放課後ストーキング(白羽美依)/心恋―うらこい―(ゆーこ) |
★★★☆☆ |
(C)2008 脳内彼女
(C)2008 脳内彼女
(C)2008 脳内彼女
(C)2008 脳内彼女
ゲーム概要・シナリオ:
高安俊雄は自分の顔が女顔だというコンプレックスがあり、幼なじみの都筑美琴からもいつもそれを馬鹿にされていた。
しかも彼女は過去のある出来事をきっかけに通称「美琴」と「みこ」二重人格を持つようになったという厄介な女の子。
さて、俊雄がちょっとしたきっかけで学園一の美少女と呼ばれる箕村つかさに告白することになってしまったのだが、何をまかり間違ったのかそのためのラブレターが間違ってヤクザの愛娘である八神きひろの手に……。
しかしきひろはその自分の生い立ち故にごく普通の生活を諦めていたこともあり、初めてもらったラブレターに感激。
予想外にも積極的に受け留めてくれたきひろの熱愛を振り切るために本気で彼女を探そうと考え、俊雄は改めてつかさに告白する。
自他共に認める男性恐怖症のつかさ。それ故にこれまで男性の友達などは皆無であったのだが、なんと彼女は昨年の学園祭で見かけた俊雄の女装姿を非常に気に入っていた。
こちらも初めて男性からの告白を受け入れる形になったわけだが、彼女が憧れているのは俊雄の女装姿……。
二重人格の幼なじみ、美琴&みこ。ヤクザの愛娘、きひろ。女装姿という倒錯趣味のお嬢様、つかさ。果たして俊雄の周囲の人間関係の行方は……?
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、先生、お嬢様。
主題歌:
- 放課後ストーキング
白羽美依の歌うオープニング主題歌。直感的にわかりやすくてポップな感じがする。一時期「放課後すとーきんぐ」と平仮名表記されていたが、修正された。ヤンデレの雰囲気とは(良い意味で)程遠い。
- 心恋―うらこい―
ゆーこの歌うエンディング主題歌。
システム:
- 脳内彼女標準。前作、前々作とほぼ同じということ。
最近、システム周りのレビューにこの表現が増えてきたがそれぞれのブランドごとに個性を出しているので、どうしてもこのように書くしかないんだよなぁ。
画面上のウィンドウ周辺の機能ボタンの表示が少し小綺麗になったかな。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- 二択の連続。オープニングムービー以前の選択肢で進むシナリオが決まり、それ以降の選択肢でエンディングが決まる。
- 選択の基本は2つ。「目的のキャラクターを引き立てる選択肢」「優柔不断にならず、自分の意志を貫く選択肢」。
これを心掛けていればそれほど難しくはない。主に前者はシナリオを決定し、後者はエンディングを決定する。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、アブノーマル派。
▼コメント▼
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(C)2004 WAFFLE
(C)2004 WAFFLE
(C)2004 WAFFLE
ゲーム概要・シナリオ:
ふとしたきっかけからお嬢様学園の有する孤島の水泳施設の管理人になった主人公。
そこで見つけたものは……前任者の生徒への凌辱記録だった。前任者の日記を元にスクール水着・競泳水着・全裸姿のネタを録画し、それを使って凌辱しろ!
キャラクター属性:
女子高生、先生、スクール水着、競泳水着。
主題歌:
- Progress
Aramaryの歌うエンディング主題歌。
システム:
- 時間帯毎の仕事・ネタ集めの移動方式(時間帯は午前・午後・夜間の3つに分かれている)。どこに誰がいるかがわかるようになっている。
- ドライブレターが後ろのほうだとディスクを認識しないので、ドライブレターを変更している人は要注意。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- まずは地道に仕事をこなし、信用度を上げる。
- 次に生徒・先生たちの様々な姿のネタを集める。
- ネタが集まったら凌辱する。
こんな人におすすめ:
スクール水着派、競泳水着派、凌辱派、やるゲー派。
▼コメント▼
- 「スク水辞典」があり、テキスト中で赤字表示されているスクール水着用語をクリックすると用語解説が見られる。
- スクール水着や競泳水着が大きく透けて見える「ズームUP」や、スクール水着や競泳水着が透ける「スケスケ」モードはすごいと思う。
- どの部分の食い込みを直したとか、とにかくスクール水着に関する描写が詳しい。
- 販促アイテムとしてスクール水着を着た女性たちのダンス動画を制作した。
- 合宿中の普段着は体操着+ブルマだし、スクール水着の質感も十分に味わえる。
- 合宿中、先生まで体操着+ブルマなのはどうして?
- スクール水着派の人にとって、下の言葉は真実なんだろうな。
> 仕方がないだろ。スクール水着の濃紺色が俺を誘惑するんだからよ…?
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全てWAFFLEにあります。(C)2004 WAFFLE
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(C)2006 RUNE
(C)2006 RUNE
(C)2006 RUNE
ゲーム概要・シナリオ:
若草市。そこでは今年の冬から小さなオーロラがしばしば見受けられるようになった。そしてふとしたきっかけから雪の妖精のプリンセス、ふるると「契約」を交わしてしまった時沢一樹。
ふるるの話によると、ここ最近若草市で見られるようになったオーロラや異常気象はふるるの父親、雪の王様が雪の結晶をなくしてしまったせいであり、
このままでは人間界と妖精界とのバランスが崩れてしまうため、ふるるは雪の結晶を探しに来たそうだ。一樹の通う若草学園のクラスメイトたちも巻き込んで雪の結晶を取り戻す戦いが始まった。
キャラクター属性:
女子高生、妖精。
主題歌:
- 雪のワルツ
KIRIKOのサイレント系ソング。
「雪のワルツ」というわりには四拍子のような気がするんだが?
システム:
- 普通の選択肢によるシナリオ分岐。
- ノベルパートとアクション(音ゲー)パートが交互にやってくる。
- カスタマイズも普通にできるのでそのあたりは気にしなくても良いが、音ゲー部分で使用するキーの確認だけは事前にしておこう。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- 特に選択肢は難しくないので、素直に好きな子に好感を持ってもらえるようなものを選べば良い。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、ほのぼの派、ファンタジー派、微乳派、音ゲー派、ライトシナリオ派。
▼コメント▼
- 攻略対象キャラクターは全員微乳なのでその方面の趣向の人は是非にプレイを。キャラクター全員の身体測定(バストの計測)ができるという、おいしい一面も。
- 絵はかわいく、丸っこい。結構綺麗なほうに入ると思う。
- どのシナリオでも雪の結晶によって暴走した妖精の倒し方は同じだが、風の妖精の戦闘シーンだけはキャラクターごとに異なる。各キャラクターの個性を活かした活劇……っていう感じかな?
それぞれのキャラクターがふるるとどう連係して風の妖精を倒すのかは見所である。それから「地水火風の四大元素」というのも大好きなコンセプトなので気に入った。
- 呪文に振り仮名が付いているのにはちょっと驚いた。絶妙な方向に親切だな。
- 紗璃奈の黒タイツがいい! 気に入った!! 半脱ぎ状態もいいし、それに黒ソックスでの足コキもいい。
- アクション(音ゲー)パートの難易度を「普通」にすると結構難しい。体験版や
「ふるる道場」の比ではない。これで「普通」なのか?
- アクション(音ゲー)パートでは誤謬判定をしていないので、わからなくなったら全部のキーを叩けば得点になる。誤謬判定はするほうが良いと思うんだが。
-
> こ、こんなときは素数を数えるんだっ!
> 1,3,5,7,11,13……
「1」は間違いで正しくは「2」だよね。
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全てRUNEにあります。(C)2006 RUNE
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(C)2005 Studio Ring
(C)2005 Studio Ring
(C)2005 Studio Ring
ゲーム概要・シナリオ:
宗太郎の部屋に突然現れた少女、りりこ。りりこ本人によれば彼女は夢魔見習いであり、見習いを卒業するための最終検定として宗太郎に妄想の夢を見せてあげることになったとか。
宗太郎はといえば、今までろくに話すこともできなかった憧れのクラスメイトのはるかの妄想をして過ごす日々を送っていたのだが、
りりこの登場でこれ幸いにとはるかのあ~んな姿やこ~んなシチュエーションの妄想を毎夜毎夜夢として見せてもらうことに。
そのうちそこへ幼なじみの凪沙やりりこの妄想シチュエーションまで加わって、宗太郎は夢の妄想三昧生活を堪能することに……!
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生。
主題歌:
- 夢みてナイト!
maitaの萌えソング。「maita」は門脇舞以がギャルゲーソングを歌うときに名乗る名前だそうだ。りりこの姿を髣髴とさせ素朴ながらもテンポが良く、
そしてTWO FIVEらしくわかりやすい歌なので大好き。六ツ星きらりの
「☆☆☆☆☆☆」をノリはそのままでもう少し慎ましやかにした感じかな。
システム:
- 昼間は通常の選択肢で妄想のシチュエーション(カード化されている)を獲得、夜はそのシチュエーションの組合せで妄想の夢を見る。これを「D.C.S.(妄想カードシステム)」と呼ぶ。
- りりこの眼鏡有無を選択できる。
- カスタマイズは一通りできる。
- スキップ中の画面効果の表示が遅いときは、他のウィンドウをアクティブにして「夢みてナイト!」を非アクティブにすると良い。かなり速くなる。
プレイ時間:
10時間程度。
攻略:
- シチュエーションをうまく組み合わせて目的の女の子の夢を優先的に見れば良い。基本的にシナリオは軽く、やるゲーに近いので難しくはないはず。
- 獲得したシチュエーションカードの組合せが悪いと全然夢を見られないことがあるので注意。
こんな人におすすめ:
のほほん派、やるゲー派、コスプレ派、ライトシナリオ派、短時間プレイ派、ロープライス派(\6,090-)。
▼コメント▼
- やるゲー的、すなわち直情的なゲーム。「好きなあの子で妄想、バンザイ!!」という感じで無意味にムダな(?)シナリオ背景の説明とかは殆どなし。主人公の妄想=プレイヤーの妄想をすぐに楽しめる。
- なんといっても妄想だからどんなシチュエーションでもOK。現実的にあり得ないシチュエーションを使ってバラエティに富んだ妄想を見ることができる。
- 妄想をシチュエーションの合成結果(=カードの組合せ)として表現しているのが興味深い。このゲームって何気にフェチや妄想というものを細かく、よく分析して研究した結果なのではなかろうか。
- ずっと妄想の中で戯れてばかりいたけれど最後には現実でできる、というのはシナリオとしてはいいかな。
ありがちといえばありがちなんだけれど、「最後に1回は現実でできるっていうのもいい話だよな」と思いつつプレイしていたらその通りだったので素直にうれしかった。
- りりこの本名は、キュアリアス・バンゼウム・ハルリア・デム・ミロード・テラマリア・ド・りりこ。何故か最後の「りりこ」だけが平仮名。
だけど長いので通称「りりこ」、若しくは「キュバ子」。どっちも好きだ。
- 自分は特に眼鏡っ娘属性ではないが、りりこは眼鏡があったほうがかわいいと思う。
- はるかの黒ストッキング(パンスト)は現実だけではなく妄想のほうでもフル活用されている。いいなぁ。
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Eternal Destiny(榊原ゆい)/Lapis Lazuli(泉怜)/WAX & WANE(手塚まき) |
★★★☆☆ |
(C)2005 August
(C)2005 August
(C)2005 August
(C)2005 August
ゲーム概要・シナリオ:
通称「夜明けな」。だが「けよりな」と呼ぶ人もいる。
満弦ヶ崎中央連絡港市(みつるがさきちゅうおうれんらくこうし)。今や月にも人が住み、月と地球の間を行き来する時代。
そんなとき、月のお姫様が主人公、朝霧達哉の住む朝霧家へホームステイにやってきた。さぁ、どうする?
達哉は月のお姫様フィーナとの生活の中で、自分の信念を持つことや周囲にいる人たちを大切にすることを学んでゆく。
キャラクター属性:
お姫様、メイド、妹、幼なじみ、従姉、少女。
主題歌:
- Eternal Destiny
榊原ゆいの歌うオープニング主題歌。
- Lapis Lazuli
泉怜の歌うイメージソング。イメージソングっていったい……?
- WAX & WANE
手塚まきの歌う挿入歌。エンディング主題歌という気もするが……。
システム:
- セーブ箇所は80箇所。十分だと思う。
- 操作性とかは普通というか、オーガスト標準というか。
- 時々、視点が変わって主人公視点の文章からヒロイン(及び他者)視点の文章になる箇所がある。
プレイ時間:
30時間程度。
攻略:
- 特に問題ないと思う。各ヒロインの専用ルートに入ると選択肢はない。
- 最初はフィーナ姫から始めましょう。リースリットは後のほうに回して。
こんな人におすすめ:
純愛派、学園モノ派、じっくりプレイ派。
▼コメント▼
- 長い。舞台設定や状況説明は細かくて情景が思い描けるのだが、長い。
同じような内容を何度も読まされたような気もするし。なくてもいいような日常の描写が多い……かな? 結果、シナリオが長くなっている。もう少し縮めてもいいかな?
- オーガストの作品群って、作品を追うごとに内容が深く良くなるというよりは、
テキストの冗長性が高まっているのかなぁ。どの作品も「戦争と平和をテーマにしたい」という意思と「ちょっとS・Fが好きだよ」という趣向は伝わってくるのだが。
- アクティブなバトルシーンの状況説明をもっと詳しく書いてほしかった。危機一髪なシーンがすぐに終わってしまうというのはちょっと拍子抜け。
これはバイナリィ・ポットでも同じ課題だったかな?
- 月と地球の親交という特殊な舞台なのに普通のシナリオだった。
ミア、麻衣、菜月、さやかもわりと普通の話、リースリットは少し特殊だったが、せっかくの「月と地球」という設定を活かしきれていない気がする。
これならばフィーナも「ちょっと珍しい留学生」という設定程度で話が済んでしまうのではないだろうか。もっと「月と地球」という設定だからこそ可能なシナリオがほしかった。
- 月の姫と地球の庶民の恋という身分の差をどうやって乗り切るのか? それは庶民であろうとも国王に相応しい相手であれば良い、ということだった。
少しだけ具体的にすると「国民を希望に満ちた未来へと導いてくれる人」ということらしい。
- 達哉とフィーナがカレンやライオネス国王を説得する場面は見所だ。なかなかに微妙で難しいことを問答しており、興味深い。
- フィーナの品格のおかげか、物語の雰囲気は落ち着いていると思う。だからか、特に「おもしろい」というわけではない(コメディではない)。
- 絵は綺麗なので見ておく価値があると思う。
- 選択肢には既読色と未読色があるものの、色の差が微妙でわかりにくい。
- 演出効果が多いためか、スキップ速度が遅い。
- 「夜明け前より瑠璃色な」に続く言葉は何だろう? 「瑠璃色な」という形容動詞の修飾するものは? 本文を読む限り、候補は2つ。
- 達哉とフィーナが初めてエッチをしたときの空の色。
- 月から見た地球の色。
……地球だよね、たぶん。「夜明け前より瑠璃色な」……地球。
これってもしかして松田聖子の「瑠璃色の地球」あたりがヒントとか出典?!
- 「Lapis Lazuli」というのは宝石の名前で、和名は「瑠璃」。「WAX & WANE」は「月の満ち欠け」。そういうことで作品のタイトルと関連性があったのね。ふぅん。
ちなみに「WAX」は満ちてくる上弦の月で、「WANE」は欠けてくる下弦の月のこと。
- サウンドトラックの
「Lunar Passport」と「Terra Passport」。
「Lunar」は「月(の)」で「Terra」は「大地」「地球」の意。「Passport」は通行許可証、つまり月と地球との行き来や親交の象徴という意図がありそう。
この作品はタイトルや歌とそれを取り巻く周辺アイテムの言葉が非常によく共鳴している。
なお、Princess Holiday~転がるりんご亭千夜一夜~のラピスと「Lapis Lazuli」の関係は未調査。
「ラピス」はラテン語で「石」、「Lapis lazuli」は宝石のひとつ、
ラピスのミドルネームの「メルクリウス」は現代英語読みの「マーキュリー(水星)」、「フレイア」は神話で「愛や魔法の女神」に相当するということくらいしかわからない。
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