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カラフルハート~12コのきゅるるん♪~ [詳細]
キャラクター別レビュー。

朝比奈のどか:
幼なじみでやきもちやきなメインヒロイン。
ストーリー上では弘樹(主人公)の幼なじみ故に昔の弘樹のことをよく知り、帰国して間もない彼の面倒をよく見ている。そんな口実のもとに部屋に上がるも料理を作るも殆どなんでも自由。 そんなのどかは弘樹が忘れてしまった大切な約束を思い出してくれることを密かに願っている。その桜の木の下で交わした約束は、春ではなく冬の雪の中で交わされていた。

  • いわゆるメインヒロインのポジションなだけあって特別扱いされている。さらにお向かいに住んでいたりする。う~ん、かなり条件揃いすぎ。
  • 10人の登場によってのどかの心境が変化してくる様子は多少描かれていると思う。簡単なところでは「ブリザード級の視線」っていうことになっちゃうのかな。 それまでののどかはそんなものを発する必要はなかったはずだし。ちなみに11人の登場ではなく10人の登場と書いたのは旧知のりりかを除いたため。
  • さて、のどかとはどんなイベントがあるのかな♪……と期待してゲームを進めると、ない。のどかのイベントが殆どない。これも特別扱いなんだけど、のどかは専用シナリオに入らないと全然イベントがない。 でも専用シナリオは他の誰よりも長いので改めて専用シナリオに期待。
  • 専用シナリオではきちんと日数をかけて、ユーザーの期待を誘う簡単な謎や疑問を取り入れながら弘樹の大学受験と大切な約束を思い出すまでの日々を描いている。 特別深い描写ではないけれど他のキャラクターよりは遥かに充実していると思うし、弘樹の窓からのどかの窓へ糸を張ってプレゼントの受け渡しなんていうのは中でも洒落た設定でいいと思う。
  • エッチシーンが風呂場でのプレイというのものどかの特別扱いかも。鏡前で……とか他のキャラクターでは見られないものがあります。
  • 庭の桜の木と雪と、そこに立ち尽くすのどかを見て弘樹は思い出す。良いストーリーだと思う。
  • 専用シナリオの優先度はかなり低め。早い段階で分岐してしまうので、最初からのどかを攻略するつもりで他のキャラクターを扱わないと専用シナリオに入れない。隼をクリアしていないと入れない。
  • 名前が地名っぽいな~。インターチェンジがあるよな。

九條柚姫子:
のほほんマイペースなお嬢様。
許婚とされて弘樹の家にやってきたが、なにしろ思いっきりお嬢様なので何もできない。 いつまでそのままなのか、どうやってできるようになるシーンを描いていくのかと思っていたら、急病により付き添っていた爺やと婆やが弘樹の家を離れていく。なるほど、そうきたか。
そしてもうひとつは弘樹の家の中で決められた家事の役割分担とそのローテーション。柚姫子は少しずつ成長し、最終的には弘樹にあげるチョコレートを手作りする。

  • いまいちパッとしない。最後にどの選択肢を選べばいいのかはわかるけれど、本当にそっちの選択肢を選びたくなるかというと……どうかな~。
  • エッチシーンは普通。お嬢様らしからぬほどの巨乳(偏見?)であることを除けば。
  • 専用シナリオの優先度はかなり高め。雫々恵や苺を回避していれば問題なく入れる。だが、のどか以外の専用シナリオは極めて短い……。 ちなみに、選択肢をひたすら一番下ばかり選んで進めると自動的に柚姫子シナリオ。
  • 個人的な柚姫子のイメージは「両手で~抱きしめて~」って感じ(謎)。

櫻實隼:
クールで現代事情オンチな巫女。
弘樹の許婚であると同時にとある役割を果たすために弘樹のところへ来た。役割というのは、弘樹にかけられた御神木の呪いを解くこと。 だが御神木の呪いは既に発動しており隼シナリオの最後では彼女が身を呈して守ろうとするが、弘樹の代わりに御神木の呪力を受けて記憶を失った隼と弘樹はまた初めから記憶(思い出)を作ることにした。

  • 他のキャラクターと大きく違うのは、普段から弘樹に対して唯一かなり冷たい態度をとること。他のキャラクターはベタベタな子が多いからな~。
  • わりとシナリオの内容もあるので12人の中ではいいほうだと思うが、呪いは最終的には鈴音の力を借りてどうにか解決。そこがちょっと惜しい。 とはいえ、身を呈してしまって動けない状態の彼女だけではどうしようもないんだが……。
  • 初めから記憶(思い出)を作ることにしたのはいいエピソードだと思う。でも許婚の話からだいぶずれてきていないか?
  • 専用シナリオの優先度は高め。でも隼自身の選択肢は少ないので間違えないように。

天河美晴:
勘違い眼鏡っ娘。
行き違いで落し物の指輪を主人公から受け取ってプロポーズだと思いこむ。 落し物の指輪に刻まれたイニシャルは「H.I. to M.A.」……H.I.さんからM.A.さんへ。2人は落とし主の市川宏(H.I.)と綾辻美里(M.A.)に出逢うが、結局指輪は譲り受ける。 そして今度はそれを自分たちの誓いの印として使うことに。一ノ関弘樹(H.I.)から天河美晴(M.A.)へ。

  • エピソードが殆どない。うまくすれば弘樹の家に来たりもするが、別に来なくてもクリアできるし。実は一番最初にクリアしたのがこの美晴なんだが、何故クリアできたのかわからない(笑)。 エピソードも殆ど見てないし、まさか美晴シナリオに入るとは思いもしなかった。専用シナリオでハッキリする美晴のメインエピソードは……既にエンディング。 出逢いの指輪がそのまま結びの指輪へというエピソードは気に入った。
  • 最初の勘違いはかなりむりやりのようにも見えるんだが……。
  • 専用シナリオの優先度は程々。ある程度は意図的に他のキャラクターを避けたほうがいい。美晴の重要選択肢は早い段階にあるので、それに気をつけよう。

小町鈴音:
古風な言葉遣いの占い少女。
これでも弘樹の2つ後輩、高校1年生だというからたいしたもので。街で見かけた弘樹が気になり、弘樹の家に転がり込む。 実は、鈴音と弘樹はずっと昔に会っていた。弘樹は忘れているが。鈴音シナリオで決定的なのは「お前なんか大嫌いだ!」の台詞。 最初は気にしていなかったが、いつも「お主」としか呼ばない彼女が「お前」と呼ぶのには理由があった。 いや、昔会ったときにその台詞を吐いたからというだけなんだが……要はその台詞から記憶を手繰って弘樹に思い出してほしかったわけだ。

  • 弘樹はちょっといろんなことを忘れすぎだと思うんだが?
  • 鈴音といえば、歯に衣着せぬモノの言いよう。朝立ちの原理というのは……などと平然と語る強者である。高校1年生の女の子でもそこまで知ってるんだ、と妙な感動を覚えた(笑)。
  • 専用シナリオの優先度は低め。雫々恵にいい顔をしていると入れないので要注意!

荏柄苺:
姉御肌の年下娘、家出少女。
弘樹の父親を頼るために弘樹の家に転がり込むが、肝心の人物は外国生活中。弘樹の家に住むも、高校生の歳だということがバレて学校に通うことに。いかにも行きたくなさそうだな~(笑)。
家出少女らしく、親との和解までがストーリーになる。

  • 「親は何もわかってくれないと思うかもしれないが、子供が可愛くない親はいない」という話なんだが……う~、押しが弱いというか、ちょっと印象に残らなかった。 インパクトがあるとか、深い描写とかが見当たらなかったからかな。
  • 専用シナリオの優先度は高い。雫々恵にだけは注意。常に一番上の選択肢を選んでプレイしていると自動的に苺シナリオに入れる。

雪ノ下雫々恵:
自分自身をメイドだと信じて疑わないメイド。
少しは疑ってほしい。先代の意思に従って一ノ関家にメイドとしてやってきた女の子。でもなんか勘違いしているようでもある。 昔は弘樹と遊んだ仲なので弘樹は同じ高さでいたいんだけど、雫々恵は常に下から上への態度を取り、「ご主人様~」となる。メイドやご主人様属性のない自分にとってはちょっとくどいと思えた。
掃除片付けは得意だが料理は殺人クラス(何故か静流にだけは好かれる)。ちょっと気が弱くていつも一歩引いてしまう。

  • こんな性格の彼女がどうやってエンディング(結婚)まで辿り着けるのか。「これから少しずつ同じ高さになっていこうよ」ということで終わってしまった……。えっ、それでいいの?
  • 専用シナリオは最優先。他の子がどうであろうと、雫々恵の好感度さえ高ければ突入可能。でもその優先度のわりにいまいちシナリオに納得がいかないんだよな。
  • また名前が地名っぽい……。

古四王千早:
武道師範の娘で幼なじみ。
のどかとも面識があって、弘樹、のどか、そして千早という3年生3人組の1人。実際には静流も3年生として後から来るんだがそれはおいといて。
「弘樹と勝負して勝ったら家の道場を継げ、負けたら弘樹と結婚しろ」という理不尽な親の命令を受け、終始弘樹との勝負に徹している少女。 言ったのは千早の親父だが、会ってみるとこれまたとんでもない。電波入ってるというか、ぶっとんでるというか……。う~む、キャラクター作りすぎて壊れていないだろうか(笑)。 最初はひたすら勝負を迫ってくる千早だが、受験が終わった後には勝負という形を取らずにお互いが好きなことを確認し合う。

  • 弘樹とは同学年の等身大ということもあって、のどか同様にわりと細かく描写されている。
  • 弘樹の家でみんなと同居するにつれて気が休まって女の子らしくなったり、かと思うと今度は受験で不安になってみたり、12人の中でも心境はよく変化するほう。それはそれでいいでしょう。 それに弘樹じゃ絶対に千早には勝てないし(笑)。
  • 千早は家が近いのに弘樹の家に居候しているが、もしかしたらこの親父との同居生活がもはや限界になったんじゃないかと密かに思っている。
  • エッチシーンは普通だけど、緑色の下着っていうのがちょっと意外だったな~。
  • 専用シナリオの優先度はかなり高い。雫々恵と苺を避けておけば大丈夫。千早自身の重要選択肢が早い時期にあるのでそれは逃さないこと。 ちょっとした選択の差で獲得できるCGが減ったりするという特徴もある。

七里野まなか:
ちょっと寂しがりやの元気娘。
弘樹と廊下で衝突してスカートの中を見られたのがきっかけで、弘樹を追いかけるようになる。いつの間にか弘樹を好きになる……でいいんだよな、たぶん。
とにかく弘樹を振り回す、振り回す。本当に好きなのかどうかよく見えないんだが……。かなり寂しがり屋の彼女は弘樹と一緒にいることがまず嬉しいらしかった。 でも弘樹に自分の心を疑われたまなかは失踪する……かのように見えたが本当は受験の悩み? どこまでが本当なのかなかなかハッキリしない女の子。それをきっかけに弘樹もまなかのことを気にし始めるのだが……。

  • え~と、ちょっと浮いてない、この子? なんかどうもみんなの中での位置関係がうまくいってないような、余ってるような……。まずはそれが一番気になった。 で、このシナリオも押しが弱いというか、なんかピンとこないまま終わってしまった。
  • 専用シナリオの優先度はかなり低い。他のキャラクターに手を出したら、まず、まなかシナリオには入れないと思ったほうがいい。でもまなかの選択肢は非常に少ないが、わかりやすいので心配することはない。 ゲーム開始直後から攻略は始まっている。

アリーチェ・静流・コルレオーネ:
ナイスバディのイタリアン少女。
弘樹がイタリアにいたときにお世話になった女の子で、基本的にはミドルネームの「静流」で呼ばれている。
最後には彼女の祖母がイタリアから迎えに来て、静流を日本に残す代わりに弘樹に無理難題を言い渡す。マフィアの言いそうなことか。 とはいえ、その内容は「SPと勝負しろ」は本当に無理だとしても、「100個いいことをしろ」という筋の通ったもの(?)も含まれている。そして弘樹は静流を勝ち取る、というストーリー。

  • 外国人らしい軽いノリ(?)で教室でもキスの挨拶なんかしてくるんだけれど、それを見たのどかの「ひろちゃんと静流さんの関係はどこまで進んでるんですか?」が少し気に入った。 のどかは感情の発露が強くなると結構おもしろい。
  • 静流はエピソードが少ない。極めて少ない。アイキャッチが出ない。危うく忘れ去るところだった。
  • ありがちだが、無理難題が本当の無理や悪いことばかりじゃないのは評価したいと思う。
  • 専用シナリオの優先度は高い。ただ、苺フラグが邪魔をするので気をつけておくこと。静流自身の選択肢はあるのだろうか……と思うほど、エピソードも選択肢もない。

劉桃月:
薬屋の娘、中国人。
しかし中国人ってこういう話し方するのかな、とちょっと疑問。弘樹を気に入ったきっかけは、なんと自分で作って自分で飲んでしまった惚れ薬(笑)。しかも過って飲んでしまったというのだから……。 それ以降、弘樹を取り巻く他の女の子たちと一緒に行動するようになる。が、基本的には店にいるので弘樹と同居はしていない。
特に大きなエピソードはなく、日常の会話や出来事、2人だけの帰り道なんかを通じてだんだんと仲良くなっていく。
職業柄(?)、弘樹が病気になったときの活躍は独り占めだったが、その後自分のことを好きなのは惚れ薬のせいだ、と話されてショックを受ける桃月。 もうとっくの昔に薬の効果は切れているのに……。桃月は惚れ薬の解毒剤を飲んで、それでも自分が弘樹のことを好きだと告げる。

  • 弘樹が病気のときに他の女の子は弘樹のそばで騒いでいたりしたが、 いくらなんでも病人のそばであそこまで大人数揃って騒ぐだろうか? 桃月のエピソードを引き立てるためとはいえちょっとやりすぎのような気もした。
  • 一生懸命な姿が好感度アップだったかな。エッチは弘樹よりも積極的みたい。
  • 専用シナリオの優先度はかなり低い。どうかするとフラグの組合せ次第では、最も低いと思われるまなかよりも難しいかも。他の子には手を出さないようにするのが賢明。特に雫々恵や苺は絶対にダメ。

会下りりか:
遠縁にして最年少少女。
のどかとも旧知の仲なのでこの3人は微妙な三角関係だけれど、のどかはりりかを妹視しているから表面的な問題にはならないでここまできたという感じ。
りりかは自称「弘樹のお目付け役」として弘樹の家に押し掛けてくる。当然のように住み込み、最年少なのをいいことに弘樹にも結構やり放題。 家の外でも積極的で、学校が違うのに昼食を弘樹のところまで食べに来たり、帰り道は弘樹を学校まで迎えに来てのどかをからかいながら帰ったりもする。
そんな元気なりりかが悩んでいたのはバレンタイン直前。優しいのどかに手引きしてもらったが、どうしても手作りのチョコレートがうまくできない。でもそのチョコレートを弘樹は優しく食べてあげる。

  • かなりベタな展開。あとひとつふたつ、押しがあると良かったかな。
  • 専用シナリオの優先度は程々。雫々恵、苺、千早、美晴を避けてりりかを優先すれば、まず問題ないはず。