(C)2009 Chien
(C)2009 Chien
(C)2009 Chien
(C)2009 Chien
ゲーム概要・シナリオ:
通称「raoh」(らおう?)。
鞍敷帝学園。ここには少し風変わりな活動組織がある。その名も「落書探索同好会」。読み方は「おとしがきたんさくどうこうかい」。
「落書き」(らくがき)と「落書」(おとしがき)とは本来全く別のものである。どのように異なるのかというと……
- 落書き:特に意味のないただの絵や文字、いたずら書き。
- 落書:提訴や風刺等、意味を持たせて意図的に書き残されたもの。歴史的価値のあるものも。
さて、この鞍敷帝学園に歴史的な「落書」が存在するかというと……かつてはあったのかもしれないが、今はもうないという。
だが他の学園同様に学生たちの勝手気ままな「落書き」は多数残されているので、「落書探索同好会」の主な活動は名称にやや反して学園内に残されている「落書き」を探して記録するというだけに留まっている。
そんな「落書探索同好会」に新しく市原蒼也、その幼なじみ兼クラスメイトの千房美登里、入学早々に蒼也とハプニングを起こした桜庭亜依……といった面々が入会してくることになった。
そこで、忘れてはいけない「落書探索同好会」の重要な規則。それは「部内恋愛禁止」。だが彼等は一緒に学園内の「落書き」探しを繰り返すうちに次第に仲良くなり、友達の領域を超える私的な関係を築く……。
そして規則違反を免れるため、交際していることは内緒にしながら同好会活動を続けてゆくわけだが、しかし相手もいつも一緒にいる同好会のメンバー。そう簡単に内緒で通すことも難しい。
「もうバレている……?」と思いつつも規則の手前、なんとか隠しながら同好会活動を続けてゆかなくてはならない。そしてその関係が他のみんなに発覚したとき、2人を待ち受ける未来は……!?
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、上級生、下級生。
主題歌:
- ナ・イ・ショの恋
榊原ゆいの歌う主題歌。オープニング主題歌とエンディング主題歌を兼ねる。テンポのよい明るい歌で作品のコンセプトにはよく似合っている。
システム:
- 通常の選択肢でシナリオが分岐し、行き先選択マップ上の選択で学園内に散らばる「落書き」や「落書」を探索する。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- 共通シナリオにある通常の選択肢でキャラクター個別シナリオの分岐先が決定する。
あまり難しい選択肢はないが、ちょっと見ただけでは誰のイベントに関連する選択肢なのかがわからないことがあるので、一度プレイしたら選択肢と関連キャラクターをメモしておくと次以降がプレイしやすくなる。
- どの女の子にも好かれない選択を続けるといわゆる「バッドエンド」に到達できる。これも攻略対象として数えられているので完全にクリアしたい人は頭に入れておこう。
- 学園内の行き先マップ上での「落書探索」では何回目の探索でどこの場所の「落書」や「落書き」を見つけたかをきちんと記録していないと後でどこに未発見のものが残っているのかがわからなくなる。
なにぶん数が多いので。
こんな人におすすめ:
純愛派、コメディ派、学園モノ派。
▼コメント▼
- 気楽にプレイできる作品。内容は難しくなくコメディチックだし、所要時間もわりと短いので、時間を掛けずに手軽に遊びたいという人には向いている。
逆にテーマも重く内容の濃い作品を求める人にはあまり向かないかも。
- 具現化して語る「落書」が重要な意味を持つシナリオは吟雪だけのような気がする。
あえて言えば亜依も少しそうかな。この作品は「落書」にスポットを当てているだけに学園の中で見つかる「落書」を全シナリオで不可欠の決定的な鍵にしてほしかった。
「落書」がシナリオの中で重要な意味を持ってこないと作品自体がただのコメディになってしまう。
中には特に「落書」が存在しなくても一緒にいる時間が長ければ成り立ってしまうシナリオがあったのでそこは少し残念。
- 美登里のシナリオはわりと展開が速いが、亜依と吟雪のシナリオはなかなか進まない……つまり少し所要時間が長くなる。でもこれは決して悪いことではなく、蒼也との関係をよく表していると思った。
亜依の場合は初めての経験故にどうしていいのかがわからず戸惑っていて進まない様子、吟雪の場合は本来の性格である不器用さが先に立って
蒼也に対して何をしようとしてもうまくいかずに失敗を繰り返してしまう様子、それぞれの性格や経験が邪魔してうまくいかないという雰囲気はよく書けていると思った。
- 絵は間違いなくかわいい系の作品に分類される。特に亜依は絵もシナリオも纏めてやや少女漫画的なところが目立つ。たぶんこの子の人気は高いほうだと思う。
- 最後まで純愛・コメディ路線を貫き通してくれる作品なので、ありがちな憂鬱な展開やエンディングを心配する必要はない。
- 「落書」で歴史的に最も有名なのはおそらく南北朝時代(≒室町時代)の頃に残された「二条河原落書」と呼ばれる政治風刺だと思うが、他にどんなものがあるのかは実はよく知らない。
一般には政治風刺的要素の強い書き残しが「落書」と呼ばれるが、この作品ではそこまで拘らずに書いた人の思いが込められているものを「落書」、それ以外の雑多なものを「落書き」と呼んでいる。
- 登場人物の名前には基本的に「色名」が使われている。市原蒼也(あお)、桜庭亜依(さくら、あい)、千房美登里(みどり)、白鐘吟雪(しろ)、羽生橙花(だいだい)、黄金澤嵩雅(き、こがね)、菖蒲小路紫(むらさき)。
そんな中で柴村鈴子だけは色名が見当たらない。どうしてだろう?
- お気に入りのキャラクターは亜依。プレイ前もプレイ後も変わらなかった。ちょっと子供っぽい絵柄と性格、そして絵の色使いがとても似合っていていいと思う。
- 結局、「オーバーハート」ってどういう意味なんだろう?
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らずべりー(KOTOKO)/想い出は夏の栞(Aramary) |
★★★★★ |
(C)2004 GIGA
(C)2004 GIGA
(C)2004 GIGA
ゲーム概要・シナリオ:
従姉の市宮つぐみが経営する月丘学園、そしてそのすぐ隣にはその妹の三菜が経営する日向女子校。
主人公の丘野幸一は都合により月丘学園へ転入することになったが、つぐみと三菜の姉妹喧嘩がとんでもない方向へ発展したために両学園を挙げてのバトルという大パニックが勃発。
そのバトルの内容というのがつぐみと三菜が毎回考えてくる学園のプールを使った体育バトルなのだが、
元々運動神経の良かった幸一は両学園からコーチに来てほしいと引っ張りだこにされ、新しい学園に馴染んで落ち着く間もなく女の子たちのちょっとエッチなバトルに巻き込まれていく。
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、上級生、下級生、妹分。
主題歌:
- らずべりー
KOTOKOの萌えソング。ゲームのタイトルと同じ名前なわけだが、ゲームのお気楽さとドタバタぶりを表していていいかなって思う。
- 想い出は夏の栞
Aramaryの清涼系ソング。清涼系のわりにリズム感もあっていい感じ。おまけシナリオで最も効果を発揮していると思う。いい歌だ。音使いにちょっと癖あり。
システム:
- 画面モード切替、ボリューム、スキップモード程度。でもこの程度で十分。
- 選択肢表示状態になったら操作に注意。何故かというと、ゲームを非アクティブにしてもカーソルキーとEnterが反応する!
他のアプリケーションをアクティブにしてうっかりキー操作をしていると、その裏でらずべりーが選択肢を選んで決定してしまうのだ。これにはびっくり。これって仕様? バグ?
プレイ時間:
15時間程度。わりと短い。
攻略:
- それほど難しくはないが、CGの取れる選択肢が必ずしもクリアルートに繋がる正解選択肢とは限らない。好感度を下げそうなルートにあるCGは別ルート攻略中に寄り道して取ると良い。
- CGは200枚以上あってわりと多い。12人いて100枚ちょっとだったカラフルハートよりは断然多い……とはいえ、
こっちは差分CGを含むんだけれど。似たようなもんか?
こんな人におすすめ:
学園モノ派、コメディ派、制服派、色ものゲームネタ派、短時間プレイ派、KOTOKO派。
▼コメント▼
- パッケージを飾る木ノ葉とシェリルのシナリオは少しよく書いていると思う。
とはいえ、かなり気楽なゲームだっていうのは買う前からわかっていた……が、予想以上に軽かった気がする。シナリオを期待してはいけません。
- おまけシナリオだけは別で、もしもお気に入りキャラクターだけをプレイしておまけシナリオに到達していない人がいたら、
全キャラクターをプレイして最後のおまけシナリオを堪能すべし。あれはいいと思う。一瞬、なんとなく「ソフィーの世界」を髣髴とさせた。
- このゲームで最も注目すべきはずだった体育バトルがちょっと少ない。あと3つか4つくらいはこのネタをやってほしかった。期待してたんだけどなぁ。
- エンディング主題歌の「想い出は夏の栞」は最初のうちは好きにならなかったけど、プレイ後にエンディング主題歌として毎回聴いているうちに好きになってきた。
おまけシナリオでの使い方にも効果があったと思う。音楽はオープニング主題歌もエンディング主題歌も素敵。欲を言えば、エンディング主題歌にも2番歌詞がほしかった。
- シェリルは美人だなぁ。気に入った。プレイ前から気になっていたけれど、プレイ後にも気に入った。自分にとってはこういうキャラクター、実は珍しい。
- いろんな意味で戯画っぽい。ムービー公開当初から戯画っぽいと思ったりしたけれど、
プレイしてみてやはり戯画っぽかった。
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やがて、それは炎のように(SATOMI)/なきべそ注意報(SATOMI) |
★★★☆☆ |
(C)2005-2006 凌辱堂
(C)2005-2006 凌辱堂
(C)2005-2006 凌辱堂
(C)2005-2006 凌辱堂
ゲーム概要・シナリオ:
※実際にプレイした作品は2006/01/20発売の「凌辱看護婦~地獄責め~ツインパック」に収録されている新しいバージョン。
裏調教議会直属の人材発掘教師として活動する東郷真人。彼の求める人材とは上司の命令に忠実に従う奴隷的な秘書。
ある学園に赴任した真人はそれぞれの持つ素質をチェックした上で各学年から1人ずつ、3人の女子生徒を選抜。1年生からは演劇部所属でまだ純粋な心を残した春風やよい、2年生からは
体操部所属で真面目な性格の夏木まゆ、3年生からは生徒会長で少し強気な桔梗院麗華。真人は彼女たちに自分独自のプログラムに従った調教を受けさせてゆくことを決めた。
その内容は彼の自室による個人的なプログラムと学園の部活動を活用したものの2種類。
陸上部や吹奏楽部といったごく普通の部活動はもちろん、アクアリューム同好会やリンボーダンス同好会等の学園独特の珍しい部活動でどんな調教がなされるのか。
部活動の名を借りた淫猥な調教地獄に突き落とされる少女たち。想像を絶するような前代未聞の調教がいま始まる。
キャラクター属性:
女子学生、生徒会長、先生。
主題歌:
- やがて、それは炎のように
SATOMIの歌うオープニング主題歌。快活なテンポで情熱のこもった歌。中盤の輪唱部分は綺麗に歌い上げられているので聴いておく価値あり。
- なきべそ注意報
SATOMIの歌うエンディング主題歌。オープニング主題歌とは一変して静かな歌。
システム:
- 調教メニューには「部活調教」と「オフィス調教」の2種類がある。
「部活調教」では女子学生を部活動へ送り出して部員から調教を受けさせる。「オフィス調教」では主人公が直接調教を行う。スパンキングや逆さ縛り等、こちらのほうが本来の「調教」に近いメニュー。
- 基本的には多岐選択肢だが、部活動やオフィス調教の実施の組合せ方次第でその後に追加される部活動が大きく変化する。
- メッセージか通常選択肢が表示されている画面でしかセーブができないので、小まめにセーブしたほうが良い。
プレイ時間:
30時間程度。
攻略:
- とにかく分岐の難易度が高い(凌辱系作品にありがちなタイプ)。調教する部活動の出現条件が難しく、なかなか見つけられないものもある。
うまくプレイすれば1回でほぼ全ての部活動を出現させることも可能ではあるが、繰り返しプレイすれば済むことでもあるのでそこまで拘る必要はないようにも思える。
- オフィス調教のメニューについては第4段階へ進むときに特定の条件を満たすことが必要らしい。
このオフィス調教にせよ、部活動にせよ、出現条件を解明しようと一度は思ったが、あまりの複雑さに断念。
- 各パラメータ(奉仕、羞恥、性技)の変動が小さい部活動(及びオフィス調教)と大きい部活動(及びオフィス調教)があるので、これらはメモしておくと攻略に有効。
各キャラクターのエンディングに辿り付くにはこの「パラメータの変動(上昇)が大きい部活動」を何度でも利用すると効率が良く、
イベントを多く見たい場合には各パラメータやエンディングには拘らずに進めると良い、というようにプレイの仕方を使い分けるべき。
- 夏木まゆの完全攻略は他のキャラクターに比べて難しいような気がする。
こんな人におすすめ:
凌辱派、調教派、放尿派、やるゲー派、アブノーマル派。
▼コメント▼
- 作品名称には「凌辱」という表現が使われているが、どちらかというと凌辱というよりは調教の要素が強い。
- シチュエーションが非常に豊富。
また、部活動の中で調教を行うことでごく普通の調教系作品では見られないようなシーンがいくつか含まれるており、これがこの作品の最大のポイントだと思う。しかも調教の種類もかなり充実している。
歪曲(?)して解釈すれば通常の部活動もたちまち調教の素材に早変わり……。
- 排泄描写がやや多いような気がする。もしかしたら苦手な人はそのシーンを早送りする等、気を付けたほうが良いかもしれない。
- 選択肢の分岐は難しいが、シナリオは簡単に読み進められるのでプレイすること自体はそれほど疲れない。
ただ、完全攻略をねらう人にとってはなかなか攻略できずに時間が掛かって結果的に疲れることはあるかもしれないが。
- 桔梗院麗華のオフィス調教がない点が非常に残念。でもその分、部活動での調教にハードなものが多いような気がする。
- ところどころメッセージと絵が微妙に合っていない箇所がある。臨場感に欠ける一因になるのでこれは気になった。他にはスパンキングの表現(肌が赤くなる等)も細かく表現できていると良かった。
- 何度プレイしても「画廊-麗華-釣り」の画像が表示されない。該当イベントは何度も見ているはずなのに……バグ?
- お気に入りのキャラクターは桔梗院麗華。彼女の持つ雰囲気と黒下着が気に入った。夏木まゆのスポーツブラも控えめながらも彼女の快活さが表れているようで良いと思う。
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オープニングテーマ(Karin)/エンディングテーマ(樋口レン) |
★★★☆☆ |
(C)2003-2006 凌辱堂
(C)2003-2006 凌辱堂
(C)2003-2006 凌辱堂
(C)2003-2006 凌辱堂
ゲーム概要・シナリオ:
※実際にプレイした作品は2006/01/20発売の「凌辱看護婦~地獄責め~ツインパック」に収録されている新しいバージョン。
とある総合病院。そこには著名人が「入院」という名目で一時的に姿を隠しに来ることがよくあり、そんな彼等をもてなすための「特殊ケアサービス課」なるものが存在している。
主人公はこの病院の「特殊ケアサービス課」に配属される新人看護婦の育成を行う主任となった。
そこで行われるのは医学や医療の研修などではなく、「入院患者」(ゲストと呼ばれる)を性的に満足させるための奉仕や責めプレイの数々。
それを習得させるために調教期間を設けて、新人看護婦を「特殊ケアサービス課」に配属させることが主人公の目的だ。
様々な調教項目をうまく指導して、新人としてやってきた5人の看護婦を一人前に育て上げなければならない。
キャラクター属性:
看護婦。
主題歌:
- オープニングテーマ
Karinの歌うオープニング主題歌。「オープニングテーマ」と表記されているオープニング主題歌。作品のコンセプトもあって決して明るい歌ではないが、深い情熱のこもった歌い方をされている。
- エンディングテーマ
樋口レンの歌うエンディング主題歌。「エンディングテーマ」と表記されているエンディング主題歌。
システム:
- 既存の調教項目の実施の組合せ方次第でその後に追加される調教項目が大きく変化するので、何度も繰り返しプレイする必要がある。下記の理由もあって詳細な攻略手順が掴めない。
- 一部のシステムが正常に動作していないかもしれない(或いは自分のプレイ環境の問題?)。
自分のプレイでは大里涼華と山吹美沙紀以外は信頼値(≒好感度)が正しく表示されていないので、信頼値のゲージは参考にならない。
だがこの2人以外も選択次第でエンディングが変化するところから判断すると、値としてはシステム内部にきちんと保持されているようだ。「表示」のみがおかしい?
- 調教項目の選択以外の通常選択肢での行動にもエンディングに大きく影響するものがある。
- メッセージか通常選択肢が表示されている画面でしかセーブができない。具体的には調教項目の選択画面でセーブができない。これは攻略プレイ上要注意で、小まめにセーブしたほうが良いのかもしれない。
プレイ時間:
30時間程度。
攻略:
- 凌辱系作品にありがちなちょっとしたパラメータの差や上昇順序によって展開が細かく分岐するタイプなので完全攻略しようとすると何度もプレイする必要があるし、
通常選択肢と調教項目の組合せ方も難しい。
- キャラクターごとに調教期間や調教項目が大きく異なるのでいくつかのグループに分けて考えてみる。
- 向井雛子・大里涼華
最初から調教できるキャラクター。調教期間は20日あるが、その分調教項目が多いので分岐は複雑になっている。
鍵になるのは前半の早いうち(10日目以内)にキャラクター特有のエピソードが現れるかどうか。これが現れれば良いエンディングを目指せる。現れなければ数種類あるバッドエンドのどれかに辿りつく。
- 藤村紫音・ソリエッタ中沖
向井雛子か大里涼華の調教を途中で放棄すると調教可能になるキャラクター。だが、そのまま調教を開始すると
調教内容にバグのようなものが現れて(これも自分のプレイ環境の問題か?)正常に全てのイベントを見られないので、改めて最初から
「ソリエッタと紫音の選択から始める」をプレイするのが無難。調教期間は10日間と短いので、調教項目もやや少ない。
良いエンディングに辿りつくためにはこちらも信頼値を着実に獲得すること(選択肢の雰囲気から察知するしかない)。
- 山吹美沙紀
新バージョンになって登場した追加キャラクター。調教と共に信頼値が自動的に上昇するのでこちらは特に意識する必要がない。
調教項目も少なくて調教順序を少し変更すれば全イベントの攻略はわりと簡単。最もプレイし易いキャラクター。
- 体力や精神の値が多めに減少する調教項目もあるので、回復のタイミングには少し注意が必要かも。
- キャラクターの「従順」、「性欲」、「技術」の各パラメータは調教をしてもなかなか上がりにくい。そこで「コンボ」と呼ばれる手段が必要になる。
一度に類似した調教項目を続けて行うと「コンボ」が発生しやすいらしく、その場合は特定のパラメータが大幅に上がる。パラメータは効率良く上げないと最終的に調教失敗(バッドエンド)になりやすい。
こんな人におすすめ:
凌辱派、調教派、放尿派、やるゲー派、アブノーマル派。
▼コメント▼
- 凌辱というよりは調教。作品名称は「看護婦調教」のほうが適切かもしれない。
- 調教の種類は、性交、奉仕、脱衣、自慰、排泄(失禁も含む)、脱毛(剃毛、毛抜き)、露出、緊縛、仕置、くすぐり、スパンキング等々、多岐に及んでいる。
自分の好みに合うものがいくつかはきっと見つかるはず。
- シナリオはないに等しいといえるくらい、調教に専念できる。
この作品については無意味にシナリオを膨らませるよりも、「ひたすら調教」という方針で制作したという点では正しかったと思う。作品によってコンセプトはきちんと使い分けないといけないからね。
- 各キャラクターの通常時BGMと調教時BGMは似て非なるもので、通常時BGMをアレンジしたものが調教時BGMになっている。
よく聴いて吟味すると技術的になかなか効果的な編曲をしていることがわかる。音楽的な造詣が深い人にとってはおもしろいだろう。
- 主題歌のタイトルは本当にないのかな? ないというか、「オープニングテーマ」「エンディングテーマ」と鉤括弧付きで表記されていたような気がするのでこれがタイトルということでいいのかな??
- システムの不具合を直す修正ファイルは公開されていないのだろうか……。やはりこれはほしい。
- 気に入ったキャラクターは大里涼華。外見と性格、そして調教内容が自分の好みに合致したからなのだが、パラメータが正常に動作及び表示されていてクリアし易かったという点も大きいと思う。
- 好きな調教は「逆さ縛り」(向井雛子)、「熱湯仕置」(大里涼華)、「鉄板胸挟」(藤村紫音)、「擽狂鑑賞」(ソリエッタ中沖)、「股間羞恥」(山吹美沙紀)かな(各調教の内容は文字列からおよそ想像できると思う)。
結構マニア度の高い調教が好きだ。
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Lili:miesta!(佳織みちる)/Happy! Happy! Countdown(佳織みちる) |
★★★★☆ |
(C)2006-2007 SMEE
(C)2006-2007 SMEE
(C)2006-2007 SMEE
(C)2006-2007 SMEE
ゲーム概要・シナリオ:
天上界と地上界。その2つは人間が幸せを感じたときに発する「フェリチタ」という物質を源として「循環」している。
循環……すなわち天上界で死を迎えたものは地上界で新たに生を受け、地上界で死を迎えたものは天上界で新たに生を受けるという永遠に繰り返されるこの世界の摂理。
守島友春はその循環エネルギーであるフェリチタを集める「アリア・クラーレ」の志願者として、天上界から地上界へとやってきた。地上界でフェリチタを集め、「フェリチタの花」を咲かせることが最終課題。
だが、一緒に地上界へやってきた天上界の仲間以外……つまり地上界の人間には天上界の存在や自分たちの素性を知られてはならない。
地上界の学園の転入生という扱いで地上界に留まり仲間達とフェリチタを集める友春であるが……果たしてその結果は?
そして地上界で初めて目にする様々な人間、物体、文化、境遇、心……。そんなものに囲まれながら楽しい学園生活を送り、友春は地上界でフェリチタ以外にも価値ある大切な存在を会得してゆくことになる。
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、上級生。
主題歌:
- Lili:miesta!
佳織みちるの歌うオープニング主題歌。何気ないが味わい深い歌だと思った。プレイ前とプレイ(クリア)後に聴き比べると印象が変わるかも。
単に軽く明るいノリで聴こえていた歌が今度は素晴らしい深みと感慨を持った歌として作品の象徴的存在に……!?
- Happy! Happy! Countdown
佳織みちるの歌うエンディング主題歌。
システム:
- 読みたい挿話を選択する方式。通常の選択肢もあるが基本は挿話選択なのでちょっと珍しいタイプの作品かも。難しく考えずに素直に選択すれば良い。
- カスタマイズ画面でスキップモードやオードモードを「ON」にしてもゲーム画面に戻ると解除されている。これはプログラムミスなんだろうか……。
というわけで、これらはゲーム画面でクリックしてその場その場で選択しよう。
プレイ時間:
35時間程度。
攻略:
- どのキャラクターからクリアしても特に問題ない。敢えてバッドエンドへ向かうとき以外はお目当ての子へ一直線の選択をすれば良い。
- お気に入りのキャラクターからクリアするよりもシナリオの用意されている順序通りにクリアしたほうがこの作品のコンセプトが自然と伝わってきてプレイしやすいかもしれない。
こんな人におすすめ:
純愛派、コメディ派、学園モノ派、哲学ゲーム派、シナリオ重視派。
▼コメント▼
- 舞台背景は天上界や地上界の循環エネルギーなどと壮大ではあるが、シナリオの本質としてはそれぞれの人のささやかな幸せを大切に扱っている物語。
そして登場キャラクターだけではなく、プレイヤーの心までも温かく幸せな気持ちにしてくれる作品。素晴らしい。
- 「フェリチタ(felicita)」とはイタリア語で「幸せ」の意。英語の「happiness」に相当する。そうと知れば必然的に作品の比較をしなければいけないな、と思った。
- はぴねす!:人間の幸せを追求する物語
- リリミエスタ:幸せを感じられる物語
このように考えてもらえればいいと思う。ただ、お互いに別々の視点から「幸せ」について語っている作品なので、安易にどちらが優れていると判断することはできない。作品の差異=視点の転換ということだね。
- シナリオの後半では人間が幸せを感じるまでの過程やそのときの状況・境遇なんかが背景としてよく整えられていると思う。
中にはちょっとシナリオ進行に無理があるような箇所も見受けられるが、そこはこの作品のテーマがそれを打ち消すほどに優れているので及第点。
そして幸福と辛苦は表裏一体の関係であることも暗に述べており、だからこそ尚更に「幸せ」が輝いて見える。
これは事実でもあるし、シナリオとしてのテクニックでもあると思う。
そして各キャラクターのシナリオが異なるのは至極当然のように思えるが、これは実は「幸せの大きさや形は人それぞれ」だと暗に述べているのではないだろうか。
- 頼られることはそれを受ける存在と存在意義を100%実証してくれる。たしかにその通り。存在しないものには頼れないし、存在しているからこそ頼られる。
そしてその人間関係は幸せを呼ぶことが多い。
- 「フェリチタがなかなか貯まらない」というようなことが何度か述べられていたが、
これは「幸せは無理やり作るものではない。時が来れば自然に生まれ、発せられるものだ」という解釈でいいのかな。
- 菜桜子の能力――言葉にならない気持ちを相手の中に直接届ける――に感激した。言葉にできない気持ちってたくさんあるものね。この作品のプレイ後の感動だってそうだ。こういう力、ほしいね。
- 何箇所かでノストラダムスの大予言(実際に予言書であるか否かは定かではない)の引用のようなものが見られたので彼の著書で予言(?)の源にもなった「百詩篇」を調べてみたが、そのような記述はなかった。
訳者が異なれば日本語表記も異なって当然だが、そこによく注意してもそれらしいものは確認できなかった。おかしいなぁ。全然関係ないのかな。
- 「学園」というフレーズの音声が殆ど全部「学校」と収録されているのはどうしてかしら?
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Windows 18禁 |
るるるとささらの先生☆教えて~ボクは女のお坊っちゃま~ |
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あんでる(閉鎖)
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2007/06/22 |
★★★★☆ |
(C)2006-2007 あんでる
(C)2006-2007 あんでる
(C)2006-2007 あんでる
(C)2006-2007 あんでる
ゲーム概要・シナリオ:
世間に名立たる醍琴山家の「醍琴山るるる」は醍琴山家の跡取り候補として離島で特別教育をされてきた。特別教育自体はいいのだがたったひとつ問題点があった。
それはるるるが女の子なのに次期当主(跡取り)として育て上げるために男の子として育てられてきたこと。
一切の性知識を排除した徹底した教育を行っていたため自分が女の子であることはもちろん、そもそも生物に男女・雌雄というものが存在することすら知らない。
そんな彼女に正しい性知識を教えてほしいということで今回呼ばれたのが津積保彦であった。来年は教員になるかもしれないという彼だが、果たしてこのとんでもないお嬢様に正しい性教育ができるのだろうか。
しかも醍琴山家の中でさえこのまま男の子として生きてもらうべきだという意見もあるほどで、意見が割れている。そこへトラブルメーカーとしか思えないるるるの従姉妹であるささらまで現れて……。
るるるの生きる道は男の子? それとも女の子?
キャラクター属性:
お嬢様、少女、上級生、メイド。
主題歌:
- 先生☆教えて!
民安ともえ・薬師るりの歌う主題歌。この作品の賑やか振りを表しているわかりやすい歌だと思う。
システム:
- 通常の選択肢。クリアするごとに時々分岐が増えたりするので見逃さないようにしよう。
-
- データをロードしたときのテキストログの表示がなんだかおかしい。特にロードを連続して行うとロードした分だけテキストログが蓄積する。ゲーム進行には支障がないのであまり気にしないほうがいい。
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
- それほど難しくはないが、まずは周辺キャラクターからクリアしてメインのるるるとささらは後回しにしたほうがいいかもしれない。
- 選択肢は素直に選ぼう。深読みする必要はないと思う。
こんな人におすすめ:
コメディ派、性教育派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- まず、この作品はフィクションです。実在する家電メーカーやエアコンとは全く関係はありません。
- メインテーマは「るるるに正しい性教育をすること」だが、
それを行っているうちにいつの間にか彼女のほうから自分たちが教えられていることがある。るるるはとても賢い子でそんな場面にちょっと驚かされた。
他にも上流階級と庶民の差を表現したり、男女差を巧みに表現したり、シナリオにはなかなかおもしろいところがある。
- 舞台は「そらしらべ島」。漢字では「空調島」。意味は「空が調べを奏でる」。決して「空気を調える」ではないので!
- ひたちによれば「知識と知恵は別」。その通りだ。知恵を「聡明」と置き換えれば、知識があるのはきりか、聡明なのはるるるといったところだろうか。
るるるの人徳(カリスマ性?)にはちょっと人並み外れた素質を感じずにはいられなかった。すごい。実にうまく表現されていると思う。
- 「財閥の子息や令嬢とはいえ、教え子に敬語を使うようなエリート(?)教師にはなりたくない」という保彦の意思が気に入った。これには大賛成だ。
彼のこだわりにはなかなか共感できるものがある。
- るるるに性教育を施すきりかの台詞に対する保彦の感想。
> 指示代名詞が多すぎて、正直、わかりづらいことこの上ない
「アレ」とか「ソレ」を連発していた。特に「指示代名詞が多すぎ」は自分の得意台詞なので共感。思わず笑ってしまった。
- > 答えられないのも正解のうちだよ
そう思う。まさにその通り。これも自分がよく使う表現だが、共感して感心した。こういうことを直接的に訴えてくれた作品には今までに出逢ったことがなかったと思うから。
- きりかの「三等兵」が気に入った。いや、そういうことを言う友達が実際にいるから(笑)。
- ささらによれば「じゃん」は「ハマっ子」らしい。その話は聞いたことがある。要するに元々は方言ということだよね?
- ひたちエンドのるるるの黒いネクタイ、あれは葬儀の正装じゃないのか? 蝶ネクタイか白いネクタイにするべきだと思うんだが。
- 「醍琴山」は「だいぎんざん」と読む。「だいきんざん」でも「だいきんさん」でもない。要は「き」の発音が濁るということだ……ゲームの中の発音では。
でもオフィシャルサイトのキャラクター紹介とムービーでは発音は濁っていないしローマ字表記も「ki」。どちらが正しいの? 先生☆教えて!
- ゲーム中で「東柴大せいか」が一部「東芝大せいか」と書かれていた。統一しましょう。
- 白久万雨羽の「雨羽」って別名「うう」? またもや家電の香りが……。
- 醍琴山室曇の「室曇」の「しつどん」は「しつど(湿度)」? あれは湿度の調整を考慮したエアコンだからなぁ。
- 体験版よりもデモムービーのほうがサイズが大きい作品というのはこれが初めてだった……。
- 今年はたまたまエアコンが壊れたので思わず「うるるとさらら」を買いそうになった(笑)。
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全てあんでるにあります。(C)2006-2007 あんでる
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