PS2 |
D.C.P.S.~ダ・カーポ~プラスシチュエーション[詳細]あり |
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角川書店
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2003/10/30 |
★★★★☆ |
ダ・カーポ~第2ボタンの誓い~(yozuca)/Dream~The other side~(yozuca)/Dream~The ally of~(rino)
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★★★★☆ |
(C)2003 角川書店 / CIRCUS
(C)2003 角川書店 / CIRCUS
ゲーム概要・シナリオ:
Windows版で人気の「D.C.~ダ・カーポ~」移植版。
朝倉純一は無気力・無感動(に見える)、風見学園付属の3年生。これまでは義妹の音夢と何気ない2人暮らしをしていたが、本校進学を間近に控えた2月になって純一の身の回りに様々な変化が起こり始める。
転校生がやってきたり、懐かしい友達に会ったり、不思議な出来事が起こったり……。それはどうやら純一の住む初音島や純一自身が持っている「不思議な力」と関係があるらしい。
まだ手を繋ぐのも告白するのもドキドキするような、そんな年頃の純一と周りの女の子とのふれあいをちょっと不思議に、ちょっとおもしろく書いたシナリオ。
キャラクター属性:
義妹、従姉妹、同級生、上級生、下級生、ネコミミ、メイド、巫女、宇宙人。
主題歌:
- ダ・カーポ~第2ボタンの誓い
yozucaの清純系ソング。オープニングのこちらはテンポが良い。
- Dream~The other side~
yozucaの清純系ソング。エンディングのこちらはバラード調。
- Dream~The ally of~
rinoの清純系ソング。
歌は上手である。
システム:
- 通常の選択肢と行き先選択でシナリオが進行する。
- 最大のポイントは「あらすじモード」。既読メッセージをそのまま表示しつつスキップするのではなく、その内容を数行~10行程度のあらすじに要約して簡易表示する。
メッセージスキップのパワーアップ版で、とても使える。
- キャラクター別音声ON/OFF切替、クイックセーブ&ロード、メッセージスキップなんかも一通り揃っている。ところで、キャラクター別音声ON/OFF切替って使う人がいるのかな?
プレイ時間:
70時間程度。キャラクターが多いのでどうしても時間が掛かる。フラグは難しくないとはいえ、週末だけのプレイだったら確実に1ヶ月くらいは必要。
攻略:
- 各シナリオ単体としては難しくないが、例えばさくらの前には音夢をクリアしなければいけないというようなキャラクター間での前提フラグがあって、
専用シナリオの分岐ポイントまで行ってもエンディングに辿り着けなかったりする。しかもそれがかなり多い。それだけが面倒。
こんな人におすすめ:
純愛派、コメディ派、シナリオ重視派、長時間プレイ派。
▼コメント▼
- 純愛系とラブコメを同時に実現しているおもしろいゲーム。このゲームがラブコメとして紹介されることがあるかどうかは知らないが、ラブコメ要素は十分にあると思う。
とにかく会話のやり取りやナレーションがおもしろい。ネタも豊富で単なるギャグから、他ゲーム、時事ネタまで取り込んでとにかく笑わせてくれる。
でもキメるところではキメてくれるので、純愛やちょっと哲学的な路線もしっかりおさえている。
- 絵はとても綺麗で、キャラクターの持つ美しさや性格、純愛性が爽やかに感じられるものも多いと思う。
- 不思議な力の取り巻く初音島が舞台だけれど、その背景の説明がなくゲームが始まるので世界観がつかみにくい。
何の説明もなしに当然の如く純一が手から和菓子を出して食べていたり等々、そのあたりは多少は説明があってもいいんじゃないかとも思った。
ミステリアスや奇跡の部分を残すための演出なのかな。でもわかりにくかった。
- 和菓子の種類の多さを改めて知った。勉強になったかも。和菓子を出す能力はかなりほしい。ぜひほしい。
- 「D.C.P.S.」は「~ダ・カーポ~プラスシチュエーション」と謳っているが、本当は「~ダ・カーポ~プレイステーション」と言いたいんだろうな~。
この「D.C.P.S.」をWindowsに逆移植した「D.C.P.C.~ダ・カーポ~プラスコミュニケーション」は
「~ダ・カーポ~パーソナルコンピュータ」だよね?
- 風見学園付属はおそらく中学扱いで純一はその3年生だけれど、
同じく中学3年生を題材にしたゲームがトゥルーラブストーリー3(TLS3)だ。最初からこれと比較するつもりでD.C.P.S.をプレイしていた。
が……全然違う。あまりにも違う。メーカーとシナリオライターのカラーというものなのか。
同じ世代を題材にしてもここまで違うものが作れるんだ、となかなか勉強になった。
しかしどっちも長いゲームだったな~。
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このみちのむこうへ(後藤邑子)/epilogue(後藤邑子) |
★★★☆☆ |
(C)2006 KOGADO STUDIO,INC.
(C)2006 KOGADO STUDIO,INC.
ゲーム概要・シナリオ:
通称「ディアピア」。
この世で生命を落としたものが黄泉の国へ行く前にほんの少しだけ立ち寄る世界……いや、世界の狭間。それが「コンサヴァトリ」。この「コンサヴァトリ」から離脱するには条件があった。
ここへ来た者たちの間で行われる音楽コンクール「レコンコルソ」に勝利すれば現世へ戻ることができるが、敗北すれば黄泉の国へと導かれるというものだ。
この「コンサヴァトリ」へ入り込んでしまったシュウという少年はナギという少女と「レコンコルソ」で対戦することになった。2人は「レコンコルソ」当日まで一緒に練習することになった。
他にもこの「コンサヴァトリ」へ招かれた人たちはたくさんいる。そして不思議なピアノの妖精「ぴあの(たん)」。シュウとナギ、そしてぴあの(たん)は「レコンコルソ」でどのような結末を迎えるのか。
キャラクター属性:
女子高生、妖精。
主題歌:
- このみちのむこうへ
後藤邑子の歌うオープニング主題歌……ではなくて「挿入歌」と書かれている。でも何故か最初からプレイできる。
- epilogue
後藤邑子の歌うエンディング主題歌。
システム:
- シナリオを読み進めるノベルパートとキーボードで音楽を演奏するミュージックアクションパートがある。
- 演奏した曲はフリープレイモードで何度でも練習したり、演奏して高得点を目指したりすることができる。
プレイ時間:
5時間程度。
攻略:
- シナリオ自体は全く難しくないが、ミュージックアクションパートの難易度は高い。他のこれまでのミュージックアクションシリーズをプレイせずに挑むのは無謀かと思われる。
こんな人におすすめ:
音ゲー派、ドラマティック派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- まずコメントすべきはなんといってもこの作品の外見。「ぴあの(たん)」のフィギュアの中にUSBメモリを内蔵するという異例の形態を採っている。
このアイディア自体はとても斬新で、ひとときゲーム界を騒がせた。しかしUSBメモリの容量が小さいためシナリオも短く、曲数も5曲に留まっている。これについては様々な要望が寄せられたため、
後に「ディアピアニッシモ ルフラン」として追加要素を含めたDVD版の作品が発売されている。
- 短いシナリオの中にも人々の様々な葛藤や「生死を分けるその場に直面したら人はどうするか」というなかなかに難しい概念と、キャラクター同士の連繋などもしっかり描かれている。
これだけの短編でもひとつの物語が作れるものなんだと少し感心した。
- ミュージックアクションパートは本当に難しい。が、少し慣れると急激にできるようになる(場合もある)。
- キャラクターは一応漢字の和名を持っているのだが、何故か基本的に片仮名で表記される。ここが現実とは異なる場所だということの明示だろうか。
- 何故かシナリオ中に古い数字表現が使われている。「壱」「弐」「参」「肆」「伍」「陸」「漆」。いろいろな意味で異色を感じさせる作品でもある。
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このみちのむこうへ(後藤邑子)/未来の想い出(後藤邑子)/epilogue(後藤邑子) |
★★★★☆ |
(C)2006-2007 KOGADO STUDIO,INC.
(C)2006-2007 KOGADO STUDIO,INC.
(C)2006-2007 KOGADO STUDIO,INC.
(C)2006-2007 KOGADO STUDIO,INC.
ゲーム概要・シナリオ:
通称「ディアピア ルフラン」。
「ディアピアニッシモ」の要素追加版。メディアも前作のようなフィギュアではなく通常のDVDを採用している。
基本的な世界観とシナリオは同じで、「ディアピアニッシモ」の内容を含んでいる。追加要素は下記の通り。
- シナリオの追加
ナルミ編、ジャスミン編が追加されている。
- キャラクターの追加
ナルミ編にキリシマヒヨリ、ジャスミン編にキクミヤマイが追加されている。
- ミュージックアクションの追加
本作品のイメージ曲(?)として「未来の想い出」、ナルミ編に「ガールズポップソルジャー」、ジャスミン編に「永久に続く物語」が追加されている。
- イベントCGの追加
ナルミ編とジャスミン編に新規イベントCGが追加されている。
キャラクター属性:
女子高生、女教師、少女、妖精。
主題歌:
- このみちのむこうへ
後藤邑子の歌うディアピアニッシモ本編のオープニング主題歌……ではなくて「挿入歌」らしい。でも何故か最初からプレイできる。
- 未来の想い出
後藤邑子の歌うディアピアニッシモ ルフランのオープニング主題歌……ではなくて「挿入歌」らしい。これも何故か最初からプレイできる。
- epilogue
後藤邑子の歌うディアピアニッシモ本編のエンディング主題歌。
システム:
- 本作品からフリープレイモード画面で難易度と自動演奏のON/OFFが選択可能になった。
以前は別メニューの「オプション」で設定しなおさなくてはいけなかったので、この点は非常に良い改善だと思う。
- ナギ編→ナルミ編→ジャスミン編と自然にプレイしていけば良い。
- 追加曲も相変わらず難しい。完璧主義ではなくても多少はシナリオに影響が出ないかな……。
プレイ時間:
10時間程度。
攻略:
- シナリオ自体は全く難しくないが、ミュージックアクションパートの難易度は高い。これは相変わらず。作品の新規リリースに伴って難易度は上がる傾向にある。とにかく練習あるのみ。
こんな人におすすめ:
音ゲー派、ドラマティック派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 特筆する点はないが、曲の難易度が高いためいきなり完璧にクリアできなくてもいいようにシナリオが配慮されている。
- 「未来の想い出」と「ガールズポップソルジャー」はかなり難しい。でも「ガールズポップソルジャー」はなんだかいい意味で「おバカ」な曲で好き。
- メディアをDVDにしたのだから、もう少し曲を増やしても良かったと思う。ちょっと惜しい。
- 「ナギ編」「ナルミ編」「ジャスミン編」というように「ナルミ編」だけは苗字。制作者も彼女のことは名前で呼べないらしい(苦笑)。
- 古い数字表現の追加使用。「質」「捌」。こだわるねぇ。この続きも見てみたい。でも前作では「質」ではなくて「漆」だったよね?
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Heart To Heart(中山愛梨沙)/ありがとう(AKKO) |
★★★☆☆ |
(C)2003-2004 AQUAPLUS
(C)2003-2004 AQUAPLUS
ゲーム概要・シナリオ:
発売前に10万本の受注を取ったビッグタイトル。通常版、初回限定版、限定デラックスパックの3種類がある。
- 通常版:ToHeart2ゲーム本体のみ。
- 初回限定版:ToHeart2ゲーム本体+おまけ。
- 限定デラックスパック:ToHeart2ゲーム本体+おまけ+PS2版ToHeart。
3月。幼なじみの向坂雄二と過ごした初めての高校生活1年間が終わろうとしている。
来年になれば同じく幼なじみでご近所さんの柚原このみが入学してくることをなんとなく思っていたら、かつてのいじめっ子こと雄二の姉の環――通称「タマ姉」が戻ってくるという。
そして予想通り、タマ姉に振り回されて波乱の春休みを送ることになった。
4月。入学してきたこのみ、元クラスメイトで(副)委員長の小牧愛佳、帰ってきたタマ姉、そして雄二と変わり映えしない毎日を送っているはずだったのが、
ちょっと天然系の双子姉妹に出逢ったり(姫百合珊瑚・瑠璃)、いつの間にか謎のミステリ研究会に入部させられていたり(笹森花梨)、夜の学校で不思議な女の子に出逢ったり……。今年の春はなにか起こりそう。
待っているのは純なラブストーリーなのか、それともドタバタ騒ぎのコミカルな日常なのか、友達との寂しい別れなのか、それとも……。河野貴明、高校2年生の春。
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、上級生、下級生。
主題歌:
- Heart To Heart
中山愛梨沙の清涼系ソング。テンポがよく、歌も結構うまいと思う。
- ありがとう
AKKOの癒し系ソング。
システム:
- 画面全体にテキストを表示し、イベントCG等はその後ろに表示される仕様になっている。
このあたりはHappy Planning~しあわせの総和~に似ている。ToHerat2では画面全体の明度調整もできる。
- 任意の場所(実はちょっと制限がある)でボタンを押すとそのCGをアルバムに保管できる。イベントCGは自動的に保管される。
- アルバムに保管されたCGを「日付順」「女の子順」等に並べ替えられるが、女の子順にするとその女の子の中で日付順になっていなかったり、
差分CGがバラバラになったりと微妙に使いにくい。1キャラクターずつ順番に攻略している人だったら並べ替えないのが最も鑑賞しやすいのではなかろうか。
- 音楽モードはない。
- セーブ/ロード時のカーソルの移動は、「←」「L1」「L2」または「→」「R1」「R2」を同時押しするとかなり速く動く。一度に全部押すのではなく少し時間をずらして押すボタンを増やしてゆくと良い。
プレイ時間:
50時間程度。きちんと読むと長くなる。
攻略:
- 前提条件として別のキャラクターをクリアしておく必要のある子が何人かいる。
ルーシー、珊瑚、瑠璃、隠しヒロインの優季は最初は攻略できないっぽい(珊瑚と瑠璃の前提条件はあまりきちんと確認していないので、あしからず)。
- 愛佳は由真と仲良くしていないと攻略できない。
- 専用シナリオに入ったと感じたらあまりひねらずに優しい選択肢を選んであげればいい。
こんな人におすすめ:
純愛派、コメディ派、学園モノ派、じっくりプレイ派。
▼コメント▼
- さわやか。実にさわやか、というか初々しい。基本がラブコメになっているが、逸脱してコメディに走りすぎたりせずに純愛の路線を貫いている。
会話のやり取りはコメディなんだけどささやかにおもしろいという感じ。笑わなければ笑わなくても済む。
- ピンク色の制服が印象的。でも青基調の中学の制服はもっといいと思うんだけどな。寺女もいい。
- 長いシナリオと短いシナリオに格差がある。
愛佳、由真、ルーシー、珊瑚、瑠璃などの長いシナリオは量もあって内容も読み応えがあるが、それに比べると他のキャラクターのシナリオは短くて内容もそれほど深くない。
全部が長くて重いとプレイし切れないと考えればこれは妥当な線なんだけれど、あとはプレイヤーの受け留め方次第。
というか、基本的にシナリオは軽いのでなんとなく読み進めて「あ、終わった」という感じにもなったりするけれど、深読みすると制作者の考えていたテーマが見えてきたりもする。
- ロボットが出てくる……ということは人間性や人間の「心」について書いた作品だ。戦隊ものでもない限りはこのコンセプトはもう常識のようになっているが、
このゲームはやはり基本がラブコメのためかその内容も難しくなりすぎない程度に程々。
- 貴明は女の子との出逢いから数日するとごく普通に振る舞っているような気がするので、これで異性アレルギーというのはどうかと思った。
単に女の子との出来事の運が悪いだけなのでは。
- ちゃるとよっちにはもっと活躍してほしかった。サブキャラクター大好きなので。出番があれだけでは惜しい。
- 隠しヒロイン1人。もうこれ以上隠しルートとか、ないよな。実は郁乃ルートがあったり、イルファが攻略できたり……あり得ないな、うん。
- メイドロボがいるのが当然っていう世界観の設定はある意味すごいと思う。
- オープニングムービーはアクティブで綺麗。
- テキストや背景が弾んだり回転したりとダイナミックな画面効果がある。ポップでおもしろい。
- メッセージスキップが遅い。画面効果が多いせいみたいだけどもう少し速くしてくれないかな。全部スキップしても1ルートクリアに1時間半掛かるのではねぇ。
そんな意味で纏まった時間がないとプレイできないゲーム。
- 他のゲームと比較するなら?
- 長かった。なにが長かったって実はレビューに何十時間も掛けたっていうのは……内緒にしておいたほうがいいのかな(笑)。
結構複雑なところがあったので細部の理解に苦労した。
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My Hometown(たかはし智秋)/School Book(大谷育江)/美空中学校校歌(たかはし智秋・吉川由弥・野上ゆかな・豊口めぐみ・大谷育江) |
★★★☆☆ |
ゲーム概要・シナリオ:
通称「TLS3」。
「トゥルーラブストーリー」シリーズのオフィシャルサイトはこちら。
夏ドキッ!! 放課後通信
中学3年の始業式。兼ねてから好きだった女の子とやっと同じクラスになれた主人公。
これから中学最後のいい思い出を作るべく決意を固めるも話すことさえもままならず、同級生だというのにまだ憧れの対象……。
体育祭、夏休み、文化祭、修学旅行、冬休み、定期試験、高校入試、卒業、各イベントの中で7人の女の子とコミュニケーションする。この手のゲームに多い高校生ではなく敢えて中学生の話。
最後の1年間をかけていい思い出を作ろう。
キャラクター属性:
同級生。攻略対象外では下級生、姉、双子。
主題歌:
- My Hometown
たかはし智秋の清涼系ソング。設定が中学生ということもあってか、とにかく全く翳りを見せない前向きな歌。純愛系のゲームには似合うと思う。
美少女ゲームの主題歌には「いかにも」な感じのものが多いが、そんな中で「My Hometown」という中性的な選択が清涼系に一役買っている。気に入った。ゲーム本編ではメインヒロインの蒼月たかね役。
- School Book
大谷育江の清純系ソング。
- 美空中学校校歌
出演声優たちの清純系ソング。校歌があるっていうのもすごいゲームだ。
システム:
- 選択肢の簡素化。日数が多いのでその上選択肢も多いとプレイする気がなくなるが、その点は学校での行き先が4箇所しかなかったりプレイする日付を選べたりと、プレイしやすさが考慮されている。
- TLSシリーズは通常のシナリオの中での選択肢と下校時の会話モードで仲良くなる。
会話モードは時間制限付で適切な話題を選んで場を盛り上げて別れるまでにデートに誘うのが目的なんだけれど、結構微妙な線まで持ち込まないとOKしてもらえない。盛り上がらなくても盛り上がりすぎてもダメ。
でもその微妙な線に持ち込むのがおもしろい。
- 女の子別のガイド表示あり。これがないと全部のイベントを見るのはほぼ不可能に近い。
- 壁紙機能がある。壁紙を買う前には必ずセーブしよう。そうするとお小遣いを使いまわせる(笑)。
- 音楽モードがないのはちょっと惜しい。
- リセットしないとタイトル画面に戻れないのが悩みといえば悩みだ。
プレイ時間:
攻略情報なしで70時間以上は掛かったと思う。それはイベントや差分CGの発生にランダム性があるため運が良くないとイベントが発生しないから。
攻略:
- シナリオモードではお目当ての女の子の好感度の高そうな選択肢を選べば良い。
- 会話モードでは女の子の好きな話題のほかに女の子との親密度や話の弾み具合によって、同じ話題を選んでも効果が違ってくる。タイミングを誤るとデートには誘えない。
繰り返して慣れればだいたい会話の選ぶ順序はわかるので、それを掴むこと。
- トゥルーエンドを迎えるための条件はやや面倒で、根気よくプレイする必要のあるゲーム。
こんな人におすすめ:
純愛派、ライトシナリオ派、学園モノ派、じっくりプレイ派、
ロープライス派(廉価版あり)。
▼コメント▼
- 珍しくプレイした清涼系のゲーム。ちょっと新鮮な風でハマった。近年は恋愛のトラブルや破滅、再生なんかをテーマにするかなり荒んだ時代だが(笑)、
このゲームはそんなことない。「女の子と仲良くなって告白する」までが目的なんだから、付き合い始めてからのデートやトラブルがどうのこうのといった世界とは全く無縁。
シナリオが掠りもしない。それよりもずっとずっと前の段階の話。それを表現するのに中学生という選択は正しかったのかもしれないな、と思っている。
言い換えると、「D.C.P.S.よりも『こそばゆい』ゲーム」っていうところかも。
そういえば学年はどっちも同じ中学3年生なんだよな。だいぶ表現に差があるが。かたや元々は18禁だし。
- 絵は中学生なのでタッチもプロポーションもわりと幼めになっている。可愛い系が好きな人なら喜ぶと思う。
- 「トゥルーラブストーリー」シリーズで有名なのが難しい定期試験。本当に5教科の試験問題が出題されるが、中学生の試験にしては結構難しい。
こういうクイズが好きな人にはおすすめ。定期試験は5回もあるので十分に楽しめる。でも高校入試のイベントに試験問題が出題されなくていいのだろうか。
- 「蒼月たかね」という名前は「blue moon」で「高嶺の花」ということなのか? きっとそれで間違いないよね。
- 4月のゲームスタートから1人の女の子に集中的にアタックすると、5月にはゲームが終わる。イベントが見られなくてもよければそれでもクリアは可能。でも殆どの女の子に出逢えない。
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Windows |
とらぶるツインズ-MY SWEET BROTHERS- |
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TeraBytes Records
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2008/01/25 |
★★★★☆ |
熱い想いはツインズ(朝日舞耶 as 高橋美佳子)/たんぽぽ(朝日舞耶・胡桃沢深紅・桐島梨々花 as 高橋美佳子・矢作紗友里・釘宮理恵) |
★★★☆☆ |
ゲーム概要・シナリオ:
通称「とらツン」。
朝日真矢(あさひまや)と朝日舞耶(あさひまや)は中学1年生の双子の兄妹。
真矢は女の子にエッチなイタズラをするのが大好きなトラブルメーカー、その一方で舞耶は学校では優等生の(キャラクターを演じている)クラス委員長。でも真矢に対してだけは全く容赦なし。
本当は仲がいいのに喧嘩ばかりが目立つこの2人、両親の短期的な都合で2人きりで暫く暮らすことに。家では2人で、学校では友達を交えての大騒ぎの生活の幕開け。
そんなとき舞耶がクラスメイトとちょっとしたトラブルを起こしてしまい、真矢が仲裁に入ったら何故か水泳勝負で決着を果たすことに。しかし、かつての或る事情から舞耶は実は泳げなくなってしまっていたのだ。
というわけで舞耶の水泳特訓を通じて元々スポーティーな双子とその周囲の騒動はさらに加速してゆく。さて、舞耶は泳げるようになるのか? 水泳勝負の行方は? 友達との仲は?
キャラクター属性:
双子、妹、同級生、お嬢様。
主題歌:
- 熱い想いはツインズ
高橋美佳子の歌うオープニング主題歌。
- たんぽぽ
高橋美佳子・矢作紗友里・釘宮理恵の歌うエンディング主題歌。
歌も歌っているが、この作品は非常に豪華な声優を起用している。
- 朝日舞耶(CV:高橋美佳子)
- 胡桃沢深紅(CV:矢作紗友里)
- 桐島梨々花(CV:釘宮理恵)
- 来須潤(CV:佐藤利奈)
- 百合野巴(CV:能登麻美子)
- 魚住乃里子(CV:浅野真澄)
このラインナップに惹かれて作品を手に取る人もいるのでは?
システム:
- 選択肢を選んでシナリオを進めるノベルゲーム。短編なのでわりと気軽に・手軽に遊べる作品だと思う。
- 「コンフィグ」の「メッセージウィンドウ オン/オフ」の違いがよくわからなかった。これはいったいなんなんだろう。
プレイ時間:
10時間程度。
攻略:
- 選択肢はシナリオの前半に集中しているが、重要なものは比較的少ないと思われる。基本的には目標の女の子の名前の入った選択肢を選んで進めればよい。
こんな人におすすめ:
コメディ派、学園モノ派、のほほん派、ほのぼの派、ライトシナリオ派、短時間プレイ派、ロープライス派(\3,800-)。
▼コメント▼
- シナリオの内容的にも時間的にも価格的にもとにかく手軽に楽しめる作品だということがまず挙げられる。
肩の力を抜いてリラックスしてプレイしよう。それがこの作品に向かう基本姿勢になるかな。
そして「若き日の友情」というものをシナリオからしっかりと読み取って感じよう。なかなかにして心を打つようなシーンもある。
- 全年齢対象作品とは思えないほどに下着なんかは頻繁に見られる。
例えば着替え、スカートめくり、野球拳……時代は変わったなぁ。
そういう意味でも18歳未満のプレイヤーにもおすすめの作品だといえる。折角なのでこのあたりの絵も存分に楽しもう。
- 立ち絵が動いたりするところが他の作品にはない特徴というかこだわりかもしれない。ただ、そのせいで要求されるパソコンのスペックはやや高めになっているような気がする。
スペックの低いパソコンでプレイする場合は画像効果オフ等の措置をして快適に読み進めたほうがよさそう。
- 双子でクラスメイトになっているシチュエーションの作品っていくつかあるけれど、現実的にはそれはないんじゃないのかな?
双子は別々のクラスに所属させられるとかなんとか聞いたような……かなり以前の話だが。
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