レビューメインページ << 戻る
D.C.P.S.~ダ・カーポ~プラスシチュエーション [詳細]
キャラクター別レビュー。

朝倉純一:
かったるい主人公。
口癖は「かったるい」。とにかく「かったるい」。ひたすら「かったるい」。『かったるい』と言うのも「かったるい」。
通称、朝倉兄。音夢という義妹を持つ。彼女の前では素っ気ないが実は気に入っている。親元を離れて2人暮らし。
不思議な力を持つ。図らずしも他人の夢を覗き見る力と虚空から和菓子を発生させる力。意外と後者も役に立っているらしい。
遅刻・居眠り常習犯。音夢のお世話になるが、彼女も満更でもなさそうな様子。
音夢、眞子、環、和泉子、杉並、工藤とクラスメイト。悪の総帥杉並とともに風紀委員会に目をつけられている。無駄なところで活動的。
シナリオ開始時点では特定の女の子には好意を持っていない。

朝倉音夢:
やきもち焼きの義妹。
通称、朝倉妹。純一と2人きりのときは甘えたり怒ったりするが、クラスメイトの前ではおしとやか――というか「よそいき」――に振る舞っているので、彼等は本当の音夢の姿を知らない。 純一はこの姿を裏モードとか裏音夢と呼んでいる。音夢本人もそんな自分を嫌ってはいるがどうにもできないらしい。
そんな音夢は純一が音夢とさくらの間で揺れ動く姿に思い悩み、兄妹ではなく恋人としてどうしても自分のほうを見てもらいたいのだが、さくらとは正反対に元々がおとなしい性格の音夢は積極的に出られない。 さらに音夢の心は純一の心と繋がっているという不思議な力(?)のせいで、純一が音夢とさくらの間で揺れるたびに心に負担を掛けることになる。 そしてついに自分と純一2人分の心の負担に耐えられなくなった音夢は倒れてしまう。 でもそんな音夢の望んでいたものは決して大きな夢などではなく、純一と一緒に何気ない普通の生活をしていたいという些細なものだった。

  • 女性のバトルという気がした。音夢とさくらは敵対関係になるわけだが、その対峙を直接的に書かなかったのは正解だと思う。直接対決はこのゲームの雰囲気にあまり沿わないし。 でも間接対決ということは純一経由でバトルするわけだから彼は大変だっただろうけど。
  • わりと普通の内容のわりにシナリオが長かったような気もしたが、それはお互いの思い悩んでいた期間が長く、深いものだったというふうに受け留めた。
  • メインヒロインなのでよく書かれている&よく描かれている。CGも多い。
  • 複雑なフラグはないが、音夢の性格をきちんと理解していないと間違った選択をするかもしれない。

芳乃さくら:
強大なる不思議な力を持つ純一の従姉。東洋の魔女(笑)。
純一の力のことも全て知っていて、さくら自身はさらにそれを凌駕する力を持つ。昔、自分を守ってくれた純一のことが気になっている。「さくらんぼ」という呼び方も結構お気に入りらしい。
6年ぶりに再会したさくらは従「姉」というわりには小さかった。6年前そのまま。 そして身の回りで彼女のことを良く思わない人たちに限って事故に見舞われるという不思議な事件が起こり始めるが、記憶やアルバムを振り返ってみると似たようなことは過去にも起こっていた。 枯れない桜の力でさくらの願ったことが何でも現実になってしまう。これがさくら(と桜)の力。 だが強すぎる力は、さくらの抱く無意識な嫌悪感程度でも相手に怪我をさせるような大きな力として発動してしまうらしい。
音夢の病気が自分のせいだと知ったさくらは「自分自身が消滅すればいい」という選択をするが、それを知った純一に説得され、中枢である桜の木を枯らすことで力を終焉させた。 外見は6年前の小さいままでも、さくらの中身は立派に成長していた

  • 「生きているのは自分だけじゃない」
    さくらシナリオをプレイしてまずそう思った。そもそもこのシナリオで言いたいことは全く別のことなのかもしれないが、一番強く感じたのはそれ。
    迷惑がかかった、それならば消えてしまえ……どこまでも勝手な選択だと思う。 それで全く解決しないとは言わないが、さくらの「力」ではなくてさくらの「存在」が大切な人だっているんだから。 もちろん逆にさくらも決意までの間に同じことは考えたと思うが(描写はされていない)。
  • 力だけを捨てるという選択、実際に自分だったらできるだろうか。自分もその力も何もかも消してしまいたいときに「自分は残って力だけを消す=無力な自分だけが残る」……そんな選択ができるだろうか。 わからない。わからないけど、やはり「生きているのは自分だけじゃない」のだ。
  • CGの数は普通かちょっと多めか。桜の木を枯らすシーンはこのゲーム中でも最も重要なシーンだからか、かなり数を使って幻想的にその経過を表現した……んだと思う。
  • 攻略は難しくないが、音夢シナリオをクリアすることが前提条件。

白河ことり:
人の心が読める学園のアイドル。
担任教師白河暦の妹だが実は音夢と同じく義妹。ことりは幼少の頃から人付き合いが苦手な子だったが、人の心が読める不思議な力を授かることで相手の望むことを知り、 また自分のことを本当に好きな人や嫌いな人を知ることでソツのない付き合いをするうちにいつの間にか学園のアイドル的存在になっていた。
しかし初音島の桜が枯れると同時に力が失われ人の気持ちがわからなくなった彼女は、不安でいっぱいになり人を拒むようになる。純一は、
> 「人の気持ちなんてわからないもので、確信や裏付けなんて取れない。
>  だけどそれでみんな生きていくのが普通なんだ。
>  だからこそ言葉や身体で気持ちを表現して伝えるんだ」
と彼女に話し、笑顔を取り戻す。ずっと人の気持ちに確信を持って付き合ってきた彼女にとって、「何を考えているのかわからない」人たちはさぞかし怖く見えたことだろう。

  • わりと長いシナリオだが、良くできていると思う。和菓子を出せる能力とは違って(笑)、人が誰しも一度くらいは望むであろうこの力を取り上げてきちんと結論まで導いている。 シナリオ展開にも無理がなく素直に読み、納得できる。
  • 力を失ったことりの立ち絵の表情が微小な変化だが「仮面の笑み」になる点は実に良い。ちょっとこわくなるくらいだった。
  • > 「わたしだったらぶっとばすけど」
    とか、ことりは何気におもしろい発言が多い。
  • ゲーム中では優遇キャラクターでCGは多め。いい絵も多い。
  • 攻略は特に難しくない。

天枷美春:
音夢の妹分。
音夢と同じ風紀委員であり、美春のほうが勝手に音夢を尊敬(?)している感じ。純一ともそれなりに仲が良い。見かけによらず、音夢と違って料理の腕は一流。その思考回路の大部分はバナナで埋め尽くされている。
事故に遭って昏睡状態の美春に代わって天枷博士(美春の父親)の研究していた美春ロボットが登校し、純一は暦先生からその世話役を任される。 何も知らないクラスメイトが本物の美春と同じように接してくれるのを見た美春ロボットは「みんなを騙しているようで申し訳ない」という本物から引き継いだ美春特有の優しさを発露し、 少しでも本物の美春に近付くために純一と一緒に本物の美春の思い出探しをして島中を歩き回る。だがそれはロボットである美春の思考回路に負担をかけるだけだった。
一緒に過ごすうちに純一のことが気になりだした美春ロボットは、これが予めセットされた「純一が好き」というデータなどではなくて美春ロボット自身が純一を好きになったという事実に気がついた。 過去の思い出に囚われるのではなく、美春ロボットが自分自身で大切な思い出を手に入れた瞬間だった。
その後、稼動の寿命に達した美春ロボットは純一の見守る中、幸せな気持ちに包まれて……停止した。

  • とても良いシナリオだと思う。美春の素直で放射的な優しさが美春ロボットを通じてよく表現されているし、 本物とは異なるロボットの儚さ・切なさ・葛藤もよく書かれていて精読する価値もあると思う。ロボットが人の心に目覚めて、そして停止してしまうというありがちな話ではあるのだが……。 美春がいつも首に下げている大切な鍵(ねじ)が、美春ロボットの生命を繋ぐ鍵になっているという設定も好きだ。
  • 結局、このシナリオで言いたいことは2つあるんじゃないかと。
    • 美春:素直で放射的な優しさ
    • 美春ロボット:ロボットが人を好きになるという奇跡
    上で強調表示した部分と同じなんですが。
  • CGはわりと優遇。実際には本物の美春ではなくて美春ロボットの絵が多いわけなので、そのあたりをどう受け留めるかはプレイヤー次第。
  • BGMがよく似合っていると思う。
  • 美春シナリオの攻略には問題はないが、音夢シナリオをクリアすることが前提条件。

水越萌:
寝ながら歩ける、眞子のお姉さん。
いつも眞子や純一に心配され&呆れられつつ、寝ながらポータブル木琴を叩いて登校する。また真冬の屋上で眞子を巻き込んで昼食に鍋を食べている。 寝ながらのんびり歩いていたせいで午後から登校した実績もあり、授業中や食事中もすやすやしている純一顔負けの遅刻&居眠り常習犯でもある。
なぜそんなに寝ているかというと、睡眠薬のせい。交通事故から自分をかばって死んだ啓一に夢の中でたくさん会うために睡眠薬を飲んでまで眠っている。 全く同じ境遇に遭い交通事故から萌を救った純一は(死んではいないが)、
> 「夢の中へ会いに行くことではなく、救ってもらった生命で現実をきちんと生きていくことこそ、
> 彼が本当に望んでいることだと思う
と萌を説得する。

  • シナリオはまぁまぁだが、常々眠っている萌の姿とその理由にはゲームを進めていて興味を引かれるのでそれが解明されるまでは先をどんどん読み進めたくなった。 だが解明された後のシナリオは短く、ちょっと残念。
  • あののんびりしたテンポはゲームの進みが遅いので個人的には嫌いだ。
  • CGは少し多め。
  • 攻略は特に難しくない。

素直になれない、純一のクラスメイト。萌の妹。
毎日を萌のフォローに明け暮れている。なかなか姉思いで萌も眞子が好きみたいだから、なんだかんだいっても実は良い姉妹。萌と同じ音楽部に所属している。
クラスでは杉並と並ぶ優等生で委員長、勝気な性格で純一に傷を負わせることもしばしば。しかし純一をはじめ周囲の人は、本当は優しくていい子だと知っている。
そんな眞子に届くのは女の子からのラブレター。その子に諦めてもらいたくて純一と擬似恋愛を演じる……というのは半分建前で、残りの半分は好きな純一のそばにいたいから、というかなりの歪曲表現。 でも眞子の擬似恋愛表現は積極的で部員のいる音楽室でファーストキスまでしてしまうほど。やがて問題の子が眞子のことを諦めたとき、2人の擬似恋愛は終わりになる……だが純一も眞子もそうはしたくない。 だから恋人のフリは終わって……これから始まるのは本当の恋人同士。

  • 短い。とにかくシナリオが短い。眞子はサブキャラクター扱いレベル? 個人的に思うこのシナリオの要点は、
    > 「努力だけではどうにもならないこともある
    という眞子の言葉だろうか。素直になれなくても眞子は眞子なりに、友達みたいに振る舞ったりラブレターを理由に擬似恋愛に持ち込んだりと純一のそばにいる努力は続けてきた。 でも最終的に相思相愛になるには純一の気持ちが必要で、眞子の努力だけではどうにもできない。よくある話といえばよくある話なんだが、なんだかこのシナリオは気に入った。
  • こわいものが苦手だとか、辛いものが食べられないとか、女の子らしいステータスも持っている。さらには豪邸に住むお嬢様だったりと、設定の豊富さには事欠かない。
  • システムボイスがおもしろい。眞子をシステムボイスにして起動すると、
    • > 「別にいいけど、朝から他にやることないの?」
    • > 「どうせ起きてるならもっと有意義なことしたら?」
    など。このゲームに対してものすごく否定的(笑)。
  • CGはとても少ない。やはりおまけ扱い。
  • シナリオに限っていえばToHeart2向坂環に似ているかも。
  • 攻略は、眞子よりも他のキャラクターの好感度に注意。萌に流されないように。

月城アリス:
人形を使っておしゃべりする不思議なお嬢様。D.C.P.S.の追加キャラクター。
体育館裏で願いをかなえてくれるという珍しい花を育てる女の子を見かけた純一だが、彼女は殆どしゃべらずに抱えた人形が彼女の気持ちを話している姿を見て絶句。 気になる純一は体育館裏に通うようになるが、いつの間にか杉並までついてくる始末。
暴風雨の夜、花を守ろうとしたアリスだが、守りきることができずに花もそして抱えていた人形も失ってしまう。 心配して家に通ってくれる純一や同学年の美春と少しずつ打ち解けてきた(?)とはいえ、まだ自分の気持ちをうまく表現できない……。
そんな様子を見かねた杉並が一計を案じる。それでアリスは純一に好きだと言えたし、自分の周りには純一、美春、杉並、眞子……たくさんの友達がいることにも気づく。 アリスが一生懸命育てていた花に願っていたことは「友達がほしい」という、寂しがっていた少女の悲痛な呟きだった。

  • かなり絵がシャープだな~、D.C.っぽくないな~、というのがまず最初の感想。追加キャラクターの宿命か。
  • やり方は荒っぽいが、杉並が友達の純一やアリスのことを気に掛けてくれていることが結構わかりやすいシナリオ。杉並が活躍している。 そんな杉並の荒っぽいやり方にアリスが耐えていたのは予想外。「人形に頼って話すのなんかやめろ!」とばかりにアリスに詰め寄る杉並の言うことをきちんと聞いていた。 アリスも自覚はあったんだろうな。このあたりを一番よく憶えている。しかし杉並の一計がバレたときにエイプリル・フールで片付けるとは……それにしては、計画が大掛かりのような気もするんだけど。
  • それにしても「友達がほしい」ということを花に願ってしまうほど会話が苦手になってしまったアリスは、どんなにかつらい人生を送ってきたことだろう
  • シナリオは短いほう。
  • CGはちょっと少なめ。
  • 攻略は問題ない。

彩珠ななこ:
いつも右へ左へ忙しない、実は超売れっ子の隠れ漫画家。D.C.P.S.の追加キャラクター。
高校生にして雑誌連載を果たしている珠玉の少女漫画家。しかしどうも巡り合わせが悪く、せっかく完成した原稿をどこからともなく現れたヤギに食べられてしまうなど、ドタバタ人生街道を突っ走っている。 しかもたまたまその現場に居合わせた純一まで彼女の人生街道に巻き込まれる始末。
あるときななこが人気漫画家だということを知った純一はこれまで以上に彼女に協力すると約束をするが、それに対して日を追うごとに漫画を描けなくなり生気を失うななこ。 それは、今までは漫画が自分にとっての一番だったけれど今はそれを超えて一番になる存在――純一――ができたから、という恋の迷い。
「漫画を描いているななこが一番輝いている」と彼女に教え、漫画と決別した彼女が桜の木の根元に埋めたペンを純一は優しく彼女に返してあげた。

  • え~と……特に感想なし。なんとなく終わった。
  • 攻略は特に難しくない。

胡ノ宮環:
未来を見ることのできる、純一の自称許婚。D.C.P.S.の追加キャラクター。
転校早々、純一の許婚だなどといい騒ぎを起こす環。どうやら未来が見えるようでクラスメイトを危機から救っているが、そのやり方に見境がないため周囲からは恐れられ、敬遠されてしまう。
お互いが許婚だという記憶は純一には全く残っていないが、環の夢を覗いて小さい頃にそんな約束をしたことを思い出す。 学園内に巫女部(!)を開設して必勝祈願なんかを行い奇跡の勝利を積み重ねるが、しかし環は徐々に巫女の力がコントロールできなくなり、その必勝祈願も力を発揮しなくなる。それどころか環自身が昏睡状態に。 それは自分への恋に迷っているせいだとさくらに言われて純一は環の下へ駆けつけるが、しかし当の環は「自分が純一に告白しても結ばれない未来」が見えると言い、泣くのをやめない。 それならばと純一は自分が環に告白することを考える。決して成り行きではなく、純一は誠心誠意環に告白した。

  • ……正直なところ、どうもピンとこない。他のキャラクターに比べてせっかくの能力もあまり際立って見えない気がするし、追加シナリオである感が否めないな~。
  • 攻略は特に難しくない。

紫和泉子:
ピンクのクマに扮した宇宙人。D.C.P.S.の追加キャラクター。
ある日突然クラスメイトにピンクのクマがいる!……という非常識極まりない展開。なんと彼女は先進惑星からレポートの宿題をやりに来たピンクのクマ型宇宙服を着た宇宙少女だった。 和泉子はレポートが終わっても宇宙船の故障で故郷に帰れないでいたが正体を知られた純一と仲良くなり、 一緒に遊んだり宇宙船の修理材料を集めたりするうちに別れが惜しくなって、また純一も和泉子のことが気になっている。
和泉子は自分の本当の姿を知っている純一を信頼していたが、その一方でピンクのクマの姿を解除したとたんに自分を見つけてもらえなかったことにたちまち不安を覚える。 遠く離れた見知らぬ土地で偽りの姿しか見てもらえない不安、それは純一にはわからないだろうと。
宇宙船の直った和泉子は純一のことが気になりながらも、最後にはミスコン出場という地球の思い出を持って星へ帰っていく。純一やその周囲の人から自分の記憶を全て消し去って……。 だが和泉子からもらったアクセサリを大切に持っていた純一は少しずつ和泉子のことを思い出し、その頃改めて故郷の星から命を受けてやって来た和泉子と再びクラスメイトになった。

  • 離れる不安と本当の自分を隠し続けるしかない不安を書いたシナリオで、追加シナリオの中では一番良いと思う。立場は違うけれど「孤独さ」が少しことりに似ていると思った。
  • あの容姿から「イチかバチかの爆弾キャラクター」と言われていたが、自分としては受け入れられた。どちらかというと気に入っているほう。 ピンクのクマではなくて和泉子の本当の姿を初めて見たときは、感動するか「ちょっとまて」となるかのどちらか。 たしかにD.C.にはロリキャラクターがいなかったから追加した気持ちもわからなくはないけど、 そもそも純粋な学園ものでロリキャラクターなんているわけがない(笑)。その当たり前のコンセプトを崩したのは良かったのか悪かったのか。 追加キャラクターがいる時点で既に世界観が崩れていたから、この際やったもん勝ちか? そんなふうにも思える。
  • 純一以外のクラスメイトが見ている「紫和泉子」の絵がなかったのは惜しい。
  • 攻略は特に難しくない。

工藤叶:
訳あって男装しているクラスメイト。
とある家訓に従って男装して通学している。当然クラスメイトは男の子としか思っていないが純一は保健室で真相を見てしまい、元々叶に不思議な魅力を感じていた純一はそれ以降叶と親密になる。
女の子の叶が男の子として学園生活を送るのは体力的に非常に苦しいもので、もうそろそろ体を壊しそうというときに純一と叶は将来を約束する。 これも家訓に従い、将来の相手を見つけたときは女の子に戻ることができるのだ。

  • いわゆるおまけシナリオ。 非現実的ではあるが、おもしろいといえばおもしろい。おまけシナリオだし。
  • 攻略の前提条件は?

鷺澤頼子:
桜の奇跡が生んだネコ耳メイド。
純一に憧れる鷺澤美咲の飼い猫頼子が桜の力で人の姿となり、その身体を借りた美咲はメイドとして朝倉家へ転がり込んだ。 「頼子」と純一は相思相愛になれるものの、さくらが桜の木を枯らすとともに元の姿に戻ってしまう。だが目的を果たした「美咲」には悔いはなかった。
やがて美咲は「頼子」が夢に思い描いていたように純一のクラスへ転入し、改めて告白をする。

  • 春の夜の夢。サブエピソードのようなもの。しかしとても良い話だと思う。肩の力を抜いて読むのがおすすめ。
  • ネコ耳が頻繁に跳ねたり下りたりするのがおもしろかった。属性のない自分にはわからないが、ネコ耳のこういう表現って当たり前のことなんだろうか?
  • さくらが桜を枯らした真意が微妙だが……やはり女性の戦いはこわいということで。
  • エンディングの告白は最後まで言わせてあげても良かったんじゃないのかなぁ。
  • CGの使い方に小技が効いている。 同じCGの差分(背景が昼と夜で違うなど)がシナリオ上の離れた別々の位置に配置されていて、2度目が表示されたときに強い回想効果がある。3度目に頼子ではなく美咲として登場したCGには感動した。
  • 音夢・さくら・美春シナリオをクリアすることが前提条件。
  • シナリオ突入直後にすごいバッドエンドが(笑)。

霧羽香澄:
未攻略。

杉並:
オカルトと非公式新聞部に生命をかける悪友。
イベントごとに学園で騒ぎを起こしたり、全く以って生産性のない会話で純一を振り回したり、裏情報のキャッチに全力を注ぐ非公式新聞部(笑)として活動しているが、 各キャラクターのシナリオでいざというときには純一に助言をしてくれる友達でもある。

  • 基本的に嫌いなキャラクターではないが、実際に近くであれだけ騒がれたら嫌いになるかも。悪い人じゃないが決していい人でもない。そんな感じ。
  • 非公式新聞部を美春が、
    > 「ひごーほーしんぶんぶ」
    と言っていたのがおもしろかった。そのままじゃないのか?
  • CGは1枚。妥当な線だ。
  • どの女の子とも仲良くしていないと、卒業式後には杉並と親睦を深めることになる。

※引用記号(>)の付いた文章はゲーム内からの引用です。 それらの文章の著作権は全て角川書店/CIRCUSにあります。(C)2003 角川書店/CIRCUS