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Kanon(PS2) [詳細]
キャラクター別レビュー。

月宮あゆ:
長い昏睡から奇跡的に目覚めた少女。
雪の街へ引っ越してきた祐一が商店街で突然ぶつかったやや小さめの少女。その後も頻繁に出会っては何故かぶつかってくるあゆに祐一は腐れ縁のようなものを感じていた。
引っ越しの荷物を整理していた祐一はひとつの赤いカチューシャを見つけた。どことなく見覚えのあるような、ないような……しかし祐一は何も思い出さない。
祐一は幼い女の子の夢を見るようになった。どことなく見覚えのあるような、ないような……しかし祐一は何も思い出さない。
ある日あゆに導かれて森の中へ入っていくと、そのには1本の大きな樹……の切り株。それを見てショックを受けたあゆはどこかへと消えてしまう……。
祐一の周りでそんな不思議な行動を取っていたあゆは実は7年前に祐一が遊んだ友達で今は病院で昏睡状態、祐一に思い出してほしいという必死の叫び声の具現化だった。そしてあゆは7年を経て……今、目覚めた。

  • メインヒロインだけあってシナリオが深い。ということなんだろうが、自分としては深いよりも「長い」と見えた。話も結構ややこしいので個人的にはあまり好きじゃない。感動的だと有名な話なんだけどね?
  • 自分的名台詞は、
    > 「ボクのこと忘れてください!
    かな。これを好きな人は多いのでは?
  • 一人称を「ボク」と呼ぶの、美少女ゲームのはやりみたいだけれど実際にはどのくらいいるんだ?
  • 他のキャラクターと違って、ある程度の好感度のようなものが設定されているみたい。普段からいい選択肢の採用を心掛けるべし。

水瀬名雪:
7年ぶりに再会した従姉妹。
名雪は昔の思い出もあって祐一に会えるのをとても楽しみにしていたのだが、当の祐一はその頃のことを殆ど憶えていなかったのでがっかり。でもきっと少しずつでも思い出してくれると信じて祐一を見守っていくことに。 祐一は昔の夢を見たり雪うさぎを見たりしておぼろげな記憶を取り戻しはするが、どうもピンとこない様子。
そんなある日母親の秋子が事故に遭い、名雪は塞ぎこんで部屋に閉じこもる。何を言っても聞いてくれない名雪だが、祐一が録音式目覚し時計にメッセージを入れることで聞いてもらえた。 そうしてお互いの信頼を少し回復した2人は一歩、いや二歩前へと進みだす。

  • 近親系とか、こういうのんびり屋のキャラクターは好きだ。 塞ぎこんだりとかちょっと癖は強いものの、このポジションのキャラクターにありがちな「激しいやきもち焼き」とかがなかったので、結果的には一番好きなキャラクター。 シナリオも特に難解ではなく読みやすかった。
  • 攻略は簡単。
  • 他のどのキャラクターのルートにも入れなかったときに攻略できるデフォルトキャラクター。

美坂栞:
同級生香里の病気の妹。
病気のために学校を長期欠席している。本人は風邪だなどと他の人に言っているが、実は自分の病気が不治の病だと知っている。 知り合って以来祐一と栞は2人でよく会うようになるが、栞と香里はお互いを好きで心配するが故に栞・香里・祐一の3人の関係がうまくいかなくなってしまう。
そんな栞は冬でも大好きなアイスを食べたりして自分に与えられた命の時間を味わっていた。そして残された時間に祐一と一緒の学生生活を送りたいという思いで1週間ほど通学することに。 そして迎えた栞の誕生日……起きないはずの奇跡が起きた。
祐一と初めてあったときの栞は既に自殺志願者で、祐一と出逢ったことでその後の運命が大きく変わったのだった。出逢えなければそのまま……。

  • いざ自分がそれぞれの立場だったらどうするかな、とそんなことを考えながらプレイしていた。病人の気持ちがわりとよく表現されているな。わりといいシナリオだと思うんだが、何故か感想が出てこない。
  • 彼女の名台詞、
    > 「起きないから奇跡っていうんですよ
    は気に入った。
  • 攻略は一途に。連続フラグなので一度失敗すると以降登場しなくなる。
  • 奇跡が起きないエンディングもある。祐一がひとりで次の学年に進級し、始業式を迎える。

川澄舞:
夜な夜な魔物と戦う上級生。
夜毎学校に現れるという魔物とたった1人で戦っている。しかしその魔物の正体は舞にも祐一にもよくわからない。 戦いで学校の備品を壊したりもする舞は奇行を行う生徒とされ生徒会や学校から要注意人物としてマークされていたが、ひとつのきっかけを以ってついに退学へと追い込まれる。 だが暫くして舞が普通に通学する姿を見た祐一が真相を確かめると、舞の親友の佐祐理が不本意ながら生徒会に取り入ることによって舞の立場を確保したようだった。
その後も続く舞の戦い。魔物を倒すたびに自分の身体が傷つけられてゆく舞を見て祐一は気がついた。舞が戦っている魔物は舞自身の中にいる幻影で、自分自身の心に潜む幻影と戦っているのだと。 それは幼い頃の舞が祐一に対してついたたったひとつの嘘から始まったものだった。

  • どうもシナリオが解釈し難い。それが率直な感想。う~ん、ノーコメント。
  • 攻略はそんなに難しくないが、他キャラクターとの同時攻略は無理。特に栞とは正反対の裏ルート。

倉田佐祐理:
ほわ~んとした上級生にして舞の親友。
舞のそばにいるうちに、いつも彼女の近くにいてくれる佐祐理のことが気になり始めた祐一。
佐祐理はいつものんびりした姿を見せてはいるが頭脳明晰、学校の裏事情にも通じるほど大きな力と繋がっていて、気になる存在である舞を常に心配してかばっていた。しかしやはり「天然」であることには違いない。
だがそんな彼女は自分が守れなかった弟に負い目を感じる自殺志願の過去を持つ少女だった。
  • おまけシナリオ。しかしキャラクター人気は絶大。たしかにいいキャラクターだと思う。
  • 最近のゲームって自殺志願者多いな。ちょっと嫌になってくる。
  • 彼女の名台詞は、
    > 「あははー
    だと思う。
  • 舞をクリアした後に攻略可能。

沢渡真琴:
祐一が昔一緒に遊んだ狐の化身。
幼い頃、祐一は一匹の狐を拾ってきて暫く一緒に暮らしていたが、やがて野に放したとき狐は捨てられたのだという寂しい思いにとらわれた。 そして祐一がこの雪の街に帰ってきた今、彼に会うために狐は少女の姿となって祐一の前に現れる。だがそれは自身の生命を賭けて起こした最後の奇跡だった。
暫くの間祐一と一緒に過ごした真琴には奇跡の終焉が訪れようとしていた。そして最期の日。真琴はお気に入りだった鈴をつけて、ふるさとのものみの丘で祐一の腕の中で見守られながら、消滅した。
「沢渡真琴」は幼い頃の祐一が憧れていた女性の名前。祐一に自分のことを思い出してほしい真琴が無意識に名乗った名前だった。

  • 「泣き」系の中ではとても良いシナリオだと思う。
  • 祐一の、
    > 「真琴の思いに答え続けてやる
    というのは彼の気持ちをとてもよく伝える名台詞だと思う。真琴の台詞ではないが、このシナリオでの一番気に入った台詞。
  • 真琴や祐一、周囲の人の(どちらかというと悲しい)心理描写がよくできていると思った。
  • 攻略は簡単。他キャラクターにいい顔をしていても最後の一線を超えなければ真琴シナリオには入れる。

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