プラットフォーム |
作品タイトル |
カテゴリー・属性 |
メーカー・ブランド |
発売日 |
満足度 |
主題歌 |
主題歌満足度 |
紹介・コメント |
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PS2 |
十六夜れんか~かみふるさと~ |
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千世
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2004/03/18 |
★★★☆☆ |
恋歌(千葉由美)/誰ひとり(ナビ)/遠い約束(千葉由美) |
★★★★☆ |
(C)2003-2004 千世
ゲーム概要・シナリオ:
2003/04/25に発売された「十六夜れんか」のPS2移植版。
故郷を遠く離れた帝都で画家としての名を上げ始めた少年、南方直也。彼には不思議なもの――常人には見えるはずのないもの、見えてはいけないもの――が見えるという力があった。
その彼の目――「浄眼」と人は呼ぶ――で見た光景を描く毎日に疲れ始めた彼は、生まれ育った故郷の村、御恵名村へと里帰りする。
ゆったりと落ち着いた空気、優しく受け入れてくれる村人たち、かつて一緒に遊んだ幼なじみの緋文と眞鳥……昔と変わることなく、そこには御恵名村があった。
しかし、浄眼を持つ直也が再び村へ足を踏み入れたことで少しずつ何かが変化し始めた。ある日突然死ぬように眠ってしまう緋文、時々人が変わったような振る舞いを見せる眞鳥、
初対面なのに何故か懐かしいあや、見えない「影」と戦い続ける異人ヴェーチェル、その周囲の人々が怪我や病気に見舞われる凛……。
浄眼を持つ直也が近づくことによって次々と起こる奇異な事件。事件を解決し周囲の人たちを救う唯一の可能性を持つのは、大いなる力を秘める浄眼の力を使うことのできる直也だった。
キャラクター属性:
幼なじみ、巫女、少女。
主題歌:
- 恋歌
千葉由美の歌うオープニング主題歌。プレイする前は内容の理解できないこの歌も、プレイ後に聴くと意味がわかるようになる。個人的にはそれを抜きにしても大好きな歌。もはや何度聴いたか数え切れない。
臨時記号たっぷりの前半部分の響きは和風という独特の色を出すのに一役買っている。格好いい。
- 誰ひとり
ナビの歌うエンディング主題歌。挿入歌ということになっているが、エンディングで流れたこともあったようなのでここに入れておく。
- 遠い約束
千葉由美の歌うエンディング主題歌。う~ん、特に感想なし。
システム:
- とにかく和風。徹底して和風。というか、漢字。
スキップモード → 速読中
セーブ/ロードデータ → 記録集
クイックセーブ/クイックロードデータ → 即記録
CGモード → 画像鑑賞
BGMモード → 音楽鑑賞
エンディングリスト → 終幕目録
CG達成率:(例)85% → 八割五分
これは気に入った。さらに個人的な希望を書くと、セーブ/ロードデータは「栞」に、CG達成率の〇(漢数字のゼロ)は「零」にしてもらえるとうれしかった。
- コントローラのカスタマイズはかなり充実しているが、特に変更しなくても問題ないかも。
- 音声が小さい。結構音量を上げてちょうど良くなった。これはちょっと扱いにくかった点かな。
- メッセージスキップが少し遅い。画面効果の表示に時間が掛かっているためらしい。
- セーブ/ロードに掛かる時間が長めなので、履歴も持てるクイックセーブ/クイックロードがお勧め。
プレイ時間:
30時間程度。
攻略:
- 良さそうな選択肢ばかりを選ぶのと、良くなさそうな選択肢ばかりを選ぶのとでエンディングが分かれるみたい。フラグについてはあまり深く追求していないので詳しくはわからない。
- 選択肢が多め。最初のうちはどれが重要選択肢なのかが全くわからなかったので、ひたすら繰り返しプレイした。そのうちわかってきたが……自分のセンスとの相性が悪いのかな?
こんな人におすすめ:
ドラマティック派、田舎ゲーム派。
▼コメント▼
- 独特。魂や転生、運命などについて和風の視点から語る物語であり、かなり込み入ったことを記述している。
類似作品はあまり見かけないような気がする(自分がプレイしていないだけか?)。そんな意味で独特の作風に惹かれた。
- 眞鳥の身体を通じて現れる2つの人格、「本来の眞鳥」と「ヒサギ」。両者の人格は交互に現れるのでお互いを知ることはないのだが、眞鳥はヒサギと知り合うために手紙を書く。
それまで相容れぬはずであった2人が知り合うこのシーンはドラマティックだと思った。
- ↑これに関連して思い出したことがある。ずっと以前に多重人格者を取り上げたドキュメンタリー番組を見たとき、本来の人格である女性が他の人格に対して「日記をつけよう」と提案していたのだ。
別の人格が現れているときの記憶はなく、途切れてしまう。その間に自分は何をしているのかわからない。そんな不安から思いついた案だったはず。
眞鳥のシーンと非常によく似ていたので即座に思い出したのだが、多重人格者の常套手段(?)なのだろうか。
なお、眞鳥は多重人格者ではない。
- 眞鳥はメインヒロインっぽく見えるのだが、どうもシナリオの中枢を握るのは緋文とあやのような気がする。
- 緋文と、緋文の魂が絵として描き分けられている。気に入った。
- 画面に対して立ち絵が小さいと思う。
- 緩和されてはいるようだが流血等に近いやや過激な表現がある。今だったらCERO指定でしょう。
- ところどころに18禁っぽい選択肢や記述がちょっと残っているのが気になった。本当の「全年齢」対象であるプレイヤーだったら話の繋がりや言葉の意味がわからないのでは。
- たすきがけ姿の緋文が大好き♪
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PS2 |
エンジェリック・コンサート[詳細]あり |
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SUCCESS
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2003/03/13 |
★★★★★ |
Angel Pride(田村ゆかり)/メロディーフラワー(田村ゆかり) |
★★★☆☆ |
(C)2001,2002 KOGADO STUDIO,Inc. / (C)SUCCESS
(C)2001,2002 KOGADO STUDIO,Inc. / (C)SUCCESS
(C)2001,2002 KOGADO STUDIO,Inc. / (C)SUCCESS
ゲーム概要・シナリオ:
通称「A.C.」。
工画堂スタジオのくろねこさんちーむ制作の人気作品(Windows版)のPS2移植版。
女の子はWindows版オリジナルのサフィとクリノンの他にリアンとピアラが追加され、当然彼女たちの歌も追加された。
田舎町(村?)に住むカウジーとサフィの2人は、サフィが歌姫になるという夢を叶えるべく王都で行われるコンテストに出場するために家を離れて旅に出る。
その間、歌を歌って路銀を稼ぎつつ、事件に巻き込まれてやはり歌を歌いつつ、ライバル(?)のクリノンに出会ってやはり歌を歌いつつ、
途中でクリノンよりもさらにはねっかえりの王女や完全無敵のメイドに出会ってなおも歌を歌いつつ、王都に到着。はたしてサフィは歌姫になれるのか……?
キャラクター属性:
幼なじみ、お嬢様、王女(PS2)、メイド(Xbox)。
主題歌:
- Angel Pride
田村ゆかりの元気ソング。本編でははねっかえり娘のクリノン役だが、主題歌もクリノンも元気があって声も歌も上手だと思う。
- メロディーフラワー
田村ゆかりの癒し系ソング。
システム:
- 音ゲー部分の難易度調整とボタンのカスタマイズが可能。音ゲーで押すボタンの配列(音の高低とボタンの対応)を自分の好みに合わせると良い。
- 何度でもプレイできるフリープレイや高得点ランキングモード、おまけシナリオ、CGモード、音楽モード(BGM)など遊び要素が充実。
プレイ時間:
20時間程度。やや長い……というか、メッセージはスキップできてもシナリオの途中にある音ゲー部分はスキップできないため、攻略時には結構時間が掛かる。
攻略:
- サフィの攻略が難しいというのが所要時間が長くなる理由の半分を占める。サフィはエンディング判定に関わるフラグが多すぎ。
そこまで攻略しなくてもいいという人はやめても良いが、一応サフィ攻略ルートでしかプレイできない曲もある……といえばある。
こんな人におすすめ:
音ゲー派、ほのぼの派、ライトシナリオ派、声優派。
▼コメント▼
- かなりほのぼのとしたゲーム。舞台は魔法の世界のはずだが、そういう感じはあまりしない。
- 一般に音ゲーの多くはリズムを叩く「リズムゲー」ということが多いが、
このゲームは左右のボタン(左手と右手)を駆使してピアノのように音の高低を表現しているので本当の音ゲーという感じがする。もちろんピアノのように両手同時押しもある。
元々はキーボードを叩く音ゲーだったものがボタンを押す形式に変更して移植され、五線譜上を右から左へ流れて来る音符に合わせてボタンを押すわけだが、慣れるまでちょっと難しい。
- シナリオを読むノベル形式と音ゲーが交互にやってくるのがバランス良くもあり、悪くもあり。
- 音ゲー中心だからCGはやや少なめ。
- 目を見張るのは声優の充実ぶり。堀江由衣、田村ゆかり、水樹奈々(PS2)、沢城みゆき(Xbox)、麻績村まゆ子という顔ぶれで、声優萌えの人にとってはほしくなる作品なのではないかな。
中でも田村ゆかりと水樹奈々は歌唱力の面でも問題なし。音楽にこだわったゲームだけに歌唱力は重要だろう。でもクリノンの歌、少なすぎ。もっと入れてよ~。
- 主題歌の他にも音ゲーとして12曲が本編に登場するが、どれもシンプルな歌ばかり。あまり刺激的な歌ではないので、好きな人は好きなはずだが退屈に思える人もいるかもしれない。
が、音楽の好みが合えば宝物になるゲームかもしれない。本編で人気のあった歌は
「エンジェリック・コンサート ボーカルコレクション」
としてアレンジ版が発売されている。
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Windows |
エンジェリック・コンサート アンコール |
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工画堂スタジオ
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2004/12/03 |
★★★★★ |
Angel Pride(田村ゆかり)/メロディーフラワー(田村ゆかり) |
★★★☆☆ |
(C)2001-2004 KOGADO STUDIO,INC.
ゲーム概要・シナリオ:
通称「A.C. アンコール」。
Windows版のエンジェリック・コンサートと移植されたPS2版/Xbox版の要素を全部合わせた
「完全版」エンジェリック・コンサート。
キャラクター属性:
幼なじみ、お嬢様、王女、メイド。
システム:
- 一度クリアした音ゲー部分はスキップ可能(元祖エンジェリック・コンサートも?)。
- 全バージョンの要素が詰め込まれているので攻略ルートと条件が少々複雑になった。
プレイ時間:
30時間程度。
▼コメント▼
- PS2/Xboxで追加されたリアンとピアラの歌をキーボードでプレイするのはちょっと新鮮でいいんだけれど、若干アレンジされているので音程がPS2/Xboxと同じだと思っていると思わぬところで間違える。
- 「エンジェリック・コンサートメドレー」は結構難しい。
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Windows |
ASDVD~生まれたばかりのLoveSong |
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工画堂スタジオ
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2003/09/19 |
★★★☆☆ |
祈りの歌(飯塚雅弓)/粉雪につつまれて(飯塚雅弓) |
★★★★★ |
(C)2002-2003 KOGADO STUDIO,INC.
ゲーム概要・シナリオ:
不老不死となったクラビスはその理由と永久の生命からの解放を求めて旅を続けていた。そしてずっと手に持っている「天子の羽根」。
その2つのキーワードによって導かれた先は地図にも載らない辺境の町、フォンティーユだった。
そこで出会った不思議な少女、ラスティ。彼女は歌うことはできるが話すことができない。
彼女や町の教会、そしてフォンティーユの町自身の持つ不思議な気配を気に留めたクラビスはしばしこの町に留まることにする。
まず出会ったのは宿屋兼酒場の娘、フィア。早速町の中を紹介して回ってくれる親切&気さく&おせっかいな子。彼女のほうもなにやら初対面のクラビスが気になる様子だが……。
町で唯一の魔法店を営むサーリア。とてもいい子なんだが日々爆発する魔法薬の調合に隣人は不安な毎日だとか……。
夜の酒場の踊り子、アルテ。クラビスはフィアの酒場で踊っている彼女の伴奏をやってみることに。
だが、みんなそれだけではなく、どうも何か天使の羽根と繋がりがありそうな……。クラビスはそんなふうに感じ始めていた。
キャラクター属性:
少女、魔法少女、踊り子、天使。
主題歌:
- 祈りの歌
飯塚雅弓の癒し系ソング。シナリオでの意味を知る前と後とでは違ったイメージに聴こえるかも。
- 粉雪につつまれて
飯塚雅弓の癒し系ソング。主題歌がともにワルツというのは珍しい。このゲームのイメージには合っている。
システム:
- 前半は町内マップを移動して資金を稼いだりコンサートを開いたりする。ひとことで言うと好感度稼ぎ。後半はノベル。
- 音ゲー部分の難易度調整、本編のミュージックパートのスキップやフリープレイの自動演奏などサービスが充実。
プレイ時間:
40時間程度。
専用シナリオに入るまでに町中を移動して好感度を稼ぐ時間が長い。ちょっと面倒。
攻略:
- ラスティ以外はミュージックパートをスキップしても攻略できる。
こんな人におすすめ:
音ゲー派、ほのぼの派、ライトシナリオ派、声優派。
▼コメント▼
- エンジェリック・コンサートの妹作品。世界観は少し荘重になった。あそこまで気楽ではないが、まだほのぼのといえる範囲かな。
ミュージックアドベンチャーシリーズが好きな人だったら買って損はない。
- Angelic Serenadeの略称「AS」はAtonement and Sacrificeのイニシャルでもあるのか?
- 初回限定版には「AS Music Action Append Data Collection」が同梱されている。これは過去作品の音楽をフリープレイデータとして集めたもので、ASDVDのフリープレイで遊べる。結構難しい。
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Windows |
AS・ラビィ☆愛蔵版 |
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工画堂スタジオ
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2005/12/22 |
★★★☆☆ |
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(C)2003-2005 KOGADO STUDIO,INC.
ゲーム概要・シナリオ:
「AS~エンジェリック・セレナーデ」の主人公、ラスティに関連した商品のリパッケージ版。下記のものが含まれる。
キャラクター属性:
少女、魔法少女、踊り子、天使。
主題歌:
- 各製品ごとに主題歌や音楽はあるが、「AS・ラビィ☆愛蔵版」の主題歌はない。
システム:
- ASDVD~生まれたばかりのLoveSongを参照のこと。
- 「まじかるトワラー・エンジェルラビィ☆」にはマウスを動かすちょっとしたゲームがある。ちょっとだけ難しく、何度か挑戦してパターンを覚える必要があるかもしれない。
- 「まじかるトワラー・エンジェルラビィ☆」の画面モードが全画面モードしかなくてムービーのドットが粗くなるのが残念だった。ウィンドウモードがほしかった。
プレイ時間:
45時間程度。
攻略:
こんな人におすすめ:
音ゲー派、ほのぼの派、ライトシナリオ派、声優派。
▼コメント▼
- 「AS~エンジェリック・セレナーデ~」のシリーズが好きな人は、ぜひ手元に置いておきたい。これひとつがあれば、他のゲームも含めて全て手に入ることになる。
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PS |
SIMPLE1500シリーズ Vol.81 THE恋愛アドベンチャー~おかえりっ!~ |
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D3 PUBLISHER
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2001/12/20 |
★★★☆☆ |
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(C)2001 HuneX / (C)2001 D3 PUBLISHER (利用許諾済)
ゲーム概要・シナリオ:
教育実習のために故郷の姫神島に帰ってきた主人公。
幼なじみや連絡船で出逢った少女、代々神に仕えるとされる神格化された一族の娘……何人もの少女とともに故郷で過ごす1ヶ月。島の中で次々と出逢う人たち、怪しい黒眼鏡の男、謎の花や島にまつわる古代伝説。
そこにはいくつかの出逢いとドラマが待っている。
キャラクター属性:
幼なじみ、女子高生、小学生、先生、巫女、刑事、男の子(?)。
主題歌:
システム:
- 普通。多機能ではないがゲームも単純なため問題なし。
プレイ時間:
15時間程度。少し時間の掛かるキャラクターがいるかも。
攻略:
- 難しいのは澪。澪の記憶喪失エンドに辿り着ければあとは問題なし。澪と親密になってからの中盤の選択肢をいろいろなパターンで取り替えて試してみるのが良い。
- 意外なキャラクターたちに意外なエンディングがある。
- 誰とも仲良くしないと1週間経過後にバッドエンドを向かえてしまう。
こんな人におすすめ:
シリアス派、田舎ゲーム派、短時間プレイ派、ロープライス派。
▼コメント▼
- とても廉価版らしいゲーム。そのことを心得た上で手に取るべし。廉価版であることを考慮して★3つにしておく。
- シナリオはわりと短くて量はライトと言えるんだけれど、内容はかなりシリアスだったりちょっと怖かったりする。シナリオ別に黒眼鏡たちの役割が違うのは個人的にはおもしろかった。
- 晶のシナリオには参った。晶シナリオは忍耐力がないと彼女の振る舞いのひどさにしょっちゅう電源を切りたくなるので注意(笑)。別に悪い子じゃないんだけれど。
それにしてもまさか東京まで行くとは。どのキャラクターも絶対に島の中だけで話がつくと思っていたのに。いや、お見事。
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PS2 |
カナリア~この想いを歌に乗せて~ |
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ライトウェイト
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2003/04/10 |
★★☆☆☆ |
DOOR(UCO)/
サイン(佐藤裕美)/ノナカニ(Nori)/I LOVE YOU(YURIA)/メロディー(美さと)/Egoistic Kitty(YOKO)/ホワイトノート(門口美和)/
カナリア(桜井麻衣子)/カナリア~Mika Mix(Nori) |
★★★☆☆ |
(C)2001-2003 FrontWing
(C)2001-2003 FrontWing
ゲーム概要・シナリオ:
八朔洋平は都合により東京から香川へと引っ越してきた。幸いなことにここには親戚の家もあるので全く未知の土地ではない。
そして新しく通うこととなった琴平学園でギター担当として軽音楽部へ入部することになる。そこで出逢った新しい仲間たち。
彼等・彼女等は少しばかり悩みを抱えているような、或いは過去の悩みを時々表面に現すようなところがあるが、一緒に軽音楽部の部員として活動し、学園祭でのライブを成功させることが最大の目標だ。
さて、ともに活動するメンバーと仲良くなって見事ライブを成功させることができるか?
キャラクター属性:
同級生、下級生、従姉、義妹。
主題歌:
- DOOR
UCOの歌う主題歌。明るく前向きな感触のある歌だ。
- サイン
佐藤裕美の歌う綾菜のエンディング主題歌。
- ノナカニ
Noriの歌う美香のエンディング主題歌。
- I LOVE YOU
YURIAの歌う絵理のエンディング主題歌。
- メロディー
美さとの歌う千秋のエンディング主題歌。
- Egoistic Kitty
YOKOの歌うめぐみのエンディング主題歌。
- ホワイトノート
門口美和の歌う麻衣のエンディング主題歌。
- カナリア
桜井麻衣子の歌うせなのエンディング主題歌。
- カナリア~Mika Mix
Noriの歌うバッドエンドのエンディング主題歌。
キャラクターごとにエンディングテーマが用意されているあたりが、音楽にこだわった作風を漂わせている。
システム:
- 女の子のいる場所を選ぶマップ選択形式と普通の選択肢がある。
プレイ時間:
25時間程度。
攻略:
- キャラクターによって難易度が異なるが、やや難しいほうに分類されると思う。攻略情報を全く見ずに完全プレイを目指すのはちょっと難しいかもしれない。
- プレイしているとマップ上のどの場所にどの子が現れやすいのかがだんだんわかってくる。
目安として各キャラクターの顔アイコンが表示されているが、非表示の場所に重要なフラグが隠されていることもあるので過信は禁物。
- 基本的に選択肢は良さそうなものを選べば意図したシナリオへ進めるが、時々「引っ掛け選択肢」があるので注意。
- キャラクター別の攻略の注意点で間違えやすいもの、見つけにくいものだけを簡潔に記載しておく。
- 綾菜
特に問題なし。思った通りにプレイしよう。
- 美香
特に問題なし。思った通りにプレイしよう。
- 絵理
めぐみシナリオで取得できるCGが1つだけある(06/25:自宅)。
- 千秋
水曜日と土曜日は新城楽器へ足繁く通おう。
- めぐみ
絵理のCGと関連しているが、「06/25:自宅」の選択に気がつかないと話が先へ進まない。
- 麻衣
特に問題なし。思った通りにプレイしよう。
- せな
ある意味で隠し攻略キャラクター? 攻略も下記のように複雑だしシナリオの内容的にも最後に回すのが良いと思われる。
せなシナリオのクリア条件(と思われるもの)。下記のイベントを全て通ること(せなの登場するイベント)。
日付 |
場所 |
登場キャラクター |
注意事項 |
05/28 |
琴平学園 |
美香、せな |
|
05/30 |
囲炉裏庵 |
千秋、せな |
|
06/08 |
囲炉裏庵 |
綾菜、せな |
|
06/11 |
海岸 |
綾菜、せな |
06/01~06/07の間に琴平商店街でめぐみシナリオのフラグをOFFにしておくこと。 |
06/14 |
-(琴平学園) |
綾菜、せな、矢萩先生 |
第1選択肢は「いいよ」、第2選択肢は時間切れにする。 |
06/22 |
琴平商店街 |
美香、せな |
|
06/23 |
-(囲炉裏庵) |
美香、せな |
第1選択肢は「よし、逃げ帰ろう」、第2選択肢は「さあ、早く家に帰りな」。 |
06/25 |
琴平商店街 |
美香、せな |
選択肢は「せなにわたす」。 |
06/26 |
囲炉裏庵 |
美香、せな |
|
06/29 |
囲炉裏庵 |
綾菜、せな |
|
07/16 |
琴平商店街 |
綾菜、せな |
|
07/19 |
琴平学園 |
千秋、せな |
|
07/20 |
囲炉裏庵 |
綾菜、せな |
選択肢は「いいよ、別に」。 |
こんな人におすすめ:
音楽派、純愛派、学園モノ派、田舎ゲーム派、ロープライス派(\5,229-)。
▼コメント▼
- う~ん、ちょっと難しかったかな。各シナリオはそれほど長くもないが、そこへ辿り着くのが大変だった。
- 基本的には音楽が好きなプレイヤーをターゲットにした作品だと思われる。「カナリア」は美しく鳴く(本当に?)ことから歌の代名詞として使われていることはみなさんもご存知の通り。
- 登場キャラクターは(殆どが)音楽に関わる何かしらの問題を抱えていることので、音楽に関わる問題を抱えた人たちを隠喩して
「カナリア」というタイトルの作品にされたと思われる。
そう、例えば「歌を忘れたカナリア」などと言われるように。各キャラクターがそれぞれ別の「カナリア」なんだろうな。詳しくはわからないが(苦笑)。各キャラクターの抱える大雑把な問題点はこんな感じ。
- 綾菜:病気で音が聞こえなくなるかもしれない
- 美香:他に歌ってほしい人がいるから自分は歌わない
- 絵理:兄を好きになった妹の願いは叶わない?
- 千秋:軽音楽部の分裂を経験、その再来を心配
- めぐみ:自分にとっての大切なものがわからず、自分の思う通りに歌えない
- 麻衣:人前では自信がなくて声が出せないし、歌えない
- せな:この作品の真の姿
「歌を忘れたカナリア」のように、それぞれがどんな「カナリア」なのかを考えてみるとこの作品に対する理解がもっと深まるかもしれない。
- 取扱説明書のキャラクター紹介に「芽ヶ崎めぐみ」と書かれていたけれど正しくは「茅ヶ崎めぐみ」だよね。
- Windows版のオフィシャルサイトにはWindows版の楽譜等のデータがあるが、PS2版とは別の曲なので注意。
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PS2 |
Kanon~カノン~[詳細]あり |
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ライトウェイト
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2002/02/28 |
★★★★☆ |
Last regrets(彩菜)/風の辿り着く場所(彩菜) |
★★☆☆☆ |
(C)2002-2004 Key
ゲーム概要・シナリオ:
Keyの人気作(Windows版)の移植版。かなり有名。
「奇跡」をテーマにしたちょっと不思議な物語。2005/01/27にKeyから全年齢版の「Kanon Standard Edition」が発売された。
両親と離れて暮らすことになった相沢祐一は雪の街に住む従姉妹の名雪と同居することになり、7年ぶりの再会を果たした。でも7年前のことをよく憶えていない祐一に名雪は少し寂しそう。
名雪と新しい学園生活を送るうちに、上級生の舞と佐祐理、どこか懐かしい感じのする小さい少女あゆ、病気がちの栞、謎の記憶喪失少女真琴と出逢い、
祐一を取り巻く周辺に奇跡とも呼べるような不思議な出来事が起きてゆく。
キャラクター属性:
幼なじみ、従姉妹、同級生、上級生、下級生。
主題歌:
- Last regrets
彩菜のサイレント系ソング。バラードで微妙な間のある不思議な歌。
- 風の辿り着く場所
彩菜の清涼系ソング。いいエンディングを迎えた感じ。マーチっていってもいいのかな。
歌唱力はいいんだけれど、どちらもいまいち好きになれなかった。でも世間一般的には定評のある歌なので聴いてみる価値があるはず。
システム:
- メッセージを戻して選択肢を再選択できる。PS2ではそんなゲームは他にはなかったと思う。とにかくKanonの機能で一番よく憶えているのがこれ。
プレイ時間:
30時間程度。
攻略:
- 特に難しいキャラクターはいないはず。舞と栞は連続フラグなので他のキャラクターとの同時攻略はできないが、あゆ、名雪、真琴はある程度共通で進められる。
- CGモードの絵の埋まり方がシナリオ順ではない。だから逃したCGは配置場所の見当がつかないので最初から徹底的にやるしかない。CGが最後のほうに集中しているのはWindows版のエッチCGの配置の名残か?
こんな人におすすめ:
シリアス派、ドラマティック派、音楽派。
▼コメント▼
- 著名なだけあって、その名に恥じない良いゲームだと思う。ただ、定評のある「あゆあゆ」でそれほど感動できなかったのは如何なものかな~。世の中一般の趣味と自分の趣味がずれているのだろうか?
- 音楽が良い。ゲームミュージックで名を馳せるI've Soundの作品だが、Kanonの雰囲気にもよく合っている。さすが、というところか。
主題歌は好きじゃないが、BGMが好きだった。
一番好きなのは「the fox and the grapes」かな。イソップ物語だな、これ。
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PS2 |
カラフルBOX~to LOVE~[詳細]あり |
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KID
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2004/05/27 |
★★★★★ |
MIRACLE REVOLUTION(kozue)/Continue(REIKA) |
★★★★★ |
(C)2003-2004 RusK/adpm/ (C)2004 KID
(C)2003-2004 RusK/adpm/ (C)2004 KID
ゲーム概要・シナリオ:
通称「空箱」。
2003/12/05にSoundTailから発売されたコメディ「カラフルBOX」(CD版)の移植版。
また、2004/06/25にはDVD版をRusKから発売。違いは、
- CD版:おまけゲーム「空打」、特典CD(限定版のみ)
- PS2版:倫理修正、新規オープニング、追加CG、おまけゲーム「空打」、カラフルBOXのしおり(原画集と新規オープニングのDVD、限定版のみ)
- DVD版:リメイク版オープニング、追加CG(PS2版とは異なる)
といったところ。PS2版ではCD版のオープニング主題歌「in Love」も聴ける。
屋上でサボっている間に文化祭実行委員を押し付けられてしまった主人公、杜月鳴海。
クラスメイトや他の実行委員を巻き込んで文化祭までの1ヶ月間を過ごすことになるのだが、
鳴海を取り巻くメンバーといえばやきもちやきの妹、大胆積極的過ぎる幼なじみ、すぐに手を上げるクラスメイト、天然系の下級生等々、一筋縄ではいかない女の子ばかり。
もちろん鳴海だってそんなことに負けているわけにもいかないので、必然的に毎日がコメディのようなドタバタ大騒ぎ。それでも文化祭終了の頃には誰かと仲良くなってでもいれば少しはいいんだけど。
だいたいこんな感じ。女の子同士にも人間関係の繋がりがかなりあるので、いろいろな組合せのドタバタが見られるのはおもしろい。
キャラクター属性:
義妹、幼なじみ、同級生、上級生、下級生。
主題歌:
- MIRACLE REVOLUTION
kozueの清純系ソング。「Continue」よりもテンポとリズムとノリが良い。その上で爽やかな「Continue」に比べて重みもあるかな。
- Continue
REIKAの清純系ソング。こっちは清涼系っていってもいい感じ。
システム:
プレイ時間:
本編と空打で45時間程度。
攻略:
- 目的のキャラクターに会いに行くようにしていれば自然に攻略できる。選択肢の内容はあまり深く考えなくてもとにかく会えばエンディングまで行けるので、簡単なゲームだと思う。
- CGは空打のほうに多いため完全攻略には手間が掛かる。差分CGが多い。ひとつの絵に20枚以上の差分CGなんていうのも。凝っているなぁ。
- 本編を読めばわかるが、美少女ゲームなのに隠しコマンド的要素がある(Windows版だけ?)。
- 選択肢によっては開始10秒でゲームオーバーになれるというキワモノのゲームなので、必見。
こんな人におすすめ:
純愛派、コメディ派、学園モノ派、ほのぼの派。
▼コメント▼
- おもしろい。掛け合いとかノリのテンポはまぁまぁ、同じ言葉やネタをよく使うので少々マンネリだがそういうのが好きな人にとってはかなりおもしろい。
- 基本的にはほんわか、のほほん、コメディで内容は薄い。
- 古い言葉や妙な言葉がよく出てくる。「ばかちん」「こんこんちき」「がびんちょ」「もーまんたい」……まだあるかな。
「サムズアップ」も嫌というほど見かける。別に嫌じゃないんだけれど。
- オープニングムービーに込められた言葉がシナリオの一部分としてプロローグと本編を繋いでいるのが好きだ。
- みなものコスプレの「学ランブルマ」って結構珍しい選択だと思う。他の作品ではあまり見ない。
- 制服のデザインがシックというか地味で好き。
- BGMがソフト系で、シリアスなのはないといってもいい。どこまでものほほん系なのか。「決意」とか、そういうシーンもソフト系で通してくれたのは気に入った。ここだけイタい曲を使っても浮いちゃうしね。
- 芽衣に萌えた。いつもは極めて冷静に分析とかしつつゲームをプレイするんだけど、今回は不覚にも(笑)久しぶりにキャラクターに萌えた。シナリオは程々としても絵、性格、音楽、芽衣はどれも気に入った。
ちなみに芽衣を紹介すると、ショートヘアでおとなしくてなぜか超人的腕力のクラスメイトで、とあるキャラクターの双子の妹。
- 倫理修正移植モノをやるときは元々どこにエッチシーンがあって差し替えられたのかを探してみるのも楽しみ方のひとつ。
「あ、ここだ」ってわかるとなんとなく楽しい(笑)。
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PS2 |
Que~エンシェントリーフの妖精~ |
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PrincessSoft
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2007/06/28 |
★★★☆☆ |
Fractal Tree(彩音)/Over(武石あゆ実)/ぴゅあるんはっぴー(武石あゆ実)/Everlasting Sky(彩音) |
★★★★☆ |
(C)2007 PrincessSoft
(C)2007 PrincessSoft
ゲーム概要・シナリオ:
蒼海市で事業拡大中の体感インターフェイス「エンシェントリーフ」。
それは特別な体感インターフェイスセットを装着して通信回線から接続することによって、バーチャルネットワークの世界での五感を現実の身にも再現して楽しめるという最先端技術の産物。
しかしこれは女性専用のコミュニケーションサービス……のはずなのだが、何故か男子高校生の新堂まことに「エンシェントリーフ」への接続キットが送られてきた。
間違いなく蒼海市役所から届いた正規品とはいえ、この状況に戸惑っていたまこと。
結局「ポーリー(Polly)」の名でネットワーク上で女性になりきって「エンシェントリーフ」に接続してその世界を楽しむことになっていった。
最初は勝手がわからなかったまことにもすぐに「エンシェントリーフ」内で友達が増え、アルプス、グランドキャニオン、グレートバリアリーフ等々の現実の環境を模したバーチャルネットワークの世界を満喫していた。
そしていずれは「エンシェントリーフ」の中だけではなく現実で友達に会うことも……。
だが気になることは女性専用サービスの「エンシェントリーフ」接続キットのことだけではなかった。
バーチャルネットワークの世界の中で見掛ける「エンシェントリーフの妖精」と呼ばれる淡い緑色の髪を持つ少女。彼女は不定期に現れたり消えたりを繰り返し、どうやら普通のプレイヤーではないようなのだが……。
「エンシェントリーフ」とその「妖精」。2つの謎を抱えたバーチャルネットワークの世界の物語。
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、下級生、アイドル。
主題歌:
- Fractal Tree(彩音)
彩音のシリアス系ソング。
- Over(武石あゆ実)
武石あゆ実の歌う挿入歌。アレンジが4バージョンある。
- ぴゅあるんはっぴー(武石あゆ実)
武石あゆ実の歌う挿入歌。登場キャラクターの1人、天河しずくの持ち歌でイメージソングのようなもの。
オフィシャルサイトでは「天河しずくFanClub Milky★Way」が設立されており、入会者には会員証とCDが配布された。
- Everlasting Sky(彩音)
彩音の歌うエンディング主題歌。
システム:
- 通常の選択肢。
- 作品にフローチャートが内蔵されていて、プレイ中に現在いる段階が確認できる。
プレイ時間:
25時間程度。
攻略:
- プレイ開始前に取扱説明書とオフィシャルサイトの両方を併せて世界観や登場人物を理解しておくと良い。そうすると「エンシェントリーフ」内のどの子が現実のどの子に相当するのかがある程度わかる。
取扱説明書だけでもオフィシャルサイトだけでも情報は網羅されていないので、必ず両方をよく読んで理解しておくことをお勧めする。
- 攻略の難易度順序としては雪乃<リト<ミュン<ユウ<白詰草、別格で絢世とハルだと思うが、フローチャートの左側から素直に攻略してゆくのが良いと思う。
プレイしていれば左端から順に誰のフローチャートなのかが自然にわかってくるだろう。
こんな人におすすめ:
のほほん派、ほのぼの派、ファンタジー派、ライトシナリオ派。
▼コメント▼
- どことなく女性向け作品っぽい画風を感じさせる作品。明確に表現することはできないが、キャラクターの立ち絵やイベントCGを見ていてなんとなくそう感じた。
もしかして……女性向け作品になる予定だった?(そんなことはないか?) 真相は開発メーカーのみぞ知るところ。
- 作品の世界観から考えて比較すべき他作品は間違いなくバイナリィ・ポット。
他にも類似の世界観を持つ作品はあるはずだが、自分のプレイした中ではこれかな。
細かい設定やシナリオの目的・方向性等はどうしても作品ごとに異なるので一概に優劣は判定できないが、比較対象としては適切だと思う。
- テキストにやたらと顔文字が多い。ネットワーク上の世界だからコミュニケーション手段の一助としてそういった手法を用いているのだと思うが、
個人的にはかなり読みにくかった。が、その分テキストの文字数が減るので読む速度は速くなる。
- 便利なフローチャートだがマップ画面と選択肢表示中(Queをする/Queをしない)は確認できないので、何月何日のどの時間帯に攻略目的の女の子のイベントが起こり得るのかは
先手先手で確認しておいたほうが良い。その意味ではちょっと使いづらいかな。あとはクイックセーブが50箇所もあるのでそれを有効活用してイベントを探し当てるのもいいと思う。
それからフローチャートのデフォルト表示位置はゲーム内の「初日」ではなく「当日」にしてほしかった。
共通ルートのフローチャートは必ず「初日」が表示されるけれどキャラクター個別ルートのフローチャートは前回表示位置を記憶しているんだよね。微妙に使いづらい点。
- R1ボタンとR2ボタンのスキップの区別がよくわからない。どちらも押し続けないとメッセージスキップができないのだろうか?
- テキストログを表示して元の画面に戻ると、立ち絵と背景やイベントCGが消えていることがある。
- しずくのエンディングはちょっと特別扱いされている。また別の意味でハルのエンディングも特別扱いされている。
しずくのシナリオは看板娘(オフィシャルファンクラブもあるし)、ハルのシナリオはこの作品の中枢といったところだろう。
- 「エンシェントリーフ」内にGM(ゲームマスター)がいるあたり、「いかにもゲームなんだな」という感触がした。
- 取扱説明書やオフィシャルサイトと作品内の固有名詞の表記が異なる箇所がある。
- 取扱説明書「Polly」 → 作品内「POULY」
- 取扱説明書「Myun」 → 作品内「Myunn」
- 作品内「PRISM LIGHT」と「PLISM LIGHT」の混在
- 取扱説明書「メイリン(Maylin)」 → 作品内「メイリン(MEYRING)」
- 取扱説明書「二ノ宮麻人」 → 作品内「二ノ宮麻人」と「二宮麻人」の混在
つまりは誤植だと思うんだが。
- 作品タイトルは「Que~エンシェントリーフの妖精~」で、「Que」は「エンシェントリーフ」に接続することの通称だということがだいたいわかった。
しかし「エンシェント」「リーフ」「妖精」は単語としての意味はわかるが、この作品においてどのような意味を持つのかが結局わからないままだったのがとても残念。
- CERO審査では「恋愛」扱いだが、どちらかというとこの作品は「友情」のほうがメインテーマなのではないかという気がする。
- 個人的にはまことの妹の新堂ゆみかとGMの絢世の現実での姿がお気に入り。マイナーなキャラクターばかりだな。まぁ、ファンクラブ会員だし天河しずくも好きなんだけれど。
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PS2 |
こんねこ~Keep a memory green~ |
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イエティ
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2005/10/27 |
★★★☆☆ |
strawberry jump shoot!(村田あゆみ)/笑顔を追いかけて(榊原ゆい)/恋するとけい(榊原ゆい) |
★★★★☆ |
(C)2004 marmalade
ゲーム概要・シナリオ:
2004/10/29にま~まれぇどから発売されたWindows版の移植作品。
片瀬有羽は幼い頃に両親を亡くし、従姉妹の川原家に引き取られ、これまで育ってきた。
従妹の川原訪花は時々記憶をなくしてしまう「リセット」と呼ばれる障害を持ち、また有羽は普段は健康だが時々体調の悪化を訴えることがある……それは幼い頃に2人が頼んだ「お願い」に起因していた。
さて、そんな訪花が「リセット」後に病院から退院してきた。また有羽と訪花と、そして河原家の最年長者で有羽や訪花の通う出水城学園の教師も務める川原瑞葉との生活が始まる。
さらに有羽の周囲にはアメリカ帰りで自称幼なじみの南野七海、どこからともなく取り出されるピコピコハンマーを得意とする悠木菜子、中学時代からの仲であるクラス委員長の桜井真奈、等々、
有羽の周囲はいつもにぎやかな女の子たちでいっぱいだ。そんな騒がしい毎日の中、
有羽は彼女たちと触れ合うことで忘れていた自分の過去を徐々に思い出してゆく。彼の行く末はいったいどの子と仲良くなるのか……?
キャラクター属性:
従姉妹、同級生、先生、お嬢様。
主題歌:
- strawberry jump shoot!
村田あゆみの元気ソング。「世界が急に 夜になっても キミと居るなら 星空も(星空も) 輝くから」……なんて格好いい詩だ、と思う。いい歌だ。
- 笑顔を追いかけて
榊原ゆいの歌う挿入歌。これもいい歌だ。一部では名曲と呼ばれている。Windows版の主題歌だったと思う。
- 恋するとけい
榊原ゆいの歌う癒し系ソング。
システム:
- 女の子のいる場所を選ぶマップ選択形式と普通の選択肢がある。
- カスタマイズに不便は感じない。
プレイ時間:
25時間程度。
攻略:
- 行き先マップでの選択で女の子に会うのは好感度を上げるためにも重要。目当ての女の子に積極的に会いに行こう。
- 七海の攻略は後回しにしたほうがいい……かな?
こんな人におすすめ:
純愛派、コメディ派、学園モノ派、のほほん派、シナリオ重視派、じっくりプレイ派。
▼コメント▼
- 物語は終始ほんわかとした雰囲気。絵柄のおかげでもあるかな? でもシリアスな場面はシリアスにキメていますので。
- オープニングムービーに歌詞が表示される。
そして左上に表示される「8:00」等の時刻表示が無意味におもしろい。1分経過するときちんと「8:01」に変わるし、このムービーは良作だと思う。動画と音楽のリズム感もいいしね。
それからこのオープニングムービー、各キャラクター紹介の直前に短い英文が一瞬表示されるんだが気がついたかな? それらを整理してみた。
英文 |
日本語訳 |
紹介されるキャラクター |
Are You Ready? |
準備はいい? |
全員(実樹・一音を除く) |
CONSCIOUS AGAIN AND AGAIN |
何度でも思い出す |
訪花・七海のシルエット |
LOST MEMORIES AGAIN AND AGAIN |
何度も失われた記憶 |
訪花 |
HAS DISTINCT ATMOSPHERE |
独特の雰囲気 |
真奈 |
ENCOUNT ONCE AGAIN |
再び出逢う |
菜子 |
SUBDUED FEELINGS |
抑圧された気持ち |
瑞葉 |
ETERNAL PROMISE |
永遠の約束 |
七海 |
STORY WILL BEGIN |
物語が始まる |
全員(実樹・一音を除く) |
各キャラクターの性格や関連事項を表現していたんですね。なるほど。う~ん、このムービー、よくできているなぁ。ところで「ENCOUNT」は辞書に載っていなかったぞ。「ENCOUNTER」ならあるんだけれど。
- プレイ後にタイトル「こんねこ」の命名理由・由来がわかったのでよかった。世の中にはプレイしてもタイトルやサブタイトル・キーフレーズの意味がわからずじまいのゲームがたくさんある。
その意味ではこの作品は良かったと思う。あっ、でも「Keep a memory green」についてはちょっと理解していないかも。
だいたいはわかるんだけれどね。Windows版の「She continues loving him over and over again」については本編をプレイすれば意味がわかるなぁ。
- 一音の会話のテンポの遅さについていけなかった……。
- 一音ルートは真奈ルートに少し付け加えただけという印象が否めないし、実樹ルートは菜子ルートに少し付け加えただけという印象が否めない。
移植前のサブキャラクターももう少し優遇されても良かったのでは?
- 菜子ルートはいいシナリオだったと思う。ガラス細工に一生懸命になっている理由もわかったし。
- 主人公(男の子)は過去を忘れているのに、女の子のほうは過去の出来事をよく憶えているなぁ。現実でもそういうものなのかな? それとも「リセット」のせい?
- 忘れられてしまうということは非常に寂しく悲しいと訴えていたが、それと似たようなことを訴えている作品がある。「TRUE REMEMBRANCE」。フリーソフトから始まったノベルゲームなんだけれどね。
- 自分はいつも同じところに立っているだけで、その上をいいことと悪いことが通り過ぎていく……かぁ。
う~ん、コメントは難しいが人生に対するそういう見方もあるんだなぁ、と思った。物の見方、とらえ方ですね。
- 家族というのは頼り、頼られ、生きていくもの。その片方だけではバランスが崩れるのですね。バランスの良い家族……意外と難しいですね。
- オプションで「選択肢の既読色あり」に設定しても選択肢の色の差が殆どなくてどれが既読なのかがわかりづらい。
- 画面効果のせいか、スキップ速度が遅い。
- 「瑞葉」ってちょっと憧れていた名前なんだよね。自分の子供につけてみたいとも思ったし。
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PS |
Sister Princess |
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アスキー・メディアワークス
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2001/03/08 |
★★★☆☆ |
MELODY(SISTER PRINCESS)/shining★star(SISTER PRINCESS) |
★★★☆☆ |
ゲーム概要・シナリオ:
通称「シスプリ」。
妹ブームを爆発的に引き起こしたゲームで、かなり名の知れた妹ゲー。
他のゲームでも「オレには12人も妹がいないからな」などとネタにされるほどの影響力を持ち、ひたすら妹まっしぐらなゲーム。
妹が9人もいる主人公に、ある日さらに3人の妹が海外から現れ妹が12人に。しかも妹たちはみんな兄のことが大好きなのでいつも一緒。
妹の性格は、オーソドックスな子、ドジっ子、元気な子、電脳系、ミステリアス系、純和系、海外テイストな子……と実に様々。
その中から気に入った妹を1人選んで「マイシスター」とし、バレンタインデーからホワイトデーの間にマイシスターを含む12人の妹たちとコミュニケーションして最終的には1人の妹を選ぶことになる。
キャラクター属性:
妹。
主題歌:
- MELODY
SISTER PRINCESSのサイレント系ソング。
- shining★star
SISTER PRINCESSの萌えソング。
SISTER PRINCESSというのはキャラクターの声優12人で編成されたユニットのこと。声優なので歌唱力は別にして萌えには違いないらしいが、自分が声優萌えではないためそのあたりの事情はよくわからない。
システム:
- セーブとロードに多少時間が掛かる。
- メッセージスキップと読み返しがない。
- メモリカードのセーブが12箇所。12人もいるのに12箇所では足りるはずがないので、きちんとプレイしたい人はメモリカード2枚以上がおすすめ。
- シナリオ前半と後半でディスクの入れ替えが必要なため、セーブとロードでそのあたりの日付を行き来すると面倒の極み。
プレイ時間:
かなり長い。50時間以上かかったと思う。エンディングが50通り近くあるなど、とにかく多い。シスプリを好きな人でも全部プレイしていないのは有名な話。
攻略:
- ゲーム中でのコミュニケーションの仕方によって好感度と血縁度が変化し、選んだ妹が血縁(実妹)か非血縁(義妹)かが判明する。
選択肢の基本はクール→血縁、ウェット→非血縁だが、可憐と鈴凛には「これを選んだら絶対に非血縁」という非血縁フラグがある。選ばなければ血縁フラグってことにもなるが。
- 好感度は、2月は頻繁に妹と会っておいて3月で会う回数を減らすなどして調整する。
- 可憐のCGに1枚だけすごく取得が難しいものがある。
こんな人におすすめ:
妹派、萌えゲー派、ライトシナリオ派、声優派。
▼コメント▼
- 好きか嫌いかが大きく分かれるゲームだと思う。
- とりあえず妹や萌えに興味のない人は手に取らないほうが無難。シナリオが深いわけでもないので萌えられないとかなり退屈なゲームになるはず。
- 妹が好きで純愛系や素直に甘えられるのがタイプな人はやってみるといいかも。妹独特の兄呼称(お兄ちゃん、お兄ちゃま、……、兄や)で萌えることでしょう。
- 妹が好きでも反発されたりクールな関係を望む人はちょっと微妙。
ベタな展開なのでそういうシーンは殆ど見られないけれど、逆にベタな妹萌えに目覚めるかも、という自己開発をしてみたい人はチャレンジ(笑)。
- 声優萌えの人にはおすすめできるので、好きな声優がいるかどうか事前にチェック。
- 絵を見るゲームでもあるので画風が気に入らなければプレイはおすすめできない。
- 妹独特の兄の呼び方や「マイシスター」といった専門用語(?)で妹萌えを演出しているのは当時にしては革命的だったような気がする。
このコンセプトはカラフルキッスに受け継がれたのか?(笑)
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PS |
Sister Princess~ピュア・ストーリーズ~ |
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アスキー・メディアワークス
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2001/12/13 |
★★☆☆☆ |
瞳の中に(伊藤真澄) |
★★☆☆☆ |
ゲーム概要・シナリオ:
通称「ピュアスト」。
Sister Princessのファンディスク。基本的にはファンディスクだからボリュームは小さい。
- クリスマス・ストーリー(3日間しかない)
- バレンタイン・ストーリー(前作)の回想
- ミニゲーム(神経衰弱、パズル)
キャラクター属性:
妹。
主題歌:
システム:
- ゲーム自体が短いので特に機能を必要としなかったような気がする。
- クリスマス・ストーリーのメールを読んでマイシスターを決定するというシステムはちょっと好きだ。
- バレンタイン・ストーリーの回想は妹たちのモノローグだが、一応選択肢もあって血縁・非血縁のエンディングを迎えられる。
プレイ時間:
短い。
- シナリオだけだったら4時間程度で終わる。
- ミニゲームの攻略はそれなりに時間が掛かるし、好みもあると思うのでご自由に。
- このボリュームでもエンディングが20通り以上用意されているのにはある意味感心した。
攻略:
こんな人におすすめ:
妹派、萌えゲー派、ライトシナリオ派、短時間プレイ派、声優派。
▼コメント▼
- 前作(Sister Princess)をやって興味のあった人が買うファンディスク。新規シナリオは殆どないと言っていい。
- 神経衰弱は妹たちのほうがちょっと手強い。パズルは並レベル。
- 最大の利点は、前作で難関だった可憐のCGが、クリアしなくてもここで見られることだと思っている。
- 価格は安めでいいんだが、如何せんすぐにプレイし終わってしまった。ちょっと期待しすぎた。
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PS |
Sister Princess2 |
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アスキー・メディアワークス
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2003/03/20 |
★★★☆☆ |
LOVE FLOWERS(SISTER PRINCESS)/夢のかけら(SISTER PRINCESS) |
★★★☆☆ |
ゲーム概要・シナリオ:
通称「シスプリ2」。
季節が変わっただけで内容は前作とだいたい同じ。今度は夏休みの話で、夏休みの終わりには妹と2人で旅行に行くことになる。
違いといえば半袖の制服が見られることと、帰国子女3人組の春歌、四葉、亞里亞が通学していること。でも夏休み。
前作と同じく好感度と血縁度があり、選んだ妹が血縁(実妹)か非血縁(義妹)かが判明する。
キャラクター属性:
妹。
主題歌:
- LOVE FLOWERS
SISTER PRINCESSの清涼系ソング。
- 夢のかけら
SISTER PRINCESSの癒し系ソング。
オープニング主題歌が快活でエンディング主題歌がしっとり。前作とは逆になっている。
システム:
- メッセージの読み返しが可能。
- 夜の他に行き先選択マップでもセーブとロードが可能、でも多少時間が掛かるのは変わらず。でもメモリカードのセーブは相変わらず12箇所。
- 途中でディスクの入替が必要なのは変わらず。
プレイ時間:
40時間程度。エンディングがとにかく多い。
攻略:
- 選択肢の基本はクール→血縁、ウェット→非血縁。日常会話で好感度、メールで血縁度が変化すると決まっているので前作よりはわかりやすい。
- 8/10くらいまでは好感度・血縁度ともに程々にしておいてセーブ。その後にうまく調整して、妹ごとの4種類のエンディングを1つのデータで見るのがおすすめ。
こんな人におすすめ:
妹派、萌えゲー派、ライトシナリオ派、声優派。
▼コメント▼
- 前作と同じようなもの。絵の解像度は少し良くなった……んだっけ?
- キャラクターごとのBGMが新しくなったのは良かった。同じだと飽きるし。
- ベタベタした妹付き合いを求めるならば「1」、プレイしやすさならば「2」。好みに合わせて選ぶのがいいと思う。
コアなファンに言わせると前作のほうが良いらしいが、自分としてはプレイしやすいこっちのほうが好きだ。
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PS |
Sister Princess2 PREMIUM FAN DISC |
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アスキー・メディアワークス
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2003/11/13 |
★★★☆☆ |
そらいろFairy(SISTER PRINCESS)/しあわせプリンセス(SISTER PRINCESS) |
★★★☆☆ |
ゲーム概要・シナリオ:
Sister Princess2のファンディスク。
- スプリング・ストーリー(新作)
- サマー・ストーリー(前作)の回想、GALLERYモード、BGMモード
- 過去のCM映像などを収めた特典DVD
スプリング・ストーリーはファンディスクにしてはきちんとした内容で、本編の6割~7割くらいのボリュームがある。
タイトルの通り、今度は春休み。前のファンディスクと同じくサマー・ストーリーの回想はモノローグ。
キャラクター属性:
妹。
主題歌:
- そらいろFairy
SISTER PRINCESSの萌えソング。
- しあわせプリンセス
SISTER PRINCESSの萌えソング。
わりとほのぼのした歌。
システム:
プレイ時間:
20時間程度。ファンディスクにしてはシナリオが長いほう。
攻略:
こんな人におすすめ:
妹派、萌えゲー派、ライトシナリオ派、短時間プレイ派、声優派。
▼コメント▼
- このゲームには幻のソフト「タイピング・シスタープリンセス」で使う予定だったCGが使われている。
結局企画倒れで消滅したんだけれど、個人的にはファンディスクよりもタイピングのほうがほしかった。
- シスプリは好きなはずなのに、ゲームの説明となるとたいしたことが書けないのはどうしてだろう? 萌えゲーってそんなものなのかな。
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PS2 |
ショコラ-maid cafe "curio"- |
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Alchemist
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2005/06/30 |
★★★★☆ |
硝子のSunshine(クローバー)/エントランス(野川さくら)/満月へと寄りそった星(千葉紗子)/ふたりみらい(宮崎羽衣) |
★★★★☆ |
(C)2004 GIGA
(C)2004 GIGA
(C)2004 GIGA
(C)2004 GIGA
ゲーム概要・シナリオ:
2003/04/04に戯画から
「ショコラ~maid cafe "curio"~」として発売。
2003/12/25にAlchemistから同タイトルにてDC版を発売。
2004/12/23に戯画から
「ショコラ~maid cafe "curio"~Re-order」としてDVD版を再販(追加要素あり)。
2005/06/30にAlchemistから「ショコラ-maid cafe "curio"-」としてさらにPS2版を発売(追加要素あり)。
以前はWindows版(初回版)がプレミア作品として中古でも高額取引されていたが、ついにPS2にも移植された。それだけファンに愛されている名作といえる。
追加変更要素について。
- DC版
- Re-order(DVD版)
- 若干異なる新規オープニングムービー
- 新規CG
- 香奈子ショートストーリー
- 予約特典CD「ショコラセイバー」
- PS2版
- 新規オープニングムービー
- 新規CG
- 新規CV(デュアルボイス:声優の選択可能)
- さやか新規シナリオ(書き直し)
- 真子新規シナリオ(書き直し)
- 香奈子ショートストーリー(Re-order版と同様)
- 翠ショートストーリー
- お仕事システムの廃止
- おたすけナビ(選択肢補助)
- 香奈子セット「香奈子ピンズ」
- 予約特典「美里ピンズ」
シナリオの根幹部分には変更がないので、それについてはショコラ~maid cafe "curio"~Re-orderを参照。
キャラクター属性:
(元)上級生、(元)同級生、年上、年下、義妹、お嬢様、メイド、妖精さん(?)。
主題歌:
- 硝子のSunshine
クローバーの清涼系ソング。オープニングムービーで流れる歌。クローバーは宮崎羽衣、井ノ上奈々、庄子裕衣、斎藤桃子の4人で結成したユニット。
- エントランス
野川さくらの歌う挿入歌。
- 満月へと寄りそった星
千葉紗子の歌う挿入歌。
- ふたりみらい
宮崎羽衣の歌うエンディング主題歌。
システム:
- 女の子のいる場所を選ぶマップ選択形式。ガイド表示で女の子の居場所はある程度わかるが当てにならないことも結構多く、別のキャラクターのイベントが始まってしまうことも。
だが、PS2版では次々に溜まる仕事をこなさないと途中でゲームオーバーになる「お仕事システム」がなくなったため、ヒロイン選択に集中できる分だけかなり楽になった。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- 難易度はやや高め。特に翠とさやかとすずはおたすけナビに従っていてもクリアできないことが多い。そんなときは他の人のイベントや店長室に行ってみると良い。
- CGはシナリオの随所に分散しているので、他のキャラクターの攻略も兼ねて選択肢を網羅しているといつの間にか全部手に入る。
こんな人におすすめ:
シナリオ重視派、じっくりプレイ派、メイド派。
▼コメント▼
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Windows |
シンフォニック=レイン愛蔵版 |
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工画堂スタジオ
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2005/06/24 |
★★★★☆ |
空の向こうに(岡崎律子)/涙がほおを流れても(岡崎律子) |
★★★☆☆ |
(C)2004-2005 KOGADO STUDIO,INC.
(C)2004-2005 KOGADO STUDIO,INC.
(C)2004-2005 KOGADO STUDIO,INC.
(C)2004-2005 KOGADO STUDIO,INC.
通称「S=R」。
いつもやむことのない雨が降り、「雨の街」の異称を持つピオーヴァ。その音楽教育機関「ピオーヴァ音楽学院」へ通うクリス・ヴェルティンは魔法楽器「フォルテール」を演奏できる能力を持ち合わせていた。
彼は今、3年生の初冬を迎えた。そろそろ卒業演奏を一緒に行うパートナーを探さなくてはいけない時期だ。
だが、社交性のあまりない彼はパートナーを見つけられずに毎日を過ごしており、幼なじみのトルティニタ・フィーネ、その双子の妹で彼の恋人でもあるアリエッタ・フィーネにも心配されていた。
トルティニタは学院の同級生だがアリエッタは故郷で彼の帰郷を待っている。そしてクリスの部屋にいつの間にか現れ、他の人からは全く認知されることのない「音の妖精」フォーニ。
フォーニは何者なのか、アリエッタは今どうしているのか。彼女たちに見守られる中、クリスはどのように決断し、卒業演奏を迎えるのか。
キャラクター属性:
同級生、下級生、妖精。
主題歌:
- 空の向こうに
岡崎律子のサイレント系ソング。
- 涙がほおを流れても
岡崎律子のサイレント系ソング。
システム:
- 学院内で女の子のいる場所を選ぶマップ選択形式と普通の選択肢がある。女の子と場所の主な対応は下記の通り。
- トルティニタ:学生食堂、レッスン室
- ファルシータ:練習室(奥)
- リセルシア:旧校舎
- 五線譜上を流れる音符に合わせてキーボードのキーを叩く「ミュージックパート」がある。「自動演奏」モードにしておけばキーを叩かなくても演奏に成功したことになる。
また「Esc」キーを押し続けるとミュージックパートを強制的に終了して先へ進むことができる。この場合、「自動演奏」モードであれば演奏成功、そうでなければ演奏失敗として扱われる。
- 「Music」モード、「Free Play」モードなど、音楽作品として楽しむための機能が充実している。
- カスタマイズには特に不便は感じない。
プレイ時間:
30時間程度。
攻略:
- ゲーム前半は行き先マップでの選択で目的の女の子に会う。ゲーム後半は通常の選択肢がいくつかあるが、ノベルパートとミュージックパートが多い。
- 「練習室(手前)」での個人練習はしてもしなくても良い。
- 「da capo」シナリオでは行き先マップでの選択を「帰宅」→「チェナーコロ」→「練習室(手前)」の順に優先してあげるといい。
- 全てのエンディングを見た後でもう一度誰かのエンディングを見ると「Free Play」に歌が追加される。トルティニタエンドの直前あたりでセーブしておいて、それをもう一度見るのが手っ取り早いと思う。
こんな人におすすめ:
音ゲー派、純愛派、学園モノ派、ドラマティック派、シリアス派、シナリオ重視派、長時間プレイ派、じっくりプレイ派。
▼コメント▼
- かなり憂鬱度の高い作品。「雨」の持つ憂鬱なイメージを拡大解釈して描写したような作品。
さらには「幻惑」「人間不信」「現実逃避」「憎悪」「嫉妬」「狡猾」「残酷」のようなイメージもある。グッドエンドを迎えてもいまいち憂鬱。そんな作品。
- 「音楽は音を楽しむものであり、美しいものだ」というのがこの作品の基本コンセプト。憂鬱度の高い作品だからといってこれを忘れてはいけない。
- 音楽をメインとする作品だけのことはあって、音楽の完成度は高い。音楽と作品(キャラクター)との関連性も実に巧妙によくできている。
キャラクターと曲名と音と歌詞を総合してそれらの意味をじっくりと考えてみよう。そうするとこの作品の完成度の高さに驚嘆することだろう。
例えば、何故トルティニタの曲名が「秘密」なのかはプレイしてみればわかる。衝撃の事実というか。憂鬱な作品ではあるが、作品としてはわりと傑作だと思うのでプレイしてみる価値はある。
- 絵が上品。品格がある。シックで少し大人びた描画。
- 恋愛の乗り換えがテーマのひとつになっている。その点はMemories Off 2ndに非常によく似ている。
「やまない雨」というコンセプトもそのまま当てはまる。
- ミュージックパートがかなり難しい。そして、そのイベント発生頻度がわりと高い。さらに各曲の演奏時間が長い。ある程度の覚悟を決めてミュージックパートに臨むべし。
同じ歌を何度もプレイする機会が多く、好きな歌ではない場合は飽きるかも。
- この作品の音楽の全てを岡崎律子さん1人で手掛けたのか。すごいなぁ。
- メッセージウィンドウの下に右へ行ったり左へ行ったりする細いゲージがある。仮にこれを「Piovaゲージ」と呼ぶとすると(左端に小さく「Piova」と表示されている)、
このPiovaゲージはクリスの憂鬱度を表しているらしく、憂鬱なイベントの後にはゲージが伸び、爽快なイベントの後にはゲージが縮む。
ゲームの進行には全く影響がないので気にしなくても良いが、なかなかおもしろい試みだ。
- エンジェリック・コンサートなどとは世界観が異なるようで、例えば曜日には七曜制が採用されている。
- 個人的に好きな歌は「fay」。フォーニの歌にはこの作品の根幹を成す大部分が集約されていると思う。
- 音楽作品らしく、作品内の用語の基本はイタリア語。場所やキャラクターの名称などにも意味があるが、
プレイする前にそれを調べるとネタバレになる可能性があるので控えたほうがいいかも。と言いつつ、ここにはわかるものだけ書いておく。このサイトはネタバレありですから。
言葉 |
作品中での綴り |
語源 |
言語 |
意味 |
シンフォニック=レイン |
symphonic rain |
symphonic rain |
英語 |
雨の交響曲 |
日曜日 |
domenica |
domenica |
イタリア語 |
日曜日 |
月曜日 |
lunedi |
lunedi |
イタリア語 |
月曜日 |
火曜日 |
martedi |
martedi |
イタリア語 |
火曜日 |
水曜日 |
mercoledi |
mercoledi |
イタリア語 |
水曜日 |
木曜日 |
giovedi |
giovedi |
イタリア語 |
木曜日 |
金曜日 |
venerdi |
venerdi |
イタリア語 |
金曜日 |
土曜日 |
sabato |
sabato |
イタリア語 |
土曜日 |
ピオーヴァ |
Piova |
piova |
イタリア語 |
雨 |
チェナーコロ |
チェナーコロ |
cenacolo |
イタリア語 |
談話室・休憩室(サロン) |
ナターレ |
ナターレ |
natale |
イタリア語 |
クリスマス |
リストランテ |
リストランテ |
ristorante |
イタリア語 |
レストラン |
トラットリア |
トラットリア |
trattoria |
イタリア語 |
軽食堂 |
コペルト |
コペルト |
coperto |
イタリア語 |
食器、席料 |
マンモーニ |
マンモーニ |
mammone |
イタリア語 |
お母さんっ子 |
イデンティタ |
イデンティタ |
identita |
イタリア語 |
同一性・個性(アイデンティティ) |
カッセルオーラ |
カッセルオーラ |
casseruola |
イタリア語 |
シチューなべ |
カルツォーネ |
カルツォーネ |
calzone |
イタリア語 |
詰め物をしたピザ |
チョコラータ・カルダ |
チョコラータ・カルダ |
cioccolata calda |
イタリア語 |
ホット・チョコレート(ココア) |
パルミジャーナ |
パルミジャーナ |
parmigiana |
イタリア語 |
チーズ入りの茄子のオーブン焼き |
ラザニア |
ラザニア |
lasagna |
イタリア語 |
ラザニア |
パネトーネ |
パネトーネ |
panettone |
イタリア語 |
クリスマス用フルーツケーキ |
トルティニタ |
Tortinita |
tortino |
イタリア語 |
野菜を使った小型のパイ料理 |
トルタ |
Torta |
torta |
イタリア語 |
タルト、ひとひねり |
フィーネ |
Fine |
fine |
イタリア語 |
最後 |
アリエッタ |
Arietta |
arietta |
イタリア語 |
戦風(そよかぜ)、小さなアリア |
ファルシータ |
Falsita |
falsita |
イタリア語 |
偽り |
フォーセット |
Fawcett |
fawcett |
フランス語 |
えくぼ |
リセルシア |
Liselsia |
lycee/lyceenne |
フランス語 |
大学予備教育をする国立高等学校/その学生 |
チェザリーニ |
Cesarini |
cesariano |
イタリア語 |
皇帝(ジュリオ・チェーザレ) |
フォーニ |
Phorni |
phone |
英語 |
音 |
クリス |
Chris |
Chris |
英語 |
クリス(人名) |
ヴェルティン |
? |
verte! |
ラテン語 |
(譜面の)ページをめくれ(音楽用語) |
アーシノ |
Asino |
asino |
イタリア語 |
頑固者 |
アルティエーレ |
Artiere |
artiere |
イタリア語 |
芸術家 |
コーデル |
Cordell |
corda |
イタリア語 |
(ピアノ等の)弦 |
ニンナ |
Ninna |
ninna |
イタリア語 |
子守歌 |
グラーヴェ |
Grave |
grave |
イタリア語 |
重々しい、非常に遅く(音楽用語) |
マルコ |
マルコ |
Marco |
イタリア語 |
マルコ(人名) |
in(In) the rain |
in(In) the rain |
in the rain |
英語 |
雨の中で |
Even in the rain |
Even in the rain |
even in the rain |
英語 |
雨の中でも |
musique |
musique |
musique |
フランス語 |
音楽 |
グレイ |
グレイ |
gray |
英語 |
灰色 |
Look at me |
Look at me |
look at me |
英語 |
私を見て |
Listen to me |
Listen to me |
listen to me |
英語 |
私に耳を傾けて |
メロディー |
メロディー |
melody |
英語 |
旋律 |
リセエンヌ |
リセエンヌ |
lyceenne |
フランス語 |
大学予備教育をする国立高等学校の学生 |
Hello! |
hello! |
hello |
英語 |
やぁ! |
Raisin bread |
Raisin bread |
raisin bread |
英語 |
葡萄パン |
Hot chocolate |
Hot chocolate |
hot chocolate |
英語 |
ホット・チョコレート(ココア) |
Like a bird |
Like a bird |
like a bird |
英語 |
鳥のように |
I will fly to you |
I will fly to you |
I will fly to you |
英語 |
あなたのところへ飛んで行くわ |
fay |
fay |
fairy |
英語 |
妖精 |
gift |
gift |
gift |
英語 |
贈り物 |
I don't ask for any rewards |
I don't ask for any rewards |
I don't ask for any rewards |
英語 |
なにもいらない |
Because of only(Only) love |
Because of only(Only) love |
because of only love |
英語 |
愛さえあれば |
I'm always close to you |
I'm always close to you |
I'm always close to you |
英語 |
私はいつもそばにいるよ |
ゴール |
ゴール |
goal |
英語 |
終着点 |
program |
program |
program |
英語 |
演奏曲目 |
Now Loading |
Now Loading |
now loading |
英語 |
読み込み中 |
score |
score |
score |
英語 |
得点(他意として「楽譜」) |
Evaluation |
Evaluation |
evaluation |
英語 |
評価 |
サドネス |
サドネス |
sadness |
英語 |
悲しみ |
Feel the rain |
Feel the rain |
feel the rain |
英語 |
(雨のような)憂鬱気分 |
trovatore |
trovatore |
trovatore |
イタリア語 |
吟遊詩人 |
ストリート |
ストリート |
street |
英語 |
街路 |
リビング |
リビング |
living |
英語 |
日常生活 |
スクール |
スクール |
school |
英語 |
学校 |
オルゴール |
オルゴール |
orgel |
オランダ語 |
オルゴール |
ピアノ |
ピアノ |
pianoforte |
イタリア語 |
ピアノ |
アル・フィーネ |
al fine |
al fine |
イタリア語 |
最後まで(音楽用語) |
ダ・カーポ |
da capo |
da capo |
イタリア語 |
最初から(音楽用語) |
多い……たくさんの辞書を調達したので詳しく調べてみたんだが……「ヴェルティン」の綴りがわからない。こればかりはどうしようもないかな。
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|
Windows |
スクールなびげーしょん! |
|
XWind(閉鎖)
|
2005/05/27 |
★★★☆☆ |
空にキス(みるくくるみ)/迷宮~Endless Labyrinth~(kala) |
★★★★☆ |
(C)2004-2005 XWind
(C)2004-2005 XWind
(C)2004-2005 XWind
(C)2004-2005 XWind
ゲーム概要・シナリオ:
通称「スクなび!」。
XWindのデビュー作品。
お披露目のご挨拶作品ということで、ゲームというよりもボイスやショートストーリー等のコンテンツの詰め合わせという形になっている。いわゆるファンディスクに似たコンセプト。
コンテンツは、
- ボイスドラマ「スクールなびげーしょん!」
聖十字架学園へ入学した高階元気が「学園案内部」の女の子2人と一緒に学園内や部活動を巡るコメディ。メインコンテンツ。
- ショートストーリー「mislead~導かれし光~」
- 次回作「風が吹く街」予告
- おまけコンテンツ(壁紙、キャスト挨拶等)
キャラクター属性:
女子高生。
主題歌:
- 空にキス
みるくくるみの歌う清涼系ソングで、「スクールなびげーしょん!」のイメージソング。主題歌とは違うのかな? 明朗快活、わかりやすい。とっても「晴れた青空の下」という感じがする。こういう歌、大好き。
- 迷宮~Endless Labyrinth~
kalaの歌うシリアス系ソング。「mislead~導かれし光~」のエンディング主題歌。
システム:
- CG付きのボイスドラマ。音声を聴くだけではなくて、シーンごとに1枚のCGが用意されている。
- コンテンツは1つずつ順に楽しむ形式。読み終わると(聴き終わると)次が出てくる。
プレイ時間:
4時間程度。のんびりやってこの時間なので、もっと早く終わる人もいるかな。
攻略:
こんな人におすすめ:
学園モノ派、ほのぼの派、ライトシナリオ派、短時間プレイ派、ロープライス派(\3,150-)。
▼コメント▼
- 好きだ。なんというか、こう……のんびりできるんですねぇ。普段は所要何十時間というゲームをやることが多いから、
こういうコンテンツでゆっくり癒されるのもいいものだ。お茶でも飲みながら、のんびりのほほんと楽しみましょう。
- 学園案内部なるものが新入生をつかまえて(?)巨大学園を連れまわすという「スクールなびげーしょん!」。
学園案内部の他にも例えば学園内でお弁当の販売をする実践料理研究部等々、そのコンセプトやキャラクター設定は楽しそうなので今後どうなるのかはちょっと気にしておきたいところ。続編、ほしいな。
- 実践料理研究部の作るジャイアンシチュー(売り物ではありません)、「シチュー」と聞いた時点でピンときたのは自分だけではないはず(笑)。
- 学園案内部の2人、鈴音と凪沙はいわゆる仲良し姉妹。実際はそういうのってどのくらいいるのだろうか。単に素朴な疑問。
- 「空にキス」はゲーム開始時に聴けても良かったような気がするが、やはりそのへんはオープニング主題歌とは位置付けが違うのかな。
- 「スクールなびげーしょん!」の舞台である聖十字架学園の「十字架」とXWindの「X(クロス)」は関係があるのかな? 気になるんだよね。
↑メーカーから回答をもらいました。元々、XWindのマスコットキャラクターという位置付けで考え始めたので
「X(クロス)」を「十字架」として学園の名称に含めたとのこと。制服やネクタイなんかの十字架もきっとそうなんだよね、うん。ということは次回作の「風が吹く街」の「風」は「Wind」だよね、たぶん。
- 「スクールなびげーしょん!」ロゴのグラデーションが綺麗だなぁ。
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|
Windows |
ソルフェージュ~Overture~ |
|
工画堂スタジオ
|
2007/06/29 |
★★★☆☆ |
Little Wing(宮藤かぐら as 榊原ゆい) |
★★★★☆ |
(C)2007 KOGADO STUDIO,INC.
ゲーム概要・シナリオ:
桜立舎学苑は幾多の才媛を輩出する名門女子校。幼稚舎から大学までが整備された一貫教育の場。宮藤かぐらはこの桜立舎学苑へ「戻ってきた」。いや、「戻ってくる」のだ。
彼女はかつてここへ通っていたが諸事情により一時学校を離れたのだ。そして再び入学するために弾く人を選ぶ魔法の楽器とさえ呼ばれるフォルテールを抱えて入学試験会場へとやってきた。
幼い頃に仲良くしていた友達や憧れていた上級生に再会するためにも必ず合格しなくてはならない。そんな緊張の面持ちで今、彼女はフォルテールを弾く。さて結果は如何に……?
キャラクター属性:
女子高生。
主題歌:
- Little Wing
榊原ゆいの歌うオープニング主題歌……というか、かぐらのテーマソングかな?
システム:
- シナリオを読み進めるノベルパートとキーボードで音楽を演奏するミュージックアクションパートがある。
- 演奏した曲はフリープレイモードで何度でも練習したり、演奏して高得点を目指したりすることができる。
プレイ時間:
1時間程度。
攻略:
- シナリオに分岐はない。だが、ミュージックアクションパートの難易度は高い。スコアで10,000点を叩き出せれば十分な功績だと思う。
こんな人におすすめ:
音ゲー派、学園モノ派、乙女の園派、友情派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- まずはカテゴリーに表記した「乙女の園」という表現についてだが、この作品はいわゆる「百合」の世界とは少し異なるような気がするので敢えてこの表現を使った。
要は男性禁制の女性のみの世界とその世界観によって作品が確立されているというわけ。
作品の説明にも「女同士の友情」がテーマだと書かれている……と思った。
その全貌については本編の「ソルフェージュ」で明らかになることだろう。この作品はプレリュードのファンディスクみたいなものなので、そこまで詳しくは語られていない。
- ノベルからも乙女の園の香りがするし、曲風もまた然り。同ブランドの作品としてはやや異色なので、本編の「ソルフェージュ」ではどんな展開になるのかが少々楽しみである。
- 別れの挨拶は「ごきげんよう」。よく見かける言葉だが、乙女の園って本当にそんな世界なんだろうか?
- フォルテールがあるということはここは魔法(のような力)が少しは存在しているということだよね? 日付や曜日はどういう設定なんだろう。六曜制かな? 七曜制かな?
- ミュージックアクションでプレイできる曲は1曲のみ。プレリュード(overture)だから? もう少しボリュームがあっても良かったと思うが。
- 「合格率が数十倍」と書かれていたが、きっと正しくは「競争率」のことだよね。そうじゃなかったらみんな合格しまくり(苦笑)。
- シナリオが短いので、なんとセーブ&ロードができない。これにはちょっと驚いた。まぁ、必要ないんだが。
- ミュージックアクションパートの五線譜の上に表示されている「REC」「STOP」「PLAY」「F1」「F2」「F3」ってなんだろう? すごく気になるがいまいち役割が不明。
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Windows |
ソルフェージュ |
|
工画堂スタジオ
|
2007/12/21 |
★★★★☆ |
Little wing(宮藤かぐら as 榊原ゆい)/Cross road(宮藤かぐら as 榊原ゆい) |
★★★★★ |
(C)2007 KOGADO STUDIO,INC.
(C)2007 KOGADO STUDIO,INC.
(C)2007 KOGADO STUDIO,INC.
(C)2007 KOGADO STUDIO,INC.
ゲーム概要・シナリオ:
桜立舎学苑の音楽科へ再び入学を果たした宮藤かぐら。しかし、最敬愛している高屋すくねの様子がどうもおかしいことに気がつく。かつて自分と楽しいときを過ごしたことを全く忘れてしまっているかのよう。
どうやらその異変の原因にはフォルテールが関係しているようなのだが……。
生徒会長を務める高屋すくね。彼女の周囲には他の上級生の生徒会役員等が取り巻いていて、なかなか思うように彼女のことを調べられない。彼女はいったいどうしてしまったのか……。
そんなとき、宮藤かぐらは学苑のコンクール出場者に選出されたことに驚く。部門はフォルテールのデュエット。フォルテールはいいとしてもデュエットをするパートナーがいない……!
この機会に高屋すくねの事の真相も調べながらパートナー探しをしたいのだが……。パートナーはいったい誰に? 高屋すくねの真相は?
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、上級生。
主題歌:
- Little wing
榊原ゆいの元気ソング。オープニング主題歌。
- Cross road
榊原ゆいの元気ソング。エンディング主題歌。
システム:
- シナリオを読み進めるノベルパートとキーボードで音楽を演奏するミュージックアクションパートがある。
- ミュージックアクション失敗後に難易度の調整やその曲の演奏をスキップしてシナリオを進めることができる場合もある。どうしてもシナリオを進められない場合はこの機能に頼ろう。
演奏をスキップしてもシナリオには影響がない。
- 演奏した曲はフリープレイモードで何度でも練習したり、演奏して高得点を目指したりすることができる。
プレイ時間:
20時間程度。
攻略:
- 全体的にミュージックアクションパートの難易度がかなり高いので完全クリアよりもまずは合格を目指そう。
- 各キャラクターの攻略ポイントの概要は下記の通り。それほど難しくはない。
- 高屋すくね:駅前
- 天野まり:音楽科棟+別宅
- 幸村ちほ:校舎+別宅
こんな人におすすめ:
音ゲー派、学園モノ派、乙女の園派、友情派。
▼コメント▼
- とにかくミュージックアクションが難しい。作品を経るごとに難曲になってゆくのはやや仕方がないとは思うが、
アップテンポと音符の密集で無意味に(?)難しい曲にするのは如何なものかと思う。前作とは比較にならないほど難しくなっておりパーフェクトプレイは望めないが、
数回~10回程度のプレイで一応クリアはできるので難しいなりに楽しめる。とはいえ、新作を計画するに当たって、ミュージックアクションの難易度を上げる以外の工夫をするべきだ。
別件だが、「ソルフェージュ(solfege)」はそもそも音階等の音楽の基礎的な練習等を表す言葉だと思うが、どうしてこの作品はこんなに難しいんだ? その意味ではおよそ「ソルフェージュ」らしくない。
- ミュージックアクションシリーズ初の女の子が主人公の作品。これがこの作品と他の作品の雰囲気に一線を隔す決定的な要素となっている。やや独特の作風。
- この作品のコンセプトをひとつに整理すると、互いに支え合う=結果が全てではない=一緒に
楽しむ=パートナー=デュエット=友情だと思われる。
ただ、これらのことをシナリオの中で強く訴えかける場面は少なく、シナリオを精読していないとキーワードを見過ごす可能性もあるのでシナリオの品質としてはちょっと惜しいかな。もう少し説得力がほしかった。
シナリオの一部分がソルフェージュ~Overture~に依存しているのでそちらをプレイしていないと多少理解し難い箇所もあるかもしれないが、
大きな弊害はないと思う。
- ミュージックアクションシリーズでは初めてのピアノとフォルテールが共存する世界設定の作品。
そもそも楽器としてのピアノはイタリア語で「pianoforte」と呼ばれており、それが短縮されて「piano」となったもの。
この「piano」の存在する我々の世界を現実、短縮に当たって削られた「forte」(≒フォルテール)の存在する世界を
非現実の別世界と考えるとこの作品の世界観はそれらの混在或いは混合されたものになる……そこに何か意味はあるのだろうか。
ただの偶然? でもピアノの登場する作品がやや現実的な作風でフォルテールの登場する作品が非現実的な作風であることは確かだと思う。それはフォルテールが「魔法楽器」だからであろうか。
我々の住む現実世界は「科学」の世界で「piano」の存在する世界だから。
- 制服や背景等、全般的に黄色系及び緑色系でコーディネートされておりセンスも良く、品格を感じさせて非常に良いと思う。
これまでの作品に見られた原色系の使用を敢えて抑えたことは、この作品の独特の作風の演出にうまく繋がっていると思う。
- 「すくね」と「ゆうな」の関係について、本人のシナリオに入る以前に見当がついてしまったのでそこはもう少し工夫してほしかった。
- ちほシナリオは彼女がフォルテールを弾けるようになってからが佳境だと思うのだがそれ以前のシナリオのほうが長く、そこからの物語の佳境を満足に楽しむ間もなくエンディングを迎えてしまったのが惜しい。
シナリオ配分を間違えた?
- 音楽はミュージックアクション曲もBGMも洒落ていて聴き心地が良い。アレンジャーのセンスも良いと思う。
- ミュージックアクションパートの五線譜の上に表示されている「REC」「STOP」「PLAY」「F1」「F2」「F3」については結局未解明。取扱説明書にも詳細が記載されていない。
- 特別豪華な仕様というわけではないが価格が通常の9,240円よりも高いことにやや疑問あり。もう少しだけリーズナブルな価格設定にはできなかったのかな?
|
|
PS2 |
D.C.P.S.~ダ・カーポ~プラスシチュエーション[詳細]あり |
|
角川書店
|
2003/10/30 |
★★★★☆ |
ダ・カーポ~第2ボタンの誓い~(yozuca)/Dream~The other side~(yozuca)/Dream~The ally of~(rino)
|
★★★★☆ |
(C)2003 角川書店 / CIRCUS
(C)2003 角川書店 / CIRCUS
ゲーム概要・シナリオ:
Windows版で人気の「D.C.~ダ・カーポ~」移植版。
朝倉純一は無気力・無感動(に見える)、風見学園付属の3年生。これまでは義妹の音夢と何気ない2人暮らしをしていたが、本校進学を間近に控えた2月になって純一の身の回りに様々な変化が起こり始める。
転校生がやってきたり、懐かしい友達に会ったり、不思議な出来事が起こったり……。それはどうやら純一の住む初音島や純一自身が持っている「不思議な力」と関係があるらしい。
まだ手を繋ぐのも告白するのもドキドキするような、そんな年頃の純一と周りの女の子とのふれあいをちょっと不思議に、ちょっとおもしろく書いたシナリオ。
キャラクター属性:
義妹、従姉妹、同級生、上級生、下級生、ネコミミ、メイド、巫女、宇宙人。
主題歌:
- ダ・カーポ~第2ボタンの誓い
yozucaの清純系ソング。オープニングのこちらはテンポが良い。
- Dream~The other side~
yozucaの清純系ソング。エンディングのこちらはバラード調。
- Dream~The ally of~
rinoの清純系ソング。
歌は上手である。
システム:
- 通常の選択肢と行き先選択でシナリオが進行する。
- 最大のポイントは「あらすじモード」。既読メッセージをそのまま表示しつつスキップするのではなく、その内容を数行~10行程度のあらすじに要約して簡易表示する。
メッセージスキップのパワーアップ版で、とても使える。
- キャラクター別音声ON/OFF切替、クイックセーブ&ロード、メッセージスキップなんかも一通り揃っている。ところで、キャラクター別音声ON/OFF切替って使う人がいるのかな?
プレイ時間:
70時間程度。キャラクターが多いのでどうしても時間が掛かる。フラグは難しくないとはいえ、週末だけのプレイだったら確実に1ヶ月くらいは必要。
攻略:
- 各シナリオ単体としては難しくないが、例えばさくらの前には音夢をクリアしなければいけないというようなキャラクター間での前提フラグがあって、
専用シナリオの分岐ポイントまで行ってもエンディングに辿り着けなかったりする。しかもそれがかなり多い。それだけが面倒。
こんな人におすすめ:
純愛派、コメディ派、シナリオ重視派、長時間プレイ派。
▼コメント▼
- 純愛系とラブコメを同時に実現しているおもしろいゲーム。このゲームがラブコメとして紹介されることがあるかどうかは知らないが、ラブコメ要素は十分にあると思う。
とにかく会話のやり取りやナレーションがおもしろい。ネタも豊富で単なるギャグから、他ゲーム、時事ネタまで取り込んでとにかく笑わせてくれる。
でもキメるところではキメてくれるので、純愛やちょっと哲学的な路線もしっかりおさえている。
- 絵はとても綺麗で、キャラクターの持つ美しさや性格、純愛性が爽やかに感じられるものも多いと思う。
- 不思議な力の取り巻く初音島が舞台だけれど、その背景の説明がなくゲームが始まるので世界観がつかみにくい。
何の説明もなしに当然の如く純一が手から和菓子を出して食べていたり等々、そのあたりは多少は説明があってもいいんじゃないかとも思った。
ミステリアスや奇跡の部分を残すための演出なのかな。でもわかりにくかった。
- 和菓子の種類の多さを改めて知った。勉強になったかも。和菓子を出す能力はかなりほしい。ぜひほしい。
- 「D.C.P.S.」は「~ダ・カーポ~プラスシチュエーション」と謳っているが、本当は「~ダ・カーポ~プレイステーション」と言いたいんだろうな~。
この「D.C.P.S.」をWindowsに逆移植した「D.C.P.C.~ダ・カーポ~プラスコミュニケーション」は
「~ダ・カーポ~パーソナルコンピュータ」だよね?
- 風見学園付属はおそらく中学扱いで純一はその3年生だけれど、
同じく中学3年生を題材にしたゲームがトゥルーラブストーリー3(TLS3)だ。最初からこれと比較するつもりでD.C.P.S.をプレイしていた。
が……全然違う。あまりにも違う。メーカーとシナリオライターのカラーというものなのか。
同じ世代を題材にしてもここまで違うものが作れるんだ、となかなか勉強になった。
しかしどっちも長いゲームだったな~。
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|
Windows |
ディアピアニッシモ |
|
工画堂スタジオ
|
2006/08/11 |
★★★★★ |
このみちのむこうへ(後藤邑子)/epilogue(後藤邑子) |
★★★☆☆ |
(C)2006 KOGADO STUDIO,INC.
(C)2006 KOGADO STUDIO,INC.
ゲーム概要・シナリオ:
通称「ディアピア」。
この世で生命を落としたものが黄泉の国へ行く前にほんの少しだけ立ち寄る世界……いや、世界の狭間。それが「コンサヴァトリ」。この「コンサヴァトリ」から離脱するには条件があった。
ここへ来た者たちの間で行われる音楽コンクール「レコンコルソ」に勝利すれば現世へ戻ることができるが、敗北すれば黄泉の国へと導かれるというものだ。
この「コンサヴァトリ」へ入り込んでしまったシュウという少年はナギという少女と「レコンコルソ」で対戦することになった。2人は「レコンコルソ」当日まで一緒に練習することになった。
他にもこの「コンサヴァトリ」へ招かれた人たちはたくさんいる。そして不思議なピアノの妖精「ぴあの(たん)」。シュウとナギ、そしてぴあの(たん)は「レコンコルソ」でどのような結末を迎えるのか。
キャラクター属性:
女子高生、妖精。
主題歌:
- このみちのむこうへ
後藤邑子の歌うオープニング主題歌……ではなくて「挿入歌」と書かれている。でも何故か最初からプレイできる。
- epilogue
後藤邑子の歌うエンディング主題歌。
システム:
- シナリオを読み進めるノベルパートとキーボードで音楽を演奏するミュージックアクションパートがある。
- 演奏した曲はフリープレイモードで何度でも練習したり、演奏して高得点を目指したりすることができる。
プレイ時間:
5時間程度。
攻略:
- シナリオ自体は全く難しくないが、ミュージックアクションパートの難易度は高い。他のこれまでのミュージックアクションシリーズをプレイせずに挑むのは無謀かと思われる。
こんな人におすすめ:
音ゲー派、ドラマティック派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- まずコメントすべきはなんといってもこの作品の外見。「ぴあの(たん)」のフィギュアの中にUSBメモリを内蔵するという異例の形態を採っている。
このアイディア自体はとても斬新で、ひとときゲーム界を騒がせた。しかしUSBメモリの容量が小さいためシナリオも短く、曲数も5曲に留まっている。これについては様々な要望が寄せられたため、
後に「ディアピアニッシモ ルフラン」として追加要素を含めたDVD版の作品が発売されている。
- 短いシナリオの中にも人々の様々な葛藤や「生死を分けるその場に直面したら人はどうするか」というなかなかに難しい概念と、キャラクター同士の連繋などもしっかり描かれている。
これだけの短編でもひとつの物語が作れるものなんだと少し感心した。
- ミュージックアクションパートは本当に難しい。が、少し慣れると急激にできるようになる(場合もある)。
- キャラクターは一応漢字の和名を持っているのだが、何故か基本的に片仮名で表記される。ここが現実とは異なる場所だということの明示だろうか。
- 何故かシナリオ中に古い数字表現が使われている。「壱」「弐」「参」「肆」「伍」「陸」「漆」。いろいろな意味で異色を感じさせる作品でもある。
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|
Windows |
ディアピアニッシモ ルフラン |
|
工画堂スタジオ
|
2007/06/29 |
★★★★★ |
このみちのむこうへ(後藤邑子)/未来の想い出(後藤邑子)/epilogue(後藤邑子) |
★★★★☆ |
(C)2006-2007 KOGADO STUDIO,INC.
(C)2006-2007 KOGADO STUDIO,INC.
(C)2006-2007 KOGADO STUDIO,INC.
(C)2006-2007 KOGADO STUDIO,INC.
ゲーム概要・シナリオ:
通称「ディアピア ルフラン」。
「ディアピアニッシモ」の要素追加版。メディアも前作のようなフィギュアではなく通常のDVDを採用している。
基本的な世界観とシナリオは同じで、「ディアピアニッシモ」の内容を含んでいる。追加要素は下記の通り。
- シナリオの追加
ナルミ編、ジャスミン編が追加されている。
- キャラクターの追加
ナルミ編にキリシマヒヨリ、ジャスミン編にキクミヤマイが追加されている。
- ミュージックアクションの追加
本作品のイメージ曲(?)として「未来の想い出」、ナルミ編に「ガールズポップソルジャー」、ジャスミン編に「永久に続く物語」が追加されている。
- イベントCGの追加
ナルミ編とジャスミン編に新規イベントCGが追加されている。
キャラクター属性:
女子高生、女教師、少女、妖精。
主題歌:
- このみちのむこうへ
後藤邑子の歌うディアピアニッシモ本編のオープニング主題歌……ではなくて「挿入歌」らしい。でも何故か最初からプレイできる。
- 未来の想い出
後藤邑子の歌うディアピアニッシモ ルフランのオープニング主題歌……ではなくて「挿入歌」らしい。これも何故か最初からプレイできる。
- epilogue
後藤邑子の歌うディアピアニッシモ本編のエンディング主題歌。
システム:
- 本作品からフリープレイモード画面で難易度と自動演奏のON/OFFが選択可能になった。
以前は別メニューの「オプション」で設定しなおさなくてはいけなかったので、この点は非常に良い改善だと思う。
- ナギ編→ナルミ編→ジャスミン編と自然にプレイしていけば良い。
- 追加曲も相変わらず難しい。完璧主義ではなくても多少はシナリオに影響が出ないかな……。
プレイ時間:
10時間程度。
攻略:
- シナリオ自体は全く難しくないが、ミュージックアクションパートの難易度は高い。これは相変わらず。作品の新規リリースに伴って難易度は上がる傾向にある。とにかく練習あるのみ。
こんな人におすすめ:
音ゲー派、ドラマティック派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 特筆する点はないが、曲の難易度が高いためいきなり完璧にクリアできなくてもいいようにシナリオが配慮されている。
- 「未来の想い出」と「ガールズポップソルジャー」はかなり難しい。でも「ガールズポップソルジャー」はなんだかいい意味で「おバカ」な曲で好き。
- メディアをDVDにしたのだから、もう少し曲を増やしても良かったと思う。ちょっと惜しい。
- 「ナギ編」「ナルミ編」「ジャスミン編」というように「ナルミ編」だけは苗字。制作者も彼女のことは名前で呼べないらしい(苦笑)。
- 古い数字表現の追加使用。「質」「捌」。こだわるねぇ。この続きも見てみたい。でも前作では「質」ではなくて「漆」だったよね?
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PS2 |
ToHeart2[詳細]あり |
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AQUAPLUS
|
2004/12/28 |
★★★☆☆ |
Heart To Heart(中山愛梨沙)/ありがとう(AKKO) |
★★★☆☆ |
(C)2003-2004 AQUAPLUS
(C)2003-2004 AQUAPLUS
ゲーム概要・シナリオ:
発売前に10万本の受注を取ったビッグタイトル。通常版、初回限定版、限定デラックスパックの3種類がある。
- 通常版:ToHeart2ゲーム本体のみ。
- 初回限定版:ToHeart2ゲーム本体+おまけ。
- 限定デラックスパック:ToHeart2ゲーム本体+おまけ+PS2版ToHeart。
3月。幼なじみの向坂雄二と過ごした初めての高校生活1年間が終わろうとしている。
来年になれば同じく幼なじみでご近所さんの柚原このみが入学してくることをなんとなく思っていたら、かつてのいじめっ子こと雄二の姉の環――通称「タマ姉」が戻ってくるという。
そして予想通り、タマ姉に振り回されて波乱の春休みを送ることになった。
4月。入学してきたこのみ、元クラスメイトで(副)委員長の小牧愛佳、帰ってきたタマ姉、そして雄二と変わり映えしない毎日を送っているはずだったのが、
ちょっと天然系の双子姉妹に出逢ったり(姫百合珊瑚・瑠璃)、いつの間にか謎のミステリ研究会に入部させられていたり(笹森花梨)、夜の学校で不思議な女の子に出逢ったり……。今年の春はなにか起こりそう。
待っているのは純なラブストーリーなのか、それともドタバタ騒ぎのコミカルな日常なのか、友達との寂しい別れなのか、それとも……。河野貴明、高校2年生の春。
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、上級生、下級生。
主題歌:
- Heart To Heart
中山愛梨沙の清涼系ソング。テンポがよく、歌も結構うまいと思う。
- ありがとう
AKKOの癒し系ソング。
システム:
- 画面全体にテキストを表示し、イベントCG等はその後ろに表示される仕様になっている。
このあたりはHappy Planning~しあわせの総和~に似ている。ToHerat2では画面全体の明度調整もできる。
- 任意の場所(実はちょっと制限がある)でボタンを押すとそのCGをアルバムに保管できる。イベントCGは自動的に保管される。
- アルバムに保管されたCGを「日付順」「女の子順」等に並べ替えられるが、女の子順にするとその女の子の中で日付順になっていなかったり、
差分CGがバラバラになったりと微妙に使いにくい。1キャラクターずつ順番に攻略している人だったら並べ替えないのが最も鑑賞しやすいのではなかろうか。
- 音楽モードはない。
- セーブ/ロード時のカーソルの移動は、「←」「L1」「L2」または「→」「R1」「R2」を同時押しするとかなり速く動く。一度に全部押すのではなく少し時間をずらして押すボタンを増やしてゆくと良い。
プレイ時間:
50時間程度。きちんと読むと長くなる。
攻略:
- 前提条件として別のキャラクターをクリアしておく必要のある子が何人かいる。
ルーシー、珊瑚、瑠璃、隠しヒロインの優季は最初は攻略できないっぽい(珊瑚と瑠璃の前提条件はあまりきちんと確認していないので、あしからず)。
- 愛佳は由真と仲良くしていないと攻略できない。
- 専用シナリオに入ったと感じたらあまりひねらずに優しい選択肢を選んであげればいい。
こんな人におすすめ:
純愛派、コメディ派、学園モノ派、じっくりプレイ派。
▼コメント▼
- さわやか。実にさわやか、というか初々しい。基本がラブコメになっているが、逸脱してコメディに走りすぎたりせずに純愛の路線を貫いている。
会話のやり取りはコメディなんだけどささやかにおもしろいという感じ。笑わなければ笑わなくても済む。
- ピンク色の制服が印象的。でも青基調の中学の制服はもっといいと思うんだけどな。寺女もいい。
- 長いシナリオと短いシナリオに格差がある。
愛佳、由真、ルーシー、珊瑚、瑠璃などの長いシナリオは量もあって内容も読み応えがあるが、それに比べると他のキャラクターのシナリオは短くて内容もそれほど深くない。
全部が長くて重いとプレイし切れないと考えればこれは妥当な線なんだけれど、あとはプレイヤーの受け留め方次第。
というか、基本的にシナリオは軽いのでなんとなく読み進めて「あ、終わった」という感じにもなったりするけれど、深読みすると制作者の考えていたテーマが見えてきたりもする。
- ロボットが出てくる……ということは人間性や人間の「心」について書いた作品だ。戦隊ものでもない限りはこのコンセプトはもう常識のようになっているが、
このゲームはやはり基本がラブコメのためかその内容も難しくなりすぎない程度に程々。
- 貴明は女の子との出逢いから数日するとごく普通に振る舞っているような気がするので、これで異性アレルギーというのはどうかと思った。
単に女の子との出来事の運が悪いだけなのでは。
- ちゃるとよっちにはもっと活躍してほしかった。サブキャラクター大好きなので。出番があれだけでは惜しい。
- 隠しヒロイン1人。もうこれ以上隠しルートとか、ないよな。実は郁乃ルートがあったり、イルファが攻略できたり……あり得ないな、うん。
- メイドロボがいるのが当然っていう世界観の設定はある意味すごいと思う。
- オープニングムービーはアクティブで綺麗。
- テキストや背景が弾んだり回転したりとダイナミックな画面効果がある。ポップでおもしろい。
- メッセージスキップが遅い。画面効果が多いせいみたいだけどもう少し速くしてくれないかな。全部スキップしても1ルートクリアに1時間半掛かるのではねぇ。
そんな意味で纏まった時間がないとプレイできないゲーム。
- 他のゲームと比較するなら?
- 長かった。なにが長かったって実はレビューに何十時間も掛けたっていうのは……内緒にしておいたほうがいいのかな(笑)。
結構複雑なところがあったので細部の理解に苦労した。
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PS2 |
トゥルーラブストーリー3 |
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エンターブレイン
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2001/04/05 |
★★★★☆ |
My Hometown(たかはし智秋)/School Book(大谷育江)/美空中学校校歌(たかはし智秋・吉川由弥・野上ゆかな・豊口めぐみ・大谷育江) |
★★★☆☆ |
ゲーム概要・シナリオ:
通称「TLS3」。
「トゥルーラブストーリー」シリーズのオフィシャルサイトはこちら。
夏ドキッ!! 放課後通信
中学3年の始業式。兼ねてから好きだった女の子とやっと同じクラスになれた主人公。
これから中学最後のいい思い出を作るべく決意を固めるも話すことさえもままならず、同級生だというのにまだ憧れの対象……。
体育祭、夏休み、文化祭、修学旅行、冬休み、定期試験、高校入試、卒業、各イベントの中で7人の女の子とコミュニケーションする。この手のゲームに多い高校生ではなく敢えて中学生の話。
最後の1年間をかけていい思い出を作ろう。
キャラクター属性:
同級生。攻略対象外では下級生、姉、双子。
主題歌:
- My Hometown
たかはし智秋の清涼系ソング。設定が中学生ということもあってか、とにかく全く翳りを見せない前向きな歌。純愛系のゲームには似合うと思う。
美少女ゲームの主題歌には「いかにも」な感じのものが多いが、そんな中で「My Hometown」という中性的な選択が清涼系に一役買っている。気に入った。ゲーム本編ではメインヒロインの蒼月たかね役。
- School Book
大谷育江の清純系ソング。
- 美空中学校校歌
出演声優たちの清純系ソング。校歌があるっていうのもすごいゲームだ。
システム:
- 選択肢の簡素化。日数が多いのでその上選択肢も多いとプレイする気がなくなるが、その点は学校での行き先が4箇所しかなかったりプレイする日付を選べたりと、プレイしやすさが考慮されている。
- TLSシリーズは通常のシナリオの中での選択肢と下校時の会話モードで仲良くなる。
会話モードは時間制限付で適切な話題を選んで場を盛り上げて別れるまでにデートに誘うのが目的なんだけれど、結構微妙な線まで持ち込まないとOKしてもらえない。盛り上がらなくても盛り上がりすぎてもダメ。
でもその微妙な線に持ち込むのがおもしろい。
- 女の子別のガイド表示あり。これがないと全部のイベントを見るのはほぼ不可能に近い。
- 壁紙機能がある。壁紙を買う前には必ずセーブしよう。そうするとお小遣いを使いまわせる(笑)。
- 音楽モードがないのはちょっと惜しい。
- リセットしないとタイトル画面に戻れないのが悩みといえば悩みだ。
プレイ時間:
攻略情報なしで70時間以上は掛かったと思う。それはイベントや差分CGの発生にランダム性があるため運が良くないとイベントが発生しないから。
攻略:
- シナリオモードではお目当ての女の子の好感度の高そうな選択肢を選べば良い。
- 会話モードでは女の子の好きな話題のほかに女の子との親密度や話の弾み具合によって、同じ話題を選んでも効果が違ってくる。タイミングを誤るとデートには誘えない。
繰り返して慣れればだいたい会話の選ぶ順序はわかるので、それを掴むこと。
- トゥルーエンドを迎えるための条件はやや面倒で、根気よくプレイする必要のあるゲーム。
こんな人におすすめ:
純愛派、ライトシナリオ派、学園モノ派、じっくりプレイ派、
ロープライス派(廉価版あり)。
▼コメント▼
- 珍しくプレイした清涼系のゲーム。ちょっと新鮮な風でハマった。近年は恋愛のトラブルや破滅、再生なんかをテーマにするかなり荒んだ時代だが(笑)、
このゲームはそんなことない。「女の子と仲良くなって告白する」までが目的なんだから、付き合い始めてからのデートやトラブルがどうのこうのといった世界とは全く無縁。
シナリオが掠りもしない。それよりもずっとずっと前の段階の話。それを表現するのに中学生という選択は正しかったのかもしれないな、と思っている。
言い換えると、「D.C.P.S.よりも『こそばゆい』ゲーム」っていうところかも。
そういえば学年はどっちも同じ中学3年生なんだよな。だいぶ表現に差があるが。かたや元々は18禁だし。
- 絵は中学生なのでタッチもプロポーションもわりと幼めになっている。可愛い系が好きな人なら喜ぶと思う。
- 「トゥルーラブストーリー」シリーズで有名なのが難しい定期試験。本当に5教科の試験問題が出題されるが、中学生の試験にしては結構難しい。
こういうクイズが好きな人にはおすすめ。定期試験は5回もあるので十分に楽しめる。でも高校入試のイベントに試験問題が出題されなくていいのだろうか。
- 「蒼月たかね」という名前は「blue moon」で「高嶺の花」ということなのか? きっとそれで間違いないよね。
- 4月のゲームスタートから1人の女の子に集中的にアタックすると、5月にはゲームが終わる。イベントが見られなくてもよければそれでもクリアは可能。でも殆どの女の子に出逢えない。
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Windows |
とらぶるツインズ-MY SWEET BROTHERS- |
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TeraBytes Records
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2008/01/25 |
★★★★☆ |
熱い想いはツインズ(朝日舞耶 as 高橋美佳子)/たんぽぽ(朝日舞耶・胡桃沢深紅・桐島梨々花 as 高橋美佳子・矢作紗友里・釘宮理恵) |
★★★☆☆ |
ゲーム概要・シナリオ:
通称「とらツン」。
朝日真矢(あさひまや)と朝日舞耶(あさひまや)は中学1年生の双子の兄妹。
真矢は女の子にエッチなイタズラをするのが大好きなトラブルメーカー、その一方で舞耶は学校では優等生の(キャラクターを演じている)クラス委員長。でも真矢に対してだけは全く容赦なし。
本当は仲がいいのに喧嘩ばかりが目立つこの2人、両親の短期的な都合で2人きりで暫く暮らすことに。家では2人で、学校では友達を交えての大騒ぎの生活の幕開け。
そんなとき舞耶がクラスメイトとちょっとしたトラブルを起こしてしまい、真矢が仲裁に入ったら何故か水泳勝負で決着を果たすことに。しかし、かつての或る事情から舞耶は実は泳げなくなってしまっていたのだ。
というわけで舞耶の水泳特訓を通じて元々スポーティーな双子とその周囲の騒動はさらに加速してゆく。さて、舞耶は泳げるようになるのか? 水泳勝負の行方は? 友達との仲は?
キャラクター属性:
双子、妹、同級生、お嬢様。
主題歌:
- 熱い想いはツインズ
高橋美佳子の歌うオープニング主題歌。
- たんぽぽ
高橋美佳子・矢作紗友里・釘宮理恵の歌うエンディング主題歌。
歌も歌っているが、この作品は非常に豪華な声優を起用している。
- 朝日舞耶(CV:高橋美佳子)
- 胡桃沢深紅(CV:矢作紗友里)
- 桐島梨々花(CV:釘宮理恵)
- 来須潤(CV:佐藤利奈)
- 百合野巴(CV:能登麻美子)
- 魚住乃里子(CV:浅野真澄)
このラインナップに惹かれて作品を手に取る人もいるのでは?
システム:
- 選択肢を選んでシナリオを進めるノベルゲーム。短編なのでわりと気軽に・手軽に遊べる作品だと思う。
- 「コンフィグ」の「メッセージウィンドウ オン/オフ」の違いがよくわからなかった。これはいったいなんなんだろう。
プレイ時間:
10時間程度。
攻略:
- 選択肢はシナリオの前半に集中しているが、重要なものは比較的少ないと思われる。基本的には目標の女の子の名前の入った選択肢を選んで進めればよい。
こんな人におすすめ:
コメディ派、学園モノ派、のほほん派、ほのぼの派、ライトシナリオ派、短時間プレイ派、ロープライス派(\3,800-)。
▼コメント▼
- シナリオの内容的にも時間的にも価格的にもとにかく手軽に楽しめる作品だということがまず挙げられる。
肩の力を抜いてリラックスしてプレイしよう。それがこの作品に向かう基本姿勢になるかな。
そして「若き日の友情」というものをシナリオからしっかりと読み取って感じよう。なかなかにして心を打つようなシーンもある。
- 全年齢対象作品とは思えないほどに下着なんかは頻繁に見られる。
例えば着替え、スカートめくり、野球拳……時代は変わったなぁ。
そういう意味でも18歳未満のプレイヤーにもおすすめの作品だといえる。折角なのでこのあたりの絵も存分に楽しもう。
- 立ち絵が動いたりするところが他の作品にはない特徴というかこだわりかもしれない。ただ、そのせいで要求されるパソコンのスペックはやや高めになっているような気がする。
スペックの低いパソコンでプレイする場合は画像効果オフ等の措置をして快適に読み進めたほうがよさそう。
- 双子でクラスメイトになっているシチュエーションの作品っていくつかあるけれど、現実的にはそれはないんじゃないのかな?
双子は別々のクラスに所属させられるとかなんとか聞いたような……かなり以前の話だが。
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PS2 |
夏色の砂時計 |
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PrincessSoft
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2002/05/30 |
★★★☆☆ |
went away(KOTOKO)/未来この星で(水樹奈々) |
★★★★☆ |
(C)2002 PrincessSoft
(C)2002 PrincessSoft
ゲーム概要・シナリオ:
タイムパトロールのリージェンの持つ謎の粉をかぶった主人公、牧村耕太郎は日付を越えて行ったり来たりするデイドロッパー(day dropper)になってしまい、
夏休みの終わりに恋人の芹沢香穂が事故死するという衝撃的な未来を見てしまう。
耕太郎はリージェンの力と自分のタイムトリップ能力を使って不幸な未来をなんとかくい止めようとするが、そのうちに次々と知り合いの衝撃的未来を見てしまい混乱しそうになる。
耕太郎は夏休みに訪れる不幸から恋人と友達を守ることができるのだろうか。
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、下級生、先生、未来人。
主題歌:
- went away
KOTOKOのサイレント系ソング。PS2にしては珍しい選択だと思う。ちょっと不安な感じがこのゲームに合っているかな。「go away」ではなく過去形の「went away」の意味するところは……?
- 未来この星で:水樹奈々の張りのある声で歌う決断力のある雰囲気のエンディング主題歌。本編のシナリオを乗り越えた耕太郎のイメージなんだろうか。
システム:
- シナリオが日付順に進まないのでプレイした日付がわかるカレンダーがある。同じ時刻は2度プレイできない。
- セーブは50個もできてわりと多い。
プレイ時間:
25時間程度。キャラクターは5人だがシナリオテキストは結構長い。
攻略:
- 香穂、あい、リージェンは同時攻略できるのでセーブデータをうまく活用。
- 真魚と朋美は早い段階で分岐するのでそれぞれ個別に攻略する。真魚登場以前に真魚フラグがあるので注意。
- 「未来で見てきたことを踏まえて過去でどう振る舞うのか」を忘れずに。
こんな人におすすめ:
学園モノ派、シリアス派、ドラマティック派、じっくりプレイ派、KOTOKO派。
▼コメント▼
- 日付の行き来の絡み合いでシリアスさやドラマ性を表現していて、それなりに読み甲斐はある。とはいえ、頭が混乱するほど複雑なシナリオではない。
耕太郎は寝るとタイムトリップするが、寝た後に実は続きのエピソードがあってそれを後日戻ってきて体験する……そんな小技も効いている。
- Windows版では声優が異なる。
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PS2 |
NUGA-CEL! |
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ルピナス
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2009/07/30 |
★★★☆☆ |
Sweet日和(Cheerful+Colorful) |
★★☆☆☆ |
ゲーム概要・シナリオ:
正式名称は「NUGA-CEL!」だが、サブタイトルとしてなのか「Nurture Garment Celebration」と書かれている。直訳すると「衣類育成祭」あたりかな。うまく作ったものだ。
暦は3000年7月、「トーキョー23」と呼ばれる大陸。23地区で構成される世界の統一のために各地区の勢力が日夜争っている。
主に兵士として存在するのは何故か女性ばかり。そして戦闘に於いて最も大切な要素、それは服。この服に防御力をはじめとした様々な戦闘要素が作り込まれている。
だから戦闘では攻撃によって唯一の強化要素である相手の服を脱がせてしまうことが重要。
さて、ミナト区(ミナトエリア)のレッドランスを指揮するのが零也(仮名)。だが、その周囲には単なる世界統一だけではなくどうやら裏に何かの陰謀のような動きが見られる……。
彼に成り代わり、女性の兵士たちをうまく使って全23地区を統一することができるか?
キャラクター属性:
少女。
主題歌:
- Sweet日和
Cheerful+Colorfulの歌う主題歌。
システム:
- 国取りゲーム型の育成シミュレーション。操作と各要素の成長は非常に簡素に作られているので特に身構える必要はない。
- 最大の特徴はキャラクターを育成するのではなく、服(コスチューム)を育成して強くするという点。
- クリア後の2周目以降のプレイがある。1周目と2周目以降では大きく異なる点がいくつもあるのでプレイは必至。
プレイ時間:
50時間程度。
攻略:
- 攻略自体は難しくないが、1つのセーブデータ内のアルバムに全CGを揃えるためには最少でもエンディング数だけプレイする必要がある。これは結構面倒かもしれない。
- エンディングは8通り。各メインキャラクターのエンディングには到達しやすいが、クレットエンドに到達するのは少し難しいかもしれない。
キャラクターの装備を少し工夫しておく必要があるので、そこに気がつけば問題ないだろうが。
- 1周目はパワーアップ等の作業があり、最初はステータスも低いので少し難しいが、2周目以降はステータスを引き継げるので極端に簡単になる。
- 全地区を制圧しなくてもクリアは可能だが、ちょっとした隠し要素解放の条件になっているので一度は全地区を制圧すべき。
こんな人におすすめ:
制服派、ユニフォーム派。
▼コメント▼
- 作品名称の文字通り、服を脱がせることが醍醐味になっている作品。そのために育成ステータスの全てを服に集中させてある。
キャラクターはHP以外には全く育成されないといって良い。
- シナリオは薄い。戦闘も慣れれば容易にこなせるのであまり深く考えずに気楽にプレイできる作品。普段から内容の重い、時間の掛かる作品をプレイする人には息抜きとしてプレイできる。
- 2周目以降のプレイになるとステータスが強くなりすぎて敵を脱衣させる前に倒してしまうことが多くなるので、
敵キャラクターの脱衣シーンのCGは1周目のプレイで入手しておくのが賢いプレイ。
- 使わずに済むことも多いので地味だが、実は「スキル」が重要。良いスキルを持っているのと持っていないのとではかなり差がある。良いスキルに助けられるとゲーム進行がとても快適になる(回復作業不要等)。
有用なスキルは「アイドル」、「心眼」、「癒しの歌」。
- 立ち絵、イベントCG、戦闘時のSDキャラクターの画風がそれぞれ異なるように見える。これは気にする人は気にすると思うので要注意。
- 「何もしない」というコマンドに相当する「終了」を無制限に使えるようにしてほしかった。プレイの仕方によっては特にやることのないターンって結構あったりするんだよね。
- 「太古の迷宮」探索は1周目は諦めて良いと思う。敵が強すぎる。制作側もそれを前提にしているのは間違いない。が、1周目で攻略することも可能ではある。
あの迷宮内ではちょっとしたイベントがあるのだが、それを考慮しても2周目以降に探索するほうがやはり合理的。
- 1周目の弱い段階での「バトルシステムを知るためのチュートリアル」、メンバーと装備と配置を上手にセッティングするとなんと勝つことができる!
- スクール水着のパワーアップは普通ならば「旧スク」 → 「新スク」 → 「競泳スク水」のようになるのではないかと思うのだが、
「新スク」 → 「旧スク」 → 「旧スク名札付き」となって時代を逆行してゆくあたりに制作者の強い拘りを感じた(笑)。
- お気に入りのキャラクターはマヤとムラサキ。画風も気に入ったし、戦闘でも強い。使えるキャラクターだ。
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PS2 |
熱帯低気圧少女 |
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Nine's fox
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2007/10/25 |
★★★☆☆ |
あした天気になあれ(Duca) |
★★★☆☆ |
(C)2007 Nine's fox
(C)2007 Nine's fox
(C)2007 Nine's fox
(C)2007 Nine's fox
ゲーム概要・シナリオ:
台風。日本人ならば誰もが知るその脅威。もしもそれを呼び寄せてしまう、そんな子がいたら? そして実際に……いた。それは嵐山ともえ。彼女は転入生だが転入日早々にその力(?)を発揮。
さらには台風以外にも日常の些細な不運させも呼び寄せてしまう。遺失、破損……。本人はそれに気がついていなかったが、彼女を観察していてそれにいち早く気がついたのがクラスメイトの大波高志。
彼は気象予報士を目指し勉強中の身で、彼女とともに来襲した台風をきっかけにその特異体質に気がついたのだ。ともえの移動に伴って台風の進行方向が不自然に転向することから確信を得た。
しかし気がついたからといって何ができるのであろう? 相手は自然現象の猛威として恐れられている台風。持てる気象学の知識と友人たちの力を合わせてこの理不尽な自然現象に挑む!……そしてその結果は?
キャラクター属性:
同級生、従姉。
主題歌:
システム:
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
- 攻略難易度は低い。簡単に完全攻略はできるはず。基本がコメディなのでそのあたりは簡易にしたのだろうか。
こんな人におすすめ:
コメディ派、学園モノ派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 予想以上にシナリオの短い作品だった。もう少しプレイに難儀するかと思っていた。まぁ、所要時間が短いことはプレイヤーとしてはある意味で助かるんだが。
- シナリオとその情景描写が浅い。クライマックスはもっと時間と文字数と絵を使ってしっかりと描写してほしい。そうでないと感情移入してプレイできない。
随所に差し挟まれるエピソードも最初から最後までの描写があるものは少なく、途中であっさり終わって次のエピソードへ移ってしまうことがあるので拍子抜けかも。
特に主人公が気象予報士試験に臨むシーンの描写が殆どないのはちょっと彼が可哀想だと思った。
あと、最終的に謎は明確に解決してほしい。主人公たちと敵対する相手の正体や雲唯の能力特性等、微妙にスッキリしない部分が残ってしまったのが残念。
- シナリオの中の一節で「世界は幸福と不幸のバランスで成り立つ」という概念が語られていた。
これは自分としても非常に賛同・共感できるところがあり、予想外の展開にちょっと感動した。これについては既に他作品のレビューで言及しているので、
こちらも参考にしてもらえるとありがたい。→ Happy Planning~しあわせの総和~
- さすがにタイトルや設定に「熱帯低気圧」「気象予報士」を掲げるだけのことはあり、気象ネタは細かく専門的。
勉強していない人にはわからないような事柄がいくつも登場するが100%鵜呑みにして良いわけでもないようなので、気に留まったことを挙げてみる。
これから気象予報士を目指す人は参考にしてみては如何でしょうか。
- 「中心付近の風速は」「最大風速は」 → 「中心付近の最大風速は」と表現するのがごく一般的。
- 「瞬間最大風速」 → 誤り。正しくは「最大瞬間風速」。ある時点(瞬間)における風速のことを「瞬間風速」と呼ぶ。その最大値のことであるから「最大瞬間風速」。
これは誤認している人も多いと思うのでこの機会にしっかり覚えてみては如何かな?
- 「秒速25m以上の風が吹く暴風域」 → 「風速25m以上の暴風域」と表現するほうが自然。気象用語では「秒速」の代わりに「風速」を使用するのが基本。
- 「台風が来ないと日本は水不足になる」 → 正しい。日本の水の供給源は梅雨と台風が大半を占める。なお、年間平均降水量は約1,700mm。
- 北東進する台風の暴風域「中心の南東側400km、及び北西側350km」 → ほぼ正しい。台風進行方向の右側は(強)暴風域が広く「危険半円」と呼ばれ、左側は(強)暴風域が狭く「可航半円」と呼ばれる。
- 「typhoon 5/945(hPa)/40(m/s)」
天気図上における台風の表記(日本式)についてだが、例えば一般的には台風5号のことを「typhoon 5」とは書かない。ではどのように表記するか。
- テレビ等では……
わかりやすく「台(風)5号」と書くことが多い。
- 専門的には……
台風になる以前の(弱い)熱帯低気圧:「TD(Tropical Depression)」
弱い台風:「TS(Tropical Storm)」
並の強さの台風:「STS(Severe Tropical Storm)」
強い台風:「T(Typhoon)」
このように書き、その後ろに西暦の下2桁と号数を2桁で書く。中心気圧が945hPaで(中心付近の最大風速が)40m/sならばまず間違いなく強い台風なので、西暦2007年であれば表記は「T0705」となる。
その傍に「台風のアジア名」を表記することも多い。
※台風の定義:中心付近の最大風速が約17.2m/s(34kt)以上の熱帯低気圧を「台風」と呼ぶ。
- 「藤原効果:複数の台風が近接状態のときに発生する相互干渉のこと」 → 正しい。が、気象予報士レベルの知識なので一般にはまず必要ない。それにそういった気圧配置自体が多いわけではないし。
- オープニングムービーの天気図の低気圧 → 中心付近の気圧傾度の緩い(=等圧線間隔の広い)低気圧は極稀で殆ど存在しないが、存在し得ることは確かなので誤りではない。
逆に中心付近の気圧傾度が急な(=等圧線間隔の狭い)高気圧は存在しない。つまり高気圧の中心付近は穏やかな天候で風が弱いのだ。これについては物理学と二次不等式によって証明することができる。
- 作品中には明確な日付等が表示されないが、この作品(シナリオ開始時)は何月頃、どこでの話なんだろうか? 考察してみた。
- 設定より天音が17歳(5/7生まれ)でともえが16歳(9/13生まれ)。→ 5/7~9/12の間。
- 夏休みが間近。→ 6月下旬から7月中旬。
- 鯨の尾型(夏型)気圧配置が発生。→ 7月~8月。
- 台風5号が来るが、梅雨の話題は一切なし。→ 5月以前或いは7月以降。
- 翌月に気象予報士試験がある。→ 7月或いは12月。
※気象予報士試験は1月と8月の年2回実施される。資格創設時は年3回実施されていた。
- 北海道ではない、首都圏近郊、テレビのチャンネル数が多い。→ 関東地方の可能性が高い。
以上を総合して「平年より早く7月初旬に梅雨明けした年の関東地方の7月中旬」が妥当だと思われる。
- 白と黒のモノトーンのデザインの制服がちょっといい感じ。カラフルに飾り立てるよりもこのくらいのほうがセンスがあると感じる。
- 学校内のプールで各々が別々の水着を着ていたが、この学校には指定の水着がないのだろうか? ちょっと不思議。
それともそういったコンセプトの学校って増えてきているんだろうか?
- シナリオの途中で7つ同時発生した台風の真意がわからなかった。特に伏線ではなく、単にともえの体質の強調表現のひとつに過ぎなかったということでいいのかな?
- キャラクター全員の名前に気象関連の言葉が入っているのはいわゆる「記号的要素」だよね。
- この作品をプレイして改めて思ったことは「人間は自然をコントロールするのではなく、自然と共存することを考えなくてはいけない」。人間の力では自然には敵いません。
地震、雷、台風、水害、旱魃、酷暑、厳冬……これらをコントロール若しくは消滅させるのではなく、うまく付き合いながらこの地球で生きていくことを考えなくてはいけませんね。
それが地球上の生物の本来の姿だと思う。
- なんといってもすごいのはこの作品が発売されたとたんに実際に急速に台風が来たことだ(2007/10/27、台風20号)。
作品のシナリオそのまま。ひょっとしたらともえはもうあなたの隣にいるかもしれません(笑?)。
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Windows |
[同人]ノネットカード |
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[同人]MUYM
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2010/12/31 |
★★★★★ |
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(C)2010 MUYM
(C)2010 MUYM
(C)2010 MUYM
(C)2010 MUYM
ゲーム概要・シナリオ:
とある学園のとあるクラスでカードゲームが大流行している。その名は「ノネットカード」。
生徒たちを夢中にさせているこのゲームは担任教師である松尾唱歌にとっては大きな悩みの種となっていた。それは……授業中でさえもゲームに興じて遊んでいるのだから……。
このゲーム、どうしたら収拾をつけることができる? そこで思いついたのは「自らゲームに参加すること」。
そしてトレーディングカードの如く敗者が勝者にカードを1枚提供するルールにすれば、最終的には教室からカードそのものがなくなる。尤も、そのためには自分自身が全員に勝ち続ける必要があるのだが。
その対戦相手となったのはクラスの中でも特にゲームに夢中になっている強豪「二年四組十天王」こと、10人の女の子。
まだ初心者で弱いカードしか手元にない自分は全員を倒し、全てのカードを手に入れ、教室で授業を再開することができるのか!?
カードのデザインには同制作チームの作品である「FifteenHounds―フィフティーン・ハウンズ―」のキャラクターが描かれている。
だが、各キャラクターは友情出演的に描かれているだけであって、
この作品自体は「FifteenHounds―フィフティーン・ハウンズ―」とは全く繋がりを持たない単独作品である。
対戦相手である10人の女の子たちはこの作品で初めて登場したオリジナルキャラクター。
キャラクター属性:
女子学生、「FifteenHounds―フィフティーン・ハウンズ―」の登場キャラクター。
主題歌:
システム:
- まず、多数のカードが表示されるサンプルCGが見難いので上から順に補足説明を書いておいたほうがいいのかな(上から順にプレイの流れになっている)。
- 1.カード一覧・デッキ構築画面:対戦に使用するデッキを構築する画面。「CARD LIST」をクリックするとこの画面に入れる。
- 2.対戦相手選択画面:対戦相手を「二年四組十天王」の女の子から1人選択する。【★】の数が多いほどデッキが強く、戦略も巧妙になる。
- 3.対戦画面:自分と相手のカード・陣地とボーナス値がわかるので、戦略的に配置しながら相手よりも多くの陣地を獲得する。
- 4.獲得カード選択画面:勝利した場合に相手のカードから1枚選択して獲得できる(敗北した場合にはこの画面は表示されない)。
- トレーディングカードをモチーフとした陣取りゲーム。最終的に相手よりも多くの陣地を獲得したら勝ちとなる(必ずしも過半数である必要はない)。
- カードに表記されている数値は攻撃力・防御力・回復力を兼ねる。
- 各カードには属性(色)が設定されており、陣地の一部にも同様に属性によるボーナス値が設定されている。
同属性のカードを配置すれば値はプラスに作用するが、相反属性のカードを配置すればマイナスとして作用する。
無関係の属性のカードを配置する場合はボーナス値はプラスにもマイナスにも作用しない(ボーナス値の設定がない陣地と同様)。相反属性を持つカードの値と
ボーナス値(マイナス)の合計が0以下となる場合はその陣地にカードを置くことができない。
- 合計154枚のカードを使用して3デッキまで作ることが可能……だが、そこまで必要かな?
- 手札をクリックしてその後に配置先の陣地を一度クリックしてしまうと、それ以降はもう取消ができない。
ドラッグして位置を外しても、右クリックしてもキャンセルすることはできずに最初にクリックした陣地に強制配置されてしまう。これは非常に扱い難い。
しかもこの一手が最終的な勝敗を左右してしまうことも少なくないのでマウス操作には十分な注意が必要。
- ROUND数(1キャラクターとの対戦数)が100を超えると「上2桁」しか表示されなくなる(例:100~109は「10」、110~119は「11」)。表示上のオーバーフローの一種?
なので、各キャラクターと100戦以上すると正確な対戦数がわからなくなる(が、大した問題ではない)。バグなのかな?
プレイ時間:
10時間程度。対戦相手のレベルがある程度上がった段階で戦略の立て直しに要する時間、Sランクカード(=レアカード)の出現運によって変動する。
攻略:
- 攻略難易度はわりと高い。対戦相手の強さの目安は【★】の数で表されている。
- 【★(1)】~【★★(2)】は深く考えなくても勝てる。ボーナス値を有効利用していればまず問題ない。
- 【★★★(3)】は対戦相手のカードの値が急激に高くなるので難しくなる(上限25→上限70)。だが、対戦相手の戦略自体は変わっていない様子。
- 【★★★★(4)】になると対戦相手の戦略が少し変わるように思える。カードの値や属性の使い方、使う順序、等々。
- 【★★★★★★★★★(9)】あたりになると対戦相手の戦略がもう一度変わるように思える(敢えてボーナス属性のカードとは別の属性のカードを先に使用し、
ボーナス属性のカードは終盤戦に備えて温存等)。対戦開始前に自分と対戦相手のカードの属性(値よりも属性)と枚数をよく吟味して戦略を立てると勝ちやすくなる。
それでも絶対とは言えない。
- 対戦相手のカードの値が急激に高くなるのは【★★★(3)】と【★★★★★★★★★★(10)】。この相手との初期対戦の段階では特に真剣勝負をする必要がある。
とはいえ、5や10程度の値の差でもそれが致命的になる場合も多いので格上の相手との初期対戦では常に油断はできない。
- デッキは属性を偏らせずに全属性を少なくとも1枚以上用意しておく組み方が無難。
- 勝利時の相手カードの獲得優先順位は、
- 1.Sランクカード(=レアカード、右上に「S」と表示されている特殊カード)。
- 2.値の高いカード(手持ちカードの最大値よりも10以上の差があるカードを獲得できる場合は特に)。
- 3.手持ちカードに不足気味の属性のカード(過去の対戦相手から全てのカードを獲得していれば属性は大幅には偏らないので、値優先で良いと思う)。
- 4.好きなキャラクターのカード(!)。
- カードの属性はキャラクターに完全依存しない。ある程度は依存するが、同一キャラクターのカードが全て同一属性ではないので勘違いしないように注意。
- Sランクカードの使用に関する注意事項。
- BLOCK:空き陣地若しくは自分のカードの上にしか置けない(相手のカードは上書きできない)。配置は状況次第で臨機応変にする必要がある。
- DOUBLE:相手から攻撃を受けやすい位置のカードに対して使うのが基本(相手からの攻撃を受けない安全地帯のカードに対して使う必要は殆どない)。
- RESET:自分のカードに隣接しない相手のカードに対しても有効。
また、強制使用カードである。相手のカードが陣地にない場合には自分のカードを消して使うことになる。
- 先攻と後攻は一長一短なのでお互いに優劣はほぼない。どちらでも自分のやりやすい戦い方を選んで最後までクリアすることができる。
こんな人におすすめ:
テーブルゲーム派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 「ノネットカード」(NONET CARD)とは、「9つの陣地を争うカードゲーム」というゲームのコンセプトに由来する名称。「ノネット(nonet)」の本来の意味は「九重奏」。
- あまり時間を掛けずに1回のプレイを終えられるので纏まった時間がなくてもプレイできる。また、そのシンプルさ故に飽きも来にくい。
適切かつ緻密な戦略を必要とする本格的なゲームとしても楽しめるし、逆に戦略を使わずに脳を休めながらプレイして結果を見てみるのもそれはそれで一興かと。
それを実際にやってみると本当に戦略を練らないと勝てないゲームだということがよくわかるのですよ……。
- 体験版の段階できちんと楽しさが伝わってきたので、この作品は体験版だけでもプレイしてみる価値が十分にあると思う。
そして気に入ったら購入して最後までプレイすればもっと熱の入った対戦を楽しめる。体験版で使用可能なカードの値の上限は基本的に70だが、
初回起動時に生成されるセーブデータのランダム性によりそれ以上の値のカードが使用可能な場合もある。とはいえ、ランダム性で強いカードが配布されなくても十分に楽しめる。
- 対戦終了時に見られる対戦相手の女の子たちの一言が密かにおもしろいかもしれない。
台詞は数通り用意されており、地味な箇所だが魅力がある(台詞の一部はこのページでも紹介しているので最後のコメントを参照のこと)。
この対戦相手の女の子たちは性格も継承して今後の別の作品に登場させてもらいたいところかな。
- 対戦中のBGMが非常に気に入った。気の抜けない、そして少しアンダーグラウンドな雰囲気を漂わせている。どこかに収録されていないのかな。
- 3枚のSランクカードのうちで、「BLOCK」のカードの出現率だけが圧倒的に低かった……偶然なのだが、運が悪いとそんな箇所で苦労する場合もある。
これは「DOUBLE」のカードについても「RESET」のカードについても同じこと。
- Sランクカードの「RESET」はカードの除去という効果から考えて、「REMOVE」とするほうが適切であるように思える。だが、「初期状態に戻す」という意味で考えれば「RESET」で適切。
- 手札選択をキャンセルする場合の表示が「CANSEL」となっているが、「CANCEL」が正しい。
- 好きなキャラクターは対戦相手の女の子たちでは向井莱【★★★★★★(6)】、服部らん【★★★★★(5)】、越智永津子【★(1)】の順。せっかくなので気に入った理由も書いてみようか。
- 向井莱(むかいらい):
ビジュアルデザインと性格設定。かなり異色な雰囲気を放つが何故か憎めない不思議な彼女が自分の中では第1位。
一緒に化学実験をしているという妹がどんな子なのか、すごく、すご~く、気になる。
- 服部らん(はっとりらん):
対戦相手選択画面で表示される、
> 「キリギリスは死んじゃったけど、自由に生きてたんだよ?」
この台詞。素通りしてしまえばそれまでだが、よく見れば深くて考えさせられる名言だと思った。
> 「カイザー・ソゼの正体はケビン・スペイシー! カイザー・ソゼの正体はケビン・スペイシー!」
正体というか、キャストというか……。イニシャルが同じだとか言われますな。それは別にして、2度繰り返すところがいかにも彼女らしくていい感じ。
- 越智永津子(おちえつこ):
対戦で勝つと見られる台詞、
> 「わたしの ほうそくが みだれる」
これかな。どこかで見た気がするのと、全て平仮名であるところに妙な神秘性を感じる。
- ※おまけ……森川菊(もりかわきく):
> 「無いですね。これは無い」
簡潔過ぎてもはやコメントできないところが感無量。
カードに描かれた「FifteenHounds―フィフティーン・ハウンズ―」のキャラクターでは小林瑠理香(RURIKA)、池田大和(YAYOI)。
次点で福井冬香(TOUKA)、クリスティーヌ・S・バーグランド(CHRIS)の順かな。オフィシャルサイトやファン主催の人気投票で成績の振るわないキャラクターほど好きだったりするのはいつものこと、いつものこと。
趣向がマイナーなのか? 瑠理香はいい人に見えるんだけれどなぁ。そして莱はもういろいろな意味ですごいよ、あの子は。余談ではあるが、キャラクターの名前の読みが難しい。特に「二年四組十天王」のほうね。
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全てMUYMにあります。(C)2010 MUYM
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PS2 |
Pia♥キャロットへようこそ!!3~round summer~ |
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ライトウェイト
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2003/03/27 |
★★★☆☆ |
永遠のストーリー(美羽)/恋人たちの伝説(美羽)/ハッピーエンドからはじめよう(美羽) |
★★☆☆☆ |
ゲーム概要・シナリオ:
通称「Piaキャロ3」。
2005/03/03に同ブランドからベスト版が発売されている。廉価なので、今からやるのであればこちらを手に取れば良いかと。なお、こちらはCERO指定15歳以上だったかな。
人気レストランPiaキャロット本店でウェイターをしていた主人公は、この夏に開店する4号店へのヘルプ要請を受ける。要請を受けたことには同期で働いている高井さやかへの複雑な想いも関係していたのだが……。
結局、主人公は彼女に何も言わないまま本店を去り、1ヶ月間の4号店ヘルプへと赴く。そこでの新しいウェイトレスたちとの出逢い。主人公と高井さやかのお互いへの秘めた想い。
この夏、主人公は誰と結ばれる道を選ぶのか。
キャラクター属性:
ウェイトレス、同級生、年上、年下。
主題歌:
- 永遠のストーリー
美羽の清涼系ソング。オープニング主題歌。
- 恋人たちの伝説
美羽の歌うエンディング主題歌。
- ハッピーエンドからはじめよう
美羽の歌うエンディング主題歌。
システム:
- 女の子のパラメータ(好感度)を獲得しつつ、主人公のパラメータを上げて育成する。
- マップ選択、バイトシフト選択、通常選択肢の3つがある。かなり細かい。
- マップ選択
自由時間の移動選択。Piaキャロット社員寮、店舗、自然公園、海岸通り、駅前等から選択する。きちんとねらわないと無駄足になることが結構多い。女の子の好感度とイベントの発生に関連する。
- バイトシフト選択
時間帯(午前/午後)と職種の選択をする。職種はウェイター、調理、倉庫整理等があり、選択職種によって主人公の成長パラメータが変化する。
- 通常選択肢
ノベル中に表示される選択肢から好きなものを選択する。女の子の好感度とイベントの発生に関連する。
- ミニゲーム(ブラックジャック、ポーカー、7並べ)があり、クリア済の女の子と対戦できる。
- CGモードと音楽モードを完備、CGモードでは声優インタビューが聞ける。
プレイ時間:
30時間程度。
攻略:
- 選択の幅が広すぎるので失敗する可能性は高い。だからセーブとロードは必至。
- イベントの発生位置と女の子別の必要パラメータがわからないので主人公をの育成方針を決めにくい。
「ビジュアル&完全攻略ブック」による攻略キャラクター別のパラメータの目安は下記のようになっている。バイトシフトは基本的に女の子に合わせれば良い。
キャラクター |
容姿 |
優しさ |
根性 |
学力 |
体力 |
バイトシフト |
高井さやか |
8 |
10 |
6 |
6 |
5 |
主に午後 |
愛沢ともみ |
7 |
10 |
3 |
6 |
5 |
週前半は午前、週後半は午後 |
岩倉夏姫 |
7 |
8 |
6 |
4 |
4 |
夏姫の指示通り |
木ノ下貴子 |
0 |
8 |
0 |
2 |
4 |
主に午前 |
冬木美春 |
7 |
8 |
4 |
7 |
4 |
主に午後 |
君島ナナ |
6 |
8 |
1 |
2 |
3 |
主に午前 |
羽瀬川朱美 |
6 |
8 |
1 |
3 |
4 |
主に午前 |
天野織江 |
7 |
8 |
6 |
4 |
4 |
主に午後 |
- 水着コンテストでの優勝イベントを見るのであれば、8/12までにウェイターを多くこなして容姿を上げておくこと。月の前半がウェイター、後半が倉庫整理中心等。
- 美春攻略の「学力7」は上げ忘れやすいので気をつけよう。
- 優しさは自然に上がっていくのであまり気にする必要はない。
- 「Recreation」(休息)を行うタイミングをうまく図ろう。結局は攻略のポイントってこれなのかな?
こんな人におすすめ:
純愛派、ほのぼの派、じっくりプレイ派、ロープライス派(ベスト版は\3,045-)。
▼コメント▼
- 爽やか、っていうのかな。あまり重くない恋愛シナリオを読みたい人向け。
- とにかくマップ選択と主人公のパラメータ育成に苦労する。何を成長させればいいのかくらいの目安がないとどうしようもない。
セーブとロードを駆使して頑張るか、攻略本や攻略サイトを見てしまうか……。こういうの、苦手。
- 内容は軽いノリなので気楽にプレイできるが、だからといって別に悪いシナリオではない。これはこれで爽やかな夏のワンシーンということで良いのでは、と思う。
- Windows版からの移植の際、当時はともみの着替えシーンのブラジャーがキャミソールに……等々の修正が入ったものだが、
「魔法先生ネギま! 1時間目 お子ちゃま先生は魔法使い!」などを見ていると今やそんな必要もないのでは、と思う今日この頃。
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PS2 |
SIMPLE2000シリーズ Vol.9 THE恋愛アドベンチャー~BITTERSWEET FOOLS~ |
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D3 PUBLISHER
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2002/09/12 |
★★★★★ |
Angel Heart(Jun)/BITTERSWEET(BUT SHINING DAY)(Jun) |
★★★★★ |
(C)minori / (C)2002 HuneX / (C)2002 D3 PUBLISHER (利用許諾済)
ゲーム概要・シナリオ:
minoriの
処女作であるWindows版でプレミアを誇ったノベルのPS2/DC移植版。PS2とDCにそれぞれ別々の2話を追加エピソードとして収録。
- PS2版の追加エピソード
- 第十一話:絵の中の希望
- 第十二話:幕間劇 道徳の交差
- DC版の追加エピソード
- 第九話:秘密の名前と一つのペンダント
- 第十話:薔薇が見る夢
挿入されたエピソード以降の話数番号は後ろへずらされている(それぞれ+2話)。
システム:
- 高機能ではないが片手でプレイできるように設計されている。右手でも左手でもOK。個人的にはこれはかなりポイントが高い。
▼コメント▼
Windows版のレビューをご参考に。
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PS2 |
120円の春 \120 Stories[詳細]あり |
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ライトウェイト
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2005/02/24 |
★★★★☆ |
120円の冬(KAKO)/120円の夏(KAKO)/120円の秋(Miglen)/120円の春(YURIA) |
★★★★☆ |
(C)2003-2005 ねこねこソフト
(C)2003-2005 ねこねこソフト
ゲーム概要・シナリオ:
2003/12/12にねこねこソフトから発売された
「ねこねこファンディスク2」収録のショートノベルに新作2本を追加してコンシューマー化した作品。価格は安めで\3,045-。
どのシナリオも何らかの形で必ず「120円」が関わってくる、ちょっと不思議なストーリー。
キャラクター属性:
少女。
主題歌:
- 120円の冬
KAKOの清純系ソング。「120円の冬」の主題歌。
- 120円の夏
KAKOの清純系ソング。「120円の夏」の主題歌。
- 120円の秋
Miglenの元気ソング。「120円の秋」の主題歌。
- 120円の春
YURIAの清純系ソング。「120円の春」の主題歌。
歌詞は各シナリオの内容とよくリンクしている。個人的には「120円の冬」が断トツでお気に入り。2005/08/12には
コミケでねこねこソフトから120円シリーズのサウンドトラックが
発売された。
システム:
- とても短い章構成になっていて読みやすい。
- 各章へのショートカットがあるのでセーブはたぶん使う必要がない。
- 一通りカスタマイズはできるが、読むだけのショートノベルなので殆ど必要なし。
- メッセージスキップやオートモードのマークがシナリオごとに違っていてちょっとセンスが利いている。
プレイ時間:
5時間程度。ゆっくりまったりプレイするともうちょっと掛かる。
攻略:
こんな人におすすめ:
純愛派、ほのぼの派、ドラマティック派、短時間プレイ派、ロープライス派。
▼コメント▼
- 大人向けの作品だな、って思う。大人になってから思い返す子供の頃の不安について、ユーザーの興味を引いたり共感を誘ったりするように述べている。
またゲーム全体のコンセプトは「120円で探す幸福(しあわせ)」と「60億分の1の運命的な出会い」だが、各シナリオごとにも個別のコンセプトを持っている。詳しくは詳細レビューをどうぞ。
- 雰囲気やBGMはとても静かで落ち着いているけれど、癒し系ながら考えさせられるものがある。BGMの効果は抜群で、シナリオを盛り上げて感情移入させてくれる。
- 「冬」だけだったら内容も音楽も確実に★5つなんだが、4シナリオだから平均してこの評価。「冬」はいい。本当にいい。
- 「シリウス目指そう、ソプラノの大記録」がとても印象に残った。
- 短時間でプレイできるので、時間はないけれどドラマティックなショートストーリーを読んでみたいという人にはおすすめ。
- 小雪は主人公からもなつみからもカンナからも、みんなから「ていっ」とか「ちぇいっ」とかされていてなんだかちょっとかわいそうに思えてきた。しかしあの目つきと振る舞いはかわいい。
- みんな髪が長い。
- ゲームも120円で発売してほしかったっ。
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PS |
SuperLite1500シリーズ プリズマティカリゼーション |
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SUCCESS
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2002/12/12 |
★★★☆☆ |
Smile(WATER CLOCK)/With you(WATER CLOCK) |
★★★☆☆ |
(C)1999 ARC SYSTEM WORKS Co.,Ltd.
ゲーム概要・シナリオ:
1999/10/28にARC SYSTEM WORKSから発売された作品「Prismaticallization」の廉価版。
受験勉強のために友達(?)の柊明美と一緒に知り合いの山荘へやってきた主人公、射場荘司は同じ日を何度も繰り返す不思議なループに入ってしまう。
他の人たちにはループの記憶がないようだが、プリズムのような謎のオブジェクトを拾った主人公には妙な既視感を憶えたりするなど、周囲の不自然さにおぼろげながら気がついている。
主人公とみんなはループする「今日」を抜け「明日」を迎えられるのか。
キャラクター属性:
同級生、下級生、小学生、年上。
主題歌:
- Smile
WATER CLOCKのサイレント系ソング。
- With you
WATER CLOCKのサイレント系ソング。
システム:
- 「今日」の朝から「明日」の朝までをプレイするとまた「今日」の朝に戻る。そんなゲームシステムだけのことはあって、いろいろと独特なものが。
また、このゲームには下記の記録と解放以外の選択肢はない。
- 記録
主人公の身の回りで発生した現象をオブジェクトに記録する。うまくいくと次の周以降の「今日」で解放したときに変化が起こる。
- 解放
記録した現象に関わるエピソードを次の段階に進めると考えてよい。記録した時刻と同じ時刻に解放されることが多い。……が、ときには思わぬ時刻・場所に影響を与えることもある。
- 秘密の示唆
記録した現象の解放方法や何に影響を与えるかのヒントを見られる。
- 余談だが、キャンセルボタンを押しただけでゲームからタイトル画面に戻れたりする。いいのかなぁ。セーブしていなかったりしたら?
プレイ時間:
30時間程度。記録と解放の組み合わせ方を発見しないと何時間掛けても何周プレイしてもクリアできない。
攻略:
- 最短ではどのキャラクターも12周でクリアできる。が、フローチャートを作った後でのリプレイじゃないとそれはほぼ無理か?
- 最短攻略は下記のサイトがわかりやすいので、こちらをご参考に。
- 明美と澄香と雪乃は同時攻略で、終盤の記録と解放の組合せが難しい。
- さよりとみゆは同時攻略で、終盤の解放が難しい。
- ちょっと面倒だが遊びイベントがある。
- 水着の罰ゲーム
トランプで負けた女の子の水着イベントが各キャラクターごとに3つずつ。
- 夢
夜中に女の子のコスプレの夢を見る。テニスウェア、アイドル、魔法少女、ブルマ、バニーガール。
- バグなのか、見られないCGがある。
- 澄香:C4、7
- 雪乃:C4、6、9
- 明美:13
- さより:16
- みゆ:13
これらは特に気にしないでおけばいい。
こんな人におすすめ:
サークレイト派、じっくりプレイ派、ロープライス派。
▼コメント▼
- 個人的にはおもしろいと思った。こういうゲーム、好きだ。
- 最近増えてきたサーキュレート系のゲーム。同じところを回ってしまい、選択の組合せで一段階ずつエピソードが進む。その繰り返しなんだがわりとおもしろい。
スーパーマリオのクッパの城の迷路を思い出してしまった。
- 「選択肢のないアドベンチャー」と謳っているが、記録と解放は選択肢に含めない……ということなんだろうな。
たしかに普通の美少女ゲームみたいな「女の子のご機嫌伺い」的な主人公の行動の選択肢はないから良しとしましょう。
- 言葉が難しい。聞いたことのないような専門用語が当たり前のように次々と出てくる。それがわからなくてもゲーム進行上はあまり問題はないのだが……ちょっと驚いた。
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PS2 |
Princess Holiday~転がるりんご亭千夜一夜~ |
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Alchemist
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2004/05/27 |
★★★★☆ |
虹の彼方へ(レティシア・アップル as 鳥居花音)/心から続く未来~My fate~(レティシア・アップル as 鳥居花音)/Grand Destiny/What the ...(radio edit) |
★★★★★ |
(C)2002 August
(C)2002 August
(C)2002 August
(C)2002 August
ゲーム概要・シナリオ:
通称「プリホリ」。
2002/09/27にオーガスト発売の「Princess Holiday~転がるりんご亭千夜一夜~」の移植版。
シンフォニア王国の貧民街。そこにある、とある酒場「りんご亭」……そこは真っ当な仕事で生計を立てることができずにその日暮らしをする貧民層やゴロツキの溜まり場。
その敷地内の隣には小さな教会が――セルヴァ通りの聖グラスコヴィッツ教会――それがその教会の名前。でもみんなは「呑んだくれ通りのりんご教会」と呼ぶ。
昼間は学校に行けない子供たちを預かって小さなシスター――シルフィ――が文字や教典を教えたり、一緒に遊んだりしている。貧しいながらもそんなどこか温かい雰囲気のある場所だった。
その一方で、お城を出て目下修行中のシンフォニア王国のお姫様。
貴族のお屋敷に預けられたレティシア姫はつまらないお屋敷を抜け出して自分が見たかった国民の暮らしを見に行こうと歩き回っていたが、行く当てもなくなんとなく市場を歩き回っていた。
その頃、家を出て各国を巡っていた吟遊詩人――クリフ――は3年ぶりに戻ろうと家路について、連れの商人と伴にちょうどシンフォニア王国の市場へ足を踏み入れるところだった。
そこでたまたま出会ったお姫様。ちょっとした経緯でクリフと一緒に行動することになるが、彼の故郷はあの呑んだくれ通りのりんご教会だった。そしてお姫様は隣の酒場に住み込みで働くことに……。
今までに会ったこともないような人たちに囲まれて、毎日が新鮮で大騒ぎの社会勉強が始まった。
キャラクター属性:
義妹、幼なじみ、年上、お姫様、魔法遣い。
主題歌:
- 虹の彼方へ
鳥居花音の清涼系ソング。爽やかでかつ勢いもあり、聴き心地がいい。
- 心から続く未来~My fate~
鳥居花音の清純系ソング。のんびりしたロッカバラード調でこのゲームにピッタリだと思う。
- Grand Destiny
エンディングテーマ。詩はありません。格好いい。
- What the ...
エンディング主題歌。詩はあるんだけれど……なんて言っているの? 括弧書きの(radio edit)は歌手ではありません。そこまでが曲名。
システム:
- キャラクターの居場所を選択する行き先選択と、普通の選択肢の組合せ。
- 「おたすけナビ」という選択肢ガイドがある。
- 時間が経つと画面がちょっと暗くなる「スクリーンセイバー」がある。
- 立ち絵のバリエーションがないので、表情の変化はメッセージウィンドウ左側のミニウィンドウに表示される顔イラストを見る。
プレイ時間:
20時間程度。内容も難しくなく読みやすいので気分良く&テンポ良く進められる。
攻略:
- ちょっと選択肢の傾向が難しい。というか選択後のメッセージからも正解かどうかの判断がつきにくいので、あまり真面目に考えても意味がなさそう。
攻略にとらわれずにとっかえひっかえ色々な組合せでやってみるほうが楽しめるかも。シルフィは特にわかりにくい。
こんな人におすすめ:
純愛派、コメディ派、ほのぼの派、ファンタジー派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- なんとも実にのほほんとしたゲーム。これほどのほほんとしたゲームが他にあっただろうか。とりあえず自分の記憶の中にはない。
のほほん、コメディ、純愛、ファンタジーを全部合わせた感じで、そういう長閑なゲームが好きな人にはお勧め。損はしません。
- のほほんながらもいいことはしっかりと言っています。
シンフォニア国王自らの掲げる「国王の理想像」はいい言葉で語られている。誰でも一度くらいは思いつくのかもしれないが、その表現が飾りもなにもなく、良い。
- 月は東に日は西に~Operation Sanctuary~のギャグの原型が見える。これが磨かれるとあっちになるのかぁ。
- Windows版ではどこにエッチシーンがあったのか……わかりやすい。かなり(笑)。
でもその差し替えがいちいちキスシーンだとたまにくどくなるので、別のエピソードで置き換えるのがもうちょっと多くても良かったかな。
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PS |
SIMPLE1500シリーズ Vol.71 THE恋愛シミュレーション2~ふれあい~ |
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D3 PUBLISHER
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2001/08/30 |
★★★☆☆ |
ふれあう瞬間(とき)(藤田鞠菜) |
★★★☆☆ |
(C)2001 HuneX / (C)2001 D3 PUBLISHER (利用許諾済)
ゲーム概要・シナリオ:
受験に失敗した主人公、矢萩俊平は気ままな1人暮らしをしているが、義妹の美幸が時々来てくれるのであまり困ることもない。
そんな彼は受験勉強をしながら夏期講習のアルバイトをすることになった。そこで出逢う少女たちはそれぞれどことなく、なにか悩みを抱えたような……。
ひと夏の間にそんな彼女たちの心に触れて、2人の関係はなにか変わるのだろうか。
キャラクター属性:
義妹、姉、小学生、中学生、女子高生、女子大生、魔法少女。
主題歌:
- ふれあう瞬間(とき)
藤田鞠菜の清純系ソング。地味だが悪くない。2番まで作詞されているのかどうか、気になった。
システム:
- 本編中の要所要所で手に入る「ふれあいポイント」を貯めてアイテムを手に入れる。最初のキャラクターをクリアしたらまずはメッセージスキップを手に入れるべし。
プレイ時間:
25時間程度。
攻略:
- 意外とフラグ判定が細かかったりする。特にメインヒロイン扱いの椎名愛思は連続フラグだから、1つ失敗すると攻略失敗。正統派の選択肢で進めよう。
- ふれあいポイントは6人のベストエンディングとバッドエンディング、クイズ全問正解で手に入る。
- おまけシナリオでしか手に入らないCGがある。
こんな人におすすめ:
純愛派、ほのぼの派、ライトシナリオ派、短時間プレイ派、ロープライス派。
▼コメント▼
- 廉価版らしいゲーム。CGの質は微妙だが、ゲームとしてはまぁまぁおもしろいのでは。
- 何気にオープニングムービーと同時に流れるオープニング主題歌が大好き。
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PS2 |
White Princess the second やっぱり一途にいってもそうじゃなくてもOKなご都合主義学園恋愛アドベンチャー!! |
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KID
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2005/08/25 |
★★★☆☆ |
HappiestPrincess(新谷良子)/AM 1:00(橋本みゆき) |
★★★☆☆ |
(C)2005 feng / KID
ゲーム概要・シナリオ:
2003/11/07にfengから
発売されたWhite Princess 一途にイっても浮気してもOKなご都合主義学園恋愛アドベンチャー!!のPS2への移植版。
しかしただの移植版やリメイク版ではなく、かなり作り直されている。
- 新しい攻略対象キャラクターが3人追加されている。
- 主人公の従妹「芝原琴美」
- クラス委員長の「浦辺なつみ」
- お嬢様「桜乃穂乃華」
- シナリオ及びキャラクターの設定変更。
- オリジナル版の各キャラクターが1年生から2年生に進級。
- 大幅なシナリオの書き換え(90%近く書き換えたという話も)。
- CGの追加と演出の強化。
仲の良い幼なじみやクラスメイトの女の子に囲まれた主人公。
海辺へ出掛けたある夏の夜、そのうちの1人と「友達以上」関係になるのだが……そうはいってもいきなり劇的に主人公たち2人やその周囲が変わるわけでもなし。2学期もたくさんの女の子に囲まれて過ごす日々、
主人公は最初に決めた女の子との関係を一途に貫くのか、それとも他の女の子たちと仲良くなっちゃうのか??
キャラクター属性:
同級生、従妹、幼なじみ、委員長、お嬢様、先生。
主題歌:
- HappiestPrincess
新谷良子の元気ソング。オープニング主題歌。
- AM 1:00
橋本みゆきの歌うエンディング主題歌。タイトルに深い意味があるのかな? 初めてエンディングを迎えてこの歌が流れたときに時計を見たらちょうどAM 1:00だったのでびっくりした。
システム:
- プロローグでお目当ての子を1人決めるが、本編ではその子に一途になってもいいし他の子を優先してもいいというサブタイトル通りのシステム。女の子単独のエンディングと複数のエンディングとがある。
- クイックセーブとクイックロードがある。クイックセーブは自動にも任意にもできるので、戻って攻略し直すときには便利。
プレイ時間:
30時間程度。攻略対象キャラクターは多いがメッセージスキップが速いのでこのくらい。
攻略:
- 女の子単独のエンディングは一途に進めればいいので簡単。
- 女の子複数のエンディングを見るためにはシナリオをよく読んで、誰と誰の仲がいいとかいったあたりまで理解しておいたほうがいいかも。
こんな人におすすめ:
学園モノ派、純愛派、ほのぼの派、ライトシナリオ派。
▼コメント▼
- おとなしいカラフルBOXという感じ。
のほほんとした学園モノで、でもカラフルBOX~to LOVE~のようなキレや濃いネタのあるシナリオでもなくて。
- とても気楽にプレイできる。あまり難しいことは言っていない。CERO 12指定だからなのかな? CERO指定と攻略難易度は無関係のはずだが、
他のKID作品に比べて対象はやや低年齢層のような気がする。キスの描写(CG)が殆どないのはCERO 12指定による気がする。
- 本編で、(プロローグで選択した)女の子と主人公が特別な関係という気がしない。ただのクラスメイトという雰囲気。これでよかったのかな?
- 委員長の子がいわゆる「委員長属性」ウケする委員長という感じではない。おもしろい子なんだけれど、こちらも単なるクラスメイトという感じ。こういう委員長は珍しいね。でも、この子は好きだ。
- OPムービーがキャラクター紹介になっていない(キャラクターの名前が表示されない)。登場人物が多いのでここで名前入りで紹介しておいても良かったと思ったのだが。
- ところで「White Princess the second」とはいうが、いったいなにが「second」なのだろう? 移植やリメイクで「第2作」になるはずはないし、
そしてMemories Offシリーズのような連作の第2弾でもないし……。「また別の話」「外伝」のようなものだろうか。
オリジナル版と比較して、キャラクターが1年生から2年生に進級しているのは「second」の意味合いのひとつだと聞いたような気はする。
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PS2 |
マビノ×スタイル[詳細]あり |
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KID
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2005/03/25 |
★★☆☆☆ |
光の方へ~明日へのJYUMON~(riya)/天空の花(CooRie) |
★★★☆☆ |
(C)2004-2005 KID
ゲーム概要・シナリオ:
通称「マビ×スタ」。
突然、見知らぬ土地へと飛ばされた少年――御神楽圭(みかぐら けい)。そこは次元の狭間に位置するハイリチュアリスト(高位魔法使い)の養成施設、マビノキ魔法学院だという。
元の世界へ戻る手段を探すため暫くの間マビノキ魔法学院に留まりながら魔法の訓練に明け暮れる圭。
彼は徐々に不可解な事件へと巻き込まれ、マビノキ魔法学院のギバウス寮に住む魔法使いである少女とともに真相を追究してみると、どうやらこの世界の陰で何か大きな存在が動き始めていることがわかった。
そしてそれは御神楽圭、彼という存在そのものとこの魔法世界にも大きく関わりのあることだった。世界を一変させてしまうほどの巨大な悪の企てが、起動し始めたところだった……。
圭とマビノキ魔法学院の少女たちはこの世界の秩序を守るため、そして圭を元の世界へと返すために魔法の力を持つ「リチュアルカード」を手に、世界の謎に挑む。
キャラクター属性:
魔法少女。
主題歌:
- 光の方へ~明日へのJYUMON~
riyaの歌うオープニング主題歌。好きになるまで時間が掛かったが、いい歌だと思う。「JYUMON」ってローマ字表記されると、なんか違和感が。
- 天空の花
CooRieの歌うエンディング主題歌。エンディング主題歌なんだけど、1プレイで何度も聴けるんだよね……。
システム:
- アドベンチャーパート
- メインシナリオ
シナリオが進行する。KIDゲーム初の試みとされるアニメーションはここに含まれる。
- イベント
圭と魔法少女たちのサブエピソード。大量に用意されているが、いくら読んでもシナリオは進行しない。好感度は稼げるし、下げることもできる(場合によっては有用)。
- ワンドアクション
リチュアルカードで魔法を発動するためのコマンド入力モード。
- シミュレーションパート
魔法レベルの向上と好感度の獲得。ここかイベントで一定の魔法レベルやカード、好感度を獲得すると次のメインシナリオへ進めるというシステム。
プレイ時間:
25時間程度。1話で25時間なので読む時間はものすごく長く感じる。読むためのゲーム(ノベルゲーム)だと言えそうなので読むのが嫌いな人には不向きかも。
攻略:
- シナリオは1本。キャラクター別のエンディングはない。1話で25時間と書いたが、つまり25時間で終わるわけでもあり。
- シミュレーションパートではマリィの指示に従って予定を組み、メインシナリオの選択肢は良さそうなほうを選ぶ。それが一番の早道。
- イベントの選択肢は選んでみるまで結果が予想できないときがある。とんでもない展開になったり。
- エンディングへ直行せずにリチュアルカードを集めたり、イベントをたくさん見たりするのであればマリィの指示に従わないほうがやりやすい。
リチュアルカードも集めずにイベントだけ見るのであれば、ずっと休むのもOK。
こんな人におすすめ:
学園モノ派、ファンタジー派。
▼コメント▼
- 設定や絵は抜群なのにそれをシナリオとシステムで活かしきれず、実にもったいない。まずはそう思った。
- 非常に凝った設定が作られている。
世界観、世界の歴史、魔法の体系、キャラクター……オフィシャルサイトを見てもある程度はわかるが、このゲームはとても細かく凝った設定のもとに成り立っていてなかなか興味深い。
特に魔法を発動させるためのリチュアルカードは大好き。
- 世界観がややこしすぎて難解、専門用語の使いすぎ、説明不足。凝った設定に対して説明不足であり、残念ながらテキストを読んでも世界の全貌をまず理解できない。
ただ、そこを深く理解しなくてもシナリオを進める上でそれほど弊害にはならないのでそのまま進めても良い。
この説明不足という点について、ひとつ別の視点からも考えてみた。それは状況に流されやすい主人公、御神楽圭の性格によるところも大きいのではないかと。
ナレーションで説明する手もあるのだが、やはりシナリオは主人公の性格にも流されると思うので。
- プレイヤーの持つ疑問(伏線)に対する種明かしがない……場合もある。
例えば、「妖精事件の夜」「邪妖精の存在」なんかは、結局どんな経緯でどのように発生した(誰かが発生させた)ものだったのだろう。そもそも邪妖精って、機械とかなの? およそはわかるんだが、説明がいまいち。
世界の神話等を持ち出してプレイヤーが考えれば補うことはできるが(いわゆる脳内補完)、それはこのゲームの話ではないのでダメである。「マビノ×スタイル」としてどうなんだ、というところがほしい。
ゲームの中で完結してほしい。プレイヤーに考えるための余韻を残すのと未完結とは異なる。
- 魔法を前面に押し出した派手なバトルが見たかった。せっかく魔法の設定に凝っているのだから、アクティブなCGやアニメを使って派手にやっても良かった気がする。
ワンドアクションはもう少しシビアでシリアスでも良かったかもね。
だが、もしもその派手さ加減がこのゲームのコンセプトに合わないというのであれば仕方がない。たしかにマビノキ魔法学院は基本的に平和な雰囲気だし、そういう理由もあったのかな?
- 絵は綺麗。これは見ておいて損はないと思う。
原画絵とアニメ絵の2種類が混在しているが、プレイしているうちに慣れてくると思う(違う?)。個人的には原画絵が好きだったかな。
- リチュアルカードの絵も綺麗。萌え系でこじんまりとしたデザインに仕上げていて、これはいいね。
飛行系のカードに出てくる女の子の絵が一番好きだ。Hopperの絵とか、かなり好きですよ? そもそも魔法カードっていうものが好きなので、このあたりはどうしても高く評価してしまうかも。
- 音楽は結構いいですねぇ。あと、「Memories Off」シリーズっぽい曲がいくつかあるなぁ。そのまま「Memories Off」シリーズに転用したっておかしくないくらいのものが。
でも同じオープニング/エンディングムービーを何度も流すのは……たぶん必要ないと思う。
- 好感度を上げても女の子と仲良くなれない。この指摘はいくつかのサイトで見かけたが……ズバリ、このゲームにおける好感度はメインシナリオ進行のためのパラメータなので、
そもそも「好感度」という命名がまずかったのでは。魔法の習熟度の中に含めて処理してしまえばこんな指摘を受けることもなかったと思う。
- 一番好きなキャラクターはたぶんことりだと思う。のんびり&のほほんな子が好きなので。
ただ、あの奇想天外な発明は困る。ギバウス寮のメンバーはどこかしらに一癖ある子が多いので、確信を持って「この子が好き」とは言い切りにくいなぁ……。ヒナノも悪くないぞ。
- エンディングでのヒナノの「おにぃ」はと~っても好きだ。なんか違和感がないし、現実でも兄のことを「おにぃ」と呼ぶことは結構あるみたいだし。
パンをかじりながら外まで出てくるのはあまりヒナノらしくないなぁ、
と思いつつもとりあえず認めてしまう。
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PS2 |
魔法先生ネギま! 1時間目 お子ちゃま先生は魔法使い! |
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Konami Digital Entertainment
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2005/01/20 |
★★★★☆ |
オシエテ恋のIdiom(佐藤利奈) |
★★☆☆☆ |
ゲーム概要・シナリオ:
人気漫画からアニメ&ゲームへのメディアミックス進出。ゲームのパッケージは2種類あって、
- 優等生版:ゲームの主題歌「オシエテ恋のIdiom」のシングルCD付。
- 特待生版:主要人気キャラクターのオリジナルドラマCD付。
微妙な稼ぎ方をしている。
ネギ・スプリングフィールド。一人前の魔法使い(マギステル・マギ)になるための試験として日本の麻帆良学園中等部へとやってきた彼に出された課題は、
「万年最下位クラスの2-Aを最下位から脱出させること」という簡単そうに見えて実はものすごい難問だった。
彼は2-Aの成績を上げるために生徒に授業をしつつ、話をしたり一緒に遊んだりして生徒から慕われ信頼される先生にならなくてはいけない。
成績の良くない子や悩みを抱えている子には魔法でそっとサポートしてあげるなど、魔法使いの力も忘れずに駆使して……。
そんな2-Aの対応に大忙しだというのに生徒を襲う吸血鬼まで現れる。しかもその正体が2-Aの生徒となっては……。
ちょっとエッチにシリアスにハプニング満載の学園生活。期末試験まで、あと2週間。あらゆる手段を駆使して2-Aを最下位脱出へと導け!
キャラクター属性:
女子中学生。
主題歌:
- オシエテ恋のIdiom
佐藤利奈の歌うエンディング主題歌。あまり好きにはならなかったけれど、このアニメ&ゲームの作風には似合っていると思う。
余談だが、BGMにワルツがかなり多い。ゲームにしては珍しいことだと思うが、気がついただろうか?
システム:
- 授業モード
授業開始前に「誰に」「どんな言葉を」かけるかを選択して生徒のコンディションを調えてあげる育成SLG。ここでのコンディショニングが悪いと成績が全然伸びない。
「髪の長い人」「(バストの)トップ四」「好きです!」「ごほうびにキス」などなど、現実ではおよそあり得ない選択肢があるのにも注目。
- 学園モード
昼休みと放課後に3Dマップ内を移動して生徒とふれあう。話すのはもちろん、走ったり、触ったり、押し倒したり(!)、魔法でスカートをめくったり(!!)などもできる。
最も自由度の利くモードで、いろいろなことが起こる。
- 親密度と信頼度の獲得
会話したりアナログスティックを使ったアクションイベントをクリアしたりして親密度と信頼度を上げる。
親密度は成績の伸び具合に、信頼度は授業前に入力できるコマンド数に影響する。
- 生徒のサポート
魔法を使って生徒のステータスを回復してあげるなどのサポートができる。
- 属性の発生と解除
生徒は性格の他に「属性」を持っている。「元気いっぱい」「話好き」「勉強嫌い」「自信がない」などがあって、要は詳細な性格や心身の状態だと思えばいい。
このゲームのすごいところは、特定の条件を満たすことでこの属性を付け替えて生徒の性格を変えられること。属性の付替は学園モードでの移動中に行う。
なお、2-Aの生徒以外も詳細なパラメータやこの属性を全員が持っているのでこれまたすごい。もちろん属性は付け替えられる。
- その他
- セーブデータと生徒のパラメータ・コマンド
生徒のパラメータや授業前に入力できるコマンドはメモりカード内に1つだけ共有で持っているらしく、常に最後にセーブしたデータのパラメータやコマンドが有効になる。
ただし、信頼度だけは別。このおかげで何周もプレイしたときにも一生懸命に育成してきたパラメータが引き継がれるわけだが、セーブするときにはちょっと注意したいところ。
不本意な属性とかが付いていないかどうか、要確認。
- プレイ環境
メッセージや画面効果のスキップがないので、2周目以降も同じイベントを見なくてはいけない。スキップがないということはボタンを連打しつつ……。
プレイ時間:
- 一通りクリアするには15時間程度。
- 何度かクリアしてゲームの感覚に慣れて、イベントも一通り見るためには30時間程度。CGコンプリートをするにはもう少し掛かりそう。
- 全キャラクターの親密度と属性の付替コンプリートを目指すには……早くても1年計画くらいかな?
攻略:
- 授業モード
- 成績上位組は放っておいても全く問題なし。
- 成績中位組は「ストレス」がわりと低めなので「がんばり」を上げれば成績が伸びてくれることが多い。
- 成績下位組は「ストレス」が高いことが多いのでまずは一気にストレスを下げるのも有効。「のんびりと」「休むときは休もう」を使うもよし、「活力全快」の魔法を使うもよし。
それから「がんばり」を上げて授業の理解度をオレンジ~赤にする。バカレンジャーとは早めに仲良くなってコマンドを獲得しておくとやり易い。
- 学力が伸びない若しくは「ストレス」がなかなか回復しない生徒には悪い属性が付いているかもしれない。
- バカレンジャー:「勉強嫌い」
- [ 6番]大河内アキラ:「自信がない」
- [11番]釘宮円:「悩みがある」
- [25番]長谷川千雨:「先生不信」
このあたりは解除しておくと多少有利に進められる。
- バカレンジャーの「勉強嫌い」は解除しなくても最下位脱出は一応できる。
- 学園モード
- とにかく積極的に会話する。何もしないでいてもいいことは殆どない。目的の相手が特にいなければ近くにいる生徒の誰でもいいからとりあえず話しておいたほうがいい。
- イベントを進行させたければ赤い★には必ず行く。逆に1度見たイベントでもう発生させたくなければその行き先はわざと避ければ良い。
- 1行会話で「?」が表示されたときは「△」を押したほうが親密度を得られやすいかも。まぁ、場合にもよるんだけれど。
- 属性の発生・解除をしたければとにかくいろいろなことをしてみる。
敢えてコントローラをめちゃくちゃに操作してみるなんていうのも十分に有効だし、なにもしないでいるのも選択のひとつ。意図しなくても勝手に発生しやすい属性は……
- 高速移動中:「運動得意」「元気いっぱい」等々。
- 何もしていないとき:「やさしい」「マイペース」等々。
- 女の子の吹き出しで属性が発生・解除されるタイミングはわかるけれど、どの属性が発生・解除されるのかは話しかけるまでわからないというのがちょっと困る。
それがほしくない属性だった場合にはすかさず「×」ボタンを押して会話を終了しよう。
- 特定の属性をねらうならば魔法を連発して生徒のパラメータを無理やり調整するのも結構使える。
- オフィシャルサイトのヒントは結構参考になるので見てみるべし。
- 戦闘モード
- 通常の戦闘ではまずネギに「力の解放」。
- 救出する生徒がいるときは、開始後すぐに連れ出せるならば遠くへ移動させる。できなければ「風盾」をかけておいて時々「活力全快」で回復してあげる。
- さっさと倒してしまいたければ貫通魔法の「白き雷」を使う。信頼度の200や400や……1,000や……2,000くらい減ってもゲームには支障がないので、難しいことを考えずに倒すほうが賢明なのかも。
- 戦闘そのものを避けたいときは夜のパトロールで敵の出そうな行き先をわざと外す。それでも出遭うこともあるけれど……。
- エヴァンジェリン戦ではまずネギに「力の解放」、パートナーに「風盾」。
- エヴァンジェリンに「魔法の射手(光)12本」や「魔法の射手(雷)12本」等の強力な魔法を撃ち、3回に1回程度パートナーの回復。あまり無理はしないこと。
慣れてきて魔法の連発ができるようになったらパートナーは無視して良い。2分以内に勝てればエヴァンジェリンのエピソードに入れると思う。
- エヴァンジェリン最終戦はパートナーによって難易度が異なる。[17番]椎名桜子あたりは攻撃・防御・補助のどれもこなしてくれる優れもののキャラクター。
- エヴァンジェリン最終戦に参加できるキャラクターを以下に書いておく。
- 固定:綾瀬夕映、神楽坂明日菜。
- 今回のバカレンジャー:成績の悪い人2人~3人。
- 仲良し:親密度最高の人(セーブ画面で表示される人)。
ということで、エヴァンジェリン最終戦で一緒に戦いたい人とは一番仲良くなっておくか成績を悪くしておくかしておくとと良い。
こんな人におすすめ:
コメディ派、学園モノ派、ファンタジー派、多キャラクター派、じっくりプレイ派、声優派。
▼コメント▼
- PS2で女子中学生の下着姿を露わにした画期的ゲーム。
チラリズムとかではなくて完全な下着姿。PS2っていつからこんなふうになったんだっけ? パンチラどころの騒ぎではないので、それを目当てに買った人は嬉しい誤算かも。大正解。
- キャラクターが300人も登場する類稀なゲーム。しかも各キャラクターに身体、精神、学力、交友関係の他に属性という実に細かいパラメータが設定してありこだわりが伺える。
じっくりやるならばプレイのし甲斐はある。
- アナログスティックを使ってのアクションは簡単なものと難しいものに分かれるので、できないものはじっくりと練習したほうがいい。基本的には勢い任せではなくゆっくり動かすものが難しい。
- 属性の発生・解除条件の記述が非常に抽象的でわかりにくいが、何周かプレイするとゲームの仕組みや操作も憶えてきてだんだん理解できるようになる。
でも中にはかなり条件の難しい属性もあるので本気でやろうとしたら年単位で身構えなくてはいけないかもしれない。ユーザーにどこまでプレイしてもらえるんだろうか?
- どんなプレイをしてもそれなりに普通のエンディングは迎えられる。成績が悪くても、戦闘に勝てなくても、ひどいバッドエンドはない。
- ゲームの世界で1日ごとに表示される段階的なヘルプが使いやすくて良い。一度に憶えようとせずに必要なことを少しずつ憶えていける。
そういえばオンラインヘルプ内蔵っていう機能性はいつの間にかゲームの世界にも浸透してきたな。
- 色が赤やオレンジ色を基本にした原色系なので目に痛い。
- 気に入ったのはなんといっても「バカレンジャー」という言葉。これには勝てません。
- 呪文がラテン語(?)なのが格好いいね。そういえばアニメのサブタイトルなんかでも結構多いか。見ただけでは理解に苦しむけど。
- 自分としては初めて手を出した数値シミュレーション系のゲームだったけど、そのパラメータの細かさに驚いた。
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PS2 |
メモリアルソング |
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DATAM POLYSTAR
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2002/08/22 |
★★★★☆ |
Memorial Song(飯塚雅弓)/Always You~ヒトミを閉じれば~(飯塚雅弓)/We are(笹島かほる)/Pearl Sky(鈴木麗子)/One self(徳永愛)/聖母(高橋裕子)/Eternal Season(高橋裕子) |
★★★☆☆ |
(C)2002 DATAM POLYSTAR
ゲーム概要・シナリオ:
ふとしたときに流れている歌、それがちょっとしたきっかけから大切な想い出の歌になる――誰だってそういうことがきっとあるはず。
そんな何気ない歌が想い出の歌に変わる瞬間を描いた物語(↓下のコメント参照)。
ご近所さんの日向、クラスメイトの千夏、先輩の奈緒、バイト仲間の絵里、そしてちょっと不思議な少女優梨菜。彼女たちとともに送る毎日の中で、
大切な想い出のできた瞬間の歌――メモリアルソング――がきっと見つかる。
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、上級生、女子校生(ただの女子「高」生ではなく)。
主題歌:
- Memorial Song
飯塚雅弓の癒し系ソング。
- Eternal Season
高橋裕子の癒し系ソング。
また、挿入歌として各キャラクターが主人公とのふれあいで見つけたメモリアルソングを歌う。
ジャンルはバラードやポップ等々いろいろあるが歌をテーマとしたゲームだけあっていい歌が多いと思うし、ゲーム中でその歌が流れるタイミングやシチュエーションにもセンスがある。
主題歌よりも挿入歌のほうがいいと思う。主題歌の歌唱力は並だと思うが、挿入歌には★4つを出すかな。
システム:
- 普通。本編は短いエピソード形式の繰り返し。ある程度話が進むとエピソードも長くなってくる。
プレイ時間:
15時間程度。PS2ゲームにしては短いほうだと思う。
攻略:
- 同じデータを使って何周もクリアすると漸く優梨菜を攻略できるようになる。常に新しいデータを使って各キャラクターをプレイしていると、いつまで経っても優梨菜へは辿り着けない。
1周目、2周目……と攻略していると、攻略済のキャラクターは選択できなくなっているというわかりやすさ。だから同じキャラクターを攻略する心配はない……ではなく、攻略できない。
あからさまにわかりやすいシステムだがこれにはシナリオに於いてとても重要な意味があり、優梨菜の攻略まで辿り着いたときにそれはプレイヤーでさえも心に痛感するほどによくわかる。
- 選択によっては日向のCGが取得できない場合があるので注意。
こんな人におすすめ:
純愛派、ほのぼの派、ドラマティック派、短時間プレイ派、音楽派。
- ディレクターの友達の体験談が元になってできたゲーム。デートのときに流れていた歌が彼のメモリアルソングになったらしく、そんな話をゲームで作りたいと温めていたとのこと。
ちなみにその歌とはレベッカの「フレンズ」。
- 次々と女の子と知り合う主人公をただ見ていることしかできない優梨菜が、回を追うごとに微妙に違う表情をしている。
そして漸く主人公と出逢うことができた優梨菜。その喜びと今までのつらさ、そしてこれから訪れる悲しみをたっぷりと豊かに描いていて、これはとてもいい。
優梨菜が髪を纏めたりケーキを食べたりと他の女の子の真似をするシーンなんかは、準パラレルワールドだったはずの他の女の子とのシナリオを次々と思い起こさせて感激だった。
- CGの質はそれほど高くないので、絵に拘る人にはお勧めできないかも。
- 評価はすごくいいか、すごく悪いかに分かれると思う。いいと思う人のほうが少数派かもしれない。
- ヒロインたちのメモリアルソングやBGMを集めたCD「メモリアルソング 音楽集」が発売されている。
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PS |
Memories Off |
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KID
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1999/09/30 |
★★★☆☆ |
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(C)1999 KID
ゲーム概要・シナリオ:
通称「メモオフ」。
KIDの大人気作「Memories Off」シリーズの第1作。
恋愛の明るい部分よりもむしろ悩みや葛藤、後悔などの暗い部分を中心に登場人物の気持ちを実に繊細に描写した作品。
後から廉価版が発売されており、お手頃。Windows版には中学時代の智也や彩花を描いた「メモリーズオフ~ピュア~」を収録。
才色兼備の少女桧月彩花と付き合っていた三上智也は、ある日最愛の彩花を失ってしまう。
どうしても彩花のことを振り切れない智也は過去の人となった彼女のことをいつまでも思い悩み、仲良しの少女唯笑からも密かに心配され、そして想われている。
高校2年生の秋、智也はこれまでの思いを断ち切って新たな少女たちとの出逢いに目を向けることができるのか……?
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、下級生、女子大生。
主題歌:
システム:
- セーブ箇所は異様に多い。100個くらいセーブできたはず。
- シナリオ中で使用された台詞を聞ける「VOICE COLLECTION」モードがあって、中には未使用ボイスも含まれている。鳴沢ゆめみ……。
プレイ時間:
30時間程度。人物心象や情景の描写が非常に細かいのでメッセージ量が多く、読むのにも時間が掛かる。でも目の前に鮮明な風景が広がるかのような繊細な描写は時間を掛けてでも読む価値があると思う。
攻略:
- 特に難しくないが、
序盤の分岐はかなり複雑でシナリオに関係のない選択肢がとても多い。あまり気にせずに選択すれば問題なく専用シナリオに入れる。
- 唯笑に対しては優しくしたり冷たくしたり、いろいろ試そう。
- 彩花エンドはバッドエンド扱いではないらしい、一応。
こんな人におすすめ:
純愛派、シリアス派、シナリオ重視派、長時間プレイ派、音楽派、ロープライス派。
▼コメント▼
- この作品が、というよりも「『Memories Off』シリーズ」というシリーズ全体が傑作だと思う。暗い部分に注目というのはシリアス派のウケもいいし、ベタな展開に飽きた人たちにもいいかも。
- この作品に限ったことではないが、「Memories Off」シリーズでは必ず人が死ぬ。でも死に対する過剰な描写はないのでそのあたりを怖がる必要はない。
というか、KIDのゲームって殆ど人が死ぬと思うんだけれど?
- 男の子2人(智也と信)はかなりいいかげんな性格だが、信は物語の進行上重要なポジションを任されていて、美少女系ゲームにしては珍しく信のファンサイトができるほどの人気。
そして歴代の作品に名を連ね、作品ごとに性格にも磨きがかかり、「メモオフの陰のヒロイン(ヒーロー)」と呼ばれることになる。信なしに「Memories Off」シリーズは語れない。
- 「Memories Off」と命名される以前、「トラウマ」というタイトル案があったらしい。「Memories Off」で正解だと思う。
- 同シリーズが続々と発売されているため、区別のためにこのゲームを「1st」と呼んだりすることが多くなった。
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PS |
Memories Off 2nd |
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KID
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2001/09/27 |
★★★★★ |
明日天気に…(Remi)/オルゴールとピアノと(水樹奈々) |
★★★★☆ |
(C)2001 KID
ゲーム概要・シナリオ:
通称「メモオフ2nd」。
「Memories Off」シリーズの第2作。1st(Memories Off)の1年後が舞台で、
恋愛の暗い部分の描写という前作の精神は受け継がれている。
異なるのは1st(Memories Off)が「過去の想いを断ち切って新しい出逢いを」だったのに対し、2ndでは
「現在ある想いを断ち切って新しい出逢いを」になったこと。つまり「恋愛の乗換」をテーマにしている。
と同時に、人間の抱える哲学的テーマにも深く触れていてプレイヤーを唸らせる。
伊波健は同級生の白河ほたると付き合っている受験を控えた3年生。熱中していたサッカー部も引退してしまい、受験勉強にも身の入らない中途半端な夏休みを過ごしていた。
仕方なくもバイトや夏期講習に参加した健は同年代の女の子と出逢い、いつの間にかほたるへの気持ちが揺らぎ始める。そんな揺れる想いの行く末を描く恋愛物語。
キャラクター属性:
彼女、同級生、下級生、女子大生、先生。
主題歌:
- 明日天気に…
Remiのシリアス系ソング。ゲームを起動して流れるオープニング主題歌でいきなり「さよなら」とか消極的な歌詞がいかにも「Memories Off」シリーズらしくて良い。
- オルゴールとピアノと
水樹奈々のシリアス系ソング。切ないながらもひとまわり成長した悟りを香らせるような感じ。
Remi、水樹奈々ともに歌唱力はかなり高い。
システム:
- シナリオの途中からプレイできるショートカットが登場した。攻略をする場合には便利。
- 場面が変わるごとに右上に表示されるシーンタイトルが印象的だった。シーンタイトルが設定されていても表示するゲームは意外と少なかったような。
プレイ時間:
40時間程度。長いシナリオと短いシナリオの差があるが概して長い。それが「Memories Off」シリーズです。
攻略:
- 巴だけはフラグが複雑で難しいが、他は問題なし。巴の攻略にはショートカットを使えば余計な選択肢で悩むことも減るかも。
こんな人におすすめ:
純愛派、シリアス派、シナリオ重視派、哲学ゲーム派、長時間プレイ派、音楽派。
▼コメント▼
- 1st(Memories Off)以上に鮮明かつ繊細になった描写には感服。音楽も主題歌、BGMともにかなり良く、BGMは透明感のある曲が多い。
シナリオも多くのプレイヤーから好評を受けていて、「Memories Off」シリーズの最高傑作と呼ばれることもある。
- 恋愛の乗換……たしか現実的によくある話だし、ゲームでも攻略キャラクターの乗換というのは当然できる。でも乗換そのものに注目したゲームは少ないので、その点で評価は高い。
修羅場とかもよく書かれている。逆にラブラブシーンは殆どない。
- 信の性格が少しずつはじけてきた(笑)。
- アメサラサ~雨と、不思議な君に、恋をする~がこの作品と非常によく似たコンセプトを持っている。
気になる人はプレイしておくのもよろしいかと。
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PS2 |
想い出にかわる君~Memories Off~ |
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KID
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2002/11/28 |
★★★★☆ |
リプレイマシン(水樹奈々)/この星に生まれて(清水愛)/インモラル・インパルス(loose@rouse) |
★★★☆☆ |
ゲーム概要・シナリオ:
通称「想君(おもきみ)」。
「Memories Off」シリーズの第3作。
舞台は2nd(Memories Off 2nd)のさらに1年後でやや外伝的。
テーマは「取り戻せる想いを取り戻すか、それともそれを想い出にして新しい想いを見つけるか」。だんだんテーマがややこしくなってきた気がする。
イラストレーターも変わって雰囲気が一変し、これまでの「Memories Off」シリーズのイメージとは随分違うかも。
加賀正午(ショーゴ)と付き合っていた黒須カナタはある日突然彼に黙って消えてしまう。
そして時を経ての再会。つかみ所のないカナタの性格はそのままだが、どうもそれだけではない。ショーゴが何を話してもかわされる。何かを隠している。
今目の前にいるカナタは、もうショーゴが知っている頃のカナタではないのだろうか。
大学の講義に不熱心なショーゴはカフェに通い詰めて高校生の女の子や悪友の信(シン)とともに騒ぐ毎日を送っているが、次第に女の子たちとも仲良くなり、現在のカナタのことも少しずつわかり始める。
ショーゴはかつての想いを取り戻すのか、それとも……。
キャラクター属性:
元彼女、女子高生、女子大生、年下(フリーター)。
主題歌:
- リプレイマシン
水樹奈々のシリアス系ソング。
相変わらず美少女系ゲームとは思えないような深刻ぶり。一長一短だな。
- この星に生まれて
清水愛のソフト系ソング。担当キャラクターの音緒のイメージかな。
- インモラル・インパルス
loose@rouse(宮村優子)の歌だけど、たぶんカナタのイメージかな。
システム:
- シーンタイトルや選択肢ごとにオートセーブされるのでやり直しの心配をせずに済むし、攻略でも役に立つ。セーブデータにもその場面の説明が付くので利便性は非常に高い。
- ショートカットは健在。
- ウィンドウ透明度等の細かい設定まで可能だが、特に使用する必要なし。
プレイ時間:
30時間程度。キャラクターは増えたけれど読みやすいシナリオのためか所要時間はあまり長くない。
攻略:
- 共通ルート(7人)→ペアルート(2人)→専用ルート(1人)というおもしろい分岐をする。
目的のキャラクターと対をなすキャラクターに冷たくしすぎるとペアルートに入れずに、結局どちらも攻略できなくなったりする。
- カナタの前に他のキャラクターをクリアしておく。
こんな人におすすめ:
シリアス派、シナリオ重視派、哲学ゲーム派、長時間プレイ派、音楽派。
▼コメント▼
- あまり純愛という感じがしない。むしろ哲学系。
その意味で昔ながらの「Memories Off」シリーズファンの間では意見が二分されるゲーム。
「別れ」「シリアス」は「Memories Off」シリーズらしいが、
「純愛」要素が極端に落ちたので受け入れられない人もいるらしい。主人公のショーゴの性格にも批判あり。
買うときは自分が「Memories Off」シリーズのどの要素に惚れこんでいるのかをよく考えたほうがいい。
- 主題歌やBGMは相変わらず質が高い。ともにかなり良く、BGMは透明感のある曲が多い。
- 「Memories Off」シリーズといえば過去作品キャラクターのゲスト登場がウリ。
今回も唯笑、ほたる、静流、小夜美などたくさん出てきて賑わっている。
- 信はインド帰りで性格が爆発してきた。次回作も楽しみだ。
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PS2 |
Memories off Duet~1st & 2nd stories~ |
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KID
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2003/03/27 |
★★★★☆ |
勇気の翼(山本麻里安)/明日天気に…(Remi)/オルゴールとピアノと(水樹奈々) |
★★★★★ |
(C)2003 KID
(C)2003 KID
ゲーム概要・シナリオ:
「Memories Off」シリーズの第1作と第2作をあわせて発売した作品。
また、これを機にMemories Off第1作が「1st」と呼ばれるようになる。
「Memories Off」シリーズの歴代作品が詰め込まれている。
キャラクター属性:
主題歌:
システム:
プレイ時間:
70時間程度。4作品をプレイするだけの時間が掛かるわけで。
攻略:
こんな人におすすめ:
純愛派、シリアス派、シナリオ重視派、哲学ゲーム派、長時間プレイ派、音楽派。
▼コメント▼
- 便利な製品(笑)。ディスクの入れ替えなんかもないし。
- ピュアがプレイできるのは「Memories Off」シリーズファンとしては結構重要。Windows版もあったけれどちょっと内容が違うし、
それにこのピュアが純愛ぶりを一番楽しめる。
- Memories Off 2ndではDC版のオープニングをPS2で見ることができる。
- 今から「Memories Off」シリーズを始めるならば、このMemories off Duetから始めるのが一番いい選択。
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PS2 |
メモオフみっくす-Memories Off Mix- |
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KID
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2003/09/25 |
★★★★★ |
MEMORIE I・N・G(山本麻里安・那須めぐみ・河合久美・田村ゆかり・浅野るり) |
★★★★★ |
(C)2003 KID
(C)2003 KID
ゲーム概要・シナリオ:
「1st(Memories Off)」から
「想い出にかわる君~Memories Off~」までの「Memories Off」シリーズのキャラクターが総出演するミニゲーム集。
「Memories Off」シリーズファンならば是非とも買っておきたい絶品。
- ミニシナリオ(本編とは無関係)
- メモじゃん(メモオフ簡易麻雀)
- 15パズル
- バトルパズル(≒ジグソーパズル)
- スピード(トランプ)
- メモオフカルトクイズ
- 「詩音の紅茶講座」「Mifu's Poem」などの読み物系
キャラクター属性:
ミニゲーム集なので人間関係は特になし。
主題歌:
- MEMORIE I・N・G
「Memories Off」シリーズのキャラクター全員の
清純系ソング。1st(Memories Off)から順に全部プレイしてきてここまで辿り着くと素敵な歌に聞こえると思う。
これまでの「Memories Off」シリーズの積み重ねを知らないで聴くとちょっと評価も落ちるかも。
ぜひシリーズを全部プレイしてからこのメモオフみっくすをやってほしいところ。
システム:
- 各ミニゲームの中ではたくさんのボタンを駆使する必要があり、バトルパズルとかスピードではちょっとややこしい操作が必要になる。
プレイ時間:
15時間程度。これはミニシナリオとメモオフカルトクイズを攻略するための所要時間。クイズの問題を全部見ようとか、メモじゃんの役を全制覇しようとなったら100時間くらいは必要なのかもしれない。
攻略:
- ミニシナリオ
メモじゃんに強くなる必要がある。
- メモじゃん
1st(Memories Off)なら1st(Memories Off)、Memories Off 2ndならMemories Off 2ndというように同じシリーズで揃えるか、
赤牌を少なめにして黄牌や青牌との組合せ役で稼ぐのが効果的。キャラクターによって牌の引き方に癖がある。強いキャラクターは彩花、唯笑、ほたる、つばめ、カナタ。
- 15パズル
絵で揃えるのはなかなか難しい。絵だけでの攻略に慣れないうちは番号が表示されたときに一気に片付けろ!
- バトルパズル
コンピュータが強いので本気でプレイしないと勝てない。アイテムはすぐに使ってピースはフレームの外側から埋めていくのがいいかな。
- スピード
操作がややこしいのでまずはそれに慣れる。これもコンピュータが結構強いので、2枚以上連続で出せるときはコマンドを連続入力するなどしてコンピュータに隙を見せないように注意する。
こんな人におすすめ:
メモオフ派、バラエティゲーム派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
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PS2 |
Memories Off AfterRain Vol.1 折鶴 |
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KID
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2005/01/27 |
★★★☆☆ |
ribbon(彩音)/AfterRain(彩音) |
★★★★☆ |
(C)2005 KID
(C)2005 KID
(C)2005 KID
(C)2005 KID
ゲーム概要・シナリオ:
澄空学園3年生、三上智也は今坂唯笑と付き合うようになった。そして季節は春、澄空学園は修学旅行の季節を迎えた。行き先は中学のときと同じ京都。かつての智也の恋人、桧月彩花と行くはずであった地。
智也は亡くなった彩花の影を振り切れないまま、唯笑たちと修学旅行へ行く。
そして修学旅行先の京都で唯笑や信、他のクラスメイトたちとの触れ合いの中で智也は自分なりに彩花との決別の意思を固めたり、新たな女の子たちとの出逢いやその想いを知ったりしてゆく。
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生。
主題歌:
- ribbon
彩音のシリアスソング。なんというか、この重々しさが「Memories Off」シリーズらしいなぁ、と思う。
- AfterRain
彩音の歌うエンディング主題歌。
システム:
- KID標準(?)……使いやすい。1st(Memories Off)の頃に比べてどんどん進化している。
カスタマイズは実に細かくできる。
- Memories Off Duetのセーブデータを引き継いで、そちらのCGも鑑賞できる。
- メッセージウィンドウの左側に顔ウィンドウが表示されて、台詞とともに表情が変化するのが楽しい。
今までの「Memories Off」シリーズにはなかった表現だ。
- メッセージウィンドウの他にも、左上の1行ウィンドウ(インフォメーションウィンドウ)にはシーンタイトル以外に青字で短い文章(エキストラコメント)がいろいろ表示されるので見るべし。
よく見ているとおもしろい。
- Encyclopedia(エンサイクロペディア=メモオフ用語集)は
「Memories Off」シリーズに関わるたくさんの単語を集めて実によくできている。楽しい。
プレイ時間:
10時間程度。
攻略:
- エンディング数も少ないし、特に難しくないと思う。
- だが、メッセージ既読率100%を目指したりすると少し面倒かもしれない。それなりの選択肢の組合せを試さないといけないから……。下記のサイトが参考になるかも。
こんな人におすすめ:
純愛派、シリアス派、シナリオ重視派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 短い。CGも多くない。でもそれでいいのかな。外伝だし。
- 1st(Memories Off)時代が好きな人には、
「Memories Off」シリーズの古き良き時代を楽しんでもらえるのではないだろうか。
智也や唯笑のノリも懐かしいが、キャラクターの他にBGMなどもまた良し。
- ところどころに陰鬱な印象を漂わせる文章も、「Memories Off」シリーズらしいなぁ、と思わせる。
- 唯笑は彩花のことを前向きに捉えている。だが智也にはまだそれができない……そんな感じがよく伝わってくる。
- 唯笑を探しに行こうとする智也を阻む先生たちを食い止める友達たちの姿が好きだった。いい意味で「バカ」っていうのかな。そういうのってとても好きだ。
そういえば、Memories Off 2ndでは中森翔太のことを「とびっきりのバカ」とか評されていたっけか。
こういうことって若いうちにしかできないのかな。若いっていいねぇ。他にも、
> オレは喧嘩は、得意じゃない。おまけに2対1だ。
> だが、オレは引くわけにはいかない。
> 唯笑をいじめるヤツは、オレがパンチしてやる。
> ずっと前に、そう約束したから!
> それは、本当に大事な約束だったから。
――格好いいじゃないか、智也くん! こういうところ、好きだなぁ。
- 信が澄空学園にいなくなったというのはちょっと寂しいなぁ。会話の勢いも落ちるし(笑)。まぁ、今回は友情出演(?)していたけれど。
- 信の誕生日(と星座)は1/4の山羊座に決定らしい。1st(Memories Off)のときは獅子座だとか言っていなかったっけ……。
- 本文中にもあったが、かおるがたくましくなった(智也・唯笑・信に順応した)ような気がする。1st(Memories Off)の頃は
たしかに「Exchange Student」という感じだったが。
- 巴のことを「女版の稲穂信」とはよく言ったものだ、智也よ。
- 生き生きした巴と智也は好対照?
- シカ電の駅間の所要時間の設定には驚いた。ゲームの背景設定って細かいんだねぇ。
- 林鐘寺に彩花のお墓があるというのは初めて知った。
- 希(望)の消息が知れなかったなぁ。みなもあたりがちょっとほのめかしてくれてもよかったような。
- 智也が「歩いて京都まで行く」とか言っていたが、実際にそれをやった企画がある。
「東海道五十三次てくてく旅」をご参照。本当にいたのだ。
- 本当にいたという、清水の舞台から飛び降りた人たちの生存率は結構高かったはず……たしか、85%くらい?
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全てKIDにあります。(C)2005 KID
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PS2 |
Memories Off AfterRain Vol.2 想演 |
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KID
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2005/02/24 |
★★★☆☆ |
ribbon(彩音)/AfterRain(彩音) |
★★★★☆ |
(C)2005 KID
(C)2005 KID
(C)2005 KID
(C)2005 KID
ゲーム概要・シナリオ:
浜咲学園は文化祭の季節を迎えた。伊波健はその浜咲学園の3年生でクラスメイトの白河ほたると付き合っている。
文化祭でのクラスからの出展内容を決める決議は演劇と喫茶店が同数、あとは健の投じる1票を残すのみとなっていた。
やがて健はどちらにするかを決め、クラスメイトや先輩・後輩とともに決定された出展内容に深く関わることになる。
そして、ほたると付き合っていながらもどことなくスッキリしないわだかまりを抱えた健は、文化祭という行事の中で「生きる」ということ、「逃げない」ということ、「決断をする」ということを学んでゆく。
キャラクター属性:
同級生。
主題歌:
- ribbon
彩音のシリアスソング。なんというか、この重々しさが「Memories Off」シリーズらしいなぁ、と思う。
- AfterRain
彩音の歌うエンディング主題歌。
システム:
プレイ時間:
10時間程度。
攻略:
こんな人におすすめ:
純愛派、シリアス派、シナリオ重視派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- この作品の前提はMemories Off 2ndのいわゆる「ほたる・巴ふたまたエンド」ということなのかな?
- 「AfterRain」というわりには、智也や健の心の中にはまだ雨が降っているような気がするんだが。
それとも曇り空くらいかな? 人間の心は「Rain then clear(雨のち晴れ)」とはいかないものなのか。ううむ。
- 浜咲学園の文化祭は碧海祭(へきかいさい)というのか……なんか妙な名前だな、読みにくいし。
- 浜咲学園の女子制服は夏服は黒ニーソックスで冬服は黒タイツなのかな?
- 1st(Memories Off)とはひと味違ったノリの良さが残っていて懐かしい。
- 演劇編の脚本は今現在の健とほたると巴の心になぞらえたもの? 2人の中から1人を選ぶ……それができずにいる健の姿。
だとすると、つばめ先生はいったいどこまで健たちのことを知っているのか……ううむ、おそるべし。
- つばめ先生の言う「風」というのは健の気持ちの方向性(ほたるや巴への想い)のことなのかな? 「風」というよりも「風向き」というか……。
- 1st(Memories Off)よりもMemories Off 2ndのほうが内容的に複雑なせいか、
「Memories Off AfterRain」シリーズでもMemories Off AfterRain Vol.1 折鶴よりもこの作品のほうが内容が複雑な気がする。
まぁ、「Memories Off」シリーズが難解なのはずっと前からなんだけれど。
-
> 思いっきりやっちゃいなさい!!
> どうせ舞台は一度きり。
そうなのだ。本番は好きなようにやったもの勝ちなのだ。それが楽しい。なんだかわかるような気がするなぁ。
- 演劇編で快活に動き回る翔太の姿は好きだ。
- 演劇は楽しいよ!
- 希の初めて見るファッションが斬新だった。黒タイツもいいねぇ。って、みなもも黒タイツかっ。いや、ニーソックスの可能性もあるな……。
- 希ちゃんの台詞にちょっとびっくり。
> ちょっとしたことでクレームをつけてくるお客さんって、やっぱりいるんですよ。
> 私、心のなかでは"蹴り"入れてますけどね?
め、希ちゃん……。そういう子だったのか……。
- それから。
> SE(物を落とす音)
> あ、あたしじゃないです!
> 必至に否定する希ちゃん。
め、希ちゃん……。失敗というと未だに希ちゃんのイメージなのか……。余談。ここの「必至」って誤字だよな……正しくは「必死」だよね。
- Encyclopediaによると「(希には)双子の妹の相摩望がいる」……ということは、Memories Off 2ndの
「希望編」はやはり健の見た幻だったということでいいのかな?
- 不器用な鷹乃、苦労していたんだねぇ。今も、今までも。
- 智也や唯笑、みなも、それに静流や小夜美の登場タイミングがなかなか計られていておもしろい。
- つばめ先生はバッドエンドの象徴なのか?
彩花(1st(Memories Off)、Memories Off AfterRain Vol.1 折鶴)もまた然り。
「永遠の14歳」なんて言っている場合ではないぞ、彩花よ。
※引用記号(>)の付いた文章は作品内からの引用です。
それらの文章の著作権は全てKIDにあります。(C)2005 KID
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PS2 |
Memories Off AfterRain Vol.3 卒業 |
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KID
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2005/03/31 |
★★★☆☆ |
ribbon(彩音) |
★★★★★ |
(C)2005 KID
(C)2005 KID
(C)2005 KID
(C)2005 KID
ゲーム概要・シナリオ:
季節は早春。まだ薄っすらと寒さの残る3月。澄空学園と浜咲学園は卒業のシーズンを迎えていた。
受験した大学を全て不合格になった三上智也、一方で志望校への合格を果たした伊波健。2人は対照的な展望を迎えていた。
そんな2人を待ち受ける卒業とは、そしてその後の進む道とは? 春は出逢いと別れの季節。未来と出逢いにおびえるな。過去と別れを恐れるな。そして……別れずに続いてゆく人たちもいる。
春は進歩と、それから夢を現実に近づける季節、夢を現実にする季節。諦めるな。前へ進め。そんな智也と健とクラスメイトたちの成長の物語。
キャラクター属性:
同級生。
主題歌:
- ribbon
彩音のシリアスソング。なんというか、この重々しさが「Memories Off」シリーズらしいなぁ、と思う。
システム:
プレイ時間:
15時間程度。
攻略:
こんな人におすすめ:
純愛派、シリアス派、シナリオ重視派、短時間プレイ派。
▼コメント▼
- 全キャラクターが相互に良いところを見あって感謝したり、感謝されたり。自分の良いところって自分自身ではわかりづらいのかな。
この作品はそれをよくテキストで語っていると思う。
- 自分のためではなく、他人のために力を発揮したり、泣いたりする。
それが「Memories Off」シリーズの良いところで、自分の好きな点かな。
- 「AfterRain」編(智也&健統合ルート)って本当に作る必要があったのだろうか? 殆ど「三上 智也編」と「伊波 健編」の繰り返しだし……。
いや、逆に「AfterRain」編一本にしても良かったのかな? なんだか無駄な気がする……。
- 自分は大学へ進むときに明確な進路や目標なんかを頭に描いていただろうか……? いや、なにもなかったな。なんとなく通っていた。そういうものだよ、多くの人は。
- おおっ、希とみなものツーショットだっ!(サンプルCG参照) これだっ! これが見たかったっっ!! これで漸く本当に2人が繋がった気がする。
みなも……部長になるのか。智也ならずとも感慨深いものがある。うん。
- ここまでくると「Memories Off」シリーズの人間関係図で結ぶ線が増えてきて……誰と誰が知り合いで、
誰と誰がそうではないのかがわからなくなってきた……。もう全員知り合いか?
- ほたるの(試着)ファッションショーが気に入った。可愛いよ。格好いいよ。綺麗だよ。素敵だよ。
- クイズ対決で引き分けるのが難しい。
- しかし、信はどこにでも出てくるな……。信の出てこない作品ってないもんなぁ。やはり次は信をメインで作品化するか……!?
- 「Memories Off」シリーズに限ったことではないが、
ゲームのシナリオというものは実に多彩で膨大な知識とそれを表現する描写力・文章構成力を感じさせる。
学校の教科の知識はもちろん、文学、比喩、哲学、(国際)文化、芸術、文明(遺跡等)、産業、医療(医学)、社会福祉、人間学(心理学)、恋愛、伝説(神話)、占い、大自然、演劇、ピアノ、料理、ファミリーレストラン、
嗜好品、スポーツ、アクセサリー、インテリア、鉄道、宇宙、超常現象、UMA、会話やギャグのテンポ感、舞台背景、現代事情、処世術、独創性等々、挙げればきりがない。そして制作者自身の経験……。
それがすごいと思う。特に「Memories Off」シリーズは。
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PS2 |
Like Life an hour |
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GN Software
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2005/04/28 |
★★★☆☆ |
GirlsLife(橋本みゆき)/空と雨と虹と(橋本みゆき)/届きますように(NANA) |
★★★☆☆ |
(C)2004-2007 HOOKSOFT/Regista/ GoodNavigate
(C)2004-2007 HOOKSOFT/Regista/ GoodNavigate
ゲーム概要・シナリオ:
2004/05/28にHOOK(HOOKSOFT)から発売された「Like Life」のPS2移植作品。2006/08/24に廉価版が発売された(\2,940-)。
なお、廉価版でのCERO指定は「D(17歳以上推奨)」。
初回限定版とは指定が少し異なる。2007/09/28にはHOOK(HOOKSOFT)からWindows Vista対応の「Like Life―ライクライフ―新装版」が発売された。
ある日家へ帰ってみると、なんと自分の携帯電話が女の子に変身していた! 周囲のものが何でも擬人化してしまう妙な世界(というかモノが人になってしまう世界)。
でもどこか現代に近い、そんな雰囲気をかもし出しているところが下総ノ宮学園に通う高坂(こうさか)和真の住む世界。
幼なじみで賑やかな宮里結未がいるだけでも騒がしいというのに、それに加えてさらに幼なじみの沢木椿、竜胆寺絆と女の子が次々に和真のクラスへ転入してくるし、
そしてついには自分の携帯電話の高坂姫子までが自分のクラスへ転入することとなる。
さらに身の回りのものがなんでもかんでも女の子に擬人化してしまい、和真の周辺はもう大騒ぎ。こんな中でいったい和真はどう振舞うのか? はてさて、誰と仲良くなるのか??
キャラクター属性:
幼なじみ、同級生、転校生、お嬢様、携帯電話(?)。
主題歌:
- GirlsLife
橋本みゆきの歌うオープニング主題歌。ゲーム中では姫子もよく歌っている。着信メロディ?
- 空と雨と虹と
橋本みゆきの歌う挿入歌。
- 届きますように
NANAの歌うエンディング主題歌。ロッカバラードで軽いノリ、かな。
システム:
- A-RTCシステム(Asistance Real Time Click……アシスト-リアルタイムクリックシステム)
同じ選択肢、同じ回答でも選択肢を選ぶタイミングによって選択結果が変わるシステムというちょっとおもしろいシステム。この選択肢の直前には予告が出る。
つまりは「制限時間付き選択肢」なので「選択しない」のも選択のひとつ。ゲーム進行や攻略にはあまり影響はない。
- キャラクターの声が大声の場合は文字が大きく表示されるなど、コメディらしさがウィンドウにも見える。2人以上が話している場合にはウィンドウが複数現れたりもする。
プレイ時間:
25時間程度。
攻略:
- Happy EndingとTrue Endingの分岐フラグが少しうるさい。選択肢が多いので少し難しい。
- 行き先マップの右下に表示されるマークでどこに誰がいるかがわかるので、まずそれを覚えよう。
- 普段は攻略にあまり影響のないA-RTCだが、5/20の姫子のA-RTC選択肢だけは素早く選択しよう。
攻略はこのサイトが参考になるかも。
こんな人におすすめ:
純愛派、コメディ派、ロープライス派(廉価版で\2,940-)。
▼コメント▼
- モノが擬人化……というか人になってしまうという事実は、この作品の世界では平然と受け入れられているのか? そこがすごい。
- 和真と結未の受け答えは結構おもしろい。どのキャラクターとのやりとりもそれなりにテキストはおもしろいんだけれどちょっとワンパターンのような気がする。惜しい。
- 椿シナリオはなかなか良い。Memories Off 2ndの希望編を少し思い出させるような感がある。
あとりシナリオもわりと良かったかな。少し長いけれど。
- 指切り(約束)には種類があるんだって。初めて知った。
- 親指の指切り:男の誓い
- 人差し指の指切り:秘密を守る、また会う日まで
- 中指の指切り:絶対裏切らない
- 薬指の指切り:永遠の誓い
- 小指の指切り:小さな約束
和真と姫子が交わした指切りは薬指の指切りだった。
- 「かわいい」を「かーいー」とか言っているところが気に入った。たしかに日常そう言ったりするもんだ。……しない?
- 「こんねこ~Keep a memory green~」に続けてプレイしたが、システムがそっくりだった。
- 音声が少し小さい。BGMとかのボリュームはいいんだけれど。
- 選択肢の既読色ありにしても未読と既読の色の差が殆どなく、わかりづらい。もう少し明確に別の色にしてくれてもいいのに。
- 擬人化ポストの名前「トウカ」は「投函」が由来かな?
- 選択肢に「2月30日」があったのが笑えた。それって、ToHeart2のルーシー・マリア・ミソラの誕生日じゃないかっ。
- それにしても椿は吐血しすぎじゃないのか? いくらなんでも。
- 「Like Life」の後ろに付けられた「an hour」ってなんだ? どういう意味があるのか??
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PS2 |
SIMPLE2000シリーズ Ultimate Vol.5 ラブ★マージャン! |
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D3 PUBLISHER
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2002/11/14 |
★☆☆☆☆ |
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(C)2002 HuneX / (C)2002 D3 PUBLISHER (利用許諾済)
ゲーム概要・シナリオ:
ラブ★ソングス♪の双葉理保で有名な「ラブ★」シリーズのポリゴン系麻雀。
キャラクター属性:
- 女子高生……というか双葉理保だけ。
- キャラクター属性ではないが理保のコスチュームは私服、制服、スクール水着、体操着、ビキニ。
主題歌:
システム:
- 勝つと罰ゲームということで理保がいろいろやってくれて、それを撮影……つまりCGを保存できる。
- 打牌スピードを上げられないので一局にとても時間が掛かる。
プレイ時間:
10時間程度。
攻略:
- 強力なアイテムを使わないと勝つのは難しいし、なんといっても時間が掛かる。アイテムをたくさん用意することを前提にプレイしたほうがいい。
強力なアイテムを揃えること自体は難しくないので、ツミコミをして一発で上がるのが最も良いと思われる。
こんな人におすすめ:
ラブ★シリーズ派(双葉理保派)、短時間プレイ派、ロープライス派。
▼コメント▼
- まず、麻雀としては非常に疑問。普通の麻雀だと思ってプレイしてはいけない。
- 対局する場所とコスチュームを変えていろいろな罰ゲームを撮影するのが目的のようだが、なにぶん時間が掛かるので忍耐力も必要なゲーム。
でも場所と内容をうまく選べば、制服のスカートで逆立ちさせてブルマ丸出しなんていう罰ゲームもさせられる。
- ポリゴン処理がいまいち?
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PS2 |
SIMPLE2000シリーズ Ultimate Vol.10 ラブ★ソングス♪ アイドルがクラスメ~ト |
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D3 PUBLISHER
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2003/08/14 |
★☆☆☆☆ |
First love & First dream(小松里賀 as 瀬戸綾乃) |
★★☆☆☆ |
(C)2000-2003 HuneX / (C)2000-2003 D3 PUBLISHER (利用許諾済)
ゲーム概要・シナリオ:
もしもアイドルと同級生だったら……どうなる?
たくさんのアイドルが在籍する学校のクラスメイトとして送る3年間の高校生活、その間に今は憧れるだけの相手に話しかけ、デートに誘い、仲良くなることはできるのだろうか……。
キャラクター属性:
双葉理保をはじめとする女子高生。
主題歌:
- First love & First dream:メインヒロインの瀬戸綾乃(小松里賀)の清涼系ソング。
システム:
- E.T.S(エモーショナルトークシステム)という独特の会話システムがあり、相手の言葉に対して「○」「△」「×」のボタンで意思表示をする。
どれが正解なのかはやってみるまでわからない(ランダムで毎回正解が変わるわけではない)。
- 学力や運動などのパラメータを成長させないといけないが、どのキャラクターにどのパラメータがどの程度必要なのかはわからない。また、条件を満たしていないと出逢うことさえできないキャラクターも多い。
プレイ時間:
50時間以上……はかかるんじゃないだろうか。人数も多いし。残念ながら最後までやる気力がなかった。
攻略:
- デートに誘わなくてもダメ、誘いすぎてもダメ。
- E.T.Sの正解とかもわかりにくいが、どうしても攻略したい場合にはオフィシャル攻略サイトを見るのが良い。
こんな人におすすめ:
ラブ★シリーズ派(双葉理保派)、ロープライス派。
▼コメント▼
- う~ん、疲れる。これは最後までできない。パラメータ成長系が得意な人だったらそうでもないのかもしれないが、それにしても。
- E.T.Sはボタンのマークにも呼応していておもしろいところに目を付けたとは思うけど、どうにも正解がわかりにくくてシナリオ進行の妨げにもなっている。
- キャラクターごとのBGMが意外と良かったりするかも。
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PS2 |
SIMPLE2000シリーズ Ultimate Vol.18 ラブ★エアロビ♪ |
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D3 PUBLISHER
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2004/02/26 |
★★★☆☆ |
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(C)2004 TAMSOFT / (C)2004 HuneX / (C)2004 D3 PUBLISHER (利用許諾済)
ゲーム概要・シナリオ:
ラブ★ソングス♪の双葉理保で有名な「ラブ★」シリーズのポリゴン系音ゲー。
新曲を含めて12曲、プレイすると理保が曲に合わせてエアロビをする。上手にプレイするほど理保も激しくなって、いろいろなダンスを見せてくれる。
キャラクター属性:
- 女子高生……というか双葉理保だけ。
- キャラクター属性ではないが、次の中から理保のコスチュームを選べる。
パジャマ、レオタード、水着、制服、チアガール、レースクイーン、メイド、ブルマ、バニーガール、カウガール、バレリーナ、正義の味方、アイドル衣装。
主題歌:
システム:
- だいたい普通の音ゲー。理保の体力ゲージがあり、なくなると曲の途中でも終了。
- 音符に合わせて叩く他に連射があるのがおもしろい。この連射、燃える人は燃える。
- 自分のプレイで踊った理保のダンスを保存できる。ボタン操作は保存できない。ダンスだけ。
プレイ時間:
8時間程度。難しい曲は時間が掛かるが、易しい曲は1回でOK。
攻略:
- 音ゲーなので練習あるのみ。
とにかく体力消費エリアに突っ込まないように常に先を見てプレイする。連射エリアは理保の体力回復に効果があるのでなるべく叩いておく。
- 評価はS、A、B、C、Dの5段階だが、ランクSはかなり完璧に近くないと出せない。でも、ランクC程度でも何度かクリアすると次の曲へ進める。
こんな人におすすめ:
ラブ★シリーズ派(双葉理保派)、音ゲー派、短時間プレイ派、ロープライス派。
▼コメント▼
- ランクA以上を出そうとするとやや難しい。廉価版ゲームだし、気楽にプレイするのがおすすめ。
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PS2 |
SIMPLE2000シリーズ Ultimate Vol.20 ラブ★マージャン!2 |
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D3 PUBLISHER
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2004/10/14 |
★☆☆☆☆ |
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(C)2004 HuneX / (C)2004 D3 PUBLISHER (利用許諾済)
ゲーム概要・シナリオ:
ラブ★ソングス♪の双葉理保で有名な「ラブ★」シリーズのポリゴン系麻雀第2作。
キャラクター属性:
- 双葉理保……とその友達?
- キャラクター属性ではないがコスチュームはウェイトレス、水着、バスタオル、原始人(?)、バニーガール。
主題歌:
システム:
- 勝つとお仕事タイムと称したミニゲームかキャラクターのプロモーションビデオを選択して見られる。
- 打牌スピードを上げられないので一局にとても時間が掛かる。
プレイ時間:
5時間程度。ただし、どこまで攻略するかによる。クリアするだけだったらこんなもんで十分かと。
攻略:
- 強力なアイテムを使わないと対局に時間が掛かる。時々、ものすごく強い。
こんな人におすすめ:
ラブ★シリーズ派(双葉理保派)、短時間プレイ派、ロープライス派。
▼コメント▼
- 前作同様、麻雀としては非常に疑問。配牌はいいのに和了しないことが多いかも。
- やはり時間が掛かる。疲れてしまった。
- オートモードにして勝手にプレイさせておいて他のことをしているのもアリ。オートモードの打ち筋は独特なのにわりと勝つから納得いかない。
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PS2 |
SIMPLE2000シリーズ Ultimate Vol.11 ワンダバスタイル突撃みっくす生(LIVE)JUICE |
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D3 PUBLISHER
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2003/08/28 |
★★☆☆☆ |
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ゲーム概要・シナリオ:
アニメ「妄想科学シリーズ ワンダバスタイル」のゲーム化。
みっくすJUICEという女の子のユニットが月ロケットの搭乗員(実験台?)に……。と同時に月でのLIVE中継で一気にメジャーデビューを果たそうという、妄想科学の名に相応しいシナリオ。
キャラクター属性:
デビュー前アイドルというかミュージシャンというか。ありがちなところで女子高生?
主題歌:
- なし……というか、音ゲーでプレイする歌の中に含まれているっぽい。
システム:
- シナリオ自体が短く、特に凝ったシステムを必要としないし、実装されていない。
プレイ時間:
8時間程度。テキパキとプレイすればもっと早く終わりそう。
攻略:
- いくつかの選択肢を選ぶのとミュージックパートでいい演奏をして合格することでグッドエンドを迎えるが、選択肢は難しくはない。
- 音ゲー部分の当たり判定に変な癖があるように感じるのは気のせい? 歌によっては、ちょっと早めとかちょっと遅めじゃないとヒットしないみたいなんだけど。
こんな人におすすめ:
音ゲー派(でも少しプレイしにくい)、ライトシナリオ派、短時間プレイ派、ロープライス派。
(ちょっとおすすめできないかも。廉価版だから仕方ないか。)
▼コメント▼
- あまり出来の良い音ゲーとは言えない。新鮮なのは音ゲー部分でLボタンとRボタンも使うことくらいかな。
- 音ゲーは誤謬判定をしていないので間違ったボタンを叩いても成績が下がらないから、サインが来たら全部のボタンを同時に叩いてでもヒットさせればクリア可能。
でも時間的に微妙にずれたりすると減点対象になったりする。
- 美少女ゲーム系の音ゲーで演歌があるのはちょっと珍しいので、そこは評価の対象。廉価版ということも考慮して、★2つ。
- 限定版にはTV未放映のアニメDVDが付いて\7,140-。今でも入手可能だが、好きでなければ買えない。
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