主題歌:
- I'll try my best!!
中山♥マミ & U-KOの歌う清涼系ソング。オープニング主題歌とエンディング主題歌を兼ねる。
- Refrain
NANAの歌う挿入歌。
システム:
- ノベルパート
シナリオを読むパート。
- バトルパート
炎、水、雷の3属性を駆使して戦うカードバトルで、たいしたことをしていないわりにはアクションが派手で、見ていて爽快。
オフィシャルサイトからバトルパート体験版を入手して実感すべし。これは結構すごい。
そして主人公の技がなかなか使える。イケている。おまけモードでフリーバトルとして遊べるのもGood。
- おまけモード他
CGモード、シーン回想モード、BGMモード、フリーバトル、かれんおまけシナリオ、各種コンフィグを完備。
プレイ時間:
35時間程度。
という3編から成るので結構長い。ちょっと疲れたり眠くなったりするかも? 正義編と真実編とは重複箇所がある(スキップ可能)。
攻略:
- シナリオを知るためにも、クルル→委員長→林檎→かれんの順序でクリアしたほうがいいのかもしれない。自然にそうなるかな?
- 選択肢はとても素直だから心配ない。
- エッチシーンのイベントは分散配置だからキャラクター攻略というのとはちょっと違うかな。シナリオ重視で自然に進んでいく。
こんな人におすすめ:
学園モノ派、コメディ派、ほのぼの派、ドラマティック派、ファンタジー派、じっくりプレイ派。
▼コメント▼
- よく作ってあるゲームだと思う。シナリオの深さ(ちょっと長いけれど)、日常のコメディ(ノリで乗り切る?)、バトルパートのシステム、
無駄のないキャラクター、CG、音楽、ムービー、どれをとってもなかなか。お値段は高めだけれど満足度も高めだった。基本的にはコメディとバトル重視かな。
- 主人公は学校の成績はなかなかいいが、とにかくヒーローになることしか頭にない熱血バカ。これがいい。
コメディとしてもいいんだが、とにかく熱い! 熱いぞ、真樹!!
なんだかラムネ&40シリーズみたいだ。
- 途中で「a princess, which is ?」という言葉が出てくるが、これは「光の魔女と闇の魔女、どちらを選ぶのか」という意味だ。最終的には光と闇の共存を目指すとはいえ、プリンセスの選択はする。
それにこの作品の「光と闇」は「人間の光の部分と陰の部分」を示してもいる。人間の喜怒哀楽に例えると「喜楽」と「怒哀」。あなたは共存させられますか?
- エッチシーンはゲーム前半に集中し、後半はシナリオを堪能する作りになっている。後半のシナリオは少しややこしく、伝説と現実が混ざったようになっていた。んん?
- クルルや委員長を中心とした親子の絆のようなものがよく描かれていて、これは好印象。
- 委員長の名前が「委員長」しか出てこないっ! いつか他の名前が出るかと思っていたが、ついに本名は「委員長」に決定(?)。
しかもそう呼ばれているだけでクラス委員長ではないところがポイント。委員長バンザイ。
- 林檎の口癖、
> 「この、馬鹿ペニスが!!」
……なんか気に入った。だけどもう少し素直になろうよ、リンゴちゃん。
- CGの描画がちょっと直線的かな。特に髪とか。それが嫌いだと絵は受け入れられないかも。
- ゲーム中にムービーや画面揺れ、遠近多重スクロール等の効果がたくさんあって楽しませてくれる。反面、画面効果が多いからスキップが遅い。どっちを取るかな?
- デモ等のムービーではエッチシーンを使っていない。キャラクターと内容で真正面から勝負ということか。さすがヒーロー。熱い。
- ゲームの起動時刻によってタイトル画面の光加減(色)が変わる。芸が細かいね。「朝・夕・夜フィルター」というらしい。
- マジモン(敵)の名前がブルボンのお菓子なんですけど(笑)。あれ、体験版にいたアルフォートはいなくなっちゃったの?
- ログ表示でBGMが乱れることがある。自分の環境では常にそうだった。
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全てぱじゃまソフトにあります。(C)2005 PAJAMAS SOFT
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Windows 18禁 |
プリンセスブライド |
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130cm
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2003/09/27 |
★★★★★ |
Princess Bride!(KOTOKO)/Sledgehammer Romance(KOTOKO) |
★★★★★ |
(C)2003 130cm
(C)2003 130cm
(C)2003 130cm
(C)2003 130cm
ゲーム概要・シナリオ:
通称「プリブラ」。
家庭科部に在籍するちょっと頼りない主人公、本城理人(ほんじょうあやひと)。
頼りないといっても何も考えない、何もわかってない、何もできないというわけではなく、ちょっと考えすぎなタイプ。考えすぎて一歩踏み出せないやや臆病な人。
そんな理人にいきなり5人の女の子が告白してきてそのまま一緒に住むハメに。これは彼と彼女たちの家系に伝わる伝説に従った「ゲーム」。
女の子たちは「プリンセスカード」を持ち、好きな人に抱いてほしいと思ったときにカードを渡す。手持ちの4枚のカードを使い切った者が「勝者」であり、男性の「プリンセス」になれるというもの。
それと同じことが1000年の時を経て、今ここに再現された。
揺れる女の子の気持ち、女同士の駆け引き、ちょっと臆病な理人の気持ち……。そんな中で理人は本当にたった1人を選ぶことができるのか。
「これは臆病な王子と勇敢な姫君の冒険のお話」である。
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、下級生。
主題歌:
- Princess Bride!
KOTOKOの電波(デジ)ソング。早口言葉。電波(デジ)としてもかなり有名になったが、この歌詞の内容がきちんとゲーム本編の内容とシンクロしていることがゲームをプレイすればよくわかる。そんな意味で名曲だと思う。
ゲームと同じ「Princess Bride!」という曲名は伊達じゃない。
- Sledgehammer Romance
KOTOKOの……こちらは電波(デジ)じゃない普通の歌。で、こちらも歌詞の内容がゲーム本編にたくさん散りばめられている。いや、逆だ。ゲームの内容をよく集約して、実に巧妙にこの歌が出来上がっている。
2曲ともこのゲームの主題歌となるにふさわしい。お見事。
システム:
- ゲームの進行は理人がプリンセスカードを受け取るか否かというのが重要な選択肢になるわけだが、それも結局は普通の選択肢になっているのでちょっと臨場感に欠けて惜しかったかも。
- セットアップにせよ、セーブ&ロードにせよ、ちょっと貧弱。でもゲーム自体には影響を与えないからよしとしよう。
プレイ時間:
20時間程度。最初のほうがかなり長い。ゲーム本編というよりも長いエピソードを読まされているというイメージがあるかも。
攻略:
こんな人におすすめ:
学園モノ派、おしかけ許婚ゲーム派、KOTOKO派。
▼コメント▼
- なんといってもオープニング主題歌とエンディング主題歌がシナリオと密接に繋がっているところに感激。
あの主題歌には本編での言いたいことが全て集約されている。とてもよくできた歌なのでプレイ前とプレイ後によく聴くべし。
あと、1回のシナリオでエンディング主題歌が2度流れるっていうのも斬新でちょいと驚き。
- 恋愛は争奪戦。他人の心配よりも自分の心配をしろ、と。恋愛渦中の女の子の冷静な姿や嫉妬心なんかも見える。恋愛って男の子のほうが呑気なのかな。
- 「選ぶこと」と「選ばないこと」の重みが重要なテーマ。「選ばないこと」と「選べないこと」は違う。そしてどちらも相手を傷つけることだってある、という話。
もちろん「選ぶこと」の陰には「選ばれなかった」人たちがいるわけで、当然誰かを傷つける。
でも「好き」だから「選ぶ」っていうのは誰かを傷つけ、そして傷つけられることを恐れていたらできない。そこは自分の気持ちにわがままになれ!
そしてその「選ばれなかった」人の気持ちをシナリオに盛り込んであるのもこのゲームの注目すべき点かな。
- このゲームには独特の世界観というか雰囲気がある。描写がちょっと女性視点なのかな? 理人の性格も手伝ってM属性やアブノーマル傾向あり。
- 理人の臆病さと女の子たちの処女を使って「恋もエッチも手探りで進める様子」が丹念に描かれている。こなれた描写のエッチに飽きている人にはいいと思うし、純愛ぶりも伺えるので好感。
でもどっちかというと女の子のほうがしっかりしていることになるんだろうな。
- メインじゃないと思うんだが愛生(あいみ)のエンディングのフレーズが格好よかった。
> 理不尽の夜を突き抜けて、この子と荒野を突っ走れ!
ビビッときちゃったね、久しぶりに。こんなところも含めて全部主題歌に含まれているところがまたビビッ!
- 他のゲームではエッチシーンの曲って穏やかなのが多いけど、なんかこのゲームではやや活気があるような?
- 絵柄はやや癖があって、好みが分かれるかもしれないと言っておこう。
- 名前の読みが難しいね。最初はまず読めない。
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全て130cmにあります。(C)2003 130cm
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Windows 18禁 |
プリンセスブレイブ! |
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130cm
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2004/09/24 |
★★★☆☆ |
Princess Brave!(KOTOKO) |
★★★★★ |
(C)2004 130cm
(C)2004 130cm
ゲーム概要・シナリオ:
通称「プリブレ!」。
プリンセスブライドの続編シナリオ。
プリンセスゲームに参加していた5人の女の子たちの意識が謎の存在によって奪われた。
しかしその姿はどうみてもプリンセスゲームの王子、本城理人だがただひとつ違うのは彼の発するオーラがとても黒く暗いものであること……。
そして突然現れた謎の男の子、ヒースクリフ。どうやらこの2人もプリンセスゲームに関係があるらしい。
5人のプリンセスを取り返すため、いざ麻雀で勝負。
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、下級生。
主題歌:
- Princess Brave!
KOTOKOの電波(デジ)ソング。早口言葉。
システム:
- シナリオと麻雀が交互にやってくるが、麻雀で勝てなくても先に進める「SKIP」モード搭載。なかなか画期的だと思ったが、あの相手キャラクターの強さを考えるとそれで妥当な気がする。
- スタートメニューに登録されない……ショートカットもできない……。実行ファイルから直接起動しているのは自分だけ?
プレイ時間:
8時間程度。1日あればクリアできる。
攻略:
- 麻雀に勝てても勝てなくてもクリアできるので何も問題なし。
こんな人におすすめ:
脱衣麻雀派、短時間プレイ派、KOTOKO派。
▼コメント▼
- 相手キャラクターの麻雀能力がまるでゲーセンのようで先へ進むとリーチは早く、役は高くなる。プレイしていると非常に不自然なので、純粋に麻雀をやりたい人にはお勧めできない。
- シナリオや設定は非常によく凝って作ってあるので、
ロマンチックなシナリオを読みたい人やプリンセスブライドの世界観を気に入っている人には読む価値があると思う。
- 絵柄はちょっと変わったかな。少し整って大人っぽくなったような気がする。
- ちょっとアブノーマルやM属性が入っているので、そっち系の人も手に取ってみては?
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Windows 18禁 |
プリンセスラバー! |
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Ricotta
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2008/06/27 |
★★★☆☆ |
プリンセスラバー!(橋本みゆき)/心はいつもとなりにいて(jina)/届け、この想い(橋本みゆき) |
★★★☆☆ |
(C)2007-2008 Ricotta
(C)2007-2008 Ricotta
(C)2007-2008 Ricotta
(C)2007-2008 Ricotta
ゲーム概要・シナリオ:
通称「プリラバ!」。
小林哲平は突然な事故で両親を亡くし、悲しみに暮れていた。そんな哲平の前に唐突に現れたのは経済界の雄であり実祖父でもある有馬一心。
彼の計らいにより哲平は「有馬」の名を継ぎ、上流階級の名門校と名高い「私立秀峰学園」へ転入することになる。そこは彼にとって全くの未知の世界だった。
留学中の異国の王女シャルロット、貴族の令嬢シルヴィア、カリスマデザイナー兼モデルの聖華、そして有馬哲平こと自分付のメイドである優。
そして優を除く彼女たちの所属する「社交部」なる学園の象徴とも言える活動に戸惑う毎日。
彼女たちとの付き合いを通じて庶民が上流階級に、お嬢様が庶民に、お互いに少しずつ近づいてゆく様子を描くセレブリティ・ストーリー。
キャラクター属性:
お嬢様、お姫様、同級生、上級生、メイド。
主題歌:
- プリンセスラバー!
橋本みゆきの歌うオープニング主題歌。上流階級の華々しさをモチーフにしたのか、一部分にかなりの派手さを持つ。
- 心はいつもとなりにいて
jinaの歌う挿入歌。
- 届け、この想い
橋本みゆきの歌うエンディング主題歌。少しゆったりしたバラード系で上品さを表現している。
システム:
- カスタマイズできる機能は極めて普通。シナリオを読み進めるに当たって全く支障はない。
- 画面上での装飾が凝っている。各機能の呼び出しアイコンにせよ、画面上での背景の微々たる動きにせよ、
上品さを演出したいという制作者の意向がとてもよく伝わってくる……が、こだわりすぎのような気もする。
- マウスの左クリックやホイールクリックで表示中の立ち絵やイベントCGをズームアップできる(シナリオプレイ中も可)。
プレイ時間:
20時間程度。各キャラクターに用意されたシナリオがちょっと長く感じるかも。
攻略:
- シナリオ分岐選択肢はシナリオの序盤に集中している。目的のキャラクターにとって心証の良いような選択肢を素直に選択すればよい。
また、各キャラクターの個別シナリオに入るとセーブデータのアイコンがそのキャラクターになるのですぐにわかる。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、お嬢様派。
▼コメント▼
- 平民層と富裕層の絶対的な差、個人と組織・社会との軋轢を述べている。が、そこまで?
- 社交界は綺麗事だけではない → 女の扱いの心得も必要 → エッチシーンという流れはやや強引だと思えるのだが??
思わず「やるゲー?」と言いたくなるように、純愛系作品とは思えないほどエッチシーンが多く・長く感じられたりするかも。
- 聖華の強気な性格の定義と序盤のシナリオ進行はそれなりに良いんだが、エッチシーンに持ち込むあたりから急展開過ぎる。少し興醒め。もう少し段階を踏んで描写してほしかったかな。
他のキャラクターのシナリオにもその傾向はある。でもその中で敢えて自分のお勧めのシナリオを挙げるとすれば、シルヴィア=ファン・ホッセンと鳳条院聖華にはなるのかな。
- 作品全体的に服飾デザインの気品は感じられる。
- シナリオの佳境で流れる挿入歌の効果は大きい。これはシナリオやシナリオと音楽の相乗効果というよりも音楽の質の効果だと思う。
余談だが、なんとなく酒井法子の「碧いうさぎ」に似ていると思ったのは自分だけだろうか。
- 各キャラクターに象徴スート(トランプ)が当てられているのだが、その組合せが絶妙。まさにピッタリだと深く頷いた(組合せの詳細についてはムービー等で確認可能)。
シナリオよりもこういった装飾系を吟味したほうが風格やセンスを楽しめる作品だと感じた。
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Windows 18禁 |
放課後恋愛クラブ~恋のエチュード~ |
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LIBIDO
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1996/12/01 |
★★★☆☆ |
放課後恋愛クラブ(?) |
★★★★☆ |
ゲーム概要・シナリオ:
「恋愛はコミュニケーションから始まる」というコンセプトの元に、ファミリーレストラン「Starry Sky」に男女が集まることで開始された「放課後恋愛クラブ」。
このクラブのもうひとつのコンセプト「恋愛のきっかけは気楽なもので良いのではないか、楽しければいい、恋に理由なんかいらない」。
こんな趣旨のクラブへ参加しているうちに主人公も12人の女の子とのコミュニケーションを図り、次第に仲良くなってゆく。
キャラクター属性:
同級生、年上、年下。
主題歌:
- 放課後恋愛クラブ
歌っている歌手の名前がわからない……。
システム:
- 古いゲームなのでシステムはシンプル。カスタマイズもあまりできない。メッセージのスキップはできない。バックログ機能もない。
- シナリオは全て会話のみで進められる。ナレーションはない。
- 放課後恋愛クラブは毎日次の段階で進められる。
- Starry Skyに集まった女の子から1人を選んでおしゃべり(ツーショットチャット)
- 今日の話題(選んだ女の子と話す本題)
- 即日デート(帰り道を一緒に帰るというデートに誘う)/休日デートに誘う/他の子をツーショットチャットに誘う(上限は3人)
- それぞれの夜
- 休日デート
プレイ時間:
25時間程度。
攻略:
- 基本的には強気の選択肢で攻めたほうがいいゲーム。でも、おとなしい子や疎遠な子に対しては後半(6月)に入ってから強気で攻めたほうがいいかも。
- どの女の子も夜、家に帰ってからのCGが1週間に1枚程度ある。それを見られなかったら攻略失敗の可能性があるので、それを基準に週単位で攻略するとよい……ような気がする。
- 攻略はこのサイトが参考になるかも。
こんな人におすすめ:
純愛派、のほほん派、多キャラクター派。
▼コメント▼
- 放課後恋愛クラブは自分が一番初めに手にした美少女ゲーム。でも古すぎて記憶もおぼろげだったのでレビューしないことにしようかと思っていたが、
英語版のCasual Romance Clubを偶然入手できたのでこの機会にレビューする。
あの頃はまだLIBIDOというブランドも知らなかったし、
当然この作品がLIBIDOという老舗ブランドのものだということも知らなかった。懐かしい。とにかく懐かしい。
- 当時としてはグラフィックも綺麗なほうで、現在の美少女ゲームの先駆け的存在となった作品かもしれない。
- 1日1日の描写が短く、毎日の出来事を朝から晩まで繊細に描写する最近のゲームとはそういう点で趣が異なる。個人的にはこのくらいのほうが好きだ。
- 「恋は求めるもの、愛は与えるもの」という有名な言葉があるが、この作品の中でもこれについては言及されていた。ななせシナリオの最後のほうだった。
- 椎那が主人公に対してかけてくれた言葉、
> 私、ひねくれものだからたいへんだったでしょう。
もちろん椎那が主人公にかけた言葉なんだが、これはプログラマーがプレイヤーにかけた言葉とも受け取れる。たしかに椎那の攻略は他の子よりも難しかった。
逆に歩は自分の趣向と波長が合っていたのか、思い通りに攻略できた。あとは主人公がななせに料理の腕前を聞いたときの反応、
> そりゃあもう!
> なにがそりゃあもうなのさ。
これもよく憶えている。なんかおもしろかった。それから早苗のエッチシーンに漸く辿り着いたときの言葉、
> なんだか、こうなるまで、ものすごく長かったような気がするな。
> そうね。つらいこと、うれしいこと。たくさんあって。
> そういうことがあったから、いまのしあわせがあるのかもな。
これも憶えている。最初の1行は特に。
- 当時の所有機はまだWindows95でハードディスク容量は2GB程度、メモリも16MB。選択肢が表示されるときにディスクアクセスがあって、選択肢の表示に少し時間が掛かった。
これはメモリを32MBに増設したらスムースになった。
- なんだかレビューというよりも思い出を書き連ねているような感じになってしまった。これでレビューなのか?
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全てLIBIDOにあります。(C)1996 LIBIDO
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Windows 18禁 |
Casual Romance Club-L'etude de l'amour- |
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LIBIDO
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2003/04/25 |
★★★★★ |
Casual Romance Club(?) |
★★★★★ |
ゲーム概要・シナリオ:
放課後恋愛クラブの英語版としてLIBIDOから発売された。
内容は同じ。
キャラクター属性:
同級生、年上、年下。
主題歌:
- Casual Romance Club
こちらも歌っている歌手の名前がわからない……。Casual Romance Clubでは主題歌の歌詞も英語。曲は同じ。少しノリが良くなったかな?
システム:
- 古いゲームなのでシステムはシンプル。基本的には放課後恋愛クラブと同じ。
スペースキーで会話をスキップできる(スキップできない会話もある)。
- 日本語対訳システムも付いており、英語だけではないので安心して遊べる。
プレイ時間:
25時間程度。
攻略:
- これも基本的には放課後恋愛クラブと同じ。
- 自分がプレイする上で気になった選択肢を書いておく。恋愛ノートにイベント発生マークが載っていない子もいるので注意。なお、フラグの詳細は追究していないので、これ以外にも正解があるかもしれない。
他の選択肢は会話の内容をよく読んで女の子の性格をつかめば自然に選べると思う。なお、「Going Out」は「即日デート」、「Appointment」は「休日デートに誘う」、「※」はひとりエッチシーン。
また、作品が英語版になったのに伴ってキャラクターの名前にも英名が付けられた。基本的にゲームは英名で進められるが、一応和名も所々に残っている。
和名 |
英名 |
日付 |
選択・行動 |
備考 |
織原早苗 |
Charlotte Lewis |
06/12 |
早苗の気持ち → そんなの思いやりじゃないぞ |
※ |
堀川ななせ |
Amy O'counor |
06/07 |
Appointment(06/02~06/06まではデートに誘わない) |
※ |
新堂和美 |
Kate Gibson |
05/26 |
Appointment |
|
06/02 |
Appointment |
|
06/06 |
バスケの大会 → がんばって優勝しろって |
|
06/09 |
昨日のエッチ → 恥ずかしくないよ → Going Out |
※ |
06/10 |
恋愛願望 → Appointment |
|
06/11 |
バンド → Going Out |
|
06/12 |
ひそかな努力 → ちょっとだけな → Going Out |
|
06/13 |
エッチ → Going Out |
|
河合雛子 |
Jeannie Hamill |
06/13 |
臆病な性格 → Going Out |
※ |
美咲椎那 |
Bridget Colins |
06/09 |
昨日 → みんな痛いんだよ → Appointment |
|
06/10 |
気軽な恋愛 → ホント、大進歩だよ → Going Out |
※ |
堀川むつみ |
Sidney O'counor |
06/04 |
見てないけど → Going Out |
|
06/07 |
Going Out |
|
06/11 |
絵本 → Going Out |
※ |
仁藤加奈未 |
Clare Radick |
06/07 |
目覚まし時計 → Going Out |
※ |
遊佐倫子 |
Caitlin Prichard |
06/09 |
朝帰り → いじわるなこと、聞くなよ → Appointment |
|
06/10 |
ほめてほしい気持ち → Going Out |
|
06/11 |
気持ちの変化 → 倫子、心にゆとりができたな → Going Out |
|
06/12 |
甘えん坊 → 倫子の甘えならいいよ → Appointment |
※(「倫子の甘えならいいよ → Appointment」が重要らしい) |
山科瑞穂 |
Sophie Reynolds |
06/12 |
不安の解消 → ボクに任せておいて → Appointment |
|
06/13 |
エッチに対する前向きな考え → そういう瑞穂さんっていいね → Going Out |
※ |
園崎操 |
Valerie Jones |
05/26 |
昨日のこと → うん、さびしかった → Going Out |
|
06/02 |
昨日のデート → 俺はマジメに恋愛したい → Going Out |
(「俺はマジメに恋愛したい」が重要らしい) |
06/05 |
美容 → その方がかしこいかな → Appointment |
|
06/06 |
ダイエットフード → Going Out |
|
06/11 |
スリーデイズ → Appointment |
|
06/12 |
恋愛クラブ → Going Out |
※ |
若槻杏奈 |
Amanda Duset |
06/09 |
昨日のこと → Going Out |
※ |
06/10 |
塾 → 杏奈ちゃんが特別なんだよ → Appointment |
|
06/12 |
操 → Going Out |
|
稲葉歩 |
Paige McConley |
05/31 |
ステキな恋愛 → あんまり気にしないな → Going Out |
|
06/09 |
複雑な気分 → 逃げたら追っかけるよ → Appointment |
※(「逃げたら追っかけるよ」が重要らしい) |
島本威明 |
Jordan Price |
- |
- |
- |
河合小太郎 |
Mark Hamill |
- |
- |
- |
こんな人におすすめ:
純愛派、のほほん派、多キャラクター派。
▼コメント▼
- Windows95の時代に制作された放課後恋愛クラブとは違い、こちらはWindows98/Me/2000/XPで動作する。
あの頃を懐かしむことができる作品。しかもDVD-ROMになった。ただし英語版だけれども。台詞全部に英語・日本語対訳を付けるのはたいへんな作業だっただろうに……。
この作品、英語の勉強をするにはすごく役に立ちそう。日本語対訳機能OFFで英語だけでプレイできるようになりたいなぁ……。
- 改めて今、作品を見てみると「このシンプルさが純愛に繋がるのかもしれない」と思える。
最近のゲームはテーマ、シチュエーション、コスチュームなんかにこだわり過ぎだもんね。
- ん?……放課後恋愛クラブに比べてCGがちょっと増えたかな。気のせいかな……?
- 椎那の攻略で、放課後恋愛クラブのレビューで書いた印象的な台詞を見つけられなかった。
見逃した……? それとも書き換えられた……? こういうのは見つけたけれど。
> あたし、素直じゃないから。いままでも、あなたにはイヤな思いをさせてきたかもしれない。
それから放課後恋愛クラブでは苦労した椎那の攻略が随分と簡単だった気がする。
このあたりもプログラムを書き換えられた……? それとも当時に比べて自分が成長したっていうことなのかな。
- 個人的に好きなキャラクターは椎那と杏奈だな。椎那は格好いいし、杏奈はかわいいし。特に椎那は制服のミニスカートで鉄棒をしてパンツ丸出しになっちゃったりするところがいい。うん。
- この作品の制作の真意はなんだったんだろう……それがわからない。
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全てLIBIDOにあります。(C)1996-2003 LIBIDO
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Windows 18禁 |
ほしフル~星藤学園天文同好会~ |
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FC01
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2007/09/28 |
★★★★☆ |
Star☆drops(橋本みゆき)/未来の物語(茶太)/Lover's Destiny(瀬名) |
★★★☆☆ |
(C)2007 FC01/HQ (C)FANDC.CO.JP
(C)2007 FC01/HQ (C)FANDC.CO.JP
(C)2007 FC01/HQ (C)FANDC.CO.JP
(C)2007 FC01/HQ (C)FANDC.CO.JP
ゲーム概要・シナリオ:
月舘陽(つきだてあきら)は琴姉(ことねえ)こと従姉の楠原琴音に寄せるほのかな想いを胸に隠しつつ、彼女を追って星藤学園(せいとうがくえん)へ入学した。
これも実は琴音の家庭教師のおかげだったりするわけだが……。琴音は全校生徒から大人気の生徒会長。そして自ら設立した天文同好会の副部長も務めている。
琴音のことが気になる陽(あきら)は友人の海道惑(かいどうわく)に連れ込まれるようにして天文同好会へ入会。そして惑から琴音との仲を取り持ってほしいとの話を受け、承諾。自分の思いもそのままに……。
しかしそれだけではなかった。陽(あきら)を取り巻く環境は片思いとそれを成就させるべく思惑でいっぱいだった。
- 琴音は誰が好きなのかがよくわからない。
- 生徒会会計の鈴木流史(すずきりゅみ)は生徒会副会長兼天文同好会部長の澪木天(みおぎたかし)が好き。
- 陽(あきら)は昔から琴音が好きで惑の親友。
- 惑は琴音が好きでその仲介を陽(あきら)に頼み込んできた。
- クラスメイトの双葉陽(ふたばひなた)は惑が好き(?)。
- 同じくクラスメイトの高塚水季は陽(あきら)が好きで陽(ひなた)と惑の仲を取り持とうと画策、陽(あきら)にも手伝いを依頼。
- そして9月に転入してきた星川瑠歌(ほしかわるか)は過去にこの星藤町(ほしふじちょう)に住んでいて思い入れがあるらしい。
そんな片思いとそれを気遣う気持ちが交錯するとんでもなくややこしい状況に陽(あきら)は立たされてしまったのだ。クラスメイト、天文同好会、ラクロス部、文化祭、星藤町特有のイベントである「冬至祭」……。
それらの中で彼等は誰が誰と結ばれることになるのか。その行く末は神とお星様のみぞ知る……。
キャラクター属性:
従姉、同級生、上級生。
主題歌:
- Star☆drops
橋本みゆきの歌う主題歌。
- 未来の物語
茶太の歌うグランドオープニング主題歌……つまりはクライマックス付近で流れる挿入歌。
- Lover's Destiny
瀬名の歌うエンディング主題歌。
システム:
- 通常の選択肢で物語を分岐・進めてゆくノベル形式。
- 少々面倒でもシステム設定(ゲームの動作設定)はプレイするパソコンの能力に適した設定をしたほうが無難。そうしないとゲームやWindows自体の応答が悪くなったりすることもある。
複数のアプリケーションを同時に起動する人は特に注意。
- 音量が小さい。特に声のボリュームが小さいので非常に聞き取りにくい。微妙に痛手。
- セーブ箇所は100箇所。その他にクイックセーブが5箇所。クイックセーブは便利なのでうまく使おう。
プレイ時間:
50時間程度。
攻略:
- 選択肢の文字列から結果を想定しにくいので最初はどの選択肢が誰のためのものなのかがわかりにくいかもしれないが、何度かプレイしているうちに見当がついてくると思う。
焦らずに何度もじっくり挑戦しよう。
- 余談だが、自分の攻略順序は琴音→瑠歌→流史→水季→陽(ひなた)だった。当初の思い通りにはいかなかった。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、友情派、シナリオ重視派、長時間プレイ派、じっくりプレイ派。
▼コメント▼
- とにかく複雑な片思い、多角関係。率直な感想は「自分は渦中の人にはなりたくない」。この関係のややこしさは認識するだけでもちょっと疲れる。
だからといって不出来な作品ということはないのでそこは勘違いしないように。
- この作品のテーマは「約束」「信頼」「裏切り」。これらのことを念頭においてテキストをよく読むべし。
そしてこれらに関わる選択肢は物語の行く末を左右することもあるのでよく考えて選択しよう。約束は信頼も生むし、裏切りも生む。つまり約束を守れれば結果は「信頼」、守れなければ結果は「裏切り」。
大雑把にはそう考えてもらってもいいと思う。詳しくは物語本編を読んで考えてみるといいのかな。
- 「憧れや好意と恋愛感情を勘違いするな」。この作品の第二のテーマ。若いうちは間違えやすいっていうことね。たしかにその通りかもしれない。
- 星川瑠歌の「瑠歌(るか)」はやはり「ルカの福音」が命名の由来なのだろうか。彼女のことを単なる「ツンデレ」と考えている人も多いかもしれないが、
あれはそんなに単純なステータスで片付けられるようなものではない。彼女があるひとつのものに自分自身の全てを奉げてしまった末に残ってしまった負の性格(≒後遺症、歪曲した性格)だと思う。
このことが彼女のシナリオを非常に重いテーマとして扱っている一因になっている。シナリオでは難しいことが語られているので「こういうとき、自分だったらどうするか?」とよく考えて読むのがおすすめ。
- 瑠歌が陽(あきら)に対しての態度を変える場面があまりにも唐突すぎるのでちょっと拍子抜けしてしまった。
もっとシナリオの最後までかけてじっくりと徐々に変化してゆく姿が見てみたかったし、そのほうがシナリオにも更なる重みがあったと思う。
とはいえ、瑠歌シナリオは十分にこの作品の核心を突いたものとして上出来であることは確かだと思う。
- 瑠歌はどこまでも生真面目すぎると思うが、筋の通ったことに対する理解はあると思うし人生の難題に自問自答するあたりは非常に聡明な子だと思う。
- 普段は途切れ途切れにしか喋らない陽(ひなた)が文化祭の朗読劇で真剣に喋る姿は格好良かった。このシーンに惹かれる人は多いんじゃないのかな?
- 陽(あきら)が度々起こす記憶障害を伴う頭痛の原因がはっきりしなかった。結局、なんだったんだろう?
- 「シュミカセ」が懐かしい響きだ。「シュミット=カセグレン」のことだよね。天体望遠鏡のタイプのひとつ。
- 流星群の基点の表記が「放射点」ではなく「輻射点」であるところが古風で天文学への精通振りを感じさせる。
- ペルセウス座流星群の話で……
> 「1年でもっとも多くの流星が見られる流星群で、三大流星群と言われている」
> 「よく勉強してるね……残りふたつの流星群は?」
> 「しし座流星群とふたご座流星群」
> 「正解」
不正解! 三大流星群とは四分儀座流星群(りゅう座ι流星群)とペルセウス座流星群と双子座流星群のことである。
そこへ1990年代に活動が活発化した獅子座流星群レオニズが注目されたためにこれを含めて四大流星群と呼ぶ話は聞いたことがあるが、古くから呼ばれる三大流星群に獅子座流星群を含めるという話は聞いたことがない。
未来の天文台長、頑張って勉強して!
- 琴音が鶏の命名に使っている星の名前だが、「アーク」だけは指す星がわからない。これでも一応天体にはある程度精通しているつもりなのだが……?
- 名称の読みが紛らわしい。「星藤町(ほしふじちょう)」「星藤学園(せいとうがくえん)」「陽(あきら)」「陽(ひなた)」などなど。特に発言者表示の「陽&陽」はどっちがどっちなんだ??
それから陽(あきら)と陽(ひなた)をわざわざ同じ漢字にしたのには何か意味があったんだろうか?
- グランドオープニングがあるならばそれに対応するグランドフィナーレがあっても良かったと思う。そこがちょっと中途半端で悔やまれる点かな。
- 文化祭の後夜祭で行うのは「キャンプファイアー」ではなくて「ファイアーストーム」ではないだろうか。文化祭はキャンプではないし。
- シナリオの量のわりにはイベントCGやエッチシーンは少なめなのでシナリオ重視のプレイスタイルの人におすすめ。
- 画面効果・画面遷移等の動作がちょっと重い。同様にメッセージスキップ速度も遅い。ややハイスペックなパソコンでプレイするのが前提?
- シナリオの分岐が結構複雑なのでフローチャートを作りながらプレイを進めてもいいが、フローチャートの作成に手間を取られすぎてプレイがおろそかになるという本末転倒なことにならないように!
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全てFC01/HQ FANDC.CO.JPにあります。(C)2007 FC01/HQ (C)FANDC.CO.JP
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Windows 18禁 |
White Princess 一途にイっても浮気してもOKなご都合主義学園恋愛アドベンチャー!! |
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feng
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2003/11/07 |
★★★☆☆ |
恋人大作戦(YURIA)/AM 1:00(橋本みゆき) |
★★★☆☆ |
(C)2003 feng
(C)2003 feng
(C)2003 feng
ゲーム概要・シナリオ:
通称「ホワプリ」。
2005/08/25にはPS2への移植版としてWhite Princess the second やっぱり一途にいってもそうじゃなくてもOKなご都合主義学園恋愛アドベンチャー!!が発売されている。
仲の良い幼なじみやクラスメイトの女の子に囲まれた主人公。
海辺へ出掛けたある夏の夜、そのうちの1人と「友達以上」関係になるのだが……そうはいってもいきなり劇的に主人公たち2人やその周囲が変わるわけでもなし。2学期もたくさんの女の子に囲まれて過ごす日々、
主人公は最初に決めた女の子との関係を一途に貫くのか、それとも他の女の子たちと仲良くなっちゃうのか?? はたまたもっと別のシチュエーション(パラレルルート)に喜んでしまうのか?
キャラクター属性:
同級生、幼なじみ、先生。
主題歌:
- 恋人大作戦
YURIAの元気ソング。オープニング主題歌。
- AM 1:00
橋本みゆきの歌うエンディング主題歌。タイトルに深い意味があるのかな?
システム:
- プロローグでお目当ての子を1人決めるが、本編ではその子に一途になってもいいし他の子を優先してもいいというサブタイトル通りのシステム。
女の子単独のエンディングと複数のエンディングと、さらにコスプレ重視のパラレルルートのエンディングとがある。
- 選択肢がちょっと多過ぎるかもしれない。
プレイ時間:
20時間程度。内容が気楽に読めるので速く進む。
攻略:
- 難しい。そして選択肢が多い。
- 女の子単独のエンディングは一途に進めればいいので簡単。
- 女の子複数のエンディングを見るためにはシナリオをよく読んで、誰と誰の仲がいいとかいったあたりまで理解しておいたほうがいいかも。
- パラレルルートへの突入条件はよくわからない。フラグは追究していません。これは難しい。
こんな人におすすめ:
学園モノ派、純愛派、ほのぼの派、ライトシナリオ派。
▼コメント▼
- ごく普通に、学園モノ。
- 気楽にプレイできるが究めようとすると難しいかも。特にパラレルルートは自分も偶然に入れたようなものでよくわからない。
- 花織がいい感じ。気丈で器量良し、なかなかいい人だ。気に入った。PS2版では委員長(なつみ)や穂乃華が花織の役目を担っているようなところがあるが、
この花織のシナリオをなくしてしまうのはちょっともったいないような気がする。
- 柚那と透子が並んだときの身長差はすごい。
- 花織の水着の胸ポチはいい、とてもいい♪ ハマった。
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Windows 18禁 |
麻雀 |
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ねこねこソフト
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2004/12/10 |
★★★★★ |
MAH-JONG(YURIA) |
★★★☆☆ |
(C)2004 ねこねこソフト
(C)2004 ねこねこソフト
(C)2004 ねこねこソフト
ゲーム概要・シナリオ:
ねこねこソフト5周年として発売されたファンディスク。
これまでのねこねこソフトキャラクターと対戦する脱衣麻雀……いや、パンツ麻雀?
それはいいとして、エッチはないが脱衣はちゃんと拝めるのでご心配なく。軽いノリの脱衣麻雀。
キャラクター属性:
これまでのねこねこソフトキャラクター。
主題歌:
- MAH-JONG
YURIAの歌う主題歌。ゲームのタイトルが「麻雀」ならば、主題歌は「MAH-JONG」ときたもんだ。熱い。
システム:
- 麻雀
- ストーリーモード
ショートシナリオと麻雀の繰り返し。読みやすく、やりやすい。麻雀の難易度は低い。消えたパンツを追え!
- フリー対戦
これまでのねこねこソフトキャラクターとの4人打ち麻雀。難易度の調整ができる。
- サバイバルモード
和了しても加点なし。持ち点がなくなるまでのサバイバル。最初に持てる点数のみで突き進め!
- ねこキャラクター大図鑑
ねこねこソフト作品のキャラクター解説。
- CGモード
プレイ時間:
10時間程度。
攻略:
- ストーリーモードから順に遊んでいけばいい。
- 難易度がほしい人はフリー対戦のほうで難易度を調整して遊ぼう。
こんな人におすすめ:
脱衣麻雀派、短時間プレイ派、ロープライス派(\5,800-)。
▼コメント▼
- タイトルが「麻雀」というのはすごい。ブランド名もなにもわかったものじゃないが、そこがいい。気に入った。
- ねこねこソフトの関連作品を
殆どやっていなくても楽しめた(自分はPS2版の120円の春 \120 Storiesくらいしか深くプレイしていない)。
だからねこねこソフトが好きな人は結構気に入るのでは。もちろん、脱衣麻雀が好きじゃなくちゃいけないけれど。
- フリー対戦中は親キャラクターのメインBGMが流れる等の凝り具合が気に入った。
- フリー対戦で難易度を調整すれば麻雀として結構長い間遊べる作品かもしれない。
- 結構勉強になる。裏スジとか勉強させてもらいました。はい。
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Windows 18禁 |
毎日がM! |
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アトリエかぐや Honky-Tonk Pumpkin
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2008/11/28 |
★★★☆☆ |
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(C)2008 KAGUYA
(C)2008 KAGUYA
(C)2008 KAGUYA
ゲーム概要・シナリオ:
教員として女子校に赴任することになった益垣要は苦痛を快感に変えて受け取ってしまう「絶対M感」というとんでもない性癖(?)の持ち主だった。
しかもその「絶対M感」のせいで赴任初日からクラスの女子数人に「M属性の変態男」と目を付けられてしまい、
その後もクラス……もはや半ば校内公認のような状況で毎日はずかしい命令を受けたり行為をさせられたりしている。
この「絶対M感」、はたして治すことはできるのか。そして女子校での屈辱的な毎日から抜け出すことはできるのか。
そういったわずかな思惑の中で女学生たちからの屈辱的行為は毎日エスカレートしてゆくばかり……。
キャラクター属性:
女子校生、委員長。
主題歌:
システム:
- シナリオ中に時折表示される二択。特に難しい選択肢ではないので素直に選択しよう。
- 重要な場面(?)……エッチシーン等がアニメーションで表示される。これはわりとスムースな動きで綺麗かな。
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
- 各キャラクターに2シナリオ、どのキャラクターにも偏らないものが1シナリオ。
合計で7シナリオになるが、分岐条件はシナリオ序盤に集中しているのでそれを少しずつ変更すれば自然に全シナリオを読破できると思う。難しい選択肢やフラグは一切ない。
こんな人におすすめ:
制服派、ユニフォーム派、凌辱派、調教派、放尿派、やるゲー派、濃厚エッチ派、アブノーマル派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 完全にいわゆる「やるゲー」なので、シナリオの深さなどを追求してはいけない作品。「やるゲー」だと認識して、しかもお手軽に楽しみたいという人向けの作品だ。
- Mシチュエーションはかなり網羅されているほうだと思う。だいたいは以下の通り。
- 言葉責め
- 足コキ
- ケツ叩き
- アナル責め
- 睾丸責め
- 浣腸責め
- 乳首責め
- 靴下のニオイ責め
- わきの下のニオイ責め
- モップ・ブラシ責め
- イベントCG、エッチシーンは多めでいろいろな意味で「実用的」作品だと思う。
- システム系は非常に簡素に作られているので、
このあたりは姉妹ブランドとはいえ「プリマ☆ステラ」等の作品とは大きく異なるものだと実感した。
- 個人的なお気に入りキャラクターは綾島穂乃果。常にクールで、それでいて過激に責めてきたり時には情熱的に振る舞ったりするところが気に入った。
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Windows 18禁 |
ましろぼたん |
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Fizz
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2007/03/23 |
★★☆☆☆ |
淡雪(ave;new feat. 佐倉紗織) |
★★☆☆☆ |
(C)2006-2007 Fizz
(C)2006-2007 Fizz
(C)2006-2007 Fizz
ゲーム概要・シナリオ:
通称「ましろぼ」。
寒い雪の積もる日にふとしたきっかけで出逢った「ゆきんこ」という名がよく似合う「宮園ましろ」。彼女とはその場限りの縁だと思っていたらなんと最上時也のクラスへ転入してきた。
しかしそこには穏やかだった「ゆきんこ」少女の面影はなく、あったのは周囲との接触を避ける冷たい拒絶。どこか儚げに見える彼女とはいったい何故この町で出逢うことになったのか。
また、一緒に生活している柿崎真白と同じ名前ということもあり、どうにも気になって放っておけない。どうも真白とましろの間には何かしらの繋がりがあるようなのだが……?
それを繋ぐ鍵となっているのかもしれない「夢」をよく見る時也であったが、自分には記憶になくしかも現実に起こった過去の出来事をどうやら真白や彼女の姉の藍理も同じ時刻に見ているらしい。
これはなにかの警告? それとも強制的に見せられている夢? 謎は深まるばかり。
そしてましろの大切にしているボタン。どうも古くから伝わるもののようで彼女はずっと大切にしてきたようだが、この真意と真相は……?
「ましろ」と「ぼたん」の紡ぎ出す、ちょっと儚く切ない冬のストーリー。
キャラクター属性:
従姉妹、上級生、同級生、下級生、黒タイツ。
主題歌:
システム:
- 選択肢による分岐。シナリオの長さのわりには選択肢は多いほうかもしれない。
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
- やや難しい。この作品の分岐の構成と大切なフラグがどこにあるのかに気がつかないと、ほぼ確実にバッドエンド(?)へ辿りついてしまう。そこでも入手できるCGはあるが。
- ましろ・真白・藍理ルートと美久・由佳菜ルートからそれぞれ個別シナリオに入るという2段構成。
- 重要な選択肢は「とことん探す/諦める」と「……とはいうものの/とりあえず……寝るか」。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、ほのぼの派、ドラマティック派、悲哀派、制服派、黒タイツ派、ニーソックス派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 女の子は全員黒タイツ! なんといってもこれがこの作品の最大のポイントでしょう。
黒タイツ目的にこの作品を手にした人、この作品が気になっている人は多いはず。たしかに黒タイツという意味では期待を裏切らない作品だ。
- 制服の黒タイツを全てニーソックスに変えてしまうという斬新なアイテム、ニーソディスク(-Knee Socks Disc-)は好みに合わせて使えばよい。
黒タイツ派の人はそのままで、ニーソックス派の人はニーソディスクを使って。ただし、ニーソディスクを使うと黒タイツ版へは戻せない。アンインストールと再インストールが必要。
- シナリオがあまり深くないのか、設定のわりには描写が少ないのか、いまいち情景を鮮明に想像できない。
それに時也と真白が従兄妹で同居していることや、真白と由佳菜が同じ新体操部員だという設定を活かしきれていないと思った。特にそんな設定がなくてもこのシナリオは成立するのではないか?
- ましろが周囲と打ち解ける過程が唐突で具体的にじっくりと書かれていないのが残念。ここはシナリオ上重要なポイントになると思うので繊細に描写してほしかった。
- 日付の区切りをハッキリと明示してほしい。日付の表示なり、アイキャッチの挿入なり。気がつくといつの間にか次の日だったり、次の週だったり、次の季節だったり(!)。
- 黒タイツは破るのではなくてひざ上あたりまで下ろして半脱ぎ状態にしてほしかった。まぁ、黒タイツを半脱ぎにしているシーンも何箇所かはあったけれど。破るシーンが多かったような気がする。
- 各キャラクターのCGの一部が何故「その他」に分類されているのかがわからない。その分類基準はなに?
- WindowsXPの場合の推奨メモリが1GBと書かれているが、その環境でも応答なしになってプレイデータが保存されずにやり直しになった……。
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Windows 18禁 |
ましろぼたんファンディスク |
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Fizz
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2007/08/24 |
★★☆☆☆ |
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(C)2006-2007 Fizz
(C)2006-2007 Fizz
ゲーム概要・シナリオ:
「ましろぼたん」の人気投票で1位を獲得した白石由佳菜のエピソード。
イベント先行発売は2007/08/17で通常発売は2007/08/24。内容は下記の通り。
- Bitter(由佳菜と過ごすバレンタインデー)
- Sweet(由佳菜と美久と過ごすバレンタインデー)
- webドラマビジュアル版
- ましろぼ予習教室
- スタッフクレジット
主題歌:
システム:
- 選択肢による分岐。あまり難しく考えずに選択するのがよい。
プレイ時間:
3時間程度。
攻略:
- 特に難しいところはない。ファンディスクでシナリオサイズも小さいし。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、ほのぼの派、制服派、黒タイツ派、短時間プレイ派、ロープライス派(\2,625-)。
▼コメント▼
- 女の子の黒タイツが見られることには変わりはない。ただ、作品名称の通りで由佳菜ばかりになってしまうことは否めないが。
まぁ、そこは特定キャラクターのファンディスクの宿命でしょうか。
- 「スタッフクレジット」を実行すると一瞬しか表示されないのは仕様? バグ?
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Windows 18禁 |
魔法とHのカンケイ。 |
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ういんどみる
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2004/11/26 |
★★★☆☆ |
魔法と恋のカンケイ。(NANA)/出会いの魔法(KAKO) |
★★★★☆ |
(C)2004 ういんどみる
(C)2004 ういんどみる
(C)2004 ういんどみる
ゲーム概要・シナリオ:
鳳林学園の生徒会である鳳生会では翌年度の予算編成に頭を抱えていた。部活動が多すぎるために予算が不足しそうなのだ。
特に魔法関連や超常現象を研究する部活は最大手の「ESP研究部」をはじめとして数知れず、部員が1人の部だって当たり前のように存在している。
そこで鳳生会は魔法関連のうち少人数の部活を「同好会」に格下げし、予算の対象外とすることを決めた。
そしてその対象となる部活動を選別するために少人数の部活動に研究・活動成果ともいえるレポートを提出させることにしたのだが、そのテーマは「魔法と性の関係」。
レポート提出の対象となった部活は黒魔術研究部、忍術研究部、霊術研究部の3つ。
こんなテーマでどの程度のレポートが提出されてどの程度判断材料になるのかを疑問に思いながらも、その審査担当者に選ばれてしまった牧野健人は各部活にレポートの提出を告知。
あまりにも途方もないテーマのレポート故に少しくらいは手伝ってもいいかと考えた健人は手伝っているうちにいつの間にか各部活の女の子となんとなくエッチな関係に……。それがレポートの役に立つのだろうか。
果たして魔法とエッチの関係は!?
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、下級生。
主題歌:
- 魔法と恋のカンケイ。
NANAの歌うオープニング主題歌。非常に軽快なテンポで聴き心地の良い歌。純粋系の香りがする。
- 出会いの魔法
KAKOの歌うエンディング主題歌。バラードに届かない程度に少しゆったりとした爽やかな歌。
システム:
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- キャラクター数が少ないのでそれほど時間は掛からないはずだし、基本的には目的のキャラクターに一途な選択をすれば良い。
- 子猫の「Hの7」のシーンだけは取得が少し難しい。内容としてはかりんと子猫と建人のいわゆる3Pなので、かりんと子猫のシナリオを並行して進める必要がある。
具体的には「かりん→子猫」の選択を6回繰り返す → 残りは子猫を選択。期間ギリギリで子猫シナリオをクリアできる状態。
こんな人におすすめ:
学園モノ派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 「H(エッチ)の次にはI(愛)がある」。これがこの作品の基本姿勢。
オフィシャルサイトで謳われている通りのコンセプトで、仲良くなってからエッチに至るのではなく、たくさんのエッチシチュエーションを経て最終的に仲良くなるというシナリオ進行を採用している。
ここが最もおもしろい。その逆転的発想を実現するために「魔法」という要素をうまく取り入れたと考えていいのかな。
- 魔法と科学を融合させた概念を世界観の下地にしていてちょっと珍しい。
魔法ならば魔法だけ、科学ならば科学だけという風潮が強い中でそれを混在させてひとつの体系に仕上げている。そしてこれは次に述べる哲学的視点において非常に重要な要素である。
- 主にメインヒロイン攻略とは別のシナリオのほうに哲学的にとても重要な概念や理論が盛り込まれている。
察するに1990年代後半に流行した哲学入門書「ソフィーの世界」とその後に映画化された同タイトルの作品を意識しているのではないかと。
哲学に於いて魔法と科学は同列に並べられるもの。哲学に興味があればプレイしてみるというのも悪くはないかも。
- このブランドの作品としては異例と言えるほどエッチシーンが多い。これは結構重要な要素。なので他の作品とはちょっと趣を異にするところがある。
他の作品がわりとシナリオ重視なのに対して、この作品は「やるゲー」に近いといってもいいくらいだ。
- 2009/07/11現在、何故か未だに市場取引価格が高い。上に述べたようにこのブランドにしては珍しいエッチシーンに特化した作品だからだろうか?
絵がかわいい系なので、「かわいい系の絵で、やるゲー」という稀少なシチュエーションを実現していることは確か。
- お気に入りのキャラクターは桃園かりんと鷺沼エリカ(通称:鷺沼妹)。見ていてほほえましい。
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Windows 18禁 |
魔法の少女シルキーリップ |
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WAFFLE
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2008/03/28 |
★★★☆☆ |
魔法の少女 シルキーリップ(金松由花)/幸せをありがとう(金松由花)/drop of wish(金松由花)/交差点(金松由花) |
★★★☆☆ |
(C)2007-2008 WAFFLE
(C)2007-2008 WAFFLE
(C)2007-2008 WAFFLE
(C)2007-2008 WAFFLE
ゲーム概要・シナリオ:
リップ・ゲルソーク・ゼングルクルは魔界の次期魔導女王候補の一人として、彼女のサポート役の聖獣ケチャを連れて人間界へ修行にやってきた。そして次々と現れる女王候補たち。
やや高慢な振る舞いのイザベラ・アリストュル・ゲルベゾルゲ、古からの生き残り種族の末裔であるリメラ・ブックモット・ディラリアス。
彼女たちは人間界でクラスメイトとなり、学園生活を通じて女王になるために必要な社会勉強をすることになる。
魔界の住人であることを隠しつつ過ごす学園生活にも混乱あり、それ以外にも謎の刺客(?)の来襲あり……。彼女たちの修行はそう簡単には進まない。
そして最後に次期魔導女王として選ばれるのは果たして誰なのか…・・・。そんな「少女編」の物語。
修行を終え、無事に魔導女王になることを果たしたリップ。その奮闘する姿を描いた物語が「大人編」。
「少女編」はかつてメガCD版及びPC Engine版として制作された同タイトルのリメイクであるが、
この「大人編」は新たに追加されたオリジナルの物語である。魔導女王のリップには「魔導結晶の浄化」という大切な役割があった。
魔導結晶はとてつもない力を秘めた魔導力の塊であり、しかも負の感情に反応して悪い作用をするのでリップがその身をもって浄化、保管しておくべきものである。
だが先代魔導女王の死後に魔導結晶は砕け、人間界へと散逸してしまった。それを取り戻すのがリップの役目であるのだが……またしても謎の刺客が現れ、リップの活動を妨害する。
彼等には彼等なりの理由と信念があって魔導覇王の理想と行いは正しくないと考え、魔導覇王に魔導結晶を渡すことを阻止するために間接的にリップを妨害しているようだ。
真に正しいのは魔導覇王か、刺客たちか、それともリップの持つ新たなる理想と信念なのか?
キャラクター属性:
変身ヒロイン。
主題歌:
- 魔法の少女 シルキーリップ
金松由花の歌う「少女編」の主題歌。内容に相応しく、かわいらしく仕上がっている。
- 幸せをありがとう
金松由花の歌う「少女編」のエンディング主題歌。オープニングの主題歌とは一転してやや静かな雰囲気で纏められている。
- drop of wish
金松由花の歌う「大人編」の主題歌。戦隊・変身ヒロインモノらしく、格好いい歌という感じ。いい歌だと思う。
- 交差点
金松由花の歌う「大人編」のエンディング主題歌。
システム:
- 各話ごとにオープニングとエンディングがあり、まるで短時間アニメを見ているような感触である。
長いシナリオを止め処なく読むのではなくて一話読み切り感覚なのであまり疲れを感じないし、短い時間を積み重ねて少しずつ読み進めることもできる。
- 分岐は通常の選択肢による好感度の積み重ねであるが、選択肢のタイプが「喜」「怒」「哀」という感情のこもったものになっており、
これは「リップシステム」と呼ばれるものだ。
- 途中からプレイする場合は通常のロードの他に特定のエピソード(話数)を指定して開始することもできる。
- ドライブレターが後ろのほうだとディスクを認識しないので、ドライブレターを変更している人は要注意。
プレイ時間:
35時間程度。
攻略:
- 選択肢による好感度の一上一下は画面に表示され、好感度の合計値も表示されているのできちんとメモしながらプレイすれば確実に完全攻略できるが、選択肢が感情表現なので適切なものはある程度感覚的にわかる。
でも時々大きく違うこともあるので少し注意。
なお、「少女編」では(魔導女王になるための修行の)「評価値」、「大人編」では「好感度」と表現されているが、基本的には同じものだと考えて差し支えない。
- 好感度の高低により見られるエッチシーンが分岐されたり、見られないエッチシーンがあったりする。
こんな人におすすめ:
戦隊モノ派、凌辱派、やるゲー派。
▼コメント▼
- まず、非常に懐かしいタイトルだ。知っている人はかつての作品を懐古したり新作に期待したりといろいろ思うところがあったであろう。
そんな意味でユーザーの心を掴むには十分な力があったと思われるタイトル。
- 最大の論点はおそらく「大人編の追加」であろう。内容は変身ヒロイン系の作品の定番ともいえる触手凌辱。これを受け入れられるか、受け入れられないか。
かつてのユーザーが「魔法の少女シルキーリップ」に思い描いていた印象と合致するかどうか。
肯定的に受け入れるユーザーもいれば、過去にもっと純朴なシナリオや世界観を抱いていて凌辱シナリオは受け入れられないユーザーもいるだろう。
或いはどちらでもなく深いこだわりを感じずに自然体でプレイできるユーザーもいると思う(自分はこのタイプ)。いずれにせよ、作品に対する評価が分かれるのはこの点が最も大きいと思う。
なお、「少女編」にはエッチシーンも凌辱シナリオもないので「少女編」のイメージまでは大きく変わってはいないはず。
- 魔界では魔導力の低い魔法使いは苦労する生活を余儀なくされるらしい。魔法で済ませられれば簡単なこともそうはできずに地道に解決しなければならないからだろうか。
これを我々の人間界に当てはめてみると富や地位に相当するのではないか。事実、なければ人生で苦労するし、格差社会の原因の一端にもなっている。
この作品のコンセプトは「魔界の魔導力=人間界の富や地位」として考えたときの格差社会の根源の風刺と考えて良いのだろうと思う。
- 本来は古い作品であるが、一昔以上前の作品の味をなるべく敢えて消さずに残しつつ、リメイクしている点が気に入った。
最新技術を駆使した作品に慣れている人は、ときには懐古的にこのような作品に触れてみるのもまた一興かと。
- 魔導服の上からクッキリと胸ポチが描かれているところや、魔導服が破れても胸丸出しで戦っている姿はちょっと倒錯的でいいシチュエーションだと思う。
- 「大人編」で大人になったイザベラが黒い服でキメているのが格好いい。もちろん下着も黒だよね? あの服装だと黒でないと合わないし、なにより黒い下着は大好きだからそう願いたい(笑)。
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Windows 18禁 |
瑞本つかさ先生の【エッチ】を覚える大人の性教育レッスン!! |
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SQUEEZ
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2006/11/17 |
★★★★★ |
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(C)2006 SQUEEZ
(C)2006 SQUEEZ
(C)2006 SQUEEZ
(C)2006 SQUEEZ
ゲーム概要・シナリオ:
誰もが知りたい「性」「異性」。そんな性教育を4人の先生から伝授してもらおう! 細かいことは抜きにして簡単に、でもきちんとした知識を身につけたい! そんなあなたに送る作品です。
伝授項目は60項目! しかも先生の詳しい解説付き。さらに勉強の後には「実践」も……! さぁ、性なる教典(笑)を開いて勉強開始!!
キャラクター属性:
先生、ツンデレ。
主題歌:
システム:
- この作品は次のような流れできちんとした性教育の知識と実践力(?)を身につけてゆく。
- 授業選択
教えてもらいたい項目を選択する。授業が進むにつれて、選択できる授業もだんだん増えてくる。
- 授業開始
選択した項目の内容を先生から教えてもらう。細かい解説図付き。
- 実技開始
選択した授業内容に沿った実技……つまりエッチシーン。
- 復習テスト
授業で教わった内容の確認。選択肢方式。
- 卒業テスト
実技試験。つまりはエッチシーン。
- 卒業式
今までの授業と実践の成果が発表される。エンディング。
- フル画面エッチフルアニメーション
エッチシーンで画面全体がアニメーション表示される。
- 性教育実況アニメーション
エッチシーン中の局所的なクローズアップ。
- 断面図アニメーション
性行為中の体内の様子が断面図で表現される。
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
- そんなに難しくない。複数の先生の授業を均等に受けるよりは、1人の先生に集中して授業を受けたほうがいいと思う。
こんな人におすすめ:
性教育派、コスプレ派、ライトシナリオ派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- はっきりいって、すごい。とても勉強になる。
「コレはなんだろう」「ソレはどうするんだろう」「アレはどうなっているんだろう」という他人には訊けない性の悩みや疑問を解消してくれるし、詳しい用語やシチュエーションまでよく作ってある。例えば……
- > ブラジャーについて
- > いろいろな性感帯
- > 拘束されると興奮するの?
- > アナルセックスについて
- > 萌とツンデレ
- > スクール水着について
などなど。ノーマルもアブノーマルもカバーしている。うん、十分満足。感動した!!
- 60項目の授業項目に対して「実技」という名の下に、その項目に即したエッチシーンがそれぞれある。こういった視点でエッチシーンを作ったというのはなかなかおもしろい試みだと思う。
- どの体位でも断面図アニメーションは殆ど同じもののような気がする……2種類くらい。そこがちょっと気になった。
- プロフィールの入力項目が名前、血液型、誕生月、体型、性格を動物に例えると?、好きなスポーツなどなど一見エッチに無関係な項目が多いんだけれど……。これはなんなんだ?
- 文字が小さめでちょっと読みにくいのが惜しい。
- 初めて知った知識の中にこんなものがあった。
- 弟の日:3/6
- 兄の日:6/6
- 妹の日:9/6
- 姉の日:12/6
- いい兄さんの日:11/23
えっ、これって本当の話??
- 寺川唯子先生の、
> 「その辞書は捨てろ」
という一言がすごく気に入った。なんだかおもしろい。「キスについて」の授業で聞ける。とりあえず寺川唯子先生が一番好きだなぁ。なんというか、あの性格は……ハマる。
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全てSQUEEZにあります。(C)2006 SQUEEZ
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Windows 18禁 |
おしえて!唯子先生 【エッチ】を覚える大人の性教育レッスン!! |
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SQUEEZ
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2007/12/21 |
★★★★☆ |
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(C)2007 SQUEEZ
(C)2007 SQUEEZ
(C)2007 SQUEEZ
ゲーム概要・シナリオ:
「瑞本つかさ先生の【エッチ】を覚える大人の性教育レッスン!!」の姉妹作品。
前作で人気のあった寺川唯子先生が新たに27項目の性教育を伝授しくれる! 今回も先生の詳しい解説と図表によるわかりやすく、実に細かく奥が深い授業。
もちろん授業の後には前作と同様に用意された「実践」が待っている!! さらに主人公の幼なじみの河井瑛子まで乱入してきて性教育に挑戦。3人で繰り広げられる性教育を十二分に味わおう!
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、先生、ツンデレ。
主題歌:
システム:
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
- 特別難しくはないが、河井瑛子が登場したことで「攻略」的な要素が増えたのは間違いない。唯子寄りか瑛子寄りかをある程度念頭においてプレイしたほうが良い。
- 「壁紙」という名のCGを入手するためにも全てのイベントを見るようにしよう。
こんな人におすすめ:
性教育派、コスプレ派、ライトシナリオ派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 前作同様、相変わらず性教育の内容は非常に細かく、勉強になる。
だがあまりにも細かすぎる箇所も多々あるため、全てを覚えようとしたらとんでもない学習能力が必要になるだろう。
そんな作品を制作したメーカーもある意味ですごい。どうやってこんなにたくさん調べたんだろう……。
- 前作の性教育の内容が一部取り入れられているので復習できる。このシリーズの作品の感覚を忘れてしまった人はまずそこから始めてみるのもいいと思う。
- 瑛子を取り入れたことでキャラクター攻略的要素が付加されてしまったので、前作のように完全に性教育のみに集中できない人もいるかもしれない。
キャラクター攻略をどうしても意識しがち。でもそれは性教育を一通り終えた後に追求すればいいんじゃないかな。まずは主たる性教育に集中しよう。
- 唯子先生の、
> 「その辞書は捨てろ」
にまた出逢えるとは思わなかった。唯子先生だけではなくてこの台詞も人気があったのかな。
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全てSQUEEZにあります。(C)2007 SQUEEZ
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Windows 18禁 |
MilkywayうぃずVoice |
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Witch(閉鎖)
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2002/03/08 |
★★☆☆☆ |
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(C)2000-2002 Witch
(C)2000-2002 Witch
(C)2000-2002 Witch
ゲーム概要・シナリオ:
Witchの人気シリーズ。無声版の後に音声付版としてこの「うぃずVoice」が発売された。2003年にはOVA化され、2005年には第3弾を発売。
大学受験に失敗して親に愛想をつかされ、家に取り残された兄妹の話で始まる(が、全然シリアスではない)。
主人公の恋人が何を間違ったか、主人公の親の経営していた喫茶店をコスプレカフェに大変身。ウェイトレスまで調達し、制服は手作りという気合の入りよう。そして連日満員御礼。
主人公はカフェを経営しつつ女の子と仲良くなっていく。
経営といっても数値的なシミュレーションは全くなし。あるのは女の子関連の選択肢のみ。1ヶ月後に行く海への旅行までに誰かと仲良くなってエッチまでもっていきましょう。
キャラクター属性:
妹、妹の友達、元彼女、いぢめられっこ、コスプレイヤー、お姉さま系。
主題歌:
システム:
プレイ時間:
20時間程度。長いのは舞台説明のある最初と海水浴の日、それからエッチシーン。それ以外は毎日のカフェの経営の中で選択肢を選ぶとすぐに終了する。スキップを使えばかなり早い。
攻略:
- 攻略難易度は高め。というか高めのキャラクターがいる。
素直にその子関連の選択肢ばかり選んでも失敗する場合がある。2004年に難易度の調整可能なバージョン「Milkyway DVD」が発売されたので、そちらをやってみるのもいいかも。
- キャラクターごとのCG枚数はわりと多め。エッチシーンに殆ど集中。
- 途中からのロードだけではなくときには最初からプレイしたほうが妹のためにいいかも?
こんな人におすすめ:
コメディ派、コスプレ派、(Witch作品の中では)濃厚エッチ派。
▼コメント▼
- 内容はラブコメのような気もするが……やはりコスプレカフェ、それとエッチ。これに尽きる。Milkywayのエッチの濃さはメーカーも語るところ。Witchにしては濃い、っていうことだけれど、
目に付いたのは濃厚エッチというよりもむしろ主人公の見境のなさ(笑)。二股なんて当たり前、妹のベッドでその妹の友達とエッチしちゃったりする。
しかもこれが大当たり(笑)で、子供連れの話はMilkyway2に続くらしい(未プレイ)。そんなノリについていける人は手にとってみる。そうでない人には内容が薄く見えるだけかな。
- キャラクターによって制服の着こなしが全員違うのが見所。
リボンがやたらと大きかったり、ヘアバンド式に着けてみたり、それぞれの着こなし方っていうのは鑑賞の価値ありだと思う。なお、妹の晶はウェイトレスになってくれません。
- 現実の某カフェで「Milkywayフェア」と題してこの制服のコスプレをしていたことがあった。
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Windows 18禁 |
いちご打 |
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Witch(閉鎖)
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2001/09/14 |
★★★☆☆ |
いちご GO! GO!(UNDER17) |
★★★★☆ |
(C)2001 Witch
(C)2001 Witch
ゲーム概要・シナリオ:
Milkywayの女の子が出てくるタイピングゲーム。
出てくる言葉は最初は簡単なものの(1文字とか)、そのうちにキャラクターの性格を表す言葉とか、文章、コスプレ衣装、諺、日本の伝承、北欧神話といった耳慣れない言葉が出てきて難易度が高くなる。
シナリオはない……のと同じかな。
キャラクター属性:
いぢめられっこ、コスプレイヤー、お姉さま系。ミニゲーム集なので主人公に対する人間関係は特になし。
主題歌:
- いちご GO! GO!
UNDER17の萌えソング。UNDER17のデビュー作……だったかな。かなりイタい内容の歌だが萌え系として定評がある。
しかしゲームの内容とは全くあっていない(笑)。でもファンディスクだし、いいか。と笑って許せる感じ。
システム:
プレイ時間:
ラウンドが結構多いのでタイピングだけでも10時間程度かかる。
攻略:
- ラウンドによって攻略方法が違う。大きく4つのステージに分かれていて「いちご打」「プリンだ~」「ひもパンDA!」「ヒロイン奪」の4つがあり、その中にさらに細かいラウンドがいくつかある。
素早さが必要なラウンド、正確性が必要なラウンドなどがあるのでそれらを使い分ける。
- レベル設定を上げすぎると異様に難しくなってクリア不可能かも。
こんな人におすすめ:
Milkyway派、短時間プレイ派、ロープライス派(中古でやや安い)、UNDER17派。
▼コメント▼
- Milkyway用語で楽しくタイピング。でも実用性のある言葉はあまり打てるようにならないかも(笑)。
- WindowsXPでプレイしたときは「ー」とか「々」とかが表示されなくてかなり困った。それでもひたすらプレイして慣れちゃったけれど。正式サポート範囲内のWindows98SEとかだとどうなのかな?
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Windows 18禁 |
てりるのクリスマスBOX |
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Witch(閉鎖)
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2002/12/26 |
★★★★☆ |
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(C)2002 Witch
(C)2002 Witch
ゲーム概要・シナリオ:
Milkyway2の女の子が出てくるファンディスク。
- 「魔女打ッ!!」
Milkywayのファンディスク「いちご打」と同じくタイピングソフト。
- 「魔女のお仕事」
ミニゲーム集で、
ブロック崩し、Milkyスロット、タロットカード神経衰弱の3つのゲームが用意されている。こちらはシナリオなし。いや、「魔女打ッ!!」にも殆どシナリオはないが。
キャラクター属性:
妹、妹の友達、元彼女、コスプレイヤー、お姉さま系、及び彼女たちのお嬢様たち。
主題歌:
システム:
- カスタマイズとかは特になし。
- ブロック崩しは女の子の絵を一段階崩すと下着絵に、もう一段階崩すとクリアという二段構成。3-WAY、ドリル、レーザーといったアイテムが充実していてわりとおもしろい。
プレイ時間:
ファンディスクだから短い。5時間程度で攻略可能。タイピングマスターやブロック崩しマスター、お金を貯めてアイテムを集めまくるなど、どこまで追求するかは好みに合わせてプレイすればよし。
攻略:
- タイピングにはやや難しい言葉が出てくるので、そのときだけ注意。レストランのメニューは結構難しく、台詞はかなり面倒。
「いちご打」同様、レベル設定を上げすぎるとクリア不可能に陥る。
- 「魔女のお仕事」はスロットとタロットでお金を貯めてアイテムを買ってブロック崩しに臨むというスタンス。
こんな人におすすめ:
Milkyway派、バラエティゲーム派、オーソドックスゲーム派、短時間プレイ派、ロープライス派(中古でかなり安い)。
▼コメント▼
- とりあえず、本編の主人公がいないので、もはや妹や彼女という設定はないに等しい。
- 「魔女打ッ!!」ではタイプする言葉が一般語になった。「いちご打」ほど濃い単語はありません(笑)。それで難易度も保持しているから正統派になってきたっていうことか?
- オーソドックスなアクションやテーブル系ゲームが好きであればそれなりに楽しめる。
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Windows 18禁 |
MoonLight Renewal~おもいでのはじまり~ |
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Clear(閉鎖)
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2003/07/25 |
★★★☆☆ |
陽のあたる橋(寺田はるひ)/映す 想い 過去(寺田はるひ) |
★★★★☆ |
(C)2000-2003 Clear
(C)2000-2003 Clear
(C)2000-2003 Clear
ゲーム概要・シナリオ:
2000/02/25に発売されたClearのデビュー作「MoonLight~おもいでのはじまり~」のリメイク版。
もうすぐ廃校になってしまう学校を舞台に展開する2ヶ月間の5人の女の子の物語。
いつもの仲間と一緒のいつもの生活がずっと続いていくと思い込んでいた主人公、そんなことは当たり前すぎて疑うことさえなかった。でも終焉は突然にやってきた。
もうすぐ離れていってしまうかもしれない友達とどんな思い出を作っていくのか。思い出はできるものではなく、作りあげるものなのだということを訴える作品。
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、上級生、下級生、年上。
主題歌:
- 陽のあたる橋
寺田はるひの悲哀系ソング。
- 映す 想い 過去
寺田はるひの癒し系ソング。この澄んだ声ながら寂しさを訴えかけるような歌声がゲームのイメージによく似合っていると思う。BGMもその意味でわりと良いほうかと。
システム:
- 速度設定などがわりと細かくできる。が、使う必要もないかな。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- 難しい。選択肢の傾向が読めない。特に悠理と沙祐璃は中盤の、汐音は序盤の選択肢が難しくて専用ルートに入りにくい。いかにも良さそうな選択肢ばかりを選んでいるとすぐにバッドエンドになる。
フラグ判定の複雑なゲーム。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、田舎ゲーム派。
▼コメント▼
- 苦労した。まずはそれ。正しい選択肢の組合せを見つけるのがたいへん。
- 今となってはちょっとレトロな感じのする美少女ゲーム。懐かしい感じがした。デビュー作としては良いんじゃないでしょうか。
軽いノリのものから出発するのも最近の美少女ゲームブランドではアリだけど、こういうオーソドックスな線を押さえているのって好きだ。
- 主題歌の「陽のあたる橋」という曲名は不思議なイメージを受けたが、この「橋」はシナリオ中の通学路にあるとても長い橋でドラマはこの橋近辺で展開されることが多い。
つまり、この橋もゲームコンセプトとして訴える「思い出」のひとつ。
- 「MoonLight~おもいでのはじまり~」というタイトル……悠理の処女作品名だとは。ちょっと感動した。
- 「記憶は思いでに変わる」……このフレーズを想い出にかわる君発売の2年半前にすでに使っているのがこのゲーム。
似たようなことをいっているゲームはまだあるんだろうけど、ちょっと驚いた。あと、「思いで」という「で」が平仮名なのがこのゲームの趣味らしい。
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Windows 18禁 |
六ツ星きらり[詳細]あり |
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千世
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2004/11/05 |
★★★☆☆ |
☆☆☆☆☆☆(榎津まお・春日りか・倉沢はるか・榊原ゆい・茶谷やすら)/星座の日々(原田ひとみ)/明日の青空(千葉由美) |
★★★★☆ |
(C)2004 千世
(C)2004 千世
(C)2004 千世
(C)2004 千世
ゲーム概要・シナリオ:
星空で有名な星城京へと引っ越し、その星城京の銀星学園へと転校してきた東雲智樹。故郷の村には幼なじみで漸く告白と気持ちの確認をすることのできた女の子、星見すばるを残してきた。
これからは親戚のやっかいになりながら、いつも隣にいたすばるのいない一人暮らしの学生生活が始まる……と思いきや、智樹を追いかけてすばるが同じ学校へ転校してきた。
そして波瀾の学生生活の予感にさらに追い討ちをかけたのが、謎多き天文部。部長を務める天河輝夜をはじめ一癖も二癖もある連中が集まる天文部に智樹とすばるはなだれ込むように入部するハメに……。
日常の部活動こそとんでもないもののさすがは星城京の天文部、星に関することは知識も設備もとっても充実。だが部長の輝夜の独断でとんでもない計画が発動することに……。
物語の舞台は「だいたい同じで、どこかがかなり違っている……そんな架空の現代日本」。
ジャンルは「和風天文ステキ部活ドタバタ合宿ハッピー青春ラブラブラブラブラブコメディ」だそうだ。
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、上級生、下級生、巫女。
主題歌:
- ☆☆☆☆☆☆
↑これが曲名。「六ツ星」って読めばいいのかなぁ。ゲームのヒロインたちの声優が歌う元気ソング。明るく楽しくコメディっぽくて良い。ゲーム中に出てくるデュエットバージョンはもっと良い。あれがほしい。
- 星座の日々
原田ひとみの歌うエンディング主題歌。
- 明日の青空
千葉由美の歌うエンディング主題歌。清涼系っていっていいのかな。
システム:
- 天体観測モード
このゲームの一番のウリ。天文シミュレーションソフトで作成した星空を使用して、正確かつ本格的な天体観測(プラネタリウム?)を再現している。
星の解説もそれなりに詳しいので天文ファンは必見。天文知識に疎い人にとっては内容が濃いかもしれないが、これで勉強してみるのもまたよし。
- サイティング
立ちキャラクターが2人いる場合にどちらを向いて話すかという選択システムで、選んだほうのキャラクターが中心に表示されて選ばなかったキャラクターは端のほうにずれる。もちろん好感度にも関係している。
話の最中にも別のキャラクターに視線を切り替え直せるというのはよくできている……かな。
- クイックセーブ&クイックロード
履歴が10個まで保存できて、通常のセーブ&ロードのように使える。
プレイ時間:
35時間程度。
攻略:
- 慧は少し難しいかもしれない。ほくととのサイティングで慧を選んであげるのが必須。
- すばるはエンディングが多いのでいろいろなパターンの選択を試そう。
こんな人におすすめ:
学園モノ派、コメディ派。
▼コメント▼
- タイトルやジャンルに「星」「天文」と謳うだけのことはあって、天文や望遠鏡のネタはかなり細かく深い。天文ネタに惹かれて買ったわけだけれど、これならまぁまぁよろしいんじゃないでしょうか。
実際に夜空を眺めてゲームに出てきた星を見つけると感動するはず。
- シナリオの途中に何度かムービーが挿入されたり、サイティングがあったり、天体観測モードがあったり、とにかく視覚効果に訴えるものが多い。
その意味では飽きないのでシステム的には優秀だと思う。特にすばるのほうに向けて選択肢が表示されて(=鏡文字)すばるが自動的に選ぶアクションにはさすがに(良い意味で)参りました。すごい発想だ。
- すばるのマシンガントークは聞く価値あり。倉沢はるかさん、おつかれさま。
- 各キャラクターのシナリオがちょっと長めかな。読むのが遅いと各5時間以上のレベル。
- 絵には癖がある。和風ということで切れ長の目をした和風美人に描かれている。
- スタッフロールの「恐ろしい子!」ってなんなんだ??
↑スタッフより回答をもらいました。差し入れをしてくれたりしたありがた~い子らしいです。はい。
- 天文シミュレーションソフトのStella Theaterが同梱されている! これには参った。そこまでやってくれたか。
それにしてもスタッフが本当に天文好きでみんなにも夜空を見てもらいたいって思っているんだろうなぁ。輝夜の御満悦な表情なんかもそれを表している気がする。うんうん。
そんな気持ちがよく伝わってくる作品。
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Windows 18禁 |
萌萌寮辱~アイドル育成プロジェクト~ |
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あんでる(閉鎖)
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2006/11/17 |
★★★☆☆ |
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(C)2006 あんでる
(C)2006 あんでる
(C)2006 あんでる
ゲーム概要・シナリオ:
ダウンロード版とパッケージ版の2種類がある。
- ダウンロード版はキャラクター別の一話完結方式のストーリー。
- パッケージ版は連続したストーリーになっている。
なお、パッケージ版には第5の攻略ヒロインとして「小早川しのぶ」が追加されている。
春日平太はあまり売れていない元カメラマンだが、そこへ女子校の寮長というとても魅惑的な仕事が回ってきた。これ幸いにと飛びつく平太。
そしてその女子寮にはとんでもない秘密が隠されていることを知ってしまう。なんとその女子寮の歴代寮長が寮生を調教しているという事実を発見してしまった。
調教のための地下室、設備、道具、そして調教の様子を録画したビデオテープ。幸いにもカメラの腕がある平太は、ここの寮長となって寮生たちを調教することを企てる……。
キャラクター属性:
お嬢様、女子校生、先生。
主題歌:
システム:
- 選択肢による分岐形式。でも選択肢はあまり多くない。
- ごく基本的なカスタマイズはできる。ノベルを読むのには全く支障はない。
プレイ時間:
10時間程度。
攻略:
こんな人におすすめ:
お嬢様派、凌辱派、調教派、放尿派、アブノーマル派、やるゲー派、短時間プレイ派、ライトシナリオ派。
▼コメント▼
- 内容的には調教・凌辱なんだけれどもシナリオ展開を見るとたしかに微妙に和姦。
良い表現をすれば「和姦と調教の両方の風味を取り入れた新鮮な作品」。悪い表現をすれば「中途半端なコンセプト」。
感じ方は人それぞれだろうが、自分は前者だと思った。わりと気に入っている。
- 調教系の作品にしてはキャラクターがかわいい。絵柄は萌え要素を持っている。
それにまるで遊園地にでも出掛けるかのように女の子が喜び、はしゃいでいる。シリアスな調教系の作品ではないのでそこのところは注意。
- シナリオ展開はストレートで余計な要素は少なく、すぐに調教シーンに入る。
- 桐宮涼香、なかなかいい性格をしている。実に巧妙だ。
- データサイズがCD-ROMに収まる容量だった……どうしてDVD-ROMなんだろう。
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Windows 18禁 |
やみツキ! |
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脳内彼女
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2008/07/25 |
★★★★☆ |
放課後ストーキング(白羽美依)/心恋―うらこい―(ゆーこ) |
★★★☆☆ |
(C)2008 脳内彼女
(C)2008 脳内彼女
(C)2008 脳内彼女
(C)2008 脳内彼女
ゲーム概要・シナリオ:
高安俊雄は自分の顔が女顔だというコンプレックスがあり、幼なじみの都筑美琴からもいつもそれを馬鹿にされていた。
しかも彼女は過去のある出来事をきっかけに通称「美琴」と「みこ」二重人格を持つようになったという厄介な女の子。
さて、俊雄がちょっとしたきっかけで学園一の美少女と呼ばれる箕村つかさに告白することになってしまったのだが、何をまかり間違ったのかそのためのラブレターが間違ってヤクザの愛娘である八神きひろの手に……。
しかしきひろはその自分の生い立ち故にごく普通の生活を諦めていたこともあり、初めてもらったラブレターに感激。
予想外にも積極的に受け留めてくれたきひろの熱愛を振り切るために本気で彼女を探そうと考え、俊雄は改めてつかさに告白する。
自他共に認める男性恐怖症のつかさ。それ故にこれまで男性の友達などは皆無であったのだが、なんと彼女は昨年の学園祭で見かけた俊雄の女装姿を非常に気に入っていた。
こちらも初めて男性からの告白を受け入れる形になったわけだが、彼女が憧れているのは俊雄の女装姿……。
二重人格の幼なじみ、美琴&みこ。ヤクザの愛娘、きひろ。女装姿という倒錯趣味のお嬢様、つかさ。果たして俊雄の周囲の人間関係の行方は……?
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、先生、お嬢様。
主題歌:
- 放課後ストーキング
白羽美依の歌うオープニング主題歌。直感的にわかりやすくてポップな感じがする。一時期「放課後すとーきんぐ」と平仮名表記されていたが、修正された。ヤンデレの雰囲気とは(良い意味で)程遠い。
- 心恋―うらこい―
ゆーこの歌うエンディング主題歌。
システム:
- 脳内彼女標準。前作、前々作とほぼ同じということ。
最近、システム周りのレビューにこの表現が増えてきたがそれぞれのブランドごとに個性を出しているので、どうしてもこのように書くしかないんだよなぁ。
画面上のウィンドウ周辺の機能ボタンの表示が少し小綺麗になったかな。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- 二択の連続。オープニングムービー以前の選択肢で進むシナリオが決まり、それ以降の選択肢でエンディングが決まる。
- 選択の基本は2つ。「目的のキャラクターを引き立てる選択肢」「優柔不断にならず、自分の意志を貫く選択肢」。
これを心掛けていればそれほど難しくはない。主に前者はシナリオを決定し、後者はエンディングを決定する。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、アブノーマル派。
▼コメント▼
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Windows 18禁 |
優遇接待#~孤島と6人のスク水っ娘たち~ |
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WAFFLE
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2004/08/27 |
★★★★☆ |
Progress(Aramary) |
★★☆☆☆ |
(C)2004 WAFFLE
(C)2004 WAFFLE
(C)2004 WAFFLE
ゲーム概要・シナリオ:
ふとしたきっかけからお嬢様学園の有する孤島の水泳施設の管理人になった主人公。
そこで見つけたものは……前任者の生徒への凌辱記録だった。前任者の日記を元にスクール水着・競泳水着・全裸姿のネタを録画し、それを使って凌辱しろ!
キャラクター属性:
女子高生、先生、スクール水着、競泳水着。
主題歌:
- Progress
Aramaryの歌うエンディング主題歌。
システム:
- 時間帯毎の仕事・ネタ集めの移動方式(時間帯は午前・午後・夜間の3つに分かれている)。どこに誰がいるかがわかるようになっている。
- ドライブレターが後ろのほうだとディスクを認識しないので、ドライブレターを変更している人は要注意。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- まずは地道に仕事をこなし、信用度を上げる。
- 次に生徒・先生たちの様々な姿のネタを集める。
- ネタが集まったら凌辱する。
こんな人におすすめ:
スクール水着派、競泳水着派、凌辱派、やるゲー派。
▼コメント▼
- 「スク水辞典」があり、テキスト中で赤字表示されているスクール水着用語をクリックすると用語解説が見られる。
- スクール水着や競泳水着が大きく透けて見える「ズームUP」や、スクール水着や競泳水着が透ける「スケスケ」モードはすごいと思う。
- どの部分の食い込みを直したとか、とにかくスクール水着に関する描写が詳しい。
- 販促アイテムとしてスクール水着を着た女性たちのダンス動画を制作した。
- 合宿中の普段着は体操着+ブルマだし、スクール水着の質感も十分に味わえる。
- 合宿中、先生まで体操着+ブルマなのはどうして?
- スクール水着派の人にとって、下の言葉は真実なんだろうな。
> 仕方がないだろ。スクール水着の濃紺色が俺を誘惑するんだからよ…?
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全てWAFFLEにあります。(C)2004 WAFFLE
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Windows 18禁 |
雪のち、ふるるっ!~ところにより、恋もよう~ |
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RUNE
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2006/12/22 |
★★★☆☆ |
雪のワルツ(KIRIKO) |
★★☆☆☆ |
(C)2006 RUNE
(C)2006 RUNE
(C)2006 RUNE
ゲーム概要・シナリオ:
若草市。そこでは今年の冬から小さなオーロラがしばしば見受けられるようになった。そしてふとしたきっかけから雪の妖精のプリンセス、ふるると「契約」を交わしてしまった時沢一樹。
ふるるの話によると、ここ最近若草市で見られるようになったオーロラや異常気象はふるるの父親、雪の王様が雪の結晶をなくしてしまったせいであり、
このままでは人間界と妖精界とのバランスが崩れてしまうため、ふるるは雪の結晶を探しに来たそうだ。一樹の通う若草学園のクラスメイトたちも巻き込んで雪の結晶を取り戻す戦いが始まった。
キャラクター属性:
女子高生、妖精。
主題歌:
- 雪のワルツ
KIRIKOのサイレント系ソング。
「雪のワルツ」というわりには四拍子のような気がするんだが?
システム:
- 普通の選択肢によるシナリオ分岐。
- ノベルパートとアクション(音ゲー)パートが交互にやってくる。
- カスタマイズも普通にできるのでそのあたりは気にしなくても良いが、音ゲー部分で使用するキーの確認だけは事前にしておこう。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- 特に選択肢は難しくないので、素直に好きな子に好感を持ってもらえるようなものを選べば良い。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、ほのぼの派、ファンタジー派、微乳派、音ゲー派、ライトシナリオ派。
▼コメント▼
- 攻略対象キャラクターは全員微乳なのでその方面の趣向の人は是非にプレイを。キャラクター全員の身体測定(バストの計測)ができるという、おいしい一面も。
- 絵はかわいく、丸っこい。結構綺麗なほうに入ると思う。
- どのシナリオでも雪の結晶によって暴走した妖精の倒し方は同じだが、風の妖精の戦闘シーンだけはキャラクターごとに異なる。各キャラクターの個性を活かした活劇……っていう感じかな?
それぞれのキャラクターがふるるとどう連係して風の妖精を倒すのかは見所である。それから「地水火風の四大元素」というのも大好きなコンセプトなので気に入った。
- 呪文に振り仮名が付いているのにはちょっと驚いた。絶妙な方向に親切だな。
- 紗璃奈の黒タイツがいい! 気に入った!! 半脱ぎ状態もいいし、それに黒ソックスでの足コキもいい。
- アクション(音ゲー)パートの難易度を「普通」にすると結構難しい。体験版や
「ふるる道場」の比ではない。これで「普通」なのか?
- アクション(音ゲー)パートでは誤謬判定をしていないので、わからなくなったら全部のキーを叩けば得点になる。誤謬判定はするほうが良いと思うんだが。
-
> こ、こんなときは素数を数えるんだっ!
> 1,3,5,7,11,13……
「1」は間違いで正しくは「2」だよね。
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全てRUNEにあります。(C)2006 RUNE
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Windows 18禁 |
夢みてナイト! |
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Studio Ring
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2005/04/15 |
★★★★☆ |
夢みてナイト!(maita) |
★★★★★ |
(C)2005 Studio Ring
(C)2005 Studio Ring
(C)2005 Studio Ring
ゲーム概要・シナリオ:
宗太郎の部屋に突然現れた少女、りりこ。りりこ本人によれば彼女は夢魔見習いであり、見習いを卒業するための最終検定として宗太郎に妄想の夢を見せてあげることになったとか。
宗太郎はといえば、今までろくに話すこともできなかった憧れのクラスメイトのはるかの妄想をして過ごす日々を送っていたのだが、
りりこの登場でこれ幸いにとはるかのあ~んな姿やこ~んなシチュエーションの妄想を毎夜毎夜夢として見せてもらうことに。
そのうちそこへ幼なじみの凪沙やりりこの妄想シチュエーションまで加わって、宗太郎は夢の妄想三昧生活を堪能することに……!
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生。
主題歌:
- 夢みてナイト!
maitaの萌えソング。「maita」は門脇舞以がギャルゲーソングを歌うときに名乗る名前だそうだ。りりこの姿を髣髴とさせ素朴ながらもテンポが良く、
そしてTWO FIVEらしくわかりやすい歌なので大好き。六ツ星きらりの
「☆☆☆☆☆☆」をノリはそのままでもう少し慎ましやかにした感じかな。
システム:
- 昼間は通常の選択肢で妄想のシチュエーション(カード化されている)を獲得、夜はそのシチュエーションの組合せで妄想の夢を見る。これを「D.C.S.(妄想カードシステム)」と呼ぶ。
- りりこの眼鏡有無を選択できる。
- カスタマイズは一通りできる。
- スキップ中の画面効果の表示が遅いときは、他のウィンドウをアクティブにして「夢みてナイト!」を非アクティブにすると良い。かなり速くなる。
プレイ時間:
10時間程度。
攻略:
- シチュエーションをうまく組み合わせて目的の女の子の夢を優先的に見れば良い。基本的にシナリオは軽く、やるゲーに近いので難しくはないはず。
- 獲得したシチュエーションカードの組合せが悪いと全然夢を見られないことがあるので注意。
こんな人におすすめ:
のほほん派、やるゲー派、コスプレ派、ライトシナリオ派、短時間プレイ派、ロープライス派(\6,090-)。
▼コメント▼
- やるゲー的、すなわち直情的なゲーム。「好きなあの子で妄想、バンザイ!!」という感じで無意味にムダな(?)シナリオ背景の説明とかは殆どなし。主人公の妄想=プレイヤーの妄想をすぐに楽しめる。
- なんといっても妄想だからどんなシチュエーションでもOK。現実的にあり得ないシチュエーションを使ってバラエティに富んだ妄想を見ることができる。
- 妄想をシチュエーションの合成結果(=カードの組合せ)として表現しているのが興味深い。このゲームって何気にフェチや妄想というものを細かく、よく分析して研究した結果なのではなかろうか。
- ずっと妄想の中で戯れてばかりいたけれど最後には現実でできる、というのはシナリオとしてはいいかな。
ありがちといえばありがちなんだけれど、「最後に1回は現実でできるっていうのもいい話だよな」と思いつつプレイしていたらその通りだったので素直にうれしかった。
- りりこの本名は、キュアリアス・バンゼウム・ハルリア・デム・ミロード・テラマリア・ド・りりこ。何故か最後の「りりこ」だけが平仮名。
だけど長いので通称「りりこ」、若しくは「キュバ子」。どっちも好きだ。
- 自分は特に眼鏡っ娘属性ではないが、りりこは眼鏡があったほうがかわいいと思う。
- はるかの黒ストッキング(パンスト)は現実だけではなく妄想のほうでもフル活用されている。いいなぁ。
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Windows 18禁 |
夜明け前より瑠璃色な |
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オーガスト
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2005/09/22 |
★★★☆☆ |
Eternal Destiny(榊原ゆい)/Lapis Lazuli(泉怜)/WAX & WANE(手塚まき) |
★★★☆☆ |
(C)2005 August
(C)2005 August
(C)2005 August
(C)2005 August
ゲーム概要・シナリオ:
通称「夜明けな」。だが「けよりな」と呼ぶ人もいる。
満弦ヶ崎中央連絡港市(みつるがさきちゅうおうれんらくこうし)。今や月にも人が住み、月と地球の間を行き来する時代。
そんなとき、月のお姫様が主人公、朝霧達哉の住む朝霧家へホームステイにやってきた。さぁ、どうする?
達哉は月のお姫様フィーナとの生活の中で、自分の信念を持つことや周囲にいる人たちを大切にすることを学んでゆく。
キャラクター属性:
お姫様、メイド、妹、幼なじみ、従姉、少女。
主題歌:
- Eternal Destiny
榊原ゆいの歌うオープニング主題歌。
- Lapis Lazuli
泉怜の歌うイメージソング。イメージソングっていったい……?
- WAX & WANE
手塚まきの歌う挿入歌。エンディング主題歌という気もするが……。
システム:
- セーブ箇所は80箇所。十分だと思う。
- 操作性とかは普通というか、オーガスト標準というか。
- 時々、視点が変わって主人公視点の文章からヒロイン(及び他者)視点の文章になる箇所がある。
プレイ時間:
30時間程度。
攻略:
- 特に問題ないと思う。各ヒロインの専用ルートに入ると選択肢はない。
- 最初はフィーナ姫から始めましょう。リースリットは後のほうに回して。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、じっくりプレイ派。
▼コメント▼
- 長い。舞台設定や状況説明は細かくて情景が思い描けるのだが、長い。
同じような内容を何度も読まされたような気もするし。なくてもいいような日常の描写が多い……かな? 結果、シナリオが長くなっている。もう少し縮めてもいいかな?
- オーガストの作品群って、作品を追うごとに内容が深く良くなるというよりは、
テキストの冗長性が高まっているのかなぁ。どの作品も「戦争と平和をテーマにしたい」という意思と「ちょっとS・Fが好きだよ」という趣向は伝わってくるのだが。
- アクティブなバトルシーンの状況説明をもっと詳しく書いてほしかった。危機一髪なシーンがすぐに終わってしまうというのはちょっと拍子抜け。
これはバイナリィ・ポットでも同じ課題だったかな?
- 月と地球の親交という特殊な舞台なのに普通のシナリオだった。
ミア、麻衣、菜月、さやかもわりと普通の話、リースリットは少し特殊だったが、せっかくの「月と地球」という設定を活かしきれていない気がする。
これならばフィーナも「ちょっと珍しい留学生」という設定程度で話が済んでしまうのではないだろうか。もっと「月と地球」という設定だからこそ可能なシナリオがほしかった。
- 月の姫と地球の庶民の恋という身分の差をどうやって乗り切るのか? それは庶民であろうとも国王に相応しい相手であれば良い、ということだった。
少しだけ具体的にすると「国民を希望に満ちた未来へと導いてくれる人」ということらしい。
- 達哉とフィーナがカレンやライオネス国王を説得する場面は見所だ。なかなかに微妙で難しいことを問答しており、興味深い。
- フィーナの品格のおかげか、物語の雰囲気は落ち着いていると思う。だからか、特に「おもしろい」というわけではない(コメディではない)。
- 絵は綺麗なので見ておく価値があると思う。
- 選択肢には既読色と未読色があるものの、色の差が微妙でわかりにくい。
- 演出効果が多いためか、スキップ速度が遅い。
- 「夜明け前より瑠璃色な」に続く言葉は何だろう? 「瑠璃色な」という形容動詞の修飾するものは? 本文を読む限り、候補は2つ。
- 達哉とフィーナが初めてエッチをしたときの空の色。
- 月から見た地球の色。
……地球だよね、たぶん。「夜明け前より瑠璃色な」……地球。
これってもしかして松田聖子の「瑠璃色の地球」あたりがヒントとか出典?!
- 「Lapis Lazuli」というのは宝石の名前で、和名は「瑠璃」。「WAX & WANE」は「月の満ち欠け」。そういうことで作品のタイトルと関連性があったのね。ふぅん。
ちなみに「WAX」は満ちてくる上弦の月で、「WANE」は欠けてくる下弦の月のこと。
- サウンドトラックの
「Lunar Passport」と「Terra Passport」。
「Lunar」は「月(の)」で「Terra」は「大地」「地球」の意。「Passport」は通行許可証、つまり月と地球との行き来や親交の象徴という意図がありそう。
この作品はタイトルや歌とそれを取り巻く周辺アイテムの言葉が非常によく共鳴している。
なお、Princess Holiday~転がるりんご亭千夜一夜~のラピスと「Lapis Lazuli」の関係は未調査。
「ラピス」はラテン語で「石」、「Lapis lazuli」は宝石のひとつ、
ラピスのミドルネームの「メルクリウス」は現代英語読みの「マーキュリー(水星)」、「フレイア」は神話で「愛や魔法の女神」に相当するということくらいしかわからない。
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Windows 18禁 |
らくがきオーバーハート |
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Chien
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2009/05/01 |
★★★☆☆ |
ナ・イ・ショの恋(榊原ゆい) |
★★★☆☆ |
(C)2009 Chien
(C)2009 Chien
(C)2009 Chien
(C)2009 Chien
ゲーム概要・シナリオ:
通称「raoh」(らおう?)。
鞍敷帝学園。ここには少し風変わりな活動組織がある。その名も「落書探索同好会」。読み方は「おとしがきたんさくどうこうかい」。
「落書き」(らくがき)と「落書」(おとしがき)とは本来全く別のものである。どのように異なるのかというと……
- 落書き:特に意味のないただの絵や文字、いたずら書き。
- 落書:提訴や風刺等、意味を持たせて意図的に書き残されたもの。歴史的価値のあるものも。
さて、この鞍敷帝学園に歴史的な「落書」が存在するかというと……かつてはあったのかもしれないが、今はもうないという。
だが他の学園同様に学生たちの勝手気ままな「落書き」は多数残されているので、「落書探索同好会」の主な活動は名称にやや反して学園内に残されている「落書き」を探して記録するというだけに留まっている。
そんな「落書探索同好会」に新しく市原蒼也、その幼なじみ兼クラスメイトの千房美登里、入学早々に蒼也とハプニングを起こした桜庭亜依……といった面々が入会してくることになった。
そこで、忘れてはいけない「落書探索同好会」の重要な規則。それは「部内恋愛禁止」。だが彼等は一緒に学園内の「落書き」探しを繰り返すうちに次第に仲良くなり、友達の領域を超える私的な関係を築く……。
そして規則違反を免れるため、交際していることは内緒にしながら同好会活動を続けてゆくわけだが、しかし相手もいつも一緒にいる同好会のメンバー。そう簡単に内緒で通すことも難しい。
「もうバレている……?」と思いつつも規則の手前、なんとか隠しながら同好会活動を続けてゆかなくてはならない。そしてその関係が他のみんなに発覚したとき、2人を待ち受ける未来は……!?
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、上級生、下級生。
主題歌:
- ナ・イ・ショの恋
榊原ゆいの歌う主題歌。オープニング主題歌とエンディング主題歌を兼ねる。テンポのよい明るい歌で作品のコンセプトにはよく似合っている。
システム:
- 通常の選択肢でシナリオが分岐し、行き先選択マップ上の選択で学園内に散らばる「落書き」や「落書」を探索する。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- 共通シナリオにある通常の選択肢でキャラクター個別シナリオの分岐先が決定する。
あまり難しい選択肢はないが、ちょっと見ただけでは誰のイベントに関連する選択肢なのかがわからないことがあるので、一度プレイしたら選択肢と関連キャラクターをメモしておくと次以降がプレイしやすくなる。
- どの女の子にも好かれない選択を続けるといわゆる「バッドエンド」に到達できる。これも攻略対象として数えられているので完全にクリアしたい人は頭に入れておこう。
- 学園内の行き先マップ上での「落書探索」では何回目の探索でどこの場所の「落書」や「落書き」を見つけたかをきちんと記録していないと後でどこに未発見のものが残っているのかがわからなくなる。
なにぶん数が多いので。
こんな人におすすめ:
純愛派、コメディ派、学園モノ派。
▼コメント▼
- 気楽にプレイできる作品。内容は難しくなくコメディチックだし、所要時間もわりと短いので、時間を掛けずに手軽に遊びたいという人には向いている。
逆にテーマも重く内容の濃い作品を求める人にはあまり向かないかも。
- 具現化して語る「落書」が重要な意味を持つシナリオは吟雪だけのような気がする。
あえて言えば亜依も少しそうかな。この作品は「落書」にスポットを当てているだけに学園の中で見つかる「落書」を全シナリオで不可欠の決定的な鍵にしてほしかった。
「落書」がシナリオの中で重要な意味を持ってこないと作品自体がただのコメディになってしまう。
中には特に「落書」が存在しなくても一緒にいる時間が長ければ成り立ってしまうシナリオがあったのでそこは少し残念。
- 美登里のシナリオはわりと展開が速いが、亜依と吟雪のシナリオはなかなか進まない……つまり少し所要時間が長くなる。でもこれは決して悪いことではなく、蒼也との関係をよく表していると思った。
亜依の場合は初めての経験故にどうしていいのかがわからず戸惑っていて進まない様子、吟雪の場合は本来の性格である不器用さが先に立って
蒼也に対して何をしようとしてもうまくいかずに失敗を繰り返してしまう様子、それぞれの性格や経験が邪魔してうまくいかないという雰囲気はよく書けていると思った。
- 絵は間違いなくかわいい系の作品に分類される。特に亜依は絵もシナリオも纏めてやや少女漫画的なところが目立つ。たぶんこの子の人気は高いほうだと思う。
- 最後まで純愛・コメディ路線を貫き通してくれる作品なので、ありがちな憂鬱な展開やエンディングを心配する必要はない。
- 「落書」で歴史的に最も有名なのはおそらく南北朝時代(≒室町時代)の頃に残された「二条河原落書」と呼ばれる政治風刺だと思うが、他にどんなものがあるのかは実はよく知らない。
一般には政治風刺的要素の強い書き残しが「落書」と呼ばれるが、この作品ではそこまで拘らずに書いた人の思いが込められているものを「落書」、それ以外の雑多なものを「落書き」と呼んでいる。
- 登場人物の名前には基本的に「色名」が使われている。市原蒼也(あお)、桜庭亜依(さくら、あい)、千房美登里(みどり)、白鐘吟雪(しろ)、羽生橙花(だいだい)、黄金澤嵩雅(き、こがね)、菖蒲小路紫(むらさき)。
そんな中で柴村鈴子だけは色名が見当たらない。どうしてだろう?
- お気に入りのキャラクターは亜依。プレイ前もプレイ後も変わらなかった。ちょっと子供っぽい絵柄と性格、そして絵の色使いがとても似合っていていいと思う。
- 結局、「オーバーハート」ってどういう意味なんだろう?
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Windows 18禁 |
らずべりー |
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戯画
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2004/08/27 |
★★★☆☆ |
らずべりー(KOTOKO)/想い出は夏の栞(Aramary) |
★★★★★ |
(C)2004 GIGA
(C)2004 GIGA
(C)2004 GIGA
ゲーム概要・シナリオ:
従姉の市宮つぐみが経営する月丘学園、そしてそのすぐ隣にはその妹の三菜が経営する日向女子校。
主人公の丘野幸一は都合により月丘学園へ転入することになったが、つぐみと三菜の姉妹喧嘩がとんでもない方向へ発展したために両学園を挙げてのバトルという大パニックが勃発。
そのバトルの内容というのがつぐみと三菜が毎回考えてくる学園のプールを使った体育バトルなのだが、
元々運動神経の良かった幸一は両学園からコーチに来てほしいと引っ張りだこにされ、新しい学園に馴染んで落ち着く間もなく女の子たちのちょっとエッチなバトルに巻き込まれていく。
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、上級生、下級生、妹分。
主題歌:
- らずべりー
KOTOKOの萌えソング。ゲームのタイトルと同じ名前なわけだが、ゲームのお気楽さとドタバタぶりを表していていいかなって思う。
- 想い出は夏の栞
Aramaryの清涼系ソング。清涼系のわりにリズム感もあっていい感じ。おまけシナリオで最も効果を発揮していると思う。いい歌だ。音使いにちょっと癖あり。
システム:
- 画面モード切替、ボリューム、スキップモード程度。でもこの程度で十分。
- 選択肢表示状態になったら操作に注意。何故かというと、ゲームを非アクティブにしてもカーソルキーとEnterが反応する!
他のアプリケーションをアクティブにしてうっかりキー操作をしていると、その裏でらずべりーが選択肢を選んで決定してしまうのだ。これにはびっくり。これって仕様? バグ?
プレイ時間:
15時間程度。わりと短い。
攻略:
- それほど難しくはないが、CGの取れる選択肢が必ずしもクリアルートに繋がる正解選択肢とは限らない。好感度を下げそうなルートにあるCGは別ルート攻略中に寄り道して取ると良い。
- CGは200枚以上あってわりと多い。12人いて100枚ちょっとだったカラフルハートよりは断然多い……とはいえ、
こっちは差分CGを含むんだけれど。似たようなもんか?
こんな人におすすめ:
学園モノ派、コメディ派、制服派、色ものゲームネタ派、短時間プレイ派、KOTOKO派。
▼コメント▼
- パッケージを飾る木ノ葉とシェリルのシナリオは少しよく書いていると思う。
とはいえ、かなり気楽なゲームだっていうのは買う前からわかっていた……が、予想以上に軽かった気がする。シナリオを期待してはいけません。
- おまけシナリオだけは別で、もしもお気に入りキャラクターだけをプレイしておまけシナリオに到達していない人がいたら、
全キャラクターをプレイして最後のおまけシナリオを堪能すべし。あれはいいと思う。一瞬、なんとなく「ソフィーの世界」を髣髴とさせた。
- このゲームで最も注目すべきはずだった体育バトルがちょっと少ない。あと3つか4つくらいはこのネタをやってほしかった。期待してたんだけどなぁ。
- エンディング主題歌の「想い出は夏の栞」は最初のうちは好きにならなかったけど、プレイ後にエンディング主題歌として毎回聴いているうちに好きになってきた。
おまけシナリオでの使い方にも効果があったと思う。音楽はオープニング主題歌もエンディング主題歌も素敵。欲を言えば、エンディング主題歌にも2番歌詞がほしかった。
- シェリルは美人だなぁ。気に入った。プレイ前から気になっていたけれど、プレイ後にも気に入った。自分にとってはこういうキャラクター、実は珍しい。
- いろんな意味で戯画っぽい。ムービー公開当初から戯画っぽいと思ったりしたけれど、
プレイしてみてやはり戯画っぽかった。
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Windows 18禁 |
凌辱学園~部活調教恥獄責め~ |
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凌辱堂
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2005/03/25 |
★★★★☆ |
やがて、それは炎のように(SATOMI)/なきべそ注意報(SATOMI) |
★★★☆☆ |
(C)2005-2006 凌辱堂
(C)2005-2006 凌辱堂
(C)2005-2006 凌辱堂
(C)2005-2006 凌辱堂
ゲーム概要・シナリオ:
※実際にプレイした作品は2006/01/20発売の「凌辱看護婦~地獄責め~ツインパック」に収録されている新しいバージョン。
裏調教議会直属の人材発掘教師として活動する東郷真人。彼の求める人材とは上司の命令に忠実に従う奴隷的な秘書。
ある学園に赴任した真人はそれぞれの持つ素質をチェックした上で各学年から1人ずつ、3人の女子生徒を選抜。1年生からは演劇部所属でまだ純粋な心を残した春風やよい、2年生からは
体操部所属で真面目な性格の夏木まゆ、3年生からは生徒会長で少し強気な桔梗院麗華。真人は彼女たちに自分独自のプログラムに従った調教を受けさせてゆくことを決めた。
その内容は彼の自室による個人的なプログラムと学園の部活動を活用したものの2種類。
陸上部や吹奏楽部といったごく普通の部活動はもちろん、アクアリューム同好会やリンボーダンス同好会等の学園独特の珍しい部活動でどんな調教がなされるのか。
部活動の名を借りた淫猥な調教地獄に突き落とされる少女たち。想像を絶するような前代未聞の調教がいま始まる。
キャラクター属性:
女子学生、生徒会長、先生。
主題歌:
- やがて、それは炎のように
SATOMIの歌うオープニング主題歌。快活なテンポで情熱のこもった歌。中盤の輪唱部分は綺麗に歌い上げられているので聴いておく価値あり。
- なきべそ注意報
SATOMIの歌うエンディング主題歌。オープニング主題歌とは一変して静かな歌。
システム:
- 調教メニューには「部活調教」と「オフィス調教」の2種類がある。
「部活調教」では女子学生を部活動へ送り出して部員から調教を受けさせる。「オフィス調教」では主人公が直接調教を行う。スパンキングや逆さ縛り等、こちらのほうが本来の「調教」に近いメニュー。
- 基本的には多岐選択肢だが、部活動やオフィス調教の実施の組合せ方次第でその後に追加される部活動が大きく変化する。
- メッセージか通常選択肢が表示されている画面でしかセーブができないので、小まめにセーブしたほうが良い。
プレイ時間:
30時間程度。
攻略:
- とにかく分岐の難易度が高い(凌辱系作品にありがちなタイプ)。調教する部活動の出現条件が難しく、なかなか見つけられないものもある。
うまくプレイすれば1回でほぼ全ての部活動を出現させることも可能ではあるが、繰り返しプレイすれば済むことでもあるのでそこまで拘る必要はないようにも思える。
- オフィス調教のメニューについては第4段階へ進むときに特定の条件を満たすことが必要らしい。
このオフィス調教にせよ、部活動にせよ、出現条件を解明しようと一度は思ったが、あまりの複雑さに断念。
- 各パラメータ(奉仕、羞恥、性技)の変動が小さい部活動(及びオフィス調教)と大きい部活動(及びオフィス調教)があるので、これらはメモしておくと攻略に有効。
各キャラクターのエンディングに辿り付くにはこの「パラメータの変動(上昇)が大きい部活動」を何度でも利用すると効率が良く、
イベントを多く見たい場合には各パラメータやエンディングには拘らずに進めると良い、というようにプレイの仕方を使い分けるべき。
- 夏木まゆの完全攻略は他のキャラクターに比べて難しいような気がする。
こんな人におすすめ:
凌辱派、調教派、放尿派、やるゲー派、アブノーマル派。
▼コメント▼
- 作品名称には「凌辱」という表現が使われているが、どちらかというと凌辱というよりは調教の要素が強い。
- シチュエーションが非常に豊富。
また、部活動の中で調教を行うことでごく普通の調教系作品では見られないようなシーンがいくつか含まれるており、これがこの作品の最大のポイントだと思う。しかも調教の種類もかなり充実している。
歪曲(?)して解釈すれば通常の部活動もたちまち調教の素材に早変わり……。
- 排泄描写がやや多いような気がする。もしかしたら苦手な人はそのシーンを早送りする等、気を付けたほうが良いかもしれない。
- 選択肢の分岐は難しいが、シナリオは簡単に読み進められるのでプレイすること自体はそれほど疲れない。
ただ、完全攻略をねらう人にとってはなかなか攻略できずに時間が掛かって結果的に疲れることはあるかもしれないが。
- 桔梗院麗華のオフィス調教がない点が非常に残念。でもその分、部活動での調教にハードなものが多いような気がする。
- ところどころメッセージと絵が微妙に合っていない箇所がある。臨場感に欠ける一因になるのでこれは気になった。他にはスパンキングの表現(肌が赤くなる等)も細かく表現できていると良かった。
- 何度プレイしても「画廊-麗華-釣り」の画像が表示されない。該当イベントは何度も見ているはずなのに……バグ?
- お気に入りのキャラクターは桔梗院麗華。彼女の持つ雰囲気と黒下着が気に入った。夏木まゆのスポーツブラも控えめながらも彼女の快活さが表れているようで良いと思う。
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Windows 18禁 |
凌辱看護婦~地獄責め~ |
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凌辱堂
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2003/09/05 |
★★★☆☆ |
オープニングテーマ(Karin)/エンディングテーマ(樋口レン) |
★★★☆☆ |
(C)2003-2006 凌辱堂
(C)2003-2006 凌辱堂
(C)2003-2006 凌辱堂
(C)2003-2006 凌辱堂
ゲーム概要・シナリオ:
※実際にプレイした作品は2006/01/20発売の「凌辱看護婦~地獄責め~ツインパック」に収録されている新しいバージョン。
とある総合病院。そこには著名人が「入院」という名目で一時的に姿を隠しに来ることがよくあり、そんな彼等をもてなすための「特殊ケアサービス課」なるものが存在している。
主人公はこの病院の「特殊ケアサービス課」に配属される新人看護婦の育成を行う主任となった。
そこで行われるのは医学や医療の研修などではなく、「入院患者」(ゲストと呼ばれる)を性的に満足させるための奉仕や責めプレイの数々。
それを習得させるために調教期間を設けて、新人看護婦を「特殊ケアサービス課」に配属させることが主人公の目的だ。
様々な調教項目をうまく指導して、新人としてやってきた5人の看護婦を一人前に育て上げなければならない。
キャラクター属性:
看護婦。
主題歌:
- オープニングテーマ
Karinの歌うオープニング主題歌。「オープニングテーマ」と表記されているオープニング主題歌。作品のコンセプトもあって決して明るい歌ではないが、深い情熱のこもった歌い方をされている。
- エンディングテーマ
樋口レンの歌うエンディング主題歌。「エンディングテーマ」と表記されているエンディング主題歌。
システム:
- 既存の調教項目の実施の組合せ方次第でその後に追加される調教項目が大きく変化するので、何度も繰り返しプレイする必要がある。下記の理由もあって詳細な攻略手順が掴めない。
- 一部のシステムが正常に動作していないかもしれない(或いは自分のプレイ環境の問題?)。
自分のプレイでは大里涼華と山吹美沙紀以外は信頼値(≒好感度)が正しく表示されていないので、信頼値のゲージは参考にならない。
だがこの2人以外も選択次第でエンディングが変化するところから判断すると、値としてはシステム内部にきちんと保持されているようだ。「表示」のみがおかしい?
- 調教項目の選択以外の通常選択肢での行動にもエンディングに大きく影響するものがある。
- メッセージか通常選択肢が表示されている画面でしかセーブができない。具体的には調教項目の選択画面でセーブができない。これは攻略プレイ上要注意で、小まめにセーブしたほうが良いのかもしれない。
プレイ時間:
30時間程度。
攻略:
- 凌辱系作品にありがちなちょっとしたパラメータの差や上昇順序によって展開が細かく分岐するタイプなので完全攻略しようとすると何度もプレイする必要があるし、
通常選択肢と調教項目の組合せ方も難しい。
- キャラクターごとに調教期間や調教項目が大きく異なるのでいくつかのグループに分けて考えてみる。
- 向井雛子・大里涼華
最初から調教できるキャラクター。調教期間は20日あるが、その分調教項目が多いので分岐は複雑になっている。
鍵になるのは前半の早いうち(10日目以内)にキャラクター特有のエピソードが現れるかどうか。これが現れれば良いエンディングを目指せる。現れなければ数種類あるバッドエンドのどれかに辿りつく。
- 藤村紫音・ソリエッタ中沖
向井雛子か大里涼華の調教を途中で放棄すると調教可能になるキャラクター。だが、そのまま調教を開始すると
調教内容にバグのようなものが現れて(これも自分のプレイ環境の問題か?)正常に全てのイベントを見られないので、改めて最初から
「ソリエッタと紫音の選択から始める」をプレイするのが無難。調教期間は10日間と短いので、調教項目もやや少ない。
良いエンディングに辿りつくためにはこちらも信頼値を着実に獲得すること(選択肢の雰囲気から察知するしかない)。
- 山吹美沙紀
新バージョンになって登場した追加キャラクター。調教と共に信頼値が自動的に上昇するのでこちらは特に意識する必要がない。
調教項目も少なくて調教順序を少し変更すれば全イベントの攻略はわりと簡単。最もプレイし易いキャラクター。
- 体力や精神の値が多めに減少する調教項目もあるので、回復のタイミングには少し注意が必要かも。
- キャラクターの「従順」、「性欲」、「技術」の各パラメータは調教をしてもなかなか上がりにくい。そこで「コンボ」と呼ばれる手段が必要になる。
一度に類似した調教項目を続けて行うと「コンボ」が発生しやすいらしく、その場合は特定のパラメータが大幅に上がる。パラメータは効率良く上げないと最終的に調教失敗(バッドエンド)になりやすい。
こんな人におすすめ:
凌辱派、調教派、放尿派、やるゲー派、アブノーマル派。
▼コメント▼
- 凌辱というよりは調教。作品名称は「看護婦調教」のほうが適切かもしれない。
- 調教の種類は、性交、奉仕、脱衣、自慰、排泄(失禁も含む)、脱毛(剃毛、毛抜き)、露出、緊縛、仕置、くすぐり、スパンキング等々、多岐に及んでいる。
自分の好みに合うものがいくつかはきっと見つかるはず。
- シナリオはないに等しいといえるくらい、調教に専念できる。
この作品については無意味にシナリオを膨らませるよりも、「ひたすら調教」という方針で制作したという点では正しかったと思う。作品によってコンセプトはきちんと使い分けないといけないからね。
- 各キャラクターの通常時BGMと調教時BGMは似て非なるもので、通常時BGMをアレンジしたものが調教時BGMになっている。
よく聴いて吟味すると技術的になかなか効果的な編曲をしていることがわかる。音楽的な造詣が深い人にとってはおもしろいだろう。
- 主題歌のタイトルは本当にないのかな? ないというか、「オープニングテーマ」「エンディングテーマ」と鉤括弧付きで表記されていたような気がするのでこれがタイトルということでいいのかな??
- システムの不具合を直す修正ファイルは公開されていないのだろうか……。やはりこれはほしい。
- 気に入ったキャラクターは大里涼華。外見と性格、そして調教内容が自分の好みに合致したからなのだが、パラメータが正常に動作及び表示されていてクリアし易かったという点も大きいと思う。
- 好きな調教は「逆さ縛り」(向井雛子)、「熱湯仕置」(大里涼華)、「鉄板胸挟」(藤村紫音)、「擽狂鑑賞」(ソリエッタ中沖)、「股間羞恥」(山吹美沙紀)かな(各調教の内容は文字列からおよそ想像できると思う)。
結構マニア度の高い調教が好きだ。
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Windows 18禁 |
リリミエスタ |
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SMEE
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2007/03/23 |
★★★★★ |
Lili:miesta!(佳織みちる)/Happy! Happy! Countdown(佳織みちる) |
★★★★☆ |
(C)2006-2007 SMEE
(C)2006-2007 SMEE
(C)2006-2007 SMEE
(C)2006-2007 SMEE
ゲーム概要・シナリオ:
天上界と地上界。その2つは人間が幸せを感じたときに発する「フェリチタ」という物質を源として「循環」している。
循環……すなわち天上界で死を迎えたものは地上界で新たに生を受け、地上界で死を迎えたものは天上界で新たに生を受けるという永遠に繰り返されるこの世界の摂理。
守島友春はその循環エネルギーであるフェリチタを集める「アリア・クラーレ」の志願者として、天上界から地上界へとやってきた。地上界でフェリチタを集め、「フェリチタの花」を咲かせることが最終課題。
だが、一緒に地上界へやってきた天上界の仲間以外……つまり地上界の人間には天上界の存在や自分たちの素性を知られてはならない。
地上界の学園の転入生という扱いで地上界に留まり仲間達とフェリチタを集める友春であるが……果たしてその結果は?
そして地上界で初めて目にする様々な人間、物体、文化、境遇、心……。そんなものに囲まれながら楽しい学園生活を送り、友春は地上界でフェリチタ以外にも価値ある大切な存在を会得してゆくことになる。
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、上級生。
主題歌:
- Lili:miesta!
佳織みちるの歌うオープニング主題歌。何気ないが味わい深い歌だと思った。プレイ前とプレイ(クリア)後に聴き比べると印象が変わるかも。
単に軽く明るいノリで聴こえていた歌が今度は素晴らしい深みと感慨を持った歌として作品の象徴的存在に……!?
- Happy! Happy! Countdown
佳織みちるの歌うエンディング主題歌。
システム:
- 読みたい挿話を選択する方式。通常の選択肢もあるが基本は挿話選択なのでちょっと珍しいタイプの作品かも。難しく考えずに素直に選択すれば良い。
- カスタマイズ画面でスキップモードやオードモードを「ON」にしてもゲーム画面に戻ると解除されている。これはプログラムミスなんだろうか……。
というわけで、これらはゲーム画面でクリックしてその場その場で選択しよう。
プレイ時間:
35時間程度。
攻略:
- どのキャラクターからクリアしても特に問題ない。敢えてバッドエンドへ向かうとき以外はお目当ての子へ一直線の選択をすれば良い。
- お気に入りのキャラクターからクリアするよりもシナリオの用意されている順序通りにクリアしたほうがこの作品のコンセプトが自然と伝わってきてプレイしやすいかもしれない。
こんな人におすすめ:
純愛派、コメディ派、学園モノ派、哲学ゲーム派、シナリオ重視派。
▼コメント▼
- 舞台背景は天上界や地上界の循環エネルギーなどと壮大ではあるが、シナリオの本質としてはそれぞれの人のささやかな幸せを大切に扱っている物語。
そして登場キャラクターだけではなく、プレイヤーの心までも温かく幸せな気持ちにしてくれる作品。素晴らしい。
- 「フェリチタ(felicita)」とはイタリア語で「幸せ」の意。英語の「happiness」に相当する。そうと知れば必然的に作品の比較をしなければいけないな、と思った。
- はぴねす!:人間の幸せを追求する物語
- リリミエスタ:幸せを感じられる物語
このように考えてもらえればいいと思う。ただ、お互いに別々の視点から「幸せ」について語っている作品なので、安易にどちらが優れていると判断することはできない。作品の差異=視点の転換ということだね。
- シナリオの後半では人間が幸せを感じるまでの過程やそのときの状況・境遇なんかが背景としてよく整えられていると思う。
中にはちょっとシナリオ進行に無理があるような箇所も見受けられるが、そこはこの作品のテーマがそれを打ち消すほどに優れているので及第点。
そして幸福と辛苦は表裏一体の関係であることも暗に述べており、だからこそ尚更に「幸せ」が輝いて見える。
これは事実でもあるし、シナリオとしてのテクニックでもあると思う。
そして各キャラクターのシナリオが異なるのは至極当然のように思えるが、これは実は「幸せの大きさや形は人それぞれ」だと暗に述べているのではないだろうか。
- 頼られることはそれを受ける存在と存在意義を100%実証してくれる。たしかにその通り。存在しないものには頼れないし、存在しているからこそ頼られる。
そしてその人間関係は幸せを呼ぶことが多い。
- 「フェリチタがなかなか貯まらない」というようなことが何度か述べられていたが、
これは「幸せは無理やり作るものではない。時が来れば自然に生まれ、発せられるものだ」という解釈でいいのかな。
- 菜桜子の能力――言葉にならない気持ちを相手の中に直接届ける――に感激した。言葉にできない気持ちってたくさんあるものね。この作品のプレイ後の感動だってそうだ。こういう力、ほしいね。
- 何箇所かでノストラダムスの大予言(実際に予言書であるか否かは定かではない)の引用のようなものが見られたので彼の著書で予言(?)の源にもなった「百詩篇」を調べてみたが、そのような記述はなかった。
訳者が異なれば日本語表記も異なって当然だが、そこによく注意してもそれらしいものは確認できなかった。おかしいなぁ。全然関係ないのかな。
- 「学園」というフレーズの音声が殆ど全部「学校」と収録されているのはどうしてかしら?
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Windows 18禁 |
るるるとささらの先生☆教えて~ボクは女のお坊っちゃま~ |
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あんでる(閉鎖)
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2007/06/22 |
★★★★☆ |
先生☆教えて!(民安ともえ・薬師るり) |
★★★★☆ |
(C)2006-2007 あんでる
(C)2006-2007 あんでる
(C)2006-2007 あんでる
(C)2006-2007 あんでる
ゲーム概要・シナリオ:
世間に名立たる醍琴山家の「醍琴山るるる」は醍琴山家の跡取り候補として離島で特別教育をされてきた。特別教育自体はいいのだがたったひとつ問題点があった。
それはるるるが女の子なのに次期当主(跡取り)として育て上げるために男の子として育てられてきたこと。
一切の性知識を排除した徹底した教育を行っていたため自分が女の子であることはもちろん、そもそも生物に男女・雌雄というものが存在することすら知らない。
そんな彼女に正しい性知識を教えてほしいということで今回呼ばれたのが津積保彦であった。来年は教員になるかもしれないという彼だが、果たしてこのとんでもないお嬢様に正しい性教育ができるのだろうか。
しかも醍琴山家の中でさえこのまま男の子として生きてもらうべきだという意見もあるほどで、意見が割れている。そこへトラブルメーカーとしか思えないるるるの従姉妹であるささらまで現れて……。
るるるの生きる道は男の子? それとも女の子?
キャラクター属性:
お嬢様、少女、上級生、メイド。
主題歌:
- 先生☆教えて!
民安ともえ・薬師るりの歌う主題歌。この作品の賑やか振りを表しているわかりやすい歌だと思う。
システム:
- 通常の選択肢。クリアするごとに時々分岐が増えたりするので見逃さないようにしよう。
-
- データをロードしたときのテキストログの表示がなんだかおかしい。特にロードを連続して行うとロードした分だけテキストログが蓄積する。ゲーム進行には支障がないのであまり気にしないほうがいい。
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
- それほど難しくはないが、まずは周辺キャラクターからクリアしてメインのるるるとささらは後回しにしたほうがいいかもしれない。
- 選択肢は素直に選ぼう。深読みする必要はないと思う。
こんな人におすすめ:
コメディ派、性教育派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- まず、この作品はフィクションです。実在する家電メーカーやエアコンとは全く関係はありません。
- メインテーマは「るるるに正しい性教育をすること」だが、
それを行っているうちにいつの間にか彼女のほうから自分たちが教えられていることがある。るるるはとても賢い子でそんな場面にちょっと驚かされた。
他にも上流階級と庶民の差を表現したり、男女差を巧みに表現したり、シナリオにはなかなかおもしろいところがある。
- 舞台は「そらしらべ島」。漢字では「空調島」。意味は「空が調べを奏でる」。決して「空気を調える」ではないので!
- ひたちによれば「知識と知恵は別」。その通りだ。知恵を「聡明」と置き換えれば、知識があるのはきりか、聡明なのはるるるといったところだろうか。
るるるの人徳(カリスマ性?)にはちょっと人並み外れた素質を感じずにはいられなかった。すごい。実にうまく表現されていると思う。
- 「財閥の子息や令嬢とはいえ、教え子に敬語を使うようなエリート(?)教師にはなりたくない」という保彦の意思が気に入った。これには大賛成だ。
彼のこだわりにはなかなか共感できるものがある。
- るるるに性教育を施すきりかの台詞に対する保彦の感想。
> 指示代名詞が多すぎて、正直、わかりづらいことこの上ない
「アレ」とか「ソレ」を連発していた。特に「指示代名詞が多すぎ」は自分の得意台詞なので共感。思わず笑ってしまった。
- > 答えられないのも正解のうちだよ
そう思う。まさにその通り。これも自分がよく使う表現だが、共感して感心した。こういうことを直接的に訴えてくれた作品には今までに出逢ったことがなかったと思うから。
- きりかの「三等兵」が気に入った。いや、そういうことを言う友達が実際にいるから(笑)。
- ささらによれば「じゃん」は「ハマっ子」らしい。その話は聞いたことがある。要するに元々は方言ということだよね?
- ひたちエンドのるるるの黒いネクタイ、あれは葬儀の正装じゃないのか? 蝶ネクタイか白いネクタイにするべきだと思うんだが。
- 「醍琴山」は「だいぎんざん」と読む。「だいきんざん」でも「だいきんさん」でもない。要は「き」の発音が濁るということだ……ゲームの中の発音では。
でもオフィシャルサイトのキャラクター紹介とムービーでは発音は濁っていないしローマ字表記も「ki」。どちらが正しいの? 先生☆教えて!
- ゲーム中で「東柴大せいか」が一部「東芝大せいか」と書かれていた。統一しましょう。
- 白久万雨羽の「雨羽」って別名「うう」? またもや家電の香りが……。
- 醍琴山室曇の「室曇」の「しつどん」は「しつど(湿度)」? あれは湿度の調整を考慮したエアコンだからなぁ。
- 体験版よりもデモムービーのほうがサイズが大きい作品というのはこれが初めてだった……。
- 今年はたまたまエアコンが壊れたので思わず「うるるとさらら」を買いそうになった(笑)。
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全てあんでるにあります。(C)2006-2007 あんでる
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Windows 18禁 |
ワルイコトシタイ |
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13cm
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2005/07/29 |
★★★☆☆ |
CANDY☆GIRL(sala)/Sweet Days(sala)/make one's way(key)/wish(sala) |
★★★☆☆ |
(C)2005 13cm
(C)2005 13cm
(C)2005 13cm
ゲーム概要・シナリオ:
男の子も女の子も性的欲求に目覚める頃。そんなときがあるもの。
最初は放課後に教室で始めたちょっとエッチな話――「キスしたことある?」「処女?」――そんなことだったはずなのに、いつの間にか欲求はエスカレート。いろんなプレイにもどんどん目覚めちゃって……。
求め始めた性欲は止められない。エッチなこと――いけないこと――ワルイコトシタイ。
キャラクター属性:
同級生、先生。
主題歌:
- CANDY☆GIRL
salaの歌うオープニング主題歌。
- Sweet Days
salaの歌うエンディング主題歌。
- make one's way
keyの歌うエンディング主題歌。
- wish
salaの歌うエンディング主題歌。
システム:
- ちょっと選択肢を選んで、すぐにエッチなプレイがスタート。やるゲー的。
- 短いエピソード形式。読みやすい。
- カスタマイズ系は極めて13cm/130cm的とでもいうのかな、これは。
ちょっと貧弱だけど問題はない。
プレイ時間:
10時間程度。
攻略:
こんな人におすすめ:
学園モノ派、やるゲー派、アブノーマル派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 明るくアブノーマルなやるゲー。この作品の説明はこのひとことで片付くんじゃないのかな。
普通のエッチも一応あるけれど、レズ、言葉責め、風俗プレイ、3P、4P、目隠しプレイ、スパンキング、拘束、乱交、露出等々、アブノーマル系を網羅している。
- 説明(ナレーション)は殆どなく、状況やプレイは台詞で説明する。つまり、女の子の声でエッチなプレイの説明やおねだりが聞ける。
状況説明が多いよりは読みやすいし、聞き応えもあると思う。
- ノリは明るくお気楽だが、コメディではないと思う(たぶん)。
- アブノーマルプレイ中の音楽が意外にエキサイトしている?
- この内容って「好奇心」程度で済ませていいものなのだろうか? そんな不安がちょっとだけ。
- \9,240-かぁ。ちょっと高いような気がするなぁ。\7,140-だったら評価もプラスされたかも。
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